JP2510132Y2 - アルミニウム製ロアケ―ス付きエンジン - Google Patents

アルミニウム製ロアケ―ス付きエンジン

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JP2510132Y2 JP1989119031U JP11903189U JP2510132Y2 JP 2510132 Y2 JP2510132 Y2 JP 2510132Y2 JP 1989119031 U JP1989119031 U JP 1989119031U JP 11903189 U JP11903189 U JP 11903189U JP 2510132 Y2 JP2510132 Y2 JP 2510132Y2
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貴文 今宮
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エンジンに関し、特に多気筒で騒音の低減
を必要とする自動車用エンジンに用いて好適の、アルミ
ニウム製ロアケース付きエンジンに関する。
[従来の技術] 一般に、エンジンのシリンダブロックの下部にはクラ
ンクシャフトを支承する軸受部をそなえたロアケースが
装備されている。
例えば、第2図はエンジン(この例ではV型エンジ
ン)の要部断面図であり、シリンダブロック1の下部に
は、クランクシャフト2を支承する軸受本体部分1aが複
数箇所突設され、この軸受本体部分1aに係合するメイン
ジャーナルキャップ3aをそなえたキャップ一体構造のロ
アケース3が装備されている。
このようなロアケースは、クランク軸受構造の剛性を
向上させ、メインジャーナルキャップ3のクランク軸方
向への撓みを防止し、エンジンにおける振動や騒音の発
生を抑制している。
ところで、近年、エンジンの軽量化のためにアルミニ
ウム製シリンダブロックが開発されているが、シリンダ
ブロック1をアルミニウム製とした場合、ロアケースも
熱膨張の面からアルミニウム製とする必要がある。
しかし、ロアケース3をアルミニウム製とした場合に
は、温度上昇時に膨張量が大きいためクランクシャフト
2と軸受本体部分1a及びメインジャーナルキャップ3aと
のクリアランスが大きくなり、騒音を低減させる効果が
低下する。
このため、第3図に示すように、ロアケース3の各ジ
ャーナルキャップ3aの部分をFc(鋳鉄)製とし、更にロ
アケース3の剛性確保のために、サイドボルト10によっ
て、ジャーナルキャップ3aの部分をロアケース3と結合
することが考えられる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のロアケース付きエン
ジンでは、クランクシャフト2と軸受本体部分1a及びメ
インジャーナルキャップ3aとのクリアランスは熱膨張時
においてもアルミニウム製ロアケースに比し、小さくお
さえることができて、騒音を低減させる効果を高めるこ
とができるものの、ジャーナルキャップ3aとロアケース
3とが別体であるため両者3a,3及びこれらとシリンダブ
ロック1とを種々のボルト10,11a〜11cで結合する必要
が生じ、この結合用ボルト10,11a〜11cの数が非常に多
くなって、整備性が悪く、整備時における分解・組立に
多くの時間及びコストを要するという問題点がある。
本考案はこのような問題点に鑑みなされたもので、熱
膨張時における騒音低減効果を保ちながら、整備性も良
好に保てるようにした、アルミニウム製ロアケース付き
エンジンを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上述の目的を達成するため、本考案のアルミニウム製
ロアケース付きエンジンは、エンジンにおいて、ジャー
ナルを構成すべくクランクシャフトを支承する軸受本体
部分を複数個突設されたアルミニウム製シリンダブロッ
クと、同シリンダブロックの中間部における軸受本体部
分に固着された鉄製ジャーナルキャップと、上記シリン
ダブロックに下方から係合して固着されるとともに上記
鉄製ジャーナルキャップを包囲するように箱状に形成さ
れたロアケースとをそなえ、同ロアケースが、上記シリ
ンダブロックの端部における軸受本体部分に係合固着さ
れるジャーナルキャップ部分をそなえてアルミニウムで
形成されるとともに、ロアケース下部に格子状のリブを
そなえ、上記鉄製ジャーナルキャップが、上記アルミニ
ウム製ロアケースにボルト締結によって固着されたこと
を特徴としている。
[作用] 上述の本考案のアルミニウム製ロアケース付きエンジ
ンでは、シリンダブロック端部におけるジャーナルキャ
ップ部分がロアケースに一体に形成されているので、こ
のロアケースと鉄製ジャーナルキャップとを組み付ける
必要がなくなり、このロアケースとシリンダブロックと
の結合、分解等の整備作業を容易に行なうことができ
る。また、鉄製ジャーナルキャップがアルミニウム製ロ
アケースにボルト締結され、ロアケース下部の格子状の
リブがそなえられるので、クランクシャフトの支持剛性
が高められる。
[実施例] 以下、図面により本考案の一実施例としてのアルミニ
ウム製ロアケース付きエンジンについて説明すると、第
1図はその構造を分解して示す斜視図である。
第1図に示すように、従来例(第2,3図参照)と同様
に、エンジン(ここではV型エンジン)のアルミニウム
製シリンダブロック1において、その両端部に軸受本体
部分1a,1eが形成されるとともに、中間部に軸受本体部
分1b,1c,1dが突設されている。
そして、中間部の軸受本体部分1b,1c,1dのそれぞれに
は、鉄(Fc)製のジャーナルキャップ3a,3b,3cが下方か
ら係合し、取付穴4a,4b,4c,4d,4e,4fを介してボルトに
より締め付け固定されている。
さらに、ロアケース5がアルミニウム系の材料(一般
的にはアルミニウム合金)によって箱状に形成されてお
り、その両端部は、シリンダブロック1両端部の軸受本
体部分1a〜1eに係合して軸受を構成するジャーナルキャ
ップ部分5a,5bとして形成されている。
そして、ロアケース5には底部周縁から頂部周縁に貫
通する取付ボルト用孔6a〜6pが形成されており、これら
の取付ボルト用孔6a〜6pはそれぞれシリンダブロック1
の周縁部に形成された取付ボルト用ネジ孔7a〜7pに係合
するようになっている。これらの取付ボルト用ネジ孔7a
〜7pには、ロアケース5の下方から嵌挿されたボルトが
螺合されて、ロアケース5をシリンダブロック1に固着
するようになっている。
また、ロアケース5の側部にはサイドボルト用孔8a〜
8fが形成され、ジャーナルキャップ3a,3b,3cのそれぞれ
において側部に形成されたサイドボルト用ネジ孔9a〜9f
と係合して、ボルトによりジャーナルキャップ3a,3b,3c
がロアケース5に固定されるようになっている。なお、
図中裏側にあたるサイドボルト用孔8d〜8f及びサイドボ
ルト用ネジ孔9d〜9fは図示されないが、対応する図中表
側のサイドボルト用孔8a〜8c及びサイドボルト用ネジ孔
9a〜9cに符号(8d)〜(8f),(9d)〜(9f)を付けて
示している。
また、ロアケース5の下部には、図1に示すように、
格子状のリブ5cがそなえられ、ロアケース5の剛性が高
められている。
本考案のアルミニウム製ロアケース付きエンジンは、
上述のように構成されているので、シリンダブロック1,
ジャーナルキャップ3a〜3cおよびロアケース5の組み立
ては次のように行なわれる。
まず、シリンダブロック1の軸受本体部分1b,1c,1dの
それぞれに、ジャーナルキャップ3a,3b,3cのそれぞれが
取付孔4a〜4fを介しボルトにより締め付け固定される。
ついで、ロアケース5がその取付ボルト用孔6a〜6nと
シリンダブロック1の取付ボルト用ネジ孔7a〜7nとを係
合させボルトにより締め付けることにより、シリンダブ
ロック1に固着される。
さらに、ロアケース5のサイドボルト用孔8a〜8fにサ
イドボルトを嵌挿し、ジャーナルキャップ3a,3b,3cのそ
れぞれに形成されたサイドボルト用ネジ孔9a〜9fのそれ
ぞれに螺合させて締め付けることにより、ジャーナルキ
ャップ3a,3b,3cがロアケース5に固着され、相互に連結
された状態になる。
このように、シリンダブロック1の両端における軸受
本体部分1a,1eに固定されるジャーナルキャップ部分5a,
5bは、ロアケース5の取り付けにより同時に固定された
ことになり、ジャーナルキャップ部分5a,5bをジャーナ
ルキャップ部分3a,3b,3cと同様に別工程でシリンダブロ
ック1に取り付ける必要がなくなるとともに、サイドボ
ルトによりロアケース5に取り付ける必要がなくなる。
また、両端のジャーナルキャップ部分5a,5bのみがア
ルミニウム製で中間部のジャーナルキャップ部分3a,3b,
3cはFc製であるため、従来構造とほぼ同等の剛性を維持
しながら熱膨張によるジャーナルクリアランスの増加も
小さくおさえることができ、低騒音を達成しながら組み
立て工数を低減することができる。
また、鉄製ジャーナルキャップ3a〜3cがアルミニウム
製ロアケース5にボルト締結によって固着されているの
で、ボルトを通じてジャーナルキャップ3a〜3cをロアケ
ース5と一体化でき、ジャーナルキャップ3a〜3cの位置
決めが容易である。さらに、鉄製ジャーナルキャップ3a
〜3cとロアケース5とを固着するボルトを外してロアケ
ース5を取り外しても、鉄製ジャーナルキャップ3a〜3c
の軸受本体部分1a〜1eとの固着により、クランクシャフ
トを脱落しないようにできる。そして、鉄製ジャーナル
キャップ3a〜3cがアルミニウム製ロアケース5にボルト
締結されると共に、ロアケース下部に格子状のリブ5cを
そなえるので、クランクシャフトの支持剛性を十分に高
められるので、エンジンの低騒音化に寄与する。
なお、本エンジンの構造は、V型エンジンに限るもの
でなく、直列多気筒エンジンなど他の形状のエンジンに
も適用しうるものである。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案のアルミニウム製ロアケ
ース付きエンジンによれば、エンジンにおいて、ジャー
ナルを構成すべくクランクシャフトを支承する軸受本体
部分を複数個突設されたアルミニウム製シリンダブロッ
クと、同シリンダブロックの中間部における軸受本体部
分に固着された鉄製ジャーナルキャップと、上記シリン
ダブロックに下方から係合して固着されるとともに上記
鉄製ジャーナルキャップを包囲するように箱状に形成さ
れたロアケースとをそなえ、同ロアケースが、上記シリ
ンダブロックの端部における軸受本体部分に係合固着さ
れるジャーナルキャップ部分をそなえてアルミニウムで
形成されるとともに、ロアケース下部に格子状のリブを
そなえ、上記鉄製ジャーナルキャップが、上記アルミニ
ウム製ロアケースにボルト締結によって固着されるとい
う簡素な構成で、シリンダブロック端部へのジャーナル
キャップの取り付け作業をロアケース取り付けと共通化
できるようになり、低騒音化を達成しながら、組み立て
工数を削減できる利点がある。また、ボルトを通じてジ
ャーナルキャップをロアケースと一体化できるため、取
付性や整備性がよい。さらに、鉄製ジャーナルキャップ
がアルミニウム製ロアケースにボルト締結され、ロアケ
ース下部の格子状のリブがそなえられるので、クランク
シャフトの支持剛性を高めることができ、エンジンの低
騒音化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としてのアルミニウム製ロア
ケース付きエンジンの構造を分解して示す斜視図であ
り、第2図は従来のロアケース付きエンジンの要部を模
式的に示す横断面図であり、第3図は従来のアルミニウ
ム製ロアケース付きエンジンの要部を模式的に示す横断
面図である。 1……シリンダブロック、1a〜1e……軸受本体部分、2
……クランク軸、3,3a〜3c……ジャーナルキャップ、4a
〜4f……取付孔、5……ロアケース、5a,5b……ジャー
ナルキャップ部分、5c……格子状のリブ、6a〜6n……取
付ボルト用孔、7a〜7n……ボルト用ネジ孔、8a〜8f……
サイドボルト用孔、9a〜9f……サイドボルト用ネジ孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 水上 外喜市 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−51116(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにおいて、ジャーナルを構成すべ
    くクランクシャフトを支承する軸受本体部分を複数個突
    設されたアルミニウム製シリンダブロックと、同シリン
    ダブロックの中間部における軸受本体部分に固着された
    鉄製ジャーナルキャップと、上記シリンダブロックに下
    方から係合して固着されるとともに上記鉄製ジャーナル
    キャップを包囲するように箱状に形成されたロアケース
    とをそなえ、 同ロアケースが、上記シリンダブロックの端部における
    軸受本体部分に係合固着されるジャーナルキャップ部分
    をそなえてアルミニウムで形成されるとともに、ロアケ
    ース下部に格子状のリブをそなえ、 上記鉄製ジャーナルキャップが、上記アルミニウム製ロ
    アケースにボルト締結によって固着された ことを特徴とするアルミニウム製ロアケース付きエンジ
    ン。
JP1989119031U 1989-10-11 1989-10-11 アルミニウム製ロアケ―ス付きエンジン Expired - Lifetime JP2510132Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3051116U (ja) * 1998-02-02 1998-08-11 昌彦 渡辺 業務用自動炊飯装置

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