JP3303372B2 - 部品供給装置 - Google Patents

部品供給装置

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JP3303372B2
JP3303372B2 JP32467992A JP32467992A JP3303372B2 JP 3303372 B2 JP3303372 B2 JP 3303372B2 JP 32467992 A JP32467992 A JP 32467992A JP 32467992 A JP32467992 A JP 32467992A JP 3303372 B2 JP3303372 B2 JP 3303372B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワッシャ状の薄板部品
を所定の位置に順次供給するための部品供給装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワッシャ状の薄板部品を所定
の位置に供給するための部品供給装置では、一般に、部
品を所定の位置へ送るフィーダーに乗せる前の部品は、
フィーダーよりも下方に設けられたストック部内にスト
ックされていて、これがフィーダーまで持ち上げられて
供給される。そして、フィーダーへの部品持ち上げ手段
としては、底付き円筒状に部品を置き、円筒の内周に沿
って設けた螺旋状の通路を通して上方に持ち上げる方式
を採用した円形フィーダーや、底付き円筒状器具の底部
の円筒内周側に軸と平行かつ放射状に羽根を付けるとと
もに、この円筒の軸を30度位の角度を持たせ、部品を
入れて回転する方式を採用した回転リング等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の円形フィーダー、回転リング等の部品持ち上げ
手段を用いた場合では比較的大きなスペースを必要とし
て大形化し、平面積が50×20mm、落差30mm程
度の、小形化された装置を得るのが難しく、また構造も
複雑化している。このため、装置を設置するためのスペ
ースも多く必要とし、コストも大きくなっている等の問
題点があった。また、部品を持ち上げる手段としては、
ディッパーによる汲み上げ方式もあるが、ディッパー周
りの隙間を0.1mm以下に抑えることが難しく、採用
できない。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は装置全体の小形化と構造の簡略化
等を図てコストを下げることが可能な部品供給装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る部品供給装置は、ワッシャ状の薄板部品を
一枚づつ一列に整列させて受け入れるガイド溝と、前記
部品を一枚づつ前記ガイド溝内に導くための導入ガイド
部を有するとともに、前記ガイド溝内に流入された前記
部品を一方向送りするフィーダーと、前記ガイド溝に沿
って整列して流出する前記部品の取出部に設けられて、
前記部品を前記取出部の所定の位置に停止させるための
ストッパーと、前記ストッパーによって停止している前
記部品の上部に取出ピックアップを案内するピックアッ
プガイドと、前記導入ガイド部の直前に設けられている
とともに、前記フィーダーの下方に形成された部品の溜
り部から前記部品を持ち上げて前記フィーダー上に乗せ
る手段とを備え、前記部品を持ち上げて前記フィーダー
上に乗せる手段を、前記部品溜り部の最底部に設けられ
たシリンダ及びピストンと、前記ピストンに上方向への
復動力を付勢している付勢手段と、前記ピストンを前記
付勢手段の付勢力に逆らって押し下げ、所定ストローク
分まで押し下げられると切り離して前記ピストンの復動
を許容する駆動手段と、前記シリンダの上方に配設され
ているとともに、前記シリンダの上方に跳ね上がった前
記部品を前記フィーダー上面に導くためのUターンガイ
ドとで構成し、、前記部品溜り部内に落下された前記部
品を前記ピストンの復動で跳ね上げて前記フィーダー上
面に供給するようにしたものである。
【0006】
【作用】この構成によれば、部品を持ち上げてフィーダ
ー上に乗せる手段を、部品溜り部の最底部に設けられた
シリンダ及びピストンと、ピストンに上方向への復動力
を付勢している付勢手段と、ピストンを付勢手段の付勢
力に逆らって押し下げ、所定ストローク分押し下げられ
ると切り離してピストンの復動を許容する駆動手段と、
シリンダの上方に配設されているとともに、シリンダの
上方に跳ね上がった部品をフィーダー上面に導くための
Uターンガイドとで構成したので、シリンダの上方に跳
ね上がった部品をフィーダー上面にUターンガイドによ
り確実に導くことができる。しかも、Uターンガイドは
アーチ状に形成することができることから、フィーダー
の上面にワッシャ状の部品を導くのに、小さな平面スペ
ースで足り、また機構全体の簡素化も可能になる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1乃至図9は本発明の実施例として
の部品供給装置を示すもので、図1はその内部構造を透
視的に示した全体斜視図、図2は蓋95及びハウジング
2の一部を取り除いて示す同上部品供給装置の上面図、
図3は同上部品供給装置におけるローディング機構の左
側面図、図4は同上ローディング機構におけるシリンダ
周辺部分の上面図、図5は同上シリンダ周辺部分の前面
図、図6は同上ローディング機構の上面図、図7は同上
ローディング機構の後面図、図8は取出部の拡大斜視
図、図9は板厚ガイドの部分図である。
【0008】また、図1乃至図9において、本実施例で
はワッシャ状の薄板部品として、割りポリ、ポリスライ
ダー等、ポリエチレン製のワッシャ81を取り扱い、こ
のワッシャ81を直線状で、かつ水平に配設されたフィ
ーダー11により所定の取出部91の所定の位置43へ
供給する場合で、ワッシャ81の板厚が0.1mm程度
で、直径が3mm程度のを使用する場合を一例としてい
る。
【0009】そして、この部品供給装置は、シャーシ1
を底壁とし、前壁2a,右壁2b,後壁2c,左壁2
d,天壁2eを一体的に有して成る化粧用ハウジング2
でシャーシ1の上側を覆い、全体として六面体の略箱状
に形成されている。
【0010】また、これらシャーシ1及びハウジング2
で形成された本体内において、その約後側半分には中仕
切り4が設けられている。中仕切り4は、本体内部を前
後に区切る第1仕切り板4aと、この後ろ側の空間を左
右に区切る第2仕切り板4bとで構成されており、第1
仕切り板4aの後ろ側における空間が第2仕切り板4a
でさらに左右2つに区分けされ、この区分けされた右側
の部分をストック部77とし、左側の部分をローディン
グ部78としている。
【0011】これらストック部77及びローディング部
78に対応する部分には、天壁2eが設けられずに開口
されており、この開口された部分が取り外し可能な蓋9
5によって取り外し可能に閉じられる構造となってい
る。加えて、この開口部分には、蓋95が閉じられる
と、これを検出するための検出スイッチ47が配設され
ており、図示せぬ制御回路内では、この検出スイッチ4
7が蓋95が閉じられているのを検出しているときだ
け、ローディングを許容するように設定し、ワッシャ8
1の不用意な飛散を防止するようにしている。
【0012】加えて、第1仕切り板4aと第2仕切り板
4bとでそれぞれ区分けされているストック部77とロ
ーディング部78には、シャーシ1に向かう途中に各々
底板3が設けられている。このストック部77とローデ
ィング部78に設けられた各底板3は、それぞれ第2仕
切り板4bの下方に向かって傾斜を持たせた底板前部3
a,底板右部3b,底板後部3c,底板左部3dとで下
すぼみ状に形成されていて、これらストック部77及び
ローディング部78内に収納されているワッシャ81
を、第2仕切り板4bの略中央を中心とした部分に底板
3をガイドとして集めることができる構造になってい
る。
【0013】さらに、ローディング部78側において、
底板3の下すぼみされた部分の最底部分には、ローディ
ング機構部を構成しているところのシリンダ7が上方に
向けられて配置されている。
【0014】また、このシリンダ7に対応して、第2仕
切り板4bの下部には切り欠き4cが設けられており、
この切り欠き4cをストック部77から隣のローディン
グ部78へ通じる連通用開口79としている。さらに、
この第2仕切り板4bには、連通用開口79の開口量を
変えて、ストック部77側に投入されたワッシャ81が
ローディング部78に流入される量を調整することがで
る開口量調整板5が設けられている。
【0015】この開口量調整板5は、下部端面5aの一
部(図示せぬ)を略直角に折曲げ、この一部を第2仕切
り板4bの切り欠き4c内に上下方向スライド自在に係
合させているとともに、上部5bに長孔5cを設け、こ
の長孔5cを貫通して第2仕切り板4bにネジ止めされ
ているネジ68で上下方向スライド自在にして第2仕切
り板4bに取り付けられている。そして、開口量調整板
5は、ネジ68を緩めると第2仕切り板4bに対して上
下方向にスライドでき、このスライドで連通用開口79
内に下部端面5aの一部が進退出されて開口量を調整で
きるようになっている。
【0016】さらに、シリンダ7は、シャーシ1に図示
せぬネジで固定されているとともに、図4及び図5に示
すように、上端側筒部7bの一面の板を下方に延ばし、
その面の下方に長孔7cを設け、この長孔7cに、ピス
トン23(この上面にはシリンダ7の内面との隙間を最
小限に抑えて、板厚0.1mm程のワッシャ81が挟ま
り込むのを防ぐためのピストンキャップ8が設けられて
いる)の爪23cを嵌合させてある。また、ここでの長
孔7cは、単にピストン23の爪23cを嵌合させるだ
けではなく、ピストン23が横振れせずに上下方向にの
み円滑に動作させるためのガイドの役割も持たせてあ
る。
【0017】一方、ピストン23とシャーシ1との間に
は、ピストン23に下から上に向かって押し上げる力を
常に与えておく付勢手段としてのスプリング24が配設
されている。そして、このスプリング24の付勢力に逆
らってピストン23が所定ストロークまで押え込まれて
切り離されると、このスプリング24の付勢力によりピ
ストン23とピストンキャップ8とが瞬時に上方に復帰
し、このときピストンキャップ8の上に乗っているワッ
シャ81を垂直方向に跳ね上げることができる構造にな
っている。
【0018】また、ローディング部78の底板3とシリ
ンダ7は、底板3の最底部とほぼ同一の高さにシリンダ
7の上端面7aと上下自在に動くピストン23に取り付
けたピストンキャップ8の上面とを揃え、これをピスト
ン23の上下ストロークの上限に設定してある。
【0019】加えて、ピストン23には、押し下げ機構
として係合ピン23aが設けられている。この係合ピン
23aは、駆動アーム22の先端部22aに形成されて
いる横長孔22c(図7参照)に差し込み係合されてい
る。
【0020】一方、駆動アーム22の他端は、駆動アー
ム取付板31にアーム軸32を介して上下方向自在に取
り付けられている。そして、アーム軸32を軸にして駆
動アーム22の先端側が上下方向に回動すると、この回
動動作に伴ってピストン23を垂直動作に切り換えでき
る。
【0021】また、ピストン23に取り付けられている
ピストンキャップ8の上面の上限位置出しは、駆動アー
ム22の押え込み端子22bの平坦部の一部を緩衝用ゴ
ム28に当てることによってなされており、これによっ
て衝撃吸収と上限位置出しとを同時に行っている(図7
参照)。
【0022】次に、駆動アーム22に隣接した位置に
は、スプリング24の付勢力で上限位置に押し上げられ
た状態に回動されている駆動アーム22を押し下げる手
段が配設されている。この押し下げる手段は、ローディ
ング駆動用モータ19の出力軸19aに駆動カム20を
取り付け、さらに駆動カム20から突き出した偏心ピン
20aにカラー21を取り付けている。
【0023】そして、この駆動アーム22を押し下げる
手段では、ローディング駆動用モータ19が駆動され
て、駆動カム20が図7中に矢印26で示す方向に回転
すると、この回転途中で、偏心ピン20aのカラー21
が駆動アーム22の押え込み端子22bの上面に当接さ
れ、この押え込み端子22bを駆動アーム22と共に押
し下げる。また、この押し下げと同時にピストン23
を、駆動アーム22の先端に設けられている横長孔22
cに係合されている係合ピン23aを介して押し下げ
る。さらに駆動カム20が回転されて、ピストンキャッ
プ8が所定ストロークに達すると、その位置で押え込み
端子22bとカラー21の接点が離れる。すると、駆動
アーム22及びピストン23は、スプリング24の付勢
力によって瞬時時に復動する。
【0024】また、駆動アーム取付板31には、ピスト
ン23の復動による衝撃音のバラッキを調整するため、
駆動アーム取付板31の一部31aに一端を揺動自在に
取り付けた衝撃調整板30と、この衝撃調整板30の先
端側と駆動アーム取付板31との間に介装された緩衝ば
ね29が取り付けられている。さらに、衝撃調整板30
とシャーシ1との間には衝撃調整板30の傾き量を調整
するための調整ネジ80が付設されている。
【0025】加えて、ローディング部78内には、前後
方向に向かって振動体としてのフィーダー11が配設さ
れているとともに、第2仕切り板4bからフィーダー1
1に向かってアーチ状に延ばされた状態にしてUターン
ガイド10が設けられている(図7参照)。このUター
ンガイド10は、ピストンキャップ8上で垂直に跳ね上
げたワッシャ81を、図7に示すように矢印58の方向
に導き、これをフィーダー11上に効率良く乗せること
ができる状態にして形成されている。また、ここで跳ね
上げられたワッシャ81が前方向に飛散した場合、これ
を受け止めるための遮蔽板10aがUターンガイド10
と一体に形成されている。
【0026】なお、フィーダー11が固定されている底
板前部3aと底板後部3cには、フィーダー11と底板
前部3a及び底板後部3cとの間にワッシャ81が潜り
込んでフィーダー11の振動を阻害しないようにするた
めの防潜壁として、柔軟性のあるギャップシール前部9
6a及びギャップシール後部97aを付設するととも
に、さらにこの上に押え板前部96b及び押え板後部9
7bを付設した状態にしている。
【0027】次に、フィーダー11の上面には導入ガイ
ド部83が形成されている。この導入ガイド部83に
は、フィーダー11の上面に乗せたワッシャ81を複数
のガイド部材によって構成され、これらガイド部材で成
る幅及び高さを規制したガイド溝82が構成されてい
る。そして、この導入ガイド部83では、ガイド溝82
内にワッシャ81を順次導き、このワッシャ81を一枚
一列に整列させて前方の所定の位置43に送る構造にし
たもので、ガイド溝82の左側に沿って配設されたガイ
ド板6はフィーダー11のほぼ全長にわたって付設され
ている。これに対して、ガイド溝82の右側に沿って配
設されたガイド板12は、ワッシャ81の外形寸法に応
じてガイド板6との間の距離を可変してガイド溝82の
幅を調整できるようにして、導入ガイド部83の前部に
付設されている。
【0028】また、ガイド板12の上側には調整固定板
48が、この下側におけるガイド板12を押え付けない
ように、ガイド板12との間に0.2mm程の遊びを持
たせた状態にして、ロックネジ64a,64bで固定し
て取り付けられている。加えて、調整固定板48に形成
されたバネ掛けとガイド板12に形成されたバネ掛けと
の間にはバネ59が付設されている。そして、ガイド板
12のロックネジ64a及び64bをそれぞれ緩めて調
整ネジ65を回すと、ガイド板12が平行移動され、こ
の移動でガイド板6との間の距離を調整し、ワッシャ8
1の外形寸法に応じてガイド溝82の幅を調整できる。
【0029】なお、調整固定板48の固定時点の位置決
めは、この調整固定板48の固定ネジ孔の一方84cを
長孔にするとともに、ロックネジ64b側を基準にして
ガイド板6とガイド板12の間隔を同一に合わせ、調整
固定板48のロックネジ64a,64bで固定する。
【0030】次に、フィーダー11の上側には、このフ
ィーダー11のほぼ全長にわたって板厚ガイド板9が設
けられている。この板厚ガイド板9は、ガイド板6の2
箇所に取り付けられた板厚ガイド板ホルダー49(図9
参照)に取付ネジ61a,61bの2本で取り付けられ
ている。そして、板厚の上下調整を行う場合は、板厚ガ
イド板9の取付部に上下方向に延ばされて形成された長
孔9a,9bと取付ネジ61a,61bとの間の遊びに
よって行う。すなわち、ワッシャ81の外径寸法により
板厚ガイド板9を溝82の中央に移動する場合は、板厚
ガイド板ホルダー49の取付部における横方向に延ばさ
れて形成されてる図示せぬ長孔との遊びによって規制さ
れる範囲で、ロックネジ98a及び98bを緩めスライ
ドさせると調整することができ、また調整後はロックネ
98a,98bを締め付けて固定する。
【0031】また、フィーダー11の上面には、ワッシ
ャ受部87が形成されている。このワッシャ受部87上
に乗せられたワッシャ81は、後部ガイド51に沿って
左側に寄せられ、さらに導入ガイド50に送られるとと
もに、この導入ガイド50内で左側に寄せられる。さら
に、板厚ガイド板9の下側で、ガイド溝82内に早く入
り込んだワッシャ81は導入口88に送られ、はみ出し
たワッシャ81は排除口11aの傾斜部を通してワッシ
ャ溜り部92に戻るように構成されている。加えて、ガ
イド溝82の近傍には、このガイド溝82に送り込まれ
たワッシャ81の量を検知するための定量検知センサ1
3(符号13a,13bで示す一対の部材でなる)が配
設されている。
【0032】次に、ガイド溝82内に送り込まれたワッ
シャ81が装置本体より取り出される取出部分の構成を
説明する。ガイド溝82内に送り込まれたワッシャ81
が取り出される取出部分は、フィーダー11の振動が直
接伝わらないようにして取り付けられている。これに付
いて、さらに図8を用いて詳述すると、フィーダー11
の固定部である基台33の左側面に取り付けられている
固定板53には、取出部91のベース板36が取り付け
られ、このベース板36に取出ユニット基板35が組み
付けられて、取付ネジ62a,62bで固定されてい
る。
【0033】このうち、取出ユニット基板35の左側の
部分には取出固定受台17を、右側の部分に取出調整受
台18が配設されている。取出調整受台18は、左右方
向に延びた状態で形成されている長孔18aを通って取
出ユニット基板35にネジ込まれているロックネジ63
で、取出ユニット基板35に固定されている。また、ロ
ックネジ6の締め付けを緩めるとワッシャ81の外径
に合わせて左右にスライドさせることができる状態にな
っている。さらに、取出固定受台17及び取出調整受台
18には各取出ガイド左部41,取出ガイド右部42が
それぞれ付設されているとともに、さらにこの上側から
ガイドカバー39,ガイドカバー40が付設されてい
る。
【0034】そして、この取出部分でのワッシャ81の
取り出しでは、図1に示すところの取出ピックアップ8
6が使用され、この取出ピックアップ86の先端86a
の通過を妨げない構造にするため、取出部91の部分に
おける左右のガイドはコの字を向い合わせた形状となる
ような構成にしている。ここでは取出ガイド左部41と
取出ガイド右部42の前端に、横方向のセンサビームを
通過させるために約0.7mm程のスペースを空けて、
ここにストッパー16を設置している。
【0035】したがって、フィーダー11上のガイドで
構成された溝82を経て取出口ガイド溝41a,42a
に送り込まれ、さらに前進されて行くワッシャ81はス
トッパー16に当接して停止し、取出部91の所定の位
置43に納まる。ここでのストッパー16には、回転軸
89に対して時計回り方向に回転する付勢力をバネ38
によって付与しており、またストッパー取付37の回
転止め37cにストッパー16の一片16aを突き当て
て位置出しをしてある。
【0036】そして、取出ピックアップ86は図1中の
矢印A方向に下降して位置43内にあるワッシャ81に
先端を係止させ、さらに同図中の矢印B方向に移動され
て、ワッシャ81が前方に引き出されると、ストッパー
16はバネ38の付勢力に逆らって反時計回り方向に逃
げ、ワッシャ81がストッパー16の先端から離れた瞬
間にバネ38の付勢力によって初期位置まで再び戻され
る。
【0037】また、ストッパー16はストッパー取付台
37上に設けてある。このストッパー取付台37は、フ
ィーダー11の固定部である基台33の右側面に設置さ
れている固定板52に、取付ネジ66a,66b(図1
参照)によって組み付けられている。さらに、ストッパ
ー取付台37は、固定板52より切り起こした爪52
a,52bにスリット37a,37bを係合させて配設
されていて、爪52a,52bをガイドにして前後方向
にスライド可能になっている。加えて、爪52a,52
bの上面にストッパー取付台37のスリット37a,3
7bの一面を密着させてガタ付きを無くした状態を保た
せるために、ストッパー取付台37をバネ56によって
下方に引き付けてある。そして、このストッパー取付台
37では、取付ネジ66a,66bを緩めた状態で、前
後調整ネジ67を回転させると、前後位置の微調整がで
きる状態になっている。
【0038】取出ピックアップ86のためのピックアッ
プガイド15は、固定板53の上側に設置されており、
ワッシャ81の所定の位置43のセンターに取出ピック
アップ86の先端86aを合わせて取付ネジ69a,6
9bで取り付けられている。
【0039】なお、符号46は、本体部内の後面右下部
に配設された電源入力用DCジャック46で、後壁2c
には、これに対応して外部から図示せぬプラグを挿入さ
せてジャック46に連結するための電源受け口が設けら
れている。また、符号93は天壁2eに外部から切換操
作可能にして取り付けられた電源スイッチである。
【0040】次に、図1乃至図9に示した部品供給装置
の動作を説明する。まず、ストック部77にワッシャ8
1を投入すると、この投入されたワッシャ81は、底板
3の各部3a,3b,3cにおける傾斜面上を滑り、中
仕切り4の下方に位置している連通用開口79に向かっ
て自重によって移動する。そして、この連通用開口79
の開口量は、ワッシャ81がローディング部78の下方
に設けたシリンダ7の方向に徐々に流れ込むように、開
口量調整板5の上下方向の位置を調整して、下部端面5
aと底板右部3bの傾斜面との間隔を供給するワッシャ
81の大きさに応じて予め設定されている。したがっ
て、投入されたワッシャ81は、開口量調整板5に制約
されながら、開口量調整板5の下部端面5aの高さ程度
まで、シリンダ7の上面を覆った状態にしてピストンキ
ャップ8の上に配置される。
【0041】次に、ローディング駆動用モータ19が駆
動されて、この出力軸19aに固定して取り付けられて
いる駆動カム20が回転すると、駆動カム20に設けた
偏心ピン20aのカラー21が駆動アーム22のほぼ中
央の押え込み端子22bに当接する。すると、駆動アー
ム22の先端に形成されている横長孔22cと係合して
いる係合ピン23aを通して、ピストン23をスプリン
グ24の付勢力に逆らって押し下げる。これにより、ピ
ストンキャップ8の上に乗っていたワッシャ81は、ピ
ストン23がシリンダ7の上端面7aより下がった分だ
けシリンダ7内に入り込む。
【0042】さらに駆動カム20の回転が進んで、ピス
トン23の所定ストロークが終る頃になると、偏心ピン
20aのカラー21が押え込み端子22bより外れる。
すると、これまでスプリング24の付勢力に逆らって押
え込まれていたピストン23が、スプリング24の付勢
力によってピストンキャップ8と共に瞬時に復動する。
これによって、ピストンキャップ8上のワッシャ81が
垂直方向に跳ね上げられる。また、この跳ね上がったワ
ッシャ81は、シリンダ7の真上からフィーダー11の
上面におけるワッシャ受部87にまたがって付設されて
いるUターンガイド10のアーチ形状に導かれて、図7
中の矢印58に沿って進み、フィーダー11の上面にお
けるワッシャ受部87に乗る。
【0043】ワッシャ受部87に乗ったワッシャ81
は、後部ガイド51,導入ガイド50によって左方向へ
寄りながら前方へ送られ、この間に板厚ガイド板9の下
側のギャップに一枚づつ順に入り込み、さらにガイド溝
82に入って整列する。一方、側に寄ったものは排除
口11aからワッシャ溜り部92に落とされ、再びピス
トンキャップ8上に導かれる。一方、ワッシャ受部87
よりガイド溝82を通して流入したワッシャ81は、フ
ィーダー11の先端を経て取出部91のガイド側面溝4
1a,42aに入り込み、ストッパー16に当接して所
定の位置43に停止する。
【0044】先頭のワッシャ81が取出部91のストッ
パー16に当接する手前で、取出検知センサ14(符号
14a,14bで示す一対の部材でなる)がワッシャ8
1を検知して、検知信号を出力するそして、本実施例
では、ワッシャ81をストッパー16の位置まで完全に
到達させるようにするのに、取出検知センサ14の検知
後、約1秒程、フィーダー11の送り動作を継続させて
からフィーダー11の駆動が停止する。
【0045】次いで、先頭ワッシャ81が取出部91の
ストッパー16で停止し、また順に送り込まれたワッシ
ャ81が定量検知センサ13まで整列されると、ローデ
ィング動作及び送り動作は停止する。
【0046】取出ピックアップ86により、取出部91
からワッシャ81が取り出されると、これが取出検知セ
ンサ14によって検出され、フィーダー11が駆動され
る。しかし、この場合、ワッシャ81を取り出した直後
のストッパー16の復動時間を含めて、送り動作を0.
5秒程遅らせてスタートさせる。そして、このフィーダ
ー11の送り動作が始まって次のワッシャ81がストッ
パー16に到達するまでは、この送りの動作が継続され
る。
【0047】また、整列したワッシャ81が定量検知セ
ンサ13より外れると、ワッシャ受部87に乗ったワッ
シャ81がガイド溝82に送り込まれ、定量検知センサ
13の位置を満たすまでこの動作が継続する。そして、
ワッシャ81が通常の送りスピードで定量検知センサ1
3を通過してもローディング及び送り動作は停止しない
ように設定してある。
【0048】取出部91にワッシャ81があり、取出検
知センサ14がオフ状態にあっても、定量検知センサ1
3がオンの場合は、フィーダー11の送りとローディン
グが作動する。ただし、ローディングでシリンダ7のピ
ストン23による跳ね上げ往復動作中の0.1秒程は、
跳ね上げ検知センサ25によってフィーダー11の送り
を停止させ、これにより跳ね上げ時のショックと送りの
振動の重なりを避けるようにしている。また、定量検知
センサ13がオフ状態にあって、取出検知センサ14が
オフの場合は、フィーダー11の送り駆動動作のみが作
動する。
【0049】なお、上記実施例では、ワッシャ81を供
給する場合について説明したが、これに限ることなく、
これらワッシャ81に類似したシート状の部品一般に適
用できるものである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る部品
供給装置によれば、部品を持ち上げてフィーダー上に乗
せる手段を、部品溜り部の最底部に設けられたシリンダ
及びピストンと、このピストンに上方向への復動力を付
勢している付勢手段と、ピストンを付勢手段の付勢力に
逆らって押し下げ、所定ストローク分押し下げられると
切り離してピストンの復動を許容する駆動手段と、シリ
ンダの上方に配設されているとともに、シリンダの上方
に跳ね上がった部品をフィーダーの上面に導くためのU
ターンガイドとで構成したので、シリンダの上方に跳ね
上がった部品をフィーダーの上面にUターンガイドによ
り確実に導くことができる。しかも、Uターンガイドは
アーチ状に形成することができることから、フィーダー
の上面にワッシャ状の部品を導くのに、小さな平面スペ
ースで足りる。このため、装置全体を小形化することが
でき、狭い作業台に複数台の設置が可能となる。また、
機構全体を簡素化することができるのでコストの低減が
図れ、安価に提供することができる等の効果が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての部品供給装置の内部構
造を透視的に示した全体斜視図である。
【図2】蓋及びハウジングの一部を取り除いて示す同上
部品供給装置の上面図である。
【図3】同上部品供給装置におけるローディング機構の
左側面図である。
【図4】同上ローディング機構におけるシリンダ周辺部
分の上面図である。
【図5】同上シリンダ周辺部分の前面図である。
【図6】同上ローディング機構の上面図である。
【図7】同上ローディング機構の後面図である。
【図8】同上部品供給装置における取出部の拡大斜視図
である。
【図9】同上部品供給装置における板厚ガイドの部分図
である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 ハウジング 3 底板 4 中仕切り 4c 切り欠き 5 開口量調整板 6 ガイド板 7 シリンダ 8 ピストンキャップ 9 板厚ガイド板 10 Uターンガイド 11 フィーダー 15 ピックアップガイド 16 ストッパー 19 ローディング駆動用モータ 20 駆動カム 22b 押え込み端子 23 ピストン 24 スプリング 77 ストック部 78 ローディング部 79 連通用開口 81 ワッシャ(部品) 83 導入ガイド部 91 取出部 92 ワッシャ溜り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−82914(JP,A) 特開 昭55−61512(JP,A) 実開 昭60−175532(JP,U) 実開 平4−42331(JP,U) 実開 昭63−116426(JP,U) 実開 昭60−145117(JP,U) 実開 昭62−100932(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 301 B65G 47/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワッシャ状の薄板部品を一枚づつ一列に
    整列させて受け入れるガイド溝と、 前記部品を一枚づつ前記ガイド溝内に導くための導入ガ
    イド部を有するとともに、前記ガイド溝内に流入された
    前記部品を一方向送りするフィーダーと、 前記ガイド溝に沿って整列して流出する前記部品の取出
    部に設けられて、前記部品を前記取出部の所定の位置に
    停止させるためのストッパーと、 前記ストッパーによって停止している前記部品の上部に
    取出ピックアップを案内するピックアップガイドと、 前記導入ガイド部の直前に設けられているとともに、前
    記フィーダーの下方に形成された部品の溜り部から前記
    部品を持ち上げて前記フィーダー上に乗せる手段とを備
    え、 前記部品を持ち上げて前記フィーダー上に乗せる手段
    を、前記部品溜り部の最底部に設けられたシリンダ及び
    ピストンと、 前記ピストンに上方向への復動力を付勢している付勢手
    段と、 前記ピストンを前記付勢手段の付勢力に逆らって押し下
    げ、所定ストローク分まで押し下げられると切り離して
    前記ピストンの復動を許容する駆動手段と、 前記シリンダの上方に配設されているとともに、前記シ
    リンダの上方に跳ね上がった前記部品を前記フィーダー
    上面に導くためのUターンガイドとで構成して成り、 前記部品溜り部内に落下された前記部品を前記ピストン
    の復動で跳ね上げて前記フィーダー上面に供給するよう
    にしたことを特徴とする部品供給装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンダと前記ピストンとの間の隙
    間を抑えるためのピストンキャップを前記ピストンの上
    面に設けた請求項1に記載の部品供給装置。
  3. 【請求項3】 前記部品を持ち上げて前記フィーダー上
    に乗せる手段を配設したローディング部と、前記部品を
    投入してストックしておくストック部とを備え、前記ス
    トック部より前記ローディング部側に開口を通して前記
    部品を供給するとともに、この開口の大きさを調整する
    開口量調整手段を設けた請求項1または2に記載の部品
    供給装置。
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