JP2559972Y2 - 騒音低減スティフナ付エンジン - Google Patents

騒音低減スティフナ付エンジン

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JP2559972Y2
JP2559972Y2 JP1989119032U JP11903289U JP2559972Y2 JP 2559972 Y2 JP2559972 Y2 JP 2559972Y2 JP 1989119032 U JP1989119032 U JP 1989119032U JP 11903289 U JP11903289 U JP 11903289U JP 2559972 Y2 JP2559972 Y2 JP 2559972Y2
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JP
Japan
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stiffener
crankshaft
engine
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cylinder block
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JP1989119032U
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清 波多野
淳夫 佐藤
貴文 今宮
外喜市 水上
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エンジンに関し、特に低騒音化を要する自
動車等のエンジンに用いて好適の騒音低減スティフナ付
エンジンに関する。
[従来の技術] 従来、第4図に示すようにアルミニウム製のエンジン
Eのシリンダブロック1において複数個突設された軸受
本体部分1a〜1eにそれぞれに、鉄(Fc)製のメインジャ
ーナルキャップ3を固着し、クランクシャフト2の軸受
を構成することが行なわれている。
そして、これらのメインジャーナルキャップ3の全体
を連結するアルミニウム製ビーム10a,10bをメインジャ
ーナルキャップ3に固着して、クランクシャフト軸受2
の剛性を向上させる構造も提供されている。
この剛性の向上により、騒音の低減効果が得られるこ
とは既知の事実である。
これは、クランクシャフトへの下向荷重の作用時に、
メインジャーナルキャップ3のクランク軸方向における
たわみが発生するのを、ビームの剛性により支承するこ
とにより防止するものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のクランク軸受構造で
は、アルミニウム製ビームの剛性は大きくないので、軸
受剛性を大幅に向上させることはできない。
また、ビーム剛性を上げるためビーム鉄(Fc)で形成
すると、シリンダヘッドがアルミニウム製であるため、
熱膨張量の差が発生し、良好な結果が得られない。
このように、従来の構造では、大きな騒音低減効果が
得られないという問題点がある。
ところで、特開昭61-136014号公報には、クランク軸
方向に延びる主部分と、この主部分から複数の軸受キャ
ップに対応して一体に立設される複数の脚部分と、主部
分より左右に張り出され脚部分間を連結するバッフルプ
レートとからなるブリッジ部材を備え、このブリッジ部
材は軸受キャップとともにジャーナル壁にボルト締結さ
れた技術が開示されている。しかしながら、この技術で
は、クランク軸方向に対する剛性の向上を期待すること
はできず、やはり、騒音の十分な低減を図ることができ
ないという課題がある。
本考案はこのような課題を鑑みて提案されたもので、
クランク軸受におけるメインジャーナルキャップの剛性
を大幅に向上させて、クランクシャフト方向におけるた
わみの発生を防止できるようにして、騒音を十分に低減
できるようにした、騒音低減スティフナ付エンジンを提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このため、本考案の騒音低減スティフナ付エンジン
は、エンジンにおいて、複数のシリンダをそなえたシリ
ンダブロックと、同シリンダブロックに支承されるクラ
ンクシャフトと、同シリンダブロックにおいて上記クラ
ンクシャフトの軸方向に沿い複数個突設された軸受本体
部分と、同軸受本体部分のそれぞれに固着されて軸受を
構成する複数個のメインジャーナルキャップと、同メイ
ンジャーナルキャップを上記シリンダブロックへ締め付
け固定するキャップボルトとをそなえ、上記エンジンの
運転時騒音を低減させるべく、上記複数個のメインジャ
ーナルキャップの下面両端部に係合し上記キャップボル
トにより共締め固定されたスティフナが設けられて、同
スティフナが、その横断面形状を弧状に形成され上記ク
ランクシャフトの方向に同一断面形状で延在されて、か
つ、その中央部を薄く形成され、上記クランクシャフト
と直交する方向の両端部へ向けて、その厚さを漸増する
ように形成されているとともに、油抜き用の穴を該ステ
ィフナの最下部から上記クランクシャフト回転方向へ偏
位するように形成されていることを特徴としている。
[作用] 上述の本考案の騒音低減スティフナ付エンジンでは、
スティフナがメインジャーナルキャップ下面の全体にわ
たり延在し、下面両端部に固着されるので、クランクシ
ャフト方向におけるたわみの発生を防止できるように、
クランクシャフト方向の剛性が大幅に向上し、また、ス
ティフナがその断面形状を弧状に形成されるとともに油
抜き用の穴がクランクシャフト方向に偏位しているの
で、大幅なエンジン形状変更を要せず、潤滑も円滑に行
なわれる。
[実施例] 以下、図面により本考案の一実施例としての騒音低減
スティフナ付エンジンについて説明すると、第1図はそ
の構造を模式的に示す正面図、第2図はそのスティフナ
を示す模式的斜視図、第3図はその特性を示すグラフで
ある。
第1,2図に示すように、エンジンEにおいて、従来例
(第4図参照)と同様にそのシリンダヘッド1に、クラ
ンクシャフトの軸方向に沿い軸受本体部分1a〜1eが突設
されており、これらに下方から係合し固着されるメイン
ジャーナルキャップ3a〜3eが設けられている。
そして、第1,2図に示すようなアルミニウム製のステ
ィフナ10が設けられており、このスティフナ10は、メイ
ンジャーナルキャップ3a〜3eの下端に下方から係合さ
れ、ボルト穴10cを介しキャップボルト11によりシリン
ダヘッド1に共締め固定されている。
スティフナ10は、横断面形状を弧状に形成されてクラ
ンクシャフト軸方向に同一断面形状で延在しており、メ
インジャーナルキャップ3a〜3eの下端面両端部に係合し
てその下面を覆うように形成されている。
また、スティフナ10の弧状断面部10aにおいて、その
最下部からクランクシャフトの回転方向に偏位した位置
に、矩形状の油抜き穴10bが形成されている。
さらに、スティフナ10は、その弧状断面部10aが、中
央部からメインジャーナルキャップ3a〜3eに係合する両
端部へ向けその厚みを漸増するように形成されており、
軽量化をはかりながら剛性を十分に保ち、クランクシャ
フト方向へのたわみの発生を防止できるようになってい
る。
本考案の騒音低減スティフナ付エンジンは、上述のよ
うに構成されているので、エンジンEの組み立てに際し
ては、まず、シリンダブロック1の軸受本体部分1a〜1e
のそれぞれにメインジャーナルキャップ3a〜3eのそれぞ
れを下方から係合させキャップボルト12により締め付け
固定する。
この後、スティフナ10を、メインジャーナルキャップ
3a〜3eの下端面に係合させ、キャップボルト11により、
メインジャーナルキャップ3a〜3eとともにボルト穴10c
を介しシリンダブロック1に締め付け固定する。
このようにして組み立てられたエンジンEでは、2本
のビームを連結したスティフナ10により連結されている
ため、従来の2本のビームによるメインジャーナルキャ
ップ3a〜3eの連結に比べ、メインジャーナルキャップ3a
〜3eの剛性が大幅に向上する。
また、スティフナ10の断面形状を弧状に形成されてい
るため、その運転時における所要スペースを最小に抑え
ることができ、エンジン形状を大幅に変更することな
く、ジャーナルのクランクシャフト方向におけるたわみ
の発生防止のために、クランクシャフト方向の剛性を向
上させることができる。
さらに、油抜き穴10bがスティフナ10の最下部からク
ランクシャフトの回転方向に偏位して形成されているた
め、スティフナ10の最下部に滞留する潤滑油が円滑に排
出され、クランクシャフトへの潤滑が効率よくスムーズ
に行なわれる。
そして、スティフナ10の弧状断面部10aにおいて、そ
の中央部が薄く形成され、メインジャーナルキャップ3a
〜3eの両端部へ向けその厚みを漸増するように形成され
ているので、スティフナ10の重量を大幅に増大させるこ
となく、剛性の向上がはかられる。
これらの構造により、本実施例のエンジンEは第3図
のグラフに示すように、従来構造のエンジンEの騒音レ
ベル(実線)に比べ、全運転域において1〜2dB(A)
改善された騒音レベル特性(一点鎖線)をそなえるよう
になる。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案の騒音低減スティフナ付
エンジンによれば、エンジンにおいて、複数のシリンダ
をそなえたシリンダブロックと、同シリンダブロックに
支承されるクランクシャフトと、同シリンダブロックに
おいて上記クランクシャフトの軸方向に沿い複数個突設
された軸受本体部分と、同軸受本体部分のそれぞれに固
着されて軸受を構成する複数個のメインジャーナルキャ
ップと、同メインジャーナルキャップを上記シリンダブ
ロックへ締め付け固定するキャップボルトとをそなえ、
上記エンジンの運転時騒音を低減させるべく、上記複数
個のメインジャーナルキャップの下面両端部に係合し上
記キャップボルトにより共締め固定されたスティフナが
設けられ、同スティフナが、その横断面形状を弧状に形
成されて上記クランクシャフトの方向に同一断面形状で
延在されて、かつ、その中央部を薄く形成され、上記ク
ランクシャフトと直交する方向の両端部へ向けて、その
厚さを漸増するように形成されているとともに、油抜き
用の穴を該スティフナの最下部から上記クランクシャフ
ト回転方向へ偏位するように形成されるというきわめて
簡素な構成で、大幅な形状増大や重量増大をもたらすこ
となく、メインジャーナルキャップのクランクシャフト
方向の剛性を大幅に向上させて、エンジンの運転騒音が
十分に低減される利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の一実施例としての騒音低減スティ
フナ付エンジンを示すもので、第1図はその構造を模式
的に示す正面図、第2図はそのスティフナを示す模式的
斜視図、第3図はその特性を示すグラフであり、第4図
は従来のクランク軸受構造を示す模式的分解斜視図であ
る。 1……シリンダブロック、1a〜1e……軸受本体部分、2
……クランクシャフト、3,3a〜3e……メインジャーナル
キャップ、10……スティフナ、10a……弧状断面部分、1
0b……油抜き穴、10c……ボルト穴、11,12……キャップ
ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 水上 外喜市 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−136014(JP,A) 特開 昭61−127915(JP,A) 実開 昭63−69748(JP,U) 実開 昭60−173656(JP,U) 実開 昭61−86507(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにおいて、複数のシリンダをそな
    えたシリンダブロックと、同シリンダブロックに支承さ
    れるクランクシャフトと、同シリンダブロックにおいて
    上記クランクシャフトの軸方向に沿い複数個突設された
    軸受本体部分と、同軸受本体部分のそれぞれに固着され
    て軸受を構成する複数個のメインジャーナルキャップ
    と、同メインジャーナルキャップを上記シリンダブロッ
    クへ締め付け固定するキャップボルトとをそなえ、 上記エンジンの運転時騒音を低減させるべく、上記複数
    個のメインジャーナルキャップの下面両端部に係合し上
    記キャップボルトにより共締め固定されたスティフナが
    設けられて、 同スティフナが、 その横断面形状を弧状に形成され上記クランクシャフト
    の方向に同一断面形状で延在されて、かつ、その中央部
    を薄く形成され、上記クランクシャフトと直交する方向
    の両端部へ向けて、その厚さを漸増するように形成され
    ているとともに、 油抜き用の穴を該スティフナの最下部から上記クランク
    シャフト回転方向へ偏位するように形成されていること
    を特徴とする、騒音低減スティフナ付エンジン。
JP1989119032U 1989-10-11 1989-10-11 騒音低減スティフナ付エンジン Expired - Lifetime JP2559972Y2 (ja)

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