JP3123631B2 - シリンダライナの構造 - Google Patents

シリンダライナの構造

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JP3123631B2
JP3123631B2 JP06053707A JP5370794A JP3123631B2 JP 3123631 B2 JP3123631 B2 JP 3123631B2 JP 06053707 A JP06053707 A JP 06053707A JP 5370794 A JP5370794 A JP 5370794A JP 3123631 B2 JP3123631 B2 JP 3123631B2
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cylinder liner
cylinder
ribs
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liner
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雅行 岸田
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダライナの上部
の段付部がシリンダブロックの上部に嵌入され、下部の
嵌合部が前記シリンダブロックの下部に嵌入されるシリ
ンダライナの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、図４に示すように、シリンダラ
イナ１の上部の段付部２がシリンダブロック５の上部を
構成するアッパデッキ５ａに嵌入され、下部の嵌合部３
が前記シリンダブロックの下部に嵌入され、その間は段
付部２より外径小である円筒部１ａを有し、嵌合部３は
にはＯリング溝４を設けＯリング９を挿入し、ウオータ
ジャケット８の冷却水をシールするように構成した湿式
シリンダライナは知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術においては、シリンダヘッド６をヘッドガスケット
７を介してシリンダブロック５に取付けた場合はその締
付力により、またエンジンの運転時には筒内圧によりシ
リンダライナは変形し、ガス漏れやライナ磨耗の原因と
なる。
【０００４】また、実開平２−６３０４９号公報に開示
された技術があるが、上記の課題に関するものでない。
【０００５】したがって、本発明は、内外力によるシリ
ンダライナの変形を防止するシリンダライナの構造を提
供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シリン
ダライナ上部の段付部がシリンダブロックの上部に嵌入
され、下部の嵌合部が前記シリンダブロックの下部に嵌
入され、その間には前記段付部より外径小である円筒部
によりウォータジャケット領域が形成されているシリン
ダライナの構造において、前記段付部から前記嵌合部に
至る円筒部の外周に複数のリブを設け、そのリブの形状
はシリンダライナの軸線と斜めに相互に交叉して設けた
複数のリブである。
【０００７】また、本発明によれば、シリンダライナの
上部の段付部がシリンダブロックの上部に嵌入され、下
部の嵌合部が前記シリンダブロックの下部に嵌入され、
その間には前記段付部より外径小である円筒部によりウ
ォータジャケット領域が形成されているシリンダライナ
の構造において、前記段付部から前記嵌合部に至る円筒
部の外周に複数のリブを設け、そのリブの形状はシリン
ダライナの軸線と一辺が平行な格子状で凹部が球面状に
形成されている。
【０００８】
【０００９】
【００１０】
【００１１】
【００１２】
【作用効果の説明】本発明は上記のように構成されてい
るので、シリンダライナの断面係数が向上し、内外から
作用する力に対して変形しにくくなる。したがって、磨
耗が少なくライナの寿命が向上する。
【００１３】また、リブを設けること以外は寸法変更が
ないので互換性があり、従来のエンジンに使用できるの
で、サービス対応にも効果がある。
【００１４】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【００１５】図において、同じ機能を有する部材には同
じ符号を付して、その都度の説明は省略する。
【００１６】図１および図２において、シリンダライナ
１（１Ｂ）の段付部２の下部の円筒部１ａの外周には相
互に交叉した複数のリブ１２が設けられている。そし
て、ライナ下部の嵌合部３にはＯリング溝４が設けられ
ている。
【００１７】したがって、シリンダライナを図示しない
シリンダブロックに取付け、ヘッドガスケットを介して
シリンダヘッドで締付けた場合、エンジンを運転してシ
リンダに筒内圧が作用した場合等に、シリンダライナの
円筒部が複数の縦リブで補強されているので、変形がな
い。
【００１８】
【００１９】
【００２０】
【００２１】また、図３はシリンダライナ１Ｄの円筒部
１ａの外周に球面状の凹部を格子状に設けリブ１４を形
成した例を示し、鋳造容易で筒内圧に対し部分変形が少
ない。
【００２２】よって、内外からの力に対し変形が少な
く、寿命が永いシリンダライナを得る事ができる。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、以下の優れた効果を奏する。
【００２４】（１） シリンダヘッド組付時のシリンダ
ライナの変形が少なく、磨耗が少いので寿命が長い。
【００２５】（２） ピストンリング、ピストンの磨耗
が減少し、耐久性が向上する。
【００２６】（３） 構造簡単で、リブの追加以外に変
更がないので、既出荷エンジンの部品としても使用で
き、部品の種類が増加しない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示すシリンダライナの側面
図。
【図２】図１の断面図。
【図３】本発明の別の実施例を示す側面図。
【図４】従来技術のシリンダライナの例を示す側断面
図。
【符号の説明】
１・・・シリンダライナ ２・・・段付部 ３・・・嵌合部 ４・・・Ｏリング溝 ５・・・シリンダブロック ８・・・シリンダヘッド １２・・・相互に交叉した斜めリブ １４・・・球面状の凹部を格子状に設けたリブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02F 1/16 F02F 1/10 F16J 10/04 F02F 1/08 F02F 1/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 シリンダライナ（１）上部の段付部
    （２）がシリンダブロック（５）の上部に嵌入され、下
    部の嵌合部（３）が前記シリンダブロック（５）の下部
    に嵌入され、その間には前記段付部（２）より外径小で
    ある円筒部（１ａ）によりウォータジャケット（８）領
    域が形成されているシリンダライナ（１）の構造におい
    て、前記段付部（２）から前記嵌合部（３）に至る円筒
    部（１ａ）の外周に複数のリブ（１２）を設け、そのリ
    ブ（１２）の形状はシリンダライナ（１）の軸線と斜め
    に相互に交叉して設けた複数のリブであることを特徴と
    するシリンダライナの構造。
  2. 【請求項２】 シリンダライナ（１）の上部の段付部
    （２）がシリンダブロック（５）の上部に嵌入され、下
    部の嵌合部（３）が前記シリンダブロック（１）の下部
    に嵌入され、その間には前記段付部（２）より外径小で
    ある円筒部（１ａ）によりウォータジャケット（８）領
    域が形成されているシリンダライナ（１）の構造におい
    て、前記段付部（２）から前記嵌合部（３）に至る円筒
    部（１ａ）の外周に複数のリブ（１４）を設け、そのリ
    ブの形状はシリンダライナ（１）の軸線と一辺が平行な
    格子状で凹部が球面状に形成されていることを特徴とす
    るシリンダライナの構造。
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