JP2537197Y2 - 繊維強化プラスチックス構造板部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、繊維強化プラスチックス構造板部材に関す
るものである。

〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕

従来から、壁材，区画材，床材等に用いる軽量な構造
部材は種々のものが提案されている。

本考案は、これまでにない軽量にして耐久性に秀れた
繊維強化プラスチックス構造板部材を提供するものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

たて糸と平行な方向において切ったと想定した縦断面
が波状の織布１と、該織布１の上下側に配される板状織
布２とを織布して成り立体性を保持せしめた立体織布３
を芯材とし、この芯材に強化プラスチックスを付着せし
めたことを特徴とする繊維強化プラスチックス構造板部
材に係るものである。

請求項１記載の芯材の空隙部５に発泡ウレタン，発泡
エポキシのような軽量プラスチックス６を一体的に付設
したことを特徴とする繊維強化プラスチックス構造板部
材に係るものである。

〔作用〕

本考案は縦断面が波状の織布１と板状織布２とより成
る立体織布３が芯材であるから波が連続していくたて糸
方向（図面においては左右方向）には弾性が発揮され、
該方向と直交するよこ糸方向には弾性が発揮されないこ
とになる。

従って、本考案は、一方向に対して弾性を有するとと
もにねじれに対して強い特性を有することになる。

〔実施例〕

図面は、本考案の好適な実施例を図示したもので、以
下に説明する。

第１図は、立体織布３である。

第２図〜第７図は常法通り、種々の立体織布３に適宜
な樹脂を付着させ、加熱硬貨せしめて形成した繊維強化
プラスチックス構造板部材４の種々のタイプを図示して
おり、第3,5,7図は板状織布２を二枚重ねにしたタイプ
であり、第4,5,6,7図は立体織布３の空隙部５に軽量プ
ラスチックス６として発泡ウレタンを充填したタイプで
ある。

尚、第6,7図は板状織布２の外側に更に発泡ウレタン
の層を形成した場合である。

このような図示したタイプ以外に種々のものが設計可
能である。

以上のような繊維強化プラスチックス構造板部材４を
例えば壁材，床材，区画材等の軽量にして耐久性が求め
られる各種の板状材に使用すると、一方向に弾性を有し
且つねじれに強いという特性が発揮され、非常に有用な
板材となる。

〔考案の効果〕

本考案は上述のように構成したから、軽量にして耐久
性に秀れ、一方向に弾性を有し且つねじれに強い繊維強
化プラスチックス構成板部材を提供し得ることになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は本実施
例に係る立体織布の説明断面図、第２図〜第７図は本実
施例に係る繊維強化プラスチックス構造板部材の説明断
面図である。 １……縦断面が波状の織布、２……板状織布、３……立
体織布、５……空隙部、６……軽量プラスチックス。

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｋ 105:08 (56)参考文献 特開 昭63−243349（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−250430（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−282336（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−64658（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−301236（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−127138（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−5515（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】たて糸と平行な方向において切ったと想定
   した縦断面が波状の織布１と、該織布１の上下側に配さ
   れる板状織布２とを織成して成り立体性を保持せしめた
   立体織布３を芯材とし、この芯材に強化プラスチックス
   を付着せしめたことを特徴とする繊維強化プラスチック
   ス構造板部材。
2. 【請求項２】請求項１記載の芯材の空隙部５に発泡ウレ
   タン，発泡エポキシのような軽量プラスチックス６を一
   体的に付設したことを特徴とする繊維強化プラスチック
   ス構造板部材。