JPS601245B2 - フアスナ−部品供給機における不整列フアスナ−部品の排除装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多数個貯留されたねじ「リベット、ピン等のよ
うに頭部と脚部とから成るファスナー部品を所定の位置
まで整列供給する機械において、特に不整列のファスナ
ー部品例えば、頭部と頭部が重なり合ったり、傾斜又は
転倒するなどしたままシュートレール上を通過するファ
スナー部品をシュートレール上から排除する装置に関す
るものである。

一般にこのようなファスナー部品を連続して前方の分離
供給ユニットに整列供給し、このユニットから自動ねじ
締め機、自動リベットかしめ機、自動ピン圧入機等の自
動ファスナー締結機にこの部品を１個宛供給する場合「
ファスナー部品を多数個ホッパー内に貯留し、このホ
ツパー内を上下方向に揺動するすくい板にてすくい上げ
「 これを斜下方に傾斜するシュートレールに移し、シ
ュートレール下端の分離供給ユニットまで自然流下させ
ているが、ファスナー部品は全て脚部を垂下して頭部の
下面で支えられているものばかりでなく、頭部が互いに
重なり合って浮き上がったり、傾斜又は転倒したままシ
ュートレール上を流れるものであり、これらのファスナ
ー部品をホッパー内に戻すためにシュートレールの入口
上に整列したファスナー部品のみ通過可能な不整列部品
除去車を設け、これを常時回転させて不整列なファスナ
ー部品をホッパ−内に戻すようにしているのが現状であ
る。

しかしながらこのようにしてファスナー部品を排除した
合、ファスナー部品の表面に傷を付けたり、ファスナー
部品をシュートレールと除去車との間にかみ込むなどの
ことがあって「除去車、シュートレール等の破損を招い
たり、また不整列部品除去車の製作も複雑である等の問
題を有している。本発明はこのような問題に鑑みて案出
されたものでしかも整列したフアスー部品のみ前方へ供
給可能にすることを目的として案出されたものであり、
以下ねじの整列供給の実施例を図面に基づき説明する。

第１図において、Ａはベースプレート１に直立固定され
たフレーム２に取付けた回転駆動源であり、この回転駆
動源Ａの回転動力はベルト３を介してプーリ４に伝達さ
れている。

このプーリ４はフレーム２の上部に固定した軸受プレー
ト５に取付けた軸受（図示せず）に回転自在に支持され
た主軸６の一端に取付けてあり、この主軸６の池端には
回転自在なガイドローラ７を旋回可能に藤支し且つ、外
周面上にカム面９ａを有する円板カム９が固定されてい
る。またガイドローラ７は前記フレーム２の上部に固定
した支持プレート１０‘こ一端を支軸１１を介して揺動
自在に取付けられたアーム１２のガイド溝１２ａ内に往
復転動自在に鮫め込まれており、このアーム１２の池端
には支持プレート１０に取付けたホツパ−１３内に貯留
された多数個のねじ１４をすくい上げるように上部にね
じ１４の頭部下面を支え脚部を遊鼓する溝を形成したす
くい板１５の下端が連結されており、このすくい板１５
はアーム１２の支軸１１を中心に上下方向に揺動可能で
ある。またすくい板１５は扇形に形成してあり、この扇
形のすくい板１５の内周面は支持プレート１０の弧状１
０ａを摺動する。一方すくい板１５の外周面はホッパー
１３に固定した仕切り板１６の摺動面１６ａを情鰍して
おりしかも、すくい板１５は持プレート１Ｑ‘こ固定し
たガイドプレート１７により案内されている。・更に支
持プレートＩＱの直上にはねじ１４の頭部下面を支え脚
部を垂下し、ねじ１４が整列する中の溝を有するシュー
トレール１８が水平方向に配置してあり、このシュート
レール１８はすくい板１５ですくい徐げられたねじ１４
が流下するのを受けるように一部がホッパ−内１３にあ
る。

このシュートレール１８はフレーム２の上部に固定され
た直進振動ユニットＢの上部にシュートしール取付台１
９を介している。この直進振動ユニットＢはねじ１４を
左方へ供給するようシュートレール１８に作用するもの
である。シュートレール１８の先端にはねじ１４を１個
宛分離して自動ねじ締め機（図示せず）に供給する分離
供給ユニットＣがわずかの隙間を設けて配置してあり、
この分離供給ユニットＣは前記フレーム２にユニット固
定台２０を介して固定されている。更に第２図に示すよ
うにホッパー１３内のシュートし−ルー８の上方には支
持プレート１０１こ取付板２１を介して固定したガイド
ブック２２内をシュートレール１８に平行に往復摺動自
在なスラィド軸２３が設けてあり「このスライド軸２３
には回転自在なガイドローラ２４が軸支されている。

このガイドローラ２４はガイドロック２２にこの中心線
に沿い削設した長溝２２ａに沿い水平移動可能であり、
ガイドローラ２４は支軸２５を中心に揺動自在なレバー
２６の一端のＵ溝２６ａに転動自在に遊鼓されている。
このレバー２６の他端には前記円板カム９のカム面９ａ
に沿い転勤するカムローラ２７が回転自在に取付けてあ
り、円板カム９のカム面９ａはしバー２６が支軸２５を
中心に時計方向に回転する時は速く回転し、反時計万向
に回転する時はゆっくりと回転するよう形成されている
。レバー２６はカムローラ２７が円板カム９のカム面ｇ
ａに常時接触するよう引張りスプリング２８で引張られ
ている。またスライド軸２３の後端は第３図及び第４図
に示すようにヘッドブロック２９の段付穴２９ａの小窪
部に挿入固定してあり、このブロック２９の段付穴２９
ａの大蓬部にはほぼ中央部において中心に向って水平方
向に相対する２本のピン３０，３０を内周上に設けて排
除板３１が揺動自在に支えられている。

排除板３１はシュートレール１８とほぼ直角となるよう
へツドブロック２９の下部の凹溝２９ａの面に当接する
ようへッドブロック２９の上部に穿談した有底孔２９ｃ
の圧縮スプリング３２で常時時計方向に付勢されており
、排除板３１は反時計万向にのみこのスプリング３２に
抗して回転する構成である。また排除板３１の下端はシ
ュートレール１８との間にわずか隙間を有しており、シ
ュートレール１８の溝上にはねじ１４の頭部が通過可能
な凹状の切欠き３１ａが形成され且つ排除板３１の上端
には段付穴２９ａの大蓬部に沿うよう円弧が形成されて
いる。次にこの実施例の動作を説明すれば「ホッパ−１
３内にねじ１４が多数個貯留された状態で回転駆動源Ａ
からプーリ４に回転動力が伝達されると、主軸６が回転
し、円板カム９に回転自在に軸支されたガイドーラ７が
主軸６を中心に旋回するとともにアーム１２のガイド溝
１２ａ内をガイドローラ７が転動するからす〈し、板１
５は支持プレート１０の弧状面１０ａに沿い上下に揺動
し、ねじ１４をこのすくい板１５の上昇時にすくい上げ
る。この時すくい板１５の上昇位置はすくい板１５の上
面が傾斜し、上面の下端がシュートレール１８の上面と
一致する位置になるようあらかじめ調整されているから
す〈し、上げられたねじ１４はシュートレール１８内に
流下する。このようにしてシュートレール１８にねじ１
４が流下すると、このシュートレール１８は直進振動ニ
ットＣによりねじ１４を左方へ供給するよう作用するた
め、ねじ１４は連続してシュートレール１８上を整列供
給される。一方、ホッパー１３内に設けられたシュート
レール１８の上方のガイドブック２２に往復槽動自在に
内挿されたスライド軸２３は円板カム９としバ一２６の
作用により、ホッパー１３内に進入する時には遠く、ホ
ッパー１３から退く時はゆっくりとシュートレール１８
に平行に往復移動するから排除板３１もシュートレール
１８に沿って一体に往復移動を行なう。

この時このシュートレール１８上には原則として脚部を
垂下して頭部の下面で支えられた姿勢のねじ１４が送ら
れるが、まれに頭部が互いに重なり合ったり、顔斜又は
転倒した状態で送られてくるものがあると、排除板３１
が往動運動卸ち、排除板３１がホッパー１３内のシュー
トレール１８の端部に向って移動する時にこれら不整列
ねじ１４は第３図のようにホッパー１３内に戻される。
この場合、排除板３１の先端にねじ１４がかみ込み、そ
の先端に抵抗が加わっても、排除板３１復敷時、すなわ
ち、排除板３１がホッパー１３から離れる方向に移動す
る時排除板３１は圧縮スプリング３２に逆って回動し、
ねじ１４のかみ込みが解除され、排除板３１は継続して
作動する。またシュートレール１８に支えられたねじ１
４は連続して微振動により整列供給されて分離供給ユニ
ットＣ内に入り、自動ねじ締め機に１個宛供給される。
以上説明したように本発明はシュートレールと平行に往
復移動自在に排除板を配置して．不整列なねじを排除す
るように構成しているため、不整列ファスナー部品はシ
ュートレールから確実にホッパー内に戻されしかも、従
来の不整列部品除去車による装置に比べてファスナー部
品が損傷を受けることが少ない。

また、本発明は排除板の往動時にその先端にねじをかみ
込み、その先端に抵抗を受けることがあっても排除板の
復動時に排除板を圧縮スプリングに逆って回動させるよ
うに構成ているため、シュートレール、ホツパ−及び排
除板の間にファスナー部品をかみ込んでも機構に損傷を
与えることがない等の顕著な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例においてすくい板を明らかにし
た一部断面正面図、第２図は第１図の要部拡大断面正面
図、第３図は本発明を示す一部断面拡大正面図、第４図
は第３図の要部右側面図である。 Ａは回転駆動源、Ｂは直進振動ユニット、Ｃは分離供給
ユニット、１はベースプレート、２はフレ−ム、３はベ
ルト、４はブーリ、５は軸受プレート、６は主軸、９は
円板カム、９ａはカム面、１川ま支持プレート、１２は
アーム、１３はホッパー、１４はねじ、１５はすくい板
、１６は位切板、１８はシュートレール、２０はユニッ
ト固定台、２１は取付板、２２はガイドブロック、２２
ａは長溝、２３はスライド軸、２４はガイドローラ、２
５は支軸、２６はしバー、２６ａはＵ溝、２７はカムロ
ーラ、２８は引張りスプリング、２９はヘッドブロック
、２９ａは段付穴、２９ｂは凹溝、２９ｃは有底孔、３
川まピン、３１は排除板、３１ａは切欠き、３２は圧縮
スプリング。 第１図第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ シユートレールの上方にこれと平行に往復移動する
   スライド軸を配置し、このスライド軸の先端にヘツドブ
   ロツクを固定し、このヘツドブロツクに排除板を揺動自
   在に配置するとともにこの排除板シユートレールに対し
   てほぼ垂直となるようにヘツドブロツクに内挿された圧
   縮スプリングにより付勢し、排除板をシユートレールと
   平行に往復動移動自在とする一方、排除板の復動時のみ
   回動可能に構成したことを特徴とするフアスナー部品供
   給機における不整列フアスナー部品の排除装置。