JP2521566Y2 - 渡り石用補強材及び渡り石 - Google Patents

渡り石用補強材及び渡り石

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JP2521566Y2
JP2521566Y2 JP3153291U JP3153291U JP2521566Y2 JP 2521566 Y2 JP2521566 Y2 JP 2521566Y2 JP 3153291 U JP3153291 U JP 3153291U JP 3153291 U JP3153291 U JP 3153291U JP 2521566 Y2 JP2521566 Y2 JP 2521566Y2
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concrete
stone
stones
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reinforcing material
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JP3153291U
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JPH0567603U (ja
Inventor
博光 加茂
Original Assignee
宝工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、傾斜面を有して道路等
の段差部に設置される衝撃緩衝体(本明細書では、以下
渡り石という)に関し、詳細には渡り石との連結固定作
業が容易に行える構造とした渡り石用補強材と、これを
用いた渡り石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、第4図に示すように、道路26と
歩道27等の境界にある段差部25を車両が通過する場
合に、車輪が直接に段差部25の壁に衝突するショック
を緩和するため、傾斜面20を有する台形状の渡り石2
1を設置していた。これはコンクリートにて形成し、そ
の先端22は、渡り石21の形状に合致するように折曲
げた鉄板からなる補強材23により覆われ、この補強材
23は、先端22部分を車輪の衝突による損傷から保護
するものであった。この場合、前記補強材23は、渡り
石21を構成するコンクリート内部に埋設した鉄筋24
に、溶接により接続して渡り石1に連結固定されてい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の方法により補強材23を渡り石21連結固定する
には溶接工程が必要であるので、その製造が面倒であ
り、作業性が悪く、製品のコスト高につながる欠点があ
った。本考案はこのような事情に鑑みてされたものであ
り、渡り石に容易に連結固定することが可能な構造の渡
り石用補強材とこれを用いた渡り石をを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案の渡り石用補強材及び渡り石は、以下の構成
を備える。すなわち、外側面の一部が傾斜面であって、
コンクリート製の渡り石内に設置されるときはコンクリ
ートが内部に充填するように開口部を形成し、この開口
部の周縁にはコンクリート内に埋設する突片を形成した
ものである。またこれを用いた渡り石は、外側面の一部
が傾斜面であって、コンクリートが内部に充填され、前
記コンクリートが流し込まれる開口部の周縁に設けた突
片をこのコンクリート内に埋設して連結固定された渡り
石用補強材を、前記傾斜面の先端に設置したものであ
る。
【0005】
【作用】この補強材は、外側面の一面が傾斜面であっ
て、歩道と車道との境界の段差部に設置する渡り石の形
状に合致している。この傾斜面により車両の通過の際の
ショックを緩和する。またコンクリート内に埋設される
ように開口部を形成したので、渡り石を形成するための
コンクリートが内部に流し込まれ、これが硬化すれば前
記コンクリートと補強材とが堅固に一体化するする。こ
のように補強材とコンクリートが一体となると、渡り石
の先端は非常に頑堅なものとなる。この場合、開口部の
周縁を折曲げることにより形成した突片がコンクリート
内に埋設されるので、このコンクリートと補強材は他の
手段を用いることなく確実に連結する。
【0006】<本考案の具体的構成> 以下、本考案を構成する構成要素の具体例を説明する。
外側面の一面が傾斜面であるが、これは歩道等の段差面
と道路面の状況に応じ、路面に対して例えば5〜30゜
程度の傾斜面とする。この傾斜面は路面に対してほぼ直
角に立ち上がった立ち上がり面と、路面に接触する底面
により支持することができる。コンクリートが内部に充
填されるように形成する開口部は、傾斜面、立ち上がり
面、及び底面以外の一面を開口部とすることができる。
また開口部の周縁を折曲げて、コンクリート内に埋設す
る突片を形成するが、これは例えば約60〜130゜の
範囲、通常はに周縁を内側方向に約90゜折曲げること
により形成する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本考案の渡り石用補強材を渡り石に連結固
定した状態を示す図である。渡り石1は略台形状のコン
クリート製であり、段差部の手前の路面上に設置され
る。この上面は傾斜面2となっていて、この傾斜面2に
は滑り止め12が設けられている。先端は底部3と前記
傾斜面2との間に形成した僅かな立ち上がり部4を有し
ていて、この先端5は補強材6により覆われている。こ
の補強材6は前記先端5に合致した形状であり、前記傾
斜面6に対応する傾斜部10と、立ち上がり部4に対応
する側面11と、底部3に対応する底面13を備える。
この補強材6は、コンクリート製の渡り石1の先端5に
設置されるが、コンクリートが中空部8内に充填される
ように開口部7を有している。この開口部7の周縁には
コンクリート内に埋設する突片9が、鋼鉄製の補強材を
内側に折曲げて形成されている。
【0008】前記補強材6を連結固定した渡り石6は、
コンクリート部分の補強としてこのコンクリート内に埋
設する鉄筋と共に、渡り石1の形成型枠(図示せず)内
に設置して、この型枠内にコンクリートを流し込むこと
により製造される。この場合、開口部7から補強材6の
中空部8内にコンクリートが流れ込むが、コンクリート
が突片9の前後に入り込むことにより、この突片9はコ
ンクリート内に深く埋設されるから、補強材6と渡り石
1は、互いに堅固に連結固定される。
【0009】この渡り石1上を路面から歩道等の方向に
通過する車両は、車輪が補強材6により覆われて補強さ
れた先端5に先ず接触するが、渡り石1の厚みの薄い先
端5が損傷することが防止される。また傾斜部10を底
面13より長く形成することにより、中空部8を拡大し
て渡り石1との一体化をさらに堅固にすると共に、これ
に十分な補強度を付与できる。
【0010】
【考案の効果】本考案は前記のような構成としたので、
コンクリート内の鉄筋に補強材を溶接することなく、こ
れをコンクリートと堅固に連結できる利点を有する。し
たがって設置作業がきわめて容易となり、工事費の節減
が図れる。また補強材の素材としては、溶接が困難また
は不可能なな素材、例えば強化プラスチック、ステンレ
ス等を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の渡り石用補強材を渡り石に連結固定し
た状態を示す図である。
【図2】本考案の補強材の斜視図である。
【図3】本考案の補強材の断面図である。
【図4】従来の補強材を連結した渡り石の構造を示す図
である。
【符号の説明】
1 渡り石 2 傾斜面 3 底部 4 立ち上がり部 5 先端 6 補強材 7 開口部 8 中空部 9 突片 10 傾斜部 11 側面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側面の一部が傾斜面であって、コンクリ
    ート製の渡り石内に設置するときにはコンクリートが内
    部に充填されるように開口部を形成し、この開口部の周
    縁にはコンクリート内に埋設する突片を形成したことを
    特徴とする渡り石用補強材。
  2. 【請求項2】外側面の一部が傾斜面であってコンクリー
    トが内部に充填され、前記コンクリートが流し込まれる
    開口部の周縁に設けた突片をこのコンクリート内に埋設
    して連結固定した渡り石用補強材を、前記傾斜面の先端
    に設置したことを特徴とする渡り石。
JP3153291U 1991-04-08 1991-04-08 渡り石用補強材及び渡り石 Expired - Lifetime JP2521566Y2 (ja)

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JPH0567603U JPH0567603U (ja) 1993-09-07
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