JP2517849Y2 - クロスコイル形指示計器 - Google Patents

クロスコイル形指示計器

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JP2517849Y2 JP1991090197U JP9019791U JP2517849Y2 JP 2517849 Y2 JP2517849 Y2 JP 2517849Y2 JP 1991090197 U JP1991090197 U JP 1991090197U JP 9019791 U JP9019791 U JP 9019791U JP 2517849 Y2 JP2517849 Y2 JP 2517849Y2
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    • G01P1/04Special adaptations of driving means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R7/00Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement
    • G01R7/04Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement for forming a quotient
    • G01R7/06Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement for forming a quotient moving-iron type

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はクロスコイル形指示計器
に係り、特に速度計、回転計、燃料計等の種々の車載計
器に好適なクロスコイル形指示計器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、互いに直交する磁界を発生する
一対のコイルにそれぞれ計測量に応じて変化する電流を
流し、上記一対のコイルがそれぞれ発生する磁界を合成
した合成磁界の方向にマグネットロータを回転させ、こ
のマグネットロータとともに回転する指針により計測量
の表示を行う車載用指示計器が多く用いられている。
【0003】図9及び図10は従来のこの種の指示計器
のムーブメントを示したもので、このムーブメント1
は、上ボビン2aと下ボビン2bとからなるコイルボビ
ン2を有しており、このコイルボビン2の外側には、2
つのコイル3a,3bが互いに直交するように巻回され
ている。また、上記コイル3a,3bが巻回されたコイ
ルボビン2の内側には、S極及びN極が形成された円板
状のマグネットロータ4が配設されており、このマグネ
ットロータ4の中心部には、上記コイルボビン2の軸支
部2cの内側を通って軸方向に延びる指針軸としての回
転軸5が取り付けられている。また、上記コイルボビン
2のマグネットロータ4収納部分の下面中央には、軸受
凹部6が形成されており、この軸受凹部6及びマグネッ
トロータ4収納部分の下面全体には、粘性の大きいシリ
コン7が充填されている。
【0004】そして、上記回転軸5の下端部を上記軸受
凹部6の底面により回転自在に支承すると共に、上記マ
グネットロータ4の下面を上記シリコン7内に位置させ
ることにより、上記回転軸5の制動を行うようにしてい
る。また、上記マグネットロータ4は、各コイル3a,
3bに通電されていない状態では、上記回転軸5を中心
として自由に回転自在とされ、各コイル3a,3bに通
電されることで、所定角度回転駆動されるようになって
いる。
【0005】また、上記ムーブメント1の上面には、文
字板8が取り付けられており、上記回転軸5の上記文字
板8より突出した部分には、指針9が固着されるように
なっている。なお、符号10は、上記コイルボビン2を
収容して磁界を遮断するムーブメントケースである。
【0006】上記従来の指示計器においては、図11乃
至図13に示したように、上記一方のコイル3aにV0
cosθなる電圧を、他方のコイル3bにV0 sinθ
なる電圧をそれぞれ印加すると、各電圧による電流が各
コイル3a,3bを流れ、これによって磁界が発生され
るようになる。上記各コイル3a,3bがそれぞれ発生
する磁界をφ1 ,φ2 とすると、これらは理想的には直
交磁界となり、各磁界φ1 ,φ2 をベクトル的に合成し
た方向に合成磁界φが発生するようになる。
【0007】上記各磁界φ1 ,φ2 の大きさは、それぞ
れV0 cosθ,V0 sinθに比例するので、上記合
成磁界φの方向がθとなり、この角度θを所定計測量に
対応させると、合成磁界φの方向が計測量に対応するよ
うになる。これにより、合成磁界に応じて上記マグネッ
トロータ4、即ち回転軸5を回転させ、上記指針9を文
字板8上で回転させて計測量を表示するようにしてい
る。
【0008】この時、上記回転軸5は、コイルボビン2
内のシリコン7により制動力を付与されながら回転駆動
されるものであり、これにより、上記回転軸5、即ち指
針9の不必要な振れを防止するようにしている。そし
て、自動車を停車させた場合等、上記各コイル3a,3
bに通電しない状態では、上記回転軸5が自由に回転で
きるようになり、上記指針9は、図示しない帰零手段に
よる帰零力により回転されて所定の零位置に戻るように
なされている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の指
示計器においては、図9に示したように、コイルボビン
2の軸支部2cが略円柱状に形成されているので、コイ
ルボビン2の外側に各コイル3a,3bを巻回する際
に、上記軸支部2cの外面により各コイル3a,3bが
曲線状に案内されてしまい、コイル3a,3bの整列性
が悪くなるという不都合がある。このため、各コイル3
a,3bにおいて、互いに直交する磁界以外の磁界成分
が発生するようになり、この直交成分以外の磁界の影響
により、指針9の指示直線性が低下し、指示値が不正確
になるという不都合を有している。
【0010】本考案は上記した点に鑑みてなされたもの
で、コイルの整列性が損なわれることによる指示の非直
線性を軽減して、より正確な指示を行うことのできるク
ロスコイル形指示計器を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案の請求項1に係るクロスコイル形指示計器は、コ
イルボビンの内側に、コイルボビンに軸支された回転軸
を中心としてマグネットロータを回転自在に配設すると
共に、上記コイルボビンの外側に、2つのコイルを互い
に直交する方向に巻回し、上記各コイルへの通電により
コイルが発生する磁界の合成磁界に応じて上記マグネッ
トロータを回転駆動し、この回転力により指針を回転駆
動してなるクロスコイル形指示計器において、上記コイ
ルボビン内を2つの室に区画形成し、この一方の室内
に、一方の室の頂部及び底部にその両端部が軸支された
回転軸を配設すると共に、この回転軸に上記マグネット
ロータ及び回転ギヤを固着し、上記他方の室内に、上記
回転ギヤと歯合する伝達ギヤが固着された偏心軸を配設
すると共に、この偏心軸の先端部を上記コイルボビンよ
り突出して形成し、上記一方の室が形成されたコイルボ
ビン部分に、その表面が平坦なコイル巻回部を形成する
と共に、このコイル巻回部に上記コイルを直交して巻回
し、上記偏心軸の先端部に、上記指針を固着したことを
その特徴とするものである。
【0012】また、本考案の請求項2に係るクロスコイ
ル形指示計器は、請求項1の構成に加えて、上記回転ギ
ヤ及び伝達ギヤを異形ギヤで形成し、上記指針の指示値
が真値よりマイナス指示傾向の場合に、上記回転ギヤの
単位回転角度あたりの上記伝達ギヤの回転角度が減少す
るように上記回転ギヤ及び伝達ギヤを形成してなると共
に、上記指針の指示値が真値よりプラス指示傾向の場合
に、上記回転ギヤの単位回転角度あたりの上記伝達ギヤ
の回転角度が増大するように上記回転ギヤ及び伝達ギヤ
を形成してなることをその特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の考案によれば、マグネットロ
ータの回転力が回転ギヤ及び伝達ギヤを介して偏心軸に
伝達されることで、偏心軸に固着された指針が回転駆動
するものであり、また、マグネットロータが収容された
コイルボビン部分に、その表面が平坦なコイル巻回部を
形成し、このコイル巻回部の外側にコイルを直交して巻
回するものであるため、斯かるコイル巻回部に巻回され
るコイルが直線的に案内されるようになり、コイルの整
列性を著しく向上させることができ、コイルの整列性が
損なわれることによる指示の非直線性を軽減して、より
正確な指示を行うことができる。
【0014】また、請求項2に記載の考案によれば、回
転ギヤ及び伝達ギヤを異形ギヤで形成し、指針の指示値
が真値よりマイナス指示傾向の場合に、回転ギヤの単位
回転角度あたりの伝達ギヤの回転角度が減少するように
回転ギヤ及び伝達ギヤを形成してなると共に、指針の指
示値が真値よりプラス指示傾向の場合に、回転ギヤの単
位回転角度あたりの伝達ギヤの回転角度が増大するよう
に回転ギヤ及び伝達ギヤを形成してなるものであるた
め、指針に指示直線性をより高めることができ、より正
確な指示を行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1乃至図8を参照
して説明する。図1乃至図3は本考案に係るクロスコイ
ル形指示計器に用いられるコイルボビンの一実施例を示
したもので、上ボビン2aと下ボビン2bとからなるコ
イルボビン2は、表面が平坦な平面形状四角形状のコイ
ル巻回部2dと、このコイル巻回部2dの一隅部が膨出
形成され、その中心部に略円柱状の軸受部2eが突出形
成された軸支部2cとから構成されている。上記コイル
ボビン2の内側には、上記コイル巻回部2d部分に、円
板状のマグネットロータ4が配設されるマグネットロー
タ室12が形成されると共に、上記軸支部2c部分に、
後述する偏心軸19が配設される偏心軸室13が形成さ
れており、上記マグネットロータ室12と偏心軸室13
とは、その上部を除いて下ボビン2bの下面より上方に
突出する区画壁14で区画形成されている。
【0016】上記マグネットロータ室12の頂部及び底
部の中央には、それぞれ軸受凹部15、16が形成され
ており、この軸受凹部15、16を介して上記マグネッ
トロータ4の中心部に取り付けられた回転軸5の両端部
が回転自在に支承されて、マグネットロータ4が回転自
在に配設されるようになっている。また、上記マグネッ
トロータ4の上面には、上記回転軸5に固着され、上記
マグネットロータ室12と偏心軸室13との上部連通部
分を介して後述する伝達ギヤ18と歯合する回転ギヤ1
7が配設されており、上記マグネットロータ4の下面全
体には、粘性の大きいシリコン7が充填されており、こ
れにより、上記回転軸5の制動を行い、後述する指針の
不必要な振れを防止するようにしている。なお、上記シ
リコン7を上記偏心軸室13にも充填するようにすれ
ば、このシリコン7で後述する偏心軸19の制動をも行
うことができるようになり、指針の不必要な振れをより
防止することができる。
【0017】また、上記偏心軸室13には、上記回転ギ
ヤ17と歯合する伝達ギヤ18が固着された指針軸とし
ての偏心軸19が上記回転軸5と平行に配設されるよう
になっており、この偏心軸19は、上記偏心軸室13の
上部に突出形成され、偏心軸19を水平方向に支持する
上記軸受部2e及び偏心軸室13の下面に形成された軸
受凹部20を介して回転自在に支承されている。そし
て、上記偏心軸19の上端部が上記軸受部2eからコイ
ルボビン2の外側に突出して、その突出端部には図示し
ない指針が固着されるようになっている。
【0018】また、上記マグネットロータ4及び偏心軸
19が収納されたコイルボビン2の外側には、上記コイ
ル巻回部2dに、その形状に沿ってコイル3a,3bが
互いに直交するように、かつ、直線的に案内されて巻回
されており、これにより、クロスコイル形式のムーブメ
ント1が構成されるようになっており、さらに、上記ム
ーブメント1の上面には、図示しない文字板が取り付け
られるようになっている。
【0019】本実施例においては、所定の測定信号に基
づく駆動信号としての所定電流を上記各コイル3a,3
bに供給することにより、各コイル3a,3bが発生す
る磁界の合成磁界に応じて上記マグネットロータ4を回
転させるものであり、このマグネットロータ4の回転力
が上記回転ギヤ17及び伝達ギヤ18を介して上記偏心
軸19に伝達されることで、偏心軸19に固着された指
針が文字板上で回転駆動して所定の計測量が表示される
ようになっている。この時、上記マグネットロータ4の
回転軸5及び偏心軸19は、上記コイルボビン2内のマ
グネットロータ室12に充填された上記シリコン7によ
り制動力を付与されながら回転駆動されるものであり、
これにより、指針の不必要な振れを防止するようにして
いる。
【0020】従って、本実施例においては、上記コイル
ボビン2のコイル巻回部2dを表面が平坦な平面形状四
角形状とし、このコイル巻回部2dの外側に上記各コイ
ル3a,3bを直交して巻回するようにしており、上記
コイル巻回部2dには従来のような指針軸を支承する軸
支部が突出形成されておらず、斯かる軸支部2cは上記
コイル巻回部2dの一隅部に膨出形成されているので、
コイル巻回部2dに巻回される各コイル3a,3bを直
線的に案内することができ、各コイル3a,3bの整列
性を著しく向上させることができる。
【0021】その結果、上記各コイル3a,3bに所定
の測定信号に基づいた電流を供給して計測量を表示する
場合に、各コイル3a,3bにおいて互いに直交する磁
界のみが発生するようになり、従来のようにコイルの整
列性が悪いために互いに直交する磁界以外の磁界成分が
発生するようなことがなくなり、この直交成分以外の磁
界の影響による指針の指示直線性の低下を防ぐことがで
き、指示値をより正確に表示することができる。
【0022】また、斯かる計器ユニットは、図3に示し
たように、ムーブメント1のコイルボビン2の偏心軸室
13がマグネットロータ室12より上方に位置し、か
つ、偏心軸19が斜め上方を向いた姿勢で図示しない車
両のインストルメントパネル内に取り付けられて使用さ
れるものである。
【0023】このため、長期間の使用により、上記マグ
ネットロータ室12内に充填されたシリコン7が移動し
て偏在することがあるが、本実施例においては、上記し
たように、コイルボビン2の偏心軸室13がマグネット
ロータ室12より上方に位置し、かつ、偏心軸19が斜
め上方を向いた姿勢となっているので、上記マグネット
ロータ室12内に充填された多量のシリコン7が偏心軸
室13側に移動することがなく、このシリコン7が偏心
軸19を支持する軸受部2eと偏心軸19との隙間から
コイルボビン2外に漏れ出るおそれがなく、これによ
り、漏れ出るシリコンによりムーブメント1全体が汚れ
る等の事態を防ぐことができる。
【0024】また、図4乃至図9は本考案の他の実施例
を示したもので、指針の指示直線性をより高めるように
したものである。即ち、図1及び図2に示したように、
コイルボビン2のコイル巻回部2dに直交して巻回され
る各コイル3a,3bが多層巻きとなっているので、こ
れら各コイル3a,3bの巻き数が同じであるとする
と、内巻きとなっている一方のコイル3aで発生する磁
界が外巻きとなっている他方のコイル3bで発生する磁
界より大きくなることが判明している。
【0025】ここで、上記一方のコイル3aをV0 co
sθなる電圧が印加されるcosコイル、他方のコイル
3bをV0 sinθなる電圧が印加されるsinコイル
とすると、内巻きであるマグネットロータ4に近いco
sコイル3aの方が大きい磁界を発生するようになり、
これら各コイル3a,3bで発生する磁界のトルクは図
4のようになる。従って、上記各コイル3a,3bで発
生する磁界の合成磁界の方向に回転される指針の指示誤
差が、図5に示したように、第1象限では真値より指示
値がマイナス指示される傾向を有し、また第2象限では
真値より指示値がプラス指示される傾向を有するように
なり(同様のことは第3、4象限にもいえる)、斯かる
指示誤差により、指針の指示特性が図6に示したように
なり、指針の指示直線性が低下し、指示値が不正確に表
示されることが判明している。
【0026】そこで、上記各コイル3a,3bの巻き数
を変えて、各コイル3a,3bで発生する磁界の大きさ
が同じになるようにすることも考えられるが、コイル巻
回時の巻き数等の管理が煩雑になる不都合がある。そこ
で、本実施例においては、コイル3a,3bの巻き数は
変えずに、図1及び図2に示した構成において、回転ギ
ヤ17及び伝達ギヤ18を、回転軸5及び偏心軸19の
軸間距離を一定に保持可能な楕円ギヤで形成したもので
ある。
【0027】本実施例によれば、図7に示した平面的位
置関係で回転ギヤ17及び伝達ギヤ18を歯合させ、図
7(a)〜(d)で示したように、回転ギヤ17を図中
反時計方向にθ1 ,θ2 ,θ3 (θ1 =θ2 =θ3 とす
る)と順に全体で90°回転させると、伝達ギヤ18が
時計方向にθ′1 ,θ′2 ,θ′3 と順に全体で90°
回転するようになり、この時の伝達ギヤ18の回転角度
がθ′1 <θ′2 <θ′3 となるものである。
【0028】従って、図7に示した状態での回転ギヤ1
7の回転角度θ1 ,θ2 ,θ3 と伝達ギヤ18の回転角
度θ′1 ,θ′2 ,θ′3 との関係は、図8に示したよ
うに回転ギヤ17の単位回転角度あたりの伝達ギヤ18
の回転角度が増大するようになり、このことは、上記伝
達ギヤ18の回転とともに指針が回転駆動するものだと
すると、伝達ギヤ18の回転による指示値が回転ギヤ1
7の回転による真値に対してマイナス指示されるのと同
等のことといえるものである。
【0029】同様に、図7(d)の状態で、さらに回転
ギヤ17が図中反時計方向に90°回転すると、伝達ギ
ヤ18が時計方向にさらに90°回転するようになり、
この時は、回転ギヤ17の単位回転角度あたりの伝達ギ
ヤ18の回転角度が減少するようになり、このことは、
伝達ギヤ18による指示値が回転ギヤ17による真値に
対してプラス指示されるのと同等のことといえるもので
ある(図8の回転角度θ4 ,θ5 ,θ6 とθ′4 ,θ′
5 ,θ′6 との関係)。
【0030】従って、本実施例においては、斯かる楕円
ギヤからなる回転ギヤ17及び伝達ギヤ18の特性を用
いて、上記内巻きコイル3aと外巻きコイル3bとで発
生する磁界の大きさが異なることによる指針の指示直線
性の低下により、指針の指示値が真値よりマイナス指示
する場合には、回転ギヤ17の単位回転角度あたりの伝
達ギヤ18の回転角度が減少するように上記回転ギヤ1
7及び伝達ギヤ18を形成し、また、指針の指示値が真
値よりプラス指示するような場合には、回転ギヤ17の
単位回転角度当たりの伝達ギヤ18の回転角度が増大す
るように上記回転ギヤ17及び伝達ギヤ18を形成すれ
ば、上記指針の指示直線性の低下を補正することがで
き、斯かる指針の指示直線性の低下を防ぐことで、指示
値をより正確に表示することができる。
【0031】また、上記回転ギヤ17及び伝達ギヤ18
のギヤ比を適宜変更することで、指針の振れ角度を任意
に設定することもできる。
【0032】
【考案の効果】以上述べたように本考案に係るクロスコ
イル形指示計器は、マグネットロータが収容されたコイ
ルボビン部分に、その表面が平坦なコイル巻回部を形成
し、このコイル巻回部の外側にコイルを直交して巻回す
るものであるため、斯かるコイル巻回部に巻回されるコ
イルが直線的に案内されるようになり、コイルの整列性
を著しく向上させることができ、コイルの整列性が損な
われることによる指示の非直線性を軽減して、より正確
な指示を行うことができる。
【0033】また、マグネットロータの回転力を偏心軸
に伝達する回転ギヤ及び伝達ギヤを異形ギヤで形成し、
指針の指示値が真値よりマイナス指示傾向の場合に、回
転ギヤの単位回転角度あたりの伝達ギヤの回転角度が減
少するように回転ギヤ及び伝達ギヤを形成してなると共
に、指針の指示値が真値よりプラス指示傾向の場合に、
回転ギヤの単位回転角度あたりの伝達ギヤの回転角度が
増大するように回転ギヤ及び伝達ギヤを形成してなるも
のであるため、指針の指示直線性をより高めることがで
き、より正確な指示を行うことができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る指示計器の一実施例を示すムーブ
メントの縦断面図である。
【図2】図1のムーブメントの平面図である。
【図3】図1のムーブメントの車両への取付状態を示す
縦断面図である。
【図4】コイルで発生する磁界のトルク特性を示す図で
ある。
【図5】コイルで発生する磁界の大きさの違いによる指
示誤差を説明する図である。
【図6】指針の指示特性を説明する図である。
【図7】回転ギヤによる伝達ギヤの回転角度を説明する
図である。
【図8】回転ギヤと伝達ギヤとの回転角度の関係を説明
する図である。
【図9】従来のムーブメントを示す斜視図である。
【図10】図9のムーブメントの車両への取付状態を示
す縦断面図である。
【図11】コイルに供給する電圧波形を示す図である。
【図12】コイルによる合成磁界方向を説明する図であ
る。
【図13】コイルによる合成磁界の特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ムーブメント 2 コイルボビン 2c 軸支部 2d コイル巻回部 3 コイル 4 マグネットロータ 5 回転軸 7 シリコン 12 マグネットロータ室 13 偏心軸室 17 回転ギヤ 18 伝達ギヤ 19 偏心軸

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルボビンの内側に、コイルボビンに
    軸支された回転軸を中心としてマグネットロータを回転
    自在に配設すると共に、上記コイルボビンの外側に、2
    つのコイルを互いに直交する方向に巻回し、上記各コイ
    ルへの通電によりコイルが発生する磁界の合成磁界に応
    じて上記マグネットロータを回転駆動し、この回転力に
    より指針を回転駆動してなるクロスコイル形指示計器に
    おいて、上記コイルボビン内を2つの室に区画形成し、
    この一方の室内に、一方の室の頂部及び底部にその両端
    部が軸支された回転軸を配設すると共に、この回転軸に
    上記マグネットロータ及び回転ギヤを固着し、上記他方
    の室内に、上記回転ギヤと歯合する伝達ギヤが固着され
    た偏心軸を配設すると共に、この偏心軸の先端部を上記
    コイルボビンより突出して形成し、上記一方の室が形成
    されたコイルボビン部分に、その表面が平坦なコイル巻
    回部を形成すると共に、このコイル巻回部に上記コイル
    を直交して巻回し、上記偏心軸の先端部に、上記指針を
    固着したことを特徴とするクロスコイル形指示計器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクロスコイル形指示計
    器であって、上記回転ギヤ及び伝達ギヤを異形ギヤで形
    成し、上記指針の指示値が真値よりマイナス指示傾向の
    場合に、上記回転ギヤの単位回転角度あたりの上記伝達
    ギヤの回転角度が減少するように上記回転ギヤ及び伝達
    ギヤを形成してなると共に、上記指針の指示値が真値よ
    りプラス指示傾向の場合に、上記回転ギヤの単位回転角
    度あたりの上記伝達ギヤの回転角度が増大するように上
    記回転ギヤ及び伝達ギヤを形成してなることを特徴とす
    るクロスコイル形指示計器。
JP1991090197U 1991-01-14 1991-11-01 クロスコイル形指示計器 Expired - Lifetime JP2517849Y2 (ja)

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