JP2000035446A - 交差コイル型指示計器 - Google Patents

交差コイル型指示計器

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JP2000035446A
JP2000035446A JP11018855A JP1885599A JP2000035446A JP 2000035446 A JP2000035446 A JP 2000035446A JP 11018855 A JP11018855 A JP 11018855A JP 1885599 A JP1885599 A JP 1885599A JP 2000035446 A JP2000035446 A JP 2000035446A
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coil
magnet
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magnetic
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Takashi Komura
敬司 甲村
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帰零用磁力を発生させる構成に工夫を凝ら
し、両交差コイルの各電磁力に基づき円板状マグネット
に生ずる各磁力の磁力差及び帰零用磁力を相殺するよう
にした交差コイル型指示計器を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 磁気シールドケーシング20は、その外
周壁21の一部にて、異形部22を備えており、この異
形部22は、磁気シールドケーシング20の外周壁21
の一部からその内側へ断面コ字状に突出形成されてい
る。この異形部22は、マグネット80の外周壁に対向
して、交差コイル50の中空部に向けその軸方向に沿い
交差コイル50の電磁力とは逆位相となる帰零用磁力を
マグネット80との間で生ずるように突出形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交差コイル型指示計
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交差コイル型指示計器としては、
特開平2−147960号公報にて示すようなものがあ
る。この交差コイル型指示計器は、中空状ボビンを備え
ており、このボビンの外周壁には両交差コイルが十字状
に交差して巻装されている。また、指針軸がボビン内に
同軸的に回動可能に支持されており、この指針軸の中間
部位には、円板状マグネットが、ボビンの大径部内に
て、同軸的に支持されている。
【0003】そして、マグネットは、両交差コイルの各
電磁力をベクトル合成電磁力として受けて回動し、指針
軸の先端部に支持した指針が、マグネットに連動する指
針軸の回動に応じて回動して指示表示する。ここで、通
常、両交差コイルの一方から正弦波波形の電磁力を発生
させ、他方の交差コイルから余弦波波形の電磁力を発生
させることで、マグネットを、指針の指示直線性を確保
するように回動させようとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記交差コ
イル型指示計器においては、両交差コイルのうち、一方
の交差コイルが外側交差コイルとして他方の交差コイル
である内側交差コイルに外方から重ねてボビンに巻装さ
れている。このため、外側交差コイルの中空部内面とマ
グネットの外壁との間の間隔が、内側交差コイルの中空
部内面とマグネットの外壁との間の間隔よりも広くな
る。従って、外側交差コイルからその中空部軸方向に生
ずる電磁力に基づきマグネットに発生する磁力は、上記
間隔の差だけ、内側交差コイルからその中空部軸方向に
生ずる電磁力に基づきマグネットに発生する磁力よりも
小さくなる。
【0005】よって、上記交差コイル型指示計器におい
て、指針の指示直線性を確保するには、外側交差コイル
の電磁力に基づきマグネットに生ずる磁力と内側交差コ
イルの電磁力に基づきマグネットに生ずる磁力との間の
磁力差分だけ改善しなければならない。しかし、上記交
差コイル型指示計器においては、マグネットの外周側に
位置するボビンの脚の内部に帰零用磁石を内蔵し、この
帰零用磁石のマグネットとの磁力を利用して、指針に帰
零作用を与えるようにしている。
【0006】このため、帰零用磁石のマグネットとの磁
力がマグネットに磁気的に悪影響を及ぼし、指示直線性
を乱す原因となっている。しかも、帰零用磁石の磁力が
マグネットを介し指針の指示直線性に与える誤差は、図
8にて曲線Aにて示すごとく、位相角にて360度に亘
る。一方、上記磁力差が指針の指示直線性に与える誤差
は、図8にて曲線Bにて示すごとく、両電磁力の各周期
に相当する位相角180度に亘るにすぎない。そして、
両誤差を合成した総合誤差は、許容範囲から外れ、図8
にて曲線Cにより示されるような値となる。
【0007】このため、指針の指示直線性を確保するに
は、両交差コイルの各電磁力の波高値及び位相を変更す
る等により、これら各電磁力の波形を複雑に変化させな
ければならず、これを実現するには、各電磁力を複雑な
信号で補正しなければならない。そこで、本発明は、以
上のようなことに対処するため、帰零用磁力を発生させ
る構成に工夫を凝らし、両交差コイルの各電磁力に基づ
き円板状マグネットに生ずる各磁力の磁力差及び帰零用
磁力を相殺するようにした交差コイル型指示計器を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1乃至4に記載の発明によれば、交差コイル
型指示計器は、樹脂製ハウジング(10)と、このハウ
ジングの外壁に巻装されてその軸方向に電磁力を発生す
る第1交差コイル(40)と、第1交差コイルを介しこ
れに交差するようにハウジングの外壁に巻装されてその
軸方向に電磁力を発生する第2交差コイル(50)と、
ハウジング内に回動可能に支持された指針軸であってそ
の先端部にて文字板(70)を通り延出する指針軸(6
0)と、ハウジング内にて指針軸の中間部位に支持され
て第1及び第2の交差コイルの各電磁力に基づき指針軸
と共に回動する円板状マグネット(80)と、この指針
軸の先端部に支持されて当該指針軸に連動して回動して
文字板上にて指示表示する指針(90)と、ハウジング
をその底壁から収容する軟磁性材料からなる磁気シール
ドケーシング(20、20A)とを備える。
【0009】そして、磁気シールドケーシングは、その
外周壁の一部にて、第2交差コイルの軸方向に沿いこの
交差コイルの電磁力とは逆位相にてマグネットとの間に
帰零用磁力を発生するように形成した異形部(22、2
3、26)を備えている。これにより、第2交差コイル
の中空部内面とマグネットの外壁との間隔が第1交差コ
イルの中空部内面とマグネットの外壁との間隔よりも広
いことに起因して、両交差コイルの各電磁力に基づきマ
グネットに生ずる磁力に磁力差が生じても、この磁力差
は、異形部がマグネットとの間で生ずる帰零用磁力と
は、周期において同一となり、しかも、位相において逆
位相となる。
【0010】よって、上記帰零用磁力と上記磁力差と
は、互いに相殺し合い、マグネットは、これら帰零用磁
力及び磁力差に影響されることなく、両交差コイルの各
電磁力により円滑に回動され、その結果、指針の指示直
線性を精度よく維持し得る。ここで、異形部は、請求項
2に記載の発明のように、磁気シールドケーシングの外
周壁の一部から内側へ突出形成されていてもよく、ま
た、請求項3に記載の発明のように、磁気シールドケー
シングの外周壁の開口縁の一部から指針軸の軸方向に突
出形成されていてもよい。
【0011】また、請求項4に記載の発明によれば、異
形部とマグネットとの間隔は、上記帰零用磁力が、両交
差コイルの各電磁力に基づきマグネットに生ずる磁力差
に一致するように設定されている。これにより、上記帰
零用磁力と上記磁力差との間の相殺がより一層精度よく
行われ、その結果、請求項2又は3に記載の発明の作用
効果をより一層向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る交差コイル型
指示計器の第1実施形態につき図1乃至図3に基づいて
説明する。なお、この交差コイル型指示計器は、車速計
等の各種車両用計器や一般産業用に用いられる計器とし
て用いられる。当該交差コイル型指示計器は、図1にて
示すごとく、ハウジングとしての樹脂製ボビン10を備
えており、このボビン10は、その底壁側から、断面U
字状の磁気シールドケーシング20内に収容され、この
磁気シールドケーシング20と共に回路基板30に固定
されている。但し、本第1実施形態では、磁気シールド
ケーシング20は、後述するマグネット80と共に磁気
回路を構成するもので、この磁気シールドケーシング2
0は、パーマロイやNi−Feアロイ等の軟磁性材料を
プレス加工等の成形処理により形成されている。
【0013】また、ボビン10の大径中空部11の外壁
には、両交差コイル40、50が巻装されている。ここ
で、交差コイル40は、図1にて示すごとく、大径中空
部11の外壁に直接巻装されており、交差コイル50は
交差コイル40を介しその外方からこの交差コイル40
に対して十字状に位置するように大径中空部11の外壁
に巻装されている。
【0014】これにより、交差コイル40は、図1及び
図2にて示すごとく、交差コイル50の内側に位置して
いる。また、交差コイル40は、その中空部軸方向(図
2にて図示矢印41方向参照)に正弦波波形の電磁力を
発生するように駆動され、一方、交差コイル50は、そ
の中空部軸方向(図2にて図示矢印51方向参照)に余
弦波波形の電磁力を発生するように駆動される。
【0015】指針軸60は、ボビン10内にて同軸的に
かつ回転可能に支持されており、この指針軸60の先端
部は、ボビン10から文字板70の貫通孔部71を通り
上方に向け延出している。なお、文字板70はボビン1
0の各フランジ12上に固定されている。マグネット8
0は、ボビン10の大径中空部11内にて、指針軸60
の中間部位に同軸的に支持されており、このマグネット
80は、両交差コイル40、50からの各電磁力をベク
トル合成電磁力として受け回動して指針軸50を回動さ
せる。なお、マグネット80は、その外周壁のうち互い
に対向する部分にて、N磁極及びS磁極として着磁され
ている。
【0016】指針90は、その基部91にて、指針軸6
0の先端部に同軸的に支持されており、この指針90
は、指針軸60に連動して回動して文字板70上に指示
表示する。次に、本発明の要部の構成について説明す
る。磁気シールドケーシング20は、その外周壁21の
一部にて、図1及び図2にて示すごとく、異形部22を
備えており、この異形部22は、磁気シールドケーシン
グ20の外周壁21の一部からその内側へ断面コ字状に
突出形成されている。
【0017】但し、この異形部22は、マグネット80
の外周壁に対向して、交差コイル50の中空部に向けそ
の軸方向に沿い交差コイル50の電磁力とは逆位相とな
る帰零用磁力をマグネット80との間で生ずるように突
出形成されている。これにより、異形部22がマグネッ
ト80との間で生ずる帰零用磁力は、両交差コイル4
0、50の各電磁力に基づきマグネット80に生ずる磁
力差とは、周期を位相角にて180度と同一となり、し
かも、位相において逆となっている。また、異形部22
とマグネット80の外周壁との間隔は、上記帰零用磁力
と上記磁力差が、共に、振幅において同一となるように
設定されている。
【0018】なお、異形部22は、指針90に帰零作用
をもたせるためのもので、この異形部22は、マグネッ
ト80との間の磁気作用により、当該マグネット80を
回動させて指針90を零位置に戻す。以上のように構成
した本第1実施形態において、両交差コイル40、50
からそれぞれ電磁力を発生させると、マグネット80
が、当該両電磁力をベクトル合成電磁力として受けて回
動する。これに伴い、指針軸60が回動し、指針90が
回動して文字板70上に指示表示する。
【0019】ここで、磁気シールドケーシング20に
は、異形部22が帰零用として設けられていても、この
異形部22は、上記条件にて、磁気シールドケーシング
20の外周壁21に設けられているものである。このた
め、交差コイル50の中空部内面とマグネット80の外
壁との間隔が交差コイル40の中空部内面とマグネット
80の外壁との間隔よりも広いことに起因して、両交差
コイル40、50の各電磁力に基づきマグネット80に
生ずる磁力に磁力差が生じても、この磁力差は、異形部
22がマグネット80との間で生ずる帰零用磁力とは、
周期において位相角180度と同一となり、しかも、位
相において逆位相となる。また、上記帰零用磁力と上記
磁力差が、共に、振幅において同一となる。
【0020】よって、上記帰零用磁力と上記磁力差と
は、互いに精度よく相殺し合い、マグネット80は、こ
れら帰零用磁力及び磁力差に影響されることなく、両交
差コイル40、50の各電磁力により回動され、その結
果、指針90の指示直線性を精度よく維持し得る。ま
た、磁気シールドケーシング20の一部を利用して、異
形部22を形成しているから、別途、帰零用部材を設け
る必要もない。
【0021】なお、両交差コイル40、50が各電磁力
の発生を停止して、代わりに帰零用電磁力を間欠的に発
生することで、異形部22がマグネット80を介し指針
90を零位置に戻す。ちなみに、本第1実施形態の交差
コイル型指示計器につき、上述した帰零用磁力と磁力差
との間の相殺につき実験により調べたところ、上記帰零
用磁力(図3にて符号D参照)と上記磁力差(図3にて
符号E参照)とは、互いに精度よく相殺され、その結
果、指針90の直線性指示誤差は、図3にて符号Fにて
示すごとく、殆ど零となった。
【0022】図4は、上記第1実施形態の変形例を示し
ている。この変形例においては、異形部23が、異形部
22に代えて、上記第1実施形態にて述べた磁気シール
ドケーシング20の外周壁21の図4にて図示上縁の一
部から図示上方に板状に突出形成されている。なお、異
形部23は、上記異形部22と同様に指針90に対する
帰零作用を発揮する。
【0023】この異形部23は、交差コイル50の中空
部軸方向に直角となるように、磁気シールドケーシング
20の外周壁21から突出形成されている。これによ
り、異形部23がマグネット80との間で生ずる帰零用
磁力は、両交差コイル40、50の各電磁力に基づきマ
グネット80に生ずる磁力差とは、周期を位相角にて1
80度と同一となり、しかも、位相において逆となって
いる。また、異形部23とマグネット80の外周壁との
間隔は、上記帰零用磁力と上記磁力差が、共に、振幅に
おいて同一となるように設定されている。その他の構成
は上記第1実施形態と同様である。
【0024】このように構成した本変形例において、上
記第1実施形態と同様に、両交差コイル40、50から
それぞれ電磁力を発生させると、マグネット80が、当
該両電磁力をベクトル合成電磁力として受けて回動し、
指針軸60が回動し、指針90が回動して文字板70上
に指示表示する。ここで、磁気シールドケーシング20
には、異形部23が帰零用として設けられていても、こ
の異形部23は、上記条件にて、磁気シールドケーシン
グ20の外周壁21から突出形成されているものであ
る。
【0025】このため、上記第1実施形態と同様に、両
交差コイル40、50の各電磁力に基づきマグネット8
0に生ずる磁力に磁力差が生じても、この磁力差は、異
形部23がマグネット80との間に生ずる帰零用磁力と
は、周期において位相角180度と同一となり、しか
も、位相において逆位相となる。また、上記帰零用磁力
と上記磁力差が、共に、振幅において同一となる。
【0026】よって、上記第1実施形態と同様に、上記
帰零用磁力と上記磁力差とは、互いに精度よく相殺し合
い、マグネット80は、これら帰零用磁力及び磁力差に
影響されることなく、両交差コイル40、50の各電磁
力により回動され、その結果、指針90の指示直線性を
精度よく維持し得る。なお、その他の作用効果は上記第
1実施形態と同様である。
【0027】なお、本発明の実施にあたり、上記第1実
施形態とは異なり、交差コイル50を交差コイル40の
内側に巻装するようにしてもよく、この場合には、交差
コイル40の中空部軸方向に沿い異形部22を磁気シー
ルドケーシング20の外周壁21の一部から突出形成す
ればよい。このようなことは、上記変形例の異形部23
についても実質的に同様に変更すればよい。
【0028】また、本発明の実施にあたり、異形部22
或いは23の形状は、上記第1実施形態や変形例にて示
したものに限ることなく、適宜変更して実施してもよ
い。なお、本発明の実施の異形部23(図4参照)の設
定にあたり、上記帰零用磁力と交差コイル50の電磁力
に基づきマグネット80に生ずる磁力との合成磁力を、
交差コイル40の電磁力に基づきマグネット80に生ず
る磁力に、振幅において同一になるようにしてもよい。
【0029】(第2実施形態)図5乃至図7は第2実施
形態を示している。本第2実施形態の交差コイル型指示
計器は、図5に示すように、上記第1実施形態と同様
に、ボビン10を備えており、このボビン10の外壁に
は、両交差コイル40、50が巻装されている。
【0030】ここで、交差コイル40は、上記第1実施
形態と同様に、ボビン10の外壁に直接巻装されてお
り、交差コイル50は交差コイル40を介しその外方か
らこの交差コイル40に対して十字状に位置するように
ボビン10の外壁に巻装されている。これにより、交差
コイル40は、交差コイル50の内側に位置している。
また、交差コイル型指示計器は、上記第1実施形態にて
述べた磁気シールドケーシング20に代わる磁気シール
ドケーシング20Aを備えている。
【0031】磁気シールドケーシング20Aは、図5乃
至図7にて例示するごとく、その底壁24にて、四角状
両開口部25を備えている。両開口部25は、底壁24
の中央孔部21aに対し、底壁24の外周部に対称的に
形成されている。なお、中央孔部21aには、ボビン部
材10の底壁に形成した中央筒部が挿通されている。ま
た、磁気シールドケーシング20Aは、図5乃至図7に
て示すごとく、上記第1実施形態にて述べた異形部22
に代わる断面四角状の両舌片26を備えている。両舌片
26は、磁気シールドケーシング20Aの底壁24に配
置されており、これら両舌片26は、各々、交差コイル
50の中空部に向けその軸方向に沿い配置されている。
【0032】両舌片26のうち図7にて図示左側舌片2
6は、左側開口部25の中央孔部11a側内壁部分から
L字状に磁気シールドケーシング20A内に向け切り曲
げ形成されており、この左側舌片26は、その先端部2
6aにて、ボビン10の下側部分に形成した左側凹所1
5a内にはめ込まれている。一方、右側舌片26は、右
側開口部25の中央孔部21a側内壁部分からL字状に
磁気シールドケーシング20A内に向け切り曲げ形成さ
れており、この右側舌片26は、その先端部26aに
て、ボビン10の下側部分に形成した右側凹所15a内
にはめ込まれている。
【0033】因みに、両舌片26は、上記第1実施形態
と実質的に同様に、交差コイル50の電磁力とは逆位相
となる帰零用磁力をマグネット80との間で生ずる。こ
れにより、両舌片26がマグネット80との間で生ずる
帰零用磁力は、両交差コイル40、50の各電磁力に基
づきマグネット80に生ずる磁力差とは、周期を位相角
にて180度と同一となり、しかも、位相において逆と
なっている。
【0034】また、両舌片26は、上記帰零用磁力と交
差コイル50の電磁力に基づきマグネット80に生ずる
磁力との合成磁力を、交差コイル40の電磁力に基づき
マグネット80に生ずる磁力と、共に、振幅において同
一となるように設定されている。ここで、上記帰零用磁
力は、磁気シールドケーシング20Aの形状寸法、マグ
ネット80の底壁と両舌片26の先端との間隔h、指針
軸60の軸心と両舌片26の先端部26aの外壁との径
方向間隔r、各両舌片26の先端部の板厚t及び幅w
(図5及び図7参照)の選定により設定される。
【0035】また、両舌片26の先端部の幅wは、各凹
部15aの周方向幅n(図5及び図7参照)と嵌合可能
でほぼ一致している。なお、両舌片26は、指針90に
帰零作用をもたせるためのもので、この両舌片26は、
マグネット80との間の磁気作用により、当該マグネッ
ト80を回動させて指針90を零位置に戻す。以上のよ
うに構成した本第2実施形態において、上記第1実施形
態と同様に、両交差コイル40、50からそれぞれ電磁
力を発生させると、マグネット80が、当該両電磁力を
ベクトル合成電磁力として受けて回動し、指針軸60が
回動し、指針90が回動して文字板70上に指示表示す
る。
【0036】ここで、磁気シールドケーシング20に
は、両舌片26が帰零用として設けられていても、これ
ら両舌片26は、上記条件にて、磁気シールドケーシン
グ20Aの底壁24に配置されているものである。この
ため、上記第1実施形態と同様に、両交差コイル40、
50の各電磁力に基づきマグネット80に生ずる磁力に
磁力差が生じても、この磁力差は、両舌片26がマグネ
ット80との間に生ずる帰零用磁力とは、周期において
位相角180度と同一となり、しかも、位相において逆
位相となる。また、上記帰零用磁力と交差コイル50の
電磁力に基づきマグネット80に生ずる磁力との合成磁
力を、交差コイル40の電磁力に基づきマグネット80
に生ずる磁力と、共に、振幅において同一となる。
【0037】よって、上記第1実施形態と同様に、上記
帰零用磁力と上記磁力差とは、互いに精度よく相殺し合
い、マグネット80は、これら帰零用磁力及び磁力差に
影響されることなく、両交差コイル40、50の各電磁
力により回動され、その結果、指針90の指示直線性を
精度よく維持し得る。なお、その他の作用効果は上記第
1実施形態と同様である。
【0038】なお、上記第2実施形態では、磁気シール
ドケーシング20Aの底壁24に両舌片26を切り曲げ
形成する例について説明したが、両舌片26の一方を廃
止して実施にても上記第2実施形態と実質的に同様の作
用効果を達成できる。また、本発明の実施にあたり、両
舌片26は、断面四角状に限ることなく、断面円形状等
に変更して実施してもよい。
【0039】また、本発明の実施にあたり、磁気シール
ドケーシング20Aの底壁24を、両舌片26に対応す
る部分にて磁気シールドケーシング20A内に向け凸部
として打ち出し形成するようにして、両舌片26を廃止
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る交差コイル型指示計器の第1実施
形態を示す部分破断側面図である。
【図2】上記交差コイル型指示計器のうち文字板を除い
た状態における模式的斜視図である。
【図3】上記交差コイル型指示計器における指針の直線
性指示誤差と両交差コイルの各電磁力に基づきマグネッ
トに生ずる磁力差、帰零用磁力及びこれらによる相殺磁
力の各位相角との関係を示すグラフである。
【図4】上記第1実施形態の変形例を示す模式的斜視図
である。
【図5】本発明に係る交差コイル型指針計器の第2実施
形態を示す断面図である。
【図6】図5の磁気シールドケーシングの斜視図であ
る。
【図7】図5の交差コイル型指針計器を磁気シ─ルドケ
ーシングの底壁から見た下面図である。
【図8】従来の交差コイル型指示計器における指針の直
線性指示誤差と両交差コイルの各電磁力に基づきマグネ
ットに生ずる磁力差、帰零用磁力及びこれらの合成磁力
の各位相角との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…ボビン、20、20A…磁気シールドケーシン
グ、21…外周壁、22、23…異形部、26…舌片、
40…交差コイル、60…指針軸、70…文字板、80
…マグネット、90…指針。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製ハウジング(10)と、 このハウジングの外壁に巻装されてその軸方向に電磁力
    を発生する第1交差コイル(40)と、 前記第1交差コイルを介しこれに交差するように前記ハ
    ウジングの外壁に巻装されてその軸方向に電磁力を発生
    する第2交差コイル(50)と、 前記ハウジング内に回動可能に支持された指針軸であっ
    てその先端部にて文字板(70)を通り延出する指針軸
    (60)と、 前記ハウジング内にて前記指針軸の中間部位に支持され
    て前記第1及び第2の交差コイルの各電磁力に基づき前
    記指針軸と共に回動する円板状マグネット(80)と、 この指針軸の先端部に支持されて当該指針軸に連動して
    回動して前記文字板上にて指示表示する指針(90)
    と、 前記ハウジングをその底壁から収容する軟磁性材料から
    なる磁気シールドケーシング(20、20A)とを備え
    る交差コイル型指示計器において、 前記磁気シールドケーシングは、その外周壁の一部に
    て、前記第2交差コイルの軸方向に沿いこの交差コイル
    の電磁力とは逆位相にて前記マグネットとの間に帰零用
    磁力を発生するように形成した異形部(22、23、2
    6)を備えていることを特徴とする交差コイル型指示計
    器。
  2. 【請求項2】 前記異形部は、前記磁気シールドケーシ
    ングの外周壁の一部から内側へ突出形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の交差コイル型指示計器。
  3. 【請求項3】 前記異形部は、前記磁気シールドケーシ
    ングの外周壁の開口縁の一部から前記指針軸の軸方向に
    突出形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    交差コイル型指示計器。
  4. 【請求項4】 前記異形部と前記マグネットとの間隔
    は、前記帰零用磁力が、前記両交差コイルの各電磁力に
    基づき前記マグネットに生ずる磁力差に一致するように
    設定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載
    の交差コイル型指示計器。
JP11018855A 1998-05-11 1999-01-27 交差コイル型指示計器 Pending JP2000035446A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120004837A1 (en) * 2007-12-28 2012-01-05 Airservices Australia method and system of controlling air traffic

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US20120004837A1 (en) * 2007-12-28 2012-01-05 Airservices Australia method and system of controlling air traffic

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