JP2521301Y2 - 座位保持用車椅子 - Google Patents

座位保持用車椅子

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JP2521301Y2
JP2521301Y2 JP4206192U JP4206192U JP2521301Y2 JP 2521301 Y2 JP2521301 Y2 JP 2521301Y2 JP 4206192 U JP4206192 U JP 4206192U JP 4206192 U JP4206192 U JP 4206192U JP 2521301 Y2 JP2521301 Y2 JP 2521301Y2
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pad
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backrest
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久四 古川
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NISSIN MEDICAL INDUSTRIES CO., LTD.
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NISSIN MEDICAL INDUSTRIES CO., LTD.
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は座位保持が困難な障害
児に好適な座席を備えた座位保持用車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車椅子は、織物または軟質薄手の
塩化ビニール樹脂を生地としたシートおよび背もたれが
左右に相対するシートパイプ部および背パイプ部にそれ
ぞれ張設して形成された座席を備えて構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような従
来構成の車椅子にあっては、シートおよび背もたれが、
体重により着座面および背もたれ面に多少のたわみが生
ずるものの概して平面的であるため、身体の変形がある
障害児においては、安定した椅座を維持することができ
ないという問題があった。
【0004】この考案は上記にかんがみてなされたもの
であり、身体に変形がある障害児が安定した椅座位をと
ることができるとともに、椅座姿勢の矯正に好適な座位
保持用車椅子を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するためになされたものであり、左右1対のシートパ
イプ部にそれぞれ相対する位置に固着された複数組の座
係着部材と、帯状に形成されるとともに一面の両端部に
前記座係着部材と係合可能な被着部を有し当該一面の中
部に前記被着部と係合可能な係着部を有し、かつ他面の
中部にパッド係着部を有する複数の座基帯と、着座面を
形成するとともに裏面に前記複数の座基帯のパッド係着
部に係合可能な装被着部を有するシートパッドと、を備
え、前記座係着部材に座基帯をそれぞれ係合させて張設
し各座基帯のパッド係着部にシートパッドを係合させて
シートを構成し、左右1対の背パイプ部にそれぞれ相対
する位置に固着された複数組の背係着部材と、帯状に形
成されるとともに一面の両端部に前記背係着部材と係合
可能な被着部を有し当該一面の中部に前記被着部と係合
可能な係着部を有し、かつ他面の中部にパッド係着部を
有する複数の背基帯と、背もたれ面を形成するとともに
裏面に前記複数の背基帯のパッド係着部に係合可能な装
被着部を有する背もたれパッドと、を備え、前記背係着
部材に背基帯をそれぞれ係合させて張設し各背基帯のパ
ッド係着部に背もたれパッドを係合させて背もたれを構
成し、前記シートと背もたれとからなる座席を備えたこ
とを特徴とする座位保持用車椅子である。
【0006】
【作用】本考案は上記のように構成されたものであり、
座位保持用車椅子の座席のシートは、複数の座基帯を、
座係着部材への張設の弛み度合をそれぞれ調整して係着
し、身体の変形に合った着座面形状を形成する。
【0007】また、座席の背もたれは、複数の背基帯
を、背係着部材への張設の弛み度合をそれぞれ調整して
係着し、身体の変形に合った背もたれ面形状を形成す
る。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】図1は本考案の一実施例の座位保持用車椅
子の側面図、図2は正面図であり、図3から図8には座
席が図示されている。
【0010】図において符号1で示す座位保持用車椅子
(以下、車椅子1と略称す)は、一対の前輪19が取り
つけられたフロントフレーム10と、一対の後輪29が
取りつけられるとともに上端部がフロントフレーム10
に枢着されたリアフレーム20と、左右一対の前スライ
ダ33および左右一対の後スライダ35を有するシート
フレーム30と、座角度ロック機構40と、後方向へ傾
動可能な背部フレーム50と軸線方向に揺動可能な左右
一対のスライドパイプ60と、スライドパイプ60に嵌
挿されて摺動するとともに後端部が背部フレーム50に
枢着されたアームレストパイプ65と、背角度ロック機
構70と、シートフレーム30に装備されたシート13
0と、背部フレーム50に装備された背もたれ150と
を主体として構成され、シート130および背もたれ1
50により座席が構成されている。
【0011】フロントフレーム10は、左右に相対した
一対のフロントパイプ部11を有し、フロントパイプ部
11は、所定位置に複数の係止孔(図示せず)が直線的
に穿設されるとともに、横棧13が固着されてフレーム
上に形成されている。また、フロントフレーム10の下
端部には、キャスタ車輪からなる一対の前輪19が取付
けられている。
【0012】リアフレーム20は、U字形に屈曲されて
左右に相対したリアパイプ部21,21を有し、下端部
に一対の後輪29が取付けられている。リアフレーム2
0の上端部は、フロントフレーム10の上端部に軸23
により枢着されており、車椅子1の使用状態時に、図1
に示すように軸23を頂点としてフロントフレーム10
の下端部は前方へ延び、リアフレーム20の下端部は後
方へ延びて末広がり形状に形成されている。
【0013】この末広がり形状は、屈折部25aで上方
へ屈折可能なストッパ25により維持できるように形成
されており、ストッパ25の前端部は軸26によりフロ
ントパイプ部11の中部に枢着され、後端部は軸27に
よりリアパイプ部21の下端部に枢着されてている。そ
して、ストッパ25の屈折によりフロントフレーム10
の下端部とリアフレーム20の下端部とが近接して、折
り畳み状態になるように形成されている。なお、符号2
2は後スライダ37の摺動上限を規定するストップリン
グである。
【0014】シートフレーム30は、前後方向に延びて
左右に相対した一対のシートパイプ部31を有し、シー
トパイプ部31に横棧32が固着されてフレーム状に形
成されている。このシートフレーム30には後述するシ
ート130が張設されている。
【0015】前スライダ35は、フロントパイプ部11
に外嵌されて摺動可能な筒状部材からなり、その内周面
には摺動を滑らかにする合成樹脂製の筒状部材が内装さ
れている。この前スライダ35には座角度ロック機構4
0が取り付けられており、その係止ピンが前スライダ3
5の内周面より、フロントパイプ部11の係止孔内に進
出,後退可能に設けられている。そして前スライダ35
は、シートフレーム30の前端部の左右側面において、
左右方向の軸線を有する軸36により回動可能に取付け
られている。
【0016】後スライダ37は、リアパイプ部21に外
嵌されて摺動可能な筒状部材からなり、その内周面には
摺動を滑らかにする合成樹脂製の筒状部材が内装されて
いる。この後スライダ37は、シートフレーム30の後
端部の左右側面において、左右方向の軸線を有する軸3
8により回動可能に取付けられている。これによりシー
トフレーム30は、略水平位置から前端部が約40度上
向き位置の間を揺動可能に形成されている。
【0017】座角度ロック機構40は、常にはフロント
パイプ部11の係止孔内に進出して係合可能に付勢され
た係止ピン(図示せず)を有し、解除レバー43の操作
により、解除ワイヤ44を介して上記係止孔内より後退
して係合を解除できるように構成されている。そして、
複数の上記係止孔の選択により、前スライダ35の上下
位置、すなわちシートフレーム30の座角度を選定し固
定することができる。なお、上記フロントフレーム1
0,リアフレーム20,シートフレーム30,座角度ロ
ック機構40により座角度調整機構が構成されている。
【0018】背部フレーム50は、上下方向に延びて左
右に相対した一対の背パイプ部51を有し、その下端部
がシートフレーム30の後端部に軸54により枢着され
て、略直立位置から後方の略水平位置の間を傾動可能に
形成されており、この背部フレーム50には後述する背
もたれ150が張設されている。また、背部フレーム5
0の上端部には、介護者による手押し用のハンドル55
が、固定ねじ56により上下位置を調節可能に設けられ
ている。
【0019】スライドパイプ60は、アームレストパイ
プ65が嵌挿されて摺動可能な筒状部材からなり、その
内周面には摺動を滑らかにする合成樹脂製の筒状部材が
内装されている。このスライドパイプ60には、背角度
ロック機構70が取付けられており、その係止ピンがス
ライドパイプ60の内周面より、後述するアームレスト
パイプ65の係止孔内に進出,後退可能に設けられてい
る。そして、一対のスライドパイプ60は、それぞれ軸
線を前後方向に向けて、軸23により揺動可能に取り付
けられている。
【0020】アームレストパイプ65は、スライドパイ
プ60に嵌挿可能な直管状部材からなり、所定位置に複
数の係止孔(図示せず)が直線的に穿設されている。ア
ームレストパイプ65後端部は、軸69により背部フレ
ーム50の中部に枢着されるとともに、その上部にはス
ペーサ68,68を介してパッド67が固着されてい
る。
【0021】背角度ロック機構70は、常にはアームレ
ストパイプ65の係止孔内に進出して係合可能に付勢さ
れた係止ピン(図示せず)を有し、解除レバー73の操
作により、解除ワイヤ74を介してアームレストパイプ
65の係止孔内より後退して係合を解除できるように構
成されている。そして、複数の上記係止孔の選択によ
り、アームレストパイプ65の前後位置、すなわち背部
フレーム50の背角度を選定し固定することができる。
なお、上記スライドパイプ60,アームレストパイプ6
5,背角度ロック機構70により背角度調整機構が構成
されている。
【0022】座席の座部を形成するシート130は、実
施例では4組の座係着部材131と、4個の座基帯13
5と、1個のシートパッド140とから構成されてい
る。
【0023】座係着部材131は、後述する被着部13
6と対をなす面ファスナーの一側からなり、図4に示す
如く、一対のシートパイプ部31の相対する位置に所定
間隔を置いて固着されている。
【0024】座基帯135は、細幅織物を生地として、
一面の両端部に、面ファスナーの他側をなす被着部13
6,136が設けられ、その中間部に係着部137が設
けられており、他面の中部にはパッド係着部138が設
けられている。この係着部137およびパッド係着部1
38は、ともに座係着部材131と同一の面ファスナー
の一側で形成されている。
【0025】シートパッド140は、実施例では、発泡
ポリウレタンを内包した織物製のクッション材からな
り、前端部には、後述するフットレスト80のふくらは
ぎ当て87と連結される下垂部141が形成されてい
る。
【0026】シートパッド140の裏面には、前後方向
に延びる装被着部148が設けられ、後端部の左,右側
には連結係着部145,145がが設けられている。ま
た下垂部141には、ふくらはぎ当て87に設けられた
図示しない係着部と係合する前被着部143が設けられ
ている。この装被着部148,前被着部143は、とも
にパッド係着部138と対をなす面ファスナーの他側で
形成され、連結係着部145は、座係着部131と同一
の面ファスナーの一側で形成されている。
【0027】座席の背部を形成する背もたれ150は、
5組の背係着部材151と、5個の背基帯155と、1
個の背もたれパッド160とから構成されている。
【0028】背係着部材151は、後述する被着部15
6と対をなす面ファスナーの一側からなり、図6に示す
如く一対の背パイプ部51の相対する位置に所定間隔を
置いて固着されている。
【0029】背基帯155は、細幅織物を生地として、
一面の両端部に、面ファスナーの他側をなす被着部15
6,156が設けられ、その中間部に係着部157が設
けられており、他面の中部にはパッド係着部158が設
けられている。この係着部157およびパッド係着部1
58は、ともに背係着部材151と同一の面ファスナー
の一側で形成されている。
【0030】背もたれパッド160は、発泡ポリウレタ
ンを内包した織物製のクッション材からなり、下端部に
前方へ折曲されてシートパッド140と連結される前折
部161が形成されている。
【0031】背もたれパッド160の裏面には、上下方
向に延びる装被着部168,169が設けられており、
前折部61の表面にはシートパッド140の連結係着部
145と係合する連結被着部165が設けられている。
この装被着部168,169、連結被着部165は、と
もにパッド係着部158と対をなす面ファスナーの他側
で形成されている。
【0032】なお、着座面,背もたれ面形成の補正用
に、調整パッド170が用意されている。この調整パッ
ド170は、厚手の発泡ポリウレタン材により形成され
るとともに、裏面にパッド係着部138,158に係合
可能な面ファスナーの他側からなる被着部171が貼着
されて、シートパッド140と座基帯135との間、ま
たは背もたれパッド160と背基帯155との間に介装
可能に形成されている。
【0033】そして、各座基体135は、その被着部1
36,136がそれぞれ相対する座系着部材131,1
31に巻きつけて係合され、一対のシートパイプ部31
間に張設される。また各背基帯155は、その被着部1
56,156がそれぞれ相対する背係着部材151,1
51に巻きつけて係合され、一対の背パイプ51間に張
設されている。このとき、各被着部136,156端部
は、座基帯135の係着部137,背基帯155の係着
部157に係合されて張設、保持が行われている。
【0034】さらに、各座基帯135上面には、そのパ
ッド係着部138にシートパッド140の装被着部14
8が係合されてシートパッド140が定置され、また各
背基帯155前面には、そのパッド係着部158に背も
たれパッド160の装被着部168が係合されて背もた
れパッド160が定置され座席が形成されている。
【0035】なお、背もたれパッド160の前折部16
1は、シートパッド140の後部下側に介装され、その
装被着部169は、後部の座席帯135のパッド係着部
138と係合し、また連結被着部165,165は、シ
ートパッド140の連結係着部145と係合して、シー
トパッド140と背もたれパッド160とを連結形成し
ている。また、シートパッド140の下垂部141の前
被着部143は、ふくらはぎ当て87の係着部と係合し
て、シートパッド140とふくらはぎ当て87とを連結
形成している。
【0036】さらに車椅子1には、図に示すようにブレ
ーキ機構75,フットレスト80,ヘッドレスト90が
設けられている。
【0037】ブレーキ機構75は、リアフレーム20の
下端部に装備されており、ハンドル55に設けられたブ
レーキレバー76の操作により、ブレーキワイヤ77を
介して後輪29の回転を制動するように構成されてい
る。また、ブレーキ機構75はブレーキバー78の押下
操作によって後輪29の制動状態を保持可能に構成され
ており、この制動状態は解除ペダル79の操作により解
除される。
【0038】フットレスト80は、足台ステー85,8
5間に張設されたふくらはぎ当て87および上方へ回動
して折り畳み可能な足台88を有し、膝角度調整板81
によりその取付け角度が後方側へ調整可能に形成され
て、シートフレーム30の前端部に取りつけられてい
る。
【0039】ヘッドレスト90は、頭当て92を有し上
下位置,前後位置,左右位置調整可能に構成されて、背
部フレーム50の上部に装備されている。
【0040】次にこのように構成された車椅子の使用状
態を説明する。
【0041】図1は車椅子1の使用状態の一態様を示
し、フロントフレーム10とリアフレーム20とは下端
部が末広がり形状となり、ストッパ25によりその形状
が維持されている。またシートフレーム30は背角度ロ
ック機構40により、略水平の座角度に固定されてお
り、背部フレーム50は背角度ロック機構70により略
直立の背角度に固定されている。そして、アームレスト
パイプ65はシートフレーム30に平行した状態を保持
している。またヘッドレスト90は、頭当て92の上
下,前後,左右位置を適宣調整して位置固定されてい
る。
【0042】この車椅子1の座席各面の形成は以下のよ
うにして行われる。
【0043】シート130においては、複数の座基帯1
35張設時の弛み度合を、使用者の体形に合わせて調整
し、前後方向に所望の起伏を持つ着座面を形成する。背
もたれ150においては、複数の背基帯155張設時の
弛み度合を、使用者の体形に合わせて調整し、上下方向
に所望の起伏を持つ背もたれ面を形成する。
【0044】この着座面および背もたれ面形成時に、座
基帯135,背基帯155で形成困難な盛り上がり部、
または、左右方向の盛り上がり部の形成には、シートパ
ッド140と座基帯135との間、および背もたれパッ
ド160と背基帯155との間の適宜位置に、調整パッ
ド170を介装する。(図8参照)この車椅子1のシー
トフレーム30の座角度を調整するには、まず座角度ロ
ック機構40の解除レバー43を操作し、その係止ピン
を後退させて現在係合している係止孔から抜脱する。
【0045】次いで、シートフレーム30の前端部を持
ち上げて前スライダ35を上方へ移動させる。このと
き、シートフレーム30はその前後方向長の略中央を回
転中心として揺動し、シートフレーム30の後端部、す
なわち後スライダ37は上記に見合った分だけ下降す
る。そして、所望の座角度において、他の係止孔内に係
止ピンを進出させて係合し、シートフレーム30をその
座角度に固定する。
【0046】そして、アームレストパイプ65の後端部
は、シートフレーム30後端部の高さ位置の変化に連動
し、アームレストパイプ65の軸線はシートフレーム3
0の傾斜につれて傾斜する。なお、シートフレーム30
を水平状態に戻すには、上記とは対蹠的にシートフレー
ム30後端部を持ち上げて行う。
【0047】背部フレーム50の背角度を調整するに
は、まず背角度ロック機構70の解除レバー73を操作
し、その係止ピンを後退させて現在係合している係止孔
から抜脱する。次いで、背部フレーム50を後方へ傾動
させると、それにつれてアームレストパイプ65が後方
へ移動する。そして、所望の背角度において、他の係止
孔内に上記係止ピンを進出させて係合し、背部フレーム
50をその背角度に固定する。このとき、アームレスト
パイプ65は傾斜した背部フレーム50の側方にあっ
て、使用者の身体支持を行う。
【0048】シートフレーム30と背部フレーム50の
両角度を同時に調整する場合は、座角度ロック機構40
の解除レバー43と、背角度ロック機構70の解除レバ
ー73とを同時に操作ししてロック解除を行う。次い
で、背部フレーム50を略垂直方向に押下げることによ
り、シートフレーム30後端部を下降させながら背部フ
レーム50を後方へ傾動させる(図9参照)。これによ
り、シートフレーム30と背部フレーム50との間の相
対角度を変化させることなく、搭乗者はリラックス姿勢
をとることができる。
【0049】車椅子1を折畳み状態にするには、図1の
使用状態から、まず、ストッパ25の屈折部25aを上
方へ持ち上げて屈折させ、背角度ロック機構70の解除
レバー73を操作し、その係止ピンによる背部フレーム
50のロックを解除する。
【0050】この背角度ロック機構70のロック解除状
態で背部フレーム50を略垂直方向に押し下げると、前
スライダ35は、フラントパイプ部11に係合した状態
で後スライダー37が下降する。これにより背部フレー
ム50とリアフレーム20とが垂直状態になって近接
し、アームレストパイプ65は後端部が下降して背部フ
レーム50に沿って垂直状態となる。また、シートフレ
ーム30は、後スライダ37が下降するとともにその上
方に前スライダ35が移動して略垂直状態となり、前ス
ライダ35によりフロントフレーム10が後方へ引寄せ
られて、リアフレーム20に最も近接した折畳み位置に
移動する。
【0051】このようにしてフロントフレーム10,リ
アフレーム20,シートフレーム30,背部フレーム5
0,アームレストパイプ65が略垂直状態になって前後
に重なり、一対の前輪19は、一対の後輪29の内側空
間内に格納状態となる。そして、膝角度調整板81を調
整してフットレスト80をシートフレーム30側に折曲
し、足台81を上方へ回動して車椅子1の折畳み状態を
形成する。
【0052】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の座位保持
用車椅子によれば、座席の座面および背もたれ面に、身
体の変形に対応した起伏を形成して、障害児が安定した
椅座位をとることができる。
【0053】また、本考案によれば、使用者の姿勢に強
度の規制を行うことなく長時間の椅座位を可能として、
姿勢の矯正が行える等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の座位保持用車椅子の側面
図。
【図2】同じく正面図。
【図3】同じく座席の斜視図。
【図4】シートの分解斜視図。
【図5】シートの横断面図。
【図6】背もたれの分解斜視図。
【図7】背もたれの横断面図。
【図8】調整パッドを使用した背もたれ面形成を説明す
る横断面図。
【図9】座位保持用車椅子のリクライニング姿勢の一例
を示す側断面図。
【符号の説明】
1 座位保持用車椅子 10 フロントフレーム 20 リアフレーム 30 シートフレーム 31 シートパイプ部 50 背部フレーム 51 背パイプ部 130 シート 131 座係着部材 135 座基帯 140 シートパッド 150 背もたれ 151 背係着部材 155 背基帯 160 背もたれパッド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右1対のシートパイプ部にそれぞれ相
    対する位置に固着された複数組の座係着部材と、 帯状に形成されるとともに一面の両端部に前記座係着部
    材と係合可能な被着部を有し当該一面の中部に前記被着
    部と係合可能な係着部を有し、かつ他面の中部にパッド
    係着部を有する複数の座基帯と、 着座面を形成するとともに裏面に前記複数の座基帯のパ
    ッド係着部に係合可能な装被着部を有するシートパッド
    と、を備え、前記座係着部材に座基帯をそれぞれ係合さ
    せて張設し各座基帯のパッド係着部にシートパッドを係
    合させてシートを構成し、 左右1対の背パイプ部にそれぞれ相対する位置に固着さ
    れた複数組の背係着部材と、 帯状に形成されるとともに一面の両端部に前記背係着部
    材と係合可能な被着部を有し当該一面の中部に前記被着
    部と係合可能な係着部を有し、かつ他面の中部にパッド
    係着部を有する複数の背基帯と、 背もたれ面を形成するとともに裏面に前記複数の背基帯
    のパッド係着部に係合可能な装被着部を有する背もたれ
    パッドと、を備え、前記背係着部材に背基帯をそれぞれ
    係合させて張設し各背基帯のパッド係着部に背もたれパ
    ッドを係合させて背もたれを構成し、 前記シートと背もたれとからなる座席を備えたことを特
    徴とする座位保持用車椅子。
JP4206192U 1992-06-18 1992-06-18 座位保持用車椅子 Expired - Lifetime JP2521301Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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