JP3214441U - 立体構造領域に芯材を収納して形成した布団 - Google Patents

立体構造領域に芯材を収納して形成した布団 Download PDF

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Abstract

【課題】キルティング加工が不要で、クールスポットが生じることがなく、洗濯後における元の状態への復元性が良好で、長期にわたって全体として良好な保温性を維持することができる立体構造領域に芯材を収納して形成した布団を提供する。【解決手段】立体構造領域に芯材を収納して形成した布団は、表生地2及び裏生地3と、表生地の内面、裏生地の内面に対して所定間隔をもって、かつ、同一の連結長の連結辺部5を有するように交互配置に連結縫着した表裏連結生地4と、表生地、裏生地間で表裏連結生地の交互配置の連結縫着により隣り合う連結辺部と、表生地の内面又は裏生地の内面とにより画される三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる収納領域11と、羽毛状綿素材を束ねた形態で、各収納領域に装填される複数の羽毛状綿素材束31とを有し、羽毛状綿素材束を各収納領域に収納した態様で表生地、裏生地の外周辺部を縫着、封止したものである。【選択図】図9

Description

本考案は、立体構造領域に芯材を収納して形成した布団に関するもので、詳しくは、キルティング加工が不要で、クールスポットが生じることがなく、洗濯後における元の状態への復元性が良好で、長期にわたって全体として良好な保温性を維持することができる立体構造領域に芯材を収納して形成した布団に関するものである。
従来においては、就寝時に用いる布団として、天然の羽毛、綿材、短繊維等を芯材として使用し、この芯材を表生地、裏生地間に形成する収納領域内に装填して布団形態としたものが多く知られている。
しかし、このような従来の布団の場合、単に天然の羽毛等からなる芯材を収納領域内に装填しただけの態様では、使用時に芯材の塊や偏りが生じて保温性が大きく損なわれることから内部の芯材をマス目状の区画状態とするキルティング加工が不可欠になる。
また、このようなキルティング加工を施した布団の場合には、キルティング加工により形成されるマス目内で1つ1つの羽毛等が動いてしまうため、芯材を目一杯詰めない限り偏りが生じて、なおも保温性を損なう事態を招いていた。
更には、キルティング加工を施した布団の場合、マス目の交差領域の隅部分においていわゆるクールスポットが生じ、布団の全領域のうちの一部に散在的な保温不良箇所が生じて布団全体として一様な保温性確保ができないという問題を包含していた。
更にまた、従来の天然の羽毛、綿材、短繊維等を芯材として使用した布団の場合、洗濯後においては開繊ができなくなり元の状態に復元できないという問題も包含している。
特許文献1には、所定形状に切断され互いに重ねられた3枚以上の生地と、前記一対の生地を所定間隔で縫い合わせて形成された保温材収納空間と、前記保温材収納空間に入れられた保温材が設けられ、前記保温材収納空間の境界が各層ごとに互い違いに位置し、隣接する前記一対の保温収納空間の境界に、異なる層の前記保温材収納空間の保温材が重ねられている構成からなる防寒用品が開示されている。
特許文献2には、少なくとも2組の層のセットに配置される互いに平行な複数個の層であって、前記少なくとも2組の層のセットのそれぞれは、互いにキルティングで縫い合わされた少なくとも2個の層を含む前記複数個の層と、前記少なくとも2組の層のセットのそれぞれに含まれる前記少なくとも2個の層の間の空間を占める断熱材と、を含み、前記少なくとも2組の層のセットは、互いにオフセットされる装具が開示されている。
しかしながら、特許文献1、2のいずれの技術内容においても、キルティング加工領域内に保温材又は断熱材を保持する構成であり、このため、上述したクールスポットの問題、洗濯後における元の状態への復元不可の問題を包含している。
特開2007−270384号公報 特表2016−509138号公報
本考案は、上記従来の事情に鑑み開発されたものであり、キルティング加工が不要であり、クールスポットの問題が生じることがなく、洗濯後における元の状態への復元性が良好で、長期にわたって全体として良好な保温性を維持することができる布団を提供するものである。
本考案に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団は、四角形状で一定の面積を有する表生地及び裏生地と、表生地の内面、裏生地の内面に対して所定間隔をもって、かつ、同一の連結長の連結辺部を有するように交互配置に連結縫着した四角形状で表生地、裏生地と連結縫着方向の長さが同等の表裏連結生地と、前記表生地、裏生地間で表裏連結生地の交互配置の連結縫着により隣り合う連結辺部と、表生地の内面又は裏生地の内面とにより画される角筒状を呈する立体構造で複数列からなる収納領域と、ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた羽毛状綿素材を束ねた形態とされ、前記複数列からなる各収納領域に装填される芯材として機能する複数の羽毛状綿素材束と、を有し、前記羽毛状綿素材束を各収納領域に収納した態様で前記表生地、裏生地の外周辺部を縫着により封止してなることを最も主要な特徴とする。
請求項1乃至4記載の考案によれば、前記従来例のようなクールスポットの問題が生じることがなく、洗濯後における元の状態への復元性が良好で、長期にわたって全体として良好な保温性を維持することができ、また、外観形態の異なるものを提供可能で、購買者の購入時の選択幅を拡張することが可能な立体構造領域に芯材を収納して形成した布団を実現し、提供することができる。
請求項5乃至8記載の考案によれば、請求項1乃至4記載の考案の場合とは異なる芯材を収納する立体構造領域を備える構成で、従来例のようなクールスポットの問題が生じることがなく、洗濯後における元の状態への復元性が良好で、長期にわたって全体として良好な保温性を維持することができ、また、外観形態の異なるものを提供可能で、購買者の購入時の選択幅を拡張することが可能な立体構造領域に芯材を収納して形成した布団を実現し、提供することができる。
請求項9記載の考案によれば、前記羽毛状綿素材を、ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた軸糸・浮糸のフィラメント同士がエアー交絡により結束して、前記浮糸から形成される多数の塊が前記軸糸に絡み合い前記軸糸の長さ方向に繋がって一列に連なって詰め物用の綿状長繊維として形成されるものであるとともに、前記塊は球状で所定の直径を有し、かつ、各塊は所定の間隔をもって連続的に形成され、エアー交絡ユニットによる軸糸、浮糸のエアー交絡により人工的に作成することにより請求項1、2、5又は6に記載の立体構造領域に芯材を収納して形成した布団を実現し、提供することができる。
図1は本考案の実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の全体構成の一例を示す概略斜視図である。 図2は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団における芯材を形成するための羽毛状綿素材を模式的に示す説明図である。 図3は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団における芯材を形成するための複数の羽毛状綿素材を集合した態様を写真形態で示す説明図である。 図4は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団における芯材を形成する複数の羽毛状綿素材を束ねた羽毛状綿素材束を示す説明図である。 図5は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団における羽毛状綿素材束を巻き取りローラに巻回した状態を示す概略斜視図である。 図6は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、表生地、裏生地間に中間連結縫着部を有する表裏連結生地を形成する前段階の状態を示す部分概略斜視図である。 図7は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、表生地、裏生地間で表裏連結生地の交互配置の連結縫着により隣り合う連結辺部と表生地の内面又は裏生地の内面とにより断面視三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる収納領域を画する工程の一部を示す部分概略斜視図である。 図8は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、表生地、裏生地間に合計15列の収納領域を形成した状態を示す概略斜視図である。 図9は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、15列の収納領域に羽毛状綿素材束を装填する工程を示す部分概略斜視図である。 図10は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、15列の収納領域に羽毛状綿素材束が装填された状態で幅方向両側部を縫製し封止する工程を示す部分概略斜視図である。 図11は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、幅方向両側部が封止された後、前端部を縫製し封止する工程を示す部分概略斜視図である。 図12は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の外観を写真形態で示す概略図である。 図13は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団における断面視三角筒状形態を呈する立体構造の部分概略説明図である。 図14は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団における断面視三角筒状形態を呈する立体構造の寸法説明図である。 図15は本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団における立体構造の別のパターン(幅方向装填タイプ)を示す概略説明図である。 図16本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団において図15に示す立体構造の別のパターンを基にして作製した布団の外観を写真形態で示す概略図である。 図17は本考案の実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、表生地、裏生地間において複数の上部連結生地の隣り合う逆V状生地部の2箇所の端辺、複数の下部連結生地の隣り合うV状生地部の2箇所の端辺からなる4個の各端辺を各々連結縫着方向に縫着し、表生地及び裏生地間に所定間隔をもって複数の中間連結縫着部を列設形成する前段階の工程を示す部分概略斜視図である。 図18は本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、表生地、裏生地間において複数の上部連結生地の隣り合う逆V状生地部の2箇所の端辺、複数の下部連結生地の隣り合うV状生地部の2箇所の端辺からなる4個の各端辺を各々連結縫着方向に縫着し、表生地及び裏生地間に所定間隔をもって複数の中間連結縫着部を列設形成し、表生地及び裏生地間において複数の中間連結縫着部の列設により、二つの三角筒状部が上下に重合する立体構造部と、菱形筒状部からなる立体構造部とが交互に連なる複数列からなる収納領域を画する工程を示す部分概略斜視図である。 図19は本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、二つの三角筒状部が上下に重合する立体構造部と、菱形筒状部からなる立体構造部とが交互に連なる複数列からなる収納領域に各々羽毛状綿素材を装填する工程を示す部分概略斜視図である。 図20は本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、二つの三角筒状部が上下に重合する立体構造部と、菱形筒状部からなる立体構造部とが交互に連なる複数列からなる収納領域に各々羽毛状綿素材が装填された状態を示す部分概略斜視図である。 図21は本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、二つの三角筒状部が上下に重合する立体構造部と、菱形筒状部からなる立体構造部とが交互に連なる複数列からなる収納領域に各々羽毛状綿素材が装填された後、幅方向両側部を縫製し封止する工程を示す部分概略斜視図である。 図22は本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の製造工程のうち、幅方向両側部が封止された後、前端部を縫製し封止する工程を示す部分概略斜視図である。 図23は本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団における立体構造の別のパターン(幅広タイプ)を示す部分概略斜視図である。
本考案は、キルティング加工が不要であり、クールスポットの問題が生じることがなく、洗濯後における元の状態への復元性が良好で、長期にわたって全体として良好な保温性を維持することができる布団を実現し提供するという目的を、四角形状で一定の面積を有する表生地及び裏生地と、前記表生地の内面、裏生地の内面に対して所定間隔をもって、かつ、同一の連結長の連結辺部を有するように交互配置に連結縫着した四角形状で前記表生地、裏生地と連結縫着方向の長さが同等の表裏連結生地と、前記表生地、裏生地間で前記表裏連結生地の交互配置の連結縫着により隣り合う連結辺部と、表生地の内面又は裏生地の内面とにより画される三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる収納領域と、ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた軸糸・浮糸のフィラメント同士がエアー交絡により結束して、前記浮糸から形成される多数の塊が前記軸糸に絡み合い前記軸糸の長さ方向に繋がって一列に連なって詰め物用の綿状長繊維として形成されるものであるとともに、前記塊は球状で所定の直径を有し、かつ、各塊は所定の間隔をもって連続的に形成される羽毛状綿素材を束ねて形成した複数の羽毛状綿素材束と、を有し、前記羽毛状綿素材束を各収納領域に収納した態様で前記表生地、裏生地の外周辺部を縫着により封止してなる構成により実現した。
以下、図面を参照して本考案の実施例に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団について詳細に説明する。
(実施例1)
図1乃至図16を参照して本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1について説明する。
本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1は、図1、図9乃至図11に示すように、四角形状で一定の面積を有する表生地2及び裏生地3と、前記表生地2と裏生地3とを断面視三角波形態になるように所定間隔をもって交互に連結縫着する四角形状の表裏連結生地4と、前記表生地2、裏生地3、表裏連結生地4とにより画される断面視三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる収納領域11と、ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた軸糸22・浮糸23のフィラメント同士がエアー交絡により結束して、前記浮糸23から形成される多数の塊24が前記軸糸22に絡み合い前記軸糸22の長さ方向に繋がって一列に連なって詰め物用の綿状長繊維として形成されるものであるとともに、前記塊24は球状で所定の直径を有し、かつ、各塊24は所定の間隔をもって連続的に形成される羽毛状綿素材21(特許第6028786号公報に開示した羽毛状綿素材)を束ねて形成した複数の羽毛状綿素材束31と、を有し、前記羽毛状綿素材束31を各収納領域11に収納した態様で前記表生地2、裏生地3の外周辺部(両側部、前端部、後端部)を例えばパイピング処理を用いた縫着により連続的に封止することにより構成している。
また、図1においては布団1の表生地2に対する表裏連結生地4の所定の間隔を持った縫着部4aを点線で示している。前記各縫着部4a同士の間隔は例えば20cmとしている。
次に、前記羽毛状綿素材21、羽毛状綿素材束31について、図2乃至図5を参照して説明する。
前記羽毛状綿素材21は、先に本願の出願人が取得した特許第6028786号公報に開示したものである。
すなわち、図2に模式的に示すように、ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた軸糸22・浮糸23のフィラメント同士がエアー交絡により結束して、前記浮糸23から形成される多数の塊24が前記軸糸22に絡み合い前記軸糸22の長さ方向に繋がって一列に連なって詰め物用の綿状長繊維として形成されるものであるとともに、前記塊24は球状で所定の直径を有し、かつ、各塊24は所定の間隔をもって連続的に形成されているものであり、特許第6028786号公報に開示したエアー交絡ユニットによる軸糸22、浮糸23のエアー交絡による人工的に作成されるものである。
更に、前記羽毛状綿素材21について詳述すると、ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた軸糸・浮糸のフィラメント同士がエアー交絡ユニット内のエアーの散乱雰囲気中でのエアー交絡により結束して、前記浮糸から形成される多数の塊が前記軸糸に絡み合い前記軸糸の長さ方向に繋がって一列に連なって詰め物用の綿状長繊維として形成されるものであるとともに、前記塊は球状で所定の直径を有し、かつ、各塊は所定の間隔をもって連続的に形成されて、当該各塊の大きさ、各塊と塊との間隔、前記浮糸密度が、前記エアー交絡用ユニットを構成する先端ノズル部の端部とベンチュリーのすり鉢状壁面部の最深部までの隙間間隔の変更により調整されるもので、前記浮糸のエアー交絡用ユニットに対する送り込み角度θは軸糸に対して80〜120度でもって形成されるものである。
すなわち、前記羽毛状綿素材21は、前記軸糸22と浮糸23とが絡み合い繋がって各ダウンボール状の塊24と塊24とが所定の間隔を有しつつ配列され、かつ、全体として綿状の長繊維を形成しているものである。
ここに、ダウンボール状の塊24とは、軸糸22、浮糸23のフィラメント同士が結束して絡み合い繋がって一体化され、一列に連なった形態の羽毛状綿素材21における軸糸22に対して、ほぼ1cm〜10cm以内、すなわち最大10cm程度以内の間隔をもって連続的に配列されて直径がほぼ1.0〜3.5cmの浮糸23の塊状部分を言う。
図3は複数の羽毛状綿素材21を集合した態様を示す写真であり、また、図4は一定量の羽毛状綿素材21を布団1の芯材として機能するように束ねた羽毛状綿素材束31を示すものである。
更に、図5は複数の羽毛状綿素材束31を巻き取りローラ32に巻回した状態を示すものである。
次に、本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1の製造方法について図6乃至図11を参照して説明する。
まず、図6に示すように、四角形状で一定の面積を有する表生地2の内面に対して表裏連結生地4の部分となる連結辺部5を形成するための複数の上部連結生地6を、所定間隔をもって、逆V状を呈するように各々の中央部を連結縫着方向に縫着(縫着部を点線で示す)し列設するとともに、同じく四角形状で一定の面積を有する裏生地3の内面に対して前記複数の上部連結生地6と同等の間隔で、かつ、各々幅方向に1/2間隔分ずらした状態で前記表裏連結生地4の部分となる連結辺部5を形成するための複数の下部連結生地7をV状を呈するように各々の中央部を連結縫着方向に縫着(縫着部を点線で示す)し列設する。
次に、図7を用いて、前記表生地2の内面と裏生地3の内面とを、対向する前記複数の上部連結生地6の逆V状部分の端辺と、複数の下部連結生地7のV状部分の端辺とを縫着により接合することで中間連結縫着部8を形成し、前記表生地2、裏生地3間で所定の連結長を有する連結辺部5を形成する手順を説明する。
まず最初に、図7において最も左側の逆V状部分の端辺と、最も左側のV状部分の端辺とを接合できるように対向配置するとともに、接合箇所から右側の前記表生地2又は裏生地3を折り返して接合箇所を表出させ、最も左側の逆V状部分の端辺、最も左側のV状部分の端辺を連結縫着方向に縫着することで、中央部の中間連結縫着部8(縫着部を×印で示す)として前記表生地2、裏生地3間で所定の連結長を有する連結辺部5を形成する。
次に、前記表生地2又は裏生地3の折り返し位置を変更し、2番目に位置する逆V状部分の端辺、2番目に位置するV状部分の端辺が接合するように対向配置するとともに、これら両端辺を連結縫着方向に縫着し、2番目の中間連結縫着部8(縫着部を×印で示す)として前記表生地2、裏生地3間で所定の連結長を有する連結辺部5を形成する。
このような工程を上部連結生地6、下部連結生地7の配置数に応じて順に繰り返し、図8に示すように、前記表生地2、裏生地3間で前記表裏連結生地4の交互配置の連結縫着により隣り合う連結辺部5、5と、これら連結辺部に対向する表生地2の内面又は裏生地3の内面とにより断面視三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる収納領域11を画する(形成する)。
すなわち、前記表生地2の内面、前記裏生地3の内面間における表裏連結生地4の所定の間隔を持った交互配置の連結縫着により断面視三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる収納領域11を形成するものである。
図8には合計15の収納領域11を形成した例を示している。
このような各収納領域11の形成工程を採用することで、前記表生地2、裏生地3間の表裏連結生地4における中間連結縫着部8は布団1の作成完了後において外部に表出することはないため、縫着精度を高くする必要がなく、これにより、縫製者の縫製作業の簡略化、迅速化、更には作業能率向上を図ることができる。
次に、図9に示すように、前記各収納領域11に羽毛状綿素材21を束ねた形態で芯材として機能する複数の前記羽毛状綿素材束31を、エアー力を利用し又は手作業で装填する。
次に、図10に示すように各収納領域11に羽毛状綿素材束31が装填された態様で前記表生地2、裏生地3の両側部を縫着(縫着部を×印で示す)により封止し、更に、図11に示すように前記表生地2、裏生地3の前端部及び後端部を縫着(縫着部を×印で示す)により封止して、外観形態が図1に示すようであり、また、具体的には図12に写真形態で示すような外観形態を呈する布団1を作製する。
前記表生地2、裏生地3、表裏連結生地4の材料としては、綿、ポリエステル、シルク、麻等から生地、又は、これらの要素のうちの任意の要素の混紡生地等を採用することができる。
次に、図13、図14を参照して断面視三角筒状形態を呈する立体構造からなる収納領域11について説明する。
図13は本実施例1に係る立体構造である前記収納領域11の部分拡大状態を示すものであり、この収納領域11は、前記表生地2の内面、裏生地3の内面間における中間連結縫着部8(縫着部を×印で示す)を設けた連結辺部5が三角波状に連なる表裏連結生地4の形成により各々断面視三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる構成としたものである。
このような各収納領域11によって、この各収納領域11に装填される羽毛状綿素材束31の羽毛状綿素材21が各収納領域11内で隅々に至るまで行き渡り、いわゆるクールスポットが生じることがなく、これにより、布団1全体にわたって均等な保温性を確保できる利点がある。
図14は本実施例1に係る立体構造の収納領域11の寸法例を示すものであり、収納領域11を画する三角形状の連結辺部5、裏生地3の一部(又は表生地2の一部)の各寸法は、例えば3cm〜30cmとする例を挙げることができるが、特に裏生地3の一部(又は表生地2の一部)の寸法を10cm、一つの連結辺部5の寸法を6cmとすることが好ましい。
図15は本実施例1に係る布団1における立体構造の別のパターン(幅方向装填タイプ)を示すものであり、布団1の幅方向に実施例1の場合と同様にして20cm間隔で複数列の収納領域11を形成し、各収納領域11に複数の羽毛状綿素材束31を各々装填し、更に外周辺部を例えばパイピング処理を用いた縫着により封止して図16に写真形態で示すような布団1を構成したものである。なお、外周辺部の縫着は、パイピング処理を用いた縫着以外の処理でも良いことは勿論である。
図15に示す幅方向に各収納領域11を形成し、各収納領域11に複数の羽毛状綿素材束31を各々装填して構成した布団1においても、この布団1の全体サイズ、全体重量については既述した場合と同様である。
以上説明した本実施例1によれば、従来例のようなクールスポットの問題が生じることがなく、洗濯後における元の状態への復元性が良好で、長期にわたって全体として良好な保温性を維持することができる立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1を提供することができる。
また、図12に示す外観形態を有する布団1、図16に示す外観形態を有する布団1のように外観形態の異なるものを提供でき、購買者の布団1の購入時の選択幅を拡張できる利点もある。
更に、本実施例1に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1の製造方法によれば、縫製者の作業能率の簡略化を図りつつ、かつ、前記表生地2、裏生地3の両側部、前端部及び後端部の縫着、封止後のキルティング加工工程を無くしつつ、上述した効果を奏する立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1を効率よく製造できる。
(実施例2)
図17乃至図23を参照して本考案の実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1A及びその製造方法について説明する。
本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1Aは、基本的には図1に示す布団1と略同様な外観形態を呈するものであるが、芯材を収納する立体構造領域の構成パターンを変更したことが特徴である。
まず、本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1Aの製造方法を図17乃至図22を参照して詳細に説明する。
まず、図17に示すように、四角形状で一定の面積を有する表生地2の内面に対して複数の上部連結生地6を、所定間隔をもって、逆V状を呈するように各々の中央部を連結縫着方向に縫着し(縫着部を点線で示す)列設するとともに、同じく四角形状で一定の面積を有する裏生地3の内面に対して前記複数の上部連結生地6と同等の間隔をもって複数の下部連結生地7を、V状を呈するように各々の中央部を連結縫着方向に縫着し(縫着部を点線で示す)列設する。
前記縫着部の間隔は32cmとしている。
更に、前記表生地2の連結縫着方向の両側辺部には各々側辺連結生地6aを、前記裏生地3の連結縫着方向の両側辺部には各々側辺連結生地7aを縫着する。
次に、図18に示すように、最初に表生地2の内面の最も左の側辺連結生地6a、上部連結生地6内面の一番目の逆V状生地部の一方の端辺、前記裏生地3の内面の最も左の側辺連結生地7a、下部連結生地7の一番目の逆V状生地部の一方の端辺からなる4辺の突出端側を接合するとともに、前記表生地2を折り返し、4辺の突出端側を、接合部分を連結縫着方向に縫着して1個目の中間連結縫着部9(縫着部を×印で示す)を設ける。
次に、前記表生地2の折り返し位置を変更し、1番目の上部連結生地6の逆V状生地部の他方の端辺、2番目の上部連結生地6の逆V状生地部の一方の端辺、1番目の下部連結生地7のV状生地部の他方の端辺、2番目の下部連結生地7の逆V状生地部の一方の端辺からなる4辺の突出端側を接合し、その接合部分を連結縫着方向に縫着して前記表生地2及び裏生地3間に所定間隔をもって2個目の中間連結縫着部9(縫着部を×印で示す)を設ける。
このような工程を所要回数繰り返し、かつ、前記表生地2、裏生地3の最も右側の中間連結縫着部9の縫製処理も最も左側の縫製処理の場合と同様に行い、前記表生地2及び裏生地3間において複数の中間連結縫着部9の列設により、二つの三角筒状部10aが上下に重合する立体構造部と、菱形筒状部10bからなる立体構造部とが交互に連なる複数列からなる収納領域11Aを形成する。
図18には、二つの三角筒状部10aが上下に重合する立体構造部を5個、菱形筒状部10bからなる立体構造部を4個、交互に形成した例を示している。
なお、前記表生地2、裏生地3間の最も左側、右側には、後の工程により隅部筒状部10cが形成される。
次に図19に示すように、前記二つの三角筒状部10a、菱形筒状部10b、及び、各隅部筒状部10cに対して、羽毛状綿素材21を束ねた形態で芯材として機能し、かつ、前記三角筒状部10a、菱形筒状部10b、及び、各隅部筒状部10cの各容積に応じて羽毛状綿素材21の束量を異ならせた羽毛状綿素材束31a、31b、31cを各々所要数装填し、図20に示すように、前記三角10a、菱形筒状部10b、及び、各隅部筒状部10cが羽毛状綿素材束31a、31b、31cにより満たされる状態とする。
次に、図21に示すように、前記表生地2、裏生地3の両側部をパイピング処理を用いた縫着により封止し、更に、図22に示すように、前記表生地2、裏生地3の前端部及び後端部をパイピング処理を用いた縫着により封止して、外観形態が図1に示す布団1と類似した態様の布団1Aを作製する。
この場合の布団1Aの外観形態は図12に示す場合と同様であるが、図16に示すような外観形態のものを作製することももちろん可能である。
図23は、本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1Aにおける立体構造の別のパターン(幅広タイプ)を示すものであり、上部連結生地6の表生地2に対する縫着部の間隔、下部連結生地7の裏生地3に対する縫着部の間隔をいずれも40cmとしたものである。残余の構成は図18に示す場合と同様である。
また、この場合の布団1Aの外観形態は図12に示す場合と略同様である。
以上説明した本実施例2によれば、芯材を収納する立体構造領域の形態を実施例1の場合とは異ならせた構成の基に、従来例のようなクールスポットの問題が生じることがなく、洗濯後における元の状態への復元性が良好で、長期にわたって全体として良好な保温性を維持することができる立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1Aを提供することができる。
また、実施例1の場合と同様に外観形態の異なるものを提供でき、購買者の布団1Aの購入時の選択幅を拡張できる利点もある。
更に、本実施例2に係る立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1Aの製造方法によれば、既述した工程を採用することにより、実施例1の場合と同様、縫製者の作業能率の簡略化を図りつつ、かつ、前記表生地2、裏生地3の両側部、前端部及び後端部の縫着、封止後においてはキルティング加工工程を無くしつつ、上述した効果を奏し、かつ、実施例1の場合と異なる立体構造領域に芯材を収納して形成した布団1Aを効率よく製造できる。
上述した実施例1、2の布団1、1Aにおいて、前記表生地2、裏生地3、表裏連結生地4の材料としては、綿、ポリエステル、シルク、麻等から生地、又は、これらの要素のうちの任意の要素の混紡生地等を採用することができる。
前記布団1、1Aの全体サイズとしては、例えば長さ210cm、幅150cmの例を挙げることができるが、収納領域11の配列数、及び、長さの調整により種々の全体サイズを有するものとすることができ、特に限定するものではない。
前記布団1、1Aの全体重量は2.0〜2.5kg等の例を挙げることができるが、特に限定するものではなく、収納領域11等の配列数の調整、羽毛状綿31の束量調整により種々に設定できる。
この他、前記布団1、1Aの芯材を収納する立体構造領域の形状としては四角筒状、五角筒状を呈する形態としたり、また、長さ方向配列の芯材を収納する立体構造領域と、幅方向の芯材を収納する立体構造領域とを重ねて配置した複合構造としながら布団形成することも可能である。
本考案の立体構造領域に芯材を収納して形成した布団の構成は、掛け布団、敷布団、座布団等の寝具類、寝袋、防寒ジャケット等の衣料等に関して広範に適用可能である。
1 布団
1A 布団
2 表生地
3 裏生地
4 表裏連結生地
4a 縫着部
5 連結辺部
6 上部連結生地
6a 側辺連結生地
7 下部連結生地
7a 側辺連結生地
8 中間連結縫着部
9 中間連結縫着部
10a 三角筒状部
10b 菱形筒状部
10c 隅部筒状部
11 収納領域
11A 収納領域
21 羽毛状綿素材
22 軸糸
23 浮糸
24 塊
31 羽毛状綿素材束
31a 羽毛状綿素材束
31b 羽毛状綿素材束
31c 羽毛状綿素材束
32 巻き取りローラ

Claims (9)

  1. 四角形状で一定の面積を有する表生地及び裏生地と、
    前記表生地の内面、裏生地の内面に対して所定間隔をもって、かつ、同一の連結長の連結辺部を有するように交互配置に連結縫着した四角形状で表生地、裏生地と連結縫着方向の長さが同等の表裏連結生地と、
    前記表生地、裏生地間で前記表裏連結生地の交互配置の連結縫着により隣り合う連結辺部と、表生地の内面又は裏生地の内面とにより画される角筒状を呈する立体構造で複数列からなる収納領域と、
    ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた羽毛状綿素材を束ねた形態とされ、前記複数列からなる各収納領域に装填される芯材として機能する複数の羽毛状綿素材束と、
    を有し、
    前記羽毛状綿素材束を各収納領域に収納した態様で前記表生地、裏生地の外周辺部を縫着により封止してなることを特徴とする立体構造領域に芯材を収納して形成した布団。
  2. 四角形状で一定の面積を有する表生地及び裏生地と、
    前記表生地の内面、裏生地の内面に対して所定間隔をもって、かつ、同一の連結長の連結辺部を有するように交互配置に連結縫着した四角形状で表生地、裏生地と連結縫着方向の長さが同等の表裏連結生地と、
    前記表生地、裏生地間で前記表裏連結生地の交互配置の連結縫着により隣り合う連結辺部と、表生地の内面又は裏生地の内面とにより画される三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる収納領域と、
    ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた軸糸・浮糸のフィラメント同士がエアー交絡により結束して、前記浮糸から形成される多数の塊が前記軸糸に絡み合い前記軸糸の長さ方向に繋がって一列に連なって詰め物用の綿状長繊維として形成されるものであるとともに、前記塊は球状で所定の直径を有し、かつ、各塊は所定の間隔をもって連続的に形成される羽毛状綿素材を束ねて形成した複数の羽毛状綿素材束と、
    を有し、
    前記羽毛状綿素材束を各収納領域に収納した態様で前記表生地、裏生地の外周辺部を縫着により封止してなることを特徴とする立体構造領域に芯材を収納して形成した布団。
  3. 前記三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる収納領域は、布団の長さ方向に列設したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の立体構造領域に芯材を収納して形成した布団。
  4. 前記三角筒状形態を呈する立体構造で複数列からなる収納領域は、布団の幅方向に列設したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の立体構造領域に芯材を収納して形成した布団。
  5. 四角形状で一定の面積を有する表生地及び裏生地と、
    前記表生地の内面に対して所定間隔をもって逆V状を呈するように中央部を連結縫着方向に縫着し列設した複数の上部連結生地と、前記裏生地の内面に対して前記複数の上部連結生地と同等の間隔をもってV状を呈するように中央部を連結縫着方向に縫着し列設した複数の下部連結生地と、
    前記複数の上部連結生地の隣り合う逆V状生地部の2箇所の端辺、前記複数の下部連結生地の隣り合うV状生地部の2箇所の端辺からなる4個の各端辺を各々連結縫着方向に縫着して前記表生地及び裏生地間に所定間隔をもって複数の中間連結縫着部を列設形成して、前記表生地及び裏生地間において二つの三角筒状部が上下に重合する立体構造部と、菱形筒状部からなる立体構造部とが交互に連なる複数列からなる収納領域と、
    ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた羽毛状綿素材を束ねた形態とされ、前記複数列からなる各収納領域に装填される芯材として機能する複数の羽毛状綿素材束と、
    を有し、
    前記羽毛状綿素材束を各収納領域に収納した態様で前記表生地、裏生地の外周辺部を縫着により封止してなることを特徴とする立体構造領域に芯材を収納して形成した布団。
  6. 四角形状で一定の面積を有する表生地及び裏生地と、
    前記表生地の内面に対して所定間隔をもって逆V状を呈するように中央部を連結縫着方向に縫着し列設した複数の上部連結生地と、前記裏生地の内面に対して前記複数の上部連結生地と同等の間隔をもってV状を呈するように中央部を連結縫着方向に縫着し列設した複数の下部連結生地と、
    前記複数の上部連結生地の隣り合う逆V状生地部の2箇所の端辺、複数の下部連結生地の隣り合うV状生地部の2箇所の端辺からなる4個の各端辺を各々連結縫着方向に縫着して前記表生地及び裏生地間に所定間隔をもって複数の中間連結縫着部を列設形成して、表生地及び裏生地間において二つの三角筒状部が上下に重合する立体構造部と、菱形筒状部からなる立体構造部とが交互に連なる複数列からなる収納領域と、
    ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた軸糸・浮糸のフィラメント同士がエアー交絡により結束して、前記浮糸から形成される多数の塊が前記軸糸に絡み合い前記軸糸の長さ方向に繋がって一列に連なって詰め物用の綿状長繊維として形成されるものであるとともに、前記塊は球状で所定の直径を有し、かつ、各塊は所定の間隔をもって連続的に形成される羽毛状綿素材を束ねた形態とされ、前記複数列からなる各収納領域に装填される芯材として機能する複数の羽毛状綿素材束と、
    を有し、
    前記羽毛状綿素材束を各収納領域に収納した態様で前記表生地、裏生地の外周辺部を縫着により封止してなることを特徴とする立体構造領域に芯材を収納して形成した布団。
  7. 前記二つの三角筒状部が上下に重合する立体構造部と、菱形筒状部からなる立体構造部とが交互に連なる複数列からなる収納領域は、布団の長さ方向に列設したものであることを特徴とする請求項5又は6に記載の立体構造領域に芯材を収納して形成した布団。
  8. 前記二つの三角筒状部が上下に重合する立体構造部と、菱形筒状部からなる立体構造部とが交互に連なる複数列からなる収納領域は、布団の幅方向に列設したものであることを特徴とする請求項5又は6に記載の立体構造領域に芯材を収納して形成した布団。
  9. 前記羽毛状綿素材は、ポリエステル系又はポリプロピレンポリマーの原糸を用いた軸糸・浮糸のフィラメント同士がエアー交絡により結束して、前記浮糸から形成される多数の塊が前記軸糸に絡み合い前記軸糸の長さ方向に繋がって一列に連なって詰め物用の綿状長繊維として形成されるものであるとともに、前記塊は球状で所定の直径を有し、かつ、各塊は所定の間隔をもって連続的に形成され、エアー交絡ユニットによる軸糸、浮糸のエアー交絡による人工的に作成されるものであることを特徴とする請求項1、2、5又は6のいずれか1項に記載の立体構造領域に芯材を収納して形成した布団。
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