JP2516708Y2 - トンネル掘進機のエレクター装置 - Google Patents

トンネル掘進機のエレクター装置

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JP2516708Y2
JP2516708Y2 JP1991053268U JP5326891U JP2516708Y2 JP 2516708 Y2 JP2516708 Y2 JP 2516708Y2 JP 1991053268 U JP1991053268 U JP 1991053268U JP 5326891 U JP5326891 U JP 5326891U JP 2516708 Y2 JP2516708 Y2 JP 2516708Y2
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健二 江籠
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シールド掘進機など
のトンネル掘進機により掘削されたトンネル内で複数の
セグメントピースを順次リング状に連接して組み立てる
ためのエレクター装置に関するもので、とくに上下方向
に傾斜したトンネル(以下、斜行トンネルという)の掘
削に使用されるエレクター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記シールド掘進機は、周知のように、
掘進機本体の前端部に配備されたカッターディスクを回
転させてトンネルを掘削した後、本体の後方にセグメン
ト壁(トンネル壁ともいう)を組み立てて一定距離ずつ
前進し、トンネルを掘削するものである。
【0003】またセグメント壁の組立に用いられるエレ
クター装置20は、従来、図4に示すように、シールド
掘進機1のシールドテール1aの後部に回動自在に支持
された旋回ドラム21に対し、一対の油圧シリンダ23
を介してセグメントピースAを把持する把持機構22が
半径方向に移動自在に配設された構造からなるものが一
般的である。なお、台車などからの把持機構22へのセ
グメントピースAの受け渡しは、把持機構22の先端
(把持)部をセグメントピースAに対し直角に押し当て
た状態で行われる。
【0004】上記エレクター装置20によるセグメント
壁の組立は、円周方向に複数に分割された円弧状のセグ
メントピースAを用いて次のように行われている。すな
わちシールド掘進機1の後方から台車などによりセグ
メントピースAを、シールド掘進機1の後端近くまで搬
送してくる。シールド掘進機1のシールドテール1a
内に配備されたエレクター装置20の把持機構22に、
台車上などのセグメントピースAを把持させ、掘削され
たトンネルの円周方向において、エレクター装置20が
配備された旋回ドラム21を回転させてセグメントピー
スAを所定位置に位置決めし、既設のセグメント壁に締
結具で締結する。以下、上記手順を繰り返し、セグメ
ントピースA同士を配置・締結して、リング状のセグメ
ント壁に組み立てる。
【0005】なお、先行技術として特公昭62-320号公報
および特公昭62-57798号公報に記載のエレクター装置が
あるが、それらの装置も上記したエレクター装置20
(図4)と同様に、水平トンネル内で使用される構造の
ものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のエレクター装置20(図4)では、斜行トンネ
ルにおいて台車などから供給されるセグメントピースA
を、把持機構22で把持するのが困難であった。つま
り、斜行トンネルにおいても、セグメントピースAは水
平もしくはほぼ水平な状態で供給される。一方、エレク
ター装置20は、シールド掘進機1とともに斜行トンネ
ルの中心軸線に沿った向き、いいかえれば、水平なセグ
メントピースAに対しトンネルの斜行角度で傾斜してい
る。したがって、エレクター装置20の把持機構22の
把持部の向きと、供給されるセグメントピースAの上面
とが直角にならないので、作業者がセグメントピースA
を把持機構22に対し直角になるように傾斜させなけれ
ば、セグメントピースAを把持させることができない。
この作業は、セグメントピースAが非常に重いので、手
間がかかるうえに、危険性の高いものであった。
【0007】この考案は上述の点に鑑みなされたもの
で、斜行トンネル内におけるセグメントピースの受け渡
しが容易且つ効率よく行え、また一般的な水平トンネル
内においてもセグメントピースの受け渡しが従来と同様
に行えるエレクター装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの考案のエレクター装置は、a)トンネル掘進機
の後部に配備され、その円周方向に旋回自在に配設され
た旋回ドラムと、この旋回ドラムに対し半径方向へ移動
自在に配備されたセグメントピース把持機構とを備えた
エレクター装置において、b)前記旋回ドラムに対し
て、門型フレームをトンネルの半径方向に移動自在に且
つトンネルの前後方向に揺動自在に支承し、c)前記門
型フレームの頂部中央に前記セグメントピース把持機構
を設け、d)前記旋回ドラムと前記門型フレームとの間
にジャッキを介設し、該ジャッキの伸縮動により前記門
型フレームとともに前記セグメントピース把持機構が、
トンネルの前後方向に揺動するように構成している。
【0009】
【作用】上記の構成を有するこの考案のエレクター装置
によって斜行トンネル内でセグメントピースを受け渡し
して組み立てる場合には、台車などで供給され、水平に
配置されたセグメントピースに対し、その把持機構をジ
ャッキで後方に揺動させて先端(把持)部の向きを直角
又はほぼ直角にした状態で、セグメントピースを把持機
構に把持させる。次に、セグメントピースを把持した把
持機構をジャッキにより前方に揺動させて、元の姿勢に
戻す。それから、旋回ドラムにより把持機構をトンネル
内の円周方向に回転させて、セグメントピースをトンネ
ル内の所定の箇所に敷設する。敷設後、旋回ドラムを回
転させて把持機構を定位置に戻す。以下、上記作業を繰
り返すことにより、トンネル壁を組み立てる。なお、必
要に応じて把持機構をトンネル内の半径方向に移動させ
る。
【0010】一方、この考案のエレクター装置によって
水平トンネル内でセグメントピースの組み立てを行う場
合には、ジャッキにより把持機構を前方に揺動させた状
態に保持し、従来と同様に旋回ドラムにより把持機構を
回転させたり、半径方向に移動させたりして、セグメン
トピースをトンネル内の所定箇所に敷設する。なお、セ
グメントピースの受け渡しは、把持機構の把持部の向き
と供給されるセグメントピースの上面とが直角又はほぼ
直角になっているので、把持機構を前後方向に揺動させ
る必要がない。
【0011】
【実施例】以下、この考案にかかるエレクター装置の実
施例を図面に基づいて説明する。図1はシールド掘進機
の後部に配備されたエレクター装置を示す側方断面図、
図2は図1のII−II線矢視図である。
【0012】図1に示すように、シールド掘進機1のシ
ールドテール1a内に配設された半径方向の支持フレー
ム2の中心部に、エレクター装置3が旋回ドラム4を介
して回転可能に配備されている。
【0013】旋回ドラム4は、支持フレーム2に固設さ
れている旋回ベアリング5により回動自在に配設されて
いる。そして、支持フレーム2に配設された油圧モータ
6の駆動ギヤ6aを、前記旋回ベアリング5と一体のリ
ングギヤ5aに噛合させてあり、油圧モータ6の回転で
旋回ドラム4が旋回する。
【0014】 旋回ドラム4には、門型フレーム7(図
2)が半径方向に移動自在に且つ前後方向に揺動自在に
支承されている。すなわち、図1・図2に示すように、
旋回ドラム4の中心点(ドラムの円形中心)を挟んでほ
ぼ相対向する位置に、支軸9で揺動自在に連結されたブ
ラケット4a・8aの一方のブラケット4aがそれぞれ
固設され、他方のブラケット8aに、門型フレーム7
両側脚部を摺動自在に支持する支持筒8が固設されてい
る。また旋回ドラム4と、門型フレーム7側のブラケッ
ト8aとの間には、ジャッキ10が介設され、ジャッキ
10の伸長動により門型フレーム7が後方に揺動する。
【0015】門型フレーム7は、図2のように一対の支
持筒8に対し半径方向に摺動自在に配設され、左右の油
圧シリンダ11の伸縮動により半径方向に移動される。
門型フレーム7の頂部には、セグメントピースAの把持
機構12が配設されている。この把持機構12には、本
実施例では、セグメントピースAの支持部(孔)と把持
機構12の先端部(孔)12aとを作業者がピンP(図
1)で連結することにより、把持する構造のものを用い
ている。なお、図1中の符号13は掘削土砂の排出管、
符号14はシールドジャッキで、多数のシールドジャッ
キ14がシールドテール1a内の円周方向に間隔をあけ
て配設されている。
【0016】次に、上記した構成のエレクター装置3に
より、斜行トンネルT内においてセグメントピースAを
受け渡しする動作について説明する。
【0017】図3において、シールド掘進機1の後方
から台車Dにより円弧状のセグメントピースAが、シー
ルド掘進機1のシールドテール1aの後端近くまで搬送
されてくる。搬送の際、セグメントピースAは、台車D
上に水平に載置されている。
【0018】シールド掘進機1のシールドテール1a
内に旋回ドラム4を介して配備されたエレクター装置3
を、ジャッキ10の伸長により後方に揺動(トンネルT
の斜行角度α)し、また油圧シリンダ11の伸長により
把持機構12を、門型フレーム7とともにトンネルの半
径方向の外方に移動させる。この動作と並行して作業者
が、台車D上のセグメントピースAを90゜水平旋回さ
せておく。
【0019】ジャッキ10の伸縮操作により、前記把
持機構12の先端部12aがセグメントピースAの支持
部にほぼ直角に当たるように調整し、作業者が、把持機
構12の先端部12aとセグメントピースAの支持部と
にピンPを一連に通して連結する。
【0020】油圧シリンダ11の収縮により把持機構
12を、門型フレーム7とともに内方に移動させたの
ち、ジャッキ10を収縮してエレクター装置3を前方に
揺動させ、旋回ドラム4と平行な元の位置に戻す。
【0021】従来の水平トンネル内におけるセグメン
トピースAの組み立てと同様に、掘削されたトンネルの
円周方向に旋回ドラム4を回転させて、把持機構12に
把持させたセグメントピースAを所定位置に位置決め
し、既設のセグメント壁に締結具で締結する。以下、上
記手順を繰り返し、セグメントピースAを配置・締結し
て、リング状のセグメント壁に組み立てる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したことから明らかなように、
この考案のエレクター装置によれば、下記の効果があ
る。 (1) 斜行トンネル内におけるセグメントピースの受け渡
しが、把持機構をジャッキで後方に揺動させることによ
り容易且つ効率よく行える。また、一般的な水平トンネ
ル内においても、把持機構をジャッキでトンネルの半径
方向に保持することにより、セグメントピースの受け渡
しが従来と同様に行える。したがって、水平トンネルと
斜行トンネルとが連続する掘削作業においても、トンネ
ル壁の組み立てが可能である。 (2) 構造が簡単で、コストおよび設置スペースも従来の
装置とほとんど変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかるエレクター装置を示す
側方断面図である。
【図2】図1のエレクター装置のII−II線矢視図であ
る。
【図3】本考案のエレクター装置によるセグメントピー
スの受け渡し態様を示す側方概要図である。
【図4】従来の一般的なエレクター装置を示す側方断面
図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機 1a シールドテール 2 支持フレーム 3 エレクター装置 4 旋回ドラム 7 門型フレーム 10 ジャッキ 11 油圧シリンダ 12 把持機構

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル掘進機の後部に配備され、その
    円周方向に旋回自在に配設された旋回ドラムと、この旋
    回ドラムに対し半径方向へ移動自在に装備されたセグメ
    ントピース把持機構とを備えたエレクター装置におい
    て、 前記旋回ドラムの中心点を挟んでほぼ相対向する位置
    対して、門型フレームの両側脚部をトンネルの半径方向
    に移動自在に且つトンネルの前後方向に揺動自在に支承
    し、 前記門型フレームの頂部中央に前記セグメントピース把
    持機構を設け、 前記旋回ドラムと前記門型フレームとの間にジャッキを
    介設し、該ジャッキの伸縮動により前記門型フレームと
    ともに前記セグメントピース把持機構が、トンネルの前
    後方向に揺動するように構成した ことを特徴とするトン
    ネル掘進機のエレクター装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6250599A (ja) * 1985-08-29 1987-03-05 株式会社熊谷組 セグメントエレクタ
JP2934892B2 (ja) * 1990-01-31 1999-08-16 株式会社小松製作所 トンネル内壁を覆工するセグメントの組立て方法及びセグメント組立て装置

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