JP3295296B2 - 一体鋳造形エンジン - Google Patents

一体鋳造形エンジン

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JP3295296B2 JP05871296A JP5871296A JP3295296B2 JP 3295296 B2 JP3295296 B2 JP 3295296B2 JP 05871296 A JP05871296 A JP 05871296A JP 5871296 A JP5871296 A JP 5871296A JP 3295296 B2 JP3295296 B2 JP 3295296B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一体鋳造形エンジ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンとして、図4に示すもの
がある。これは、シリンダブロック107とシリンダラ
イナ108とシリンダヘッド103とロッカアームケー
ス104とを別部品として個別に製作し、シリンダライ
ナ108をシリンダブロック107に内嵌し、シリンダ
ヘッド103をシリンダブロック107にヘッド取付ボ
ルト109(図5参照)で固定し、ロッカアームケース
104をケース取付ボルト110でシリンダヘッド10
3に固定し、シリンダヘッド103とシリンダブロック
107との間にヘッドガスケット111を挟み、ロッカ
アームケース104とシリンダヘッド103との間にケ
ースガスケット112を挟んである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のエンジンでは、
次の問題がある(図4参照)。 シリンダブロック107とシリンダライナ108とシ
リンダヘッド103とロッカアームケース104とが別
部品であるうえ、ヘッド取付ボルト109やヘッドガス
ケット111を必要とするため、部品点数が多くなる。
このため、部品管理が繁雑になるうえ、エンジンの組み
立て工程も多くなり、エンジンの製造コストが高くつ
く。
【0004】シリンダブロック107とシリンダライ
ナ108との間、シリンダブロック107とシリンダヘ
ッド103との間、シリンダヘッド103とロッカアー
ムケース104との間にそれぞれ継ぎ目ができるため、
エンジン全体の剛性が低くなる。このため、エンジン運
転中に振動が起こりやすく、振動騒音が大きくなりや
い。
【0005】ヘッドガスケット111のガス封止性能
を高めるため、図5に示すように、シリンダブロック1
07へのヘッド取付ボルト109の螺入位置をシリンダ
ライナ108に接近させてある。このため、ヘッド取付
ボルト109の締め上げによってシリンダライナ108
が歪み、シリンダライナ108とピストン(図外)とが
焼き付きを起こす場合がある。
【0006】図5に示すように、ヘッド取付ボルト1
09がシリンダライナ108に接近しているため、シリ
ンダ内径を拡張する改造がヘッド取付ボルト109で邪
魔され、排気量をアップする改造を行うことができな
い。
【0007】シリンダヘッド103とロッカアームケ
ース104との間にケースガスケット112が介在する
ため、ケースガスケット112の断熱作用によってシリ
ンダヘッド103の熱がロッカアームケース104側に
逃げない。このため、シリンダヘッド103の蓄熱量が
高まり、熱負荷によってシリンダヘッド103に亀裂等
の損傷が起こりやすい。
【0008】本発明の課題は、上記問題を解決できる一
体鋳造形エンジンを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(第1発明) 第1発明は、図1または図3に示すように、クランクケ
ース1とシリンダ2とシリンダヘッド3とロッカアーム
ケース4とシリンダヘッド3から導出される吸気管14
及び排気管15とを一体鋳造で一連に形成し、この一体
鋳造物を構成部品とし、ロッカアームケース4を、ロッ
カアーム枢軸48及びデコンプ軸40よりもシリンダヘ
ッド3から遠い位置まで導出した、ことを特徴とする一
体鋳造形エンジンに関する。
【0010】(第2発明)第2発明は、第1発明におい
て、図1または図3に示すように、前記一体鋳造物中に
冷却水ホッパ5をも含ませたことを特徴とする一体鋳造
形エンジンに関する。
【0011】(第3発明)第3発明は、第1発明または
第2発明において、図1に示すように、前記一体鋳造物
中に燃料タンク6をも含ませたことを特徴とする一体鋳
造形エンジンに関する。
【0012】
【発明の作用及び効果】第1発明では、次の作用効果
〜を奏する(図1または図3参照)。 クランクケース1とシリンダ2とシリンダヘッド3と
ロッカアームケース4との一体鋳造物が一部品となるう
え、ヘッド取付ボルトやヘッドガスケットが不要となる
ため、部品点数が少なくなる。このため、部品管理が簡
素化されるうえ、エンジンの組み立て工程も少なくな
り、エンジンの製造コストが低くなる。
【0013】クランクケース1からロッカアームケー
ス4まで継ぎ目なく一体化されているため、エンジン全
体の剛性が高く、振動が起こりにくく、振動騒音を低減
できる。
【0014】ヘッド取付ボルトが不要になるので、ヘ
ッド取付ボルトの締め上げによるシリンダ2の歪みが起
こらず、これに起因するシリンダ2とピストン13との
焼き付きが起こらない。
【0015】ヘッド取付ボルトが不要になるので、シ
リンダ内径を大きくする改造もヘッド取付ボルトに邪魔
されることなく行うことができ、排気量をアップする改
造を容易に行うことができる。
【0016】シリンダヘッド3とロッカアームケース
4とがケースガスケットを介在させることなく一体化さ
れているため、シリンダヘッド3の熱の一部がロッカア
ームケース4からも放熱される。また、シリンダヘッド
3と吸気管14とを一体鋳造で一連に形成してあるた
め、シリンダヘッド3の熱の一部が吸気管15からも放
熱される。このため、シリンダヘッド3の蓄熱量が少な
くなり、熱負荷によるシリンダヘッド3の損傷が起こり
にくくなる。
【0017】(第2発明)第2発明では、第1発明の作
用効果〜に加え、次の作用効果をも奏する(図1
または図3参照)。 一体鋳造物中に冷却水ホッパ5をも含ませることによ
り、エンジンの剛性が一層高まり、振動が起こりにく
く、振動騒音を低減できる。
【0018】(第3発明)第3発明では、第1発明の作
用効果〜、または第2発明の作用効果〜に加
え、次の作用効果・をも奏する(図1参照)。 一体鋳造物中に燃料タンク6をも含ませることによ
り、エンジンの剛性が一層高まり、振動が起こりにく
く、振動騒音を低減できる。
【0019】燃料タンク6をエンジンに防振支持する
必要がないので、防振ゴムとの共振による燃料タンク6
の大きな揺れが起こらない。このため、燃料43の波立
ちによる空気を巻き込みが起こりにくく、燃焼不良等が
起こりにくい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の第1実施形態を説明する
図で、この第1実施形態では、横形ディーゼルエンジン
を用いている。その構成は次の通りである。すなわち、
シリンダ2の下死点側にクランクケース1を配置し、シ
リンダ2の周囲に冷却水ジャケット21を配置し、シリ
ンダ2の上死点側にシリンダヘッド3とロッカアームケ
ース4とを順に配置してある。そして、シリンダ2の上
側に冷却水ホッパ5を配置し、これを冷却水ジャケット
21と連通させてある。冷却水ホッパ5内は大気連通孔
(図外)で大気と連通させ、冷却水の蒸発によって放熱
を行うようになっている。クランクケース1上には燃料
タンク6を配置してある。
【0021】この第1実施形態では、クランクケース1
とシリンダ2とシリンダヘッド3とロッカアームケース
4と冷却水ホッパ5と燃料タンク6と冷却水ジャケット
外壁22とシリンダヘッド3から導出される吸気管14
と排気管15(図2参照)とを一体鋳造で一連に形成し
てある。これらを一体鋳造することにより、部品点数が
少なくなる等の利点が得られる。また、シリンダヘッド
3と吸気管14と排気管15とロッカアームケース4と
を一体鋳造で一連に形成すると、シリンダヘッド3の熱
の一部が吸気管14と排気管15とロッカアームケース
4からも放熱されるため、シリンダヘッド3の蓄熱量が
少なくなり、熱負荷によるシリンダヘッド3の損傷が起
こりにくくなる。ロッカアームケース4は、ロッカアー
ム枢軸48及びデコンプ軸40よりもシリンダヘッド3
から遠い位置まで導出してある。
【0022】燃料タンク6はクランクケース1と冷却水
ホッパ5の双方に隣接させてある。燃料タンク6とクラ
ンクケース1との間、燃料タンク6と冷却水ホッパ5と
の間には、それぞれ断熱空間16を形成し、クランクケ
ース1と冷却水ホッパ5から燃料タンク6への入熱を抑
制してある。このため、燃料タンク6内での燃料43の
蒸発が抑制され、燃料供給管(図外)内でのベーパーロ
ックが起こりにくい。
【0023】クランクケース1の下死点側端面には下死
点側開口部23をあけ、これを下死点側蓋体24で塞
ぎ、ロッカアームケース4の上死点側端面には上死点側
開口部25をあけ、これを上死点側蓋体26で塞いであ
る。図2に示すように、下死点側開口部23は、吸気弁
口27や排気弁口28の研磨、ピストン13の出し入
れ、クランク軸29に対するカウンタウェイト30の着
脱、クランクケース1内のメンテナンス等に際して用い
られる。上死点側開口部25は弁バネ45やロッカアー
ム46の出し入れ、ロッカアームケース4内のメンテナ
ンス等に際して用いられる。クランクケース1のクラン
ク軸軸端側壁31にはクランク軸挿通孔32とバランサ
軸挿通孔33をあけ、これらを介してクランク軸29と
バランサ軸34とをクランクケース1内に差し込むよう
になっている。
【0024】クランクケース1のクランク軸軸端側壁3
1の外側には調時伝動ケース35を設け、その内部に調
時伝動装置36を収容してある。この調時伝動ケース3
5のケース周壁37も上記一体鋳造物に含ませてある。
調時伝動ケース35のケース端壁38はケース周壁37
に着脱自在に装着してある。調時転動ケース35は噴射
ポンプケース39としても兼用され、ケース周壁37は
燃料噴射ポンプ40のポンプ取付座19としても兼用さ
れている。
【0025】図3は本発明の第2実施形態を説明する図
で、この実施形態では燃料タンク6を上記一体鋳造物と
は別体で形成し、これをステー42を介してクランクケ
ース1に防振支持した以外は、第1実施形態と同じにし
てある。図3中、第1実施形態と同一の要素には第1実
施形態と同一の符号を付しておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るエンジンの縦断側面図であ
る。
【図2】第1実施形態に係るエンジンの横断平面図であ
るる
【図3】第2実施形態に係るエンジンの縦断側面図であ
る。
【図4】従来技術に係るエンジンの要部横断平面図であ
る。
【図5】図4のV-V線断面図である。
【符号の説明】
1…クランクケース、2…シリンダ、3…シリンダヘッ
ド、4…ロッカアームケース、5…冷却水ホッパ、6…
燃料タンク。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−341424(JP,A) 特開 平6−336904(JP,A) 特開 平3−217646(JP,A) 特開 平1−166744(JP,A) 特開 平6−159132(JP,A) 特開 平8−246951(JP,A) 特開 昭62−279256(JP,A) 特開 昭59−203851(JP,A) 特開 平6−330811(JP,A) 実開 昭58−20322(JP,U) 実開 平1−159158(JP,U) 実開 平1−88018(JP,U) 実開 昭62−184130(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 - 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケース(1)とシリンダ(2)とシ
    リンダヘッド(3)とロッカアームケース(4)とシリンダ
    ヘッド(3)から導出される吸気管(14)及び排気管(1
    5)とを一体鋳造で一連に形成し、この一体鋳造物を構
    成部品とし、ロッカアームケース(4)を、ロッカアーム
    枢軸(48)及びデコンプ軸(40)よりもシリンダヘッド
    (3)から遠い位置まで導出した、ことを特徴とする一体
    鋳造形エンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した一体鋳造形エンジン
    において、前記一体鋳造物中に冷却水ホッパ(5)をも含
    ませた、ことを特徴とする一体鋳造形エンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した一体
    鋳造形エンジンにおいて、前記一体鋳造物中に燃料タン
    ク(6)をも含ませた、ことを特徴とする一体鋳造形エン
    ジン。
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JP4164464B2 (ja) * 2004-03-24 2008-10-15 株式会社クボタ 横型ディーゼルエンジン
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