JP2524050Y2 - 印字装置の自動紙送り装置 - Google Patents

印字装置の自動紙送り装置

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JP2524050Y2 JP16989188U JP16989188U JP2524050Y2 JP 2524050 Y2 JP2524050 Y2 JP 2524050Y2 JP 16989188 U JP16989188 U JP 16989188U JP 16989188 U JP16989188 U JP 16989188U JP 2524050 Y2 JP2524050 Y2 JP 2524050Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は印字装置の自動紙送り装置に関し、特に印字
用紙をプラテンに自動給紙するときにペーパーベールを
プラテンから離間させるリリース機構に関するものであ
る。
〔従来技術〕
一般に、タイプライタなどの印字装置では、実開昭62
-126948号公報に示すように、ペーパインサートキーの
操作により、印字用紙をプラテンに供給する一方、プラ
テンに常時押圧しているペーパーベールをリリース機構
によりプラテンから離間させることにより、印字用紙が
プラテンとペーパーベールとの間をスムーズに通過する
ように構成されたものがある。
即ち、自動給紙時においてペーパーベール150をプラ
テン152から自動的に離間させるリリース機構を第7図
に示すように構成している。
タイプライタの機枠154の左右の側壁部には夫々ピン1
56でペーパーベールアーム158を回転可能に枢支し、プ
ラテン152に押圧する押圧位置とプラテン152から離間す
る離間位置との間で移動可能にすると共に、ピン156に
外装した捩りバネ160の一端をベールアーム158に係着さ
せると共に他端を機枠154に係着させ、捩りバネ160でペ
ーパーベール150を押圧位置に弾性付勢している。
機枠154の左側壁部には、歯が中心角αに亙って弧状
に欠落した間欠ギヤ162を回転可能に枢支し、間欠ギヤ1
62をプラテン軸164の左端部に取付けた従動ギヤ166と噛
合可能に構成し、間欠ギヤ162を引張りバネ168により時
計方向に回動付勢している。更に、間欠ギヤ162の外側
端面には変形カム170を一体形成するとともに内側端に
はストッパ172を一体形成し、機枠154にピン174を枢軸
としてリリースリンク176を揺動自在に枢支し、このリ
リースリンク176の上端をストッパ172と係脱自在に係合
可能にし、リリースリンク176の下端部と機枠154とに引
張りバネ178を掛装してリリースリンク176を常に反時計
方向に回動付勢している。従って、ストッパ172はリリ
ースリンク176の上端と係合して、間欠ギヤ162と従動ギ
ヤ166とが相互に噛合しないようになっている。また、
リリースリンク176の下端部には、機枠174の左側壁部に
設けた開口部180を挿通して内方に延出する作動片176a
を設けている。
以上の構成において、自動紙送りのときにリリース機
構を作動させるためにキャリッジを左方移動限界位置へ
移動させたときには、キャリッジの作動カム片で作動片
176aを時計方向に押動させ、リリースリンク176を引張
りバネ178のバネ力に抗して時計方向に回動させると、
リリースリンク176とストッパ172との係合が解除される
ので、間欠ギヤ162は従動ギヤ166と噛合う位置まで時計
方向に回動する。その後キャリッジが所定の位置(例え
ば、右方のレフトマージン位置)に移動する。つまり、
このときリリースリンク176が第7図に示す係止位置に
復帰しようとするが、ストッパ172の先端がリリースリ
ンク176の上端部より下方の部分に当接するので係止位
置に復帰できない。
そして、ラインフィードモータの駆動により従動ギヤ
166が回転するのに伴って間欠ギヤ162が回転し、変形カ
ム170でベールアーム158のカム従動部158aを押動させる
ので、ペーパーベール150を離間位置に移動し、印字用
紙がプラテン152とペーパーベール150との間に給紙され
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記印字装置のリリース機構においては、キャリッジ
を左方移動限界位置へ移動させたときには、リリースリ
ンク176とストッパ172との係合が解除されて一連のリリ
ース動作が確実に実行される。ところで、印字装置に電
源を投入したときやカバーをオープンしたときには、キ
ャリッジを左方移動限界位置付近へ移動させてキャリッ
ジの原点位置設定のための初期設定が実行されるが、キ
ャリッジを左方移動限界位置へ移動させると前述の如く
リリースリンク176が解除作動しリリースリンク176がス
トッパ172の先端に当接して係止位置へ復帰しなくなる
ので、初期設定の実行後当分の間(即ち、間欠ギヤが約
360°回転するまでの間)改行作業等に伴なうプラテン1
52の回転に応じてリリース動作が不必要に実行されるこ
とになる。
これを防ぐために、従来装置では、キャリッジを機枠
154の左側壁部へ最大限移動させた左方移動限界位置よ
りも約10mm程度右方の位置で、ホトセンサ等を利用して
原点位置検出を行うようになっている。
従って、原点検出位置とリリース機構の動作開始位置
との差だけタイプライタの横幅が大きくなるので、タイ
プライタが大型化し且つ製作コストも高価になること、
センサ方式によりキャリッジの原点検出を行っているの
で、センサ等の取付精度を上げる必要があることなどの
問題がある。
加えて、引張りバネ168と引張りバネ178とを別体のコ
イルバネで構成し、リリースリンク176を機枠に枢着し
た構造なので、コイルバネやコイルバネ及びリリースリ
ンクを機枠に装着する為のビス及びピン部材などの部品
数が多く、製作コストも高価になるという問題もある。
本考案の目的は、初期設定位置とリリース機構の動作
開始位置とを機枠の近くの側方移動位置に統一出来且つ
部品数が少なく製作コストを低減し得るような印字装置
の自動紙送り装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る印字装置の自動紙送り装置は、一端部に
従動ギヤを有しモータで回転駆動されるプラテンと、機
枠に枢着された揺動アームで両端部が夫々支持され、プ
ラテンに近接する作用位置とプラテンから離間する離間
位置との間を移動可能なペーパーベールと、ペーパーベ
ールをプラテン方向に付勢する第1弾性部材と、キャリ
ッジを機枠の近くの側方移動位置に移動させてから自動
紙送りするときにペーパーベールを離間位置に切換える
リリース機構とを備え、 前記リリース機構は、プラテンの従動ギヤに噛合可能
な間欠ギヤと、その間欠ギヤと一体的に回転するリリー
スカムと、揺動アームの一方に設けられ、リリースカム
が紙送り時の回転方向へ回転するときに、リリースカム
に摺動してペーパーベールを離間位置に保持するカム従
動部と、間欠ギヤを従動ギヤに噛合するように回動付勢
する第2弾性部材と、間欠ギヤに設けられたストッパ
と、第2弾性部材と一体形成され、間欠ギヤの間欠部が
従動ギヤに対向するようにストッパを第2弾性部材の回
動付勢力に抗して係止する当接部であって、間欠ギヤが
従動ギヤに噛合し始める噛合可能位置のときに、前記ス
トッパに近接状に対向する当接部を有する第3弾性部材
と、前記キャリッジと一体的に移動する作動カム片と、
前記作動カム片と当接可能な作動係合部と、前記第3弾
性部材と当接可能で且つ第3弾性部材を前記ストッパか
ら離脱可能なリリース作動部とを有するリリース部材と
を備え、 前記キャリッジが前記側方移動位置に移動した際に
は、リリース部材の作動係合部が作動カム片により押動
されるとともに、リリース作動部が第3弾性部材を係止
解除側へ揺動させて前記ストッパに対する係止を解除さ
せ、キャリッジが前記側方移動位置から中央方向へ移動
した際には、作動カム片がリリース部材の作動係合部か
ら離脱するとともに、前記リリース作動部が第3弾性部
材で押し戻され第3弾性部材が前記ストッパを再び係止
するように構成したものである。
〔作用〕
本考案に係る印字装置の自動紙送り装置においては、
キャリッジの原点検出を実行するときには、キャリッジ
が機枠の側壁部近傍の側方移動位置に位置する。このと
き、キャリッジの作動カム片でリリース部材の作動係合
部が押動されリリース部材は第3弾性部材の弾性付勢力
に抗してそれを係止解除側へ揺動させる。その結果、第
3弾性部材はストッパを係止しなくなり、間欠ギヤは第
2弾性部材の弾性付勢力により従動ギヤと噛合う位置ま
で微小回動する。原点検出後キャリッジが、側方移動位
置から中央方向へ移動して、所定の位置(例えば、レフ
トマージン位置)に移動するので、作動カム片は作動係
合部から離脱し、リリース部のリリース作動部が第3弾
性部材で押し戻され、リリース部材は原位置へ復帰し、
第3弾性部材は第2弾性部材の回動付勢力に抗してスト
ッパを係止する係止側に復帰する。こうして、間欠ギヤ
は間欠部が従動ギヤに対向する位置に復帰するので、間
欠ギヤが従動ギヤに噛合わず、従動ギヤが回転されても
リリース機構が作動することがない。
前記ストッパに当接する第3弾性部材の部分は適宜の
形状に形成できるので、第3弾性部材が係止位置に復帰
するときに、第3弾性部材で確実にストッパを押し戻す
ことが可能である。
自動紙送りのためにリリース機構を作動させるときに
は、原点検出を行うときと同様にキャリッジが前記側方
移動位置に位置すると作動カム片でリリース部材の作動
係合部が押動され、このリリース部材のリリース作動部
によって第3弾性部材は係止解除側へ揺動され、間欠ギ
ヤは第2弾性部材の回動付勢力で間欠部の一端の歯と従
動ギヤとが噛合し始める噛合可能位置まで微小回動す
る。
そして、紙送りに伴なってプラテンが回動され従動ギ
ヤが回動されると、間欠ギヤと従動ギヤとが確実に噛合
い、キャリッジが右方へ移動して第3弾性部材の弾性力
が作用しても間欠ギヤが逆転せずに従動ギヤで回転駆動
され、従動ギヤと共に回転するリリースカムによって揺
動アームのカム従動部が押動され、この揺動アームを介
してペーパーベールが作用位置から離間位置へ揺動さ
れ、間欠ギヤが所定角度回動する間ペーパーベールはリ
リースカムを介して離間位置に保持される。その結果、
印字用紙はプラテンのペーパーベールとの間に円滑に給
紙される。その後、ペーパーベールは作用位置に復帰
し、間欠ギヤの間欠部が従動ギヤに対向して間欠ギヤが
回転駆動されなくなると、間欠ギヤは第2弾性部材の回
動付勢力に抗して第3弾性部材で係止される。
〔考案の効果〕
本考案に係る印字装置の自動紙送り装置によれば、リ
リース機構が、間欠ギヤと、リリースカムと、カム従動
部と、間欠ギヤを従動ギヤに噛合するように回動付勢す
る第2弾性部材と、間欠ギヤの間欠部が従動ギヤに対向
するようにストッパを第2弾性部材の回動付勢力に抗し
て係止する当接部であって、間欠ギヤが従動ギヤに噛合
し始める噛合可能位置のときに、前記ストッパに近接状
に対向する当接部を有する第3弾性部材と、作動カム片
と、作動カム片と当接可能な作動係合部および第3弾性
部材と当接可能で且つ第3弾性部材を前記ストッパから
離脱可能なリリース作動部を有するリリース部材とを備
え、キャリッジが側方移動位置に移動した際には、リリ
ース部材の作動係合部が作動カム片により押動されると
ともに、リリース作動部が第3弾性部材を係止解除側へ
揺動させて前記ストッパに対する係止を解除させ、キャ
リッジが側方移動位置から中央方向へ移動した際には、
作動カム片がリリース部材の作動係合部から離脱すると
ともに、リリース作動部が第3弾性部材で押し戻され第
3弾性部材が前記ストッパを再び係止するように構成し
たので、キャリッジが側方移動位置に一旦移動したとき
には第3弾性部材が係止解除作動し、間欠ギヤが噛合可
能位置になるけれども、その後従動ギヤが回動すること
なく、キャリッジが中央方向へ移動した際には、第3弾
性部材が、間欠ギヤのストッパを再び係止するので、キ
ャリッジの原点検出を実行する位置と自動紙送りのため
にリリース機構を作動させる位置とを側方移動位置に共
通に設定することができるようになる。これにより、印
字位置の機枠の横幅を狭くして印字装置を小型化・軽量
化できるうえ、キャリッジの原点検出を脱調方式で行う
ことも可能となり、キャリッジの駆動制御も簡単化す
る。
加えて、第2弾性部材と第3弾性部材とを一体したこ
とにより、弾性部材及び弾性部材を取付ける為のビスや
ピンなどの部品数を節減し、製作コストを低減すること
が出来る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面に基いて説明す
る。本実施例は電子タイプライタの自動紙送り装置に本
考案を適用した場合の一例である。
第1図・第2図に示すように、タイプライタ1のケー
シングの内部の左右両端には夫々側壁板2(機枠)が設
けられ、その一対の側壁板2間に配設されたプラテン4
は、そのプラテン軸5の両端部近傍において左右の側壁
板2に回転可能に支持されると共に、プラテン軸5の左
端部には従動ギヤ7とプラテンノブ11とが固着されてい
る。
前記従動ギヤ7とその外側の大径軸部11aとプラテン
ノブ11とは合成樹脂材料にて一体形成され、プラテンノ
ブ11はケーシングの側板3の外側に配設されている。
ペーパーベール8はプラテン4と平行に配設され、ペ
ーパーベール8の左端部は、左側の側壁板2に固着した
ピン9に回動可能に枢支されたペーパーベールアーム10
(揺動アーム)の上端部の水平腕部10aの内端部に固着
されると共に、その右端部は、右側の側壁板2に固着し
たピン9に回動可能に枢支されたペーパーベールアーム
10の上端部の水平腕部10aの内端部に固着されている。
前記ピン9には捩りバネ13(第1弾性部材)が外装さ
れ、この捩りバネ13の一端部がペーパーベールアーム10
下端のクランク状の係止部で係止され、他端部は側壁板
2で係止されている。また、右側のペーパーベールアー
ム10の下端部と側壁板2との間に捩りバネ13よりも弱い
捩りバネ(図示略)が介装されており、前記左右1対の
ペーパーベールアーム10を介してペーパーベール8がプ
ラテン4に近接する作用位置とプラテン4から離間する
離間位置との2位置に切換え可能に構成され、作用位置
にあるときに左側のペーパーベールアーム10の上部の後
端が大径軸部11aに当接してペーパーベール8とプラテ
ン4間に数mmの隙間が形成され、ペーパーベール8は捩
りバネ13と右側の捩りバネにより、プラテン4の方へ弾
性付勢されている。
尚、ペーパーベール8は金属製の断面コ字状の剛性の
高い部材で形成されているので、左右のペーパーベール
アーム10が相互に捩れることはない。
左右のペーパーベールアーム10は内腕部10aと、ケー
シングの側板3の内側において下方へ延びる側板部10b
とからなり、側板部10bは前後方向に広幅で、その下方
においてクランク状に折曲げられている。
第1図に示すように、前記従動ギヤ7の後方には、小
径ギヤ18とそれより大径の大径ギヤ19からなる中間ギヤ
20が配設され、従動ギヤ7は小径ギヤ18に噛合ってい
る。中間ギヤ20の後方の側壁板2の内側にはラインフィ
ードモータ21が配設されており、その駆動軸21aに固着
された駆動ギヤ23は中間ギヤ20の大径ギヤ19に噛合って
いる。前記モータ21の取付フランジ21bには逆U字形の
ブラケット12が一体形成され、ブラケット12の上端部が
支軸12aにより側壁板2に回転自在に枢着され、ブラケ
ット12に固着された支軸18aは側壁板2の開口部22を挿
通して水平に延び、この支軸18aの外端部に中間ギヤ20
が回転自在に枢着され、モータ21の駆動軸21aは側壁板
2の開口部30を挿通して水平に延び、この駆動軸21aの
外端部に駆動ギヤ23が固着されている。前記モータ21と
中間ギヤ20とは、取付フランジ21bとブラケット12とを
支軸12a回りに回動させて位置調節後図示外のビス等で
側壁板2に固定されている。
キーボード(図示略)に設けられているリターンキー
やプリラインキーなどを操作したときには、制御装置
(図示略)によりラインフィードモータ21が駆動され、
駆動ギヤ23及び中間ギヤ20を介して従動ギヤ7が駆動さ
れ、プラテン4が回転して印字用紙16(第6図参照)が
所定長さ分紙送りされる。
次に、プラテン4に印字用紙16を給紙するときに、前
記ペーパーベール8を離間位置に切換えるリリース機構
24について、第1図〜第3図に基いて説明する。
前記従動ギヤ7の直ぐ下方には、側壁板2の外側にお
いて合成樹脂製のリリース部材34が段付ネジ35で側壁板
2に回動可能に枢着され、このリリース部材34の外側へ
延びた段付ネジ35の支軸部35aには間欠ギヤ25が回転可
能に枢支され、この間欠ギヤ25の外周部には約130度に
亙ってギヤ歯が欠落した間欠部25aが形成されると共
に、その間欠部25a以外のギヤ部は従動ギヤ7と噛合可
能に形成されている。
間欠ギヤ25の左端面にはリリースカム27が一体形成さ
れており、リリースカム27はリーディング側で支軸部35
aの中心位置から徐々に離間しその後所定範囲に亙って
半径が一定のカム面を有している。また、左側のペーパ
ーベールアーム10の側板部10bの中段部後端にはカム従
動部10cが形成され、カム従動部10cが間欠ギヤ25の回転
に応じて回転するリリースカム27のカム面に摺接して、
左右のペーパーベールアーム10は前後方向に揺動する。
間欠ギア25の右端面のうちの、間欠部25aのトレーリ
ング端に対応部位にはピン29が突設され、また間欠部25
aの中央に対応する部位には側面視にて頂角約30°の二
等辺三角形状のストッパ28が一体形成されている。
前記ピン29に後方から当接して間欠ギア25を時計方向
へ回動付勢する第1板バネ31(第2弾性部材)と、前記
間欠ギア25の間欠部25aを従動ギア7に対向させる為に
前記ストッパ28に前方から当接して第1板バネ31の回動
付勢力に抗してストッパ28を係止する第2バネ32(第3
弾性部材)とが、間欠ギヤ25の内側から下方へ延びるよ
うに配設されている。第1板バネ31と第2板バネ32とは
正面視L字形をなし、これら両板バネ31・32の下端部は
共通の取付板33に一体形成されていて、取付板33は側壁
板2の外面に2本のビス33aで固着されている。第2板
バネ32の上端部のうちのストッパ28に当接する当接部32
aは2箇所の折曲により後方へ変位させ、この当接部32a
がストッパ28の前側面を係止するようになっている。
前記間欠ギア25の内側に同軸状に且つ単独で回動可能
に配設されたリリース部材34の前端上部には、側壁板2
の前方を通って内方へ突出し且つ外方下り傾斜状の案内
面34aを有する作動係合部34bが形成されると共に、リリ
ース部材34の前部の下端部には第2板バネ32の所定距離
後方から第2板バネ32に対向するリリース作動部34cが
形成されている。
リリース部材34は、その自重により時計方向へ回動付
勢されており、リリース部材34は側壁板2から切り起さ
れた係止片38で後方より係止されて所定位置に係止さ
れ、作動係合部34bの案内面34aはキャリッジ36のペーパ
ーメータ37の下端のフランジ37aの左端部の作動カム片3
9の左方に対向する位置にあって、自動給紙の際キャリ
ッジ36が左限の側方移動位置に移動したときに作動カム
片39で案内面34aが上方へ押動され作動係合部34bが上方
へ回動操作されると、リリース部材34が反時計方向へ所
定角度回動してリリース作動部34cによって第2板バネ3
2を前方へつまり係止解除側へ押動させるようになって
いる。
次に、前記以外の各部の構造について補足説明する
と、第6図に示すように、プラテン4の後側下部とプラ
テン4の下端部に夫々当接する紙送りローラ40・41が設
けられ、これら紙送りローラ40・41はプラテン4の回転
に応動して従動回転するようになっている。キャリッジ
36の前端下部はガイド部材42で左右に移動自在に支持さ
れ、キャリッジ36の後端下部は左右の側壁板2に架着さ
れたガイドロッド43で左右に移動自在に支持され、キャ
リッジ36は制御装置で制御される駆動機構(図示略)に
よって左右に移動駆動される。キャリッジ36の上部のホ
ルダ部材44には印字ヘッド(図示略)とリボンカセット
45とコレクションリボン46とが搭載され、ホルダ部材44
は枢支軸47を回動中心としてリフト機構により上下に揺
動されて位置切換可能であり、キャリッジ36の後部には
プラテン4の前面に沿うペーパーメータ37が設けられて
いる。
更に、リリース部材34の作動係合部34bの上方近傍の
側壁板2の内面には、キャリッジ36が前記側方移動位置
に位置したこと検出する検出スイッチ(図示略)が取付
けられ、リリース部材34の回動に伴って、作動係合部34
bの上端が検出スイッチに当接して、検出スイッチがON
信号を出力する。
次に、前記プラテン4と紙送りローラ40で受止められ
る状態(第6図の位置P1)に手差しにて給紙した印字用
紙16を印字可能位置まで自動給紙するときの作用につい
て、第1図・第3図〜第6図に基いて説明する。
本実施例に係る自動紙送り装置においては、装置全体
の小型化を図る為に従動ギヤ7の径に対する間欠ギヤ25
の径が通常のタイプライタの従動ギヤに対する間欠ギヤ
の径よりも小径に形成されている関係上、給紙の最初の
段階において間欠ギヤ25とリリース機構24を作動させず
に、プラテン4のみを所定回転角回転させて印字用紙16
を第6図に示した位置P1から所定距離紙送りした位置P2
まで紙送りし、次の段階においてプラテン4と同期させ
て間欠ギヤ25とリリース機構24とを作動させ印字用紙16
を印字可能な位置P4まで紙送りする。
第1図に示す通常印字のときつまり間欠ギヤ25が非噛
合位置で且つ第2板バネ32が係止位置のときに、キーボ
ードのペーパーインサートキーを操作したときには、先
ずプラテン4が所定回転角度回転駆動されて印字用紙16
を位置P2まで紙送りしてからキャリッジ36が側方移動位
置に移動する。このとき、キャリッジ36の作動カム片39
でリリース部材34の作動係合部34bが上方へ押動され、
リリース部材34は第4図に破線で示すように反時計方向
へ所定角度回動し、リリース部材34のリリース作動部34
cで第2板バネ32が係止解除位置へ押動される。従っ
て、間欠ギヤ25は、第1板バネ31の弾性力により間欠ギ
ヤ25のリーディング端のギヤ歯が従動ギヤ7に噛合い可
能な位置まで時計方向に回動する。このときの間欠ギヤ
25の位置を噛合可能位置とする。
この状態において、ラインフィードモータ21の駆動に
より従動ギヤ7に紙送り方向(第4図において反時計方
向)に所定角度回転させると、間欠ギヤ25は従動ギヤ7
に確実に噛合して回転し、印字用紙16は位置P3まで紙送
りされる。このときの間欠ギヤ25の位置をリリース開始
位置とする。
その後、キャリッジ36が側方移動位置の右方近傍のレ
フトマージン位置に移動すると、作動カム片39は作動係
合部34bを押動しなくなるので、リリース部材34が第2
板バネ32の付勢力と自重による回動付勢力により原位置
へ復帰し、第2板バネ32がストッパ28に当接するが、間
欠ギヤ25が従動ギヤ7に噛合しているので間欠ギヤ25は
逆方向へ回動することはない。
そして、第5図に示すように従動ギヤ7が紙送り方向
に更に回転すると、間欠ギヤ25が時計方向に回転し、リ
リースカム27がペーパーベールアール10のカム従動部10
cに摺接してペーパーベール8がプラテン4から離間し
た離間位置に保持される。このとき、印字用紙16がプラ
テン4とペーパーベール8との間に確実に給紙され、第
6図に示す位置P4で停止する。
そして、間欠ギヤ25のトレーリング端のギヤ歯が従動
ギヤ7から外れる直前に、リリースカム27の傾斜面27a
の頂部27cが従動部10cから外れ、間欠ギヤ25が更に回転
して間欠ギヤ25と従動ギヤ7との噛合が解除されると、
ペーパーベールアーム10は捩りバネ13により作用位置側
へ強力に付勢されているため、第5図に示すように、ペ
ーパーベールアーム10の傾斜部10dがリリースカム27の
傾斜面27aを時計方向へ押動しつつ、ペーパーベールア
ーム10が、作用位置側へ大きく揺動する。ペーパーベー
ルアーム10が揺動していくと、角部10eが傾斜面27a上を
中心側へ移動しつつ、傾斜面27aを時計方向へ押動し、
間欠ギヤ25を更に回動させる。その後、角部10eが傾斜
面27bに移り傾斜面27bを時計方向へ押動するため、間欠
ギヤ25を更に回動させる。
こうして、間欠ギヤ25が回動するのに応じてピン29が
上方へ移動していき、ピン29が第1図に示す位置に近づ
くと、第1板バネ31がピン29を前方へ付勢するため、間
欠ギヤ25が更に回動し、第1板バネ31によるピン29を介
しての回動付勢力と、第2板バネ32によるストッパ28を
介しての回動付勢力とが均衡する位置まで、間欠ギヤ25
が回動する。
このようにして、第1図に示すように、間欠部25aが
従動ギヤ7と対向し、ペーパーベール8が作用位置に移
動し、第2板バネ32が再びストッパ28を係止する状態に
なる。
更に、印字リボンの交換等の際のカバーオープンの場
合に、キャリッジ36の原点位置設定の為、キャリッジ36
を側方移動位置へ移動させると、前記同様リリース部材
34が作動カム片39で回動操作されて間欠ギヤ25は第4図
に示す位置に切換えられるが、このとき第2板バネ32の
当接部32aはストッパ28の前側面に近接状に対向してい
るので、キャリッジ36が中央方向(右方)へ移動後には
第2板バネ32がリリース部材34のリリース作動部34cを
後方へ押し戻しつつその当接部32aがストッパ28を係止
位置へ押し戻すから、間欠ギヤ25は再び第1図に示す位
置に切換えられることになる。
本実施例に係る自動紙送り装置によれば、第1板バネ
31と第2板バネ32と取付板33とが一体形成されているの
で、板バネ及びそれらを取付けるビスやピン等の部品数
を節減すると共に製作コストを低減し得ること、ピン29
とストッパ28とを間欠ギヤ25の内側に設けて第1板バネ
31と第2板バネ32とを略同一面内に配設しているので紙
送り装置の左右方向幅が小さくなること、リリース部材
34を間欠ギヤ25の内方に同軸状に配設してこれら両者を
共通の段付ネジ35によって取付けるのでリリース部材34
の取付けの為のピンやピン取付孔を省略できること、ス
トッパ28の前側面を第2板バネ32で係止するように構成
したことにより、カバーオープン等に伴なうキャリッジ
36の原点位置設定後第2板バネ32は係止解除位置から係
止位置へ確実に復帰し、間欠ギヤ25が従動ギア7に噛合
うことを防止し得ること、などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は自動紙送
り装置の側面図、第2図は同装置の要部背面図、第3図
はリリース機構の分解斜視図、第4図は間欠ギヤが噛合
可能位置にあるときの第1図相当部分図、第5図は間欠
ギヤが紙送り完了直前の状態にあるときの第1図相当部
分図、第6図はプラテンに対する紙送り位置を示す説明
図、第7図は従来技術に係る第1図相当図である。 4……プラテン、7……従動ギヤ、8……ペーパーベー
ル、10……ペーパーベールアーム、10c……カム従動
部、13……捩りバネ、21……ラインフィードモータ、24
……リリース機構、25……間欠ギヤ、27……リリースカ
ム、28……ストッパ、31……第1板バネ、32……第2板
バネ、32a……当接部、34……リリース部材、34b……作
動係合部、34c……リリース作動部、36……キャリッ
ジ、39……作動カム片。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部に従動ギヤを有しモータで回転駆動
    されるプラテンと、機枠に枢着された揺動アームで両端
    部が夫々支持され、プラテンに近接する作用位置とプラ
    テンから離間する離間位置との間を移動可能なペーパー
    ベールと、ペーパーベールをプラテン方向に付勢する第
    1弾性部材と、キャリッジを機枠の近くの側方移動位置
    に移動させてから自動紙送りするときにペーパーベール
    を離間位置に切換えるリリース機構とを備え、 前記リリース機構は、 プラテンの従動ギヤに噛合可能な間欠ギヤと、 その間欠ギヤと一体的に回転するリリースカムと、 前記揺動アームの一方に設けられ、リリースカムが紙送
    り時の回転方向へ回転するときに、リリースカムに摺動
    してペーパーベールを離間位置に保持するカム従動部
    と、 前記間欠ギヤを従動ギヤに噛合するように回動付勢する
    第2弾性部材と、 前記間欠ギヤに設けられたストッパと、 前記第2弾性部材と一体形成され、前記間欠ギヤの間欠
    部が従動ギヤに対向するように前記ストッパを第2弾性
    部材の回動付勢力に抗して係止する当接部であって、間
    欠ギヤが従動ギヤに噛合し始める噛合可能位置のときに
    前記ストッパに近接状に対向する当接部を有する第3弾
    性部材と、 前記キャリッジと一体的に移動する作動カム片と、 前記作動カム片と当接可能な作動係合部と、前記第3弾
    性部材と当接可能で且つ第3弾性部材を前記ストッパか
    ら離脱可能なリリース作動部とを有するリリース部材と
    を備え、 前記キャリッジが前記側方移動位置に移動した際には、
    リリース部材の作動係合部が作動カム片により押動され
    るとともに、リリース作動部が第3弾性部材を係止解除
    側へ揺動させて前記ストッパに対する係止を解除させ、
    キャリッジが前記側方移動位置から中央方向へ移動した
    際には、作動カム片がリリース部材の作動係合部から離
    脱するとともに、前記リリース作動部が第3弾性部材で
    押し戻され第3弾性部材が前記ストッパを再び係止する
    ように構成したことを特徴とする印字装置の自動紙送り
    装置。
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