JP2528872B2 - 突然変異細菌株の培養によるたんぱく質の微生物学的製造方法 - Google Patents

突然変異細菌株の培養によるたんぱく質の微生物学的製造方法

Info

Publication number
JP2528872B2
JP2528872B2 JP62088603A JP8860387A JP2528872B2 JP 2528872 B2 JP2528872 B2 JP 2528872B2 JP 62088603 A JP62088603 A JP 62088603A JP 8860387 A JP8860387 A JP 8860387A JP 2528872 B2 JP2528872 B2 JP 2528872B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strain
expression
protein
dna sequence
microbiological method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62088603A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS637793A (ja
Inventor
リチャード・レゴウ
ブリギッテ・ニオウデ
パスカル・レプラトワ
ウイレム・ロスカム
イブリン・リオウズン・ジョセフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanofi SA
Original Assignee
Sanofi SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanofi SA filed Critical Sanofi SA
Publication of JPS637793A publication Critical patent/JPS637793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2528872B2 publication Critical patent/JP2528872B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/67General methods for enhancing the expression
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/61Growth hormone [GH], i.e. somatotropin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、当該たんぱく質の前駆体をコードするDNA
配列体を当該細菌に導入して、特定の型の突然変異を担
う(carry)グラム陰性菌を培養することによって、た
んぱく質を得ることを可能にする微生物学的方法に関す
る。
本発明は、多くの技術分野で適用でき、特に有効成分
がたんぱく質である医薬の製造に適用できる。
多数のたんぱく質は、翻訳後の成熟を受けた後にの
み、生物学的活性を獲得することが知られている。細胞
質中で前駆体の形で生合成され、それから細胞質から運
び出されるたんぱく質の場合には、この成熟の第1段階
は、シグナルペプチドと称されるN末端をこの前駆体か
ら酵素的に除去することであることが多い。前駆体の形
で生合成されたこの型のたんぱく質は、原核生物と真核
生物の両方について知られている。このようなたんぱく
質として特に言及できるものには、例えば、大腸菌(Es
cherichia coli)の種などにより産生されるβ−ラクタ
マーゼ TEM-1とアルカリ性 ホスファターゼ、黄色ブ
ドウ球菌(Staphylococcus aureus)の種により産生さ
れるプロテインA、デンプン液化バチルス(Bacillus a
myloliquefaciens)の種などにより産生されるα−アミ
ラーゼ(これらは原核生物由来のたんぱく質である)、
また、ヒト成長ホルモン、ヒトインシュリン、組織プラ
スミノーゲン活性化因子、上皮成長因子(これらは真核
細胞により産生されるたんぱく質である)などがある。
更に、当該たんぱく質を製造するために、天然のたん
ぱく質前駆体をコードするDNA配列体を担うプラスミド
を用いて形質転換したグラム陰性菌を、使用できること
が知られている(G.L.Gray et al.,Biotechnology 2(1
984)161-165;G.L.Gray et al.,Gene 39(1985)247-25
4)。この場合には、細胞機構によって次の過程が確実
に行われる。細胞質区画で、DNA配列体が転写され、そ
れから対応するメッセンジャーRNAが翻訳される。この
ようにして生合成された前駆体は、細胞質膜を横切って
移動する間または移動の後、酵素開裂または分解、シグ
ナルペプチドの除去を受ける。シグナルペプチドのない
前駆体に対応するこのたんぱく質は、細菌のペリプラズ
ムに蓄積される。ここからこのたんぱく質を得ることが
できる。
上記のDNA配列体が、シグナルペプチドに関して、天
然の前駆体(つまり、通常の産生を行う細胞で合成され
る形)と異なる前駆体をコードする場合にも、類似する
結果が得られている。例えば、真核生物由来のたんぱく
質に、細菌由来のたんぱく質のシグナルペプチドが結合
した前駆体が合成された(K.Talmadge et al.,Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA,77(1980)3988-3992;G.L.Gray et a
l.,Gene 39(1985)247-254)。
また、細菌に、オペロンの発現を制限するまたは抑制
さえも行う突然変異を起こせることが知られている。こ
のオペロンの転写は、アデノシン3′,5′−環状リン酸
(cAMP)がCRP(環状AMPレセプタたんぱく質)(これは
CAP(カタボライト活性化たんぱく質)とも称される)
と会合して生じるcAMP-CRP複合体が、このオペロンの調
節要素へ固定された後にのみ開始されるような転写であ
る。これらのオペロンの機能に関しては、「オペロン」
(The Operon,J.H.Miller and W.S.Reznikoff,Cold Spr
ing Harbor Laboratory,1980)中の「Lacプロモータ」
(W.S.Reznikoff and J.N.Abelson)の章に説明されて
いる。
そのような生合成能が減少した細菌(阻害されたオペ
ロンは、多くの酵素の合成を支配するので)が、始めか
ら、たんぱく質工業生産用の好ましい宿主を形成できな
いことは明らかであった。
グレイらによる1984年と1985年の報告(上記)には、
当該たんぱく質の前駆体をコードするDNA配列体を導入
した細菌を培養することによって、たんぱく質を製造す
るこれまでの研究が、調節要素(特にプロモータ)を特
に選択することによりプラスミド構造の効率を高めるこ
とに向けられていたことが示されている。
本発明者は細菌宿主に関心を払い、別の方向の研究を
行った。驚くべきことに、転写がcAMP-CRP複合体の固定
に依存するオペロンの発現を制限するまたは抑制さえも
行う少なくとも1つの突然変異を担うクロモソームを有
するグラム陰性菌が、前駆体の形で生合成されるたんぱ
く質の工業生産のための好ましい宿主を構成することが
見出された。
第1の特徴によれば、本発明は、当該たんぱく質の前
駆体をコードするDNA配列体を導入したグラム陰性菌を
培養することによって、たんぱく質を生産する微生物学
的方法に関する。この方法は、転写がcAMP-CRP複合体の
固定に依存するオペロンの発現を制限するまたは抑制さ
えも行う少なくとも1つの突然変異を担うクロモソーム
を有する細菌種の使用を包含する。
この突然変異は、cAMPの細胞内濃度を減少する傾向が
あるもの;機能形のCRP合成を制限または抑制するも
の;突然変異形のCRPの合成を導き、DNAへの固定が妨げ
られるまたは比較的に効率が落ちるようなcAMP-CRP複合
体の形成を起こすもの;および、当該複合体の固定が妨
げられるまたは比較的に効率が落ちるような仕方に、DN
Aに対するcAMP-CRP複合体の固定の部位を修飾するもの
である。これらは、発現が温度などのパラメータに依存
する条件突然変異であってよい。
これらの突然変異の中で、クロモソーム遺伝子cya
身またはその発現を調節するDNA配列体に、この遺伝子
がコードするアデニル酸シクラーゼが合成されないか、
またはその特異的な活性、すなわちアデノシン 三リン
酸(ATP)のcAMPへの変換を行うことができない形で合
成するように影響を及ぼす突然特異が、特に特徴づけら
れる。クロモソーム遺伝子crp自身またはその発現を調
節するDNA配列体に、この遺伝子がコードするCRPが合成
されないか、またはDNAへの効率的な固定を可能にする
十分に安定なcAMP-CRP複合体が形成されないような突然
変異形で合成するように影響を及ぼす突然変異も、同様
である。便宜上、これらの突然変異をここではcya突然
変異およびcrp突然変異と称する。
cyaおよびcrp突然変異は任意の種類のものでよいが、
特に可能なものは、置換による突然変異、挿入による突
然変異、変換による突然変異、または例えば欠失による
突然変異である。突然変異は、一対のヌクレオチドのみ
に影響を与えるものであってよいが、この型の点突然変
異は可逆的なので、幾対かのヌクレチドに同時に影響を
与える不可逆的突然変異が好ましい。多重点突然変異が
更に可能性がある。cya突然変異の場合には、cAMPは合
成されず、cAMP-CRP複合体の形成は起き得ない。外来性
cAMPの添加によって、この合成の欠如を克服し、乱され
た細胞機能を回復することが可能となる。crp突然変異
の場合には、CRPはもはや機能形では合成されず、同様
に、cAMP-CRP複合体の形成は起き得ない。ここでは、外
来性cAMPの添加は、乱された細胞機能の回復には無力で
ある。
本発明は、cya遺伝子およびその発現を調節するDNA配
列体により形成される系、またはcrp遺伝子およびその
発現を調節するDNA配列体により形成される系、または
その両方の系に影響を及ぼす少なくとも1つの突然変異
を担うクロモソームを有する細菌株を使用する上に定め
た微生物学的方法に、有利に関連している。
本発明では、cAMPが、種々のオペロンの発現の制御を
行うCRPとカップリングしている任意のグラム陰性菌の
種に属する細菌株を使用できる。この型の細菌株は、多
くのバクテリオファージの作用に対して驚く程に耐性な
ので、工業生産での使用は一層有利となる(Sushil Kum
ar,J.Bact.125(1976)545-555)。好ましい細菌の種は
大腸菌である。
他の特徴によれば、本発明は、使用する突然変異細菌
株が大腸菌の種の菌株である上記の微生物学的方法に関
する。
本発明者は特に、1986年2月17日に国立微生物寄託機
関(Collection Nationale de Cultures de Microorgan
ismes(C.N.C.M.),Paris,France)に寄託した大腸菌の
2つの突然変異菌株を選択した。菌株の1つは点crp
然変異を担い(寄託番号I-528)、他の菌株は欠失によ
る非点cya突然変異を担う(寄託番号I-529)。
本発明は、好ましくは、突然変異菌株が、寄託番号I-
528およびI-529としてC.N.C.M.に寄託された菌株の一方
または他方の特性を有する上記の微生物学的方法に関す
る。
本発明の方法によって、多くのたんぱく質を得ること
が可能となる。製造を望むたんぱく質が、前駆体の形で
天然に生合成されるか否かはほとんど重要でないことを
理解する必要がある。また、この方法は非天然のたんぱ
く質の製造にも適している。例えば、1次構造を2つま
たはそれ以上の既知のたんぱく質から選択したハイブリ
ッドたんぱく質でもよい。いずれの場合も、この方法
は、N末端にシグナルペプチドとして挙動するペプチド
が結合した上記のたんぱく質をコードするDNA配列体の
製造を満足する。
本発明による方法は、ヒト成長ホルモン(以後、hGH
と称する)の製造に対して特に有利である。
第1図は、hGHが合成される下垂体細胞から単離され
た天然hGH前駆体の1つをコードするDNA配列体、およ
び、この前駆体のアミノ酸配列体を示している。最初の
26のアミノ酸(図中の−26位のアミノ酸から数える)が
シグナルペプチドを構成し、他の191のアミノ酸(ここ
では1から191までの番号を付ける)は実際のhGH(以
後、「成熟hGH」と称する)のアミノ酸である。
次の第1表に第1図中で使用したアミノ酸の略語を説
明する。
第1表 アミノ酸 略語 アラニン A アルギニン R アルパラギン N アルパラギン酸 D システイン C グルタミン Q グルタミン酸 E グリシン G ヒスチジン H イソロイシン I ロイシン L リジン K メチオニン M フェニルアラニン F プロリン P セリン S トレオニン T トリプトファン W チロシン Y バリン V 第1図に示したDNA配列体のコドンでは、通常の意味
でA、C、T、Gを使用している。これらはそれぞれ、
アデニン、シトシン、チミン、グアニンの塩基を示す。
本発明を実施するためには、突然変異細菌が、所望の
たんぱく質の前駆体をコードするDNA配列体を含むこと
が必要である。「前駆体」の語は、それが存在する場合
は天然のたんぱく質前駆体を、また、シグナルペプチド
を修飾して得られた上記の天然前駆体の任意の誘導体
を、更に、シグナルペプチドとして挙動できるペプチド
が上記のたんぱく質と結合した任意の前駆体を意味する
ものとして理解される。前駆体は特に、既知の原核およ
び真核生物のシグナルペプチドまたはその誘導体を包含
する群から選択できる。
上記たんぱく質の前駆体をコードするDNA配列体を、
プラスミドなどの複製可能な発現ベクターにより細菌に
導入できる。上記配列体の発現に必要な調節要素(特
に、プロモータ)が、その機能を行うためにその配列体
の付近に位置することが必要であることは明白である。
例えば、使用する細菌株内で複製できることを条件と
して、従来技術(G.L.Gray et al.,Gene 39(1985)247
-254)に説明されているプラスミドを使用できる。これ
らのプラスミドの選択に関しては、使用する構造体内
で、所望のたんぱく質の前駆体をコードするDNA配列体
が誘導可能である必要はないことが示された。上記の配
列体が幾つかの複写として存在することも重要である。
本発明者は、実際に、細菌細胞内での複製の後、細胞
当り50ないし300の比率で複写が存在し、それぞれの複
写が所望のたんぱく質の前駆体をコードするDNA配列体
の複写を担うことができる幾つかのプラスミドを構築
し、選択した。これらのプラスミドの1つによって形質
転換された大腸菌MC1061株を、1986年2月17日にC.N.C.
M.に寄託した。この菌株は寄託番号I-530である。便宜
上、以後の説明では、寄託番号I-530としてC.N.C.M.に
寄託されたこのプラスミドを参照する。このプラスミド
(以後、内部参照によりp163,1とも称する)は、hGHの
天然の前駆体の1つをコードするDNA配列体を担う。第
1図に示すこの配列体は、ヒト下垂体細胞で合成された
前駆体の1つから決定された配列体と同一である。これ
を、 1)5′末端から始まり、RNAポリメラーゼ認識部位
(−35位に位置するそのヌクレオチドの中央の部位、文
献(M.Takanami et al.,Nature 260(1976)297-302)
に定められている)を含むトリプトファン プロモータ
ーの断片、および、 2)RNAポリメラーゼ認識部位(−35位に位置するその
ヌクレオチドの中央の部位)と、固定部位(−10位に位
置するそのヌクレオチドの中央の部位、文献(D.Pribno
w,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 72(1975)784-789)に定め
られている)とを分離している領域と5′末端との間の
部分を除いたプロモーターオペレータ(promoter-opera
tor)ラクトース UV5が結合したハイブリッド プロモ
ーターオペレータの制御下に置いた。
第2図に、上記のプラスミドについて、主要なDNA配
列体の位置と配向を示す機能地図を示す。図中に使用し
た記号の意味は次の通りである。
この地図は、また、一定の制限酵素、つまり、SalI、
BamHI、HindIII、PstI、EcoRI、XhoI、およびPvuIの酵
素の作用部位を示している。
プラスミドp163,1中に突然変異UV5(「オペロン」中
の「Lacプロモータ」の章(前記参照)に説明されてい
る)が存在するために、hGH前駆体をコードするDNA配列
体の発現が、cAMPおよびCRPの併合作用に不感受性とな
る。このプラスミドは、その一般的特性を仮定して、天
然のhGH前駆体の1つをコードするDNA配列体を、他の前
駆体特に他のたんぱく質の前駆体をコードする配列体に
置換することによって、他のプラスミドを構築するため
に使用できる。
他の特徴によれば、本発明は、所望のたんぱく質の前
駆体をコードするDNA配列体が、その発現を可能にする
調節要素と共に、プラスミドに担われる上記の微生物学
的方法に関する。特に、上記のDNA配列体が、C.N.C.M.
に寄託された寄託番号I-530のプラスミドの一般的特性
を有するプラスミドによって担われる上記の微生物学的
方法に関する。
他の特徴によれば、本発明は、上記細菌株が、hGH前
駆体をコードするDNA配列体を含有する上記の微生物学
的方法に関する。
他の特徴によれば、本発明は、寄託番号I-528およびI
-529としてC.N.C.M.に寄託された細菌株に関する。
更に他の特徴によれば、本発明は、寄託番号I-530と
してC.N.C.M.に寄託されたプラスミドに関する。
次に、具体例を用いて本発明を説明する。当然、本発
明は、これらの例で説明されている本発明の方法の適用
には制限されない。本発明には、特許請求の範囲によっ
て定められる範囲の変法の全てが含まれる。
例 I.使用する細菌およびプラスミド 4つの細菌株および4つのプラスミドを使用した。
これらの例では、C.N.C.M.に寄託した寄託番号I-528
およびI-529の菌株とは別に、他に次の2つの大腸菌の
菌株に言及する。
・欠失による非点cya突然変異および欠失による非点crp
突然変異の両方を担う菌株。以後、内部参照によりAと
称する。C.N.C.M.I-529株はこの菌株から誘導される。
・cAMP-CRP複合体の固定後にのみ転写が開始されるオペ
ロンの発現を、制限または抑制できる突然変異を担わな
い菌株。MC1061(大腸菌、Genetic S ock Center,New-H
aven,Connecticut,USA)として知られている。以後、内
部参照によりTと称する。C.N.C.M.I-528株はこの菌株
から誘導される。
これらの例では、C.N.C.M.に寄託した寄託番号I-530
のプラスミドとは別に、他に3つのプラスミドに言及す
る。これらは内部参照により、p164,1、p200,3、p212,6
と称する。
プラスミドp164,1はプラスミドp163,1と非常に類似し
ており、本質的な相違は突然変異UV5が存在しないこと
である。
プラスミドp212,6はプラスミドp163,1と類似してい
る。第3図に、これについて、主要なDNA配列体の位置
と配向を示す機能地図を示す。図中に使用した記号の意
味は次の通りである。
第2図に示したプラスミドp163,1と同様に、一定の制
限酵素の作用部位を第3図に示す。
プラスミドp200,3はプラスミドp212,6と等価であり、
hGH前駆体をコードするDNA配列体の発現に関する非抑制
特性のために選択した。
天然のhGH前駆体の1つをコードし、プラスミドp212,
6およびp200,3により担われるDNA配列体は、第1図に示
す配列体と、2つの置換において異なっている。つま
り、コドンACCは、−24位に位置するアミノ酸をコード
するコドンACAに置換され、同様に、コドンTCTは、−22
位に位置するアミノ酸をコードするコドンTCCに置換さ
れた。
II.一般的方法論 行なった実験は、問題の宿主ベクター対を予め調製し
(§2.1参照)、宿主がhGH前駆体をコードするDNA配列
体を発現できるような条件下に培養し(§2.2参照)、
必要ならば発現を誘導(§2.3参照)することと、細胞
周辺腔に含まれるたんぱく質を採取することと(§2.4
参照)、ペリプラズムhGHを同定すること(§2.5参照)
とからなる。
2.1.宿主ベクター対の調製 当業者に知られており、特に以下の著書に記載されて
いる細菌形質転換技術で宿主ベクター対を調製した。
・「分子クローニング(実験室マニアル)」 (Molecular cloning-A Laboratory Manual,T.Maniati
s,E.F.Fritsch and J.Sambrook,Cold Spring Harbor La
boratory,1982) ・「分子遺伝学の実験」(Experiments in molecular g
enetics,J.H.Miller,Cold Spring Harbor Laboratory,1
972) 2.2.培養 a)接種 固体培地(LB培地+寒天)で得られた分離コロニー
を、以下の特性を有し、かつ100μg/mlのアンピシリン
を添加した5mlの培地(LB培地)中に懸濁させる。即
ち、 ・加圧滅菌前に培養培地に導入した基本成分は、 カゼインのパンクレアチンによる 加水分解物(DIFCOからのバクトトリプトン) 10g 酵母抽出物 5g 塩化ナトリウム 5g 蒸溜水添加 1 であり、 ・加圧滅菌前にpHを7.3に調節した。
b)一次インキュべーション 37℃、18時間で培養菌が定常的な成長相に達する。
c)希釈 600nmにおける読み(分光光度計 Bausch-Lomb spect
ronic20)での光学密度、即ちOD 600nmが約0.05になる
ように、細菌懸濁液をLB培地中で希釈する。
d)二次インキュべーション 2.2.cに従って得られた細菌懸濁液50mlを、OD 600nm
が約0.2になるまで37℃でインキュベーションした。
2.3.誘導 2.2.dに従って得られた細菌懸濁液中に、イソプロピ
ル−β−D−チオガラクトース(IPTG)をその最終濃度
が1mMになる量だけ添加する。ここで、IPTGはリプレッ
サー(通常はラクトース オペレータに結合する)の作
用を中和することによって、hGH前駆体の合成を開始
し、かつ維持するために用いる。
2.4.浸透圧ショック (文献(The Journal of Biological Chemistry 241
(1966)3055-3062)において、N.G.NossalおよびL.A.H
eppelが発表したプロトコールを参照してもよい) a)細菌懸濁液の調製 2.2.d(誘導が必要とされない場合)のようにして得
られた懸濁液、または所定の誘導期間後に得られた懸濁
液の試料を採取し、OD 600nmが約10になるようにこれを
処理(6000gで5分間遠心分離、上澄みを除去、細菌をL
B培地中に再度懸濁)する。
b)洗浄 2.4.aで得られた懸濁液を6000gで5分間遠心分離す
る。
一定容量の残渣を、次の組成を有する溶液A中に採取
する。即ち、溶液Aは蒸溜水に下記のものを添加するこ
とによって調製されたpH=7の緩衝液である。
・トリ(ヒドロキシメチル)アミノエタン−HCl、即
ち、Tris-HCl 最終濃度が30mMのように添加する。
・エチレンジアミン四酢酸、即ち、EDTA 最終濃度が1mMになるように添加する。
c)スクロースの作用 2.4.bで得られた懸濁液を6000gで5分間遠心分離す
る。
溶液Aに対応する組成を有し、かつ15g/100mlのスク
ロースを添加した溶液B中に、残渣の一定量を注意深く
採取し、直ちに用いる。
その懸濁液を20℃で10分間放置する。
それから、6000gで5分間遠心分離する。
遠心管を氷水中に静置する。
上澄みを注意深く除去し、氷水温度に保たれた脱イオ
ン水中に再度静置する(一定容量で)。
この方法で調製された懸濁液(OD 600nmは約10)を0
℃で5分間放置する。
d)細胞周辺腔に存在するたんぱく質の採集 2.4.cで得られた懸濁液を、18,000gで10分間遠心分離
する。
上澄みを集める。これには細胞周辺腔に存在するたん
ぱく質が含まれる。
2.5.ペリプラズムhGHの同定 a)方法論 2.4.dで得られた上澄みを、ヒト成長ホルモンのラジ
オイムアッセイにかける(COATRIAR 125I‐hGH kit-Bi
omerieux,France)。
この同定は、次の操作を連続して行なうことからな
る。
・ヨウ素125で標識されたhGHを予め定められた量だけ導
入し、予め定められた量の第一の抗−hGH抗体を目当て
として、同定されるべき分析試料中に含まれるhGHとの
間で競合させる反応。
・第一の抗体を前記第一の抗体に対する第二の抗体に結
合させ、固体物質に固定する反応。
インキュベーション後には、ヨウ素125で標識したhGH
の比率は、分析試料中のhGHの量に逆比例する。
2.6.ペリプラズムhGHの特性チェック 1)方法論 2.4.dで得られた上澄みから採集したhGHの性質をチェ
ックした。
これは、次の操作を連続して行なうことにより実施し
た。
・上澄み中に含まれる異なったたんぱく質の、ポリアク
リルアミドゲル上での電気泳動による分離(文献(U.K.
Laemmli,Nature 227(1970)680-685)中にLaemmliによ
り記載されたプロトコールによる)。
この方法では、成熟形のhGHおよびhGH前駆体が、それ
ぞれの見かけの分子量に応じて2つの異なった点に移動
する。
・ゲル中に含まれる前記たんぱく質の、ニトロセルロー
スフィルター上への移動(文献(H.Towbin et al.,Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 76(1979)4350-4354)の技術に
従う)。
・バーネットの技術(W.W.Burnette,Anal.Biochem.112
(1981)195-203)に従って行なわれる免疫検出。これ
には次のような連続的工程が含まれる。
・ニトロセルロースフィルターを緩衝液A(Tris-HCl 1
0mM,NaCl 170mM,KI 1mM)で10分間濯ぐ。
・ニトロセルロースフィルターを、37℃で30分間、緩衝
液B(3g/100mlの割合で牛血清アルブミンを添加した緩
衝液A)に接触させる。
・ニトロセルロースフィルターを、20℃で18時間、免疫
血清(成熟hGHおよびその前駆体を認識する多クローン
性抗体)に接触させる。
・ニトロセルロースフィルターを緩衝液Bで濯ぐ。
・ニトロセルロースフィルターを、20℃で6時間、1ml
当り0.1マイクロキュリーのヨウ素125で標識されたプロ
テインAの溶液と接触させる。
・フィルターを緩衝液Aで濯ぐ。
・フィルターを2枚の吸収性シートの間で乾燥する。
・X線フィルムに接触させる。
・フィルムを現像する。
2)結果 処理条件を選択することによって、使用する細菌株お
よびプラスミドと関係なく、ペリプラズムhGHは分子の
約98%が成熟形で存在することに注目すべきである。
III.結果 3.1.例A 宿主ベクター対である大腸菌T株/p212,6と、大腸菌C
NCM I-528株/p212,6によってそれぞれ生産されたペリプ
ラズムhGHのレベルの比較。
誘導時間を3時間30分とし、浸透圧ショックおよび濁
度をOD 600nm=1に調節した後に採取した上澄み1ml当
りのペリプラズムhGHの量を測定したところ、次の結果
が得られた。
これらの結果は、突然変異株(CNCM I-528株)の方
が、非突然変異株(T株)よりも2倍以上高い効率で、
ペリプラズムhGHを生産できることを示している。
3.2.例B 宿主ベクター対である大腸菌T株/p163,1と、大腸菌C
NCM I-528株/p163,1と、大腸菌T株/p164,1と、大腸菌C
NCM I-528株/p164,1によってそれぞれ生産されたペリプ
ラズムhGHのレベルの比較。
誘導時間を3時間とし、浸透圧ショックおよび濁度を
OD 600nm=1に調節した後に採取した上澄み1ml当りの
ペリプラズムhGHの量を測定たところ、次の結果が得ら
れた。
hGH前駆体をコードするDNA配列体が、その発現に関し
て、シグナルの制御下においてcAMPおよびCRPの併合作
用に感受性であると考えられるか否かにかかわらず、突
然変異株(CNCM I-528株)は著しく増大した量のペリプ
ラズムhGHを生産できると考えられる(一例では約30%
の増加、他の例では70%の増加)。
3.3.例C 宿主ベクター対である大腸菌T株/p200,3と、大腸菌C
NCM I-528株/p200,3によってそれぞれ生産されたペリプ
ラズムhGHのレベルの比較。
実験は誘導なしで行なった。浸透圧ショックおよび濁
度をOD 600nm=1に調節した後に採取した上澄み1ml当
りのペリプラズムhGHの量を測定したところ、次の結果
が得られた。
突然変異株(CNCM I-528株)は、非突然変異株(T
株)よりも2倍以上高い効率で、ペリプラズムhGHを生
産できると考えられる。
この実験は、前駆体の合成が誘導可能であるか否かに
かかわらず、得られる効果が同じオーダーであることを
示している。
3.4.例D 宿主ベクター対である大腸菌CNCM I-529株/p212,6に
よって、cAMPの存在下または非存在下でそれぞれ生産さ
れたペリプラズムhGHのレベルの比較。
誘導時間を30分〜120分の間で変化させたところ、次
の結果が得られた。これらの結果は、いずれも浸透圧シ
ョックおよび濁度をOD 600nm=1に調節した後に、採取
した上澄み1ml当りの成熟ペリプラズムhGHの量(μg)
を測定したものである。
突然変異株(CNCM I-529株)は、処理条件の選択下で
cya変異の発現においてのみ異なる親株よりも高い効率
で、ペリプラズムhGHを生産できると考えられる。
3.5.例E 与えられた宿主ベクター対によって生産されるペリプ
ラズムhGHレベル、および全てのペリプラズムたんぱく
質レベルの比較。
この実験は誘導時間3時間で行ない、次の結果が得ら
れた。
ペリプラズムhGHの値は、浸透圧ショックおよび濁度
をOD 600nm=1に調節した後に採取した上澄み1ml当り
のペリプラズムhGHのμg数で表した。
全ペリプラズムたんぱく質はブラッドフォードの方法
(M.M.Bradford,Analytical Biochemistry 72(1976)2
48-264)で測定し、浸透圧ショックおよび濁度をOD 600
nm=1に調節した後に採取した上澄み1ml当りのペリプ
ラズムhGHのmg数で表した。
この実験は、細胞周辺腔内に存在するたんぱく質レベ
ルの測定で評価された細菌の成熟形のペリプラズム酵素
の生産が、野生型菌株の存在により得られた値およびク
ロモソームがcya変異(外因性cAMP添加のないCNCM I-52
9株)またはcrp変異(外因性cAMP添加のあるA株)を有
する菌株の存在下での実質的な量を比較して、減少する
ことを示している。同時に、突然変異の一方または他方
が発現するとき、ペリプラズムgHGの生産は大幅に増大
する。
3.6.例F cAMPの非存在下に、宿主ベクター対であるA株/p212,
6とI-529株/p212,6によってそれぞれ生産されたペリプ
ラズムhGHのレベルの比較。
誘導時間を2時間とし、浸透圧ショックおよび濁度を
OD 600nm=1に調節した後に採取した上澄み1ml当りの
成熟したペリプラズムhGHの量(μg)を測定したとこ
ろ、次の結果が得られた。
クロモソームがcya欠失変異およびcrp欠失変異を有す
るA株と、クロモソームが同様のcya欠失変異を有するI
-529株は、同一の挙動をすると考えられる。
これらの例は、cAMP-CRP複合体の固定後にのみ転写が
開始され得るオペロンの発現を制限しまたは抑制する変
異をもった菌株を使用することによって、明白な利点が
もたらされることを示している。:事実、これらの菌株
は所望のペリプラズムたんぱく質の生産を実質的に増大
(これらの例では、成熟形でのたんぱく質について98
%)させることが可能である。例Eでは、このような細
菌の使用によって与えられる絶対的な一次的利点(abso
lutely first-rate advantage)が強調される。:変異
株は細胞周辺腔内に通常存在する固有のたんぱく質の生
産を制限するから、観察される増大は絶対的なだけでな
く、相対的である。;これは、目標とするたんぱく質の
細胞周辺腔の内容物からの精製を容易にする。
【図面の簡単な説明】
第1図は、天然hGH前駆体の1つをコードするDNA配列体
およびこれのアミノ酸配列を示す配列図である。第2図
および第3図は、プラスミドについて、主要なDNA配列
体の位置と配向を示す機能地図である。
フロントページの続き (72)発明者 パスカル・レプラトワ フランス国、81470 キューク・トウー ルサ、キャンボン・レ・ラボア、アン・ サン・ピエール(番地無し) (72)発明者 ウイレム・ロスカム フランス国、31450 モンジスカール、 マジョウレ(番地無し) (72)発明者 イブリン・リオウズン・ジョセフ フランス国、31650 サン・オレン・ド ウ・ギャンビル、リュ・デユ・パレ 8

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】当該たんぱく質の前駆体をコードするDNA
    配列体を導入されたグラム陰性菌を培養することによっ
    てたんぱく質を製造する微生物学的方法であって、転写
    がcAMP-CRP複合体の固定に依存するオペロンの発現を制
    限するまたは抑制さえも行う少なくとも1つの突然変異
    を担うクロモソームを有する細菌株を使用することを包
    含する、たんぱく質を製造する微生物学的方法。
  2. 【請求項2】当該細菌のクロモソームが、cya遺伝子と
    その発現を調節するDNA配列体とにより形成される系に
    影響を及ぼす少なくとも1つの突然変異を担う特許請求
    の範囲第1項記載の微生物学的方法。
  3. 【請求項3】当該細菌のクロモソームが、cya遺伝子と
    その発現を調節するDNA配列体とにより形成される系に
    影響を及ぼす少なくとも1つの突然変異を担う特許請求
    の範囲第1項記載の微生物学的方法。
  4. 【請求項4】当該補菌のクロモソームが、cya遺伝子と
    その発現を調節するDNA配列体とにより形成される系に
    影響を及ぼす少なくとも1つの突然変異、および、crp
    遺伝子とその発現を調節するDNA配列体とにより形成さ
    れる系に影響を及ぼす少なくとも1つの突然変異を担う
    特許請求の範囲第1項記載の微生物学的方法。
  5. 【請求項5】使用する突然変異細菌株が大腸菌の種の菌
    株である特許請求の範囲第1項から第4項までのいずれ
    か1項に記載する微生物学的方法。
  6. 【請求項6】突然変異細菌株がC.N.C.M.に寄託番号I-52
    9として寄託した菌株の特性を有する特許請求の範囲第
    2項から第5項までのいずれか1項に記載する微生物学
    的方法。
  7. 【請求項7】突然変異細菌株がC.N.C.M.に寄託番号I-52
    8として寄託した菌株の特性を有する特許請求の範囲第
    3項から第5項までのいずれか1項に記載する微生物学
    的方法。
  8. 【請求項8】クロモソームが2つの欠失を有し、その一
    方が、cya遺伝子とその発現を調節するDNA配列体とによ
    り形成される系に影響を及ぼし、他方が、crp遺伝子と
    その発現を調節するDNA配列体とにより形成される系に
    影響を及ぼす大腸菌の菌株を、突然変異細菌株として使
    用する特許請求の範囲第4項または第5項に記載する微
    生物学的方法。
  9. 【請求項9】所望のたんぱく質の前駆体をコードするDN
    A配列体が、その発現を可能にする調節要素と共に、プ
    ラスミドに担われている特許請求の範囲第1項から第8
    項までのいずれか1項に記載する微生物学的方法。
  10. 【請求項10】当該細菌株がヒト成長ホルモンの前駆体
    をコードするDNA配列体を含有する特許請求の範囲第1
    項から第9項までのいずれか第1項に記載する微生物学
    的方法。
  11. 【請求項11】C.N.C.M.に寄託番号I-530として寄託し
    たプラスミドの一般的特性を有するプラスミドに、当該
    DNA配列体が担われる特許請求の範囲第10項記載の微生
    物学的方法。
JP62088603A 1986-04-10 1987-04-10 突然変異細菌株の培養によるたんぱく質の微生物学的製造方法 Expired - Lifetime JP2528872B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8605133 1986-04-10
FR8605133A FR2597114B1 (fr) 1986-04-10 1986-04-10 Procede microbiologique pour l'obtention d'une proteine par culture d'une souche bacterienne mutante

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8021278A Division JP2661894B2 (ja) 1986-04-10 1996-02-07 細菌株及びプラスミド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS637793A JPS637793A (ja) 1988-01-13
JP2528872B2 true JP2528872B2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=9334099

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62088603A Expired - Lifetime JP2528872B2 (ja) 1986-04-10 1987-04-10 突然変異細菌株の培養によるたんぱく質の微生物学的製造方法
JP8021278A Expired - Lifetime JP2661894B2 (ja) 1986-04-10 1996-02-07 細菌株及びプラスミド
JP9034088A Pending JPH09224685A (ja) 1986-04-10 1997-02-18 細菌株及びプラスミド
JP9034087A Expired - Lifetime JP2708403B2 (ja) 1986-04-10 1997-02-18 細菌株及びプラスミド

Family Applications After (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8021278A Expired - Lifetime JP2661894B2 (ja) 1986-04-10 1996-02-07 細菌株及びプラスミド
JP9034088A Pending JPH09224685A (ja) 1986-04-10 1997-02-18 細菌株及びプラスミド
JP9034087A Expired - Lifetime JP2708403B2 (ja) 1986-04-10 1997-02-18 細菌株及びプラスミド

Country Status (7)

Country Link
US (1) US4945047A (ja)
EP (1) EP0245138B1 (ja)
JP (4) JP2528872B2 (ja)
CA (1) CA1304021C (ja)
DE (1) DE3786947T2 (ja)
ES (1) ES2059401T3 (ja)
FR (1) FR2597114B1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5284768A (en) * 1988-08-24 1994-02-08 Sanofi Signal peptide, DNA sequences coding for the latter, expression vectors carrying one of these sequences, gram-negative bacteria transformed by these vectors, and process for the periplasmic production of a polypeptide
US5279947A (en) * 1988-08-24 1994-01-18 Sanofi DNA sequence participating in the regulation of the expression of a DNA sequence coding for a precursor of a polypeptide, expression vectors and process for the periplasmic production of the polypeptide
FR2636644B1 (fr) * 1988-08-24 1990-12-28 Sanofi Sa Sequence d'adn participant a la regulation de l'expression d'une sequence d'adn codant pour un precurseur d'un polypeptide, vecteurs d'expression et procede de production periplasmique du polypeptide
WO2013068445A1 (en) 2011-11-09 2013-05-16 Sanofi Diacylglycerol lipase and uses thereof

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59125895A (ja) * 1983-01-07 1984-07-20 Rikagaku Kenkyusho ヒト生長ホルモン遺伝子の合成法
US4755465A (en) * 1983-04-25 1988-07-05 Genentech, Inc. Secretion of correctly processed human growth hormone in E. coli and Pseudomonas
JPS60221091A (ja) * 1983-12-21 1985-11-05 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 新規プロモ−タ−
JPS60234584A (ja) * 1984-05-09 1985-11-21 Morio Ikehara 組換プラスミド

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08228789A (ja) 1996-09-10
JP2708403B2 (ja) 1998-02-04
DE3786947T2 (de) 1994-02-24
EP0245138B1 (fr) 1993-08-11
JPH09224684A (ja) 1997-09-02
JPS637793A (ja) 1988-01-13
DE3786947D1 (de) 1993-09-16
EP0245138A1 (fr) 1987-11-11
FR2597114B1 (fr) 1994-02-25
CA1304021C (en) 1992-06-23
FR2597114A1 (fr) 1987-10-16
JP2661894B2 (ja) 1997-10-08
ES2059401T3 (es) 1994-11-16
US4945047A (en) 1990-07-31
JPH09224685A (ja) 1997-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0574506B1 (en) Peptide and protein fusions to thioredoxin and thioredoxin-like molecules
KR101299417B1 (ko) 카복시-말단 아미드화 펩티드를 제조하는 방법
JP3503705B2 (ja) 細菌におけるポリペプチド産生の調節方法
Marrec‐Fairley et al. Differential functionalities of amphiphilic peptide segments of the cell‐septation penicillin‐binding protein 3 of Escherichia coli
JP3742101B2 (ja) 組換えPilCタンパク質、それらの製造方法及び使用方法
JP2528872B2 (ja) 突然変異細菌株の培養によるたんぱく質の微生物学的製造方法
KR100242268B1 (ko) 화학 화합물의 생합성적 제조방법
Shen et al. Nucleotide sequences and expression in Escherichia coli of the in-phase overlapping Pseudomonas aeruginosa plcR genes
CN112888787A (zh) 新型细菌lpp突变体及其在重组蛋白质的分泌生产中的用途
Ulmke et al. Identification of a new porin, RafY, encoded by raffinose plasmid pRSD2 of Escherichia coli
JP2549504B2 (ja) Dna塩基配列、ポリペプチド分泌発現ベクター及び形質転換微生物
KR102533566B1 (ko) 코돈 리프로그래밍화된 답토마이신 생합성 유전자 및 이의 용도
Kawazu et al. Comparative characterization of release factor RF-3 genes of Escherichia coli, Salmonella typhimurium, and Dichelobacter nodosus
AU643752B2 (en) Strain RAL-4, useful for production of small proteins and peptides
JPH05192163A (ja) イノシトールデヒドロゲナーゼ遺伝子
JPH04182498A (ja) ポリペプチド
KR101081334B1 (ko) 바실러스 서브틸리스를 이용한 인간 BMPs 단백질의 생산 방법
JPWO2004031243A1 (ja) タンパク質ポリマー及びその製造方法
JP3813216B2 (ja) グルタリルアミダーゼの組換え生産のための改善された誘導を伴わない方法
JP2662044B2 (ja) Dna配列、発現ベクターおよびポリペプチドの周辺質生産方法
RU2143493C1 (ru) Рекомбинантная плазмидная днк ppins16, кодирующая гибридный полипептид, содержащий проинсулин человека, рекомбинантная плазмидная днк ppins25, кодирующая гибридный полипептид, содержащий проинсулин человека, и штамм бактерий escherichia coli - продуцент гибридного полипептида, содержащего проинсулин человека
JPH05317037A (ja) 酵母erd2遺伝子とそのリガンドとしての小胞体局在蛋白質をコードする遺伝子とを含む共発現系及びそれを利用する有用ポリペプチドの製造法
JPH0371111B2 (ja)
US6511816B1 (en) DNA gyrase-inhibiting proteins
JPH0728746B2 (ja) 新規プラスミド、微生物細胞及びヒト免疫グロブリンG Fc領域蛋白質の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term