JPH10235909A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH10235909A
JPH10235909A JP4753397A JP4753397A JPH10235909A JP H10235909 A JPH10235909 A JP H10235909A JP 4753397 A JP4753397 A JP 4753397A JP 4753397 A JP4753397 A JP 4753397A JP H10235909 A JPH10235909 A JP H10235909A
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thermal head
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Toru Takami
徹 高見
Hiroaki Hosomi
浩昭 細見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構成で記録紙の装填作業の容易なサーマ
ルプリンタを提供する。 【解決手段】本体フレーム2にコイルバネ29を介して
サーマルヘッド25が支持され、本体フレーム2に対し
て開閉自在なカバーフレーム3にプラテンローラ10が
設けられる。また、本体フレーム2にはレバー部材14
が回動自在でコイルバネ32により付勢されて支持され
る。カバーフレーム3を閉じる際にプラテンローラ10
のプラテン軸受11が当接することによりレバー部材1
4が回動し、サーマルヘッド25と係合してサーマルヘ
ッド25をプラテンローラ10と接触しない位置に退避
させる。カバーフレーム3の閉位置においてはコイルバ
ネ32の弾性力によってレバー部材14とサーマルヘッ
ド25との係合が解除され、さらに、レバー部材14の
係止面141がプラテンローラ10のプラテン軸受11
を押圧することによってカバーフレーム3の閉位置を保
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばPOS(P
oint−Of−Sales)システムに用いられるレ
シートプリンタ等のサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ロール状の記録紙に対してサ
ーマルヘッド等によって印字等の記録を行うサーマルプ
リンタが知られている。
【0003】一般に、この種のサーマルプリンタにおい
ては、本体フレームにサーマルヘッドが設けられる一
方、この本体フレームに開閉自在に支持されたカバーフ
レームにプラテンローラが設けられる。このプラテンロ
ーラは、カバーフレームの先端部に回動自在に支持さ
れ、カバーフレームが閉じられた状態においてサーマル
ヘッドに当接するように構成される。また、サーマルヘ
ッドは、バネ等の弾性力によってプラテンローラに対し
て押圧されるように構成される(例えば、特開平4ー6
4471号公報等参照)。
【0004】そして、サーマルヘッドとプラテンローラ
との間に記録紙を挟み、サーマルヘッドを駆動して記録
紙上に所定の印字等を行うとともに、プラテンローラを
回転させて記録紙を排出するように構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサーマルプリンタにおいては、次のような問
題があった。
【0006】すなわち、従来のサーマルプリンタにおい
ては、カバーフレームを閉じる場合に、プラテンローラ
をサーマルヘッドの先端部に接触させ、これをカムにす
ることによってヘッドをその押圧力に抗する方向に移動
させてプラテンローラを所定の位置にセットするように
しているが、その際に、記録紙はサーマルヘッドとプラ
テンローラとの間に挟み込まれるため、オペレータが不
注意等によって記録紙を斜めにセットした場合には、記
録紙の走行に伴ってジャムが生ずる場合がある。
【0007】これに対し、プラテンローラを支持する支
持部材が閉じられた状態において、プラテンローラとサ
ーマルヘッドとの間に適宜の間隙を画成し得るように構
成されたサーマルプリンタも案出されている(例えば、
特公平6−79855号公報等参照)。そして、これに
よれば、容易かつ確実に記録紙の装填作業を行うことが
できる。
【0008】しかし、かかる従来例の場合、プラテンロ
ーラの支持部材を閉じた後に、さらにカバーを回動させ
てプラテンローラをサーマルヘッドに押圧させるように
なっているため、装置構成が複雑になるとともに、記録
紙の装填作業に手間がかかるという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の技術の課題を
考慮してなされたもので、その目的とするところは、簡
素な構成で、しかも記録紙の装填作業の容易なサーマル
プリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、記録紙が装填される本体フ
レームに第1の弾性手段を介して揺動自在に支持された
サーマルヘッドと、上記本体フレームに対して回動開閉
自在のカバーフレームの一端に回動自在に支持され、該
カバーフレームの閉位置において上記サーマルヘッドを
相対的に押圧するプラテンローラと、第2の弾性手段を
有し、上記本体フレームに揺動自在に支持され、上記カ
バーフレームを閉じる際に該カバーフレームの押圧部が
当接することにより移動し上記サーマルヘッドと係合し
て該サーマルヘッドを上記第1の弾性手段の押圧力に抗
して移動することによって該サーマルヘッドを上記プラ
テンローラと接触しない位置に退避させる一方、上記カ
バーフレームの閉位置においては上記第2の弾性手段の
弾性力によって上記サーマルヘッドとの係合が解除され
る方向に付勢され、かつ、当該第2の弾性手段の弾性力
によって上記カバーフレームを実質的に押圧して該カバ
ーフレームの閉位置を保持するロックレバー手段とを備
えたことを特徴とする。
【0011】請求項1記載の発明において、カバーフレ
ームを閉じる方向に移動させると、カバーフレームの押
圧部がロックレバー手段と当接し、ロックレバー手段が
移動することによってサーマルヘッドと係合し、これに
よりサーマルヘッドが第1の弾性手段の押圧力に抗して
移動され、サーマルヘッドはプラテンローラと接触しな
い位置まで退避させられる。
【0012】一方、カバーフレームの閉位置において
は、第2の弾性手段の弾性力によってロックレバー手段
が付勢され、カバーフレームに対して実質的に押圧され
る。そして、これによりカバーフレームの閉位置が保持
される。この場合、第2の弾性手段の弾性力によってロ
ックレバー手段とサーマルヘッドとの係合が解除されて
いるため、サーマルヘッドの付勢力はロックレバー手段
を介してカバーフレームに伝達されることはない。
【0013】そして、本発明によれば、カバーフレーム
を閉じる際、プラテンローラとサーマルヘッドとの間に
所定の空隙が形成され、これによりプラテンローラとサ
ーマルヘッドとの間に記録紙が挟み込まれることがない
ため、記録紙をセットする際にジャムが発生することは
ない。
【0014】また、本発明によれば、カバーフレームを
閉じた後にロックレバー手段によってカバーフレームを
係止するようにしたので、構成は非常に簡素なもので済
み、しかもカバーフレームを閉じるだけで自動的にその
係止を行われることから、記録紙の装填作業を能率的に
行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサーマルプリ
ンタの好ましい実施の形態を図1〜図4を参照して詳細
に説明する。
【0016】本実施の形態のサーマルプリンタは、例え
ば、POSシステム等に用いられるレシートプリンタ等
に適用されるもので、例えばロール状の感熱記録紙に対
して感熱方式の記録ヘッドにより印字等の記録を行うも
のである。
【0017】図1及び図2は、本実施の形態のサーマル
プリンタの内部のプリンタ機構1を示すものであり、図
1は、カバーフレーム3が開けられた状態のプリンタ機
構1の斜視図、図2はカバーフレーム3が閉じられた状
態のプリンタ機構1の側面構成図である。
【0018】プリンタ機構1は、金属等からなる本体フ
レーム2の上に設けられた開閉自在のカバーフレーム3
と、図示しない可動刃及びその可動刃駆動部を収納する
ためのオートカッタユニット4を有している。この場
合、印字時即ち記録紙Sを切断しない時においては、可
動刃はオートカッタユニット4の内部に収納されてお
り、可動刃の刃部は露出しない。なお、カバーフレーム
3には、ブレードシャッター3aの内側に、上記可動刃
とハサミ状に交叉する固定刃(図示せず)が設けられ
る。
【0019】カバーフレーム3は、本体フレーム2の両
側の上端部に設けられた支軸5を中心として回動開閉自
在に取り付けられている。なお、カバーフレーム3に
は、カバーフレーム3を閉じた際に記録紙Sとの接触を
避けるための円弧状の蓋部6が設けられている。本サー
マルプリンタの設置角度を変える場合、この蓋部6は記
録紙Sを受ける保持部材としても機能する。
【0020】カバーフレーム3の内部には、樹脂製のロ
ール紙ホルダ7が配置されている。ロール紙ホルダ7に
は印字部の直前に、記録紙Sの有無を検出するための反
射型の光学式検出器からなる紙検出器8が設けられてい
る。
【0021】さらに、本体フレーム2の左右の側面板に
は、ロール紙ホルダ7のフランジ部に設けたスリット溝
(図示せず)と係合する突起9が設けられており、これ
らの突起9がロール紙ホルダ7と係合することにより、
ロール紙ホルダ7の幅方向が規制され、記録紙Sに対し
て記録紙収納部の内側は適正な幅が維持される。
【0022】また、カバーフレーム3の一端部である前
方部分には、円筒形のゴムローラからなるプラテンロー
ラ10が押圧部としてのプラテン軸受11を介して回動
自在に支持されている。そして、プラテンローラ10の
一方の端部にはプラテンローラ歯車12が圧入されてい
る。
【0023】一方、本体フレーム2の前方側の両側面に
は、溝部13が設けられており、カバーフレーム3を閉
じると、プラテン軸受11が溝部13の下部と当接し、
プラテンローラ10の鉛直方向の位置決めがなされる。
【0024】さらに、後述するように、本体フレーム2
に設けたレバー部材14からプラテン軸受11への加圧
力によってプラテン軸受11が溝部13の下部に押し付
けられ、これによりカバーフレーム3が係止される。
【0025】また、本体フレーム2の左側面には、紙送
りモータ15の回転軸に固定された駆動歯車16と、こ
の駆動歯車16と噛み合う紙送り伝達歯車17が設けら
れ、カバーフレーム3を閉じると、上記プラテンローラ
歯車12と、紙送り伝達歯車17が噛み合い、紙送りモ
ータ15からの動力がプラテンローラ10へ伝達される
ようになっている。
【0026】一方、本体フレーム2の左側面には、記録
紙Sの紙の残量が少なくなってきたことを検出するため
の紙終端検出器18が支軸であるボルト19を中心とし
て回動可能に取り付けられている。これは、本サーマル
プリンタの設置角度を変える場合、それに合わせて、紙
終端検出器18を最適位置にするためのものである。例
えば、図1に示すように、本体フレーム2の底面21を
下にして設置する場合、紙終端検出器18の検出レバー
22は本体フレーム2に設けられた孔23aに入り込む
位置に固定される。一方、本体フレーム2の背面24を
下にして設置する場合、検出レバー22は孔23bに入
り込む位置に固定される。
【0027】なお、上述した紙検出器8や紙終端検出器
18等の各種検出器やオートカッタユニット4、紙送り
モータ15のリード線群は、図示はしないが本体フレー
ム2の右側面に固定された中継基板に接続され、さら
に、この中継基板と本サーマルプリンタを制御する主回
路基板がFFC等によって接続されるようになってい
る。
【0028】本体フレーム2の左右の側面には、後述す
るサーマルヘッド25及びヘッド押圧板26を支持する
支持溝部27が設けられている。
【0029】図2は、プリンタ機構1の側断面を示すも
のであり、ロール紙ホルダ7に記録紙Sが保持され、紙
送りしている状態を示している。
【0030】また、図3(a)(b)、図4(a)
(b)は、本実施の形態の要部の動作を示すものであ
る。
【0031】記録紙Sは、プラテンローラ10と、サー
マルヘッド25に挟持されプラテンローラ10が回転す
るとその摩擦力で紙送りされる。サーマルヘッド25の
両側面にはヘッド支軸28が設けられ、ヘッド支軸28
は本体フレーム2に設けられた支持溝部27の一部に支
持されている。また、サーマルヘッド25の背面は第1
の弾性手段としてのコイルバネ29によりプラテンロー
ラ10方向に付勢されている。コイルバネ29はヘッド
押圧板26に固定されており、ヘッド押圧板26は本体
フレーム2に設けられた支持溝部27の一部に支持され
ている。
【0032】なお、サーマルヘッド25にはコネクタ3
0が具備されており、このコネクタ30は本サーマルプ
リンタを制御する上記主回路基板とFFC等によって接
続されている。
【0033】図1に示すように、本実施の形態において
は、本体フレーム2の前方部分に、カバーフレーム3を
閉じる際にサーマルヘッド25を退避させ、かつ、カバ
ーフレーム3を閉じた状態で係止するためのロックレバ
ー手段としてのレバー部材14が設けられている。この
レバー部材14は、例えば樹脂材料からなり、本体フレ
ーム2の両側面のサーマルヘッド25の近傍に取り付け
られている。
【0034】図2に示すように、レバー部材14は、長
尺の部材からなり、その中央部分において支軸31を中
心に回動自在となっている。そして、このレバー部材1
4は、本体フレーム2の側面においてカバーフレーム3
の開閉方向に延びるように取り付けられ、その下端部1
4aが、本体フレーム2の側面に係止された第2の弾性
手段としてのコイルバネ32によって本体フレーム2の
前方側へ引っ張られるように構成されている。
【0035】一方、レバー部材14の上方側の端部に
は、カバーフレーム3に設けたプラテンローラ10のプ
ラテン軸受11と当接してレバー部材14を回動させる
ための膨出部140が設けられている。この膨出部14
0は、本体フレーム2に取り付けた状態において本体フ
レーム2の後方側に膨出するように形成されている。
【0036】図2に示すように、この膨出部140に
は、レバー部材14の上側端部から下方に向って山形形
状に膨出する当接面140a、140bが形成されてい
る。そして、図3(b)に示すように、カバーフレーム
3を閉じる際に、プラテンローラ10のプラテン軸受1
1とレバー部材14の膨出部140の当接面140bと
が当接するように構成される。また、レバー部材14の
膨出部140は、本体フレーム2の溝部13より高くな
るように設定される。
【0037】さらに、この膨出部140の当接面140
bの下側部分には、カバーフレーム3を閉じた状態で係
止するための係止面141が形成されている。この係止
面141は、プラテンローラ軸10aの中心とカバーフ
レーム3の支軸5の中心とを結ぶ直線に対して90度よ
り小さい角度となるように形成される。そして、係止面
141は、当接面140a、当接面140aよりも前方
側に位置し、カバーフレーム3が閉じられた状態におい
て、プラテンローラ10のプラテン軸受11が膨出部1
40の下側に入り込んで係止面141と当接するように
構成される。
【0038】図2に示すように、レバー部材14の膨出
部140の反対側の部分、すなわち、カバーフレーム3
の前方側の部分には、カバーフレーム3を閉じる際にサ
ーマルヘッド25を退避させるための係合面142がレ
バー部材14を切り欠くように形成されている。この係
合面142は、サーマルヘッド25のヘッド支軸28よ
り上方側に設けた突起33と当接するように構成され
る。
【0039】次に、本実施の形態の動作について、図3
〜図4を参照して説明する。
【0040】図3(a)に示すように、カバーフレーム
3を開いた状態においては、レバー部材14の下端部が
コイルバネ32によって矢印A方向(前方方向)に引っ
張られるため、レバー部材14の係合面142とサーマ
ルヘッド25の突起33は接触していない。
【0041】次に、図3(b)に示すように、カバーフ
レーム3を矢印B方向即ち下方向に下げると、プラテン
ローラ10のプラテン軸受11がレバー部材14の膨出
部140の当接面140aに突き当たる。
【0042】さらに、カバーフレーム3を下方に押し下
げると、プラテンローラ10のプラテン軸受11によっ
てレバー部材14の膨出部140の当接面140aが前
方側へ押圧されるため、図4(a)に示すように、レバ
ー部材14が支軸31を中心として矢印C方向(反時計
方向)に回転する。その結果、レバー部材14の係合面
142がサーマルヘッド25の突起33に当接してこれ
を同方向に押圧するため、サーマルヘッド25はヘッド
支軸28を中心として矢印C方向に回転する。
【0043】そして、更にカバーフレーム3を下方に押
し下げると、プラテンローラ10のプラテン軸受11は
レバー部材14の当接面140aから当接面140bに
向って摺動するが、その際、サーマルヘッド25は前方
側へ退避しているため、図4(a)に示すように、プラ
テンローラ10とサーマルヘッド25の上端部との間に
は所定の間隙gが形成され、プラテンローラ10とサー
マルヘッド25は接触しない。
【0044】なおもカバーフレーム3を下方に押し下げ
ると、図4(b)に示すように、プラテンローラ10の
プラテン軸受11が本体フレーム2の溝部13と係合
し、カバーフレーム3が閉じられる。その際、レバー部
材14の下端部14aはコイルバネ32によって矢印A
方向に引っ張られていることから、プラテンローラ10
のプラテン軸受11はレバー部材14と当接した状態を
保ちつつ当接面140bから下方の係止面141に向っ
て摺動するが、この係止面141は当接面140bより
前方側に形成されているため、レバー部材14が矢印D
方向(時計回り方向)に回り込み、その結果、その係合
面142とサーマルヘッド25の突起33との係合が解
除され、さらに最終的にプラテンローラ10のプラテン
軸受11とレバー部材14の係止面141とが当接する
ようになる。ここで、レバー部材14の係止面141
は、プラテンローラ軸10aの中心とカバーフレーム3
の支軸5の中心とを結ぶ直線に対して90度より小さい
角度となるように形成されていることから、レバー部材
14の係止面141からプラテンローラ10のプラテン
軸受11に対してカバーフレーム3の開放を阻止する方
向に力が働き、これによりカバーフレーム3の閉状態が
保持される。
【0045】一方、サーマルヘッド25は、上記コイル
バネ29の付勢力によって発熱体25aがプラテンロー
ラ10に押圧される。
【0046】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、カバーフレーム3を閉じる際に、プラテンローラ1
0とサーマルヘッド25との間に所定の空隙gが形成さ
れ、これによりプラテンローラ10とサーマルヘッド2
5との間に記録紙Sが挟み込まれることはないため、ジ
ャムを起こさせることなく記録紙Sを確実にセットする
ことができる。
【0047】また、本実施の形態によれば、レバー部材
14によってサーマルヘッド25を一旦退避させ、カバ
ーフレーム3を閉じた後にこのレバー部材14によって
カバーフレーム3を係止するようにしたので、構成は非
常に簡素なもので済み、しかもカバーフレーム3を閉じ
るだけで自動的にその係止が行われることから、記録紙
Sの装填作業を容易に能率的に行うことができる。
【0048】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。
【0049】例えば、上述の実施の形態においては、プ
ラテンローラ10のプラテン軸受11をレバー部材14
に突き当てることによってこのレバー部材14を回転さ
せるようにしたが、本発明はこれに限られず、カバーフ
レーム3の他の部分をレバー部材14に突き当てるよう
に構成してもよい。
【0050】また、レバー部材14の形状については、
カバーフレーム3の開閉がスムーズに行える限り、当接
面140a、140b、係止面141、係合面142の
形状は種々のものとすることができる。
【0051】さらに、第1及び第2の弾性手段として
は、上述の実施の形態のようなコイルバネのほか、例え
ば、板バネを用いることもできる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カバ
ーフレームを閉じる際、プラテンローラとサーマルヘッ
ドとの間に所定の空隙が形成され、これによりプラテン
ローラとサーマルヘッドとの間に記録紙が挟み込まれる
ことがないため、ジャムを起こさせることなく記録紙を
確実にセットすることができる。
【0053】また、本発明によれば、カバーフレームを
閉じた後にロックレバー手段によってカバーフレームを
係止するようにしたので、構成が非常に簡素なもので済
み、しかもカバーフレームを閉じるだけで自動的にその
係止が行われることから、記録紙の装填作業を容易に能
率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーマルプリンタの実施の形態の
プリンタ機構の側面構成図である。
【図2】同実施の形態においてカバーフレームが閉じら
れた状態のプリンタ機構を示す斜視図である。
【図3】同実施の形態の要部の動作を示す説明図(その
1)である。
【図4】同実施の形態の要部の動作を示す説明図(その
2)である。
【符号の説明】
1 プリンタ機構 2 本体フレーム 3 カバーフレーム 10 プラテンローラ 11 プラテン軸受(押圧部) 13 溝部 14 レバー部材(ロックレバー手段) 25 サーマルヘッド 26 ヘッド押圧板 28 ヘッド支軸 29 コイルバネ(第1の弾性手段) 31 支軸 32 コイルバネ(第2の弾性手段) 33 突起 140 膨出部 140a、140b 当接面 141 係止面 142 係合面 S 記録紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙が装填される本体フレームに第1の
    弾性手段を介して揺動自在に支持されたサーマルヘッド
    と、 上記本体フレームに対して回動開閉自在のカバーフレー
    ムの一端に回動自在に支持され、該カバーフレームの閉
    位置において上記サーマルヘッドを相対的に押圧するプ
    ラテンローラと、 第2の弾性手段を有し、上記本体フレームに揺動自在に
    支持され、上記カバーフレームを閉じる際に該カバーフ
    レームの押圧部が当接することにより移動し上記サーマ
    ルヘッドと係合して該サーマルヘッドを上記第1の弾性
    手段の押圧力に抗して移動することによって該サーマル
    ヘッドを上記プラテンローラと接触しない位置に退避さ
    せる一方、上記カバーフレームの閉位置においては上記
    第2の弾性手段の弾性力によって上記サーマルヘッドと
    の係合が解除される方向に付勢され、かつ、当該第2の
    弾性手段の弾性力によって上記カバーフレームを実質的
    に押圧して該カバーフレームの閉位置を保持するロック
    レバー手段とを備えたことを特徴とするサーマルプリン
    タ。
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