JP2532813Y2 - 建造物等柱脚の取付装置 - Google Patents

建造物等柱脚の取付装置

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JP2532813Y2
JP2532813Y2 JP2994291U JP2994291U JP2532813Y2 JP 2532813 Y2 JP2532813 Y2 JP 2532813Y2 JP 2994291 U JP2994291 U JP 2994291U JP 2994291 U JP2994291 U JP 2994291U JP 2532813 Y2 JP2532813 Y2 JP 2532813Y2
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寛人 五味
治克 角屋
憲雄 野田
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岡部株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は、鉄骨建造物等の柱脚を
基礎のアンカーボルトにより固定する、柱脚の取付装置
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】建造物の鉄骨柱脚や機械装置類の脚部を
基礎面に固定させるには、従来、特公昭61ー1574
号公報に示すような装置が用いられている。この装置
は、柱脚の下端に固設したベースプレートを基礎コンク
リートに埋立てたアンカーボルトにより固定するもの
で、アンカーボルトを通すボルト孔とグラウト注入孔と
グラウト充填凹部を設けた座金を、ベースプレートを貫
通して突出したアンカーボルトに挿入してナットを締付
け、注入孔からグラウト材を注入して、グラウト充填凹
部とアンカーボルトとボルト孔との隙間及びアンカーホ
ールとの隙間にグラウト材を充填し、アンカーボルトと
ベースプレート及び座金とをグラウト材を介して一体的
に結合させるようにしたものである。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】しかし、上記の装置で
は、座金の内側、ベースプレートのアンカーボルト孔及
びベースプレート下端までグラウト材が充填するので、
それらの一体化は図れることになるが、グラウト材は注
入座金の上部に位置するナットには関与しないので、ナ
ットのゆるみ防止のためダブルナットを用いる等の手段
を施す必要があった。 【0004】本考案はこのような従来装置を改善し、ナ
ットをシングルナットにし座金とそのナットとをグラウ
ト材で一体化することにより、ナットのゆるみを防止で
きるようにし、柱脚の確実、強固な取付けと、使用材料
の軽減、建方時における現場作業の簡素化を図ろうとす
るものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案装置の構成について、実施例に対応する図面
を参照して説明すると、本考案は、柱脚1の下端に固設
したベースプレート2をアンカーボルト5により固定す
る柱脚の取付装置において 、ベースプレート2のアン
カーホール3を通して突出したアンカーボルト5に、ボ
ルト孔7とグラウトの注入孔8を設けるとともに、下面
側及び上面側にグラウト充填凹部9,10を形成した注入
座金6を挿入し、アンカーボルト5に螺合のナット12を
締付け、注入孔8より注入のグラウト材15によりベース
プレート2と注入座金6を結合するとともに、上側のグ
ラウト充填凹部10に充填されたグラート材15により注入
座金6とナット12とを結合したことを特徴とするもので
ある。 【0006】 【実施例】図1は本考案装置の全体を示した縦断面図、
図2は同要部の拡大縦断面図、図3〜図5は本考案装置
において使用するグラウトの注入座金を示したものであ
る。1は柱脚で、その下端には従来同様にベースプレー
ト2が固設され、ベースプレート2には基礎面4に埋立
てたアンカーボルト5 ,5 に挿通する同ボルト5より大
径としたアンカーホール3 ,3 が少なくともその四隅に
設けられている。 【0007】6は注入座金で、アンカーホール3を覆う
に十分な大きさに形成されており、中央部にはアンカー
ボルト5より大径としたボルト孔7が設けられていると
ともに、このボルト孔7と間隔をおいてグラウト材の注
入孔8が設けられている。また、注入座金6の下面側に
は、周縁部を残し上方に凹ませた下側グラウト充填凹部
9が形成されているとともに、同上面側にも周縁部を残
し下方に凹ませた上側グラウト充填凹部10が形成されて
いる。 【0008】そして、上記の柱脚1は、ベースプレート
2のアンカーホール3をアンカーボルト5に挿通して、
基礎面4に所要高さの座体11を介して載置し、注入座金
6をそのボルト孔7を介してアンカーボルト5に挿通
し、アンカーボルト5にナット12を螺合して締付ける。
次いで、アンカープレート2の下側周囲をシール材13で
塞ぎ、例えば図1の鎖線で示すように、グラウト注入ガ
ン14を用いて座金の注入孔8よりグラウト材15を注入す
る。それによって、グラウト材15は注入孔8から下側グ
ラウト充填凹部9を経てアンカーボルト5とアンカーホ
ール3との間隙を通り、ベースプレート2と基礎面4と
の間隙へと流入し、さらにはアンカーボルト5とボルト
孔7との間隙を埋め、上側グラウト充填凹部9にも充填
されることになり、基礎面4とベースプレート2とアン
カーボルト5とが互いに注入、充填されたグラウト材15
とナット12とにより一体的に結合されることになる。そ
して、アンカーボルト5に螺着したナット12の下部は上
側グラウト充填凹部10に充填されたグラウト材15に囲ま
れて回動が阻止され、ゆるみの発生が防がれることにな
る。 【0009】なお、上記の実施例では、ベースプレート
2は基礎面4に座体11を介して載置したものとなってい
るが、ベースプレート2を基礎面4に直接載置すること
もできる。 【0010】図6、図7は、上記注入座金6の他の実施
例を示したものである。この実施例では、注入孔8の上
部周面を少し高く形成するとともに、ナット12が接する
上側グラウト充填凹部10の表面に、ボルト孔7に通じる
凹溝16,16を設けており、グラウト材15がこの凹溝16,
16にも流入し、ナット12と注入座金6の結合の一層の強
化を図るようにしている。 【0011】 【考案の効果】以上説明したように、本考案の柱脚の取
付装置は、柱脚のベースプレートとアンカーボルトとの
結合及びグラウト材を注入するための注入座金に、アン
カーボルトを挿通するボルト孔とグラウトの注入孔と、
さらに上面側と下面側とにグラウト充填凹部を形成し、
注入座金をナットで締付けてグラウト材を注入するもの
であるから、ベースプレートと注入座金とアンカーボル
トとは、充填されたグラウト材により一体化して強固な
取付けができるとともに、締付けたナットはその下部を
上側グラウト充填凹部に充填されたグラウト材により囲
まれてゆるみ止めされることになる。したがって、従来
のようにダブルナットを用いる等のゆるみ止手段を特別
に施す必要がなく、柱脚の確実、強固な取付けと、使用
材料の軽減及び建方時における現場作業の簡素化が図れ
ることになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案装置の一実施例を示す縦断面図である。 【図2】同要部の拡大縦断面図である。 【図3】注入座金を示す平面図である。 【図4】同側面図である。 【図5】図3のAーA断面図である。 【図6】注入座金の他の実施例を示す平面図である。 【図7】図6のBーB断面図である。 【符号の説明】 1 柱脚 2 ベースプレート 3 アンカーホール 4 基礎面 5 アンカーボルト 6 注入座金 7 ボルト孔 8 注入孔 9,10 グラウト充填凹部 12 ナット 15 グラウト材

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 柱脚の下端に固設したベースプレートをアンカーボルト
    により固定する柱脚の取付装置において 、ベースプレ
    ートのアンカーホールを通して突出したアンカーボルト
    に、ボルト孔とグラウトの注入孔を設けるとともに、下
    面側及び上面側にグラウト充填凹部を形成した注入座金
    を挿入し、アンカーボルトに螺合のナットを締付け、注
    入孔より注入のグラウト材によりベースプレートと注入
    座金を結合するとともに、上側のグラウト充填凹部に充
    填されたグラウト材により注入座金とナットとを結合し
    たことを特徴とする、建造物等柱脚の取付装置。
JP2994291U 1991-04-03 1991-04-03 建造物等柱脚の取付装置 Expired - Fee Related JP2532813Y2 (ja)

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