JP2511759B2 - 部品供給装置 - Google Patents

部品供給装置

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JP2511759B2
JP2511759B2 JP3320108A JP32010891A JP2511759B2 JP 2511759 B2 JP2511759 B2 JP 2511759B2 JP 3320108 A JP3320108 A JP 3320108A JP 32010891 A JP32010891 A JP 32010891A JP 2511759 B2 JP2511759 B2 JP 2511759B2
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勝 西村
修 四方
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Nitto Seiko Co Ltd
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Nitto Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数個貯留された頭部
と脚部とを持つ部品、たとえばねじ、リベット、ピン等
の部品をすくい板によりすくい上げ、これをレールに移
し、所定位置まで整列供給する部品供給装置に関し、詳
しくは、すくい板によりすくい上げられた不整列な部品
をレールに沿って往復移動する排除板によってレールか
ら確実に落下させるとともに、排除板とレールとの間に
部品が噛み込まれても、排除板を含む排除板の駆動系が
破損するのを防止するように構成した部品供給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の部品を自動ねじ締め機
等の自動締結機に1個づつ供給する場合、多数個の部品
をホッパー内に貯留し、このホッパー内で上下に昇降す
るすくい板によりホッパー内からこれら部品をすくい上
げ、頭部下面を支えながら、その脚部を垂下させて部品
をレール上に移してその一端の分離供給ユニットから所
望位置まで給送するように構成されている。この場合、
すくい板によりすくい上げられた不整列な姿勢の部品は
正常な姿勢の部品に混ざってレールまで供給され、その
不整列な姿勢のままでレール上に乗移ってしまうことが
ある。この不整列な姿勢の部品を排除するため、レール
の入口に正規の姿勢で整列された部品の頭部のみを通過
させる切欠きを持った歯形式除去車が設けられており、
これが常時回転して不整列な部品のみをホッパー内に戻
すようにしている。 しかしながら、この装置では不整
列な部品を確実にレールから排除するためには、歯形式
除去車を高速回転させねばならず、すくい板の昇降用の
回転駆動源とは別に専用の回転駆動源が必要となり、装
置のコストが高くなる等の問題が生じている。また、歯
形式除去車を高速で回転させるため、部品の表面に傷が
付き易くなり、メッキ皮膜の剥離などによる不良品が発
生する問題が生じている。 この問題点を解決した装置
として、実開昭55−46770号公報に記載の部品供
給装置がある。この装置は、ホッパー内で往復移動して
頭部と脚部とを有する部品をすくい上げるすくい板と、
すくい板によりすくい上げた部品が一列に整列供給され
るレールとを有している。また、この装置では、レール
上の不整列な部品を排除するため、すくい板と一体にか
つ支軸を中心に昇降するアームの一端の昇降にともなっ
てレールに沿って往復移動するスライド軸が設けられて
おり、このスライド軸に排除板が取付けられ、この排除
板によりレール上の不整列な部品が排除されるように構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記部品供給装置で
は、アームの昇降にともなって排除板が一往復する関係
で、不整列な部品を排除するための特別な駆動源が不要
となるばかりか、排除板がすくい板の昇降に合わせてゆ
っくりと移動するので、部品の表面を損傷するようなこ
とが皆無となり、めっきの剥離なども皆無となってい
る。ところが、この部品供給装置ではアームの一端にス
ライド軸が一体に移動するように連結されている関係
で、排除板とレールとの間に不整列な部品が噛み込むよ
うなことがあると、アームの昇降によりスライド軸がす
くい板側に移動する方向の力を受け、排除板を含む排除
板の駆動系が破損する等の欠点が生じている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点の除
去を目的とするもので、頭部と脚部とを有する部品を供
給するレールとホッパー内で往復移動して前記部品をす
くい上げるすくい板とを配置するとともに、このすくい
板と一体にかつ支軸を中心に昇降するアームを配置する
一方、アームの移動路上に位置する係合部を一端に有し
かつアームの上昇によりこの係合部が持ち上げられて回
動するレバーを配置し、このレバーの他端にアームの昇
降にともなって往復移動するスライド軸を連結し、この
スライド軸に排除板を取付けてこの排除板によりレール
上の不整列な部品を排除するよう構成した部品供給装置
において、前記レバーの係合部をアームに離脱可能に当
接させて配置したことを特徴としている。
【0005】
【作用】この部品供給装置では、すくい板が部品をすく
い上げてレール上に整列供給するに際して、すくい板と
一体にアームが上昇すると、その移動路上に位置するレ
バーに当接し、レバーが回動する。そのため、レバーの
他端が回動し、これに連結されたスライド軸がレールに
沿ってすくい板から離れる方向に移動する。その後、ア
ームが下降するにともなってアームにより一端が押し上
げられていたレバーが回動復帰し、これにともなってス
ライド軸が排除板とともにすくい板側に移動する。この
時、排除板とレールとの間に不整列な部品が噛み込む
と、スライド軸のすくい板側への移動が途中で停止す
る。そのため、スライド軸に連結されているレバーの回
動復帰も停止するが、レバーの一端とアームとは当接し
ているのみでアームの下降にともなって簡単に離脱する
ことができ、レバーを無理に回動復帰させるようなこと
がなくなり、排除板を含む排除板の駆動系の破損は皆無
となる。
【0006】
【実施例】以下実施例を図面について説明する。図1な
いし図5において、部品供給装置は回転駆動源C、直進
振動ユニットDおよび分離供給ユニットEからなってい
る。前記回転駆動源Cは支持フレーム2の下部に取付け
られており、その回転動力はベルトおよびプーリでなる
伝達機構を介して後記する主軸7に伝達されるように構
成されている。また、前記支持フレーム2は支持プレー
ト部を有し、この支持プレート部には頭部と脚部とを有
する部品の一例をなすねじBを貯留するホッパーAが固
定されている。このホッパーAには、扇状をなすすくい
板1が上下方向に昇降可能に配置されており、その上面
は平坦面をなすように形成され、さらにその上面に沿っ
て前記ねじBが通過する溝が削設されている。また、こ
のすくい板1の内周面、外周面はいずれも後記する支軸
5を中心とする円の一部をなす円弧面で形成されてお
り、このすくい板1は支持フレーム2、仕切り板3およ
びガイドプレート4により案内されて昇降するように構
成されている。
【0007】 一方、前記支持フレーム2の支持プレート
部には支軸5を中心に昇降するアーム6が配置されてお
り、このアーム6には前記すくい板1が一体に固定され
ている。また、このアーム6にはその中央部に長穴6a
が形成されており、この長穴6aには前記支持フレーム
2に回転自在に保持された主軸7と一体に回転するガイ
ドローラ8が遊挿されている。このガイドローラ8は回
転駆動源Cの回転を受けて回転する主軸7の回転にとも
なってこの主軸7を中心として回転し、前記長穴6a内
を往復移動してアーム6を前記支軸5を中心に昇降させ
るように構成されている。
【0008】 さらに、前記支持フレーム2直上には微振
動可能な直進振動ユニットDおよびレール取付具10が
固定されている。このレール取付具10にはその段部1
0aにレール9が固定されており、このレール9のすく
い板1側の一端はホッパーA内に位置するように構成さ
れている。このレール9の端面は前記支軸5を中心とす
る円の一部をなす円弧面で形成されており、しかもその
全長に渡ってかつすくい板1の延びる方向にねじBの脚
部が通過可能な溝が形成されている。また、このレール
9の端面に沿って前記すくい板1の内周面が摺動し、す
くい板1が最上位置にある時すくい板1とレール9とは
それぞれの上面が凹角をなすとともにそれぞれの溝が連
通するように配置されている。しかも、このレール9の
すくい板1側の上端面9aは刃形状に形成され、その刃
形状はレール9の内側から外側にかけて傾斜するように
構成されている。一方、このレール9の他端にはユニッ
ト固定台11を介して分離供給ユニットEが連接されて
おり、ねじBを1個づつ分離して自動ねじ締め機(図示
せず)に供給するように構成されている。
【0009】 また、前記支持フレーム2の支持プレート
部には前記アーム6に隣接して支軸12を中心としてレ
バー13が回転可能に構成されており、このレバー13
の一端には前記アーム6の移動路に位置する係合部をな
すガイド軸14が固定されている。このガイド軸14は
前記アーム6の上面に当接し、アーム6の上昇時に反時
計方向に回動可能でアーム6の下降時には回動復帰して
後アーム6から離脱可能に構成されている。一方、前記
レバー13の上端にはU字形の係合溝13aが形成され
ており、この係合溝13aには後記するスライド軸16
に植設されたガイドローラ17が遊挿されており、レバ
ー13の反時計方向の回動によりスライド軸16を後記
する圧縮スプリング21に逆らって移動させるように構
成されている。さらに、前記支持フレーム2には取付板
18を介してガイドブロック15が固定されており、こ
のガイドブロック15にはスライド軸16が前記レール
9に沿って水平移動可能に案内されている。また、この
スライド軸16には前記ガイドブロック15に削設され
たガイド溝15a内に位置するガイドローラ17が植設
されている。このガイドローラ17がガイド溝15aに
沿って移動するにともなってスライド軸16が一体に移
動するように構成されている。
【0010】 前記スライド軸16の後端には排除板19
がヘッドブロック20を介して取付けられており、この
ヘッドブロック20と前記ガイドブロック15との間に
は圧縮スプリング21が配置されている。この圧縮スプ
リング21はヘッドブロック20およびスライド軸16
をレール9の後端側に付勢しており、前記レバー13が
アーム6から離脱すると、圧縮スプリング21の弾性力
でスライド軸16がすくい板1に向かって移動するよう
に構成されている。しかも、前記スライド軸16はその
前進端に固定された係止部材22がガイドブロック15
に当接してガイドブロック15に保持されるように構成
されている。
【0011】 前記ヘッドブロック20には排除板19が
揺動自在に軸支されており、しかもこの排除板19は前
記ヘッドブロック20の平行切欠部(図示せず)に当接
する一方で、前記ヘッドブロック20内に配置された圧
縮スプリング(図示せず)により排除板19の上端が後
退可能に付勢されている。また、前記排除板19には図
5に示すように前記レール9の上面との間に僅かの隙間
を有し、しかもレール9上の正規の姿勢のねじBの頭部
が通過できる切欠き19aが削設されている。
【0012】 次に、本発明の動作について説明する。ホ
ッパーA内にねじBが多数個貯留された状態で、回転駆
動源Cの回転動力が伝達機構を介して主軸7に伝達さ
れ、主軸7が反時計方向に回転する(図1参照)。これ
にともなって、ガイドローラ8が主軸7を中心に回転し
ながら、アーム6の長穴6a内を転動する。そのため、
このガイドローラ8が上昇向転する場合、アーム6が支
軸5を中心に上昇し、すくい板1が一体に上昇してねじ
Bをすくい上げる。すくい板1が最上昇位置にある時、
すくい板1の上面は傾斜ししかもその溝とレール9の溝
とが連通するので、ねじBがレール9に移される。前記
レール9は直進振動ユニットDの振動を受けているの
で、これに載置されたねじBはレール9上をその一端の
分離供給ユニットEに向かって供給される。
【0013】 一方、前記アーム6の上昇にともなって、
レバー13に固定されたガイド軸14にはアーム6が当
接し、レバー13が反時計方向に回動する。そのため、
その上端の係合溝13aに係合するガイドローラ17が
反時計方向にかつガイドブロック15のガイド溝15a
に沿って移動し、スライド軸16およびヘッドブロック
20ならびに排除板19がすくい板1から離れる方向に
移動する。
【0014】 前記回転駆動源Cの回転を受けて回転する
ガイドローラ8が下降回転し始めると、アーム6が支軸
5を中心に下降し始める。これにともなって、すくい板
1もホッパーA内を下降する。同時に、レバー13に係
合するアーム6がレバー13から離脱する方向に下降す
るので、レバー13は圧縮スプリング21の弾性力によ
り時計方向に回動し、スライド軸16およびヘッドブロ
ック20ならびに排除板19がすくい板1の方向に移動
する。これにより、排除板19がレール9上に位置する
不整列なねじBをホッパーA内に戻し、レール9上には
正規の姿勢のねじBのみが一列に整列供給され、分離供
給ユニットEまで供給される。
【0015】 排除板19がすくい板1の方向に移動して
不整列なねじBを排除する時に、排除板19とレール9
との間にねじBが噛み込まれることがあると、排除板1
9およびこれと一体のスライド軸16がその位置で停止
する。そのため、スライド軸16に連結されたレバー1
3もその回動を停止するが、レバー13はアーム6に当
接しているだけであるので、アーム6は継続して下降す
ることができ、レバー13を無理に回動させるようなこ
とがなく、排除板19を含み排除板19の駆動系の損傷
を皆無とすることができ、一方でねじBが噛み込んだ状
態でもすくい板1が動作できるため、噛み込んだ状態の
ねじBを動作時の振動などによって刺激し、噛み込みを
解除することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は部品をす
くい上げてレール上に整列供給するすくい板の昇降動作
をその移動路上に一端を位置させた回動自在なレバーを
介してレールに沿って配置された排除板の往復動作に変
換するように構成しているため、排除板を往復移動させ
るために特別な駆動源が不要となり、安価な装置を提供
できるばかりか、不整列な部品を排除する排除板はゆっ
くりと往復移動するのみであるので部品のメッキ皮膜を
損傷することがなく、メッキの剥離等の不良品の発生も
皆無となる等の利点がある。また、本発明は不整列な部
品を排除するすくい板と一体のアームと排除板を往復移
動させるレバーとを離脱可能に構成しているため、排除
板とレールとの間に部品が噛み込んでも、排除板と一体
のスライド軸とレバーとがその位置で停止するのみで、
アームは支障なく継続して昇降することができ、排除板
を含み排除板の駆動系を損傷するようなことが皆無とな
る等の利点があるとともに、排除板とレールとの間に部
品が噛み込んでいてもホッパーは動作することができる
ため、このホッパーの動作によって部品を動作させて噛
み込みを解除することができる等の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すねじ供給装置の正面図で
ある。
【図2】本発明の要部拡大正面図である。
【図3】図2の要部側面図である。
【図4】レールとレール取付具との関係を示す正面図で
ある。
【図5】図4のV−V線の断面図である。
【符号の説明】A ホッパー B ねじ C 回転駆動源 D 直進振動ユニット E 分離供給ユニット 1 すくい板 2 支持フレーム 3 仕切り板 4 ガイドプレート 5 支軸 6 アーム 6a 長穴 7 主軸、 8 ガイドローラ 9 レール 9a 上端面 10 レール取付具 10a 段部 11 ユニット固定台、 12 支軸 13 レバー 13a 係合溝 14 ガイド軸 15 ガイドブロック 15a ガイド溝 16 スライド軸 17 ガイドローラ 18 取付板 19 排除板 19a 切欠き 20 ヘッドブロック 21 圧縮スプリング 22 係止部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部と脚部とを有する部品を供給するレ
    ールとホッパー内で往復移動して前記部品をすくい上げ
    るすくい板とを配置するとともに、このすくい板と一体
    にかつ支軸を中心に昇降するアームを配置する一方、ア
    ームの移動路上に位置する係合部を一端に有しかつアー
    ムの上昇によりこの係合部が持ち上げられて回動するレ
    バーを配置し、このレバーの他端にアームの昇降にとも
    なって往復移動するスライド軸を連結し、このスライド
    軸に排除板を取付けてこの排除板によりレール上の不整
    列な部品を排除するよう構成した部品供給装置におい
    て、前記レバーの係合部をアームに離脱可能に当接させ
    て配置したことを特徴とする部品供給装置。
JP3320108A 1991-09-27 1991-09-27 部品供給装置 Expired - Lifetime JP2511759B2 (ja)

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