JP2661894B2 - 細菌株及びプラスミド - Google Patents

細菌株及びプラスミド

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、当該たんぱく質の
前駆体をコードするDNA配列体を当該細菌に導入し
て、特定の型の突然変異を担う(Carry)グラム陰
性菌を培養することによって、たんぱく質を得ることを
可能にする微生物学的方法に用いる細菌株及びプラスミ
ドに関する。 【0002】本発明は、多くの技術分野で適用でき、特
に有効成分がたんぱく質である医薬の製造に適用でき
る。 【0003】 【従来の技術】多数のたんぱく質は、翻訳後の成熟を受
けた後にのみ、生物学的活性を獲得することが知られて
いる。細胞質中で前駆体の形で生合成され、それから細
胞質から運び出されるたんぱく質の場合には、この成熟
の第1段階は、シグナルペプチドと称されるN未端をこ
の前駆体から酵素的に除去することであることが多い。
前駆体の形で生合成されたこの型のたんぱく質は、原核
生物と真核生物の両方について知られている。このよう
なたんぱく質として特に言及できるものには、例えば、
大腸菌(Escherichia coli)の種など
により産生されるβ−ラクタマーゼ TEM−1とアル
カリ性 ホスファターゼ、黄色ブドウ球菌(Staph
ylococcus aureus)の種により産生さ
れるプロティンA、デンプン液化バチルス(Bacil
lus amyloliquefaciens)の種な
どにより産生されるα−アミラーゼ(これらは原核生物
由来のたんぱく質である)、また、ヒト成長ホルモン、
ヒトインシュリン、組織プラスミノーゲン活性化因子、
上皮成長因子(これらは真核細胞により産生されるたん
ぱく質である)などがある。 【0004】更に、当該たんぱく質を製造するために、
天然のたんぱく質前駆体をコードするDNA配列体を担
うプラスミドを用いて形質転換したグラム陰性菌を、使
用できることが知られている(G.L.Gray et
al.,Biotechnology 2(198
4)161−165;G.L.Gray et a
l.,Gene 39(1985)247−254)。
この場合には、細胞機構によって次の過程が確実に行わ
れる。細胞質区画で、DNA配列体が転写され、それか
ら対応するメッセンジャーRNAが翻訳される。このよ
うにして生合成された前駆体は、細胞質膜を横切って移
動する間または移動の後、酵素開裂または分解、シグナ
ルペプチドの除去を受ける。シグナルペプチドのない前
駆体に対応するたんぱく質は、細菌のペリプラズムに蓄
積される。ここからこのたんぱく質を得ることができ
る。 【0005】上記のDNA配列体が、シグナルペプチド
に関して、天然の前駆体(つまり、通常の産生を行う細
胞で合成される形)と異なる前駆体をコードする場合に
も、類似する結果が得られている。例えば、真核生物由
来のたんぱく質に、細菌由来のたんぱく質のシグナルペ
プチドが結合した前駆体が合成された(K.Talma
dge et al.,Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA,77(1980)3988−39
92;G.L.Gray et al.,Gene 3
9(1985)247−254)。 【0006】また、細菌に、オペロンの発現を制限する
または、抑制さえも行う突然変異を起こせることが知ら
れている。このオペロンの転写は、アデノシン3′,
5′−環状リン酸(cAMP)がCRP(環状AMPレ
セプタたんぱく質)(これはCAP(カタボライト活性
化たんぱく質)とも称される)と会合して生じるcAM
P−CRP複合体が、このオペロンの調節要素へ固定さ
れた後にのみ開始されるような転写である。これらのオ
ペロンの機能に関しては、「オペロン」(TheOpe
ron,J.H.Miller and W.S.Re
znikoff,Cold Spring Harbo
r Laboratory,1980)中の「Lacプ
ロモータ」(W.S.Reznikoff and
J.N.Abelson)の章に説明されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】そのような生合成能が
減少した細菌(阻害されたオペロンは、多くの酵素の合
成を支配するので)が、始めから、たんぱく質工業生産
用の好ましい宿主を形成できないことは明らかであっ
た。 【0008】グレイらによる1984年と1985年の
報告(上記)には、当該たんぱく質の前駆体をコードす
るDNA配列体を導入した細菌を培養することによっ
て、たんぱく質を製造するこれまでの研究が、調節要素
(特にプロモータ)を特に選択することによりプラスミ
ド構造の効率を高めることに向けられていたことが示さ
れている。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者は細菌宿主に関
心を払い、別の方向の研究を行った。驚くべきことに、
転写がcAMP−CRP複合体の固定に依存するオペロ
ンの発現を制限するまたは抑制さえも行う少なくとも1
つの突然変異を担うクロモソームを有するグラム陰性菌
が、前駆体の形で生合成されるたんぱく質の工業生産の
ための好ましい宿主を構成することが見出された。 【0010】第1の特徴によれば、本発明は、当該たん
ぱく質の前駆体をコードするDNA配列体を導入したグ
ラム陰性菌を培養することによって、たんぱく質を生産
する微生物学的方法に関する。この方法は、転写がcA
MP−CRP複合体の固定に依存するオペロンの発現を
制限するまたは抑制さえも行う少なくとも1つの突然変
異を担うクロモソームを有する細菌種の使用を包含す
る。 【0011】この突然変異は、cAMPの細胞内濃度を
減少する傾向があるもの;機能形のCRP合成を制限ま
たは抑制するもの;突然変異形のCRPの合成を導き、
DNAへの固定が妨げられるまたは比較的に効率が落ち
るようなcAMP−CRP複合体の形成を起こすもの;
および、当該複合体の固定が妨げられるまたは比較的に
効率が落ちるような仕方に、DNAに対するcAMP−
CRP複合体の固定の部位を修飾するものである。これ
らは、発現が温度などのパラメータに依存する条件突然
変異であってよい。 【0012】これらの突然変異の中で、クロモソーム遺
伝子cya自身またはその発現を調節するDNA配列体
に、この遺伝子がコードするアデニル酸シクラーゼが合
成されないか、またはその特異的な活性、すなわちアデ
ノシン三リン酸(ATP)のcAMPへの変換を行うこ
とができない形で合成するように影響を及ぼす突然変異
が、特に特徴づけられる。クロモソーム遺伝子crp
身またはその発現を調節するDNA配列体に、この遺伝
子がコードするCRPが合成されないか、またはDNA
への効率的な固定を可能にする十分に安定なcAMP−
CRP複合体が形成されないような突然変異形で合成す
るように影響を及ぼす突然変異も、同様である。便宜
上、これらの突然変異をここではcya突然変異および
crp突然変異と称する。 【0013】cyaおよびcrp突然変異は任意の種類
のものでよいが、特に可能なものは、置換による突然変
異、挿入による突然変異、変換による突然変異、または
例えば欠失による突然変異である。突然変異は、一対の
ヌクレオチドのみに影響を与えるものであってよいが、
この型の点突然変異は可逆的なので、幾対かのヌクレオ
チドに同時に影響を与える不可逆的突然変異が好まし
い。多重点突然変異が更に可能性がある。cya突然変
異の場合には、cAMPは合成されず、cAMP−CR
P複合体の形成は起き得ない。外来性cAMPの添加に
よって、この合成の欠如を克服し、乱された細胞機能を
回復することが可能となる。crp突然変異の場合に
は、CRPはもはや機能形では合成されず、同様に、c
AMP−CRP複合体の形成は起き得ない。ここでは、
外来性cAMPの添加は、乱された細胞機能の回復には
無力である。 【0014】本発明は、cya遺伝子およびその発明を
調節するDNA配列体により形成される系、またはcr
遺伝子およびその発現を調節するDNA配列体により
形成される系、またはその両方の系に影響を及ぼす少な
くとも1つの突然変異を担うクロモソームを有する細菌
株を使用する上に定めた微生物学的方法に、有利に関連
している。 【0015】本発明では、cAMPが、種々のオペロン
の発現の制御を行うCRPとカップリングしている任意
のグラム陰性菌の種に属する細菌株を使用できる。この
型の細菌株は、多くのバクテリオファージの作用に対し
て驚く程に耐性なので、工業生産での使用は一層有利と
なる(Sushil Kumar,J.Bact.12
5(1976)545−555)。好ましい細菌の種は
大腸菌である。 【0016】他の特徴によれば、本発明は、使用する突
然変異細菌株が大腸菌の種の菌株である上記の微生物学
的方法に関する。 【0017】本発明者は特に、1986年2月17日に
国立微生物寄託機関(Collection Nati
onale de Cultures de Micr
oorganismes(C.N.C.M.),Par
is, France)に寄託した大腸菌の2つの突然
変異菌株を選択した。菌株の1つは点crp突然変異を
担い(寄託番号I−528)、他の菌株は欠失による非
cya突然変異を担う(寄託番号I−529)。 【0018】本発明は、好ましくは、突然変異菌株が、
寄託番号I−528およびI−529としてC.N.
C.M.に寄託された菌株の一方または他方の特性を有
する上記の微生物学的方法に関する。 【0019】本発明の方法によって、多くのたんぱく質
を得ることが可能となる。製造を望むたんぱく質が、前
駆体の形で天然に生合成されるか否かはほとんど重要で
ないことを理解する必要がある。また、この方法は非天
然のたんぱく質の製造にも適している。例えば、1次構
造を2つまたはそれ以上の既知のたんぱく質から選択し
たハイブリッドたんぱく質でもよい。いずれの場合も、
この方法は、N未端にシグナルペプチドとして挙動する
ペプチドが結合した上記のたんぱく質をコードするDN
A配列体の製造を満足する。 【0020】本発明による方法は、ヒト成長ホルモン
(以後、hGHと称する)の製造に対して特に有利であ
る。 【0021】図1は、hGHが合成される下垂体細胞か
ら単離された天然hGH前駆体の1つをコードするDN
A配列体、および、この前駆体のアミノ酸配列体を示し
ている。最初の26のアミノ酸(図中の−26位のアミ
ノ酸から数える)がシグナルペプチドを構成し、他の1
91のアミノ酸(ここでは1から191までの番号を付
ける)は実際のhGH(以後、「成熟hGH」と称す
る)のアミノ酸である。 【0022】次の表1に図1中で使用したアミノ酸の略
語を説明する。 【0023】表1 アミノ酸 略語 アラニン A アルギニン R アスパラギン N アスパラギン酸 D システイン C グルタミン Q グルタミン酸 E グリシン G ヒスチジン H イソロイシン I ロイシン L リジン K メチオニン M フェニルアラニン F プロリン P セリン S トレオニン T トリプトファン W チロシン Y バリン V 図1に示したDNA配列体のコドンでは、通常の意味で
A,C,T,Gを使用している。これらはそれぞれ、ア
デニン、シトシン、チミン、グアニンの塩基を示す。 【0024】本発明を実施するためには、突然変異細菌
が、所望のたんぱく質の前駆体をコードするDNA配列
体を含むことが必要である。「前駆体」の語は、それが
存在する場合は天然のたんぱく質前駆体を、また、シグ
ナルペプチドを修飾して得られた上記の天然前駆体の任
意の誘導体を、更に、シグナルペプチドとして挙動でき
るペプチドが上記のたんぱく質と結合した任意の前駆体
を意味するものとして理解される。前駆体は特に、既知
の原核および真核生物のシグナルペプチドまたはその誘
導体を包含する群から選択できる。 【0025】上記たんぱく質の前駆体をコードするDN
A配列体を、プラスミドなどの複製可能な発現ベクター
により細菌に導入できる。上記配列体の発現に必要な調
節要素(特に、プロモータ)が、その機能を行うために
その配列体の付近に位置することが必要であることは明
白である。 【0026】例えば、使用する細菌株内で複製できるこ
とを条件として、従来技術(G.L.Gray et
al.,Gene 39(1985)247−254)
に説明されているプラスミドを使用できる。これらのプ
ラスミドの選択に関しては、使用する構造体内で、所望
のたんぱく質の前駆体をコードするDNA配列体が誘導
可能である必要はないことが示された。上記の配列体が
幾つかの複写として存在することも重要である。 【0027】本発明者は、実際に、細菌細胞内での複製
の後、細胞当り50ないし300の比率で複写が存在
し、それぞれの複写が所望のたんぱく質の前駆体をコー
ドするDNA配列体の複写を担うことができる幾つかの
プラスミドを構築し、選択した。これらのプラスミドの
1つによって形質転換された大腸菌MC1061株を、
1986年2月17日にC.N.C.M.に寄託した。
この菌株は寄託番号I−530である。便宜上、以後の
説明では、寄託番号I−530としてC.N.C.M.
に寄託されたこのプラスミドを参照する。このプラスミ
ド(以後、内部参照によりp163,1とも称する)
は、hGHの天然の前駆体の1つをコードするDNA配
列体を担う。図1に示すこの配列体は、ヒト下垂体細胞
で合成された前駆体の1つから決定された配列体と同一
である。これを、1)5′未端から始まり、RNAポリ
メラーゼ認識部位(−35位に位置するそのヌクレオチ
ドの中央の部位、文献(M.Takanami et
al.,Nature 260(1976)297−3
02)に定められている)を含むトリプトファン プロ
モーターの断片、および、2)RNAポリメラーゼ認識
部位(−35位に位置するそのヌクレオチドの中央の部
位)と、固定部位(−10位に位置するそのヌクレオチ
ドの中央の部位、文献(D.Pribnow,Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA72(197
5)784−789)に定められている)とを分離して
いる領域と5′未端との間の部分を除いたプロモーター
オペレータ(promoter−operator)ラ
クトース UV5が結合したハイブリッド プロモータ
ーオペレータの制御下に置いた。 【0028】図2に、上記のプラスミドについて、主要
なDNA配列体の位置と配向を示す機能地図を示す。図
中に使用した記号の意味は次の通りである。 【0029】 【表1】【0030】この地図は、また、一定の制限酵素、つま
り、SalI、BamHI、HindIII 、PstI、
EcoRI、XhoI、およびPvuIの酵素の作用部
位を示している。 【0031】プラスミドp163,1中に突然変異UV
5(「オペロン」中の「Lacプロモータ」の章(前記
参照)に説明されている)が存在するために、hGH前
駆体をコードするDNA配列体の発現が、cAMPおよ
ひCRPの併合作用に不感受性となる。このプラスミド
は、その一般的特性を仮定して、天然のhGH前駆体の
1つをコードするDNA配列体を、他の前駆体特に他の
たんぱく質の前駆体をコードする配列体に置換すること
によって、他のプラスミドを構築するために使用でき
る。 【0032】他の特徴によれば、本発明は、所望のたん
ぱく質の前駆体をコードするDNA配列体が、その発現
を可能にする調節要素と共に、プラスミドに担われる上
記の微生物学的方法に関する。特に、上記のDNA配列
体が、C.N.C.M.に寄託された寄託番号I−53
0のプラスミドの一般的特性を有するプラスミドによっ
て担われる上記の微生物学的方法に関する。 【0033】他の特徴によれば、本発明は、上記細菌株
が、hGH前駆体をコードするDNA配列体を含有する
上記の微生物学的方法に関する。 【0034】他の特徴によれば、本発明は、寄託番号I
−528およびI−529としてC.N.C.M.に寄
託された細菌株に関する。 【0035】更に他の特徴によれば、本発明は、寄託番
号I−530としてC.N.C.M.に寄託されたプラ
スミドに関する。 【0036】次に、具体例を用いて本発明を説明する。
当然、本発明は、これらの例で説明されている本発明の
方法の適用には制限されない。本発明には、特許請求の
範囲によって定められる範囲の変法の全てが含まれる。 【0037】 【実施例】 I.使用する細菌およびプラスミド 4つの細菌株および4つのプラスミドを使用した。 【0038】これらの例では、C.N.C.M.に寄託
した寄託番号I−528およびI−529の菌株とは別
に、他に次の2つの大腸菌の菌株に言及する。 【0039】・欠失による非点cya突然変異および欠
失による非点crp突然変異の両方を担う菌株。以後、
内部参照によりAと称する。C.N.C.M.I−52
9株はこの菌株から誘導される。 【0040】・cAMP−CRP複合体の固定後にのみ
転写が開始されるオペロンの発現を、制限または抑制で
きる突然変異を担わない菌株。MC1061(大腸菌、
Genetic Sock Center,New−H
aven,Connecticut,USA)として知
られている。以後、内部参照によりTと称する。C.
N.C.M.I−528株はこの菌株から誘導される。 【0041】これらの例では、C.N.C.M.に寄託
した寄託番号I−530のプラスミドとは別に、他に3
つのプラスミドに言及する。これらは内部参照により、
p164,1、p200,3、p212,6と称する。 【0042】プラスミドp164,1はプラスミドp1
63,1と非常に類似しており、本質的な相違は突然変
異UV5が存在しないことである。 【0043】プラスミドp212,6はプラスミドp1
63,1と類似している。図3に、これについて、主要
なDNA配列体の位置と配向を示す機能地図を示す。図
中に使用した記号の意味は次の通りである。 【0044】 【表2】 【0045】図2に示したプラスミドp163,1と同
様に、一定の制限酵素の作用部位を図3に示す。 【0046】プラスミドp200,3はプラスミドp2
12,6と等価であり、hGH前駆体をコードするDN
A配列体の発現に関する非抑制特性のために選択した。 【0047】天然のhGH前駆体の1つをコードし、プ
ラスミドp212,6およびp200,3により担われ
るDNA配列体は、図1に示す配列体と、2つの置換に
おいて異なっている。つまり、コドンACCは、−24
位に位置するアミノ酸をコードするコドンACAに置換
され、同様に、コドンTCTは、−22位に位置するア
ミノ酸をコードするコドンTCCに置換された。 【0048】II.一般的方法論 行なった実験は、問題の宿主ベクター対を予め調製し(
§2.1参照)、宿主がhGH前駆体をコードするDN
A配列体を発現できるような条件下に培養し(§2.2
参照)、必要ならば発現を誘導(§2.3参照)するこ
とと、細胞周辺腔に含まれるたんぱく質を採取すること
と(§2.4参照)、ペリプラズムhGHを同定するこ
と(§2.5参照)とからなる。 【0049】2.1.宿主ベクター対の調製 当業者に知られており、特に以下の著書に記載されてい
る細菌形質転換技術で宿主ベクター対を調製した。 【0050】・「分子クローニング(実験室マニア
ル)」(Molecular cloning−A L
aboratory Manual,T.Maniat
is,E.F.Fritsch and J.Samb
rook,Cold Spring Harbor L
aboratory,1982) ・「分子遺伝学の実験」(Experiments i
n molecular genetics,J.H.
Miller,Cold Spring Harbor
Laboratory,1972) 2.2.培養 a)接種 固体培地(LB培地+寒天)で得られた分離コロニー
を、以下の特性を有し、かつ100μg/mlのアンピ
シリンを添加した5mlの培地(LB培地)中に懸濁さ
せる。即ち、 ・加圧滅菌前に培養培地に導入した基本成分は、カゼイ
ンのパンクレアチンによる 加水分解物(DIFCOからのバクトトリプトン) 10g 酵母抽出物 5g 塩化ナトリウム 5g 蒸溜水添加 1l であり、 ・加圧滅菌前にpHを7.3に調節した。 【0051】b)一次インキュベーション 37℃、18時間で培養菌が定常的な成長相に達する。 【0052】c)希釈 600nmにおける読み(分光光度計 Bausch−
Lomb spectronic 20)での光学密
度、即ちOD600nmが約0.05になるように、細
菌懸濁液をLB培地中で希釈する。 【0053】d)二次インキュベーション 2.2.cに従って得られた細菌懸濁液50mlを、O
D600nmが約0.2になるまで37℃でインキュベ
ーションした。 【0054】2.3.誘導 2.2.dに従って得られた細菌懸濁液中に、イソプロ
ピル−β−D−チオガラクトース(IPTG)をその最
終濃度が1mMになる量だけ添加する。ここで、IPT
Gはリプレッサー(通常はラクトース オペレータに結
合する)の作用を中和することによって、hGH前駆体
の合成を開始し、かつ維持するために用いる。 【0055】2.4.浸透圧ショック (文献(The Journal of Biolog
ical Chemistry 241(1966)3
055−3062)において、N.G.Nossalお
よびL.A.Heppelが発表したプロトコールを参
照してもよい。) a)細菌懸濁液の調製 2.2.d(誘導が必要とされない場合)のようにして
得られた懸濁液、または所定の誘導期間後に得られた懸
濁液の試料を採取し、OD600nmが約10になるよ
うにこれを処理(6000gで5分間遠心分離、上澄み
を除去、細菌をLB培地中に再度懸濁)する。 【0056】b)洗浄 2.4.aで得られた懸濁液を6000gで5分間遠心
分離する。 【0057】一定容量の残渣を、次の組成を有する溶液
A中に採取する。即ち、溶液Aは蒸溜水に下記のものを
添加することによって調製されたpH=7の緩衝液であ
る。 【0058】・トリ(ヒドロキシメチル)アミノエタン
−HCl、即ち、Tris−HCl 最終濃度が30mMのように添加する。 【0059】・エチレンジアミン四酢酸、即ち、EDT
A 最終濃度が1mMになるように添加する。 【0060】c)スクロースの作用 2.4.bで得られた懸濁液を6000gで5分間遠心
分離する。 【0061】溶液Aに対応する組成を有し、かつ、15
g/100mlのスクロースを添加した溶液B中に、残
渣の一定量を注意深く採取し、直ちに用いる。 【0062】その懸濁液を20℃で10分間放置する。 【0063】それから、6000gで5分間遠心分離す
る。 【0064】遠心管を氷水中に静置する。 【0065】上澄みを注意深く除去し、氷水温度に保た
れた脱イオン水中に再度静置する(一定容量で)。 【0066】この方法で調製された懸濁液(OD600
nmは約10)を0℃で5分間放置する。 【0067】d)細胞周辺腔に存在するたんぱく質の採
2.4.cで得られた懸濁液を、18,000gで10
分間遠心分離する。 【0068】上澄みを集める。これには細胞周辺腔に存
在するたんぱく質が含まれる。 【0069】2.5.ペリプラズムhGHの同定 a)方法論 2.4.dで得られた上澄みを、ヒト成長ホルモンのラ
ジオイムノアッセイにかける(COATRIAR 125 I
−hGH kit−Biomerieux,Franc
e)。 【0070】この同定は、次の操作を連続して行なうこ
とからなる。 【0071】・ヨウ素125で標識されたhGHを予め
定められた量だけ導入し、予め定められた量の第一の抗
−hGH抗体を目当てとして、同定されるべき分析試料
中に含まれるhGHとの間で競合させる反応。 【0072】・第一の抗体を前記第一の抗体に対する第
二の抗体に結合させ、固体物質に固定する反応。 【0073】インキュベーション後には、ヨウ素125
で標識したhGHの比率は、分析試料中のhGHの量に
逆比例する。 【0074】2.6.ペリプラズムhGHの特性チェッ
1)方法論 2.4.dで得られた上澄みから採集したhGHの性質
をチェックした。 【0075】これは、次の操作を連続して行なうことに
より実施した。 【0076】・上澄み中に含まれる異なったたんぱく質
の、ポリアクリルアミドゲル上での電気泳動による分離
(文献(U.K.Laemmli,Nature 22
(1970)680−685)中にLaemmliに
より記載されたプロトコールによる)。 【0077】この方法では、成熟形のhGHおよびhG
H前駆体が、それぞれの見かけの分子量に応じて2つの
異なった点に移動する。 【0078】・ゲル中に含まれる前記たんぱく質の、ニ
トロセルロースフィルター上への移動(文献(H.To
wbin et al.,Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA 76(1979)4350−43
54)の技術に従う)。 【0079】・バーネットの技術(W.W.Burne
tte,anal.Biochem.112(198
1)195−203)に従って行なわれる免疫検出。こ
れには次のような連続的工程が含まれる。 【0080】・ニトロセルロースフィルターを緩衝液A
(Tris−HCl 10mM,NaCl 170m
M,KI 1mM)で10分間濯ぐ。 【0081】・ニトロセルロースフィルターを、37℃
で30分間、緩衝液B(3g/100mlの割合で牛血
清アルブミンを添加した緩衝液A)に接触させる。 【0082】・ニトロセルロースフィルターを、20℃
で18時間、免疫血清(成熟hGHおよびその前駆体を
認識する多クローン性抗体)に接触させる。 【0083】・ニトロセルロースフィルターを緩衝液B
で濯ぐ。 【0084】・ニトロセルロースフィルターを、20℃
で6時間、1ml当り0.1マイクロキュリーのヨウ素
125で標識されたプロテインAの溶液と接触させる。 【0085】・フィルターを緩衝液Aで濯ぐ。 【0086】・フィルターを2枚の吸収性シートの間で
乾燥する。 【0087】・X線フィルターに接触させる。 【0088】・フィルムを現像する。 【0089】2)結果 処理条件を選択することによって、使用する細菌株およ
びプラスミドと関係なく、ペリプラズムhGHは分子の
約98%が成熟形で存在することに注目すべきである。 【0090】III .結果 3.1.例A 宿主ベクター対である大腸菌T株/p212,6と、大
腸菌CNCM I−528株/p212,6によってそ
れぞれ生産されたペリプラズムhGHのレベルの比較。 【0091】これらの結果は、突然変異株(CNCM
I−528株)の方が、非突然変異株(T株)よりも2
倍以上高い効率で、ペリプラズムhGHを生産できるこ
とを示している。 【0092】3.2.例B 宿主ベクター対である大腸菌T株/p163,1と、大
腸菌CNCM I−528株/p163,1と、大腸菌
T株/p164,1と、大腸菌CNCM I−528株
/p164,1によってそれぞれ生産されたペリプラズ
ムhGHのレベルの比較。 【0093】誘導時間を3時間とし、浸透圧ショックお
よび濁度をOD600nm=1に調節した後に採取した
上澄み1ml当りのペリプラズムhGHの量を測定した
ところ、次の結果が得られた。 【0094】 ペリプラズムhGHの量 (浸透圧ショックおよびOD600nm=1となるように 濁度を調節した後に収集した上澄み1ml当りng数) p163,1 p164,1 T株 5.8 6.4 CNCM I−528株 7.8 10.8 誘導時間を3時間30分とし、浸透圧ショックおよび濁
度をOD600nm=1に調節した後に採取した上澄み
1ml当りのペリプラズムhGHの量を測定したとこ
ろ、次の結果が得られた。 【0095】 ペリプラズムhGHの量 (浸透圧ショックおよびOD600nm=1となるように 濁度を調節した後に収集した上澄み1ml当りμg数) T株/p212,6 0.86 CNCM 2.00 I−528株/p212,6 hGH前駆体をコードするDNA配列体が、その発現に
関して、シグナルの制御下においてcAMPおよびCR
Pの併合作用に感受性であると考えられるか否かにかか
わらず、突然変異株(CNCM I−528株)は著し
く増大した量のペリプラズムhGHを生産できると考え
られる(一例では約30%の増加、他の例では70%の
増加)。 【0096】3.3.例C 宿主ベクター対である大腸菌T株/p220,3と、大
腸菌CNCM I−528株/p200,3によってそ
れぞれ生産されたペリプラズムhGHのレベルの比較。 【0097】実験は誘導なしで行なった。浸透圧ショッ
クおよび濁度をOD600nm=1に調節した後に採取
した上澄み1ml当りのペリプラズムhGHの量を測定
したところ、次の結果が得られた。 【0098】 ペリプラズムhGHの量 (浸透圧ショックおよびOD600nm=1となるように 濁度を調節した後に収集した上澄み1ml当りng数) T株/p200,3 200 CNCM 512 I−528株/p200,3 突然変異株(CNCM I−528株)は、非突然変異
株(T株)よりも2倍以上高い効率で、ペリプラズムh
GHを生産できると考えられる。 【0099】この実験は、前駆体の合成が誘導可能であ
るか否かにかかわらず、得られる効果が同じオーダーで
あることを示している。 【0100】3.4.例D 宿主ベクター対である大腸菌CNCM I−529株/
p212,6によって、cAMPの存在下または非存在
下でそれぞれ生産されたペリプラズムhGHのレベルの
比較。 【0101】誘導時間を30分〜120分の間で変化さ
せたところ、次の結果が得られた。これらの結果は、い
ずれも浸透圧ショックおよび濁度をOD600nm=1
に調節した後に、採取した上澄み1ml当りの成熟ペリ
プラズムhGHの量(μg)を測定したものである。 【0102】 成熟hGHの量 (浸透圧ショックおよびOD600nm=1となるように 濁度を調節した後に収集した上澄み1ml当りμg数) cAMP非存在 cAMP存在 表現型[cya- ] 表現型[cya+ ]* 30分後 0.153 0.100 60分後 0.670 0.243 120分後 1.650 0.975 *CAMPの存在下ではcya変異の効果は発現せず、菌株は野生型[cya+ ]を有している。 【0103】:それは、cya特性に関する変異を受け
ていない菌株の特徴を有している。 【0104】突然変異株(CNCM I−529株)
は、処理条件の選択下でcya変異の発現においてのみ
異なる親株よりも高い効率で、ペリプラズムhGHを生
産できると考えられる。 【0105】3.5.例E 与えられた宿主ベクター対によって生産されるペリプラ
ズムhGHレベル、および全てのペリプラズムたんぱく
質レベルの比較。 【0106】この実験は誘導時間3時間で行ない、次の
結果が得られた。 【0107】 【表3】【0108】ペリプラズムhGHの値は、浸透圧ショッ
クおよび濁度をOD600nm=1に調節した後に採取
した上澄み1ml当りのペリプラズムhGHのμg数で
表した。 【0109】全ペリプラズムたんぱく質はブラッドフォ
ードの方法(M.M.Bradford,Analyt
ical Biochemistry 72(197
6)248−264)で測定し、浸透圧ショックおよび
濁度をOD600nm=1に調節した後に採取した上澄
み1ml当りのペリプラズムhGHのmg数で表した。 【0110】この実験は、細胞周辺腔内に存在するたん
ぱく質レベルの測定で評価された細菌の成熟形のペリプ
ラズム酵素の生産が、野生型菌株の存在により得られた
値およびクロモソームがcya変異(外因性cAMP添
加のないCNCM I−529株)またはcrp変異
(外因性cAMP添加のあるA株)を有する菌株の存在
下での実質的な量に比較して、減少することを示してい
る。同時に、突然変異の一方または他方が発現すると
き、ペリプラズムgHGの生産は大幅に増大する。 【0111】3.6.例F cAMPの非存在下に、宿主ベクター対であるA株/p
212,6とI−529株/p212,6によってそれ
ぞれ生産されたペリプラズムhGHのレベルの比較。 【0112】誘導時間を2時間とし、浸透圧ショックお
よび濁度をOD600nm=1に調節した後に採取した
上澄み1ml当りの成熟したペリプラズムhGHの量
(μg)を測定したところ、次の結果が得られた。 【0113】 成熟hGHの量 (浸透圧ショックおよびOD600nm=1となるように 濁度を調節した後に収集した上澄み1ml当りμg数) T株/p212,6 2.08 CNCM 2.07 I−529株/p212,6 クロモソームがcya欠失変異およびcrp欠失変異を
有するA株と、クロモソームが同様のcya欠失変異を
有するI−529株は、同一の挙動をすると考えられ
る。 【0114】これらの例は、cAMP−CMP複合体の
固定後にのみ転写が開始され得るオペロンの発現を制限
しまたは抑制する変異をもった菌株を使用することによ
って、明白な利点がもたらされることを示している。:
事実、これらの菌株は所望のペリプラズムたんぱく質の
生産を実質的に増大(これらの例では、成熟形でのたん
ぱく質について98%)させることが可能である。例E
では、このような細菌の使用によって与えられる絶対的
な一次的利点(absolutely first−r
ate advantage)が強調される。:変異株
は細胞周辺腔内に通常存在する固有のたんぱく質の生産
を制限するから、観察される増大は絶対的なだけでな
く、相対的である。;これは、目標とするたんぱく質の
細胞周辺腔の内容物からの精製を容易にする。
【図面の簡単な説明】 【図1】天然hGH前駆体の1つをコードするDNA配
列体およびこれのアミノ酸配列を示す配列図である。 【図2】ペリプラズムについて、主要なDNA配列体の
位置と配向を示す機能地図である。 【図3】ペリプラズムについて、主要なDNA配列体の
位置と配向を示す機能地図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 パスカル・レプラトワ フランス国、81470 キューク・トゥー ルサ、キャンボン・レ・ラボア、アン・ サン・ピエール (番地無し) (72)発明者 ウイレム・ロスカム フランス国、31450 モンジスカール、 マジョウレ (番地無し) (72)発明者 イブリン・リオウズン・ジョセフ フランス国、31650 サン・オレン・ド ゥ・ギャンビル、リュ・デュ・パレ 8

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.C.N.C.M.に寄託番号I−528として寄託
    した大腸菌株であって、該菌株の染色体がcrp遺伝子
    およびその発現を調節するDNA配列によって形成され
    る系に影響を与えるなくとも一つの突然変異を有してい
    るる菌株。
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