JP2005023769A - 大きなボルト孔を有するベースプレートとアンカーボルトの固定方法 - Google Patents

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敬二 浜田
Kazunori Shigematsu
和憲 重松
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Abstract

【課題】 脚柱等のアンカーボルトの施工を簡易化し得るベースプレート及びこのベースプレートを用いたアンカー構造を提供する。
【解決手段】 予めコンクリート躯体に締結部分を突出させた状態で埋設された複数のアンカーボルトの前記締結部分が貫通可能な複数のボルト孔を有するベースプレートであって、ベースプレートのボルト孔がアンカーボルトの締結部分の外周面とボルト孔の内周面との間のクリアランスが5mmよりも大きくなる内径を有して形成され、ベースプレートのボルト孔の上部にはボルト孔に連通する充填材注入溝が形成されている。
【選択図】 図2

Description

発明の詳細な説明
本発明は、露出型柱脚等の構造材をコンクリート躯体に固定するためのベースプレート及びこのベースプレートを用いたアンカー構造に関する。
柱脚等をコンクリート躯体に固定する場合に、予めコンクリート躯体に締結部(ネジ部)を上方に露出させた状態で複数のアンカーボルトを埋設しておき、これらのアンカーボルトに柱脚の下端部に固定されたベースプレートをナットで締結することが行われる。
ベースプレートには、アンカーボルトの埋設位置に対応して複数のボルト孔が穿設されている。これらのベースプレートのボルト孔にアンカーボルトの締結部が貫通され、突出した部分において座金を間に介在させてベースプレートがナットで締結される。
ベースプレートのボルト孔の内径は、国土交通省告示において、アンカーボルトの径に5mmを加えた数値以下とすることが規定されている。これによれば、特に構造計算で安全性を確認しない場合はアンカーボルトの外周面とベースプレートのボルト孔との間のクリアランスを5mm以下にしなければならない。
しかしながら、実際の建設現場において、この精度でアンカーボルトをコンクリート中に埋設することは難しく、非常に多くの労力を必要とする。また、アンカーボルトの埋設位置とベースプレートのボルト孔の搾孔位置との整合をとることも困難である。場合によっては、埋設されたアンカーボルトの位置をその都度測定してから測定値に適合するようにベースプレートのボルト孔の加工を行うといった多くの手間が必要とされる。
このような問題を解決するためにアンカーボルトの外周面とベースプレートのボルト孔とのクリアランスを大きくすることを目的として、アンカーボルトや締め付け用ナットに充填材注入用の孔を設け、この注入口から接着剤を注入するもの(特許文献1参照)(特許文献2参照)や、予め座金にグラウト注入口を設け、このグラウト注入口から、座金とベースプレートとの隙間及びアンカーボルト外周面とベースプレートのボルト孔の内周面との隙間を介してベースプレートの下方へグラウトを注入するようにしたものが知られている(特許文献3参照)。
特開平8−232939 特開平9−100822 特開平5−9942
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記従来技術によれば、特許文献1や特許文献2の方法ではアンカーボルトやナットに搾孔しなければならず、そのアンカーボルトやナットは特殊な加工により製作する必要があるため、施工コストが高くなる。
また、特許文献3の方法では、建設現場でのアンカーボルトの精度の高い設置作業が必要であり、高度な施工管理が要求され、施工コストも高くなる。
そこで、本発明は、ベースプレートに簡易な加工をするだけで脚柱等のアンカーボルトの施工を簡易化し得るベースプレート及びこのベースプレートを用いたアンカー構造を提供することを課題とする。
課題を解決する手段
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、予めコンクリート躯体に締結部分を突出させた状態で埋設された複数のアンカーボルトの前記締結部分が貫通可能な複数のボルト孔を有するベースプレートであって、前記ボルト孔は、前記アンカーボルトの締結部分の外周面と当該ボルト孔の内周面との間のクリアランスが5mmよりも大きくなる内径を有して形成され、前記ボルト孔の上部には、当該ボルト孔に連通する充填材注入溝が形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のベースプレートにおいて、前記充填材注入溝は一つ若しくは複数形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載のベースプレートにおいて、前記充填材注入溝が前記アンカーボルトに嵌合される座金の外周位置より外方の位置まで開口していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3に記載のベースプレートにおいて、前記充填材注入溝が前記ボルト孔の径方向に延在する長溝状に形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載のベースプレートの各ボルト孔が予めコンクリート躯体に埋設された複数のアンカーボルトの締結部分に遊嵌され、前記アンカーボルトの突出側においてナットで締結され、前記アンカーボルトとボルト孔との間のクリアランス内に充填材注入溝を介してグラウト材が充填されていることを特徴とするアンカー構造である。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本実施形態に係るベースプレート1の平面図を示す。ベースプレート1は略正方形状の鋼製板体で形成され、外周端に沿ってベースプレート1の厚み方向に貫通する複数のボルト孔2が穿設されている(図2参照)。
ボルト孔2は、固定されるべきコンクリート躯体10に埋設されたアンカーボルト4に対応する位置に穿設されている。ボルト孔2の内径D1は、嵌合されるアンカーボルト4の外径D2との間のクリアランスC1+C2が、規定されているクリアランス(5mm)より大きく(例えば10〜30mm)となるように設定されている。ボルト孔2の一側(例えば、ベースプレート1の表面側:ナット締結側)開口端には、一または複数の充填材注入溝3が形成されている。
充填材注入溝3は、図1では1つのボルト孔に2箇所に設けてあるが、3箇所またはそれ以上であってもよい。また、充填材注入溝は対称的に設けてあるが、この態様には限定されず、後述するグラウト材5(図4参照)が円滑かつ均一にボルト孔2内に注入充填可能であればその配置位置には限定されない。
充填材注入溝3は、図2に示すように、後述する座金7の外径よりも外方に開口する長溝状を有し、ボルト孔2に連通するように形成されている。この充填材注入溝3の形状は長溝状に限定されることはなく、例えば、ベースプレート1の厚み方向においてベースプレート1の表面側(締結側)から裏面側に向かって勾配のある溝としてもよい。
図4に、ベースプレート1のアンカー構造を示す。予めコンクリート躯体10にはアンカーボルト4が埋設されている。アンカーボルト4は、その締結部(ネジ部)が突出するように埋設されている。このアンカーボルト4の締結部にボルト孔2が遊嵌された状態で、ベースプレート1が均しモルタル9を介してコンクリート躯体10上に載置され、座金7を介してナット8により締結されている。ボルト孔2とアンカーボルト4との間のクリアランスには、グラウト材5が充填されている。
次に、図4を参照して、ベースプレート1のアンカー施工法について説明する。
まず、コンクリート躯体10にアンカーボルト4を埋設する。このとき、従来であればアンカーボルト4の設置位置精度をベースプレート1のボルト孔2の搾孔位置との対応を考慮した精度を確保する必要があった。
しかし、本発明の実施形態に係るベースプレート1を使用した場合、その必要はない。すなわち、ベースプレート1のボルト孔2の内径がアンカーボルト4との間に十分余裕を持ったクリアランスを確保した大きさに形成されているので、アンカーボルト4の埋設ピッチに多少のばらつきがあったとしても、確実にアンカーボルト4をボルト孔2内に嵌合させることができ、したがって、ベースプレート1のコンクリート躯体10上に載置固定ができるからである。
次に、均しモルタル9上にベースプレート1を、各ボルト孔2をそれぞれ対応する各アンカーボルト4に遊嵌させた後、各アンカーボルト4を座金7を介してナット8により締結する。
次に、充填材注入溝3からボルト孔2内のクリアランス内にグラウト材5を注入する。このグラウト材5の注入により、アンカーボルト4とボルト孔2の内周壁面との間のクリアランス内にグラウト材5が充填されてベースプレート1とアンカーボルト4とが一体化し、柱脚6がベースプレート1を介してコンクリート躯体10にアンカーされることとなる。
グラウト材5の充填時期はこの態様に限らず、ナット8の締結前にグラウト材5を注入しておき、充填後にナット8を締結することとしてもよい。また、均しモルタル9は、必ずしもベースプレート1下面全面とすること無く中央部分のみとし、残りの部分を本施工方法によるグラウト材5の注入にて兼用する事も可能である。
発明の効果
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、ボルト孔がアンカーボルトの締結部分の外周面と当該ボルト孔の内周面との間のクリアランスが5mmよりも大きくなる内径を有して形成されているので、ボルト孔とアンカーボルトの埋設位置との間に多少の位置ずれが生じたとしても、両者を確実にを対応させることが容易となり、ボルト孔の内周面との間のクリアランスが大きくなったとしても、ボルト孔の上部に当該ボルト孔に連通する充填材注入溝が形成されているので、最終的にクリアランス内に充填材注入溝を介して充填材が充填されるため、ベースプレートを確実にコンクリート躯体に緊結することができる。その結果、アンカーボルトの埋設精度が緩和され、施工管理が容易化されると共に、施工コストの削減が可能となる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載のベースプレートにおいて、前記充填材注入溝が一つ若しくは複数形成されていることにより、ベースプレートの大きさに応じて任意に充填材注入溝の形成が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に記載のベースプレートにおいて、充填材注入溝がアンカーボルトに嵌合される座金の外周位置より外方の位置に開口しているので、アンカーボルトにナットを締結した後でも、充填材の注入が可能となり、施工順序の自由度が確保される。
請求項4記載の発明によれば、請求項1、2または充填材注入溝に記載のベースプレートにおいて、充填材注入溝がボルト孔の径方向に延在する長溝状に形成されていることにより、充填材の注入が容易となる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1記載のベースプレートの各ボルト孔が予めコンクリート躯体に埋設された複数のアンカーボルトの締結部分に遊嵌され、前記アンカーボルトの突出側においてナットで締結され、前記アンカーボルトとボルト孔との間のクリアランス内に充填材注入溝を介してグラウト材が充填されたアンカー構造により、施工が容易で、かつ、必要にして十分な固定強度を得ることができる。
本発明に係るベースプレートの平面図である。 本発明に係るベースプレートを示す図1におけるA−A断面図である。 本発明に係るベースプレートを示す図1におけるB−B断面図である。 本発明に係るアンカー構造を示す断面図である。
符号の説明
1 ベースプレート
2 ボルト孔
3 充填材注入溝
4 アンカーボルト
5 グラウト材
6 柱脚
7 座金
8 ナット
9 均しモルタル
10 コンクリート躯体

Claims (5)

  1. 予めコンクリート躯体に締結部分を突出させた状態で埋設された複数のアンカーボルトの前記締結部分が貫通可能な複数のボルト孔を有するベースプレートであって、
    前記ボルト孔は、前記アンカーボルトの締結部分の外周面と当該ボルト孔の内周面との間のクリアランスが5mmよりも大きくなる内径を有して形成され、
    前記ボルト孔の上部には、当該ボルト孔に連通する充填材注入溝が形成されていることを特徴とするベースプレート。
  2. 請求項1に記載のベースプレートにおいて、
    前記充填材注入溝は一つ若しくは複数形成されていることを特徴とするベースプレート。
  3. 請求項1または2に記載のベースプレートにおいて、
    前記充填材注入溝は、前記アンカーボルトに嵌合される座金の外周位置より外方の位置まで開口していることを特徴とするベースプレート。
  4. 請求項1、2または3に記載のベースプレートにおいて、
    前記充填材注入溝は、前記ボルト孔の径方向に延在する長溝状に形成されていることを特徴とするベースプレート。
  5. 請求項1記載のベースプレートの各ボルト孔が予めコンクリート躯体に埋設された複数のアンカーボルトの締結部分に遊嵌され、前記アンカーボルトの突出側においてナットで締結され、前記アンカーボルトとベースプレートのボルト孔との間のクリアランス内に充填材注入溝を介してグラウト材が充填されていることを特徴とするベースプレートのアンカー構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010203189A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Shimizu Corp 被接合部材のコンクリート構造物への接合構造
JP2013189782A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Okabe Co Ltd コンクリート建造物の耐震補強構造
JP5907447B1 (ja) * 2015-07-15 2016-04-26 修隆 比屋根 鉄骨柱脚

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