JP2545684Y2 - 吊りボルト係着金具 - Google Patents
吊りボルト係着金具Info
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- JP2545684Y2 JP2545684Y2 JP6108392U JP6108392U JP2545684Y2 JP 2545684 Y2 JP2545684 Y2 JP 2545684Y2 JP 6108392 U JP6108392 U JP 6108392U JP 6108392 U JP6108392 U JP 6108392U JP 2545684 Y2 JP2545684 Y2 JP 2545684Y2
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- Japan
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- suspension bolt
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- suspension
- groove
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば建物の天井の施
工においてデッキプレートやキーストンプレートなどの
取付対象部材のアリ溝に、天井の下地となる野縁などの
横架部材を吊持するための吊りボルトを係着させるため
に用いられる係着金具に関するものである。
工においてデッキプレートやキーストンプレートなどの
取付対象部材のアリ溝に、天井の下地となる野縁などの
横架部材を吊持するための吊りボルトを係着させるため
に用いられる係着金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】階上の床板をデッキプレートやキースト
ンプレートで構築した場合、階下の天井はデッキプレー
トやキーストンプレートの下面に形成されたアリ溝に吊
りボルトを係着して垂下させ、吊りボルトの下端に野縁
などの横架部材を吊持させて天井板を張ることが行われ
る。また、この吊りボルトは天井裏での各種配管の吊持
にも利用される。
ンプレートで構築した場合、階下の天井はデッキプレー
トやキーストンプレートの下面に形成されたアリ溝に吊
りボルトを係着して垂下させ、吊りボルトの下端に野縁
などの横架部材を吊持させて天井板を張ることが行われ
る。また、この吊りボルトは天井裏での各種配管の吊持
にも利用される。
【0003】図3は、かかる吊り構造の一例を示す側断
面図であるが、図示のように、前記デッキプレートやキ
ーストンプレートの下面に形成されるアリ溝10は、溝
内に装着される係着金具21の張り出し寸法より小さい
開口幅を有し、この開口部から溝底面に向け内側壁間の
幅寸法が次第に大きくされ、その中間位置から再び幅寸
法が徐々に小さくなるようになされている。そして、前
記中間位置の幅寸法が丁度溝内に係着される係着金具2
1の張り出し寸法と同一とされ、該中間部に吊りボルト
係着金具21が係止される。
面図であるが、図示のように、前記デッキプレートやキ
ーストンプレートの下面に形成されるアリ溝10は、溝
内に装着される係着金具21の張り出し寸法より小さい
開口幅を有し、この開口部から溝底面に向け内側壁間の
幅寸法が次第に大きくされ、その中間位置から再び幅寸
法が徐々に小さくなるようになされている。そして、前
記中間位置の幅寸法が丁度溝内に係着される係着金具2
1の張り出し寸法と同一とされ、該中間部に吊りボルト
係着金具21が係止される。
【0004】一方、前記アリ溝10内に固定される係着
金具21は、吊りボルト20の螺挿を許容するボルト螺
挿部23と、該ボルト螺挿部23の両側から斜め下方に
延在して前記アリ溝10内の中間部に当接係止される2
つの張出し翼22,22からなる。
金具21は、吊りボルト20の螺挿を許容するボルト螺
挿部23と、該ボルト螺挿部23の両側から斜め下方に
延在して前記アリ溝10内の中間部に当接係止される2
つの張出し翼22,22からなる。
【0005】そして、この係着金具の両張出し翼22,
22の先端が前記アリ溝10内の前記中間部に係止され
ると共に、係着金具21のボルト螺挿部23に螺挿され
た吊りボルト20の上先端部がアリ溝10底面に当接さ
れることにより係着金具21の両張出し翼22,22の
先端がアリ溝10の側壁面に押し付けられ、これにより
吊りボルト20がアリ溝10に係着されるのである。
22の先端が前記アリ溝10内の前記中間部に係止され
ると共に、係着金具21のボルト螺挿部23に螺挿され
た吊りボルト20の上先端部がアリ溝10底面に当接さ
れることにより係着金具21の両張出し翼22,22の
先端がアリ溝10の側壁面に押し付けられ、これにより
吊りボルト20がアリ溝10に係着されるのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の吊り構造においては次のような問題があった。す
なわち、前記のような吊りボルトのアリ溝への係着作業
は、作業の容易化、作業能率の向上の観点から、金具2
1のアリ溝10内への嵌入と同時に吊りボルト20の先
端がアリ溝底面に丁度当接するように吊りボルト20を
予め金具21に螺挿セットし、ボルト20の下方を把持
して前記張出し翼22の一方の端部をアリ溝内10に挿
入した後、もう一方の張出し翼22をアリ溝開口縁を乗
り越えて強制的に溝10内に押し入れて金具21、即ち
吊りボルト20をアリ溝10に係着させている。
従来の吊り構造においては次のような問題があった。す
なわち、前記のような吊りボルトのアリ溝への係着作業
は、作業の容易化、作業能率の向上の観点から、金具2
1のアリ溝10内への嵌入と同時に吊りボルト20の先
端がアリ溝底面に丁度当接するように吊りボルト20を
予め金具21に螺挿セットし、ボルト20の下方を把持
して前記張出し翼22の一方の端部をアリ溝内10に挿
入した後、もう一方の張出し翼22をアリ溝開口縁を乗
り越えて強制的に溝10内に押し入れて金具21、即ち
吊りボルト20をアリ溝10に係着させている。
【0007】このような係着作業において、アリ溝10
への金具21の嵌入時に金具21が不用意に回転し、こ
れにより吊りボルト20先端が必要以上に金具21から
上方に突出して前記もう一方の張出し翼22をアリ溝1
0に押し入れる際にボルト20の先端が溝底面に先に当
接してしまい金具21を溝10内の前記中間位置に嵌入
することができないとの問題がしばしば生じ、現場作業
の能率の低下を招いたのである。
への金具21の嵌入時に金具21が不用意に回転し、こ
れにより吊りボルト20先端が必要以上に金具21から
上方に突出して前記もう一方の張出し翼22をアリ溝1
0に押し入れる際にボルト20の先端が溝底面に先に当
接してしまい金具21を溝10内の前記中間位置に嵌入
することができないとの問題がしばしば生じ、現場作業
の能率の低下を招いたのである。
【0008】本考案は、このような従来の吊り構造にお
ける問題点を解決すべくなされたもので、効率的な吊り
ボルトの係着作業を行うことができる吊りボルト係着金
具を提供することを目的とする。
ける問題点を解決すべくなされたもので、効率的な吊り
ボルトの係着作業を行うことができる吊りボルト係着金
具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく本
願の第1の考案に係る吊りボルト係着金具は、上端が開
口とされた溝状に形成され底面側から吊りボルトが螺挿
されると共に吊りボルト係着金具のアリ溝への係着作業
に際して吊りボルト係着金具に対する吊りボルトの相対
回動を阻止する一方で吊りボルト係着金具のアリ溝への
係着後においては吊りボルトとの相対回動を許容する一
時的回り止め手段が備えられたボルト螺挿部と、該ボル
ト螺挿部の上端両縁部から各々斜め下方に延在して先端
部がアリ溝内壁に当接係止される張出し翼とを有するこ
とを特徴とするものである。
願の第1の考案に係る吊りボルト係着金具は、上端が開
口とされた溝状に形成され底面側から吊りボルトが螺挿
されると共に吊りボルト係着金具のアリ溝への係着作業
に際して吊りボルト係着金具に対する吊りボルトの相対
回動を阻止する一方で吊りボルト係着金具のアリ溝への
係着後においては吊りボルトとの相対回動を許容する一
時的回り止め手段が備えられたボルト螺挿部と、該ボル
ト螺挿部の上端両縁部から各々斜め下方に延在して先端
部がアリ溝内壁に当接係止される張出し翼とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0010】また、本願の第2の考案に係る吊りボルト
係着金具は、前記本願第1の考案に係る吊りボルト係着
金具において、前記一時的回り止め手段として、前記ボ
ルト螺挿部の上端開口部の幅寸法を吊りボルトの外径寸
法より僅かに小さくしたことを特徴とするものである。
係着金具は、前記本願第1の考案に係る吊りボルト係着
金具において、前記一時的回り止め手段として、前記ボ
ルト螺挿部の上端開口部の幅寸法を吊りボルトの外径寸
法より僅かに小さくしたことを特徴とするものである。
【0011】また、本願の第3の考案に係る吊りボルト
係着金具は、前記本願第1又は第2の考案に係る吊りボ
ルト係着金具において、前記張出し翼の両先端部を幅広
に形成したことを特徴とするものである。
係着金具は、前記本願第1又は第2の考案に係る吊りボ
ルト係着金具において、前記張出し翼の両先端部を幅広
に形成したことを特徴とするものである。
【0012】さらに、本願の第4の考案に係る吊りボル
ト係着金具は、前記本願の第1乃至第3の考案のいずれ
か一の考案に係る吊りボルト係着金具において、前記張
出し翼の長手方向にビードを形成したことを特徴とする
ものである。
ト係着金具は、前記本願の第1乃至第3の考案のいずれ
か一の考案に係る吊りボルト係着金具において、前記張
出し翼の長手方向にビードを形成したことを特徴とする
ものである。
【0013】
【作用】本考案においては、金具のアリ溝内への嵌入に
先立ち吊りボルトを予め金具に螺挿セットし、該ボルト
の下方を把持して前記張出し翼の一方の端部をアリ溝内
に挿入した後、もう一方の張出し翼端部をアリ溝開口縁
を乗り越えて強制的に溝内に押し入れて金具、即ち吊り
ボルトをアリ溝に嵌入させる。
先立ち吊りボルトを予め金具に螺挿セットし、該ボルト
の下方を把持して前記張出し翼の一方の端部をアリ溝内
に挿入した後、もう一方の張出し翼端部をアリ溝開口縁
を乗り越えて強制的に溝内に押し入れて金具、即ち吊り
ボルトをアリ溝に嵌入させる。
【0014】ここで、本考案に係る吊りボルト係着金具
では、前記吊りボルトを金具にセットする際に、前記ボ
ルト螺挿部に設けられた一時的回り止め手段により、吊
りボルトが係着金具に一時的に係止される。このため、
前記係着金具のアリ溝への係着作業、即ち、2つの張出
し翼を順次アリ溝内に嵌入させる操作中において、吊り
ボルトと係着金具とが不用意に相対回動して吊りボルト
が必要以上に金具から突出し、これによりボルト先端が
アリ溝底面に先に当接してしまい金具を溝内に嵌入する
ことができないとの事態を防止することができる。
では、前記吊りボルトを金具にセットする際に、前記ボ
ルト螺挿部に設けられた一時的回り止め手段により、吊
りボルトが係着金具に一時的に係止される。このため、
前記係着金具のアリ溝への係着作業、即ち、2つの張出
し翼を順次アリ溝内に嵌入させる操作中において、吊り
ボルトと係着金具とが不用意に相対回動して吊りボルト
が必要以上に金具から突出し、これによりボルト先端が
アリ溝底面に先に当接してしまい金具を溝内に嵌入する
ことができないとの事態を防止することができる。
【0015】一方、係着金具のアリ溝内への嵌入後にお
いては、吊りボルトの係着金具に対する比較的大きな回
動力により前記一時的回り止め手段による回動阻止力は
解除され吊りボルトをねじ込むことが可能である。した
がって、係着金具をアリ溝内へ嵌入した後、吊りボルト
をその先端が溝底面に当接するまでねじ込むことにより
前記張出し翼の先端部をアリ溝の内壁に圧接させ、これ
により係着金具をアリ溝内に固定して吊りボルトをアリ
溝に係着させることができる。
いては、吊りボルトの係着金具に対する比較的大きな回
動力により前記一時的回り止め手段による回動阻止力は
解除され吊りボルトをねじ込むことが可能である。した
がって、係着金具をアリ溝内へ嵌入した後、吊りボルト
をその先端が溝底面に当接するまでねじ込むことにより
前記張出し翼の先端部をアリ溝の内壁に圧接させ、これ
により係着金具をアリ溝内に固定して吊りボルトをアリ
溝に係着させることができる。
【0016】なお、前記一時的回り止め手段による回動
阻止力を解除するには、係着金具をアリ溝の内壁面に押
し付けつつ吊りボルトに回動力を加えればよい。
阻止力を解除するには、係着金具をアリ溝の内壁面に押
し付けつつ吊りボルトに回動力を加えればよい。
【0017】また、前記本願第2の考案では、前述のよ
うに溝状の形状を有するボルト螺挿部の上端開口部の幅
寸法を装着される吊りボルトの外径寸法より僅かに小さ
くしたため、係着金具に吊りボルトを螺挿セットし該ボ
ルトと共に係着金具をアリ溝に嵌入する際に、該開口部
で吊りボルトを係止し吊りボルトの回動を阻止すること
ができる。
うに溝状の形状を有するボルト螺挿部の上端開口部の幅
寸法を装着される吊りボルトの外径寸法より僅かに小さ
くしたため、係着金具に吊りボルトを螺挿セットし該ボ
ルトと共に係着金具をアリ溝に嵌入する際に、該開口部
で吊りボルトを係止し吊りボルトの回動を阻止すること
ができる。
【0018】また、前記本願第3の考案では、前述のよ
うに前記張出し翼の両先端部が幅広に形成されているた
め、係着強度、並びに安定性が向上される。
うに前記張出し翼の両先端部が幅広に形成されているた
め、係着強度、並びに安定性が向上される。
【0019】さらに、前記本願第4の考案では、前記張
出し翼の長手方向にビードが形成されているため、係着
金具の強度がさらに向上される。
出し翼の長手方向にビードが形成されているため、係着
金具の強度がさらに向上される。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を図面に基き説明する。図1
及び図2は、それぞれ本考案の一実施例の構成を示す側
面図と平面図である。図示のように本実施例に係る吊り
ボルト係着金具1は、上端が開口となるように溝状に形
成されたボルト螺挿部3と、該ボルト螺挿部3の上端両
縁部から各々斜め下方に延在するように一体成形された
張出し翼2,2とからなる。
及び図2は、それぞれ本考案の一実施例の構成を示す側
面図と平面図である。図示のように本実施例に係る吊り
ボルト係着金具1は、上端が開口となるように溝状に形
成されたボルト螺挿部3と、該ボルト螺挿部3の上端両
縁部から各々斜め下方に延在するように一体成形された
張出し翼2,2とからなる。
【0021】図1に示すように、前記ボルト螺挿部3底
板の上面側中央部には吊りボルトと螺合するナット5が
形成され、図の下方から上方に向けボルト螺挿部3の底
板を貫通して吊りボルト(図示せず)が螺挿される。
板の上面側中央部には吊りボルトと螺合するナット5が
形成され、図の下方から上方に向けボルト螺挿部3の底
板を貫通して吊りボルト(図示せず)が螺挿される。
【0022】一方、ボルト螺挿部3の両側壁には、側壁
の間隔が前記吊りボルトの外径寸法より僅かに小さくな
るようにボルト螺挿部3内に突出した膨出部4,4が形
成され、これにより吊りボルト係着金具1のアリ溝への
係着作業に際して吊りボルト係着金具1に対する吊りボ
ルトの相対回動を一時的に阻止する前記一時的回り止め
手段が構成されている。
の間隔が前記吊りボルトの外径寸法より僅かに小さくな
るようにボルト螺挿部3内に突出した膨出部4,4が形
成され、これにより吊りボルト係着金具1のアリ溝への
係着作業に際して吊りボルト係着金具1に対する吊りボ
ルトの相対回動を一時的に阻止する前記一時的回り止め
手段が構成されている。
【0023】また、前記張出し翼2,2は、図2に示す
ようにその先端部が幅広に形成されており、また、先端
部と前記ボルト螺挿部3との接合部付近には長手方向に
ビード2a,2bが形成され部材強度の向上が図られて
いる。
ようにその先端部が幅広に形成されており、また、先端
部と前記ボルト螺挿部3との接合部付近には長手方向に
ビード2a,2bが形成され部材強度の向上が図られて
いる。
【0024】以上のように構成された本実施例に係る係
着金具によって、吊りボルトは、次のようにしてアリ溝
に係着される。すなわち、先ず吊りボルトをその先端が
前記膨出部4,4間に達するまでボルト螺挿部の底面側
から螺挿し、係着金具に吊りボルトをセットする。
着金具によって、吊りボルトは、次のようにしてアリ溝
に係着される。すなわち、先ず吊りボルトをその先端が
前記膨出部4,4間に達するまでボルト螺挿部の底面側
から螺挿し、係着金具に吊りボルトをセットする。
【0025】そして、吊りボルトの下端部を持って係着
金具1の一方の張出し翼の先端をアリ溝内に挿入した
後、もう一方の張出し翼先端をアリ溝の縁部を乗り越え
て強制的に溝内に押し入れる。ここで、係着金具1は前
記膨出部4,4により吊りボルトとの相対回動が阻止さ
れているため、不用意に係着金具1が回動することがな
い。
金具1の一方の張出し翼の先端をアリ溝内に挿入した
後、もう一方の張出し翼先端をアリ溝の縁部を乗り越え
て強制的に溝内に押し入れる。ここで、係着金具1は前
記膨出部4,4により吊りボルトとの相対回動が阻止さ
れているため、不用意に係着金具1が回動することがな
い。
【0026】そして、吊りボルトを上方に押し上げるこ
とによりアリ溝内に嵌入された両張出し翼2,2をアリ
溝内壁に押し付け、この状態で前記膨出部4,4による
回動阻止力より大きな回動力を吊りボルトに加えること
により、前記膨出部4,4間を強制的に通過させて吊り
ボルトを溝内にねじ込む。
とによりアリ溝内に嵌入された両張出し翼2,2をアリ
溝内壁に押し付け、この状態で前記膨出部4,4による
回動阻止力より大きな回動力を吊りボルトに加えること
により、前記膨出部4,4間を強制的に通過させて吊り
ボルトを溝内にねじ込む。
【0027】そして、吊りボルトをその先端がアリ溝底
面に当接するまでねじ込み、さらに増し締めを行いアリ
溝内に係着金具1を固定することにより吊りボルトをア
リ溝に係着させる。
面に当接するまでねじ込み、さらに増し締めを行いアリ
溝内に係着金具1を固定することにより吊りボルトをア
リ溝に係着させる。
【0028】本実施例に係る係着金具では、ボルト螺挿
部3が前述のように上部を開口とした溝状に形成されて
いるため、金具1をアリ溝内へ嵌入する際に、該溝が広
がるため前記張出し翼2,2が下方に曲がり易く、した
がって従来の係着金具より小さな押入力により前記係着
金具の溝内への嵌入操作を行うことができる。一方、か
かる形状により溝内への嵌入後の金具の復元性において
も優れるため、溝内への嵌入後金具が溝から外れ難い。
部3が前述のように上部を開口とした溝状に形成されて
いるため、金具1をアリ溝内へ嵌入する際に、該溝が広
がるため前記張出し翼2,2が下方に曲がり易く、した
がって従来の係着金具より小さな押入力により前記係着
金具の溝内への嵌入操作を行うことができる。一方、か
かる形状により溝内への嵌入後の金具の復元性において
も優れるため、溝内への嵌入後金具が溝から外れ難い。
【0029】また、係着金具をアリ溝内に嵌入した後吊
りボルトをねじ込む場合にも、吊りボルトの進行に伴い
ボルト螺挿部上端の開口幅が広がるため、吊りボルトを
容易にねじ込むことができる。
りボルトをねじ込む場合にも、吊りボルトの進行に伴い
ボルト螺挿部上端の開口幅が広がるため、吊りボルトを
容易にねじ込むことができる。
【0030】さらに、ボルト先端を溝底面に当接させボ
ルトの増し締めを行うことで、ボルト螺挿部3が下方に
押し下げられるため、前記両張出し翼2,2がその先端
部からつけ根に向かってアリ溝内壁面からの押圧力を受
け、これによりボルト螺挿部3の上端開口部の幅が狭め
られ吊りボルトが該開口部により挟持される。
ルトの増し締めを行うことで、ボルト螺挿部3が下方に
押し下げられるため、前記両張出し翼2,2がその先端
部からつけ根に向かってアリ溝内壁面からの押圧力を受
け、これによりボルト螺挿部3の上端開口部の幅が狭め
られ吊りボルトが該開口部により挟持される。
【0031】このように、本係着金具によれば、吊りボ
ルトはボルト螺挿部底板上面に形成されたナット5と前
記上端開口部との双方により固定されるため、固定後の
吊りボルトの安定性に優れ、吊りボルトのアリ溝に対す
る強固な係着が達成される。
ルトはボルト螺挿部底板上面に形成されたナット5と前
記上端開口部との双方により固定されるため、固定後の
吊りボルトの安定性に優れ、吊りボルトのアリ溝に対す
る強固な係着が達成される。
【0032】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によれば、係
着金具のアリ溝への係着作業中に吊りボルトと係着金具
とが不用意に相対回動して吊りボルトが必要以上に金具
から突出することがなく、したがって金具にセットされ
た吊りボルト先端が溝底面に当接して金具を溝内に嵌入
することができないとの事態を生じることがなく、効率
的な吊りボルトの係着作業を行うことができる。
着金具のアリ溝への係着作業中に吊りボルトと係着金具
とが不用意に相対回動して吊りボルトが必要以上に金具
から突出することがなく、したがって金具にセットされ
た吊りボルト先端が溝底面に当接して金具を溝内に嵌入
することができないとの事態を生じることがなく、効率
的な吊りボルトの係着作業を行うことができる。
【図1】本考案の一実施例の構成を示す側面図である。
【図2】同じく本考案の一実施例の構成を示す平面図で
ある。
ある。
【図3】従来の吊りボルトの係着構造を示す側断面図で
ある。
ある。
1,21 吊りボルト係着金具 2,22 張出し翼 2a,2b ビード 3,23 ボルト螺挿部 4 膨出部(一時的回り止め手段) 5 ナット 10 アリ溝 20 吊りボルト 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 上端が開口とされた溝状に形成され底面
側から吊りボルトが螺挿されると共に、吊りボルト係着
金具のアリ溝への係着作業に際して吊りボルト係着金具
に対する吊りボルトの相対回動を阻止する一方で吊りボ
ルト係着金具のアリ溝への係着後においては吊りボルト
との相対回動を許容する一時的回り止め手段が備えられ
たボルト螺挿部と、 該ボルト螺挿部の上端両縁部から各々斜め下方に延在し
て先端部がアリ溝内壁に当接係止される張出し翼と、 を有することを特徴とする吊りボルト係着金具。 - 【請求項2】 前記一時的回り止め手段として、前記ボ
ルト螺挿部の上端開口部の幅寸法を吊りボルトの外径寸
法より僅かに小さくしたことを特徴とする請求項1に記
載の吊りボルト係着金具。 - 【請求項3】 前記張出し翼の両先端部を幅広に形成し
たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吊り
ボルト係着金具。 - 【請求項4】 前記張出し翼の長手方向にビードを形成
したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
1項に記載の吊りボルト係着金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6108392U JP2545684Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 吊りボルト係着金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6108392U JP2545684Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 吊りボルト係着金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637417U JPH0637417U (ja) | 1994-05-20 |
JP2545684Y2 true JP2545684Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=13160868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6108392U Expired - Lifetime JP2545684Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 吊りボルト係着金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545684Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2580797Y2 (ja) * | 1993-04-30 | 1998-09-17 | 株式会社国元商会 | デッキプレート用天井吊り金具 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP6108392U patent/JP2545684Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0637417U (ja) | 1994-05-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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