JP3078506U

JP3078506U - 敷布団

Info

Publication number: JP3078506U
Application number: JP2000009040U
Authority: JP
Inventors: 潔中嶋
Original assignee: 株式会社全国月の友の会
Priority date: 2000-12-22
Filing date: 2000-12-22
Publication date: 2001-07-10
Anticipated expiration: 2006-12-22

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案は、家庭内における洗濯を簡便に実施
できて常時清潔にして衛生を保ち、中綿をユニット化し
て取り扱いを便利にすると共に、製作コストの低減を図
った敷布団を提供することができる。また、高額な寝具
のクリーニング料金を軽減することにもなって、家計支
出の削減に役立つ敷布団を実現する。【解決手段】本考案は、表側地と裏側地の周辺を襠布
を挟んでリバーシブル仕様で縫い合わせた袋状の敷布団
側の内部に、複数個に分割した中綿材を縦方向に連結し
て収納し、中綿材をカバーリングした中綿ブロックを構
成して布団側に出し入れ自在に収納した敷布団を構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、木綿生地や合成繊維生地等を使用した敷布団側の中に、羽毛、羊毛、合繊硬綿繊維や綿、またはウレタンフォーム等の中綿材を収納した敷布団に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種の敷布団は、通常表側地と裏側地の両端縁部を縫い合わせて袋状とし、中綿を詰め込んで収納した後、表側地と裏側地を縫い合わせるものである。また、中綿全体を包囲材で包み込み、側地の中に収納する仕様のものが多い。

【０００３】この様な仕様では、シングルサイズでも幅と長さが１００×２００cm程の大きさとなり、洗濯容量が著しく嵩み、一般家庭で使用する普通の小型洗濯機での洗濯の実施は不可能で不衛生になるという致命的な欠点がある。従って、専門業者に依頼しなければならず家計の負担なるという問題点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のような従来の敷布団の問題点を解消するために為されたもので、家庭内における洗濯を簡便に実施できて常時清潔にして衛生を保ち、中綿をユニット化して取り扱いを便利にすると共に、製作コストの低減を図った敷布団を実現することを目的にするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、表側地と裏側地の周辺を襠布を挟んでリバーシブル仕様で縫い合わせた袋状の敷布団側の内部に、複数個に分割した中綿材を縦方向に連結して収納し、中綿材をカバーリングした中綿ブロックを構成して布団側に出し入れ自在に収納した敷布団を構成したものである。また、上記において、敷布団側の襠部にメッシュ部材を設けた敷布団を構成したものである。また、上記において、敷布団側の襠布に設けられて中綿ブロックを接続する接続部材を袋状の敷布団側の内外に設けてリバーシブル仕様に対応させた敷布団を構成したものである。また、上記において、中綿ブロックを縦方向に３分割乃至６分割した敷布団を構成したものである。また、上記において、中綿ブロックを表地側と裏地側の上下２層にした敷布団を構成したものである。また、上記において、中綿ブロックに敷布団側の接続部材に接続される吊り下げ紐を設けた敷布団を構成したものである。また、上記において、中綿ブロックの上下２層は、上下異なる中綿材を使用した敷布団を構成したものである。また、上記において、中綿ブロックの３分割乃至６分割する縦横の大きさを３５×１００cm，３５×１３０cm，３５×１４０cmの３種類に構成した敷布団を構成したものである。さらに、上記において、中綿ブロックにキルティング加工した敷布団を構成したものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の実施の形態１の外部側面を示す斜視模式図、図２は図１の側面を示す拡大模式図、図３は敷布団例の側面襠部の斜視模式図、図４は襠部の縫製仕様図、図５は中綿ブロックの拡大説明図、図６は中綿ブロック接続部の拡大形態図、図７は図１・２の内部の構成を示す模式図、図８は敷布団内部に中綿ブロックを挿入した斜視透視仕様形態図である。

【０００７】図１〜図８において、１は敷布団である。２は敷布団側、２ａは表生地、２ｂは裏生地、３はメッシュ地、４は敷布団側の襠布部、５は四隅のループ、６はリバーシブル仕様とするための内部縫製構造、７は出し入れ開閉部、８は中綿ブロック、８ａは中綿ブロックの上層部、８ｂは中綿ブロックの下層部、９は中綿ブロックの接続部、１０は中綿材、１１は中綿包囲材、１２は吊り下げ紐、１３は連結する紐、１４は中綿材を固定するキルティング、実施の形態１では化繊地が用いられシングルサイズに作られている。

【０００８】図５は中綿ブロックの仕様である。中綿ブロック８は、羽毛、羊毛、合成硬綿繊維、ウレタンフォーム、綿等の中綿材１０を用い、この中綿材１０を化繊地のガーゼやネット等々の包囲材１１でカバーリングして形成されている。また、各中綿ブロック８は洗濯に耐え得る仕様とするために細かくキルティング１４されている。１２は乾燥時等に用いる２本の吊り下げ紐である。また、布団側には表裏をリバーシブル仕様とするために袋状の内外の四隅と周辺部にループ５が縫い込まれ、中綿ブロックにはこのループ５と結ばれる連結するための紐１３が設けられている。

【０００９】この様な構成の実施の形態１の敷布団は、予め同じ大きさの表地２ａと裏地２ｂを使用し、通気孔メッシュ３と襠布４、中綿ブロックと連結する四隅ループ５を挟んで両面共使用が可能となるように縫い込む。表地２ａと裏地２ｂおよび襠布４の縫製状態を示す断面図が、図４に示されている。４ａは襠布４を縫い合せるための当て布で、表地２ａの共布や幾分広幅の綿テープ等が使われている。そして、上下各２枚の当て布４ａの幅方向の両端を内側に折り曲げて継ぎ目の裏表に当てて、襠布４とメッシュ地３を介して表地２ａと裏地２ｂの周辺が４本針によって縫い合わされて袋状の布団側２が構成されるようになっている（縫い目を点線で示す）。

【００１０】ここでは、図示のように布団側２の縦方向（就寝方向）の前後は襠布４が縫い合わされ、左右両側面はメッシュ地３で構成されている。また、羽毛、羊毛、合繊硬綿等の中綿材１０を包囲材１１でカバーリングして、中綿ブロック８を縫製する。この時同時に吊り下げ紐１２、布団側地と連結する紐１３も縫い込む。中綿材を充填した後、洗濯に耐え得る仕様とするために細かくキルティング１４する。この敷布団側１の出し入れ口（開閉部）７より、中綿ブロック８を挿入封鎖して敷布団が完成する。

【００１１】人体が就寝時に発散する汗の量は一晩で２００ml〜２５０mlとも言われ、その発汗量の大半が敷布団全体に吸収される。湿気と汚れと細菌の巣のようになった敷布団で就寝すると保温性が低下するばかりか、不衛生となって病気にかかりやすくなる。そこで、例えば、晴天の日に敷布団側１から汚れた側地や中綿ブロックを取り出して、家庭内の普通の洗濯機に投入して洗濯を実施する。中綿ブロックは洗濯することで長期間使用によって染み込んだ汗や埃等の汚れ、中綿材に住み込む細菌やダニ等も除去することができる。洗濯・乾燥後、きれいになった敷布団側２内に中綿ブロック８を入れることによって清潔な敷布団で安眠することができる。

【００１２】因みに、本考案の実施の形態１の敷布団の仕様例の寸法を示せば、次の通りである。中綿ブロック（６個×２層）敷布団シングルロングサイズ縦３５×横１００×５cm×６個×２層＝２１０×１００ ×１０cm セミダブルロングサイズ縦３５×横１３０×５cm×６個×２層＝２１０×１３０×１０cm ダブルロングサイズ縦３５×横１４０×５cm×６個×２層＝２１０×１４０× １０cm

【００１３】上記の仕様例で示されているように、３種類の敷布団側２と上下別々に同一サイズでユニット化した６乃至１２個の中綿ブロック８とリバーシブル仕様に縫製された敷布団側２とで敷布団１が構成されている。従って、敷布団側２と中綿ブロック８とを独立的に加工して最終工程で両者を結合でき、敷布団の構成が大量生産的で製作コストの低減が期待でき安価な商品の提供が可能になる。また、中綿ブロック８は同一サイズで構成されているので、例えば、痛み易い中央部分の中綿ブロック８を両端部分と交互に交換して使用することもできる。通気性と保温性が高く健康には欠かせない一定したクッション性を保つ敷布団の特性を長期間に亘って持続させることもできて消費者にとっては好都合である。

【００１４】なお、中綿材１０として、主に合成硬綿繊維を用いた場合を例示して説明したが、綿、羊毛、羽毛、ウレタンフォーム等々の場合も本考案を適用することができる。羽毛等を用いる場合の中綿ブロック８の側地にはダウンプルーフ加工された生地を用いる。さらに、出し入れ口の開閉部材にはファスナーを用いた場合を例示して説明したが、それ以外にマジックテープ、紐や釦等でも差し支えがない。また、図ではシングルロングサイズで記されている。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、表側地と裏側地の周辺を襠布を挟んでリバーシブル仕様で縫い合わせた袋状の敷布団側の内部に、複数個に分割した中綿材を縦方向に連結して収納し、中綿材をカバーリングした中綿ブロックを構成して布団側に出し入れ自在に収納した敷布団を構成した。また、上記において、敷布団側の襠部にメッシュ部材を設けた敷布団を構成した。また、上記において、敷布団側の襠布に設けられて中綿ブロックを接続する接続部材を袋状の敷布団側の内外に設けてリバーシブル仕様に対応させた敷布団を構成した。また、上記において、中綿ブロックを縦方向に３分割乃至６分割した敷布団を構成した。また、上記において、中綿ブロックを表地側と裏地側の上下２層にした敷布団を構成した。また、上記において、中綿ブロックに敷布団側の接続部材に接続される吊り下げ紐を設けた敷布団を構成した。また、上記において、中綿ブロックの上下２層は、上下異なる中綿材を使用した敷布団を構成した。また、上記において、中綿ブロックの３分割乃至６分割する縦横の大きさを３５×１００cm，３５×１３０cm，３５×１４０cmの３種類に構成した敷布団を構成した。さらに、上記において、中綿ブロックにキルティング加工した敷布団を構成した。

【００１６】本考案の敷布団は以上のような構成であるから、季節によって中綿材の特徴を活用したところの中綿ブロックの上下層を入れ替えるという温度調節が可能となった。また、中綿が細かく分割ブロック化されたことで、家庭用の小型洗濯機で簡単に洗濯することが可能となり、一般に主婦が望んでいる“家庭で簡単に洗濯ができる清潔な寝具”という願望条件を満たすことができる。このため、頻繁に洗濯することにより細菌等の発生や繁殖を防ぐことができ、常に清潔な状態に保持した敷布団の使用が可能となる。また、敷布団側地をリバーシルブル化したことで、季節や気分に応じて色柄を使い分けることも可能となった。

【００１７】よって、本考案によれば、家庭内における洗濯を簡便に実施できて常時清潔にして衛生を保ち、中綿をユニット化して取り扱いを便利にすると共に、製作コストの低減を図った敷布団を提供することができる。また、高額な寝具のクリーニング料金を軽減することにもなって、家計支出の削減に役立つことになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態１の外部斜視模式図であ
る。

【図２】外部側面を示す模式図である。

【図３】側面襠部の斜視模式図である。

【図４】襠部の縫製仕様図である。

【図５】中綿ブロックの拡大説明図である。

【図６】中綿ブロック接続部の拡大形態図である。

【図７】図１・２の内部の構成を示す模式図である。

【図８】本考案の形態の全体を示す斜視透視模式図であ
る。

【符号の説明】

１敷布団２敷布団側２ａ表側生地２ｂ裏側生地３メッシュ地４襠布４ａ当て布５四隅ループ６内部縫製構造７出し入れ口（開閉部ファスナー）８中綿ブロック８ａ中綿ブロック上層部８ｂ中綿ブロック下層部９中綿ブロック接続部１０中綿材１１中綿包囲材１２吊り下げ紐１３連結紐１４中綿材を固定するキルティング

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表側地と裏側地の周辺を襠布を挟んでリ
バーシブル仕様で縫い合わせた袋状の敷布団側の内部
に、複数個に分割した中綿材を縦方向に連結して収納
し、前記中綿材をカバーリングした中綿ブロックを構成して
前記布団側に出し入れ自在に収納したことを特徴とする
敷布団。
【請求項２】前記敷布団側の襠部にメッシュ部材を設
けたことを特徴とする請求項１記載の敷布団。
【請求項３】前記敷布団側の襠布に設けられて中綿ブ
ロックを接続する接続部材を袋状の敷布団側の内外に設
けてリバーシブル仕様に対応させたことを特徴とする請
求項１または２に記載の敷布団。
【請求項４】前記中綿ブロックを縦方向に３分割乃至
６分割したことを特徴とする請求項１乃至３の何れかに
記載の敷布団。
【請求項５】前記中綿ブロックを表地側と裏地側の上
下２層にしたことを特徴とする請求項１、３、４何れか
に記載の敷布団。
【請求項６】前記中綿ブロックに敷布団側の接続部材
に接続される吊り下げ紐を設けたことを特教とする請求
項１乃至５の何れかに記載の敷布団。
【請求項７】前記中綿ブロックの上下２層は、上下異
なる中綿材を使用したことを特徴とする請求項１乃至６
の何れかに記載の敷布団。
【請求項８】前記中綿ブロックの３分割乃至６分割す
る縦横の大きさを３５×１００cm，３５×１３０cm，３
５×１４０cmの３種類に構成したことを特徴とする請求
項１乃至７の何れかに記載の敷布団。
【請求項９】前記中綿ブロックにキルティング加工し
たことを特徴とする請求項１乃至８の何れかに記載の敷
布団。