JP3073403U - 掛け布団 - Google Patents
掛け布団Info
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- JP3073403U JP3073403U JP2000003369U JP2000003369U JP3073403U JP 3073403 U JP3073403 U JP 3073403U JP 2000003369 U JP2000003369 U JP 2000003369U JP 2000003369 U JP2000003369 U JP 2000003369U JP 3073403 U JP3073403 U JP 3073403U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本考案は、家庭内における洗濯を簡便に実施
できて常時清潔にして衛生を保ち、中綿をユニット化し
て取り扱いを便利にすると共に、製作コストの低減を図
った掛け布団を実現する。 【解決手段】 本考案は、表側地と裏側地を縫い合わせ
た布団側の内部に複数個に区画された収納室内に中綿材
を収納した掛け布団において、中綿材をカバーリングし
た中綿ブロックを構成して布団側の収納室内に出し入れ
自在に収納した掛け布団を構成した。また、上記におい
て、中綿ブロックに吊り下げ紐を設けた掛け布団を構成
した。
できて常時清潔にして衛生を保ち、中綿をユニット化し
て取り扱いを便利にすると共に、製作コストの低減を図
った掛け布団を実現する。 【解決手段】 本考案は、表側地と裏側地を縫い合わせ
た布団側の内部に複数個に区画された収納室内に中綿材
を収納した掛け布団において、中綿材をカバーリングし
た中綿ブロックを構成して布団側の収納室内に出し入れ
自在に収納した掛け布団を構成した。また、上記におい
て、中綿ブロックに吊り下げ紐を設けた掛け布団を構成
した。
Description
【0001】
本考案は、木綿地,合成繊維地等を使用した布団側の中に、綿や羽毛或いは合 成繊維等の中綿材を収納した掛け布団に関するものである。
【0002】
この種の掛け布団の一例として、実開平6−66449号公報記載の「羽毛ふ とん」の考案が知られている。この従来の「羽毛ふとん」が図4に示され、図4 の(a)は1部切欠全体説明図、(b)は要部拡大断面説明図である。図4にお いて、101は羽毛収納用袋体、102は下部敷布、103は上部敷布、104 は羽毛である。
【0003】 羽毛収納用袋体101は、下部敷布102と上部敷布103とから構成される ものであり、上記下部敷布102は上部敷布103より長さが大とし、同下部敷 布102の上端側を内側に折り曲げて、上記下部敷布102と上部敷布103の 両端縁および下端縁を重縫いして袋状とするものである。そこで、上記下部敷布 102の上端縁と上部敷布103との間から、羽毛104を詰め込み収納するも のであり、その後に上記下部敷布102の上端縁と上部敷布103の上端縁を重 縫いし、更に羽毛104が移動しないように、キルティング加工を施すものであ る。
【0004】
上記のような構成の図4に示された「羽毛ふとん」によれば、「襟もとは重縫 いがない為に、生地がやわらかく感じられ身体にフィットしやすく、羽毛を充分 な厚みを伴って詰め込むことができるために、保温性が向上し、更に寝心地が従 来に比べて一段と向上するものである」と説明されている。即ち、このような従 来の掛け布団は、袋状に重縫いした下部敷布102と上部敷布103との間に直 接羽毛を詰め込んでから内部の羽毛が移動しないように下部敷布102と上部敷 布103とを縫い合わせてキルティング加工が施されている。
【0005】 この種掛け布団の大きさを表わす単位の現行の通称用語には、小型のシングル サイズと中間のセミダブルサイズ及び大型のダブルサイズがある。一方、古い尺 貫法では並幅の反物の枚数で大きさを表現した、四布“yono”や五布“it suno”等が使われていた。五布布団に相当する幅の現行のセミダブルには、 表地と裏地を2枚合わせにして幅と長さが約180×210cm程もある大きさ の布団側が用いられている。したがって、仮令それより幅が10cm程小さいシ ングルサイズでも洗濯容量が著しく嵩むので、一般家庭で使用する普通の洗濯機 による洗濯の実施には差し障りが多い。
【0006】 しかも、上述した従来の「羽毛ふとん」のように中綿に羽毛104を用いて直 接袋体101の中に収納してキルティング加工しているので、このままでは洗濯 が実施不能で不衛生になるという致命的な欠点がある。その他に、洗濯を実施す るときに羽毛104をどのように取り扱って処理してよいかという取扱上の疑問 点があるばかりか、洗濯に伴って中綿としての羽毛特有の感触機能の劣化の恐れ がある等の問題点があった。
【0007】 本考案は上記のような従来の掛け布団の問題点を解消するために為されたもの で、家庭内における洗濯を簡便に実施できて常時清潔にして衛生を保ち、中綿を ユニット化して取り扱いを便利にすると共に、製作コストの低減を図った掛け布 団を実現することを目的にするものである。
【0008】
本考案は、表側地と裏側地を縫い合わせた布団側の内部に複数個に区画された 収納室内に中綿材を収納した掛け布団において、中綿材をカバーリングした中綿 ブロックを構成して布団側の収納室内に出し入れ自在に収納した掛け布団を構成 したものである。 また、上記において、中綿ブロックに吊り下げ紐を設けた掛け布団を構成した ものである。 また、上記において、布団側に縦横各3個で1辺部を中綿ブロックの出し入れ 口にした9個の方形の収納室を設けた掛け布団を構成したものである。 また、上記において、収納室の出し入れ口に封鎖部材を設けた掛け布団を構成 したものである。 さらに、上記において、中綿ブロックの縦横の大きさを50×70,60×7 0,65×70の3種類に構成した掛け布団を構成したものである。
【0009】 以下、本考案の実施の形態を次に説明する。 実施の形態1 図1は本考案の実施の形態1の構成を示す模式図、図2は図1の裏面図、図3 は実施の形態1の中綿ブロックの拡大説明図である。図1〜図3において、1は 掛け布団である。2は掛け布団1の布団側、2aと2bは布団側2の表地と裏地 である。布団側2を構成する表地2aと裏地2bには、実施の形態1では同じ化 繊地が用いられてシングルサイズに作られている。
【0010】 21は表地2aと裏地2bの縦方向を3分割して2箇所に形成されたキルティ ング、22は同様に横方向の3分割箇所に形成されたキルティングである。キル ティング21,22は詳しい図示を省略したが、表地2aと裏地2bの内面側に 縫い込んだ一様な幅の襠布を互いに縫い合わせて形成されている。表,裏に縫い 込んだ襠布を利用すれば、キルティング箇所が適宜の厚みを保って次に説明する 中綿材の折り畳みの繰り返しに等に基づく封入ムラの発生をなくして保温性を均 一化することができる。
【0011】 3は布団側2に形成された長方形の収容室、4は収容室3内に収容された中綿 ブロックである。収容室3は縦,横各2列のキルティング21,22により9個 に分割されて、各収容室3の表側の上辺が出し入れ口30になっている。収容室 3の上辺の出し入れ口30には、詳しい構造の図示を省略したが簡単に封鎖でき るファスナーやマジックテープ或いは釦および結び紐等の封鎖部材が設けられて いる。また、中綿ブロック4は綿,羽毛,羊毛,合繊等の中綿材41と、この中 綿材41をガーゼやネット等の包囲材42でカバーリングして成型されている。 43は2本の吊り下げ紐である。
【0012】 このような構成の実施の形態1の掛け布団1は、予め同じ大きさの表地2aと 裏地2bの縦,横幅の3分割線に沿って襠布を縫い込む。縫い込んだ襠布を接ぎ 合わせながら、表地2aと裏地2bの周辺部を縫合して9つの収容室3を設けた 長方形の布団側2が出来上がる。一方、羽毛等の中綿材41を包囲材42でカバ ーリングして、中綿ブロック4を縫製する。この際、包囲材42の周辺部に厚み をもたせるために襠布等を使用することが望ましく、同時に2本の吊り下げ紐4 3を縫い込む。その後、縫製した中綿ブロック4を収容室3に入れてから、出し 入れ口30を結び紐等で封鎖して掛け布団1が完成する。
【0013】 蒸し暑い梅雨時や夏の夜の就寝時の発汗等で、掛け布団1の襟元や裏地2bが 汚れることになる。汚れた布団で就寝すると保温性が低下するばかりか、湿気が 滞留して不衛生になって病気に掛かり易くなる。そこで、例えば、夏や秋の適時 の晴天の日に掛け布団1の収納室3から中綿ブロック4を取り出して、汚れた布 団側2及び中綿ブロック4を家庭内の普通の洗濯機に投入して洗濯を実施する。 布団側2から取り出した中綿ブロック4は、羽毛の劣化を避けるために吊り下げ 紐でフック等に吊してできることなら陰干しをする。また、中綿ブロック4も洗 濯することで、長期使用により中綿材41に染み込んだホコリ等の汚れ、中綿材 41に住み込む「ダニ」等も除去することができる。洗濯・乾燥後、綺麗になっ た布団側2の収納室3内に中綿ブロック4を入れて、結び紐等を結んで清潔な掛 け布団1で安眠することが可能になる。
【0014】 因みに、本考案の実施の形態1の掛け布団の仕様例の寸法を示せば、次の通り である。 中綿ブロック(9個) 布団側 シングルサイズ 50×70cm 150×210cm セミダブルサイズ 60×70cm 180×210cm ダブルサイズ 65×70cm 195×210cm
【0015】 上記の仕様例で示されているように、3種類の布団側2とそれぞれ同一サイズ でユニット化された9個の中綿ブロック4で掛け布団1が構成されている。した がって、布団側2と中綿ブロック4とを独立的に加工して最終工程で両者を結合 でき、掛け布団1の構成が多量生産的で製作コストの低減が期待でき安価な掛け 布団1の提供が可能になる。また、9個の中綿ブロック4が同一サイズで布団側 2の収容室3から取り出し自在になっているので、全ての中綿ブロック4を任意 の収容室3内に選択的に収容することができる。このため、例えば、傷み易い襟 元の収容室3と足元の両側隅の収容室3内の中綿ブロック4同志を交互に交換し て、通気性と保温性が高く感触が軟らかい「羽毛布団」の特質を長期間に亘って 持続させることもできて需要者にとっては好都合である。
【0016】 なお、上述の本考案の実施の形態1の図1では収容室の取り出し口を上辺に設 けた場合を図示して説明したが、側辺や下辺或いは裏地側等に設けてもよい。ま た、中綿材として主に羽毛を用いた場合を例示して説明したが、綿や合成繊維等 の場合にも本考案を適用することができる。さらに、収容室を塞ぐ封鎖部材には 結び紐以外のマジックテープやファスナー等でも差し支えがなく、好ましくは冷 たい感触の金属材や処理の面倒な封鎖部材等の使用を避け、できれば中綿ブロッ クの収容室内の収容状態でこの封鎖部材を表地や裏地の布で覆って指や手足に直 接接触しないように構成することが望ましい。
【0017】
本考案は、表側地と裏側地を縫い合わせた布団側の内部に複数個に区画された 収納室内に中綿材を収納した掛け布団において、中綿材をカバーリングした中綿 ブロックを構成して布団側の収納室内に出し入れ自在に収納した掛け布団を構成 した。 また、上記において、中綿ブロックに吊り下げ紐を設けた掛け布団を構成した 。 また、上記において、布団側に縦横各3個で1辺部を中綿ブロックの出し入れ 口にした9個の方形の収納室を設けた掛け布団を構成した。 また、上記において、収納室の出し入れ口に封鎖部材を設けた掛け布団を構成 した。 さらに、上記において、中綿ブロックの縦横の大きさを50×70,60×7 0,65×70の3種類に構成した掛け布団を構成した。
【0018】 本考案の掛け布団は以上のような構成であるから、家庭用の洗濯機で簡単に洗 濯することが可能となり、一般に主婦が望んでいる“簡単に洗濯ができる清潔な 寝具”という願望条件を満たすことができる。このため、頻繁に洗濯することに より細菌等の繁殖を防ぐことができ、常に清潔な状態に保持した掛け布団の使用 が可能となる。また、高額な寝具のクリーニング料金を軽減することにもなって 、家計支出の削減に役立つことにもなる。
【0019】 よって、本考案によれば、家庭内における洗濯を簡便に実施できて常時清潔に して衛生を保ち、中綿をユニット化して取り扱いを便利にすると共に、製作コス トの低減を図った掛け布団を提供することができる。
【図1】本考案の実施の形態1の構成を示す斜視模式図
である。
である。
【図2】図1の裏面図である。
【図3】実施の形態1の中綿ブロックの拡大説明図であ
る。
る。
【図4】従来の羽毛ふとんの構成を示す説明図である。
1 掛け布団 2 布団側 2a 表地 2b 裏地 3 収容室 4 中綿ブロック 21 縦キルティング 22 横キルティング 30 出し入れ口 41 中綿材 42 包囲材 43 吊り下げ紐
Claims (5)
- 【請求項1】 表側地と裏側地を縫い合わせた布団側の
内部に複数個に区画された収納室内に中綿材を収納した
掛け布団において、 前記中綿材をカバーリングした中綿ブロックを構成して
前記布団側の収納室内に出し入れ自在に収納したことを
特徴とする掛け布団。 - 【請求項2】 前記中綿ブロックに吊り下げ紐を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の掛け布団。 - 【請求項3】 前記布団側に縦横各3個で1辺部を前記
中綿ブロックの出し入れ口にした9個の方形の収納室を
設けたことを特徴とする請求項1または2記載の掛け布
団。 - 【請求項4】 前記収納室の出し入れ口に封鎖部材を設
けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の
掛け布団。 - 【請求項5】 前記中綿ブロックの縦横の大きさを50
×70,60×70,65×70の3種類に構成したこ
とを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の掛け布
団。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000003369U JP3073403U (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 掛け布団 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000003369U JP3073403U (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 掛け布団 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3073403U true JP3073403U (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=43206632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000003369U Expired - Lifetime JP3073403U (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 掛け布団 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3073403U (ja) |
-
2000
- 2000-05-22 JP JP2000003369U patent/JP3073403U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |