JP3696061B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに関し、特にライン式の印字機構を備えたプリンタ本体にカバーを開閉可能に設けたドロップインタイプのサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ドロップインタイプのプリンタでは、プリンタ本体の開口部に開閉可能なカバーが設けられ、このカバーを開けて、ロール状の感熱紙などの消耗品や、紙詰まり等の本体内部のメンテナンスを行っていた。
そして、プリンタ本体に回動可能に設けられたレバー軸、及びそのレバー軸に取付けられて連動する一対のレバーアームを設けて、カバーを開ける際に、一対のレバーアームを回動させることにより、カバーの開閉を検出するセンサが作動して、プリンタの駆動を停止するようになっている。
また、カバーを閉じた際に、一対のレバーアームを回動させることにより、上記センサが作動して、プリンタの駆動停止を解除するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プリンタ本体へのカバーの取付けは、種々のアセンブリメーカによって異なり、その製造上の寸法に誤差があるため、プリンタ本体にカバーを閉じてロックする際に、同一部品であっても嵌合ガタが生じたり、カバーの歪みやねじれなどのガタ付きにより、旨くロックされず、そのロックをセンサが精度良く検出できないおそれがあった。
【0004】
また、レバー軸に対して一対のレバーアームの取付角度が常に一定にするのが、レバー軸のねじれ等によって難しくかった。そのために、一対のレバーアームの高さ位置が異なり、それぞれを回動させるカバーの押圧位置が若干異なることにより、上記センサの検出が不安定となり、プリンタ本体へのカバーのロックを正確に検出できないおそれがあった。
【0005】
また、これら大小の誤差のバラツキが生じても、必ずプリンタ本体にカバーが閉じてロックされるように、カバーの開閉移動量を十分に大きくして、そのバラツキを吸収する改善策もあるが、この定常状態よりも一旦大きく移動させるため沈みしろを必要とし、検出センサが過剰に押圧されたり、また設計上、小型化・薄型化を図ることが難しくなる。
【0006】
また、プリンタ本体にカバーを取付ける際に、カバー等のねじれガタや嵌合ガタなどのバラツキが、ユーザが使用する時間の経過とともにさらに大きくなり、カバーがプリンタ本体にロックされず、特に、カバーにプラテンローラが軸支されたタイプのプリンタでは、用紙が正常に搬送されず、正確な印字記録ができなくなるおそれがある。
【0007】
本発明の目的は、組立てに対して汎用性があり、多少ガタツキがあってもカバーのロックを確実に検出するようにしたプリンタを提供することにある。また、経時変化が生じても、カバーのロックを検出するようにしたプリンタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題の少なくとも1つを解決するための第1の解決手段は、互いに対向配置された第1、第2の側板部を備えたプリンタ本体に、開閉自在なカバー及び該カバーのロック状態を検出するロック検出センサを取付け、第1、第2の側板部間に回転可能に軸支されたレバー軸を取付け、レバー軸の一端にガタ付きを許容する第1のレバーアームを遊嵌し、レバー軸の他端に第2のレバーアームを嵌着して、さらに、第1のレバーアームにレバー軸の一方の回転方向に付勢する付勢部材を取付けし、第2のレバーアームと第2の側板部の少なくとも一方に、付勢部材の付勢力を規制する規制部材を設け、プリンタ本体にカバーを閉塞する際に、カバーが第1、第2のレバーアームを押しながら該第1、第2のレバーアームを回転させ、付勢部材の付勢力により、第1、第2のレバーアームが元の位置に復帰してロックし、第2のレバーアームの動きによりロック検出センサを駆動して、ロック状態を検出するようにしたものである。
【0009】
また、第2の解決手段として、第2の側板部に回動可能に軸支されたロック検出レバーを取付け、該ロック検出レバーを第2のレバーアームとロック検出センサとの間に介在させ、該ロック検出レバーの一端を第2のレバーアームの一端に当接させ、該ロック検出レバーの他端をロック検出センサに設けた操作部材に当接させて、第2のレバーアームを規制部材から離間させた際に、ロック検出レバーの回動量を第2のレバーアームよりも大きくして、ロック検出センサの操作部材の移動量を大きくしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態であるラインタイプのプリンタを図1乃至図9に基づいて、以下に説明する。
図1に示すように、プリンタは、プリンタ本体12と、ヒンジ軸14を中心にして、プリンタ本体12に対する開閉可能なカバー16とから主に構成されている。
カバー16は、その先端に、ヒンジ軸14の軸方向に沿う矩形状をした平板部17と、平板部17の両端からそれぞれ略直角に下方に折り曲げられた側板部18、19とを備えた板金製の取付板20を設けている。
各側板部18、19には、その先端にかぎ状をしたロック爪18a、19aが形成されている。
側板部18、19間には、金属製の回転軸22が回転可能に軸支されていて、回転軸22には、黒色のゴム製のプラテンローラ24が取り付けられている。
また、回転軸22の一先端は、側板部19の外方に延設され、小ギヤ26が一体に取付けられている。
【0011】
図1乃至図3に示すように、プリンタ本体12には、板金製のシャーシ30が設けられていて、矩形状をした底板部30aと、底板部30aの両端から略直角に上方に折り曲げられた側板部(第1、第2の側板部)30b、30cと、底板部30aの後方側縁部に沿って略直角に上方に折り曲げられた背板部30dとからなっている。
図2に示すように、側板部(第2の側板部)30bには、底板部30aと同一面上となるように、外方に突出した規制部在としてのストッパ(突片)30eと、ほぼ中央の上縁部をU字状に切り欠いたU溝30fと、このU溝30fに隣接して小さく切り欠いた切り欠き溝30gとがそれぞれ形成されている。
また、図3に示すように、側板部(第1の側板部)30cには、ほぼ中央の上縁部をU字状に切欠いたU溝30jと、その下方隅部に折り曲げ形成された突部30hとが形成されている。
【0012】
図2及び図3に示すように、底板部30a上の前方側には、側板部30b、30c間に配設された黒色をした樹脂製の用紙ガイド32が取付けられている。
用紙ガイド32の前方側縁部は、滑らかに丸みを帯びて形成されていて、そのほぼ中央には、矩形状の一対の切欠溝32aが形成され、切欠溝32a内に設けられた図示しない小突起部には両端をコイル状に巻回させた逆U字状をした1本の線ばね34が取付けられている。そして、線ばね34の先端側は、弾性付勢力により通常持ち上げられていて、用紙ガイド32の上面から離間している。
【0013】
また、用紙ガイド32上面のほぼ中央の後方側には、切欠溝32aに隣接して、取付孔32bが形成され、この取付孔32b内に用紙検出センサとしてのフォトインタラプタ36(図10参照)が取付けられている。
フォトインタラプタ36は、LEDとフォト・トランジスタとからなる一般的な光電スイッチであり、LEDから出射した光を用紙100(図10参照)の面に当て、その反射光をフォト・トランジスタで受光することにより、その用紙100の有無を検出するものである。
ここで、用紙100を検出するには、フォトインタラプタ36からほぼ1mmの距離に用紙100の面が位置した場合である。
【0014】
用紙ガイド32の後方には板金製のヘッド取付板37が立設されていて、ヘッド取付板37の上面(前面)にライン状をしたサーマルヘッド(印字ヘッド)37aが貼付けられている。そして、ヘッド取付板37は、側板部30b、30c間を橋絡する金属製の支軸38を介してその下縁側がシャーシ30の側板部30b、30cに揺動可能に支持されている。
ヘッド取付板37の一端部には、L字状をした押し当て片37bが延設されている。
ヘッド取付板37とシャーシ30の背板部30dとの間には、2個のコイルばね40が圧縮された状態で取付けられている。コイルばね40により支軸38を支点として、ヘッド取付板37の上縁側を用紙ガイド32の方(前方)へ常に付勢し、押し当て片37bを側板部30bの切り欠き溝30g内の縁部に弾圧させている。
【0015】
図1及び図4に示すように、側板部30b、30c間には、その両端が軸支された回転可能な金属製のレバー軸42が設けられていて、レバー軸42が底板部30aと用紙ガイド32との間に配されている。また、レバー軸42の一端には、その断面がコ字状となるように切り欠いて、平面加工部42aが形成されている。
図4及び図5に示すように、レバーアーム(第2のレバーアーム)44は、略くの字状をした板金からなり、その一端側が折り曲げられてイジェクト用の摘み取付部44aを、その近傍に凹状をしたロック爪受け部44bを構成し、その他端側に係止片44cを構成している。
【0016】
同様に、図4及び図6に示すように、レバーアーム(第1のレバーアーム)46は、略くの字状をした板金からなり、その一端側に凹状をしたロック爪受け部46bを構成し、その他端側に折り曲げ形成された係止片46cを構成している。
そして、上記レバー軸42の一端には、上記レバーアーム44がかしめ結合にて嵌着していて、その他端には、弱圧入されたレバーアーム46が僅かに遊嵌されている。さらに、レバーアーム46がレバー軸42に遊嵌した部分には、C形ワッシャ43が抜け止め用に嵌め込まれている。また、レバーばね48(図6参照)は、そのコイル状の部分がレバー軸42の平面加工部42aに取付けられ、その一端がレバーアーム46の係止片46cに、その他端が側板部30cの突部30hに弾性付勢力をもたせて係止している。
したがって、上記レバーばね48により、レバーアーム46は、レバー軸42を中心に、図6の時計周り方向に常に付勢されている。
【0017】
図5に示すように、略凸状をした樹脂製のロック検出レバー50は、その一端側に短辺を有する突出部50aと、その他端側に長辺を有する突出部50bとを有している。
突出部50aには上記レバーアーム44の係止片44cが当接し、突出部50bには後述する検出スイッチの一部が当接するようになっている。
そして、ロック検出レバー50は、側板部30b側の支軸38の一端に揺動可能に取り付けられ、側板部30bに沿うようになっている。
【0018】
側板部30bにネジなどで取り付け固定された検出スイッチ(ロック検出センサ)52は、一般的なマイクロスイッチであり、その操作部材52aが、上記ロック検出レバー50の突出部50bに当接し、ロック検出レバー50の揺動に応じて、検出スイッチ52内に出入り自在となっている。
【0019】
次に、図3に示すように、ヘッド取付板37の後方側に位置して、側板部30cには、ステッピングモータ54が取付けられていて、用紙100をサーマルヘッド37aに搬送するための駆動源である。
モータ54の回転シャフト54a(図3参照)には、回転駆動力を伝達する複数のギヤ群56が取付けられている。
そして、モータ54の回転駆動力をギヤ群56に噛合う上記小ギヤ26を介してプラテンローラ24の回転軸22に伝達するようになっている。
【0020】
次に、プリンタ本体12にカバー16を閉めてロックする動作を図8に基づいて以下に説明する。
先ず、図8Aに示すように、プリンタ本体12にカバー16を閉じる前の状態を説明すると、レバーアーム46に一端を取付けたレバーばね48(図6参照)の付勢力により、図6の時計回り方向にレバーアーム46を回転する力が働き、その回転駆動力によりレバー軸42を回転しようとする。しかし、レバー軸42と連動するレバーアーム44が側板部30bのストッパ(突片)30eに当たり、図8Aの反時計回り方向へのレバーアーム44の回転が阻止されている。
ロック検出レバー50は、突出部50aがレバーアーム44の係止片44cに押圧されると、支軸38を中心に図8Aの時計周り方向に回動し、その結果、突出部50bが図示上方に上昇して、検出スイッチ52の操作部材52aをその検出スイッチ52内の図示しないばね部材に抗して持ち上げる。よって、検出スイッチ52はON状態となっている。
【0021】
続いて、図8B及び図9に示すように、プリンタ本体12にカバー16を閉じ始めると、先ず、カバー16のロック爪19aがレバーアーム46の突出した部分を押圧する。すると、レバーばね48の弾性付勢力に抗しながら、図9に示すレバーアーム46を図に矢示した反時計回り方向にレバー軸42を中心として回動させる。そして、レバーアーム46の回動に応じて、レバー軸42も同じ反時計回り方向に回動する。ここで、レバーアーム46は、たとえカバー16のロック爪18a、19aやレバーアーム44、46等の左右のバラツキがあったとしても、レバー軸42の平面加工部42aにガタツキを許容する範囲をもたせて取付けられているため、このガタツキを吸収する。
そして、このレバー軸42の回転に連動するレバーアーム44(図6参照)も同じ方向に回動する。
【0022】
その結果、レバーアーム44の係止片44cが持ち上げられ、係止片44はストッパ(突片)30eから離間する。また、レバーアーム44の突出した部分には、カバー16のロック爪18aが摺動する。
このように、ロック検出レバー50の突出部50aは、当接していた係止片44cが上昇してストッパ(突片)30eから離間して、検出スイッチ52の操作部材52aが突出部50bを押圧することにより、ロック検出レバー50全体が支軸38を中心に図8Bの矢示した反時計回り方向に回動する。よって、検出スイッチ52はON状態からOFF状態となる。
【0023】
このとき、係止片44cの移動量は、常にストッパ(突片)30eを基準とした移動量であり、カバー16やレバーアーム44、46等のバラツキに影響さらない。
また、ロック検出レバー50は、突出部50aと突出部50bの支軸38からの距離を異ならせて、レバー軸42の僅かな回転角度をその比に応じて大きくする。そのために、検出スイッチ52ではその操作部材52aの移動量が大きくなり、検出をより精度良く行える。
【0024】
さらに続けて、図8Cに示すように、プリンタ本体12に対してカバー16を押圧して閉じていくことにより、カバー16のロック爪18a、19aが各レバーアーム44、46の突出した部分から凹状となったロック爪受け部44b、46bに係合する。
すると、図9に示すレバーばね48の付勢力により、ロック爪18a、19aがロック爪受け部44b、46b内に係合され、レバーアーム46が元(初期状態)の位置に戻り(図6参照)、レバー軸42が反時計回り方向に僅かに回転し、このレバー軸42に連動するレバーアーム44も元の位置の状態に復帰する。したがって、レバーアーム44の係止片44cが再び下降し、側板部30bのストッパ(突片)30eに当接する。そして、係止片44cがロック検出レバー50の突出部50aを押圧することにより、突出部50bが上昇し、検出スイッチ52の操作部材52aを検出スイッチ52の図示しないばね部材に抗して押し上げる。よって、検出スイッチ52は、OFF状態からON状態となる。
【0025】
なお、図8Cに示すプリンタ本体12に閉じられたカバー16を開放するときには、レバーアーム44の摘み取付部44aを押圧し、レバーアーム44の係止片44cがカバー16の側板部18を押し上げ、ロック爪18a、19aがロック爪受け部44b、46bから解除されることにより、カバー16がプリンタ本体12から開放されて行われる。
【0026】
次に、プリンタにロール紙を装着して、プリンタのカバー16をプリンタ本体12に閉める際に、用紙100の有無を検出する動作を図10A及び図10Bに基づいて以下に説明する。
先ず、カバー16が開いた状態では、フォトインタラプタ36上に何も遮るものがないので、フォトインタラプタ36はOFF状態である。
次に、カバー16を開けた状態で、ロール状に巻回された用紙100をプリンタ本体12とヒンジ軸14間の空間内に挿入した後に、続けて、巻回された用紙100のうち、その先端縁部分を用紙ガイド32上までやや余分に引っ張り出す。
このとき、用紙ガイド32上の用紙100は、線ばね34によって持ち上げられているため、フォトインタラプタ36はOFF状態のままである。
【0027】
さらに、プリンタ本体12にカバー16を押圧して閉じると、プラテンローラ24はヘッド取付板37に圧接され、カバー16に軸支されたプラテンローラ24の回転軸22が各側板部30b、30cのU溝30f、30j内に挿通され、ロック爪18a、19aがロック爪受け部44b、46bに係合する(図5、図6参照)。このように、図10に示したように、プリンタ本体12にカバー16を閉じると、プラテンローラ24の外周部分に、弾性付勢力に抗して線ばね34が圧接する(図7参照)。
このとき、用紙ガイド32上の1mm程の距離に用紙100が配置されていることから、フォトインタラプタ36はON状態を検出する。このようにして、フォトインタラプタ36による用紙100の有無を検出する。
【0028】
そして、プリンタ本体12にカバー16を閉じた後、用紙100に印字記録するために、ギア群56、小ギヤ26を介してプラテンローラ24に伝達したモータ54を回転駆動させ、プラテンローラ24とヘッド取付板37のサーマルヘッド37a間に用紙100が搬送され、サーマルヘッド37aにより用紙100に印字記録する。
【0029】
以上のように、本実施形態のプリンタでは、ロック検出スイッチ(検出スイッチ52)がカバー16のロック状態を正確に検出するので、その後に行われる印字記録の際に、カバー16に軸支されたプラテンローラ24によってスムーズに用紙100が搬送され、用紙100への印字記録をより正確に行うことができる。
【0030】
以上のように構成され、動作する本実施形態のプリンタは、以下のような効果を奏する。
1)側板部30b、30cを備えたプリンタ本体12に、開閉自在なカバー16及びカバー16のロック状態を検出する検出スイッチ52を取付け、側板部30b、30c間に回転可能に軸支されたレバー軸42を取付け、レバー軸42の一端にガタ付きを許容するレバーアーム46を遊嵌し、レバー軸42の他端にレバーアーム44を嵌着して、レバーアーム46にレバー軸42の一方の回転方向に付勢するレバーばね48を取付けし、側板部30bにレバーばね48の付勢力を規制する突片30eを設け、プリンタ本体12にカバー16を閉塞する際に、カバー16がレバーアーム44、46を押しながら該レバーアーム44、46を回転させ、レバーばね48の付勢力により、レバーアーム44、46が元の位置に復帰してロックし、レバーアーム44の動きにより検出スイッチ52を駆動して、ロック状態を検出するようにしたにより、レバーアーム44、46のガタによるバラツキが、レバーアーム46のレバー軸42に対する許容範囲内で吸収され、その結果、微調整されたレバー軸42の回転量によりレバーアーム44が一体に回動して、検出スイッチ52がロック状態を精度良く検出することができる。
【0031】
2)側板部30bに回動可能に軸支されたロック検出レバー50を取付け、ロック検出レバー50をレバーアーム44と検出スイッチ52との間に介在させ、ロック検出レバー50の一端をレバーアーム44の一端に当接させ、その他端を検出スイッチ52に設けた操作部材52aに当接させて、レバーアーム44を突片30eから離間させた際に、ロック検出レバー50の回動量をレバーアーム44よりも大きくして、検出スイッチ52の操作部材52aの移動量を大きくしたことにより、レバー軸42及びレバーアーム44の回転角が微小なものであっても、その回転量に応じて、ロック検出レバー50がその一端の小さな移動量をその他端が大きな移動量にするため、検出スイッチ52の操作部材52aをより大きく動かし、より一層精度良くカバーのロック状態を検出することができる。
【0032】
3)レバーアーム44が突片30eを基準位置として、そこからの移動距離で検出スイッチ52のON、OFFによるロック、又はロック解除を検出するので、検出スイッチ52への押し過ぎを防止することができる。
【0033】
4)カバー16にプラテンローラ24を軸支し、さらにレバーアーム4、46の移動距離を少なくしたので、プリンタの小型化・薄型化に対応することができる。
【0034】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、その主旨を逸脱しない範囲内において変更して実施することができる。例えば、上述した一実施形態では、ロック検出センサ(検出スイッチ)52と用紙検出センサ36の両方がONで、検出するとしているが、2つのセンサのうち、片方または両方がOFFで検出するように設定してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上のように説明してきたプリンタは、互いに対向配置された第1、第2の側板部を備えたプリンタ本体に、開閉自在なカバー及び該カバーのロック状態を検出するロック検出センサを取付け、第1、第2の側板部間に回転可能に軸支されたレバー軸を取付け、レバー軸の一端にガタ付きを許容する第1のレバーアームを遊嵌し、レバー軸の他端に第2のレバーアームを嵌着して、さらに、第1のレバーアームにレバー軸の一方の回転方向に付勢する付勢部材を取付けし、第2のレバーアームと第2の側板部の少なくとも一方に、付勢部材の付勢力を規制する規制部材を設け、プリンタ本体にカバーを閉塞する際に、カバーが第1、第2のレバーアームを押しながら該第1、第2のレバーアームを回転させ、付勢部材の付勢力により、第1、第2のレバーアームが元の位置に復帰してロックし、第2のレバーアームの動きによりロック検出センサを駆動して、ロック状態を検出するようにしたことにより、レバーアームのガタによるバラツキが第1のレバーアームのレバー軸に対する許容範囲内で吸収され、その結果、微調整されたレバー軸の回転量により第2のレバーアームが一体に回動して、ロック検出スイッチがロック状態を精度良く検出することができる。
【0036】
また、第2の側板部に回動可能に軸支されたロック検出レバーを取付け、該ロック検出レバーを第2のレバーアームとロック検出センサとの間に介在させ、該ロック検出レバーの一端を第2のレバーアームの一端に当接させ、該ロック検出レバーの他端をロック検出センサに設けた操作部材に当接させて、第2のレバーアームを規制部材から離間させた際に、ロック検出レバーの回動量を第2のレバーアームよりも大きくして、ロック検出センサの操作部材の移動量を大きくしたことにより、レバー軸及び第2のレバーアームの回転角が微小なものであっても、その回転量に応じて、ロック検出レバーがその一端の小さな移動量をその他端が大きな移動量にするため、検出スイッチの操作部材をより大きく動かし、精度良くカバーのロック状態を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるプリンタの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態であるプリンタの左方側の斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態であるプリンタの右方側の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態であるプリンタの要部拡大斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態であるプリンタの左側面図である。
【図6】本発明の一実施形態であるプリンタの右側面図である。
【図7】本発明の一実施形態であるプリンタの正面図である。
【図8】本発明の一実施形態であるプリンタの動作を説明するための説明図であり、図8Aは、カバーを挿着する前の状態、図8Bは、カバーを挿着している最中の動作状態、図8Cは、カバーを挿着した後の状態をそれぞれ示す左側面図である。
【図9】本発明の一実施形態であるプリンタの動作を説明するための説明図で、カバーを挿着する動作状態を示す右側面図である。
【図10】本発明の一実施形態であるプリンタの用紙検出センサとカバーとの関係を示す動作説明図である。
【符号の説明】
12 プリンタ本体
16 カバー
30b 側板部(第2の側板部)
30c 側板部(第1の側板部)
30e 突片(規制部材)
42 レバー軸
44 レバーアーム(第2のレバーアーム)
46 レバーアーム(第1のレバーアーム)
48 レバーばね(付勢部材)
50 ロック検出レバー
52 ロック検出センサ(検出スイッチ)
52a 操作部材
Claims (2)
- 互いに対向配置された第1、第2の側板部を備えたプリンタ本体に、開閉自在なカバー及び該カバーのロック状態を検出するロック検出センサを取付け、前記第1、第2の側板部間に回転可能に軸支されたレバー軸を取付け、前記レバー軸の一端にガタ付きを許容する第1のレバーアームを遊嵌し、前記レバー軸の他端に第2のレバーアームを嵌着して、
さらに、前記第1のレバーアームに前記レバー軸の一方の回転方向に付勢する付勢部材を取付けし、前記第2のレバーアームと前記第2の側板部の少なくとも一方に、前記付勢部材の付勢力を規制する規制部材を設け、
前記プリンタ本体に前記カバーを閉塞する際に、前記カバーが前記第1、第2のレバーアームを押しながら該第1、第2のレバーアームを回転させ、前記付勢部材の付勢力により、前記第1、第2のレバーアームが元の位置に復帰してロックし、前記第2のレバーアームの動きにより前記ロック検出センサを駆動して、ロック状態を検出するようにしたことを特徴とするプリンタ。 - 前記第2の側板部に回動可能に軸支されたロック検出レバーを取付け、該ロック検出レバーを前記第2のレバーアームと前記ロック検出センサとの間に介在させ、該ロック検出レバーの一端を前記第2のレバーアームの一端に当接させ、該ロック検出レバーの他端を前記ロック検出センサに設けた操作部材に当接させて、前記第2のレバーアームを前記規制部材から離間させた際に、前記ロック検出レバーの回動量を前記第2のレバーアームよりも大きくして、前記ロック検出センサの操作部材の移動量を大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
Priority Applications (1)
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