JP2513904Y2 - 二液混合容器 - Google Patents

二液混合容器

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JP2513904Y2
JP2513904Y2 JP1989135212U JP13521289U JP2513904Y2 JP 2513904 Y2 JP2513904 Y2 JP 2513904Y2 JP 1989135212 U JP1989135212 U JP 1989135212U JP 13521289 U JP13521289 U JP 13521289U JP 2513904 Y2 JP2513904 Y2 JP 2513904Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、二液混合容器に関する。
「従来の技術及び考案が解決しようとする課題」 例えば、毛染め等の整髪における用剤は異種の液状調
剤を混合して用いるが、混合した状態で保存すると化学
反応を起こし効力を失うため、使用時に混合して用いら
れる。
この種の液は従来別々の容器に収納され、使用時に第
三の容器に各液を注入混合して使用するのが一般的であ
るが、第三の容器への移し替えに手間がかかり、又混合
液を攪拌するに当たっても面倒が伴う。
本考案は極めて簡単な操作で二液の混合、攪拌、注出
を行うことのできる二液混合容器を提供することを目的
とするものである。
「課題を解決するための手段」 本考案二液混合容器は上記課題を解決するため、口頚
部12を起立した第1容器体2と、上記第1容器体口頚部
12外周に下端内周を嵌合した固定筒4と、該固定筒4内
周上下方向中央部に周縁部を嵌着させた内向きフランジ
内周縁より口頚部12内面に嵌合する嵌合筒部13を垂設し
てなる第1嵌合補助部材7と、上記容器体2の上面開口
を閉塞して上記嵌合筒部13内周に脱離可能且つ液密に嵌
合した隔壁部材3と、該隔壁部材3上方の嵌合筒部13内
周に下端を液密且つ摺動可能に嵌合するとともに、上記
固定筒4内側に間隙を設けて装着した上下面開放の可動
筒5と、該可動筒5上端外周に嵌合する内周壁21下端縁
より延設した外向きフランジを介して上方へ外周壁22を
立設してなる第2嵌合補助部材8と、上記内周壁21及び
外周壁22間に液密に嵌合した上下面開放の嵌合筒部26上
端縁より胴部23を介して口頚部25を起立した第2容器体
6とからなり、上記固定筒4内周に薄肉ヒンシ18を介し
てドーナツ状の弾性板19外周縁を連結するとともに、弾
性板19内周縁を上記可動筒5外周に薄肉ヒンジ20を介し
て連結し、第2容器体6を押圧下降させた際に、上記可
動筒5下端が隔壁部材3上面を押圧して隔壁部材3を第
1容器体2内に脱落させ、第1容器体2内と第2容器体
6内とが連通する如く構成してなることを特徴とする二
液混合容器として構成した。
「作用」 第1図示の状態から第1容器体6を押し下げると、可
動筒5が隔壁部材3の上面を押圧し、その押圧力により
隔壁部材3の嵌合が外れ該部材3は第1容器体2内に落
下する。同時に第1容器体2内と第2容器体6内とが連
通し、両容器体内の液を混合出来る。
尚、可動筒5を第1容器体口頚部12に第1嵌合補助部
材7を介して液密に嵌合しているが、この部分は可動筒
5が摺動するため他の液密部分より、液密度が低下す
る。しかしながら、固定筒4内周と可動筒5外周とを弾
性板18で連結しているため、第1容器体2内の液体が両
筒間より外部に漏れる虞はない。
「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本考案二液混合容器の一実施例を示し、図中
1は二液混合容器である。該容器1は、第1容器体2
と、隔壁部材3と、固定筒4と、可動筒5と、第2容器
体6とを主部材として、他に第1嵌合補助部材7、第2
嵌合補助部材8、キャップ状ノズル9及びキャップ10と
から構成している。
第1容器体2は、円筒状の胴部11より口頚部12を起立
して構成している。
第1嵌合補助部材7は、隔壁部材3及び固定筒4を第
1容器体口頚部12に嵌合固定する際に組立を容易ならし
める為、及び第1容器体等の成形を容易ならしめる為に
設けたものであって、上記固定筒4内周上下方向中央部
に周縁部を嵌着させた内向きフランジ内周縁より口頚部
12内面に嵌合する嵌合筒部13を垂設して構成している。
隔壁部材3は、円筒状の周壁14上端より頂壁15を延設
するとともに、周壁14下端より外向きフランジを延設し
た形状を有し、上記嵌合筒部13内周に周壁14外周を脱離
可能に嵌合して装着している。
固定筒4は、上下面を開放した円筒状をなし、その下
端内周を、第1容器体口頚部12外周及び第1嵌合補助部
材7の周壁外周に嵌合するとともに、公知の廻り止め機
構16(例えば、各当接面に各々上下方向に走る凸条或い
は凹溝を形成し、それらを嵌合することにより回動不能
に構成する。)により回動不能に装着している。又、上
記固定筒4内周面の上下方向中程より、突条17を周設し
ている。この突条17は、第2容器体6を押圧下降させた
際に、第2図示の如く、その底部を係止する様構成して
いる。
可動筒5は、上下面開放の円筒状をなし、下面を隔壁
部材3の頂壁15上面に当接するとともに、下端外周を第
1嵌合補助部材7の嵌合筒部13内周に摺動可能に嵌合し
て液密に装着している。
又、上記固定筒4の突条17内周縁に薄肉ヒンジ18を介
してドーナツ状の弾性板19外周縁を連結するとともに、
その内周縁を薄肉ヒンジ20を介して可動筒5外周面に連
結している。この弾性板19の連結は外側から内側へ向か
って上昇する傾斜を持たせ、可動筒5が下降した際に第
2図示の如く弾性板19が弾性反転する様連結している。
第2嵌合補助部材8も、容器の成形性、組立効率等を
良好ならしめる為に設けたものであり、上記可動筒5上
端外周に嵌合する内周壁21下端縁より外向きフランジを
延設し、該フランジ外周縁より外周壁22を立設して構成
している。
第2容器体6は、円筒状の胴部23上端より肩部24を介
して口頚部25を起立するとともに、胴部23下端より縮径
した上下面開放の嵌合筒部26を垂設している。この様に
構成した第2容器体6の嵌合筒部26と、上記第2嵌合補
助部材8の内外周壁21,22間に挿入して液密に嵌合し、
以て第2容器体6を可動筒5に装着している。
キャップ状ノズル9は、第2容器体口頚部25外周に周
壁を嵌合して装着し、周壁上端縁より延設した項壁中央
より円錐状のノズル27を垂設している。又、キャップ10
は、ノズル外周下端に円錐状周壁の下端を着脱自在に嵌
合して装着している。上記の如く構成した容器1の第2
容器体6を下方へ押圧すると、可動筒5下端面が隔壁部
材3上面を押し、隔壁板3が外れて第1容器体2内へ落
下し、同時に第1容器体2内と第2容器体6内とが連通
し、両容器体内の液が混合する如く構成している。
尚、上記各部材は全て合成樹脂にて形成することが出
来る。
「考案の効果」 以上説明した如く、本考案二液混合容器は、既述構成
としたことにより、第2容器体を下方に押圧するという
簡単な操作で、第1容器体内と第2容器体内とが連通
し、二液の混合を極めて容易に行える。又、二液混合後
は、そのまま容器を振って二液を均一混合した後注出す
ることが出来、混合から注出までの操作が容易に行え
る。又、固定筒内周と可動筒外周との間にドーナツ状の
弾性板を設けているため、いかなる状態でも、常時可動
筒の摺動部分等から外部に液が漏出するのを防止できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は一部切欠き正面
図、第2図は第1容器体を下降して隔壁部材を落下させ
た状態の要部断面略図である。 2…第1容器体、3…隔壁部材 4…固定筒、5…可動筒 6…第2容器体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】口頚部12を起立した第1容器体2と、上記
    第1容器体口頚部12外周に下端内周を嵌合した固定筒4
    と、該固定筒4内周上下方向中央部に周縁部を嵌着させ
    た内向きフランジ内周縁より口頚部12内面に嵌合する嵌
    合筒部13を垂設してなる第1嵌合補助部材7と、上記容
    器体2の上面開口を閉塞して上記嵌合筒部13内周に脱離
    可能且つ液密に嵌合した隔壁部材3と、該隔壁部材3上
    方の嵌合筒部13内周に下端を液密且つ摺動可能に嵌合す
    るとともに、上記固定筒4内側に間隙を設けて装着した
    上下面開放の可動筒5と、該可動筒5上端外周に嵌合す
    る内周壁21下端縁より延設した外向きフランジを介して
    上方へ外周壁22を立設してなる第2嵌合補助部材8と、
    上記内周壁21及び外周壁22間に液密に嵌合した上下面開
    放の嵌合筒部26上端縁より胴部23を介して口頚部25を起
    立した第2容器体6とからなり、上記固定筒4内周に薄
    肉ヒンシ18を介してドーナツ状の弾性板19外周縁を連結
    するとともに、弾性板19内周縁を上記可動筒5外周に薄
    肉ヒンジ20を介して連結し、第2容器体6を押圧下降さ
    せた際に、上記可動筒5下端が隔壁部材3上面を押圧し
    て隔壁部材3を第1容器体2内に脱落させ、第1容器体
    2内と第2容器体6内とが連通する如く構成してなるこ
    とを特徴とする二液混合容器。
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