JP2521302Y2 - 外囲体の接続構造 - Google Patents

外囲体の接続構造

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JP2521302Y2
JP2521302Y2 JP1992055857U JP5585792U JP2521302Y2 JP 2521302 Y2 JP2521302 Y2 JP 2521302Y2 JP 1992055857 U JP1992055857 U JP 1992055857U JP 5585792 U JP5585792 U JP 5585792U JP 2521302 Y2 JP2521302 Y2 JP 2521302Y2
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suspension
groove plate
locking
cap material
ridge
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JP1992055857U
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Inventor
渉 渡部
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カナメルーフシステム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は、縦葺き屋根等に用いる
溝板と、その溝板を止める吊り子と、それらを組み合せ
た箇所にかぶせるキャップ材とによる外囲体の接続構造
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の技術について図6に基づいて説明
する。この溝板aは、平坦状の主板の両端から上向き傾
斜状部11・11がおのおの形成されており、その先を
それぞれ立ち上げて立ち上がり部3・3とし、その上
端から内側下向きに屈曲させ、さらに内側にU字形に屈
曲させた係止部4・4を形成している。 【0003】吊り子bは、支持部12・12と吊り子部
13とから構成されており吊り子部13の上先端には
巻着片14・14が形成されている。 【0004】この吊り子bを下地材に固定し、その支持
部12・12が溝板aの上向き傾斜状部11・11を支
持するように溝板aを設置していき、巻着片14・14
を溝板aの係止部4・4に巻き着け、その上からキャ
ップ材cの嵌合部10・10が係止部4・4に嵌合す
るようにキャップ材cをかぶせていた。 【0005】 【考案が解決しようとする課題】この従来の溝板aと吊
り子bの組み合せでは、溝板aの係止部4・4が立ち
上がり部3・3の上端から内側下向きに屈曲さ更に
内側にU字形に屈曲さているため、吊り子bの巻着片
14・14が係止部4・4に巻き着くときに、弧を描
きながら巻き着く。このため、吊り子bの巻着片14・
14が溝板aの係止部4・4を保持している力が弱く
なってしまうという問題が生じる。 【0006】例えば、強風のあおりを受けて溝板aがガ
タガタと振動したりすると、徐々に吊り子bの巻着片1
4・14がゆるみ、少しずつ保持力が弱まってしまうの
である。やがては何かの力(例えば雪の重みや風の力
等)が加わったときに、吊り子bの巻着片14・14が
溝板aの係止部4・4から外れてしまうという危険さ
え含んでいた。 【0007】また、止着具の頭を隠すために、吊り子b
を工夫したのではなく、溝板aの内側に空間が形成され
るように、主板の両端に上向き傾斜状部11・11を設
けている。このため、溝板aとキャップ材cとの嵌合箇
所は溝板aの立ち上げの上位部分となってしまうので風
圧に弱く、溝板aが上方に強く持ち上げられたときには
外れてしまう恐れもあった。本考案はこれらの問題を解
決することを目的としたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本考案にかかる溝板a
は、平面部と、平面部の左右縁に形成されている側面部
とから成り、該側面部には、その下位部分において内側
方向に突出している突条 が設けられている。この突条
は、平面部との間にキャップ材の下方が入れる隙間を有
するようにして、なるべく平面部に近い位置に略S字形
に折り曲げる等して形成するとよい。そして、突条から
は、上方に延出した立ち上がり部分が設けられている。
さらに、その立ち上がり部分の上縁が内側方向に、たと
えば偏平な略U字形に折り返されて設けられた係止部分
が形成されている。その係止部分の先端は切り放されて
おり、U字形に屈曲していないことが特徴である。 【0009】そして、この溝板aと組み合わせる吊り子
bは、底面部と吊り子上部に一双に形成された掴み込み
片とを有しており、底面部には、止め具の頭がすっぽり
入る深さを有する凹部が設けられており、掴み込み片
は、溝板の係止部分を掴み込むことができる長さを有し
ている。また、キャップ材cは、全体として略逆U字形
をしており、下方両側に嵌合部が形成されている。 【0010】これらの溝板aと吊り子bとを組み合わ
、キャップ材cをかけて接続するが、まず、吊り子a
の底面部の凹部に止着具を打ち、下地材等の所定の位置
に取り付ける。この止着に用いたねじ等は、吊り子bの
凹部にすっぽり入ってしまう。このように止着された吊
り子bと吊り子bの間に溝板aを置いて、吊り子bの掴
み込み片で溝板aの係止部を掴み込み、強固に掴持す
る。このようにして組み合わせた溝板aと吊り子bを用
い、さらに、それぞれの溝板aの突条に嵌合部が嵌合す
るようにキャップ材をかぶせて外囲体を接続する。 【0011】 【実施例】本考案の一実施例を図1から図4に基づいて
説明する。図1はこの実施例を用いたときの一部拡大斜
視図であり、図2は溝板aと吊り子bを組み合わせたと
ころにキャップ材をかぶせたときの断面図であり、図
3は吊り子bの斜視図であり、図4はキャップ材cの一
例である。 【0012】まず、溝板aの形状について図1と図2か
ら説明する。この溝板aは平面部1と、平面部1の左右
縁に形成されている側面部とから成る上方が開口した略
コの 字形をしている。そして、側面部の下位部分には、
内側方向に突出している突条2・2が形成されている。
この突条2・2は、平面部1との間にキャップ材cの下
方が入れる隙間を有するようにして、本実施例のように
なるべく平面部1に近い位置に略S字形に折り曲げる等
して形成するとよい。また、その先を上方に延出して立
ち上がり部分3・3を形成し、さらに立ち上がり部分3
・3の上縁を内側方向に偏平な略U字形に折り返して係
止部分4・4を形成する。この係止部4・4の先端は
切り放されていて、U字形に屈曲していないことが特徴
である。 【0013】次に、吊り子bの一例を図3に基づいて説
明する。この吊り子bは金属板でできており、下端には
底面部5が、上端には係止部分4・4を掴み込むのに十
分な長さの一双の掴み込み片5・5が設けてある。 【0014】この底面部5には凹部6が形成されてお
り、凹部6の底面は下地材に接する接地面7となってい
る。この接地面7の少なくとも一つには、釘やビス等の
止め具を打つための穴8が穿設されており、また、凹部
6は釘やビス等の止め具の頭がすっぽり入る深さを有し
ている。底面部5には横L字形の脚部5aが設けて
る。 【0015】掴み込み片9・9は、溝板aの係止部
・4を掴み込むもので、予め少し仮曲げを入れておくと
良い。 【0016】キャップ材cの一例を図4から説明する。
このキャップ材cは略逆U字形で、両下端には溝板aの
・2に嵌合する嵌合部10・10が形成されてい
る。キャップ材cの形状は、下方両側に、溝板aの突条
2・2に嵌合する嵌合部10・10が形成されていれば
よく、この他にも、両下端を内側方向に折り返したのち
にくびれを形成することで嵌合部10・10とする等さ
まざまな形状が考えられる。 【0017】これらの溝板aと吊り子bとキャップ材c
を組み合わせるが、まず、下地材等の所定の位置に吊り
子bを取り付ける。このとき、吊り子bの凹部6の穴8
にタッピンネジ等を通して下地材に止着したり、あるい
は、下穴不要ねじ(このねじは、下穴開け・タップ立て
・締結の三工程を単一工程でおこなえるねじである)を
通してC形鋼等に止着する。 【0018】この止着に用いたねじ等は、吊り子bの底
面部5の凹部6にすっぽりはいってしまうので、ねじ頭
の厚みが溝板a表面に影響することがない。 【0019】このように止着された吊り子bと吊り子b
の間に溝板aを置いて、吊り子bの掴み込み片9・9で
溝板aの係止部4・4を掴み込む。係止部4・4の
先端は、U字形になっておらず切り放した状態であり、
一方の吊り子bの掴み込み片9・9は溝板aの係止部分
4・4を掴み込むことができる長さを有しているので、
溝板aの係止部分4・4に対して鋭角に折り曲げること
ができ、従って係止部分4・4きつく掴み込んで強固に
掴持することができる。 【0020】そのうえからキャップ材cをかぶせて、嵌
合部10・10を溝板aの突・2に嵌合させる。 【0021】吊り子bの他の実施例として、図5のよう
な形状のものも用いることができる。これは台部15と
吊り子部13に分けたものを組み合わせた吊り子bであ
る。やはり、図3の実施例と同じく、底面部5には凹部
6と脚部5aがあり、凹部6には接地面7と少なくとも
1つの穴8が設けてある。凹部6の深さは釘やビス等の
頭がすっぽり入る深さである。吊り子bの実施例として
さらに様々なものが考えられるので、特に形状を指定す
るものではない。ただ底面部5には脚部5aと接地面7
を有する凹部6とがあり、凹部6の深さは釘やビス等の
頭がすっぽり入る深さであることが特徴である。 【0022】 【考案の効果】この従来の溝板aと吊り子bの組み合せ
では、溝板aの係止部4・4が立ち上がり部3・3
の上端から内側下向きに屈曲しているため、吊り子bの
巻着片14・14が係止部4・4に巻き着くときに、
弧を描きながら巻き着き、保持している力が弱くなって
しまうという問題が生じていた。それに対して本考案に
かかる溝板aは、係止部4・4の先端がU字形になっ
ておらず切り放した状態になっており、一方の吊り子b
の掴み込み片9・9は、係止部分4・4を掴み込むこと
ができる長さを有しているので、溝板aの係止部分4・
4に対して鋭角に折り曲げることができ、従って溝板a
の係止部分4・4をきつく掴み込んで強固に掴持するこ
とができるという効果がある。 【0023】また、図6のように溝板aの上向き傾斜状
部11・11の内側に止着具の頭を隠している従来の技
術に対して、本考案に係る吊り子は底面部に凹部
を設けてあるので吊り子bの止着に用いたねじ等は、
底面部の凹部にすっぽりはいってしまい、上向き傾
斜状部11・11のように溝板aを形成しなくとも、ね
じ頭の厚みが溝板表面に響くことがないものであり、
従って、溝板aの側面部の下方に突条2・2を形成する
ことができる。 吊り子bに凹部を設け、溝板aに、側面部の下位部分に
内側方向に突出している突条2・2を形成し、その突条
2・2に嵌合部10・10が嵌合するようにキャップ材
cをかぶせて外囲体を接続するため、溝板aとキャップ
材cとの嵌合箇所は溝板aの立ち上げの下方となるので
風圧に強く、溝板aが上方に強く持ち上げられたとして
も外れにくい。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の一実施例の斜視図である。 【図2】本考案の溝板、吊り子、キャップ材を組み合わ
せた断面図である。 【図3】本考案の吊り子の一実施例の斜視図である。 【図4】本考案のキャップ材の一実施例を表す図であ
る。 【図5】本考案の吊り子の他の実施例の斜視図である。 【図6】従来の技術の説明図である。 【符号の説明】 a 溝板 b 吊り子 c キャップ材 1 平面部 2 突 3 立ち上がり部 4 係止部 5 底面部 5a 脚部 6 凹部 7 接地面 8 穴 9 掴み込み片 10 嵌合部 11 上向き傾斜状部 12 支持部 13 吊り子部 14 巻着片 15 台部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 溝板は、平面部と、平面部の左右縁に形
    成されている側面部とから成り、該側面部には、その下
    位部分において内側方向に突出している突条と、該突条
    から上方に延出した立ち上がり部分と、該立ち上がり部
    分の上縁が内側方向に折り返されて設けられた係止部分
    とが形成されており、該係止部分の先端は切り放されて
    おり、吊り子は、底面部と吊り子上部に一双に形成され
    た掴み込み片とを有しており、底面部には、止め具の頭
    がすっぽり入る深さを有する凹部が設けられており、掴
    み込み片は、溝板の係止部分を掴み込むことができる長
    さを有しており、キャップ材は、全体として略逆U字形
    で、下方両側には嵌合部が形成されており、前記吊り子
    の凹部が止着具で固定され、該吊り子の掴み込み片が左
    右に隣り合う溝板の係止部分を掴み込んでおり、さらに
    キャップ材で被覆され、該キャップ材の嵌合部が溝板の
    突条に嵌合されることを特徴とする外囲体の接続構造。
JP1992055857U 1992-07-15 1992-07-15 外囲体の接続構造 Expired - Lifetime JP2521302Y2 (ja)

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JPH0630314U JPH0630314U (ja) 1994-04-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61183548A (ja) * 1985-02-07 1986-08-16 三晃金属工業株式会社 嵌合外囲体における継手構造
JPS63122853A (ja) * 1986-11-07 1988-05-26 光洋器材株式会社 防水金属シ−トの施工法及び吊子

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JPH0630314U (ja) 1994-04-19

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