JP2698839B2 - クロスコイル形指示計器 - Google Patents

クロスコイル形指示計器

Info

Publication number
JP2698839B2
JP2698839B2 JP16743392A JP16743392A JP2698839B2 JP 2698839 B2 JP2698839 B2 JP 2698839B2 JP 16743392 A JP16743392 A JP 16743392A JP 16743392 A JP16743392 A JP 16743392A JP 2698839 B2 JP2698839 B2 JP 2698839B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
coil
stopper
magnet rotor
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16743392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0611521A (ja
Inventor
幸男 大池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP16743392A priority Critical patent/JP2698839B2/ja
Publication of JPH0611521A publication Critical patent/JPH0611521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2698839B2 publication Critical patent/JP2698839B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに直交する磁界を
発生する一対のコイルにそれぞれ計測量に応じて変化す
る電流を流し、上記一対のコイルがそれぞれ発生する磁
界を合成した合成磁界の方向にマグネットロータを回転
させ、このマグネットロータとともに回転する指針によ
り計測量の表示を行う車両用のクロスコイル形指示計器
に関し、特に位置調整可能な零点ストッパを備えたクロ
スコイル形指示計器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のクロスコイル形指示計器
は、図2に示されているように(実開平3−12726
7号公報参照)、上ボビン1と下ボビン2とからなり、
外周部に2つのコイル3が直交して巻回されたコイルボ
ビンCの内側には、回転軸4を中心としてマグネットロ
ータ5が回転可能に配設されており、上記回転軸4の先
端部には、図示しない文字板と協働して所定の計測量を
表示する指針6が取り付けられているもので、上記コイ
ル3に通電することにより、マグネットロータ5の回転
軸4を回転させて指針6を所定角度回転駆動するように
なされている。また、上記コイル3に通電せず回転軸4
が自由に回転できる状態で、図示しない帰零手段により
指針6を所定の零位置に戻すようになされている。
【0003】また、上記上ボビン1と下ボビン2との間
には、コイルボビンCの合わせ面に沿って僅かに回転移
動可能なストッパ板7が挟持されており、このストッパ
板7の内周部には、上記マグネットロータ5の上面に形
成された環状凹部8内に入り込み、この環状凹部8に形
成された係合板9と係合する係止片10が形成されてい
る。そして、上記帰零手段により上記指針6が文字板上
の零位置まで戻る時に、上記係止片10と係合板9とが
係合するようになされており、斯かる係止片10と係合
板9とが零点ストッパを構成することで、指針6を零位
置に停止させるために文字板上に設けていたストッパピ
ンを省略できるようになっている。
【0004】また、上記ストッパ板7の外周部には、先
端部に歯部11を有する突出部12が形成されており、
この突出部12の歯部11が上記コイルボビンCの外周
部に形成された治具孔13内に臨むようになされてい
る。そして、上記治具孔13に挿入される図示しない治
具が上記突出部12の歯部11と係合するようになって
おり、上記治具を回転させてストッパ板7を僅かに回転
移動させることにより、ストッパ板7の係止片10とマ
グネットロータ5の係合板9との係合位置、即ち指針6
の停止位置を調整することができるようになっており、
車両用計器を組み立てるうえでの指針の零点位置調整を
行うことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のクロスコイル形指示計器においては、コイルボビン
Cの治具孔13に挿入される小さな形状の治具とストッ
パ板7に形成された小さな形状の突出部12の歯部11
との係合により、ストッパ板7を回転移動させて零点位
置調整を行うようにしているので、その調整作業が極め
て微妙でその作業が難しいという不都合を有している。
また、治具と係合するストッパ板7の歯部11がその全
周には形成されていないので、ストッパ板7の回転調整
範囲が10°乃至20°程度と限られしまい、調整範囲
があまり広くないという不都合をも有している。
【0006】さらに、上記ストッパ板7が上ボビン1と
下ボビン2との間に挟持されており、クロスコイルムー
ブメント内にストッパ板7が配設される構成なので、ス
トッパ板7を黄銅等の材質的に柔らかい非磁性材料で形
成する必要があり、斯かるストッパ板7の位置調整をす
る際に過度の力が作用すると、その歯部11が破損して
調整作業を行うことができなくなるというおそれも有し
ている。
【0007】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、零点ストッパの位置調整作業が容易で、その調整範
囲が広く、かつ、確実に調整作業を行うことのできるク
ロスコイル形指示計器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るクロスコイル形指示計器は、上ボビン
と下ボビンとからなるコイルボビン内に、先端部に指針
が取り付けられた回転軸を中心としてマグネットロータ
を回転自在に配設すると共に、上記コイルボビンの外周
部に2つのコイルを直交して巻回してクロスコイルを構
成し、上記各コイルへの通電によりコイルが発生する磁
界の合成方向に上記マグネットロータを回転させ、上記
指針を回転駆動してなるクロスコイル形指示計器におい
て、上記下ボビンを、上記上ボビンと協働してコイル巻
回部を形成する外ボビンと、この外ボビンの内側に外ボ
ビンに対して移動可能に配され、上記回転軸の端部を支
承する軸受部が形成された内ボビンとで構成し、この内
ボビンの軸受形成部分を上記外ボビンの外方に延出形成
して、内ボビンを回転移動させる位置調整操作部を形成
すると共に、上記内ボビンの内面部に、上記マグネット
ロータの係合板と係合するストッパ部を形成したことを
その特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、下ボビンを、コイル巻回部を
形成する外ボビンと、回転軸の軸受部を形成する内ボビ
ンとの二体構造とし、内ボビンの軸受形成部分に外ボビ
ンの外方に延出した延出部を形成すると共に、内ボビン
の内面にマグネットロータの係合板と係合するストッパ
部を形成したので、単に上記延出部を回動操作するだけ
でストッパ部と係合板との係合位置をずらして、指針の
零点位置を調整することができるものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を参照して説明
する。図1は本発明に係るクロスコイル形指示計器の一
実施例を示したもので、上ボビン1と下ボビン2とから
なり、外周部に2つのコイル3が直交して巻回されたコ
イルボビンCの内側には、回転軸4を中心としてマグネ
ットロータ5が回転可能に配設されており、上記回転軸
4の先端部には、図示しない文字板と協働して所定の計
測量を表示する指針6が取り付けられている。また、本
実施例においては、上記下ボビン2が、外ボビン14
と、この外ボビン14の内側に外ボビン14に対して移
動可能に配された内ボビン15との2体構造となってお
り、上記外ボビン14の外面側には、コイル巻回部16
が形成されると共に、上記内ボビン15の内面中央に
は、上記マグネットロータ5の回転軸4の下端部を回転
可能に支承する図示しないシリコンが充填された軸受凹
部17が形成されている。
【0011】また、上記内ボビン15の軸受形成部分の
外面には、上記外ボビン14を貫通して外方に延出され
た延出部18が形成されており、この延出部18がさら
に上記コイルボビンCを収容する遮磁ケース19及び所
定の測定信号を駆動信号に変換処理する硬質プリント配
線基板(HPC)20をも貫通するように形成されてい
る。そして、上記延出部18が後述するストッパ部22
の位置調整を行う位置調整操作部としても構成されてお
り、また、上記延出部18の端部がナット21で固定さ
れることで、上記クロスコイル形のムーブメントが上記
HPC20上に固定されるようになっている。
【0012】また、上記内ボビン15の内面外周には、
上記マグネットロータ5の下面に形成された環状凹部8
内に入り込むストッパ部22が突設されており、このス
トッパ部22が上記環状凹部8に形成された係合板9と
係合するようになっている。そして、上記回転軸4に設
けられた図示しない帰零手段により上記指針6が文字板
上の零位置まで戻る時に、上記ストッパ部22と係合板
9とが係合するようになっており、斯かるストッパ部2
2と係合板9とが零点ストッパを構成することで、指針
6を文字板上の零位置に停止させるために文字板上に設
けていたストッパピンを省略できるようになっている。
【0013】また、上記延出部18の端部を回動操作
し、上記外ボビン14に対して内ボビン15を回転移動
させることで、上記ストッパ部22と係合板9との係合
位置、即ち指針6の零点位置の調整を行うことができる
ようになっている。
【0014】次に、本実施例の作用について説明する。
上記した車両用計器を組み立てるにあたって、指針6の
回転軸4への取り付け作業は最終工程で行われるように
なっており、指針6を取り付けるにあたっては、文字板
上での指示値が正確になるように留意されている。しか
し、このように指針6を取り付けても、帰零手段により
指針6が零位置に戻る時に、指針6の停止位置と文字板
の零位置とが一致しなくなる場合がある。
【0015】斯かる場合に、HPC20より突出する内
ボビン15と一体の延出部18を回動操作し、内ボビン
15に形成されたストッパ部22とマグネットロータ5
の係合板9との係合位置をずらすことにより、指針6の
停止位置を調整することができるようになっている。そ
して、上記した指針6の零点調整が終了したら、HPC
20より突出する延出部18の端部にナット21を螺着
することで、位置調整した零点位置を確実に保持させる
ことができると共に、上記したクロスコイル形のムーブ
メントをHPC20上に固定することができるようにな
っている。
【0016】従って、本実施例においては、下ボビン2
を、コイル巻回部16を形成する外ボビン14と、回転
軸4の軸受凹部17を形成する内ボビン15との二体構
造とし、内ボビン15の軸受形成部分に外ボビン14の
外方に延出した延出部18を形成すると共に、内ボビン
15の内面にマグネットロータ5の係合板9と係合する
ストッパ部22を形成したので、単に上記延出部18を
回動操作するだけでストッパ部22と係合板9との係合
位置をずらして、指針6の零点位置を調整することがで
き、従来のようにコイルボビンC内に配設したストッパ
板を外部より治具で回転移動させて位置調整を行うもの
ではなくなり、極めて容易に、かつ、確実に零点位置調
整作業を行うことができ、また、零点ストッパ全体の構
成を極めて簡単にすることができる。また、上記内ボビ
ン15より延出した延出部18は360°回転可能であ
り、この延出部18とともにストッパ部22が移動する
ので、零点ストッパの調整範囲を極めて広くすることが
できる。
【0017】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、種々変更することができ、位置調整した零
点位置を保持させる構造として図示はしないが、HPC
20より突出する延出部18の端部にフランジ部を形成
し、このフランジ部とHPC20との間にばね部材を弾
装して、このばね力によりストッパ位置を保持させるよ
うにしてもよく、また、内ボビン15の外周縁部を上ボ
ビン1と外ボビン14との間まで延出形成して、コイル
ボビンCに巻回されるコイル3の巻き付け力で上記外周
縁部を保持してストッパ位置を保持させるようにしても
よい。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るクロス
コイル形指示計器は、下ボビンを、コイル巻回部を形成
する外ボビンと、回転軸の軸受部を形成する内ボビンと
の二体構造とし、内ボビンの軸受形成部分に外ボビンの
外方に延出した延出部を形成すると共に、内ボビンの内
面にマグネットロータの係合板と係合するストッパ部を
形成したので、単に上記延出部を回動操作するだけでス
トッパ部と係合板との係合位置をずらして、指針の零点
位置を調整することができ、極めて容易に、かつ、確実
に零点位置調整作業を行うことができ、また、零点スト
ッパ全体の構成を極めて簡単にすることができ、さら
に、零点ストッパの調整範囲を極めて広くすることがで
きる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロスコイル形指示計器のムーブ
メントの一実施例を示す断面図である。
【図2】従来のクロスコイル形指示計器のムーブメント
を示す断面図である。
【符号の説明】 C コイルボビン 1 上ボビン 2 下ボビン 3 コイル 4 回転軸 5 マグネットロータ 6 指針 8 環状凹部 9 係合板 14 外ボビン 15 内ボビン 16 コイル巻回部 17 軸受凹部 18 延出部 20 HPC 21 ナット 22 ストッパ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ボビンと下ボビンとからなるコイルボ
    ビン内に、先端部に指針が取り付けられた回転軸を中心
    としてマグネットロータを回転自在に配設すると共に、
    上記コイルボビンの外周部に2つのコイルを直交して巻
    回してクロスコイルを構成し、上記各コイルへの通電に
    よりコイルが発生する磁界の合成方向に上記マグネット
    ロータを回転させ、上記指針を回転駆動してなるクロス
    コイル形指示計器において、 上記下ボビンを、上記上ボビンと協働してコイル巻回部
    を形成する外ボビンと、この外ボビンの内側に外ボビン
    に対して移動可能に配され、上記回転軸の端部を支承す
    る軸受部が形成された内ボビンとで構成し、この内ボビ
    ンの軸受形成部分を上記外ボビンの外方に延出形成し
    て、内ボビンを回転移動させる位置調整操作部を形成す
    ると共に、上記内ボビンの内面部に、上記マグネットロ
    ータの係合板と係合するストッパ部を形成したことを特
    徴とするクロスコイル形指示計器。
JP16743392A 1992-06-25 1992-06-25 クロスコイル形指示計器 Expired - Fee Related JP2698839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16743392A JP2698839B2 (ja) 1992-06-25 1992-06-25 クロスコイル形指示計器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16743392A JP2698839B2 (ja) 1992-06-25 1992-06-25 クロスコイル形指示計器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0611521A JPH0611521A (ja) 1994-01-21
JP2698839B2 true JP2698839B2 (ja) 1998-01-19

Family

ID=15849620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16743392A Expired - Fee Related JP2698839B2 (ja) 1992-06-25 1992-06-25 クロスコイル形指示計器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2698839B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0611521A (ja) 1994-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2526306Y2 (ja) クロスコイル形指示計器
JP2698839B2 (ja) クロスコイル形指示計器
US5267526A (en) Cross-coil type indicator
JPH0725709Y2 (ja) クロスコイル形指示計器
JPH0634399A (ja) 指示計器の指針固定構造
JP2517846Y2 (ja) クロスコイル形指示計器
JP2848503B2 (ja) クロスコイル形指示計器
JP2688044B2 (ja) クロスコイル形指示計器
JPS6319801Y2 (ja)
JPH0714904Y2 (ja) 計器用ムーブメント
JPH01250021A (ja) 指針式指示計器の指示基点調整装置
JP2500316Y2 (ja) クロスコイル形指示計器
JPH067308Y2 (ja) クロスコイル形指示計器
JPH1144556A (ja) 計器装置
JPH04102069U (ja) クロスコイル形指示計器
JPH07942Y2 (ja) クロスコイル形指示計器のマグネットロータ
JP2000035446A (ja) 交差コイル型指示計器
JP2514462Y2 (ja) クロスコイル形指示計器
JP2772318B2 (ja) クロスコイル形指示計器
JP3435683B2 (ja) 回転指示計器
JPH0742141Y2 (ja) 指示計器の指示基点調整装置
JPH0632576Y2 (ja) クロスコイル形指示計器
JPH0725706Y2 (ja) クロスコイル形指示計器
JPS6011495Y2 (ja) 可動磁石式計器の文字板装着構造
JPH0749419Y2 (ja) クロスコイル形指示計器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970729

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees