JP2921633B2 - 多軸型ムーブメント - Google Patents

多軸型ムーブメント

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JP2921633B2 JP29619993A JP29619993A JP2921633B2 JP 2921633 B2 JP2921633 B2 JP 2921633B2 JP 29619993 A JP29619993 A JP 29619993A JP 29619993 A JP29619993 A JP 29619993A JP 2921633 B2 JP2921633 B2 JP 2921633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用の計器等に用
いる多軸型ムーブメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、計器の指針駆動源として、モ
ータの回転トルクが少なくてすみ、薄型化を図れるとい
う点から、種々のところで多軸型のムーブメントが用い
られている。多軸型ムーブメントのうち、例えば2軸型
としては、図4に示すようなものがある。この2軸型ム
ーブメント1は、図4に示すように、金属で形成された
シールドケース2とその上側にカバー3を有しており、
該シールドケース2とカバー3で形成された空間には、
図示せぬボビンが収納されている。このボビンの外側に
は2組のコイルが互いに交差して巻かれていて、ボビン
の内部にはマグネットロータが配置されている。
【0003】該マグネットロータは回転軸14を有して
おり、この回転軸は一端を前記ボビンの底に設けられた
軸受け部で支持され、他端はボビンの上側にある孔から
突出した状態で配置されている。また、この回転軸の中
央には、端部に1対のS,N極が着磁された円板状の磁
石が取り付けられており、前記交差して巻かれたコイル
に信号電流が流されると、磁石と回転軸とが一体となっ
て、コイルにより発生した合成磁界の方向に回転するよ
になっている。
【0004】また、図4に示すように、ケース2の上側
にはプラスチックからなるカバー3が嵌め込まれてお
り、このカバー3の端部近傍には図5で示すような孔3
bが設けられていて、その孔3bには指針軸4が嵌め込
まれている。この指針軸4の先端はカバー3の外側に突
出して指針が取り付けられるようになっており、この指
針軸4の後端は前記ケース2内に収納されたボビンの孔
に嵌め込まれて回転自在に支持されている。
【0005】また、指針軸4の中央には、指針を帰零す
るためのヒゲゼンマイ(帰零ゼンマイ)5の一端が固定
されており、このヒゲゼンマイ5の他端は指針の指示調
節をおこなう調節部としてのヒゲ持ち6に固定されてい
る。このヒゲ持ち6は、前記カバー3の上面端部3aに
回動可能に取り付けられており、その端部にはギア歯6
aが形成されていて、そのギア歯6a部分はケース2の
端面より外側に突出して配置されている。
【0006】指針軸4に取り付けられた指針の指示精度
の調節は、図に示すよう、このギア歯6a部分に、調節
棒7のピニオン7a部分を嵌め合わせて回すことによ
り、指針軸4に与える回転トルクを変えておこなわれて
いる。
【0007】図5には、図4で示すムーブメント1のB
−B′線による断面図が示されている。図に示すよう
に、指針軸4にはギア8が嵌合されており、このギア8
の上面には突起8aが1つ設けられている。このギア8
のギア歯は、前記回転部の回転軸14に取り付けられた
図示せぬギアの歯に噛み合わされており、回転部の回転
軸14が回ることによって、指針軸4も回転するように
構成されている。なお、回転軸14に取り付けられてい
るギアに比べ、指針軸4に取り付けられているギア8の
直径は大きくしており、その分だけ回転部の出力トルク
の軽減を図っている。
【0008】また、図に示すように、前記ヒゲ持ち6の
下側にあたるカバー3の端部3a裏面には、指針の指示
調節をおこなう調節部としての零点ストッパ9が回動可
能に取り付けられており、この零点ストッパ9の端部に
もギア歯9aが形成されていて、そのギア歯9a部分は
ケース2の端面より外側に突出して配置されている。ま
た、この零点ストッパ9の下面には突起9bが設けられ
ており、前記ギア8が回転して、その上面に設けられて
いる突起8aがこの突起9bと係合するところでギア8
の回転が停止し、指針軸4に取り付けられた指針が零点
を指示するようになっている。
【0009】この零点ストッパ9による零点の調節も、
ヒゲ持ち6の調節と同様、ムーブメント1を設置後にお
こなわれる。通常、指針軸4に指針を打ち込むには、コ
イルに一定の電流、例えば車速度にして40km/hに
該当する電流を流し、指針軸4がある角度回転した状態
の位置で文字板の40km/hの位置を指針が指すよう
におこなわれる。このときに、指示位置が正確にならな
かった場合、ヒゲ持ち6のギア歯6a部分に、調節棒7
のピニオン7a部分を嵌め合わせて回し指示を合わせる
ことにより、ムーブメント1の指示調節をおこなう。
【0010】そして、電流を切り指針が文字板の零点を
指示するかを見て、零点に戻らない場合は基板10に開
けられた穴10aから、調節棒7を差し込んでギア歯9
a部分に調節棒7のピニオン7a部分を嵌め合わせて回
すことによりおこなわれている。次に、また先程の電流
をコイルに流して、指針の指示が40km/hを指すか
否かを見て、指示が不正確のときには、再度ヒゲ持ち6
のギア歯6a部分に、調節棒7のピニオン7a部分を嵌
め合わせて回し指示を合わせることにより、ムーブメン
ト1の指示調節をおこなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これら零点
ストッパやヒゲ持ちの調節のとき、調節棒のピニオン部
分を零点ストッパやヒゲ持ちの周縁部に設けられたギア
歯に噛み合わせるのが手探り状態となって、作業性が悪
く効率が良くない。
【0012】本発明は、上記課題を解決するため、零点
ストッパやヒゲ持ちの調節のときに作業性の良い多軸型
ムーブメントの提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケースの中央
部に配置された回転部の回転軸からギアを介してケース
の端部近傍に設けられた指針軸に回転を伝達し、この指
針軸に取り付けられた指針を駆動するとともに、ケース
の上に取り付けられたカバーに、指針の指示調節をおこ
なうため周縁部の一端がケースの外側に突出する調節部
を設け、該調節部の周縁部を調節棒により操作して指針
の指示調節をするようにした多軸型ムーブメントにおい
て、前記カバーの一端に、前記調節部の周縁部に前記調
節棒を導くための案内部を設けたことを特徴としてい
る。
【0014】
【作用】上述のように構成されているので、計器の組み
付け作業は、先ず基板にムーブメントを取り付けるとと
もに、ムーブメントの上面に文字板を取り付け、更に所
定の方法でムーブメントの指針軸に指針を打ち込む。そ
の際、指針の指示位置を調節する必要が生じたときは、
調節棒をカバーのそれぞれの案内部に差し込む。する
と、調節棒の先端は案内部に案内されて調節部の周縁部
のところに簡単に導かれる。その状態で調節棒を操作す
れば、簡単に指針の指示位置の調節ができ、作業性が向
上する。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。なお、従来の技術の項で説明したものと同一または
相当する部分には同一符号を付す。図1には、この発明
の第1の実施例である多軸型ムーブメント11の斜視図
が示されている。図に示すように、この実施例に係る多
軸型ムーブメント11が図4で示した従来の多軸型ムー
ブメント1と異なる部分は、カバー3の端部に、調節棒
7のピニオン7a部分をヒゲ持ち6のギア歯6a部分
や、零点ストッパ9のギア歯9a部分に導くための案内
部13がそれぞれ設けられている点である。
【0016】案内部13の形状は、下側がラッパ状に開
口した入口13aとなっており、それに続き円筒形部1
3bが形成されていて、円筒形部13bの上端には開口
部13cが設けられている。円筒形部13bの内径、す
なわち開口部13cの直径は調節棒7が通る程度に形成
されているとともに、この開口部13cの位置は、調節
棒7を通したときに調節棒7のピニオン7aのところ
が、ヒゲ持ち6のギア歯6a部分や、零点ストッパ9の
ギア歯9a部分に噛み合う位置となっている。
【0017】図2には、図1で示した多軸型ムーブメン
ト11のA−A′線による断面図が示されており、調節
棒7を基板10の穴10aから差し込むと、案内部13
のラッパ状の入口13aを介して、自然にヒゲ持ち6の
ギア歯6a部分や、零点ストッパ9のギア歯9a部分に
導かれるようになっている。このように、指針の零点位
置やの指示位置の調節をする場合に、ただ基板10の穴
10aから調節棒7を差し込むだけで確実に調節棒7の
ピニオン7a部分をヒゲ持ち6のギア歯6a部分や零点
ストッパ9のギア歯9a部分に噛み合わせることができ
るため、作業性が向上する。また、例え基板10の穴1
0aの位置が若干ずれていても、案内部13の入口13
aがラッパ状になっているので、このずれを吸収するこ
とができる。また、従来のような場合に、調節棒7を無
理にヒゲ持ち6等のギア歯6a部分に噛み合わせようと
して、部品にダメージを与えてしまうという事態は、こ
の実施例のようにすれば避けることができる。
【0018】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。第2の実施例は、図3の断面図で示すように、
第1の実施例とは案内部の形状を変えたものである。す
なわち、図に示すように、この案内部23は、ヒゲ持ち
6のギア歯6a部分や零点ストッパ9のギア歯9a部分
の方の円筒を半分を切り欠いた半円筒形部23bで形成
されており、調節棒7の案内は外側のこの半円筒形部2
3bのみでおこなうようにしている。このようにして
も、基板10の穴10aがほぼ正確に開けられていれ
ば、正確に調節棒7を案内することができ、材料を節約
することができるのみならず型抜きも簡単となる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による
と、ムーブメントのカバーの一端に、指針の指示調節を
おこなうための調節部に、調節棒を導くための案内部を
設けたので、指針の調節が簡単にでき、作業性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の斜視図である。
【図2】図1に示す多軸型ムーブメントのA−A′線に
よる断面図である。
【図3】この発明の第2の実施例の断面図である。
【図4】従来の多軸型ムーブメントの斜視図である。
【図5】図4に示す多軸型ムーブメントのB−B′線に
よる断面図である。
【符号の説明】
1,11 多軸型ムーブメント 2 シールドケース 3 カバー 4 指針軸 5 ヒゲゼンマイ(帰零ゼンマイ) 6 ヒゲ持ち 7 調節棒 8 ギア 8a 突起 9 零点スットパ 9b 突起 10 基板 13 案内部 14 回転軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの中央部に配置された回転部の回
    転軸からギアを介してケースの端部近傍に設けられた指
    針軸に回転を伝達し、この指針軸に取り付けられた指針
    を駆動するとともに、ケースの上に取り付けられたカバ
    ーに、指針の指示調節をおこなうため周縁部の一端がケ
    ースの外側に突出する調節部を設け、該調節部の周縁部
    を調節棒により操作して指針の指示調節をするようにし
    た多軸型ムーブメントにおいて、 前記カバーの一端に、前記調節部の周縁部に前記調節棒
    を導くための案内部を設けたことを特徴とする多軸型ム
    ーブメント
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