JP2955934B2 - ホースクランプ - Google Patents

ホースクランプ

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JP2955934B2
JP2955934B2 JP10276877A JP27687798A JP2955934B2 JP 2955934 B2 JP2955934 B2 JP 2955934B2 JP 10276877 A JP10276877 A JP 10276877A JP 27687798 A JP27687798 A JP 27687798A JP 2955934 B2 JP2955934 B2 JP 2955934B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L33/00Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose connectors, i.e. single members engaging both hoses
    • F16L33/02Hose-clips
    • F16L33/03Self-locking elastic clips

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムホース等を接
続パイプの端部に締付固定するホースクランプの改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種ホースクランプとして、例
えば、実公昭52−14511号公報や実開平2−87
194号公報に示すものが存する。これら従来のホース
クランプは、具体的には図示しないが、いずれも、金属
帯板で成形された締付リング及び交差する一対のグリッ
プ片から成るクランプ本体と、上記一対のグリップ片に
外嵌される逆U字状を呈するホルダー体とを備え、一対
のグリップ片を接近させて、当該各グリップ片に上記ホ
ルダー体を外嵌することにより、一対のグリップ片の上
端面とホルダー体の上壁の内面間に一定の空間を画成し
て、締付リングをその拡径状態に保持できる構成となっ
ている。
【0003】この為、従来のホースクランプにあって
は、ホルダー体によって、その拡径状態が保持されてい
る締付リング内にゴムホースを挿入して、該ゴムホース
を接続パイプの端部に嵌め込んだ後、今度は、外嵌状態
にあるホルダー体をプライヤーで挾持して、一対のグリ
ップ片から引き抜くと、一対のグリップ片の接近状態が
解除されるので、これにより、締付リングが自動的に縮
径して、ゴムホースを接続パイプに対して締付固定する
ことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のホース
クランプの下では、外嵌状態にあるホルダー体をプライ
ヤーで挾持して、一対のグリップ片から引き抜ける場合
には、使用上、それ程問題はないが、作業環境等によっ
ては、プライヤーを使用すること自体が困難となる場合
も十分に考えられる。このような場合には、ドライバー
等の工具先端を上記した一対のグリップ片の上端面とホ
ルダー体の上壁の内面間に画成された空間内に差し込ん
で、ホルダー体を無理に抉じ開けながら、グリップ片か
ら取り除く以外方法がない。
【0005】然し乍ら、ホルダー体の外嵌に際しては、
ホルダー体の側壁内面とグリップ片の外面とが擦れ合わ
ないように、通常は、一旦、一対のグリップ片をホルダ
ー体の巾寸法よりも小さくなるまで接近させて、ホルダ
ー体のスムーズな外嵌を保障し、その後、グリップ片の
接近を解いて、一対のグリップ片の外面をホルダー体の
対応する側壁内面に弾接させている関係で、ホルダー体
の外嵌状態の下では、必然的に、一対のグリップ片間に
隙間が生じてしまう。この為、ドライバー等の工具先端
で抉じ開ける時に、ホルダー体が外嵌されている一対の
グリップ片間に大きな隙間が生じていると、ドライバー
等の工具先端が当該隙間から一対のグリップ片間に落ち
込んで、ホルダー体をテコの原理を利用して抉じ開ける
ことが不可能となってしまう恐れがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来のホ
ースクランプが抱える課題を有効に解決するために開発
されたもので、請求項1記載の発明は、締付リング及び
交差する一対のグリップ片から成るクランプ本体と、上
記一対のグリップ片に外嵌されるホルダー体とを備え、
一対のグリップ片を接近させて、当該各グリップ片にホ
ルダー体を外嵌することにより、一対のグリップ片の上
端面とホルダー体の内面間に空間を画成して、上記締付
リングをその拡径状態に保持できるホースクランプにお
いて、ホルダー体の両側壁に内方に突出するストッパー
手段を設けて、当該各ストッパー手段を対応するグリッ
プ片の上端面に当接させると共に、一対のグリップ片の
内、一方のグリップ片を巾狭寸法となし、他方のグリッ
プ片を巾広寸法となして、当該他方のグリップ片の上端
両側縁に、一方のグリップ片方向に折れ曲がる一対の張
出肩部を形成する構成を採用した。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、一対の張出肩部は、他方のグリップ片の上端両側
縁から斜め三角形状に折り曲がり、その先端程張出量が
大きい構成を採用した。
【0008】請求項3記載の発明は、締付リング及び交
差する一対のグリップ片から成るクランプ本体と、上記
一対のグリップ片に外嵌されるホルダー体とを備え、一
対のグリップ片を接近させて、当該各グリップ片にホル
ダー体を外嵌することにより、一対のグリップ片の上端
面とホルダー体の内面間に空間を画成して、上記締付リ
ングをその拡径状態に保持できるホースクランプにおい
て、ホルダー体の両側壁に内方に突出するストッパー手
段を設けて、当該各ストッパー手段を対応するグリップ
片の上端面に当接させると共に、一対のグリップ片の
内、一方のグリップ片を巾狭寸法となし、他方のグリッ
プ片を巾広寸法となして、当該他方のグリップ片の上端
縁に、一方のグリップ片方向に張り出して上下方向に延
びる張出肩部を形成する構成を採用した。
【0009】請求項4記載の発明は、締付リング及び交
差する一対のグリップ片から成るクランプ本体と、上記
一対のグリップ片に外嵌されるホルダー体とを備え、一
対のグリップ片を接近させて、当該各グリップ片にホル
ダー体を外嵌することにより、一対のグリップ片の上端
面とホルダー体の内面間に空間を画成して、上記締付リ
ングをその拡径状態に保持できるホースクランプにおい
て、ホルダー体の両側壁に内方に突出するストッパー手
段を設けて、当該各ストッパー手段を対応するグリップ
片の上端面に当接させると共に、一対のグリップ片の
内、一方のグリップ片を巾狭寸法となし、他方のグリッ
プ片を巾広寸法となして、上記一方のグリップ片の上端
縁に、他方のグリップ片方向に張り出して上下方向に延
びる張出肩部を形成する構成を採用した。
【0010】依って、請求項1記載の発明にあっては、
ホルダー体のストッパー手段を一対のグリップ片の上端
面に当接させることにより、ホルダー体のグリップ片に
対する外嵌位置を規制して、当該一対のグリップ片の上
端面とホルダー体の内面間に所望大の空間を画成でき、
しかも、このホルダー体の外嵌状態では、他方のグリッ
プ片の上端両側縁に一方のグリップ片方向に折れ曲がる
張出肩部を形成している関係で、一対のグリップ片間に
生じる隙間を閉塞又は減少できる。従って、ドライバー
等の工具先端を上記空間内に差し込んで、ホルダー体を
抉じ開けながら取り除く場合には、工具先端が一対のグ
リップ片間の隙間に落ち込んで、ホルダー体のテコの原
理を利用した抉じ開けが不可能となってしまうことを完
全に防止できる。
【0011】請求項2記載の発明にあっては、これに加
えて、一対の張出肩部を他方のグリップ片側にそのまま
形成できるので、材料の歩留まりが良好となると共に、
その張出量の大きな先端が巾狭な一方のグリップ片の両
側に位置することとなるので、一対のグリップ片間の隙
間の確実な閉塞又は確実な減少が保障できる。
【0012】請求項3記載の発明にあっても、ホルダー
体のストッパー手段を一対のグリップ片の上端面に当接
させることにより、ホルダー体のグリップ片に対する外
嵌位置を規制して、当該一対のグリップ片の上端面とホ
ルダー体の内面間に所望大の空間を画成でき、しかも、
このホルダー体の外嵌状態では、他方のグリップ片の上
端縁に一方のグリップ片方向に張り出して上下方向に延
びる張出肩部を形成している関係で、一対のグリップ片
間に生じる隙間を閉塞又は減少できる。従って、ドライ
バー等の工具先端を上記空間内に差し込んで、ホルダー
体を抉じ開けながら取り除く場合には、工具先端が一対
のグリップ片間の隙間に落ち込んで、ホルダー体のテコ
の原理を利用した抉じ開けが不可能となってしまうこと
を完全に防止できる。その上、工具先端でホルダー体を
抉じ開ける時に、ホルダー体や工具先端が弾き飛ばされ
る恐れもない。
【0013】請求項4記載の発明にあっても、ホルダー
体のストッパー手段を一対のグリップ片の上端面に当接
させることにより、ホルダー体のグリップ片に対する外
嵌位置を規制して、当該一対のグリップ片の上端面とホ
ルダー体の内面間に所望大の空間を画成でき、しかも、
このホルダー体の外嵌状態では、一方のグリップ片の上
端縁に他方のグリップ片方向に張り出して上下方向に延
びる張出肩部を形成している関係で、一対のグリップ片
間に生じる隙間を減少できる。従って、ドライバー等の
工具先端を上記空間内に差し込んで、ホルダー体を抉じ
開けながら取り除く場合には、工具先端が一対のグリッ
プ片間の隙間に落ち込んで、ホルダー体のテコの原理を
利用した抉じ開けが不可能となってしまうことを完全に
防止できる。その上、工具先端でホルダー体を抉じ開け
る時に、ホルダー体や工具先端が弾き飛ばされる恐れも
ない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する各好適な
実施の形態に基づいて詳述すれば、第一実施の形態に係
るホースクランプは、図1に示す如く、基本的には、従
来と同様に、金属帯板で成形された締付リング2及び該
締付リング2の拡径を掌る一対のグリップ片3・4から
成るクランプ本体1と、上記一対のグリップ片3・4に
外嵌される逆U字状を呈するホルダー体7とを備え、そ
の内、折曲状態をもって交差する一対のグリップ片の一
方3に対しては、他方のグリップ片4から締付リング2
側に開設されるガイド溝5内を移行できる巾狭寸法とな
し、他方4に対しては、ガイド溝5の開口5aを有する
巾広寸法となしたものであるが、特徴とするところは、
以下の構成を採用した点にある。
【0015】即ち、クランプ本体1に対しては、図2の
Aにも示す如く、上記他方のグリップ片4の上端両側縁
に、その巾広寸法をそのまま利用して、一方のグリップ
片3方向に斜め三角形状をもって折れ曲がる一対の張出
肩部6を一体に形成して、当該各張出肩部6の先端程張
出量が大きくなるように設定し、ホルダー体7に対して
は、図2のBにも示す如く、その両側壁8aの中央部に
線状の切り裂き域9を形成して、該切り裂き域9の上位
を内方に突出させて、当該突出する切り裂き下端面10
を上記一対のグリップ片3・4の上端面に当接するスト
ッパー手段として利用する構成となしている。
【0016】依って、斯る構成のホースクランプにあっ
ても、一対のグリップ片3・4を接近させて、当該各グ
リップ片3・4に逆U字状を呈するホルダー体7を外嵌
すれば、クランプ本体1の締付リング2をその拡径状態
に保持できることとなるが、ホルダー体7の外嵌に際し
ては、図3に示す如く、各グリップ片3・4の上端面に
上記したホルダー体7の突出する各切り裂き下端面10
が当接することとなるので、これにより、ホルダー体7
のグリップ片3・4に対する外嵌位置を規制して、一対
のグリップ片3・4の上端面とホルダー体7の上壁8b
の内面間に所望大の空間12を画成することが可能とな
る。
【0017】しかも、このホルダー体7の外嵌状態にあ
っては、ホルダー体7の各切り裂き下端面10が、一方
のグリップ片3の上端面と他方のグリップ片4の張出肩
部6が形成されていない上端面中央部に当接することと
なるので、確実な位置規制から得られる安定した外嵌状
態が保障できると共に、他方のグリップ片4の上端両側
縁に形成された一対の張出肩部6の存在によって、一方
のグリップ片3との間に十分な重なり代L1ができるの
で、一対のグリップ片3・4間に生じる隙間が完全に閉
塞されることとなる。
【0018】従って、後は、従来と同様に、逆U字状の
ホルダー体7によって、その拡径状態が保持されている
締付リング2内にゴムホース(図示せず)を挿入して、
該ゴムホースを接続パイプの端部(図示せず)に嵌め込
んだ後、ホルダー体7を一対のグリップ片3・4から取
り除くと、締付リング2が自動的に縮径して、ゴムホー
スを接続パイプに対して締付固定できることとなる。
【0019】そして、この時に、ドライバー等の工具先
端13を使用して、ホルダー体7を一対のグリップ片3
・4から取り除く場合には、図4に示す如く、上記空間
12内に工具先端13をそのテーパー形状等を利用して
横方向から差し込むと、上記一対の張出肩部6の閉塞作
用で、当該工具先端13が一対のグリップ片3・4間の
隙間に落ち込むことが確実に防止できるので、そのまま
差し込みながら上方に抉じ開ければ、テコの原理を利用
して、ホルダー体7をグリップ片3・4から簡単に取り
除くことが可能となる。
【0020】又、第一実施の形態にあって、ガイド溝5
の開口5aを有する巾広寸法のグリップ片4の上端両側
縁に一対の張出肩部6を形成したことは、材料の歩留ま
りが良好となることに加えて、当該他方のグリップ片4
の剛性を向上して、一対のグリップ片3・4を接近させ
るような場合に、他方のグリップ片4が変形することを
防止できると共に、一対のグリップ片3・4をプライヤ
ーで把持しながら接近させる場合でも、各自の尖鋭な上
端エッジを利用して把持することが可能となるので、接
近作業中に、クランプ本体1がプライヤーから誤って抜
け出すことも併せて防止できる。
【0021】尚、上記した第一実施の形態の下では、各
張出肩部6で、一対のグリップ片3・4間に生じる隙間
を完全に閉塞するように設定したものであるが、図5に
示す如く、ホルダー体7の巾寸法L2を大きくして、一
対のグリップ片3・4間にかなりの隙間L3が生じてい
るような場合でも、各張出肩部6の先端が巾狭な一方の
グリップ片3の両側に大きく張り出して、一対のグリッ
プ片3・4間の隙間L3を確実に減少できるので、やは
り、ドライバー等の工具先端13を使用して、ホルダー
体7をグリップ片3・4から簡単に取り除くことが可能
となる。
【0022】又、第一実施の形態にあっても、プライヤ
ーが使用できる作業環境下では、プライヤーでホルダー
体7の両側壁8aを挾持して引き抜けることは言うまで
もないが、この場合には、図1に示す如く、ホルダー体
7側に把持片11を別途設けて、当該把持片11をプラ
イヤーで挾持して、ホルダー体7を引き抜くように構成
することも可能である。
【0023】次に、第二実施の形態に係るホースクラン
プを説明すると、第二実施の形態のものは、第一実施の
形態のように、他方のグリップ片4の上端両側縁に三角
形状をもって折れ曲がる張出肩部6を形成せずに、図6
に示す如く、ガイド溝5の開口5aを結ぶ範囲の上端縁
に対して、一方のグリップ片3方向に円弧状又は角状を
もって張り出して上下方向に延びる一対の張出肩部6A
を一体に形成したものである。尚、この張出肩部6A
は、プレス加工で容易に形成できると共に、他方のグリ
ップ片4の上端縁の上下方向に対する剛性のアップにも
貢献できることとなる。
【0024】依って、第二実施の形態の下でも、ホルダ
ー体7の外嵌状態にあっては、図7に示す如く、ホルダ
ー体7の各切り裂き下端面10が、一方のグリップ片3
の上端面と他方のグリップ片4の張出肩部6が形成され
ていない上端面中央部に当接することとなるので、確実
な位置規制から得られる安定した外嵌状態が保障できる
と共に、他方のグリップ片4の上端縁に一定の間隔をお
いて形成された一対の張出肩部6Aが一方のグリップ片
3の両側に張り出して、同様に、一方のグリップ片3と
の間に十分な重なり代L1ができるので、一対のグリッ
プ片3・4間に生じる隙間が完全に閉塞されることとな
る。
【0025】従って、後は、ゴムホースを接続パイプに
嵌め込んで、第一実施の形態と同様に、一対のグリップ
片3・4の上端面とホルダー体7の上壁8bの内面間に
画成される空間12内に工具先端13を差し込むと、上
記一対の張出肩部6Aの閉塞作用で、当該工具先端13
が一対のグリップ片3・4間の隙間に落ち込むことが確
実に防止できるので、そのまま差し込みながら上方に抉
じ開ければ、テコの原理を利用して、ホルダー体7をグ
リップ片3・4から簡単に取り除くことが可能となる。
【0026】尚、この場合に、図8に示す如く、ホルダ
ー体7の巾寸法L2を大きくして、一対のグリップ片3
・4間にかなりの隙間L3が生じているような場合で
も、各張出肩部6Aが巾狭な一方のグリップ片3の両側
に大きく張り出して、一対のグリップ片3・4間の隙間
L3を確実に減少できるので、やはり、ドライバー等の
工具先端13を使用して、ホルダー体7をグリップ片3
・4から簡単に取り除くことが可能となる。
【0027】その上、他方のグリップ片4の上端縁に上
下方向に延びる張出肩部6Aを形成することは、工具先
端13で抉じ開ける時には、形状的に、当該張出肩部6
Aが下方に弾性変形することがないので、単に、他方の
グリップ片4の上端縁を一方のグリップ片3方向にその
まま折曲する構造のものとは異なり、工具先端13を上
方に抉じ開けながら、ホルダー体7をグリップ片3・4
から取り除く場合に、張出肩部の弾性変形で、ホルダー
体7や工具先端13が弾き飛ばされてしまう心配が全く
なくなり、作業性が損なわれることがない。
【0028】第三実施の形態に係るホースクランプは、
基本的には、第二実施の形態を踏襲するものであるが、
異なるところは、第二実施の形態がガイド溝5の開口5
aを結ぶ範囲の上端縁に一対の張出肩部6Aを形成した
のに対して、第三実施の形態では、図9に示す如く、上
記した上端縁の中央部に角状又は円弧状をもって張り出
して上下方向に延びる1個の張出肩部6Aを一体に形成
したものである。この為、第三実施の形態の下では、ホ
ルダー体7の他方のグリップ片4側に位置する側壁8a
の両側部に一対の切り裂き域9を形成して、当該各切り
裂き域9の上部を個々に内方に突出させて、他方のクリ
ップ片4の上端面両側部を当接できる構成を併せて採用
している。
【0029】依って、第三実施の形態の下でも、ホルダ
ー体7の外嵌状態にあっては、図10に示す如く、ホル
ダー体7の各切り裂き下端面10が、一方のグリップ片
3の上端面と他方のグリップ片4の張出肩部6Aが形成
されていない上端面両側部に当接することとなるので、
確実な位置規制から得られる安定した外嵌状態が保障で
きると共に、他方のグリップ片4の上端縁に形成された
1個の張出肩部6Aの存在によって、一対のグリップ片
3・4間に生じる隙間を確実に減少できるので、やは
り、ドライバー等の工具先端13を使用して、ホルダー
体7をグリップ片3・4から簡単に取り除くことが可能
となる。又、この場合には、一対の切り裂き下端面10
が他方のグリップ片4の上端面両側部に当接するので、
より安定した外嵌状態が保障できると共に、工具先端1
3の張出肩部6Aに対する引っ掛かりも十分となる。
【0030】最後に、第四実施の形態に係るホースクラ
ンプを説明すると、今までの実施の形態が、巾広な他方
のグリップ片4側に張出肩部6又は6Aを形成したのに
対して、第四実施の形態にあっては、図11に示す如
く、巾狭な一方のグリップ片3の上端縁に対して、今度
は、他方のグリップ片4方向に角状又は円弧状をもって
張り出して上下方向に延びる1個の張出肩部6Bを一体
に形成したものである。
【0031】依って、第四実施の形態の下でも、ホルダ
ー体7の外嵌状態にあっては、図示する如く、ホルダー
体7の各切り裂き下端面10が、一方のグリップ片3の
上端面と他方のグリップ片4の上端面に当接することと
なるので、確実な位置規制から得られる安定した外嵌状
態が保障できると共に、一方のグリップ片3の上端縁に
形成された1個の張出肩部6Bの存在によって、一対の
グリップ片3・4間に生じる隙間を確実に減少できるの
で、やはり、ドライバー等の工具先端13を使用して、
テコの原理を利用して、ホルダー体7をグリップ片3・
4から簡単に取り除くことが可能となる。又、第四実施
の形態の下で、巾狭な一方のグリップ片3に上下方向に
延びる張出肩部6Bを形成したことは、自ずと、剛性が
低下しがちな一方のグリップ片3の剛性の向上にも大い
に貢献できることとなる。
【0032】尚、この場合も、工具先端13で抉じ開け
る時には、当該張出肩部6Bが下方に弾性変形すること
がないので、同様に、一方のグリップ片3の上端縁を他
方のグリップ片4方向へそのまま折曲する構造のものと
は異なり、工具先端13を上方に抉じ開けながら、ホル
ダー体7をグリップ片3・4から取り除く場合に、ホル
ダー体7や工具先端13が弾き飛ばされてしまう心配が
ない。
【0033】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、ホルダー体のストッパー手
段を一対のグリップ片の上端面に当接させることによ
り、ホルダー体のグリップ片に対する外嵌位置を規制し
て、当該一対のグリップ片の上端面とホルダー体の内面
間に所望大の空間を画成でき、しかも、このホルダー体
の外嵌状態では、他方のグリップ片の上端両側縁に一方
のグリップ片方向に折れ曲がる張出肩部を形成している
関係で、一対のグリップ片間に生じる隙間を閉塞又は減
少できる。従って、ドライバー等の工具先端を上記空間
内に差し込んで、ホルダー体を抉じ開けながら取り除く
場合には、工具先端が一対のグリップ片間の隙間に落ち
込んで、ホルダー体のテコの原理を利用した抉じ開けが
不可能となってしまうことを完全に防止できる。
【0034】請求項2の下では、これに加えて、一対の
張出肩部を他方のグリップ片側にそのまま形成できるの
で、材料の歩留まりが良好となると共に、その張出量の
大きな先端が巾狭な一方のグリップ片の両側に位置する
こととなるので、一対のグリップ片間の隙間の確実な閉
塞又は確実な減少が保障できる。
【0035】請求項3の下でも、ホルダー体のストッパ
ー手段を一対のグリップ片の上端面に当接させることに
より、ホルダー体のグリップ片に対する外嵌位置を規制
して、当該一対のグリップ片の上端面とホルダー体の内
面間に所望大の空間を画成でき、しかも、このホルダー
体の外嵌状態では、他方のグリップ片の上端縁に一方の
グリップ片方向に張り出して上下方向に延びる張出肩部
を形成している関係で、一対のグリップ片間に生じる隙
間を閉塞又は減少できる。従って、ドライバー等の工具
先端を上記空間内に差し込んで、ホルダー体を抉じ開け
ながら取り除く場合には、工具先端が一対のグリップ片
間の隙間に落ち込んで、ホルダー体のテコの原理を利用
した抉じ開けが不可能となってしまうことを完全に防止
できる。その上、工具先端でホルダー体を抉じ開ける時
に、ホルダー体や工具先端が弾き飛ばされる恐れもな
い。
【0036】請求項4の下でも、ホルダー体のストッパ
ー手段を一対のグリップ片の上端面に当接させることに
より、ホルダー体のグリップ片に対する外嵌位置を規制
して、当該一対のグリップ片の上端面とホルダー体の内
面間に所望大の空間を画成でき、しかも、このホルダー
体の外嵌状態では、一方のグリップ片の上端縁に他方の
グリップ片方向に張り出して上下方向に延びる張出肩部
を形成している関係で、一対のグリップ片間に生じる隙
間を減少できる。従って、ドライバー等の工具先端を上
記空間内に差し込んで、ホルダー体を抉じ開けながら取
り除く場合には、工具先端が一対のグリップ片間の隙間
に落ち込んで、ホルダー体のテコの原理を利用した抉じ
開けが不可能となってしまうことを完全に防止できる。
その上、工具先端でホルダー体を抉じ開ける時に、ホル
ダー体や工具先端が弾き飛ばされる恐れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係るホースクランプ
を分解して示す斜視図である。
【図2】(A)はクランプ本体の平面図、(B)はホル
ダー体の断面図である。
【図3】(A)はホルダー体を一対のグリップ片に外嵌
した状態を一部断面して示す要部正面図、(B)は同外
嵌した状態を一部断面して示す要部平面図である。
【図4】ドライバー等の工具先端でホルダー体を取り除
く状態を説明する要部説明図である。
【図5】一対のグリップ片間に生じた隙間を減少した状
態を一部断面して示す要部平面図である。
【図6】第二実施の形態に係るホースクランプを分解し
て示す斜視図である。
【図7】(A)はホルダー体を一対のグリップ片に外嵌
した状態を一部断面して示す要部正面図、(B)は同外
嵌した状態を一部断面して示す要部平面図である。
【図8】一対のグリップ片間に生じた隙間を減少した状
態を一部断面して示す要部平面図である。
【図9】第三実施の形態に係るホースクランプを分解し
て示す斜視図である。
【図10】ホルダー体を一対のグリップ片に外嵌した状
態を一部断面して示す要部平面図である。
【図11】第四実施の形態に係るホースクランプをホル
ダー体を一対のグリップ片に外嵌した状態を一部断面し
て示す要部平面図である。
【符号の説明】
1 クランプ本体 2 締付リング 3 一方のグリップ片 4 他方のグリップ片 5 ガイド溝 5a 開口 6 張出肩部 6A 張出肩部 6B 張出肩部 7 ホルダー体 8a 側壁 8b 上壁 9 切り裂き域 10 切り裂き下端面(ストッパー手段) 11 把持片 12 空間 13 ドライバー等の工具先端

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締付リング及び交差する一対のグリップ
    片から成るクランプ本体と、上記一対のグリップ片に外
    嵌されるホルダー体とを備え、一対のグリップ片を接近
    させて、当該各グリップ片にホルダー体を外嵌すること
    により、一対のグリップ片の上端面とホルダー体の内面
    間に空間を画成して、上記締付リングをその拡径状態に
    保持できるホースクランプにおいて、ホルダー体の両側
    壁に内方に突出するストッパー手段を設けて、当該各ス
    トッパー手段を対応するグリップ片の上端面に当接させ
    ると共に、一対のグリップ片の内、一方のグリップ片を
    巾狭寸法となし、他方のグリップ片を巾広寸法となし
    て、当該他方のグリップ片の上端両側縁に、一方のグリ
    ップ片方向に折れ曲がる一対の張出肩部を形成したこと
    を特徴とするホースクランプ。
  2. 【請求項2】 一対の張出肩部は、他方のグリップ片の
    上端両側縁から斜め三角形状に折り曲がり、その先端程
    張出量が大きいことを特徴とする請求項1記載のホース
    クランプ。
  3. 【請求項3】 締付リング及び交差する一対のグリップ
    片から成るクランプ本体と、上記一対のグリップ片に外
    嵌されるホルダー体とを備え、一対のグリップ片を接近
    させて、当該各グリップ片にホルダー体を外嵌すること
    により、一対のグリップ片の上端面とホルダー体の内面
    間に空間を画成して、上記締付リングをその拡径状態に
    保持できるホースクランプにおいて、ホルダー体の両側
    壁に内方に突出するストッパー手段を設けて、当該各ス
    トッパー手段を対応するグリップ片の上端面に当接させ
    ると共に、一対のグリップ片の内、一方のグリップ片を
    巾狭寸法となし、他方のグリップ片を巾広寸法となし
    て、当該他方のグリップ片の上端縁に、一方のグリップ
    片方向に張り出して上下方向に延びる張出肩部を形成し
    たことを特徴とするホースクランプ。
  4. 【請求項4】 締付リング及び交差する一対のグリップ
    片から成るクランプ本体と、上記一対のグリップ片に外
    嵌されるホルダー体とを備え、一対のグリップ片を接近
    させて、当該各グリップ片にホルダー体を外嵌すること
    により、一対のグリップ片の上端面とホルダー体の内面
    間に空間を画成して、上記締付リングをその拡径状態に
    保持できるホースクランプにおいて、ホルダー体の両側
    壁に内方に突出するストッパー手段を設けて、当該各ス
    トッパー手段を対応するグリップ片の上端面に当接させ
    ると共に、一対のグリップ片の内、一方のグリップ片を
    巾狭寸法となし、他方のグリップ片を巾広寸法となし
    て、上記一方のグリップ片の上端縁に、他方のグリップ
    片方向に張り出して上下方向に延びる張出肩部を形成し
    たことを特徴とするホースクランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102324244B1 (ko) * 2021-05-03 2021-11-10 평화산업주식회사 방향성이 없는 호스 체결용 클램프

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