JP2848503B2 - クロスコイル形指示計器 - Google Patents

クロスコイル形指示計器

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JP2848503B2
JP2848503B2 JP18677292A JP18677292A JP2848503B2 JP 2848503 B2 JP2848503 B2 JP 2848503B2 JP 18677292 A JP18677292 A JP 18677292A JP 18677292 A JP18677292 A JP 18677292A JP 2848503 B2 JP2848503 B2 JP 2848503B2
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stopper
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rotor
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Yazaki Sogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロスコイル形指示計器
に係り、特にマグネットロータのロータ軸の回転を駆動
軸に伝達して指針を回転駆動する多軸式のクロスコイル
形指示計器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、互いに直交する磁界を発生する
一対のコイルにそれぞれ計測量に応じて変化する電流を
流し、上記一対のコイルがそれぞれ発生する磁界の合成
磁界の方向にマグネットロータを回転させ、このマグネ
ットロータとともに回転する指針により計測量の表示を
行なうクロスコイル形の車載用指示計器が多く用いられ
ている。
【0003】図8はこのような従来のクロスコイル形指
示計器を示したもので、この計器ユニット1の計器用ム
ーブメント2は、コイルボビン3を有しており、このコ
イルボビン3には、2つのコイル4,4が互いに直交す
るように巻回されている。また、上記コイルボビン3の
内側には、S極及びN極が形成された円板状のマグネネ
ットロータ5が回転自在に配設されており、このマグネ
ットロータ5の中心部には、軸方向に延びるロータ軸6
が取り付けられている。
【0004】また、上記コイルボビン3のマグネットロ
ータ5収納部分の下面中央には、軸受凹部7が形成され
ており、この軸受凹部7の内部には、上記ロータ軸6に
制動力を付与してロータ軸6の不必要な振れを防止する
ためのシリコン等の充填剤8が充填されている。そし
て、上記マグネットロータ5は、コイル4に通電されて
いない状態では、上記ロータ軸6を中心として自由に回
転自在とされ、上記各コイル4に通電することにより、
所定角度回転駆動できるようになされている。さらに、
上記コイルボビン3の外周には、磁界を遮断する遮磁ケ
ース9が周設されている。
【0005】また、上記ムーブメント2の上面には、所
定の文字、目盛り等が形成された文字板10が止めねじ
11により固定されており、上記ロータ軸6の先端部
は、上記文字板10の裏面にムーブメント2を取り付け
た状態で文字板10を貫通するようになされている。さ
らに、上記ロータ軸6の先端部には、指針12が固着さ
れており、上記構成により計器ユニット1が形成される
ものである。
【0006】上記計器ユニット1は、図示しないコンビ
ネーションメータの内部に収納され、このコンビネーシ
ョンメータを、自動車等の車両のインストルメントパネ
ルに取り付けるようになされている。
【0007】上記従来の指示計器においては、車速等の
所定の測定信号に基づく駆動信号としての所定電流を上
記各コイル4にそれぞれ供給することにより、上記各コ
イル4が発生する磁界の合成磁界に応じて、上記マグネ
ットロータ5を上記計測量に対応した角度回転させる。
これにより、上記ロータ軸6が回転し、上記指針12を
文字板10上で回転させて、計測量を表示するようにし
ている。
【0008】そして、自動車のイグニッションスイッチ
をOFFにした場合のように、上記コイル4に通電され
なくなると、所定の帰零手段によりロータ軸6が帰零方
向に回転され、上記指針12が所定の零位置に戻され
る。
【0009】このような指針12の零位置の位置決め
は、従来、上記文字板10の表面にストッパピンを突設
し、上記指針12が上記ストッパピンに当接することに
より行なうようにしていたが、文字板10の表面にスト
ッパピンが突設されていると、外観上の美観を損なうこ
とから、従来から、上記文字板10の上のストッパピン
を除去し、上記コイルボビン3内部に配設された図示し
ないストッパとマグネットロータ5側に形成された係合
部との係合により、指針12の零位置の位置決めを行な
うようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、計器
用ムーブメント2の小型化、特に薄型化の要求が高まっ
ており、このような計器用ムーブメント2の薄型化に対
応するために、マグネットロータ5の厚さ寸法を薄く形
成すると共に、マグネットロータ5が小さい回転トルク
しか発生しない場合でも比較的重量のある指針12を回
転駆動可能なように、ロータ軸6に対して指針12が取
り付けられる駆動軸を別個に配設し、ロータ軸6の回転
力を上記駆動軸に減速して伝達させ、上記駆動軸を1回
転させるために上記ロータ軸を1回転より多く回転駆動
させるようにした、いわゆるマグネットロータ5が多回
転する形式のクロスコイル形指示計器が考えられてい
る。
【0011】しかし、上記従来のクロスコイル形指示計
器においては、コイルボビン3内部に配設された図示し
ないストッパとマグネットロータ5側に形成された係合
部との係合により、指針12の零位置の位置決めを行な
うようになっているので、上記マグネットロータ5が1
回転より多く回転する多回転型の指示計器に対しては、
このストッパ構造をそのまま適用することができず、指
針12の零位置の位置決めを適正に行なうことができな
いという不都合を有している。
【0012】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、多回転型の指示計器であって、文字板上にストッパ
ピンを設けることなく、指針の零位置の位置決めを適正
に行なうことのできるクロスコイル形指示計器を提供す
ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係るクロスコイル形指示計器は、コイルボビン
に2つのコイルを互いに直交する方向に巻回してクロス
コイルを形成すると共に、このクロスコイルの内側に上
記各コイルへの通電によりコイルが発生する磁界の合成
磁界に応じてロータ軸を中心として所定角度回転するマ
グネットロータを配設し、上記ロータ軸の近傍に先端部
に指針が取り付けられた駆動軸を回転自在に配設し、上
記多回転するマグネットロータの回転力をロータ軸と駆
動軸とを接続する減速伝達機構を介して伝達してなる多
回転型のクロスコイル形指示計器において、上記コイル
ボビンにより支持され、上記指針の所定の零角度位置に
おいて、上記駆動軸と一体に回転する部分に当接し、上
記指針を上記所定の零角度位置で位置決めするストッパ
を設けたことをその特徴とするものである。
【0014】また、好ましくは、上記ストッパが上記コ
イルボビンにより、上記駆動軸と一体に回転する部分に
対する当接位置を調整可能に支持されていることをその
特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、ストッパをコイルボビンに支
持させ、駆動軸と一体に回転する部分に当接するように
構成しているので、マグネットロータが多回転して、ロ
ータ軸が複数回転した場合でも、ロータ軸側でなく駆動
軸側で指針の零角度位置の位置決めを行なうことがで
き、いわゆる多回転型の指示計器において、文字板上に
ストッパピンを設けることなく、指針の零角度位置の位
置決めを適正に行うことができ、しかも、ストッパを
駆動軸と一体に回転する部分に対する当接位置が調整で
きるようにコイルボビンに支持させることにより、指針
の零角度位置調整を確実に行なうことができるものであ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図7を参照
し、図8と同一部分には同一符号を付して説明する。図
1及び図2は本発明に係るクロスコイル形指示計器の一
実施例を示したもので、計器ユニット1の計器用ムーブ
メント2は、上ボビン13と下ボビン14とを接合して
なるコイルボビン3を有しており、このコイルボビン3
には、図示しない2つのコイルが互いに直交するように
巻回されている。また、上記コイルボビン3の内側に
は、S極及びN極が形成された円板状のマグネットロー
タ5が回転自在に配設されており、このマグネットロー
タ5の中心部には、軸方向に延び下ボビン14の軸受凹
部7に回転自在に軸支されたロータ軸6が取り付けられ
ている。上記ロータ軸6には、減速伝達機構を構成する
出力ギア15が固着されており、所定の計測量に基づい
て上記各コイルに通電することにより、上記マグネット
ロータ5を回転駆動して上記ロータ軸6を回転駆動する
ようになされている。
【0017】また、上記上ボビン13の一側部には、円
筒状の軸受部材16が一体に形成されており、この軸受
部材16の内側底部には、軸受凹部17が形成されてい
る。さらに、上記軸受部材16の内側には、下端部が上
記軸受凹部17に軸支された駆動軸18が回転駆動自在
に配設されている。この駆動軸18には、上記ロータ軸
6の出力ギア15に噛合される駆動ギア19が固着され
ており、上記出力ギア15と駆動ギア19とのギア比
は、例えば、1:2とされ、出力ギア15が2回転する
ことにより、上記駆動ギア19が1回転するようになさ
れている。
【0018】また、上記駆動ギア19の下面には、後述
するように、指針12の零点ストッパを構成する半径方
向に延びる当接突起20(駆動軸と一体に回転する部分
に相当)が形成されており、上記上ボビン13の上記駆
動ギア19の下方位置には、上記駆動ギア19の所定の
零位置(零角度位置に相当)において上記当接突起20
に当接して上記駆動ギア19の回転を阻止するストッパ
21が突出形成されて、この上ボビン13により支持さ
れている。さらに、上記駆動軸18の軸受部材16の内
側部分には、制動リング22が上記駆動ギア19に一体
に形成されており、上記軸受部材16の内側には、上記
駆動軸18に制動リング22を介して制動力を付与して
駆動軸18の不必要な振れを防止するためのシリコン等
の充填剤8が充填されている。
【0019】また、上記上ボビン13の上方には、外カ
バー23が上記上ボビン13を被覆するように嵌着され
ており、この外カバー23の上記駆動軸18に対応する
位置には、上記駆動軸18の上部を軸支する軸受部24
が形成されている。なお、上記外カバー23に上記ロー
タ軸6の上部を軸支する軸受部を併設するようにしても
よい。
【0020】また、上記駆動軸18の上端部には、指針
12が取り付けられており、上記駆動軸18の上記指針
12の下側近傍には、一端がコイルボビン3側に固定さ
れたヒゲぜんまい25が巻回されたヒゲ玉26が装着さ
れている。そして、このヒゲぜんまい25の付勢力によ
り、上記駆動軸18が自由に回転できる状態で、上記駆
動軸18を駆動ギア19の当接突起20がストッパ21
に当接するまで戻すようになされている。さらに、上記
コイルボビン3の下方には、磁界を遮断する遮磁ケース
9が装着されている。
【0021】上記構成の計器用ムーブメント2は、所定
の測定信号を駆動信号に変換処理するプリント配線基板
27上に取り付けられて、図示しないコンビネーション
メータの文字板の裏面側にその指針12部分が文字板の
表面側に位置するように収納されるようになっており、
この計器用ムーブメント2が装着されたコンビネーショ
ンメータを自動車等の車両のインストルメントパネルに
取り付けるようになされている。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例においては、所定の測定信号に基づく駆動信号
としての所定電圧を上記各コイルにそれぞれ印加するこ
とにより、上記各コイルが発生する磁界の合成磁界に応
じて、上記マグネットロータ5を上記計測量に対応した
角度回転させる。このマグネットロータ5は、クロスコ
イルの一方のコイルにVcosθ、他方のコイルにVs
inθという電圧を印加することにより所定の角度θだ
け回転されることになる。
【0023】この場合に、本実施例においては、上記出
力ギア15と駆動ギア19とのギア比を1:2に形成し
ているので、駆動軸18を1回転させるためには、上記
ロータ軸6を2回転させる必要があるが、上記角度θを
0〜720゜の範囲に設定することにより、マグネット
ロータ5を2回転させることができ、また、マグネット
ロータ5の1回転目と2回転目とで印加電圧を変化させ
ることにより、1回転目と2回転目とを区別するように
なっている。
【0024】そして、上記マグネットロータ5の回転に
より、上記ロータ軸6が回転駆動され、このロータ軸6
の回転力が出力ギア15及び駆動ギア19を介して駆動
軸18に伝達され、これにより、駆動軸18がヒゲぜん
まい25の付勢力に抗して回転され、上記指針12を文
字板上で回転させて、所定の計測量を表示するようにし
ている。また、自動車のイグニッションスイッチをOF
Fにした場合のように、上記コイルに通電されなくなる
と、上記ヒゲぜんまい25の付勢力により上記駆動軸1
8が当接突起20がストッパ21に当接するまで回転さ
れて、上記指針12は所定の零位置に戻される。
【0025】このとき、本実施例においては、多回転す
るマグネットロータ5の回転力がロータ軸6と駆動軸1
8とを接続する減速伝達機構15,19を介して伝達さ
れ、また、駆動軸18側に指針12の零点ストッパを構
成するストッパ21及び当接突起20が配設されている
ので、マグネットロータ5が多回転してロータ軸6が複
数回転した場合でも、駆動軸18側に配設した零点スト
ッパ20,21により指針12の零位置の位置決めを行
うことができ、いわゆる多回転型の指示計器において、
文字板上にストッパピンを設けることなく指針12の零
位置の位置決めを適正に行なうことができるようにな
る。
【0026】また、多回転するマグネットロータ5の回
転力がロータ軸6と駆動軸18とを接続する減速伝達機
構15,19を介して伝達されるので、少ない回転トル
クでロータ軸6を回転させた場合でも、比較的重量のあ
る指針12が装着された駆動軸18を回転駆動させるこ
とができ、しかも、指針12が駆動軸18に取り付けら
れており、ロータ軸6自体には指針12の重量が加わら
ないので、ロータ軸6の軸受凹部7における摩擦損失が
少なく、重量ヒステリシスが小となり、その結果、上記
減速伝達機構とともに回転トルクの低減を図ることがで
きる。これにより、マグネットロータ5を小さい回転ト
ルクで駆動してロータ軸6を回転駆動した場合でも、指
針12が装着された駆動軸18を回転駆動することがで
き、マグネットロータ5の厚さ寸法を小さく形成するこ
とができ、計器用ムーブメント2の薄型化を適正に図る
ことができる。
【0027】従って、本実施例においては、駆動軸18
側に指針12の零点ストッパを構成するストッパ21及
び当接突起20を配設しているので、マグネットロータ
5が多回転してロータ軸6が複数回転した場合でも、駆
動軸18側に配設した零点ストッパ20,21により指
針12の零位置の位置決めを行うことができ、いわゆる
多回転型の指示計器において、文字板上にストッパピン
を設けることなく指針12の零位置の位置決めを適正に
行なうことができる。
【0028】また、図3は本発明の他の実施例を示した
もので、駆動軸18が配設された軸受部材16は、上ボ
ビン13に対して別体にかつ回転自在に設けられてお
り、この軸受部材16の下端部は、遮磁ケース9の下面
から突出されている。また、本実施例においては、軸受
部材16の上部に駆動ギア19の下面に形成された当接
突起20に係合するストッパ21が形成されており、そ
の他の部分は上記図1及び図2に示す実施例のものと同
様である。
【0029】本実施例においても上記実施例と同様に、
駆動ギア19に設けられた当接突起20及び軸受部材1
6に設けられたストッパ21により、ロータ軸6が複数
回転した場合でも、駆動軸18側で指針12の零位置の
位置決めを行なうことができ、多回転型の指示計器に適
正に対応することができる。
【0030】さらに、本実施例においては、軸受部材1
6を上ボビン13に対して回転自在に支持させているの
で、この軸受部材16を上ボビン13に対して回転させ
上ボビン13に対するストッパ21の位置を調整する
ことにより、ストッパ21と当接突起20との当接位置
を調整することができ、ヒゲぜんまい25の付勢力によ
り指針12が所定の零位置に戻される際に指針12が零
位置に戻らない場合でも、ストッパ21の位置調整によ
り指針12の零点位置調整を確実に行なうことができ
る。
【0031】さらに、図4及び図5は本発明の他の実施
例を示したもので、図1に示す実施例のものと同様に、
軸受部材16は、上ボビン13に一体に形成されてお
り、本実施例においては、上記上ホビン13の軸受部材
16の近傍には、ほぼ扇形状を有するストッパ片28が
ピン29によりこのピン29を中心として上ボビン13
に対して回動自在に支持されている。上記ストッパ片2
8の基部には、駆動ギア19に形成された当接突起20
に当接する係止突起30(ストッパに相当)が立上げ形
成されており、上記ストッパ片28の円弧部には、上記
ストッパ片28を回動動作させるためのギア部31が形
成されている。
【0032】本実施例においては、上記ストッパ片28
の係止突起30に駆動ギア19の当接突起20が当接す
ることにより、指針12の零位置の位置決めを行なうも
のであり、また、本実施例においては、図示しない治具
とストッパ片28のギヤ部31との噛合により、治具を
操作してストッパ片28をピン29を中心として上ボビ
ン13に対して回動させることにより、当接突起20に
対する係止突起30の当接位置調整を行なうことができ
る。
【0033】この場合に、本実施例においては、ストッ
パ片28の回動中心が係止突起30に近接していること
から、ギア部31を操作してストッパ片28を回動させ
ても、係止突起30部分の回動量が少ないので、係止突
起30の細かい位置調整を行なうことができる。
【0034】従って、本実施例においても、駆動軸18
側に設けられた零点ストッパとしての当接突起20及び
ストッパ片28により、多回転型の指示計器における指
針12の零位置の位置決めを行うことができ、また、ス
トッパ片28の回動操作により、指針12の零点位置調
整を確実に行なうことができる。
【0035】また、図6及び図7は本発明のさらに他の
実施例を示したもので、上ボビン13の軸受部材16の
近傍には、外方に至るガイド溝32が形成されており、
このガイド溝32の内側には、長尺状のストッパスライ
ダ33がこのガイド溝32に沿って上ボビン13に対し
摺動自在に配設されている。このストッパスライダ3
3の先端部には、駆動ギア19の当接突起20が当接さ
れる係止突起34(ストッパに相当)が立上げ形成され
ており、このストッパスライダ33の側面には、図示し
ない治具との噛合により、上記ストッパスライダ33を
摺動動作させるためのギア部35が形成されている。さ
らに、上記ストッパスライダ33の側面には、上記ガイ
ド溝32の内側面に圧接され上記ストッパスライダ33
ガイド溝32の所定位置に保持するためのばね片36
が一体に形成されている。
【0036】本実施例においても上記各実施例のものと
同様に、上記ストッパスライダ33の係止突起34に駆
動ギア19の当接突起20が当接することにより、指針
12の零位置の位置決めを行なうことができるものであ
り、しかも、ストッパスライダ33をガイド溝32に沿
って上ボビン13に対して摺動させることにより、当接
突起20に対する係止突起34の当接位置調整を行なう
ことができる。
【0037】この場合に、本実施例においては、駆動ギ
ア19の回転により当接突起20が係止突起34に当接
した際に、この駆動ギア19の回転方向の力がストッパ
スライダ33に加わることになるが、実際には、この当
接突起20の回転力のガイド溝32方向の分力がストッ
パスライダ33に加わることになるため、その力は小さ
く、ストッパスライダ33がガイド溝32に沿って外方
に移動してしまうことがなく、一度設定した零点ストッ
パの位置を確実に保持することができる。
【0038】従って、本実施例においても、駆動軸18
側に設けられた零点ストッパとしての当接突起20及び
ストッパスライダ33により、多回転型の指示計器にお
ける指針12の零位置の位置決めを行うことができ、ま
た、ストッパスライダ33の摺動操作により、指針12
の零点位置調整を確実に行なうことができる。なお、本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、必要に応
じて種々変更することができるものである。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るクロスコ
イル形指示計器は、コイルボビンに2つのコイルを互い
に直交する方向に巻回してクロスコイルを形成すると共
に、このクロスコイルの内側に上記各コイルへの通電に
よりコイルが発生する磁界の合成磁界に応じてロータ軸
を中心として所定角度回転するマグネットロータを配設
し、上記ロータ軸の近傍に先端部に指針が取り付けられ
た駆動軸を回転自在に配設し、上記多回転するマグネッ
トロータの回転力をロータ軸と駆動軸とを接続する減速
伝達機構を介して伝達してなる多回転型のクロスコイル
形指示計器において、上記コイルボビンにより支持さ
れ、上記指針の所定の零角度位置において、上記駆動軸
と一体に回転する部分に当接し、上記指針を上記所定の
零角度位置で位置決めするストッパを設ける構成とし
た。 このため、マグネットロータが多回転して、ロータ
軸が複数回転した場合でも、ロータ軸側でなく駆動軸側
で指針の零角度位置の位置決めを行なうことができ、い
わゆる多回転型の指示計器において、文字板上にストッ
パピンを設けることなく、指針の零角度位置の位置決め
を適正に行うことができる。 また、本発明に係るクロス
コイル形指示計器は、上記ストッパが上記コイルボビン
により、上記駆動軸と一体に回転する部分に対する当接
位置を調整可能に支持されている構成としたので コイ
ルボビンに対するストッパの位置を変えて、駆動軸と一
体に回転する部分に対するストッパの当接位置を調整す
ることで、指針の零角度位置調整を確実に行なうことが
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロスコイル形指示計器の一実施
例を示す縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す縦断面図であ
る。
【図5】図4の平面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】従来のクロスコイル形指示計器を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 計器ユニット 2 計器用ムーブメント 3 コイルボビン 5 マグネットロータ 6 ロータ軸 7 軸受凹部 8 充填剤 12 指針 13 上ボビン 14 下ボビン 15 出力ギア 16 軸受部材 17 軸受凹部 18 駆動軸 19 駆動ギア 20 当接突起 21 ストッパ 22 制動リング 23 外カバー 24 軸受部 25 ヒゲぜんまい 28 ストッパ片 30 係止突起 33 ストッパスライダ 34 係止突起

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルボビンに2つのコイルを互いに直
    交する方向に巻回してクロスコイルを形成すると共に、
    このクロスコイルの内側に上記各コイルへの通電により
    コイルが発生する磁界の合成磁界に応じてロータ軸を中
    心として所定角度回転するマグネットロータを配設し、
    上記ロータ軸の近傍に先端部に指針が取り付けられた駆
    動軸を回転自在に配設し、上記多回転するマグネットロ
    ータの回転力をロータ軸と駆動軸とを接続する減速伝達
    機構を介して伝達してなる多回転型のクロスコイル形指
    示計器において、上記コイルボビンにより支持され、上記指針の所定の零
    角度位置において、上記駆動軸と一体に回転する部分に
    当接し、上記指針を上記所定の零角度位置で位置決めす
    るストッパを設けた ことを特徴とするクロスコイル形指
    示計器。
  2. 【請求項2】 上記ストッパは上記コイルボビンによ
    り、上記駆動軸と一体に回転する部分に対する当接位置
    を調整可能に支持されていることを特徴とする請求項1
    に記載のクロスコイル形指示計器。
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