JP2974116B2 - クロスコイル型指示計器 - Google Patents

クロスコイル型指示計器

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JP2974116B2
JP2974116B2 JP6012423A JP1242394A JP2974116B2 JP 2974116 B2 JP2974116 B2 JP 2974116B2 JP 6012423 A JP6012423 A JP 6012423A JP 1242394 A JP1242394 A JP 1242394A JP 2974116 B2 JP2974116 B2 JP 2974116B2
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magnet rotor
coil
cross
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rotating shaft
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茂樹 戸塚
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Yazaki Sogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロスコイル型指示計器
に係り、特に速度計、回転計、水温計等、種々の車載計
器に好適なクロスコイル型指示計器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、互いに直交する磁界を発生す
る一対のコイルにそれぞれ計測量に応じて変化する電流
を通電することにより、前記一対のコイルがそれぞれ発
生する磁界を合成した合成磁界の方向にマグネットロー
タを回転させ、このマグネットロータとともに回転する
指針により所定の計測量の表示を行なうクロスコイル型
指示計器が多く用いられている。
【0003】図5はこのような従来のクロスコイル型指
示計器を示したもので、このクロスコイル型指示計器の
ムーブメント1は、コイルボビン2を有しており、この
コイルボビン2の外側には、2つのコイル3,3が互い
に直交するように巻回されている。また、前記コイル
3,3が巻回されたコイルボビン2の内側には、S極お
よびN極が形成された円板状のマグネットロータ4が配
設されており、このマグネットロータ4の中心部には、
前記コイルボビン2の軸方向に延びる回転軸5が取り付
けられている。また、前記コイルボビン2のマグネット
ロータ4収納部分の下面中央には、内部に軸受ボール6
aを収容した軸受凹部6が形成されており、この軸受凹
部6およびマグネットロータ4収納部分の下面全体に
は、シリコーンオイル7が充填されている。
【0004】そして、前記回転軸5の下端部を前記軸受
凹部6の軸受ボール6aにより回転自在に支承するとと
もに、前記シリコーンオイル7により前記回転軸5の制
動を行なうようになされている。また、前記マグネット
ロータ4は、コイル3に通電されていない状態では、前
記回転軸5を中心として自由に回転自在とされ、前記各
コイル3に通電することにより、所定角度回転駆動でき
るようになされている。
【0005】また、前記ムーブメント1の上面には、文
字板8が取り付けられており、前記回転軸5の前記文字
板8より突出した部分には、指針9が固着されている。
さらに、前記ムーブメント1の外側には、前記コイルボ
ビン2を収容して磁界を遮断するムーブメントケース1
0が配設されており、前記構成により所定の計器ユニッ
トが形成されるものである。
【0006】このような従来のクロスコイル型指示計器
においては、所定の測定信号に基づく駆動信号としての
所定電流を前記各コイル3に供給することにより、前記
各コイル3が発生する磁界の合成磁界に応じて前記マグ
ネットロータ4、すなわち回転軸5を回転させ、前記指
針9を文字板8上で回転させて計測量を表示するように
している。
【0007】このとき、前記回転軸5は、コイルボビン
2内のシリコーンオイル7により制動力を付与されなが
ら回転駆動されるものであり、これにより、前記回転軸
5、すなわち指針9の不必要な振れを防止するようにし
ている。そして、自動車を停車させた場合等、前記各コ
イル3に通電しない状態では、前記回転軸5が自由に回
転できるようになり、前記指針9は、図示しない帰零手
段による帰零力により回転されて所定の零位置に戻るよ
うになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のク
ロスコイル型指示計器においては、コイルボビン2の底
面とマグネットロータ4の下面との間隙が一定であるた
め、図6および図7に示すように、前記マグネットロー
タ4とコイルボビン2との間のシリコーンオイル7が任
意に移動してしまい、このシリコーンオイル7が前記マ
グネットロータ4の回転軸5に対して偏在してしまうと
いう不都合を有している。
【0009】このようにシリコーンオイル7が偏在した
場合に、例えば、図8に示すように、前記シリコーンオ
イル7が前記回転軸5に対してわずかに偏在した場合
と、図9に示すように、前記シリコーンオイル7が回転
軸5から外れた位置に大きく偏在した場合とを比較する
と、図8に示す状態のシリコーンオイル7の制動作用位
置の回転軸5からの距離X1と、図9に示す状態のシリ
コーンオイル7の制動作用位置の回転軸5からの距離X
2とを比較すると、図9の状態の距離X2の方が大きい
ため、シリコーンオイル7により回転軸5に与える制動
力は、図9に示す状態の方が大きくなり、制動の応答性
がシリコーンオイル7の偏在位置により異なってしまう
という不都合を有している。
【0010】本発明は前記した点に鑑みてなされたもの
で、シリコーンオイルを回転軸部分に適正に保持するこ
とができ、シリコーンオイルによる回転軸の制動特性を
均一にすることのできるクロスコイル型指示計器を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明に係るクロスコイル型指示計器は、コイルボビ
ンに2つのコイルを互いに直交する方向に巻回してクロ
スコイルを形成するとともに、このクロスコイルの内側
に前記各コイルへの通電によりコイルが発生する磁界の
合成磁界に応じて回転軸を中心として所定角度回転する
マグネットロータを配設し、前記マグネットロータの下
面と前記コイルボビンの内側底面との間に前記回転軸に
対して制動力を付与するシリコーンオイルを、該マグネ
ットロータの下面と該コイルボビンの内側底面とに接触
するように充填してなるクロスコイル型指示計器におい
て、前記マグネットロータの下面と前記コイルボビンの
内側底面との間隙寸法が、前記回転軸部分の方が外周部
分より小さくなるように形成し、前記シリコーンオイル
をマグネットロータの回転軸部分に保持したことを特徴
とするものである。
【0012】また、好ましくは、前記マグネットロータ
の下面と前記コイルボビンの内側底面との間隙寸法を前
記回転軸部分が最も近接するように形成したことを特徴
とするものであり、さらに、本発明は、前記マグネット
ロータの下面を外周側の厚さ寸法が小さくなるように傾
斜されたテーパ面とし、また、前記コイルボビンの内側
底面を前記回転軸部分が最も高くなるように傾斜面と
し、さらに、前記マグネットロータの下面を外周側の厚
さ寸法が小さくなるように段状面としたことを特徴とす
るものである。
【0013】
【作用】本発明に係るクロスコイル型指示計器によれ
ば、例えば、前記マグネットロータの下面を外周側の厚
さ寸法が小さくなるように傾斜されたテーパ面あるいは
段状面とするか、または、前記コイルボビンの内側底面
を回転軸部分が最も高くなるように傾斜面とすることに
より、マグネットロータの下面と前記コイルボビンの内
側底面との間隙寸法を回転軸部分が最も近接するように
形成するようにしているので、マグネットロータとコイ
ルボビンとの間に充填されたシリコーンオイルがその毛
細管現象により、マグネットロータとコイルボビンとの
間の最も間隙寸法の小さい部分、すなわち、マグネット
ロータの回転軸部分に集中することになり、シリコーン
オイルを回転軸部分に確実に保持させて、シリコーンオ
イルの偏在を確実に防止することができるものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図4を参照
して説明する。図1および図2は本発明に係るクロスコ
イル型指示計器の一実施例を示したもので、図示しない
一対のコイルが互いに直交するように巻回されたコイル
ボビン2の内側には、S極およびN極が形成された円板
状のマグネットロータ4が配設されており、このマグネ
ットロータ4の中心部には、前記コイルボビン2の軸方
向に延びる回転軸5が取付けられている。そして、前記
マグネットロータ4は、前記コイルに通電されていない
状態では、前記回転軸5を中心として自由に回転自在と
され、前記各コイルに通電することにより、各コイルが
発生する合成磁界に応じて所定角度回転駆動できるよう
になっている。
【0015】また、本実施例においては、前記マグネッ
トロータ4の下面は、外周側の厚さ寸法が小さくなるよ
うに傾斜されたテーパ面11とされており、前記コイル
ボビン2のマグネットロータ4収納部分の下面中央に
は、前記回転軸5の下端部を軸支するように内部に軸受
ボール6aを収容した軸受凹部6が形成されている。こ
の軸受凹部6およびマグネットロータ4の収納部分の下
面中央には、所定量のシリコーンオイル7が充填されて
おり、これにより、前記回転軸5に所定の制動力を付与
して、前記回転駆動する回転軸5の不必要な触れを防止
するようになされている。
【0016】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例においては、マグネットロータ4の下面をテー
パ面11としているので、マグネットロータ4とコイル
ボビン2との間に充填されたシリコーンオイル7がその
毛細管現象により、マグネットロータ4とコイルボビン
2との間の最も間隙寸法の小さい部分、すなわち、マグ
ネットロータ4の中心部分に集中することになり、従来
のようにシリコーンオイル7が移動してしまうことを防
止することができる。
【0017】したがって、本実施例においては、マグネ
ットロータ4の下面をテーパ面11に形成することによ
り、シリコーンオイル7を回転軸5部分に確実に保持さ
せることができるので、シリコーンオイル7の偏在を確
実に防止することができ、シリコーンオイル7による回
転軸5の制動特性を均一にすることが可能となる。
【0018】また、図3は本発明の他の実施例を示した
もので、本実施例においては、マグネットロータ4の下
面は平面状に形成されており、コイルボビン2の内側底
面を軸受凹部6部分が最も高くなるように傾斜面12と
したものである。これにより、マグネットロータ4の下
面とコイルボビン2の底面との間隙が回転軸5部分にお
いて最も近接するようになされている。
【0019】本実施例においては、コイルボビン2の底
面を傾斜面12としているので、マグネットロータ4と
コイルボビン2との間に充填されたシリコーンオイル7
がその毛細管現象により、マグネットロータ4とコイル
ボビン2との間の最も間隙寸法の小さい回転軸5部分に
集中することになり、シリコーンオイル7が移動してし
まうことを防止することができるものである。
【0020】したがって、本実施例においても前記実施
例のものと同様に、シリコーンオイル7を回転軸5部分
に確実に保持させることができるので、シリコーンオイ
ル7の偏在を確実に防止することができ、シリコーンオ
イル7による回転軸5の制動特性を均一にすることがで
きる。
【0021】さらに、図4は本発明のさらに他の実施例
を示したもので、本実施例においては、マグネットロー
タ4の下面を外周側の厚さ寸法が小さくなるように段状
面13としたものであり、これにより、マグネットロー
タ4の下面とコイルボビン2の底面との間隙が回転軸5
部分において最も近接するようになされている。
【0022】本実施例においても前記各実施例のものと
同様に、マグネットロータ4の下面を段状面13とする
ことにより、マグネットロータ4とコイルボビン2との
間に充填されたシリコーンオイル7をその毛細管現象に
より回転軸5部分に確実に保持させることができるの
で、シリコーンオイル7の偏在を確実に防止することが
でき、シリコーンオイル7による回転軸5の制動特性を
均一にすることができる。なお、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、必要に応じて種々変更するこ
とができるものである。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るクロスコ
イル型指示計器は、マグネットロータの下面とコイルボ
ビンの内側底面との間隙寸法を回転軸部分が最も近接す
るように形成したので、シリコーンオイルを回転軸部分
に確実に保持させることが可能となり、シリコーンオイ
ルの偏在を確実に防止することができ、シリコーンオイ
ルによる回転軸の制動特性を均一にすることができる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロスコイル型指示計器のマグネ
ットロータ部分の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明のマグネットロータ部分の他の実施例を
示す概略構成図である。
【図4】本発明のマグネットロータ部分のさらに他の実
施例を示す概略構成図である。
【図5】従来のクロスコイル型指示計器を示す縦断面図
である。
【図6】従来のマグネットロータ部分の概略構成図であ
る。
【図7】図6の平面図である。
【図8】従来のマグネットロータのシリコーンオイルの
偏在状態を示す説明図である。
【図9】従来のマグネットロータのシリコーンオイルの
他の偏在状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 コイルボビン 4 マグネットロータ 5 回転軸 6 軸受凹部 7 シリコーンオイル 11 テーパ面 12 傾斜面 13 段状面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルボビンに2つのコイルを互いに直
    交する方向に巻回してクロスコイルを形成するととも
    に、このクロスコイルの内側に前記各コイルへの通電に
    よりコイルが発生する磁界の合成磁界に応じて回転軸を
    中心として所定角度回転するマグネットロータを配設
    し、前記マグネットロータの下面と前記コイルボビンの
    内側底面との間に前記回転軸に対して制動力を付与する
    シリコーンオイルを、該マグネットロータの下面と該コ
    イルボビンの内側底面とに接触するように充填してなる
    クロスコイル型指示計器において、 前記マグネットロータの下面と前記コイルボビンの内側
    底面との間隙寸法が、前記回転軸部分の方が外周部分よ
    り小さくなるように形成し、前記シリコーンオイルをマ
    グネットロータの回転軸部分に保持したことを特徴とす
    るクロスコイル型指示計器。
  2. 【請求項2】 前記マグネットロータの下面と前記コイ
    ルボビンの内側底面との間隙寸法を前記回転軸部分が最
    も近接するように形成したことを特徴とする請求項1に
    記載のクロスコイル型指示計器。
  3. 【請求項3】 前記マグネットロータの下面を外周側の
    厚さ寸法が小さくなるように傾斜されたテーパ面とした
    ことを特徴とする請求項2に記載のクロスコイル型指示
    計器。
  4. 【請求項4】 前記コイルボビンの内側底面を前記回転
    軸部分が最も高くなるように傾斜面としたことを特徴と
    する請求項2に記載のクロスコイル型指示計器。
  5. 【請求項5】 前記マグネットロータの下面を外周側の
    厚さ寸法が小さくなるように段状面としたことを特徴と
    する請求項2に記載のクロスコイル型指示計器。
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