JP2529038B2 - 高周波高効率電力増幅器 - Google Patents
高周波高効率電力増幅器Info
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- JP2529038B2 JP2529038B2 JP3179213A JP17921391A JP2529038B2 JP 2529038 B2 JP2529038 B2 JP 2529038B2 JP 3179213 A JP3179213 A JP 3179213A JP 17921391 A JP17921391 A JP 17921391A JP 2529038 B2 JP2529038 B2 JP 2529038B2
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- fundamental wave
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- amplification element
- capacitor
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03F—AMPLIFIERS
- H03F3/00—Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
- H03F3/60—Amplifiers in which coupling networks have distributed constants, e.g. with waveguide resonators
- H03F3/602—Combinations of several amplifiers
- H03F3/604—Combinations of several amplifiers using FET's
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Microwave Amplifiers (AREA)
- Amplifiers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波電力増幅器、さら
に詳しく言えば、高周波領域で動作する増幅素子とその
出力部にインピ−ダンス整合素子を結合して電力増幅を
高効率で行なう増幅器に関する。
に詳しく言えば、高周波領域で動作する増幅素子とその
出力部にインピ−ダンス整合素子を結合して電力増幅を
高効率で行なう増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力増幅器を高効率で動作させる
ために、増幅すべき高周波信号及びその高調波に対する
インピ−ダンスを考慮した整合回路を設けることが知ら
れている。例えば、増幅素子の出力端で負荷側を見た場
合、偶数次高調波に対して零、奇数次高調波に対して無
限大のインピ−ダンスとすることにより理想的には素子
のドレイン効率を100%にすることが出来る。
ために、増幅すべき高周波信号及びその高調波に対する
インピ−ダンスを考慮した整合回路を設けることが知ら
れている。例えば、増幅素子の出力端で負荷側を見た場
合、偶数次高調波に対して零、奇数次高調波に対して無
限大のインピ−ダンスとすることにより理想的には素子
のドレイン効率を100%にすることが出来る。
【0003】上述のような高調波に対するインピ−ダン
スを考慮した整合回路を設けた増幅器としては図6
(a)に示すように増幅素子7の出力側に、増幅すべき
信号(基本波)の1/4波長の長さの伝送線路9を経て
基本波で並列共振を起こす回路18を設けたものが知ら
れている。この増幅回路においてゲ−ト電圧をピンチオ
フ点に設定し、入力信号を十分振り込んだ場合、増幅素
子のドレイン電圧vdとドレイン電流idは同図(b)
に示したような波形になる。すなわち、ドレイン電圧v
dは基本波と奇数次高調波成分からなる矩形波に、ドレ
イン電流は基本波と偶数次高調波からなる半波整流波形
になり、電圧と電流が同時に存在することがないため素
子内での電力消費がなくなり効率100%になる。
スを考慮した整合回路を設けた増幅器としては図6
(a)に示すように増幅素子7の出力側に、増幅すべき
信号(基本波)の1/4波長の長さの伝送線路9を経て
基本波で並列共振を起こす回路18を設けたものが知ら
れている。この増幅回路においてゲ−ト電圧をピンチオ
フ点に設定し、入力信号を十分振り込んだ場合、増幅素
子のドレイン電圧vdとドレイン電流idは同図(b)
に示したような波形になる。すなわち、ドレイン電圧v
dは基本波と奇数次高調波成分からなる矩形波に、ドレ
イン電流は基本波と偶数次高調波からなる半波整流波形
になり、電圧と電流が同時に存在することがないため素
子内での電力消費がなくなり効率100%になる。
【0004】しかしながら、実際の増幅器、特に高周波
領域においては、デバイスや回路に損失が生じ上述のよ
うな理想状態には至っていない。数百MHz以上の高周
波領域で実現するための具体的手段として分布定数線路
を使い2次の高調波を制御した例が特許公開広報(昭5
8−159002、昭58−116808)において提
案されている。また、2つの増幅素子を並列動作させた
場合の例が学会(1980年電子情報通信学会春全国大
会SC−9−5)で報告されている。
領域においては、デバイスや回路に損失が生じ上述のよ
うな理想状態には至っていない。数百MHz以上の高周
波領域で実現するための具体的手段として分布定数線路
を使い2次の高調波を制御した例が特許公開広報(昭5
8−159002、昭58−116808)において提
案されている。また、2つの増幅素子を並列動作させた
場合の例が学会(1980年電子情報通信学会春全国大
会SC−9−5)で報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高効率を必要とする増
幅器は一般に送信用の電力増幅器として使用され、高効
率と共に高出力が要求される場合が多い。従来、高出力
化技術としては、2つの増幅素子を同相で働かせる並列
動作や逆相で働かせるプッシュプル動作が知られてい
る。
幅器は一般に送信用の電力増幅器として使用され、高効
率と共に高出力が要求される場合が多い。従来、高出力
化技術としては、2つの増幅素子を同相で働かせる並列
動作や逆相で働かせるプッシュプル動作が知られてい
る。
【0006】本発明の目的は、高出力と高効率を両立さ
せるため、2つの増幅素子を互いに逆相で働かせるプッ
シュプル動作において、出力側の負荷回路として偶数時
高調波に対するインピ−ダンスを短絡、奇数時高調波に
対するインピ−ダンスを開放の条件を満足しつつ基本波
に対するインピ−ダンスとして整合条件が達成出来る回
路を設けた増幅器を実現することである。
せるため、2つの増幅素子を互いに逆相で働かせるプッ
シュプル動作において、出力側の負荷回路として偶数時
高調波に対するインピ−ダンスを短絡、奇数時高調波に
対するインピ−ダンスを開放の条件を満足しつつ基本波
に対するインピ−ダンスとして整合条件が達成出来る回
路を設けた増幅器を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目標を達成
するため、一対の増幅素子の入力信号を互いに逆位相と
し、各々の増幅素子の出力端に分布定数線路を設け、前
記各々の分布定数線路の増幅素子の出力端から増幅すべ
き信号(基本波)の1/4波長の整数倍の所に基本波の
1/4波長の長さで一端を短絡したスタブを並列に接続
し、基本波の1/12波長の所の各々の分布定数線路の
間にコンデンサを接続し、更に、このコンデンサの接続
位置と前記スタブの接続位置との間の各々の分布定数線
路の間に別のコンデンサを設けた。
するため、一対の増幅素子の入力信号を互いに逆位相と
し、各々の増幅素子の出力端に分布定数線路を設け、前
記各々の分布定数線路の増幅素子の出力端から増幅すべ
き信号(基本波)の1/4波長の整数倍の所に基本波の
1/4波長の長さで一端を短絡したスタブを並列に接続
し、基本波の1/12波長の所の各々の分布定数線路の
間にコンデンサを接続し、更に、このコンデンサの接続
位置と前記スタブの接続位置との間の各々の分布定数線
路の間に別のコンデンサを設けた。
【0008】上記分布定数線路としては中心導体がア−
ス導体上に誘電体を介して形成されるマイクロストリッ
プ線路や中心導体とア−ス導体が平面上に配置されるコ
−プレ−ナマイクロストリップ線路や中心導体の上下に
ア−ス導体が配置されるトリプレ−ト線路が使用され、
上記増幅素子としてはFET等の半導体素子が使用され
る。
ス導体上に誘電体を介して形成されるマイクロストリッ
プ線路や中心導体とア−ス導体が平面上に配置されるコ
−プレ−ナマイクロストリップ線路や中心導体の上下に
ア−ス導体が配置されるトリプレ−ト線路が使用され、
上記増幅素子としてはFET等の半導体素子が使用され
る。
【0009】本発明の他の手段としては1/4波長の短
絡スタブ及び1/12波長の位置に設けたコンデンサの
代わりに集中定数のCとLを用い基本波で並列共振を起
こす並列共振回路を配置する構成とする。
絡スタブ及び1/12波長の位置に設けたコンデンサの
代わりに集中定数のCとLを用い基本波で並列共振を起
こす並列共振回路を配置する構成とする。
【0010】
【作用】互いに逆位相の信号で励振された増幅素子の出
力側に現れる高周波信号の電圧波形を図4により説明す
る。同図(a)は基本回路構成を、同図(b)は各々の
出力側伝送線路に現れる高周波信号電圧を示す。v1,
v2は各々の伝送線路に現れる基本波成分であり、v1
2,v22はその2次高調波成分を示す。v1とv2は
180度位相が異なる逆相となり、v12とv22は同
相となる。説明は基本波と2次高調波について行なった
が同様に奇数次高調波は逆相、偶数次高調波は同相とな
る。
力側に現れる高周波信号の電圧波形を図4により説明す
る。同図(a)は基本回路構成を、同図(b)は各々の
出力側伝送線路に現れる高周波信号電圧を示す。v1,
v2は各々の伝送線路に現れる基本波成分であり、v1
2,v22はその2次高調波成分を示す。v1とv2は
180度位相が異なる逆相となり、v12とv22は同
相となる。説明は基本波と2次高調波について行なった
が同様に奇数次高調波は逆相、偶数次高調波は同相とな
る。
【0011】このため、本発明の構成によれば、増幅素
子の出力端から負荷側を見たインピ−ダンスは2次高調
波(偶数次高調波)に対しては1/4波長の短絡スタブ
により短絡となる。また、伝送線路間に入れたコンデン
サは基本波と奇数次高調波にのみ影響を与え、偶数次高
調波に対しては伝送線路間に電位差が生じないため何ら
影響を与えない。このため、1/12波長の位置に挿入
したコンデンサにより3次高調波に対して開放となり、
さらにもう一つのコンデンサにより基本波に対して整合
となるインピ−ダンスを実現できる。
子の出力端から負荷側を見たインピ−ダンスは2次高調
波(偶数次高調波)に対しては1/4波長の短絡スタブ
により短絡となる。また、伝送線路間に入れたコンデン
サは基本波と奇数次高調波にのみ影響を与え、偶数次高
調波に対しては伝送線路間に電位差が生じないため何ら
影響を与えない。このため、1/12波長の位置に挿入
したコンデンサにより3次高調波に対して開放となり、
さらにもう一つのコンデンサにより基本波に対して整合
となるインピ−ダンスを実現できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。第一図は本発明による増幅器の実施例の構成図であ
る。入力端子1に加えられた信号は、位相反転回路2、
入力側整合回路3、4を経て一対の増幅素子7、8(F
ET:電界効果トランジスタ)のゲ−トに加えられ、ゲ
−トバイアスはバイアス端子5、6によりインダクタン
スL1、L2を通り印加される。各々のFETの出力端で
あるドレインに各々ストリップ線路構造の分布定数線路
9、10を設け、前記各々の分布定数線路のドレイン端
から増幅すべき信号(基本波)の1/4波長(l1)と
なるの所に基本波の1/4波長(l2)の長さで一端を
コンデンサC3、C6で短絡したスタブ11、12を並列
に接続した。この短絡スタブは基本波や奇数次高調波に
対しては開放となり何ら影響しないが、偶数次高調波に
対しては線路との接続点において短絡となりドレイン端
で短絡となる。また、基本波の1/12波長(l3)の
所の各々の分布定数線路の間にコンデンサC1を接続し
ドレイン端で3次高調波に対して開放に近くなるように
している。更に、このコンデンサの接続位置と前記スタ
ブの接続位置との間の各々の分布定数線路の間に別のコ
ンデンサC2を設けこのコンデンサの接続位置と値を最
適化することにより基本波に対する整合を取る。ドレイ
ンバイアスはバイアス端子13、14によりインダクタ
ンスL3、L4を通り印加される。位相が反転した基本波
成分は、直流カット用のコンデンサC4、C5を経て出力
側の位相反転回路15により電力合成され出力端子16
に取りだされる。本回路において増幅素子7のドレイン
端子から負荷側を見たインピ−ダンスのシュミレ−ショ
ン結果を第5図に示す。コンデンサC1の値を3pF一
定とし、コンデンサC2の値を0から3pFまで変化さ
せた場合の基本波周波数f1、2次高調波周波数f2、3
次高調波周波数f3でのインピ−ダンス値をスミス図表
に示したものである。同図(a)はコンデンサC2をス
タブと同じ位置に挿入した場合であり、(b)はコンデ
ンサC2をスタブの位置より約10度ドレイン側に挿入
した場合である。f2ではほぼ短絡、f3ではほぼ開放と
なり基本波周波数f1でのインピ−ダンスのみが変化し
ていることが分かる。
る。第一図は本発明による増幅器の実施例の構成図であ
る。入力端子1に加えられた信号は、位相反転回路2、
入力側整合回路3、4を経て一対の増幅素子7、8(F
ET:電界効果トランジスタ)のゲ−トに加えられ、ゲ
−トバイアスはバイアス端子5、6によりインダクタン
スL1、L2を通り印加される。各々のFETの出力端で
あるドレインに各々ストリップ線路構造の分布定数線路
9、10を設け、前記各々の分布定数線路のドレイン端
から増幅すべき信号(基本波)の1/4波長(l1)と
なるの所に基本波の1/4波長(l2)の長さで一端を
コンデンサC3、C6で短絡したスタブ11、12を並列
に接続した。この短絡スタブは基本波や奇数次高調波に
対しては開放となり何ら影響しないが、偶数次高調波に
対しては線路との接続点において短絡となりドレイン端
で短絡となる。また、基本波の1/12波長(l3)の
所の各々の分布定数線路の間にコンデンサC1を接続し
ドレイン端で3次高調波に対して開放に近くなるように
している。更に、このコンデンサの接続位置と前記スタ
ブの接続位置との間の各々の分布定数線路の間に別のコ
ンデンサC2を設けこのコンデンサの接続位置と値を最
適化することにより基本波に対する整合を取る。ドレイ
ンバイアスはバイアス端子13、14によりインダクタ
ンスL3、L4を通り印加される。位相が反転した基本波
成分は、直流カット用のコンデンサC4、C5を経て出力
側の位相反転回路15により電力合成され出力端子16
に取りだされる。本回路において増幅素子7のドレイン
端子から負荷側を見たインピ−ダンスのシュミレ−ショ
ン結果を第5図に示す。コンデンサC1の値を3pF一
定とし、コンデンサC2の値を0から3pFまで変化さ
せた場合の基本波周波数f1、2次高調波周波数f2、3
次高調波周波数f3でのインピ−ダンス値をスミス図表
に示したものである。同図(a)はコンデンサC2をス
タブと同じ位置に挿入した場合であり、(b)はコンデ
ンサC2をスタブの位置より約10度ドレイン側に挿入
した場合である。f2ではほぼ短絡、f3ではほぼ開放と
なり基本波周波数f1でのインピ−ダンスのみが変化し
ていることが分かる。
【0013】本実施例は、偶数次高調波を短絡とするス
タブの位置をドレイン端子から1/4波長の所とした
が、1/4波長の線路を介さずドレイン端子に直接スタ
ブを接続しても同様の効果が期待できる。しかし、実際
には素子のドレイン端に直接スタブを接続することは出
来ず、ボンディングワイヤやボンディングパッドを通る
こととなり高周波ではドレイン端で正確に短絡状態を実
現することが困難になる。これに対し線路を介してスタ
ブを接続すれば、この線路長を適当に選び素子のドレイ
ン端までの電気長を1/4波長とすることにより正確に
短絡状態を実現することが出来る。
タブの位置をドレイン端子から1/4波長の所とした
が、1/4波長の線路を介さずドレイン端子に直接スタ
ブを接続しても同様の効果が期待できる。しかし、実際
には素子のドレイン端に直接スタブを接続することは出
来ず、ボンディングワイヤやボンディングパッドを通る
こととなり高周波ではドレイン端で正確に短絡状態を実
現することが困難になる。これに対し線路を介してスタ
ブを接続すれば、この線路長を適当に選び素子のドレイ
ン端までの電気長を1/4波長とすることにより正確に
短絡状態を実現することが出来る。
【0014】第2図は本発明による増幅器の他の実施例
の構成図である。前記実施例のコンデンサC1の代わり
に基本波で並列共振を起こすL、Cの共振回路を用いた
もので、基本波に対しても影響を与えること無くドレイ
ン端で3次高調波に対して開放に近くなるように出来
る。
の構成図である。前記実施例のコンデンサC1の代わり
に基本波で並列共振を起こすL、Cの共振回路を用いた
もので、基本波に対しても影響を与えること無くドレイ
ン端で3次高調波に対して開放に近くなるように出来
る。
【0015】第3図は本発明による増幅器の更に他の実
施例の構成図である。前記実施例の短絡スタブの代わり
に基本波で並列共振を起こすL、Cの共振回路を用い、
基本波に対しても影響を与えること無くドレイン端で偶
数次高調波に対して短絡、奇数次高調波に対して開放に
近くなるように出来ると共に共振回路の接続点と同じ位
置に設けたコンデンサC2により基本波に対するインピ
−ダンスを調整出来るようにしたものである。
施例の構成図である。前記実施例の短絡スタブの代わり
に基本波で並列共振を起こすL、Cの共振回路を用い、
基本波に対しても影響を与えること無くドレイン端で偶
数次高調波に対して短絡、奇数次高調波に対して開放に
近くなるように出来ると共に共振回路の接続点と同じ位
置に設けたコンデンサC2により基本波に対するインピ
−ダンスを調整出来るようにしたものである。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、一対の増幅素子を互い
に逆位相で励振するプッシュプル形の増幅器において増
幅素子の出力側整合回路として偶数次高調波に対して短
絡に近い低インピ−ダンス、奇数次高調波に対して開放
に近い高インピ−ダンスの条件を満足しつつ基本波に対
して整合回路となる最適インピ−ダンス条件を容易に実
現することが出来、もって増幅器の高出力時の高効率化
に効果がある。
に逆位相で励振するプッシュプル形の増幅器において増
幅素子の出力側整合回路として偶数次高調波に対して短
絡に近い低インピ−ダンス、奇数次高調波に対して開放
に近い高インピ−ダンスの条件を満足しつつ基本波に対
して整合回路となる最適インピ−ダンス条件を容易に実
現することが出来、もって増幅器の高出力時の高効率化
に効果がある。
【図1】本発明による増幅器の実施例の構成図
【図2】本発明による増幅器の他の実施例の構成図
【図3】本発明による増幅器の他の実施例の構成図
【図4】プッシュプル動作における出力側の高周波電圧
波形を示す図
波形を示す図
【図5】本発明による増幅器の増幅素子のドレイン端か
ら見た負荷インピ−ダンスを示す図
ら見た負荷インピ−ダンスを示す図
【図6】従来知られている増幅器の基本回路の構成図と
増幅素子のドレイン電圧、電流波形を示す図
増幅素子のドレイン電圧、電流波形を示す図
【符号の説明】 1…入力端子、2…位相反転回路I、3…整合回路I、
4…整合回路II、5…ゲ−トバイアス端子I、6…ゲ−
トバイアス端子II、7…増幅素子I、8…増幅素子II、
9…分布定数線路I、10…分布定数線路II、11…ス
タブI、12…スタブII、13…ドレインバイアス端子
I、14…ドレインバイアス端子II、15…位相反転回
路II、16…出力端子、17…共振回路、18…共振回
路I、19…共振回路II。
4…整合回路II、5…ゲ−トバイアス端子I、6…ゲ−
トバイアス端子II、7…増幅素子I、8…増幅素子II、
9…分布定数線路I、10…分布定数線路II、11…ス
タブI、12…スタブII、13…ドレインバイアス端子
I、14…ドレインバイアス端子II、15…位相反転回
路II、16…出力端子、17…共振回路、18…共振回
路I、19…共振回路II。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船木 治彦 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 増田 信雄 東京都千代田区岩本町2丁目12番5号 株式会社宇宙通信基礎技術研究所内 (72)発明者 磯 彰夫 東京都千代田区岩本町2丁目12番5号 株式会社宇宙通信基礎技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−178710(JP,A) 特開 平3−204209(JP,A) 実開 昭62−21617(JP,U)
Claims (4)
- 【請求項1】一対の増幅素子と、その増幅素子の入力側
に各々の増幅素子を逆位相で励振するための位相反転形
の分配回路と、出力側に同じく位相反転形の合成回路と
を設けた高周波電力増幅器であって、各々の増幅素子の
出力側に設けた伝送線路の増幅素子の出力端から基本波
の1/4波長の整数倍の位置に基本波の2倍の周波数で
短絡となるスタブを設けると共に、各々の増幅素子の出
力側に設けた伝送線路の増幅素子の出力端から基本波の
3倍の周波数で1/4波長となる位置の線路間に第1の
コンデンサを設け、その第1のコンデンサとスタブとの
間に第2のコンデンサを設けたことを特徴とする高周波
電力増幅器。 - 【請求項2】一対の増幅素子と、その増幅素子の入力側
に各々の増幅素子を逆位相で励振するための位相反転形
の分配回路と、出力側に同じく位相反転形の合成回路と
を設けた高周波電力増幅器であって、各々の増幅素子の
出力側に設けた伝送線路の増幅素子の出力端から基本波
の1/4波長の整数倍の位置に基本波の2倍の周波数で
短絡となるスタブを設けると共に、各々の増幅素子の出
力側に設けた伝送線路の増幅素子の出力端から基本波の
3倍の周波数で1/4波長となる位置の線路間に基本波
で並列共振を起こす共振回路を設け、その共振回路とス
タブとの間にコンデンサを設けたことを特徴とする高周
波電力増幅器。 - 【請求項3】一対の増幅素子と、増幅されるべき信号
を、互いに逆位相で上記各増幅素子に入力する分配回路
と、上記各増幅素子の出力端にその一端がそれぞれ接続
された一対の伝送線路と、上記各増幅素子の出力信号中
の基本波の1/4波長の整数倍に相当する距離だけ上記
各増幅素子の出力端から離れた位置において上記各伝送
線路に各々接続され、上記基本波の周波数の2倍の周波
数で短絡となる一対のスタブと、上記基本波の1/12
波長に相当する距離だけ上記増幅素子の出力端から離れ
た位置において上記各伝送線路の間に設けられた第1の
コンデンサと、上記第1のコンデンサが設けられた位置
と、上記スタブが接続された位置との間の位置において
上記各伝送線路の間に設けられた第2のコンデンサと、 上記各伝送線路の他端から出力される各信号を同位相で
合成する位相反転型の合成回路と、を有することを特徴
とする高周波電力増幅器。 - 【請求項4】一対の増幅素子と、 増幅されるべき信号を、互いに逆位相で上記各増幅素子
に入力する分配回路と、 上記各増幅素子の出力端にその一端がそれぞれ接続され
た一対の伝送線路と、 上記各増幅素子の出力信号中の基本波の1/4波長の整
数倍に相当する距離だけ上記各増幅素子の出力端から離
れた位置において上記各伝送線路に各々接続され、上記
基本波の周波数の2倍の周波数で短絡となる一対のスタ
ブと、 上記基本波の1/12波長に相当する距離だけ上記増幅
素子の出力端から離れた位置において上記各伝送線路の
間に設けられた上記基本波の周波数で並列共振を生じる
共振回路と、 上記共振回路が設けられた位置と、上記スタブが接続さ
れた位置との間の位置において上記各伝送線路の間に設
けられたコンデンサと、 上記各伝送線路の他端から出力される各信号を同位相で
合成する合成回路と、を有することを特徴とする高周波
電力増幅器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3179213A JP2529038B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 高周波高効率電力増幅器 |
US07/914,408 US5274341A (en) | 1991-07-19 | 1992-07-17 | High-frequency power amplifier |
CA002074126A CA2074126C (en) | 1991-07-19 | 1992-07-17 | High-frequency power amplifier |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3179213A JP2529038B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 高周波高効率電力増幅器 |
Publications (2)
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