JP2510811Y2 - 汎用エンジン - Google Patents

汎用エンジン

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JP2510811Y2
JP2510811Y2 JP1989125799U JP12579989U JP2510811Y2 JP 2510811 Y2 JP2510811 Y2 JP 2510811Y2 JP 1989125799 U JP1989125799 U JP 1989125799U JP 12579989 U JP12579989 U JP 12579989U JP 2510811 Y2 JP2510811 Y2 JP 2510811Y2
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ポータブル発電機などに使用される汎用
エンジンに関し、とくに燃料タンクの取り付けについて
改良したものである。
[従来の技術] 汎用エンジンにおいて燃料タンクは、一般にエンジン
の上方位置に配置される。エンジン本体を取り付けた枠
組みを介してタンクの支えられることが多いが、シリン
ダーが鉛直線から傾斜しているエンジンについては、同
本体の上部に広い水平面積があることから、枠組みをな
くして直接エンジン本体に燃料タンクを取り付ける場合
がある。後者の場合は当然、ボス(突出部)などのタン
ク取付部材を、エンジン本体の数箇所に形成しておくこ
とが必要である。
シリンダーが傾斜したエンジンで、その本体上部に燃
料タンクを取り付けた従来の例を、第2図に示す。図の
ように従来は、タンク取付部材として、シリンダー1′
およびクランクケース2′にそれぞれボス11′・12′を
形成していた。そして燃料タンク8′は、ブラケット8
a′を上記のボス11′・12′に固定することにより取り
付けられている。こうした例は、たとえば実開昭58-156
123号公報に記載されている。
[考案が解決しようとする課題] 燃料タンクの取付部材を上記(第2図)のようにシリ
ンダーとクランクケースとに形成する場合、ダイカイト
などによるシリンダーの成形加工が容易でなくなる。シ
リンダーは、エンジンのうちでかなり大きな部品である
とともに放熱フィン(第2図の符号1a′)を有して形状
が複雑なため、これに上記の取付部材を形成する(フィ
ン上またはフィンに交錯するかたちで同部材を設ける必
要がある)ことは、成形用の型構成などが一層複雑化し
て製造が難しくなり、コスト的にも好ましくない。この
ことは、シリンダーとクランクケースとが一体である汎
用エンジン(汎用エンジンは、これら二者が一体の場合
がほとんどである)に関して、とりわけ不都合である。
また、シリンダーの熱放散性(冷却性能)にも考慮す
る必要があるので、上記取付部材自体についても、シリ
ンダー壁寄りの箇所に通風孔(第2図では符号11a′)
を設けるなど複雑化・大型化せざるを得ない。そうする
と、その周辺の機械的強度を補う必要が生じるうえ、エ
ンジンの外観(とくに燃料タンクをエンジン本体から取
り外して別置きで使用する場合)についても不利が生じ
てしまう。
この考案の目的は、シリンダーが傾斜していて燃料タ
ンクをエンジン本体に取り付ける汎用エンジンであっ
て、シリンダーをはじめエンジン本体の成形加工が簡単
なうえ、熱放散性などに関する対処も容易なものを提供
することである。
[課題を解決するための手段] この考案の汎用エンジンは、鉛直線に対してシリンダ
ーが傾斜し、燃料タンクがブラケットを介してエンジン
本体の上部に取り付けられる汎用エンジンであって、燃
料タンク用の取付部材として、エンジン本体のクランク
ケースと一体であり上方へ突出していて通風孔を有する
ものと、シリンダーヘッドと一体でありシリンダー本体
フィンに比較した突出量が抑制されていて通風孔を有す
るものとのみを形成し、上記のブラケットを、上記各取
付部材との結合箇所で下方へ突出するとともに当該箇所
の両側および中間にタンクとの接合箇所を有する側方視
W形状に形成したものである。
[作用] この考案の汎用エンジンでは、シリンダーには燃料タ
ンク用の取付部材がないので、同部材自体の成形加工が
不要であることと、従来は欠かせなかった同部材周辺の
熱放散性に対する配慮も不要となることから、シリンダ
ーの形状が相当にシンプルになる。シリンダーの形状が
シンプルになれば、たとえばダイカスト工程において成
形用の型構成(型の分割数など)が単純になり、成形加
工が容易になる。
従来のエンジンと異なり、シリンダーヘッドに上記タ
ンクの取付部材を形成する必要があるが、シリンダーヘ
ッドはシリンダーに比べるとかなり小さいうえ形状も単
純なため、同部材を形成することによりその成形加工が
特別に難しくなることはない。またシリンダーヘッド
は、燃焼室の内径が小さい(スキッシュゾーンを設けた
場合に小径であるのをはじめ、それがない場合も少なく
とも頂部に向けて内径が漸減する)ので、内径の大きい
シリンダーの部分に取付部材を形成するよりも全体をコ
ンパクトにできる。つまり、本考案の汎用エンジンにお
いてシリンダーヘッドに形成する取付部材は、放熱のた
めの通風孔を有するものでありながら、シリンダー本体
のフィンに比較した(言い換えるとエンジン本体から
の)突出量が小さく、強度および外観の点でも好ましい
ものとなる。
一方、クランクケース側の取付部材は、シリンダーと
違ってフィンのないクランクケースに形成するものであ
り、成形加工ならびに熱放散性等について新たな課題を
生じることはない。シリンダーヘッドに比べてクランク
ケースはやや下方にあるので取付部材を上方へ突出させ
るのが好ましいが、考案にしたがってこれに通風孔を設
ければ、放熱性とともに重量軽減の利点が得られる。
本考案の汎用エンジンではまた、上記のブラケットに
よって燃料タンクの取付け剛性を高くすることができ
る。ブラケットは、上記のように、側方から見てWの字
に似た形に形成してあり、Wの字のうち上部三点に相当
する箇所(両側および中間の三箇所)が燃料タンクに接
合されるとともに、下の二点に相当する突出箇所が各取
付部材に結合されているため、当然にその剛性が高いの
である。したがって、同じ剛性とするならブラケットを
軽量化することも可能である。
なお、言うまでもないが、別の枠組みを用いて燃料タ
ンクをエンジンの上部に支持させる必要はないため、そ
の分、省スペースであるうえ全体重量・部品点数の点で
も有利である。
[実施例] 第1図は、この考案の汎用エンジンに関する上部正面
図(一部断面視)である。シリンダー1およびクランク
ケース2に対し、シリンダーヘッド3やピストン4、シ
リンダーライナ5、バルブ6などが組み付けられてエン
ジン本体が構成されているが、シリンダー1は、図のよ
うにクランクケース2と一体で、その軸線は鉛直線に対
し60°前後傾斜している。こうしたエンジン本体の上部
に、燃料タンク8がブラケット8a(ボルト・ナット8dで
タンク8と一体に固着されたもの)を介して取り付けら
れている。
ブラケット8aは、図示のとおり側方から見てW字の形
状に形成したもので、その上部の三箇所(両端部および
中間)をボルト・ナット8dで燃料タンク8に接合し、下
方へ突出した二箇所をボルト8b・8cにより後述のボス12
・13と結合している。ボス12・13と結合する各箇所へ両
側から脚部を延ばし、かつそうした脚部を短い間隔でボ
ルト・ナット8dによりタンク8と接合したことになるの
で、第2図におけるブラケット8a′よりもその剛性は明
らかに高い。
このエンジンでは、上記燃料タンク8をブラケット8a
ごと固定する取付部材として、クランクケース2と一体
にボス12を形成するとともに、シリンダーヘッド3と一
体にボス13を形成している。図のように、ボス12は、ク
ランクケース2からほぼ鉛直上方に突出させてボルト8b
用のネジ穴(図示せず)を設けたもので、クランクケー
ス2の壁との間に、重量軽減と放熱とを兼ねた穴12aを
備えている。
一方、ボス13は、シリンダーヘッド3からシリンダー
1の軸線とほぼ直角に上方へ突出させたうえ、その上端
面にボルト8c用のネジ穴(図示せず)を設けている。こ
のボス13は、シリンダーヘッド3の表面にある放熱用フ
ィン3aの一部を省いて形成したものであるが、この部分
の温度上昇を抑制するため、その先端部を多少大きく突
出させたうえ燃焼室7との中間部に通風孔13aを形成し
た。通風孔13aは断面を長円にし、放熱に十分な大きさ
を与えたが、スキッシュゾーンとしてシリンダーヘッド
3の燃焼室7の内径がシリンダー1(およびライナ5)
の内径よりも小さくなっているほか、同ヘッド3の上部
には燃焼室がないことに基づき、シリンダー1の外周に
対するボス13の先端部の突出寸法は極めて小さい。
なお、シリンダー1については、タンク8を取り付け
るための部材を一切設けず、全周にわたりフィン1aを規
則的に形成したシンプルな形状となったので、比較的少
ない分割数の金型を用いたダイカストによって従来より
も容易に成形できたほか、理想的な熱放散性を得た。シ
リンダーヘッド3上のボス13が、シリンダー1上にある
場合よりもボス12から遠く、支持スパンがむしろ大きい
ので、取り付けられたタンク8の安定性は十分である。
また、エンジンの使用場所によっては、ユーザーがタン
ク8をエンジン本体から取り外して別置きする場合もあ
るが、このエンジンは、シリンダー1の周囲に突出部が
なく、シリンダーヘッド3からボス13がわずかに突出す
るだけなので、そういった場合の外観も申し分ない。
ところで、この考案の汎用エンジンにおける燃料タン
ク用取付部材の具体的な形状は、実施例に示したボス12
・13に限らない。たとえば、締結ボルトの挿通孔をもつ
舌状またはフランジ状の部材とするのもよい。
[考案の効果] この考案の汎用エンジンによれば、シリンダーをはじ
めエンジン本体の成形加工が簡単になるうえ、熱放散性
・外観・強度に関して対処が容易になる。またシリンダ
ーヘッドに設ける取付部材の突出量が小さいため、全体
がコンパクトで強度や外観にもすぐれる。ブラケットの
構成に基づいて燃料タンクの取付け剛性が高く、軽量化
のメメリットもある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すもので、汎用エンジン
の上部について一部を断面で表わした正面図である。ま
た第2図は、従来の汎用エンジンの一例につき、その上
部を同様に表わした正面図である。 1……シリンダー、2……クランクケース、3……シリ
ンダーヘッド、8……燃料タンク、12・13……ボス(タ
ンク用取付部材)、13a……通風孔。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛直線に対してシリンダーが傾斜し、燃料
    タンクがブラケットを介してエンジン本体の上部に取り
    付けられる汎用エンジンであって、 燃料タンク用の取付部材として、エンジン本体のクラン
    クケースと一体であり上方へ突出していて通風孔を有す
    るものと、シリンダーヘッドと一体でありシリンダー本
    体フィンに比較した突出量が抑制されていて通風孔を有
    するものとのみを形成し、 上記のブラケットを、上記各取付部材との結合箇所で下
    方へ突出するとともに当該箇所の両側および中間に燃料
    タンクとの接合箇所を有する側方視W形状に形成した ことを特徴とする汎用エンジン。
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