JP2528765Y2 - 蓋と受枠との間のパッキング構造 - Google Patents

蓋と受枠との間のパッキング構造

Info

Publication number
JP2528765Y2
JP2528765Y2 JP1993036460U JP3646093U JP2528765Y2 JP 2528765 Y2 JP2528765 Y2 JP 2528765Y2 JP 1993036460 U JP1993036460 U JP 1993036460U JP 3646093 U JP3646093 U JP 3646093U JP 2528765 Y2 JP2528765 Y2 JP 2528765Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
packing
receiving frame
peripheral surface
annular body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993036460U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH074549U (ja
Inventor
勝之 落
Original Assignee
神戸樹脂工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 神戸樹脂工業株式会社 filed Critical 神戸樹脂工業株式会社
Priority to JP1993036460U priority Critical patent/JP2528765Y2/ja
Publication of JPH074549U publication Critical patent/JPH074549U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2528765Y2 publication Critical patent/JP2528765Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば汚水桝や雨水
桝等に連通する穴の開口部にする蓋、又は掃除口付管継
手の掃除口に連通する穴の開口部にする蓋と受枠との間
に設けられているパッキング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蓋と受枠(環状本体)との間のパ
ッキング構造の一例が実開平3−76047号公報に記
載されている。このパッキング構造は、図5に示すよう
に、開口部1を形成する環状の本体2と、環状本体2の
上端に被着される蓋3と、パッキング4と、からなって
いる。本体2は、内側上部に環状リブ5が突設され、環
状リブ5の下半部は下方に向かって内径が拡大するテー
パ部6となっている。蓋3は、周縁所定箇所に挿入溝7
を形成した蓋本体8と、蓋本体8の下面に突設され蓋本
体8よりも小径に形成されている挿入部9とからなって
いる。パッキング4は、挿入部9の外周に嵌着されてい
る環状帯体10と、環状帯体10の下縁から外側斜め上
方に突出するフィン11とからなり、パッキング4の外
径は環状本体2のリブ5の内径よりも若干大きく形成さ
れている。
【0003】図5は、閉蓋状態を示す断面図である。こ
の閉蓋状態の蓋3を開けるときは、例えばマイナスドラ
イバ12の先端を挿入溝7に挿入し、このドライバ12
をてこにして蓋3を本体2から上方に持ち上げる(図6
参照)。なお、蓋3が本体2から外れるときは、フィン
11がテーパ部6に沿って内側に押圧されて変形し、こ
の変形したフィン11が環状リブ5を乗り越える。
【0004】そして、このパッキング構造を有する本体
2と蓋3は、例えば図8に示すように、地面開口部と連
通する連通管13の上端に嵌着して施工される。この連
通管13の下端は、汚水管14を接続する為の掃除口付
管継手15の掃除口16に嵌着されている。つまり、管
継手15の内側を掃除するときは、蓋3を開けばよい。
そして、蓋3と本体2との間にパッキング4を設けてあ
るので、雨水等が汚水管14内に流入することを防止す
ることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図5に示すパ
ッキング構造では、例えば汚水本管(図示せず)に大量
の汚水が流れた為に連通管13の内圧が上昇した場合、
蓋3が自然に開くことがある。なぜなら、図5に示すよ
うに、フィン11の先端がテーパ部6に係合することに
より蓋3が本体2から外れないように止めているが、連
通管13の内圧が上昇すると、環状のフィン11が環状
帯体10に接近する方向に変形して、フィン11とテー
パ部6との係合が浅くなり、蓋3が本体2から外れ易く
なる。そして、蓋3が外れ易い状態では、もはや内圧に
抗してフィン11が蓋3を本体2に止めておくことがで
きなくなり、その結果、蓋3が外れてしまう。蓋3が外
れると、雨水、土、異物等が本体2の開口部1より流入
又は侵入するという問題がある。
【0006】そして、図7に示すように、蓋3を開ける
ときに、地面の砂17がパッキング4のフィン11と環
状帯体10との間に形成されている溝に入ることがあ
り、このような場合、フィン11が環状帯体10に接近
する方向に変形できなくなり、その結果、蓋3を持ち上
げることができず、開蓋することができなくなるという
問題がある。
【0007】また、開蓋状態でパッキング4の溝に砂1
7等が入っていると、蓋3を本体2に嵌合させるとき、
フィン11が環状帯体10に接近する方向に変形でき
ず、その為に蓋3を閉じることができないこともある。
【0008】なお、上記問題は、パッキング4にフィン
11を設けた構成としたことが一因となっているが、こ
のフィン11は、蓋3と本体2とを適切な力で結合でき
るし、長年の使用においても適切な密封度を保持するの
に適している。
【0009】本考案は、上記問題点を解決する蓋と受枠
との間のパッキング構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の考案は、開口部を
形成し内周面にパッキング取付溝が穿設されている受枠
、外側環状体と内側環状体を有しこの両環状体の上部
が互いに結合して当該 両環状体の間に下方に向かって開
口する環状の溝を形成し上記パッキング取付溝に上記外
側環状体が嵌合する弾性的性質を有するパッキングと、
上記開口部を開閉する形状の上部及び外周形状が上記内
側環状体の内周形状よりも少し大きめに形成され上記パ
ッキングに嵌合するための下部を備える蓋と、を具備す
る蓋と受枠との間のパッキング構造において、上記パッ
キングと嵌合する上記蓋の外周面を上記蓋の上面に対し
て略直角を成す方向に形成し、上記蓋が閉じた状態で上
記パッキングの環状の溝が上記蓋の下面と上記受枠の内
周面が形成する内側空間と連通する構成としたことを特
徴とするものである。
【0011】第2の考案は、開口部を形成する受枠と、
該開口部を開閉する上部及び外周面にパッキング取付溝
が穿設されている下部を備える蓋と、上記パッキング取
付溝に取り付けられ閉蓋状態で該パッキング取付溝に当
接する内側環状体及び外周形状が上記受枠の内周形状よ
りも少し大きめに形成され閉蓋状態で上記受枠の内周面
に当接する外側環状体を有しこの両環状体の上記各々の
当接部分よりも上側部分が互いに結合して当該両環状体
の間に下方に向かって開口する環状の溝を形成した弾性
的性質を有するパッキングと、を具備する蓋と受枠との
間のパッキング構造において、上記パッキングと当接す
る上記受枠の内周面を上記受枠の上縁に対して略直角を
成す方向に形成し、上記蓋が閉じた状態で上記パッキン
グの環状の溝が上記蓋の下面と上記受枠の内周面が形成
する内側空間と連通する構成としたことを特徴とするも
のである。
【0012】
【作用】第1の考案は、閉蓋状態において、パッキング
の外側環状体が受枠の内周面と当接すると共に、パッキ
ングの内側環状体が蓋の外周面と当接し、パッキングに
形成されている環状の溝が蓋の下面と受枠の内周面が形
成する内側空間と連通する構成であるので、この受枠が
設けられる例えば連通管の内圧が上昇した場合、この内
圧によって外側環状体が受枠の内周面を外側に向かって
押圧すると共に、内側環状体が蓋の外周面を内側に向か
って押圧する。これによって、蓋と受枠との結合力を増
大することができる。なお、パッキングと嵌合する蓋の
外周面を蓋の上面に対して略直角を成す方向に形成して
あるので、パッキングの内側環状体 が蓋の外周面を押圧
する方向が蓋の上面に略平行する方向となり、この力に
よって蓋が開くことはない。
【0013】そして、パッキングの外側環状体と内側環
状体とが形成する環状の溝は下向きに開口しているの
で、パッキングの溝内に砂等が溜まることがなく、蓋を
開閉する際、パッキングの弾性変形がスムースに行われ
る。
【0014】第2の考案も第1の考案と同様に、受枠が
設けられる例えば連通管の内圧が上昇した場合、この内
圧によって外側環状体が受枠の内周面を外側に向かって
押圧すると共に、内側環状体が蓋の外周面を内側に向か
って押圧して、蓋と受枠との結合力を増大することがで
きる。なお、パッキングと当接する受枠の内周面を受枠
の上縁に対して略直角を成す方向に形成してあるので、
パッキングの外側環状体が受枠の内周面を押圧する方向
が受枠の上縁と略平行する方向となり、この力によって
蓋が開くことはない。
【0015】そして、パッキングの外側環状体と内側環
状体とが形成する環状の溝は下向きに開口しているの
で、パッキングの溝内に砂等が溜まることがなく、蓋を
開閉する際、パッキングの弾性変形がスムースに行われ
る。
【0016】
【実施例】本考案の第1実施例を図1乃至図3及び図8
を参照して説明する。この実施例の受枠18及び蓋19
は、従来のものと同様に図8に示す連通管13の上端部
に嵌合されて取り付けられる。各図に示す20はパッキ
ングである。
【0017】受枠18は、図1に示すように、蓋19で
閉じられる開口部21を形成するものであり、図1及び
図3に示すように短円筒状である。そして、図1に示す
ように、内周面には互いに間隔を隔てて平行する2つの
環状の突条22、23を突設してあり、この上側の突条
22と下側の突条23との間にパッキング取付溝24が
形成されている。この上側の突条22は、蓋19を閉位
置に保持する機能を有すると共に、パッキング取付溝2
4内に嵌着されたパッキング20が蓋19の開方向の移
動によってパッキング取付溝24から上側に外れないよ
うにする機能を有している。そして、下側の突条23
は、パッキング20がパッキング取付溝24から下側に
外れないようにする機能を有している。また、受枠18
の外周面の下部25の外径を上部の外径よりも小さく形
成してあり、この下部25の外周に連通管13が嵌合す
る。
【0018】パッキング20は、図1に示すように、断
面形状が逆U字状の円環形状である。即ち、パッキング
20は、パッキング取付溝24に嵌合する外側環状体2
6と、この外側環状体26の上端から開口部21の内側
下方に向かって伸延する内側環状体27とからなってお
り、この外側及び内側環状体26、27の間に溝28が
形成されている。このパッキング20は、例えばゴム又
はポリエチレンテレフタレート等の樹脂によって形成さ
れており、弾性的性質を有するものである。
【0019】蓋19は、図1に示すように、円板状の上
部29と、この上部29の下面に設けられている短円筒
状の下部30とからなっている。なお、図1に示す下部
30の断面図には補強用のリブ31の断面が現れてい
る。上部29は、外径が受枠18の上側開口縁32の内
径と略対応する形状であり、外周縁の所定箇所に上面か
ら下面に亘る溝33が設けられている。下部30は、受
枠18に突設されている上側の突条22の内側に挿通す
ることができるように、この上側の突条22の内径より
も小さい外径であり、かつ、閉蓋状態でこの下部30の
外周面34がパッキング20の内側環状体27の内周面
と所定の押圧力で当接する大きさに形成されている。そ
して、この下部30の外周面34の下縁には、環状の突
条35が突設されている。この突条35は、図1に示す
ように、蓋19が閉じた状態でパッキング20の内側環
状体27の下縁に当接して、蓋19が受枠18から容易
に外れないようにする機能を有している。なお、受枠1
8及び蓋19は、例えば金属又は樹脂等により形成され
ている。
【0020】受枠18とパッキング20との組付けは、
パッキング20を受枠18の開口部21の下側より嵌入
して、図1に示すようにパッキング取付溝24に嵌着さ
せる。
【0021】この蓋19を閉蓋状態から開蓋状態にする
ときは、図1に示すように、例えばマイナスドライバ1
2の先端を蓋19に設けた溝33に挿入し、このドライ
バ12をてこにして蓋19を受枠18から上方に持ち上
げる(図2参照)。なお、蓋19が受枠18から外れる
ときは、蓋19の下縁に設けた突条35がパッキング2
0の内側環状体27を外側に押圧して、これによってパ
ッキング20を弾性変形させ、この突条35が弾性変形
した内側環状体27(パッキング20)を乗り越える。
【0022】この蓋19を開蓋状態から閉蓋状態にする
ときは、蓋19の下部30をパッキング20の内側に上
から嵌入させればよい。閉蓋状態では、突条35がパッ
キング20の内側環状体27の下緑に係合するので、蓋
19を所定の閉位置まできっちりと入れることができる
し、これによって蓋19と受枠18との水密も確保する
ことができる。
【0023】そして、閉蓋状態で連通管13の内圧が、
例えば汚水管14内の汚水流等によって上昇した場合、
この内圧によって図1に示す外側環状体26が受枠18
の内周面を外側に向かって押圧すると共に、内側環状体
27が蓋19の外周面34を内側に向かって押圧する。
これによって、蓋19と受枠18との結合力を増大させ
ることができるので、連通管13の内圧が上昇しても蓋
19が受枠18から簡単には外れないようにすることが
できる。なお、図1及び図2から分かるように、パッキ
ング20と嵌合する蓋19の外周面34を蓋19の上面
に対して略直角を成す方向に形成してあるので、パッキ
ング20の内側環状体27が蓋19の外周面34を押圧
する方向が蓋19の上面に略平行する方向となり、この
力によって蓋19が開くことはない。
【0024】そして、パッキング20の溝28は、下方
に向かって開口しているので、溝28内に砂、異物等が
溜まることがなく、蓋19を開閉する際、パッキング2
0の弾性変形がスムースに行われ、これによって蓋19
の開閉に支障が起こらないようにすることができる。
【0025】第2実施例の蓋36と受枠37との間のパ
ッキング構造を図4を参照して説明する。第2実施例の
パッキング構造と第1実施例のパッキング構造とが相違
するところは、第1実施例はパッキング20を受枠18
に嵌着する構成としたのに対して、第2実施例はパッキ
ング38を蓋36に嵌着する構成としたところである。
【0026】このパッキング構造の受枠37は、図4に
示すように、蓋36で閉じられる開口部39を形成する
ものであり、短円筒状である。この受枠37の内周面の
上部には、蓋36を保持するための段部40をこの内周
面に沿って形成してある。そして、この段部40の内周
縁に沿って突条41を突設してある。この突条41は、
閉蓋状態においてパッキング38と係合して、蓋36が
受枠37から容易に外れないようにする機能を有するも
のである。つまり、蓋36が簡単に開かないようにする
ものである。
【0027】蓋36は、図4に示すように、円板状の上
部42と、この上部42の下面に設けられている短円筒
状の下部43とからなっている。上部42は、外径が受
枠37の上側開口縁44の内径と略対応する形状であ
り、外周縁の所定箇所に開蓋する際にドライバ12の先
端部を挿入するための溝45が設けられている。下部4
3は、受枠37に突設されている突条41の内側に挿通
することができるように、この突条41の内径よりも小
さい外径であり、かつ、閉じた状態で外周面がパッキン
グ38の内側環状体46の内周面と所定の押圧力で当接
する大きさに形成されている。そして、この下部43の
外周面48の下縁には、環状の突条49が突設されてい
る。この突条49は、蓋36に嵌着されているパッキン
グ38が蓋36から外れないようにする機能を有してい
る。即ち、蓋36の上部42の外周縁と突条49がパッ
キング取付溝50を形成している。なお、受枠37及び
蓋36は、例えば金属又は樹脂等により形成されてい
る。
【0028】パッキング38は、図4に示すように、断
面形状が逆U字状の円環形状である。即ち、パッキング
38は、パッキング取付溝50に嵌合する内側環状体4
6と、この内側環状体46の上端から外側下方に向かっ
て伸延する外側環状体47とからなっており、この内側
及び外側環状体46、47の間に溝51が形成されてい
る。なお、パッキング38の外側環状体47の外周面の
下部にテーパ部52を設けてある。このテーパ部52
は、下方に向かうに従って外径が徐々に小さくなるよう
に形成されている。これによって、蓋36を閉じると
き、パッキング38の外側環状体47が突条41を乗り
越え易くすることができる。そして、このパッキング3
8は、第1実施例と同様に例えばゴム又は樹脂によって
形成されており、弾性的性質を有するものである。
【0029】蓋36とパッキング38との組付けは、パ
ッキング38を蓋36の下側より嵌入して、図4に示す
ようにパッキング取付溝50に嵌着する。
【0030】この蓋36を閉蓋状態から開蓋状態にする
ときは、第1実施例と同様に、例えばマイナスドライバ
12の先端を蓋36に設けた溝45に挿入し、このドラ
イバ12をてこにして蓋36を受枠37から上方に持ち
上げる。なお、蓋36が受枠37から外れるときは、受
枠37に設けた突条41がパッキング38の外側環状体
47を内側に押圧して、これによってパッキング38を
弾性変形させ、この突条41が弾性変形した外側環状体
47を乗り越える。
【0031】この蓋36を開蓋状態から閉蓋状態にする
ときは、パッキング38が嵌着されている蓋36の下部
43を受枠37に嵌入させればよい。閉蓋状態では、突
条41がパッキング38の外側環状体47の上縁と係合
するので、蓋36を所定の閉位置まできっちりと入れる
ことができるし、これによって蓋36と受枠37との水
密も確保することができる。
【0032】そして、閉蓋状態で連通管13の内圧が上
昇した場合、この内圧によって図4に示す外側環状体4
7が受枠37の内周面を外側に向かって押圧すると共
に、内側環状体46が蓋36の外周面48を内側に向か
って押圧する。これによって、第1実施例と同様に、蓋
36と受枠37との結合力を増大することができるの
で、連通管13の内圧が上昇しても蓋36が受枠37か
ら簡単には外れないようにすることができる。なお、図
4から分かるように、パッキング38と当接する受枠3
7の内周面を受枠37の上縁(上側開口縁44)に対し
て略直角を成す方向に形成してあるので、パッキング3
8の外側環状体47が受枠37の内周面を押圧する力の
方向が受枠37の上縁と略平行する方向となり、この力
によって蓋36が開くことはない。
【0033】そして、パッキング38の溝51は、下方
に向かって開口しているので、第1実施例と同様に、溝
51内に砂、異物等が溜まることがなく、蓋36を開閉
する際、パッキング38の弾性変形がスムースに行わ
れ、これによって蓋36の開閉に支障が生じないように
することができる。
【0034】ただし、上記第1及び第2実施例では、パ
ッキングの断面形状を逆U字状としたが、これ以外の断
面形状とすることができる。要するに、外側環状体と内
側環状体とからなり、外側環状体と内側環状体の間に形
成される環状の溝が、閉蓋状態において下方(連通管1
3の内側)に向かうように形成したものであればよい。
例えば、第1実施例のパッキング20では、内側環状体
27が外側環状体26の中央部から開口部21の内側下
方に向かって伸延するように形成してもよい。同様に、
第2実施例のパッキング38では、外側環状体47が内
側環状体46の中央部から外側下方に向かって伸延する
ように形成してもよい。
【0035】
【考案の効果】第1及び第2の考案は、閉蓋状態におい
て、パッキングの外側環状体が受枠の内周面と当接する
と共に、パッキングの内側環状体が蓋の外周面と当接
し、外側環状体と内側環状体とが形成する環状の溝が下
方に向かう構成である。この構成により、この受枠が設
けられる例えば連通管の内圧が上昇した場合、この内圧
によって外側環状体が受枠の内周面を外側に向かって押
圧すると共に、内側環状体が蓋の外周面を内側に向かっ
て押圧し、これによって、蓋と受枠との結合力を増大す
ることができる。その結果、内圧の上昇によって、蓋が
開かないようにすることができるという効果がある。
【0036】そして、パッキングの外側環状体と内側環
状体とが形成する環状の溝は下向きに開口する構成であ
るので、パッキングの溝内に砂等が溜まることがなく、
蓋を開閉する際、パッキングの弾性変形がスムースに行
われ、従来のように蓋を開けることができなくなった
り、蓋を閉じることができなくなることを防止すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例に係る蓋と受枠との間の
パッキング構造の閉蓋状態を示す縦断面図である。
【図2】同第1実施例に係る同パッキング構造の開蓋状
態を示す縦断面図である。
【図3】同第1実施例に係る同パッキング構造の閉蓋状
態を示す平面図である。
【図4】同考案の第2実施例に係る蓋と受枠との間のパ
ッキング構造の閉蓋状態を示す縦断面図である。
【図5】従来の蓋と受枠との間のパッキング構造の閉蓋
状態を示す縦断面図である。
【図6】同従来の同パッキング構造の開蓋状態を示す縦
断面図である。
【図7】同従来の同パッキング構造の蓋を開ける時にパ
ッキングに砂が入る状態を示す縦断面図である。
【図8】同従来の同パッキング構造の蓋と受枠が取り付
けられている連通管を示す斜視図である。
【符号の説明】
18、37 受枠 19、36 蓋 20、38 パッキング 21、39 開口部 24、50 パッキング取付溝 26、47 外側環状体 27、46 内側環状体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を形成し内周面にパッキング取付
    溝が穿設されている受枠と、外側環状体と内側環状体を
    有しこの両環状体の上部が互いに結合して当該両環状体
    の間に下方に向かって開口する環状の溝を形成し上記パ
    ッキング取付溝に上記外側環状体が嵌合する弾性的性質
    を有するパッキングと、上記開口部を開閉する形状の上
    部及び外周形状が上記内側環状体の内周形状よりも少し
    大きめに形成され上記パッキングに嵌合するための下部
    を備える蓋と、を具備する蓋と受枠との間のパッキング
    構造において、上記パッキングと嵌合する上記蓋の外周
    面を上記蓋の上面に対して略直角を成す方向に形成し、
    上記蓋が閉じた状態で上記パッキングの環状の溝が上記
    蓋の下面と上記受枠の内周面が形成する内側空間と連通
    する構成としたことを特徴とする蓋と受枠との間のパッ
    キング構造。
  2. 【請求項2】 開口部を形成する受枠と、該開口部を開
    閉する上部及び外周面にパッキング取付溝が穿設されて
    いる下部を備える蓋と、上記パッキング取付溝に取り付
    けられ閉蓋状態で該パッキング取付溝に当接する内側環
    状体及び外周形状が上記受枠の内周形状よりも少し大き
    めに形成され閉蓋状態で上記受枠の内周面に当接する外
    側環状体を有しこの両環状体の上記各々の当接部分より
    も上側部分が互いに結合して当該両環状体の間に下方に
    向かって開口する環状の溝を形成した弾性的性質を有す
    るパッキングと、を具備する蓋と受枠との間のパッキン
    グ構造において、上記パッキングと当接する上記受枠の
    内周面を上記受枠の上縁に対して略直角を成す方向に形
    成し、上記蓋が閉じた状態で上記パッキングの環状の溝
    が上記蓋の下面と上記受枠の内周面が形成する内側空間
    と連通する構成としたことを特徴とする蓋と受枠との間
    のパッキング構造。
JP1993036460U 1993-06-08 1993-06-08 蓋と受枠との間のパッキング構造 Expired - Lifetime JP2528765Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993036460U JP2528765Y2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 蓋と受枠との間のパッキング構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993036460U JP2528765Y2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 蓋と受枠との間のパッキング構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH074549U JPH074549U (ja) 1995-01-24
JP2528765Y2 true JP2528765Y2 (ja) 1997-03-12

Family

ID=12470436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993036460U Expired - Lifetime JP2528765Y2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 蓋と受枠との間のパッキング構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2528765Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52136772A (en) * 1976-05-13 1977-11-15 Shinei Denki Kk Collecting traps
JPS6112794Y2 (ja) * 1980-04-23 1986-04-21
JP6966278B2 (ja) * 2017-09-28 2021-11-10 積水化学工業株式会社 掃除口継手
JP7283748B2 (ja) * 2019-08-29 2023-05-30 株式会社コーセイ 排水桝

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607414Y2 (ja) * 1976-06-30 1985-03-12 日昭興産株式会社 蓋の防水構造
JPS6356747U (ja) * 1986-09-30 1988-04-15
JPH0226645U (ja) * 1988-08-01 1990-02-21
JP2562107Y2 (ja) * 1992-05-25 1998-02-10 タキロン株式会社 排水枡の掃除口

Also Published As

Publication number Publication date
JPH074549U (ja) 1995-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2005021416A3 (en) Container cap assembly
JP2009511842A (ja) 管とホースの管係止リング付き差込み継手
EP1288549A3 (en) Electromagnetic valve
JP2528765Y2 (ja) 蓋と受枠との間のパッキング構造
JPS63502173A (ja) 開口への固着用挿入体
US5938056A (en) Articulated hinged closure
CN101516226A (zh) 按扣的凹部
JPH086116Y2 (ja) 蓋装置
JPH0714209Y2 (ja) キャップ付き口栓
JP4186198B2 (ja) 鉛蓄電池用液口栓
JPH0214715Y2 (ja)
KR102622798B1 (ko) 양변기의 배수통로 연결장치
JP3474340B2 (ja) 排水桝の流入口の排水管接続装置
JP2000085804A (ja) 嵌合容器
JP5137450B2 (ja) 容器
JPH0424618Y2 (ja)
JP3485899B2 (ja) 排水漏れ防止装置
JP2002213224A (ja) オイルストレーナ
JPS58134869A (ja) びん栓
JPS5812792U (ja) 密封用栓
JPH0738871U (ja) 離脱防止管継手
JPH08268451A (ja) シールプラグ
JPH0348049Y2 (ja)
JP3720985B2 (ja) 排水桝用中蓋
JP2565278Y2 (ja) 排水枡の掃除口

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960903

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term