JP2531385B2 - ビス類の供給装置 - Google Patents

ビス類の供給装置

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JP2531385B2
JP2531385B2 JP6284320A JP28432094A JP2531385B2 JP 2531385 B2 JP2531385 B2 JP 2531385B2 JP 6284320 A JP6284320 A JP 6284320A JP 28432094 A JP28432094 A JP 28432094A JP 2531385 B2 JP2531385 B2 JP 2531385B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビス、リベット、鋲
などのように軸部とこの軸部よりも大きい径の頭部とを
有するビスまたはその類似物(以下、単に「ビス類」と
総称する)を所定の位置に供給するようにしたビス類の
供給装置に関し、特に、ビス類をその上面において開口
しているガイド用スリットにより所定の位置までガイド
するシュータを備えたビス類の供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、実願昭60−131
054号において、ビス類をシュータを介して所定の位
置まで供給するビス類の供給装置に関する新規かつ独創
的な考案を提案した。
【0003】この先願における考案は、ビスストック部
に投入されたビスを上下に揺動するディッパで掬い上
げ、この掬い上げられたビスをシュータを介して所定の
ビス供給部に供給するものである。そして、前記シュー
タの上面には、ガイド用スリットが開口するように形成
され、前記ディッパからシュータに供給されたビスは、
その軸部が前記ガイド用スリットに挿入され、その頭部
は前記ガイド用スリットの上面開口の側縁部に引掛けら
れた状態で自重により前記ビス供給部まで供給される。
【0004】
【発明の目的および構成】この発明の目的は、上記先願
考案におけるようなビス類の供給装置において、コンパ
クトでかつ機械的に安定性があるように構成することが
でき、また、ビス類をシュータから取り出す動作をきわ
めて容易に行うことができ、しかも、ビス類の大きさに
応じてドライバのビットの先端をビス類の頭部の係合穴
または係合溝に正確に係合させる動作を容易に行うこと
ができるようにすることである。
【0005】上述の目的を達成するためのこの発明は、
基台をベース面とし前方上部を開放空間となされ側面か
ら見て全体としてほゞL字形に構成されているビス類の
供給装置であって、後方上部に配されたビスストック部
と、このビスストック部内に上下方向に往復動可能に配
されたディッパと、このディッパにより繰り出されたビ
ス類をガイドするシュータと、このシュータの終端部附
近でビス類を一時的に係止する一時係止手段と、上記シ
ュータの終端部附近の上方に存在する上記開放空間に設
けられたテーパ状のビットガイドとを備え、上記ビット
ガイドが上記シュータのガイド用スリットに対して水平
方向および高さ方向にそれぞれ調整可能に構成されてい
る。
【0006】
【実施例】以下、この発明をビス供給装置に適用した一
実施例を図面に基づいて説明する。
【0007】この発明の一実施例によるビス供給装置
は、図1および図2に示すように、基台1をベース面と
し、前方上部を開放空間となされ、側面から見て全体と
してほゞL字形に構成されている。また、上記基台1の
上部には、図1に示すように、ほぼ直方体形状の枠体1
9が立設されている。そして、この枠体19の内部の下
方には、ビスを掬い上げるためのディッパ10が配置さ
れ、このディッパ10には、供給すべきビス70の軸部
が係入されるガイド用スリット13が形成されている。
また、このディッパ10はアーム11を具備している。
そして、このアーム11の基端が図2に示すように軸1
8によってシュータ30に回動自在に軸支されているの
で、上記ディッパ10は上下方向に揺動自在に構成され
ている。さらに、アーム11には、回転カム20の側面
に偏心して設けられた偏心ピン21を係合させる係合用
スリット12がアーム11の長さ方向に沿って形成され
ている。
【0008】枠体19内には、図1に示すように複数の
傾斜板3が配設され、これらの傾斜板3と枠体19とに
よって、ビス70を収容するためのビスストック部2が
ビス供給装置の後方上部に配されるように枠体19内に
形成されている。そして、ビスストック部2のほぼ中心
位置には、間仕切り板4が配設され、この間仕切り板4
の下方には、連通用開口9が形成されている。また、間
仕切り板4には、連通用開口9の上下方向の間隔を調整
する間隔調整板7が取付けられている。そして、ビスス
トック部2に投入されたビス70は、傾斜板3にガイド
されて連通用開口9を通ってガイド用スリット13の上
面開口に向かって寄せ集められる。
【0009】枠体19の内部の一側面、すなわち内側面
には、ビス食い込み防止具5がディッパ10に対向して
配置されている。そして、ディッパ10が下降する際
に、枠体19の上記内側面とディッパ10の後端部分と
の間にビス70が食い込んでディッパ10の動きが阻害
されるのが、上記ビス食い込み防止具5によって防止さ
れるようになっている。
【0010】基台1上には、さらに、ディッパ10の前
方位置においてシュータ30が配設されている。そし
て、このシュータ30は、一対の平板状のガイド板29
を具備し、これらのガイド板29の間には、ディッパ1
0のガイド用スリット13と連通し得るガイド用スリッ
ト31が形成されている。また、このシュータ30の始
端側の一半はストック部2内に配置されると共に、終端
側の残りの一半はストック部2の外側に配置されてい
る。さらに、シュータ30の上面は始端側から終端側に
向かって下方に傾斜していて、ディッパ10が上昇し切
ったときには、このディッパ10の上面とシュータ30
の上面とがほぼ連続した傾斜面(図示の場合にはほぼ一
直線)となる。したがって、この状態においては、ガイ
ド用スリット13の上面開口とガイド用スリット31の
上面開口とがほぼ一直線の連続した溝を構成する。この
ために、ディッパ10のガイド用スリット13と、シュ
ータ30のガイド用スリット31とは、平面的に見て一
列になるように構成され、また、ディッパ10が上昇し
切ったときには、このディッパ10のガイド用スリット
13の終端側の端部とシュータ30のガイド用スリット
31の始端側の端部とはほゞ一致する。
【0011】シュータ30の上面の始端部の上方には、
シュータ30の上面における横転ビスなどの異常姿勢ビ
スを除去するための刷毛40が配置されている。そし
て、この刷毛40はほぼコ字形状の刷毛取付板41に取
付けられている。また、この刷毛取付板41は、シュー
タ30のガイド用スリット31の上面開口にほぼ直交す
る方向に揺動、すなわち首振り運動するように、軸72
によって枠体19に軸支されている。さらに、刷毛取付
板41には取付孔42が設けられ、この取付孔42とビ
ススットック部2の一側壁に設けられた取付部6との間
には、コイルばねなどの付勢手段43が掛け渡されてい
る。
【0012】枠体19内には、ビスストック部2の下方
において、図2に示すように、駆動用モータ51が配設
され、この駆動用モータ51の回転軸23には、回転カ
ム20が固定されている。そして、この回転カム20の
カム面には、ならい部材46の中間部分において下方に
突設されたならい部48が当接し、このならい部材46
は、その一端を軸66によって枠体19に対して回動自
在に軸支されている。また、ならい部材46の他端には
係合用切込み49が形成され、この切込み49には押上
アーム44の下端が係合している。さらに、押上アーム
44の作動部44aは、図1に示すように、刷毛取付板
41の突片部45に当接している。
【0013】回転カム20の側面には、既述のように偏
心ピン21が設けられ、この偏心ピン21は、ディッパ
10のアーム11に形成されている係合用スリット12
に係合している。したがって、回転カム20が回転する
毎に、ディッパ10は軸18を支点として一回ずつ往復
回動するようになっている。
【0014】シュータ30は、図1に示すように、ガイ
ド板29に比べて比較的肉厚の大きい一対の保持板28
を具備し、これらの保持板28は、ガイド板29の前端
側にそれぞれ隣接して配設されている。そして、これら
の保持板28はガイド板29とそのスペーサー27を共
用しているので、ガイド用スリット31は保持板28の
前端まで延びている。また、保持板28は、図4に示す
ように、ねじ85によってスペーサ27に固定されてい
る。
【0015】シュータ30の側部には、図1および図4
に示すように、アーム部材86が配設されている。そし
て、このアーム部材86は、シュータ30の側部に対し
て水平に突設されたアーム部86aと、このアーム部8
6aに対してほゞ直交している取付部86bとからな
り、この取付部86bが保持板28を固定する上述のね
じ85により共締めされることによって、シュータ30
に固定されている。なお、ねじ85が貫通する取付部8
6bのねじ穴(図示せず)は、上下に長い長孔となって
いるので、アーム部材86の取付け位置を上下に移動さ
せて調整できるようになっている。そして、アーム部8
6aは、取付部86b側の基部86cから先端部86d
に行くにしたがって先細になるように形成され、先端部
86dは、水平方向に細巾でかつほゞ長方形状をなして
いる。
【0016】図1および図6に示すように、シュータ3
0の上面をその始端部を除いて覆うためのカバー部材3
7が設けられている。なお、このカバー部材37は、ビ
ス70の頭部74がシュータ30の上面から浮き上って
シュータ30上で異常姿勢になるのを防止するためのも
のであり、カバー部材37とシュータ30の上面との間
隔は、ビス70の頭部74の高さとほぼ同一でやや大き
く設定されている。そして、供給されるビス70の頭部
74の大きさに応じてカバー部材37とシュータ30の
上面との間隔を調整するために、このカバー部材37は
上下に移動可能なように構成されている。すなわち、図
6に示すように、カバー部材37の側部には、段違いを
なす一対の水平板部34が形成され、これらの水平板部
34の孔(図示せず)には、六角穴付ボルト35がそれ
ぞれ嵌入されている。そして、ボルト35の先端のねじ
部35aは、シュータ30の側部にねじ止め固定されて
いるホルダー部材36の底板36aに設けられたねじ穴
(図示せず)にねじ込まれ、ボルト35の中間には段部
35bが設けられている。また、カバー部材37の水平
板部34とホルダー部材36の底板36aとの間には、
コイルばね47がボルト35を挿入させた状態で配置さ
れており、これらのばね47はカバー部材37を上方に
付勢している。
【0017】したがって、ボルト35を締めると、カバ
ー部材37は段部35bによってその水平板部34を押
し下げられるのでばね47に抗して下降し、また、ボル
ト35を緩めると、カバー部材37はばね47の付勢力
により上昇させられる。そして、この実施例によれば、
一対のボルト35によりカバー部材37の始端側と終端
側とをそれぞれ別々に上下させることによって、カバー
部材37とシュータ30の上面との間隔を種々の状態に
調整することができる。したがって、ビス長の異なる各
種のビスに応じて上記間隔を調整することができ、例え
ば、自重により鉛直になり易くてシュータ30の上面に
対して傾き易い長いビスの場合には、カバー部材37の
始端側を特に上昇させてビスの頭部がカバー部材37の
後端部にひっかかるのを効果的に防止し、シュータ30
の終端付近で横倒しになり易い短いビスの場合には、カ
バー部材37の終端側を特に下降させてビスの横倒しを
防止するなどの調整が可能である。
【0018】シュータ30の側部には、図1に示すよう
に、発光素子と受光素子とからなる光センサ78が配置
されている。なお、これらの発光素子および受光素子
は、図10において発光ダイオードD1 及びフォトトラ
ンジスタQ1 として示されている。そして、この光セン
サ78は、シュータ30の上面の終端付近におけるビス
70の有無を検出する。また、シュータ30上のビス7
0が少なくなったことを光センサ78が検出すると、こ
の検出結果に基づいてディッパ10が揺動してシュータ
30にビス70が供給されるが、シュータ30上にビス
70がある程度溜ると、ディッパ10の揺動は停止す
る。
【0019】シュータ30の上面の終端に設けられてい
るビス供給部33には、図1および図5に示すように、
係止部材52が配設されている。そして、この係止部材
52は、シュータ30の側部にネジ止め固定されている
台座58に回動自在に取付けられている。なお、台座5
8には、図8に示すように、シュータ30の前後方向に
長い一対の長孔59が設けられ、これらの長孔59に挿
入されているねじ65によって台座58にねじ止め固定
されているので、台座58はシュータ30の前後方向に
おける位置の調整が可能である。
【0020】係止部材52は、図8に示すように、台座
58の上板58aを間に挾んでスライド部材67と対向
して配置され、係止部材52とスライド部材67とは、
上板58aの長孔76に挿入されているねじ79により
互いに結合されている。なお、この結合に際しては、カ
ラー95が用いられる。すなわち、このカラー95は、
その段部95aが係止部材52の上面に配置され、その
下端部95bが係止部材52の孔52aを貫通して台座
58の長孔76の周縁において台座58の上面に当接し
ている。また、カラー95の段部95aと下端部95b
の先端とが係止部材52の厚みよりもやゝ大きい一定の
間隔を有するために、係止部材52が台座58の上板5
8aに密着固定されてしまうのが防止されるので、係止
部材52は上板58a上を摺動可能となっている。そし
て、カラー95の孔95c内にねじ79が挿入され、こ
のねじ部79bがスライド部材67のねじ穴67a内に
ねじ込まれることによって、係止部材52とスライド部
材67とがねじ79を介して結合されている。
【0021】台座58の上板58aの後端に形成された
垂直壁部58bには、スライド部材67の後端に形成さ
れた垂直壁部67bに設けられたねじ穴67cに対応す
る貫通孔58cが設けられている。そして、この貫通孔
58cには、スライド用ねじ96が挿通され、このスラ
イド用ねじ96のねじ部96aは、スライド部材67の
ねじ穴67cにねじこまれている。また、この台座58
の垂直壁部58bとスライド部材67の垂直壁部67b
との間には、ばね97がスライド用ねじ96を挿入させ
た状態で配置されている。
【0022】カラー95には、線条ばね55が巻回さ
れ、このばね55によって係止部材52は図9における
反時計方向に付勢されている。また、係止部材52の一
端には、図8に示すように、その長手方向に対してほぼ
直角に延びるV字状の係止部53が形成されている。そ
して、この係止部53は、係止部材52が図9に示す復
動位置にあるときには、ガイド用スリット31の上方開
口に沿ってシュータ30の上面を移動して来るビス70
の頭部74をビス供給部33に停止させる。また、係止
部材52には、係止部53に隣接してストッパ部54が
形成されている。そして、このストッパ部54は、シュ
ータ30の側壁面に当接して係止部材52の復動位置を
規制する。
【0023】係止部材52には、線条ばね55の一端を
係止させるための突片部56が設けれ、この突片部56
の側方には、図1および図5に示すように、ビス供給部
33からのビス70の取出しを検出するリーフスイッチ
98が配設されている。そして、このリーフスイッチ9
8は、ビス70をビス供給部33からガイド用スリット
31に沿う方向に取出すために係止部材52を図9にお
ける時計方向に回動させて往動位置まで移動させたとき
に、係止部材52の突片部56によって作動させられて
オンする。なお、ビス70の頭部74の径の大きさに応
じてビットガイド62のU字状切り込み64に対するビ
ス70の中心の位置を前後に調整するときには、ねじ7
9を緩めた後にスライド用ねじ96を締めたり緩めたり
すればよい。すなわち、スライド用ねじ96を締める
と、スライド部材67はばね97に抗して図9の一点鎖
線で示す位置から実線で示す位置に移動し、また、スラ
イド用ねじ96を緩めると、スライド部材67はばね9
7の付勢力により上述の動作とは逆に動作して上述の一
点鎖線の位置まで移動する。さらに、これらの移動に伴
って、このスライド部材67にねじ79により結合され
ている係止部材52もガイド用スリット31に沿って移
動するので、ビス70の停止位置を調整することができ
る。なお、スライド部材67の一側縁には、ガイド用突
片部67dが形成されているので、スライド部材67が
台座58に対して前後に移動する際に、上記突片部67
dが台座58の一側面58dに沿って摺動し、このため
に、スライド部材67は正確にガイドされつゝ移動す
る。
【0024】係止部材52の係止部53の上方、すなわ
ちシュータ30の終端部附近の上方に存在する開放空間
には、図1、図5および図7に示すように、ビットガイ
ド62が設けられている。なお、このビットガイド62
は、係止部材52により停止させられている最前端のビ
ス70の頭部74から上方に向かって末広がりに傾斜し
ている3つの傾斜面63a、63b、63cを有し、こ
れらの傾斜面の下端によって、ビス70の軸部74の直
径とほゞ同一の幅を有するU字状の切り込み64が形成
されている。そして、このU字状切り込み64は、シュ
ータ30のガイド用スリット31に沿ってこのガイド用
スリット31の始端側から終端側へと長手状に延びてい
て、この終端側において開口している。また、この長手
状切り込み64は、平面的に見てシュータ30のガイド
用スリット31とほゞ一列に重なっているので、ディッ
パ10のガイド用スリット13とシュータ30のガイド
用スリット31とビットガイド62の長手状切り込み6
4とは、平面的に見てほゞ一列になっている。さらに、
シュータ30のガイド用スリット31の終端部とビット
ガイド62の終端部とは、平面的に見てほゞ一致してい
る。
【0025】図7に示すように、ビットガイド62の上
端部62aは水平に形成され、このビットガイド62
は、この上端部62aに設けられた孔(図示せず)に挿
入されているねじ99とワッシャ80とにより、上下に
移動可能な昇降部材100に固定されている。なお、ね
じ99が挿入されるビットガイド62の孔(図示せず)
は、シュータ30のガイド用スリット31に対するビッ
トガイド62の位置を水平方向における何れの方向にも
移動調整可能にするために、ねじ99のねじ径よりも大
きく形成されている。また、ビットガイド62の上端部
には孔83が設けられているが、この孔83は、図1に
示すように、その下方に位置する係止部材52のための
ねじ79を締めたり緩めたりするドライバー60のビッ
ト61を挿入するためのものである。
【0026】ビットガイド62が取付けられている昇降
部材100は、図7に示すように、ホルダー部材36に
設けられた長孔17に挿入された固定ねじ15によりホ
ルダー部材36にねじ止め固定されているが、ホルダー
部材36に対して必要に応じて上下に昇降できる。すな
わち、昇降部材100の昇降は、まず、固定ねじ15を
緩めた後に、昇降部材100の上部に形成されている孔
100aに挿入されてホルダー部材36の底板36aに
ねじ止めされているボルト84を締めつけるか、あるい
は緩めることによって行うことができる。なお、昇降部
材100は、ボルト84を締めるとばね81に抗して下
降し、ねじ84を緩めるとばね81の付勢力により上昇
する。そして、昇降部材100の昇降によりその昇降部
材100に取付けられているビットガイド62の上下位
置(シュータ30のガイド用スリット31に対する)の
調整が行われる。また、昇降部材100の側部には、ホ
ルダー部材36の側部に設けられた上下一対のガイド孔
16内に挿入されている上下一対のガイドピン14が取
付けられ、これらのピン14およびガイド孔16によっ
て昇降部材100は上下に正しくガイドされる。
【0027】シュータ30の側部に突設されているアー
ム部86aの下部には、図4に示すように、モータ88
が配設されている。そして、このモータ88は取付板8
9により基台1に固定されている。また、このモータ8
8のモータ軸88aには、図3に示すように、偏心部材
90が嵌合固定され、この偏心部材90はベアリング9
1の内輪91aに嵌合固定されている。さらに、この偏
心部材90のモータ軸嵌入孔90aはその中心から偏心
し、偏心部材90が嵌合しているベアリング91は、こ
の偏心部材90の回転に伴って回転する内輪91aと、
この内輪91aとボール(図示せず)を介して対向する
外輪91bとから成っている。そして、このベアリング
91は、図1に示すように、アーム部86aの先端部8
6dの真下位置にくるように配置されている。
【0028】したがって、モータ88を回転させると、
モータ軸88aに嵌合されている偏心部材90が回転
し、これに伴ってベアリング91の内輪91aが回転す
る。この際、偏心部材90はモータ軸88aに対して偏
心しているので、偏心部材90とこの偏心部材90に嵌
合されているベアリング91とは、これらの中心が円形
の軌跡を描いて回転する。この場合、ベアリング91が
最下降位置にあるときにはベアリング91の外輪91b
がアーム部86aから離れ、この最下降位置から最上昇
位置に至る間の中間位置においてアーム部86aに接触
するように、ベアリング91に対するアーム部86aの
上下方向の取付け位置が調整されている。したがって、
図4に示すように、ベアリング91の外輪91bはアー
ム86の先端部に下方から衝突してこれを叩打する動作
を間欠的に反復して行うので、アーム部材86は衝撃的
振動を反復して与えられる。なお、この実施例のビス供
給装置の場合は、約4200r.p.m.のパルス的な
衝撃がアーム部材86に与えられる。そして、アーム部
86aがベアリング91により反覆的して叩打されるこ
とによって、アーム部材86が固定されているシュータ
30は振動する。
【0029】シュータ30は、図1に示すように、固定
板24により基台1に固定されている。そして、この固
定板24はその断面がほゞL字形をなし、その屈曲部に
はスリット24aが形成されている。なお、このスリッ
ト24aは、シュータ30の左右方向における振動を容
易にするためのものである。また、固定板24は、アー
ム部材86が取付けられているシュータ30の側部とは
反対側の側部に配置されている。したがって、後述のよ
うに、アーム部材86のアーム部86aがベアリング9
1により上方に持ち上げられるように叩打されたとき
に、アーム部材86の取付側においてシュータ30の一
方の下端縁30aは浮き上がるが、シュータ30の振動
動作の支点となる側のシュータ30の他方の下端縁30
bはしっかりと固定されたまゝである。
【0030】このように、シュータ30に叩くような衝
撃的な振動を小さい振幅で与えることによって、シュー
タ30の上面のビス70は、シュータ30の上面に湿
気、汚れなどがあってもその流れが阻害されることはな
いので、ビス70を円滑にビス供給部33に供給するこ
とができる。
【0031】モータ88が回転したときに、ベアリング
91はその内輪91aのみが回転し、外輪91bは内輪
91aとの間にボール(図示せず)が介在するために殆
んど回転せずにアーム部86aに衝突する。したがっ
て、外輪91bが回転しながらアーム部86aに接触す
るのに比べて、接触による摩耗が生じない。
【0032】モータ88は、図1に示すように、ビス供
給装置の前方上面に設けられたパワースイッチS1 の横
に配置されている切替スイッチS2 により、連続動作、
間欠動作、オフの各状態にそれぞれ切替えられる。な
お、モータ88を連続動作させるのは、このビス供給装
置の使用開始時のようにビス70が供給されていないシ
ュータ30上にビス70を連続的に供給するなどの場合
であり、また、間欠動作させるのは、ビス供給部33か
らビス70が取出される毎に短時間(約1秒間)モータ
88を駆動させたい場合である。また、切替スイッチS
2 でモータ88を完全にオフ状態にするのは、シュータ
30上をビス70が円滑に流れている場合である。
【0033】次に、この実施例の動作を説明する。
【0034】このビス供給装置における電気回路の結線
図を示す図10において、ジャックJに電源プラグが差
し込まれかつパワースイッチS1 がオンにされると、光
センサ78が作動してシュータ30上のビス70の有無
を検出する。すなわち、シュータ30上のビスが少なか
ったり、シュータ30上にビスがなかったりすると、光
センサ78を構成する発光ダイオードD1 からの光がフ
ォトトランジスタQ1によって受光されるので、このフ
ォトトランジスタQ1 がオン状態になる。このために、
トランジスタQ2 がオン状態になるので、ディッパ10
を駆動する駆動用モータ51が始動する。
【0035】駆動用モータ51が始動すると、図2に示
す回転カム20が回転するので、ディッパ10のアーム
11に設けられた係合用スリット12に係合された偏心
ピン21が係合用スリット12内を滑動しつつディッパ
10を上下に揺動させる。ディッパ10が揺動すると、
このディッパ10の上面に供給されたビス70の中でそ
の軸部がディッパ10のガイド用スリット13に挿入さ
れたものがディッパ10により上方に掬い上げられる。
一方、回転カム20の回転によりならい部材46を介し
て押上げアーム44が上下動させられると、押上げアー
ム44の作動部44aが刷毛取付板41の突片部45に
作用するので、刷毛40はシュータ30のガイド用スリ
ット31の上方開口に対してほぼ直交する方向に首振り
運動して、シュータ30上の異常姿勢ビスを除去する。
【0036】ディッパ10により掬い上げられたビス7
0は、このディッパ10の上面がシュータ30の上面と
ほぼ一直線となって、ディッパ10のガイド用スリット
13の上面開口とシュータ30のガイド用スリット31
の上面開口とが連通すると、ディッパ10によりシュー
タ30に繰り出されるので、その軸部がガイド用スリッ
ト31に挿入されたままで自重によりシュータ30を滑
り降りて、ビス供給部33に到達する。そして、シュー
タ30を滑り降りたビスは、係止部材52の係止部53
によりその頭部を係止されて停止する。また、シュータ
30上にビス70がある程度溜まると、発光ダイオード
1 からの光がフォトトランジスタQ1に受光されなく
なってフォトトランジスタQ1 がオフ状態となることに
より光センサ78がそれを検出するので、トランジスタ
2 がオフ状態となり、このために、駆動用モータ51
が停止する。
【0037】したがって、マグネットドライバ60のビ
ット61をビットガイド62の傾斜面63b、63aま
たは63cに沿わせて下降させると、ビット61の先端
がビス70の頭部に自動的に当接してこれを吸着させ
る。また、この状態において、ビット61をU字状切込
み64に沿って前方に引けば、ビス70の頭部が係止部
材52を押すので、この係止部材52がねじ79を支点
として図9における時計方向に往回動し、ビス70はビ
ス供給部33から引き出される。なお、ビス70が引き
出されると、係止部材52は線条ばね55の付勢力によ
って図9における実線の位置まで素早く復帰し、後続の
ビス70の不必要な流出を防止する。この際、係止部材
52に設けられたストッパ部54がシュータ30の側部
を叩打してシュータ30に衝撃を与えるので、シュータ
30の上面でのビス70の流れが円滑になる。特に、小
さいビスは自重が小さいためにシュータ30の上でその
流れが止まる場合が多く、その流れを円滑にするために
もシュータ30に衝撃を与えることは有益である。ま
た、係止部材52が元の位置に復帰する際にストッパ部
54がシュータ30の側部に当接するために、係止部材
52の過剰な復回動が防止されて、その係止部53をシ
ュータ30の上面の所定の位置に復帰させることができ
る。
【0038】一方、モータ88を駆動させてベアリング
91によりアーム部材86を介してシュータ30を振動
させることによって、シュータ30の上面でのビスの流
れをさらに円滑にしたい場合には、切替スイッチS2
オフ位置から連続動作位置または間欠動作位置に切替え
ればよい。すなわち、切替スイッチS2 が図10で実線
で示すオフ位置から点線で示す連続動作位置に切替えら
れた場合には、シュータ30を振動させるモータ88が
始動して連続的に回転するので、既述のようにしてシュ
ータ30が連続的に振動する。
【0039】また、切替スイッチS2 が一点鎖線で示す
間欠動作位置に切替えられた場合には、既述のようにビ
ス供給部33からビス70が取出される毎にシュータ3
0が短時間振動する。すなわち、ビス供給部33からビ
スが取出されるときに、係止部材52によりリーフスイ
ッチ98がオンさせられるので、コンデンサC1 は放電
する。したがって、オン状態になっていたトランジスタ
3 はオフ状態となるので、オフ状態になっていたトラ
ンジスタQ4 はオン状態になり、このために、モータ8
8は始動する。そして、モータ88が回転している間は
既述のようにシュータ30が振動する。
【0040】そして、ビス供給部33からビスが取出さ
れてしまうと、係止部材52が復動するので、リーフス
イッチ98は再びオフになり、このために、コンデンサ
1は再び充電される。したがって、この充電に要する
一定時間が経過した後に、トランジスタQ3 は再びオン
状態となるので、トランジタQ4 は再びオフ状態とな
り、このために、モータ88は停止する。このような構
成により、ビス70がビス供給部33から取出される毎
にモータ88が所定の時間(約1秒間)だけ駆動され、
この結果、シュータ30が一時的に振動させられる。
【0041】なお、図10において、D2 は電源ラン
プ、D3 、D4 は逆起電力防止用ダイオード、C2 はノ
イズ防止用コンデンサである。
【0042】上述のビス供給装置は、ビス径1.4〜
1.7mmφ、ビス長1.4mm〜10mmの精密小ね
じの供給に用いるのに好適であるが、ビス径1.2mm
φ以下または2mmφ以上、ビス長1.4mm以下また
は10mm以上のビスの供給装置としても使用し得るの
は勿論である。
【0043】上述の実施例によれば、シュータ30のカ
バー部材37、ビットガイド62の上下位置の調整およ
び係止部材52の前後位置の調整をボルト35、ボルト
84およびスライド用ねじ96により簡単に行うことが
でき、そして、これらのボルト35、84およびねじ9
6は図5に示すように外部から簡単に操作できる位置に
配置されているので、これらの操作にあったては装置の
カバー93などの取り外しをする必要がなくて便利であ
る。さらに、上述の実施例によれば、ねじ99を緩めた
後にビットガイド62を昇降部材100に対して水平方
向における何れかの方向に移動させてからねじ99を締
め直すことによって、ビットガイド62のU字状切り込
み64の位置をシュータ30のガイド用スリット31に
対して正確に調整することができる。
【0044】
【発明の効果】この発明によるビス類の供給装置は基台
をベース面とし前方上部を開放空間となされ側面から見
て全体としてほゞL字形に構成されると共に、ビススト
ック部が上記供給装置の後方上部に配されかつテーパ状
のビットガイドがシュータの終端部附近の上方に存在す
る上記開放空間に設けられている。したがって、ビス類
の供給装置全体をコンパクトに構成し得るにもかゝわら
ず、ビットガイドにガイドされるドライバのビットを、
シュータの終端部附近で一時停止手段に係止されている
ビス類の頭部に係合させてから、このドライバのビット
により上記ビス類をシュータから取り出す動作を、ビス
ストック部などに邪魔されることなく、きわめて容易に
行うことができ、さらに、シュータの終端部が上記供給
装置の前方下部に位置するので、上記動作による供給装
置のぐら付きを極力少なくすることができ、このため
に、供給装置全体の機械的安定性が優れている。
【0045】また、テーパ状のビットガイドをシュータ
のガイド用スリットに対して水平方向および高さ方向に
それぞれ調整可能に構成した。したがって、テーパ状ビ
ットガイドの下端、すなわち切り込みをシュータのガイ
ド用スリットに対してその水平方向および高さ方向にそ
れぞれ正確に位置決めすることができるので、ビス類の
大きさ、すなわちその頭部の径の大きさに応じてドライ
バのビットの先端がビス類の頭部の係合穴または係合溝
に正確に係合するように、テーパ状ビットガイドの位置
を出荷前にきわめて容易に事前調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるビス供給装置の装置
全体の斜視図である。
【図2】図1に示すビス供給装置の装置全体の縦断面図
である。
【図3】図1に示すビス供給装置においてシュータをア
ーム部材を介して振動させる振動付与機構の分解斜視図
である。
【図4】図1に示すビス供給装置におけるシュータの振
動動作を示す正面図である。
【図5】図1に示すビス供給装置におけるビス供給部の
周辺を示す部分的に拡大した斜視図である。
【図6】図1に示すビス供給装置におけるシュータのカ
バー部材の調整機構を示す斜視図である。
【図7】図1に示すビス供給装置におけるビットガイド
の調整機構を示す斜視図である。
【図8】図1に示すビス供給装置における係止部材の調
整機構を示す分解斜視図である。
【図9】図1に示すビス供給装置における係止部材の調
整動作を示す部分平面図である。
【図10】図1に示すビス供給装置における電気回路の
結線図である。
【符号の説明】
1 基台 2 ビスストック部 10 ディッパ 13 ガイド用スリット 30 シュータ 31 ガイド用スリット 33 ビス供給部 52 係止部材(一時係止手段) 62 ビットガイド 64 U字状切り込み 70 ビス 74 ビス頭部 86 アーム部材 88 モータ 90 偏心部材 91 ベアリング 98 リーフスイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台をベース面とし前方上部を開放空間と
    なされ側面から見て全体としてほゞL字形に構成されて
    いるビス類の供給装置であって、 後方上部に配されたビスストック部と、 このビスストック部内に上下方向に往復動可能に配され
    たディッパと、 このディッパにより繰り出されたビス類をガイドするシ
    ュータと、 このシュータの終端部附近でビス類を一時的に係止する
    一時係止手段と、 上記シュータの終端部附近の上方に存在する上記開放空
    間に設けられたテーパ状のビットガイドとを備え、 上記ビットガイドを上記シュータのガイド用スリットに
    対して水平方向および高さ方向にそれぞれ調整可能に構
    成したことを特徴とするビス類の供給装置。
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