JPH09329056A - 内燃機関用ピストン - Google Patents
内燃機関用ピストンInfo
- Publication number
- JPH09329056A JPH09329056A JP8149406A JP14940696A JPH09329056A JP H09329056 A JPH09329056 A JP H09329056A JP 8149406 A JP8149406 A JP 8149406A JP 14940696 A JP14940696 A JP 14940696A JP H09329056 A JPH09329056 A JP H09329056A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- piston head
- pin
- pin boss
- deformation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F3/00—Pistons
- F02F3/0076—Pistons the inside of the pistons being provided with ribs or fins
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F3/00—Pistons
- F02F3/02—Pistons having means for accommodating or controlling heat expansion
- F02F3/04—Pistons having means for accommodating or controlling heat expansion having expansion-controlling inserts
- F02F3/042—Pistons having means for accommodating or controlling heat expansion having expansion-controlling inserts the inserts consisting of reinforcements in the skirt interconnecting separate wall parts, e.g. rods or strips
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2201/00—Metals
- F05C2201/02—Light metals
- F05C2201/021—Aluminium
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2201/00—Metals
- F05C2201/04—Heavy metals
- F05C2201/0433—Iron group; Ferrous alloys, e.g. steel
- F05C2201/0448—Steel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は内燃機関用ピストンに関し、ピスト
ンヘッドの変形を最適に抑制し得る内燃機関用ピストン
を提供することを目的とする。 【解決手段】 ピストン10のピンボス22の外側端面
に、ピストンヘッド12側ほど外側に向かう補強部22
bが形成されることにより、ピストンヘッド12のピン
ボス22より外側の部位が補強され、ピストンヘッド1
2に燃焼圧が作用した際の撓み変形が抑制されている。
特に、ピストンヘッド12のピンボス22中央部から外
側に延びる部位では、ピンボスからの突出量が大きいた
め、撓み剛性が小さく、燃焼圧が作用した際に大きな変
形が生じやすい。このため、かかる部位の補強がなされ
ることで、ピストンヘッド12の変形が効果的に抑制さ
れる。
ンヘッドの変形を最適に抑制し得る内燃機関用ピストン
を提供することを目的とする。 【解決手段】 ピストン10のピンボス22の外側端面
に、ピストンヘッド12側ほど外側に向かう補強部22
bが形成されることにより、ピストンヘッド12のピン
ボス22より外側の部位が補強され、ピストンヘッド1
2に燃焼圧が作用した際の撓み変形が抑制されている。
特に、ピストンヘッド12のピンボス22中央部から外
側に延びる部位では、ピンボスからの突出量が大きいた
め、撓み剛性が小さく、燃焼圧が作用した際に大きな変
形が生じやすい。このため、かかる部位の補強がなされ
ることで、ピストンヘッド12の変形が効果的に抑制さ
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用ピスト
ンに係わり、特に、ピストンヘッドへの補強がなされた
内燃機関用ピストンに関する。
ンに係わり、特に、ピストンヘッドへの補強がなされた
内燃機関用ピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用ピストンは、ピストンヘッド
と、中央部にピストンピンを保持するピン穴を備えたピ
ンボスとを有している。ピストンの軽量化を図るため、
一般に、ピンボスはピストンヘッドの外周縁より内側に
設けられる。従って、ピンボスからピストンヘッドの外
周縁に至る間の部位は、ピンボスより外周側に突出した
形状を有することになる。このため、ピストンヘッドの
かかる突出部位においては撓み剛性が小さくなり、ピス
トンヘッドに燃焼室から燃焼圧が作用した場合に撓み変
形が生じやすい。ピストンヘッドの周囲には、リング溝
が形成されており、このリング溝には、ピストンとシリ
ンダとの間のシールを行うピストンシールが設けられて
いる。従って、ピストンヘッドに上述の如き撓み変形が
生ずると、ピストンリングを保持するリング溝が変形し
て、リング溝によるピストンリングの保持が適切に行わ
れなくなることがある。この場合、ピストンリングによ
るシール機能が損なわれて、ブローバイガスの増大や、
潤滑油の消費の増大等を招くことになる。
と、中央部にピストンピンを保持するピン穴を備えたピ
ンボスとを有している。ピストンの軽量化を図るため、
一般に、ピンボスはピストンヘッドの外周縁より内側に
設けられる。従って、ピンボスからピストンヘッドの外
周縁に至る間の部位は、ピンボスより外周側に突出した
形状を有することになる。このため、ピストンヘッドの
かかる突出部位においては撓み剛性が小さくなり、ピス
トンヘッドに燃焼室から燃焼圧が作用した場合に撓み変
形が生じやすい。ピストンヘッドの周囲には、リング溝
が形成されており、このリング溝には、ピストンとシリ
ンダとの間のシールを行うピストンシールが設けられて
いる。従って、ピストンヘッドに上述の如き撓み変形が
生ずると、ピストンリングを保持するリング溝が変形し
て、リング溝によるピストンリングの保持が適切に行わ
れなくなることがある。この場合、ピストンリングによ
るシール機能が損なわれて、ブローバイガスの増大や、
潤滑油の消費の増大等を招くことになる。
【0003】かかる不都合を解消するため、例えば、実
開平4−132259号に開示される内燃機関用ピスト
ンにおいては、ピンボス外側端面のピン穴両側の部位
と、ピストンヘッドのピンボスより外側の部位とを連結
するリブを設けることで、ピストンヘッドを補強し、こ
れにより、ピストンヘッドの変形の抑制を図っている。
開平4−132259号に開示される内燃機関用ピスト
ンにおいては、ピンボス外側端面のピン穴両側の部位
と、ピストンヘッドのピンボスより外側の部位とを連結
するリブを設けることで、ピストンヘッドを補強し、こ
れにより、ピストンヘッドの変形の抑制を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ピストンヘ
ッドは略円盤状の形状を有しており、一方、ピンボスは
略平面状の形状を有している。このため、ピストンヘッ
ド外周部におけるピンボスからの突出量はピンボス中央
部において最大となり、従って、ピストンヘッドの撓み
剛性はピンボス中央部からピストンヘッドの外周縁に至
る部位において最小となる。燃焼圧に起因するピストン
ヘッドの変形を抑制する上では、変形が生じやすい部位
を補強することが効果的である。従って、ピンボス中央
部からピストンヘッドの外周縁に至る間の部位を補強す
ることにより、ピストンヘッドの変形を最も効果的に抑
制することができる。しかしながら、上記従来の内燃機
関のピストンにおいては、上述の如く、ピストンヘッド
の補強は、ピンボス中央部ではなく、ピンボス中央に位
置するピン穴の両側の部位において行われている。この
点、上記従来の内燃機関用ピストンにおいては、ピスト
ンヘッドの変形を効果的に抑制することについての考慮
がなされていなかったことになる。
ッドは略円盤状の形状を有しており、一方、ピンボスは
略平面状の形状を有している。このため、ピストンヘッ
ド外周部におけるピンボスからの突出量はピンボス中央
部において最大となり、従って、ピストンヘッドの撓み
剛性はピンボス中央部からピストンヘッドの外周縁に至
る部位において最小となる。燃焼圧に起因するピストン
ヘッドの変形を抑制する上では、変形が生じやすい部位
を補強することが効果的である。従って、ピンボス中央
部からピストンヘッドの外周縁に至る間の部位を補強す
ることにより、ピストンヘッドの変形を最も効果的に抑
制することができる。しかしながら、上記従来の内燃機
関のピストンにおいては、上述の如く、ピストンヘッド
の補強は、ピンボス中央部ではなく、ピンボス中央に位
置するピン穴の両側の部位において行われている。この
点、上記従来の内燃機関用ピストンにおいては、ピスト
ンヘッドの変形を効果的に抑制することについての考慮
がなされていなかったことになる。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、燃焼圧に起因するピストンヘッドの変形を効果
的に抑制し得る内燃機関のピストンを提供することを目
的とする。
であり、燃焼圧に起因するピストンヘッドの変形を効果
的に抑制し得る内燃機関のピストンを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、中央部にピン穴を備え、ピストンヘッ
ドの外周縁より内側に設けられたピンボスを有する内燃
機関用ピストンにおいて、前記ピン穴に対応し、前記ピ
ンボスより前記ピストンヘッドの外周縁に至る間の部位
を補強する補強手段を備える内燃機関用ピストンにより
達成される。
に記載する如く、中央部にピン穴を備え、ピストンヘッ
ドの外周縁より内側に設けられたピンボスを有する内燃
機関用ピストンにおいて、前記ピン穴に対応し、前記ピ
ンボスより前記ピストンヘッドの外周縁に至る間の部位
を補強する補強手段を備える内燃機関用ピストンにより
達成される。
【0007】本発明において、ピンボスはピストンヘッ
ドの外周縁より内側に設けられている。従って、ピンボ
スからピストンヘッド外周縁に至る間の部位は、ピンボ
スより外側へ突出している。特に、ピンボス中央部から
ピストンヘッドの外周縁に至る間の部位は、ピンボスか
らの突出量が大きい。ピンボスは中央部にピン穴を備え
ている。従って、ピンボスからピストンヘッドの外周縁
に至る間の部位のうち、ピン穴に対応する部位における
ピンボスからの突出量が大きいことになる。このため、
かかる部位においては剛性が低く、ピストンヘッドに燃
焼圧が作用した場合に大きな変形が生じ易い。本発明に
おいては、ピン穴に対応し、ピンボスからピストンヘッ
ド外周縁に至る間の部位は補強手段により補強される。
従って、本発明によれば、剛性が低い部位の補強がなさ
れることになり、ピストンヘッドの変形が効果的に抑制
される。
ドの外周縁より内側に設けられている。従って、ピンボ
スからピストンヘッド外周縁に至る間の部位は、ピンボ
スより外側へ突出している。特に、ピンボス中央部から
ピストンヘッドの外周縁に至る間の部位は、ピンボスか
らの突出量が大きい。ピンボスは中央部にピン穴を備え
ている。従って、ピンボスからピストンヘッドの外周縁
に至る間の部位のうち、ピン穴に対応する部位における
ピンボスからの突出量が大きいことになる。このため、
かかる部位においては剛性が低く、ピストンヘッドに燃
焼圧が作用した場合に大きな変形が生じ易い。本発明に
おいては、ピン穴に対応し、ピンボスからピストンヘッ
ド外周縁に至る間の部位は補強手段により補強される。
従って、本発明によれば、剛性が低い部位の補強がなさ
れることになり、ピストンヘッドの変形が効果的に抑制
される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、本
発明の一実施例に係わるピストン10について説明す
る。図1は、ピストン10をピンボス側から見た際の正
面図である。図1において、図中上側が燃焼室側に相当
し、図中下側がクランク軸側に相当している。図2はピ
ストン10を、スカート側から見た際の正面図である。
また、図3はピストン10をクランク軸側から見た際の
図である。更に、図4はピストン10を図1に示す直線
IV-IV に沿って切断した際の断面図である。
発明の一実施例に係わるピストン10について説明す
る。図1は、ピストン10をピンボス側から見た際の正
面図である。図1において、図中上側が燃焼室側に相当
し、図中下側がクランク軸側に相当している。図2はピ
ストン10を、スカート側から見た際の正面図である。
また、図3はピストン10をクランク軸側から見た際の
図である。更に、図4はピストン10を図1に示す直線
IV-IV に沿って切断した際の断面図である。
【0009】ピストン10はアルミ合金等の軽量合金か
ら一体に鋳造された部材である。図1〜図4に示す如
く、ピストン10は、ピストン10の燃焼室側に設けら
れたピストンヘッド12を備えている。ピストンヘッド
12の外周面には、複数の環状のリング溝14が形成さ
れている。リング溝14に図示しないピストンリングが
装着されることで、ピストン10は燃焼室の気密性を保
ちつつシリンダ内を摺動することができる。
ら一体に鋳造された部材である。図1〜図4に示す如
く、ピストン10は、ピストン10の燃焼室側に設けら
れたピストンヘッド12を備えている。ピストンヘッド
12の外周面には、複数の環状のリング溝14が形成さ
れている。リング溝14に図示しないピストンリングが
装着されることで、ピストン10は燃焼室の気密性を保
ちつつシリンダ内を摺動することができる。
【0010】図1に示す如く、ピストンヘッド12のク
ランク軸側の面には、径方向に対向する1対のスカート
18が設けられている。スカート18はピストンヘッド
12の外周に沿ってクランク軸側に向けて延びるように
形成されている。更に、ピストンヘッド12のクランク
軸側の面には、ピストンヘッド12からクランク軸側に
向けて平面状に延び、互いに対向する一対の連結体20
が設けられている。図3に示す如く、連結体20はそれ
ぞれ、スカート18の端部を連結するように設けられて
いる。
ランク軸側の面には、径方向に対向する1対のスカート
18が設けられている。スカート18はピストンヘッド
12の外周に沿ってクランク軸側に向けて延びるように
形成されている。更に、ピストンヘッド12のクランク
軸側の面には、ピストンヘッド12からクランク軸側に
向けて平面状に延び、互いに対向する一対の連結体20
が設けられている。図3に示す如く、連結体20はそれ
ぞれ、スカート18の端部を連結するように設けられて
いる。
【0011】連結体20の中央部には、ピンボス22が
設けられている。ピンボス22は、連結体20の中央部
の、ピストンヘッド12から延びる略円形の領域の厚み
を他部位に比して大きく設けることにより形成されてい
る。ピンボス22の、ピストンヘッド12との接続部位
は、図1中左右両側へ拡がるように形成されている。ピ
ンボス22の中央部には、ピン穴22aが設けられてい
る。ピン穴22aにはコネクティングロッド(図示せ
ず)を連結するピストンピン(図示せず)が嵌挿され
る。
設けられている。ピンボス22は、連結体20の中央部
の、ピストンヘッド12から延びる略円形の領域の厚み
を他部位に比して大きく設けることにより形成されてい
る。ピンボス22の、ピストンヘッド12との接続部位
は、図1中左右両側へ拡がるように形成されている。ピ
ンボス22の中央部には、ピン穴22aが設けられてい
る。ピン穴22aにはコネクティングロッド(図示せ
ず)を連結するピストンピン(図示せず)が嵌挿され
る。
【0012】図2及び図4に示す如く、ピンボス22の
外側端面の、ピン穴22aの中心より図中上方の部位か
らピストンヘッド12との接続部位に至る領域(図1〜
図3に網線を付して示す領域)には、ピストンヘッド1
2側に向かうほど外側へ向かうように傾斜した補強部2
2bが設けられている。一方、ピンボス22外側端面
の、補強面22bより図中下方の部位は、ピストンヘッ
ド12の底面に対して垂直な平面となるように形成され
ている。補強部22bとピストンヘッド12の底面との
接続部位は、ピストンヘッド12の外周側へ向けて緩や
かに拡がるような曲面状に形成されている。これによ
り、内燃機関の運転時にピンボス22とピストン12と
の接続部位に生ずる応力集中が緩和されている。
外側端面の、ピン穴22aの中心より図中上方の部位か
らピストンヘッド12との接続部位に至る領域(図1〜
図3に網線を付して示す領域)には、ピストンヘッド1
2側に向かうほど外側へ向かうように傾斜した補強部2
2bが設けられている。一方、ピンボス22外側端面
の、補強面22bより図中下方の部位は、ピストンヘッ
ド12の底面に対して垂直な平面となるように形成され
ている。補強部22bとピストンヘッド12の底面との
接続部位は、ピストンヘッド12の外周側へ向けて緩や
かに拡がるような曲面状に形成されている。これによ
り、内燃機関の運転時にピンボス22とピストン12と
の接続部位に生ずる応力集中が緩和されている。
【0013】連結体20の、ピンボス22の両側の部位
には、それぞれ開口24、25が設けられている。連結
体20に開口24、25が設けられることで、ピストン
10の軽量化が図られている。内燃機関の運転時には、
燃焼室での燃焼圧がピストンヘッド12に作用し、ピス
トン10をクランク軸側に向けて押圧する。かかる押圧
力は、ピストンヘッド12から、ピンボス22のピン穴
22aに挿入されたピストンピン、及び、ピストンピン
に連結されたコネクティングロッドを介してクランク軸
に伝達される。そして、この力に対する反力は、コネク
ティングロッドからピストンピンを介してピンボス22
に作用する。従って、ピストンヘッド12のピンボス2
2が形成された部位は、燃焼室側から作用する燃焼圧に
対して、クランク軸側からピンボス22、23により支
持されていることになる。このため、ピストンヘッド1
2のピンボス22、23形成部位には、燃焼圧に起因す
る撓み変形は生じない。また、ピンボス22の間の領域
は、ピンボス22によりその両側を支持されることにな
るため、ピストンヘッド12のこの領域での燃焼圧に起
因する撓み変形は僅かである。
には、それぞれ開口24、25が設けられている。連結
体20に開口24、25が設けられることで、ピストン
10の軽量化が図られている。内燃機関の運転時には、
燃焼室での燃焼圧がピストンヘッド12に作用し、ピス
トン10をクランク軸側に向けて押圧する。かかる押圧
力は、ピストンヘッド12から、ピンボス22のピン穴
22aに挿入されたピストンピン、及び、ピストンピン
に連結されたコネクティングロッドを介してクランク軸
に伝達される。そして、この力に対する反力は、コネク
ティングロッドからピストンピンを介してピンボス22
に作用する。従って、ピストンヘッド12のピンボス2
2が形成された部位は、燃焼室側から作用する燃焼圧に
対して、クランク軸側からピンボス22、23により支
持されていることになる。このため、ピストンヘッド1
2のピンボス22、23形成部位には、燃焼圧に起因す
る撓み変形は生じない。また、ピンボス22の間の領域
は、ピンボス22によりその両側を支持されることにな
るため、ピストンヘッド12のこの領域での燃焼圧に起
因する撓み変形は僅かである。
【0014】これに対して、ピストンヘッド12のピン
ボス22より外側の部位12aは、ピンボス22から外
側へ向けて突出した片持ち梁状の構成である。このた
め、ピストンヘッド12の部位12aには、燃焼圧に起
因して大きな撓み変形が生じやすい。特に、ピストンヘ
ッド12の部位12aの、ピンボス22の中央部から延
びる部位では、ピンボス22からの突出量が大きくなる
ため、その撓み剛性は低下されている。このため、ピス
トンヘッド12に燃焼圧が作用した場合、かかる部位に
おいて大きな撓み変形が生ずることとなる。
ボス22より外側の部位12aは、ピンボス22から外
側へ向けて突出した片持ち梁状の構成である。このた
め、ピストンヘッド12の部位12aには、燃焼圧に起
因して大きな撓み変形が生じやすい。特に、ピストンヘ
ッド12の部位12aの、ピンボス22の中央部から延
びる部位では、ピンボス22からの突出量が大きくなる
ため、その撓み剛性は低下されている。このため、ピス
トンヘッド12に燃焼圧が作用した場合、かかる部位に
おいて大きな撓み変形が生ずることとなる。
【0015】ピストンヘッド12にかかる撓み変形が生
ずると、それに伴って、ピストンリングを保持するリン
グ溝14に変形が生ずる。図5に、ピストンヘッド12
に撓み変形が生ずることにより、リング溝14が変形し
た状態を示す。図5に示す如く、リング溝14が変形す
ると、リング溝14とピストンリング26との間に隙間
が生ずる。かかる隙間を経由して、潤滑油や燃焼室のガ
スが流通する結果、オイル消費やブローバイガスの増大
等の不都合を招くことになる。
ずると、それに伴って、ピストンリングを保持するリン
グ溝14に変形が生ずる。図5に、ピストンヘッド12
に撓み変形が生ずることにより、リング溝14が変形し
た状態を示す。図5に示す如く、リング溝14が変形す
ると、リング溝14とピストンリング26との間に隙間
が生ずる。かかる隙間を経由して、潤滑油や燃焼室のガ
スが流通する結果、オイル消費やブローバイガスの増大
等の不都合を招くことになる。
【0016】これに対して、本実施例のピストン10に
おいては、上述の如く、ピンボス22の外側端面に補強
部22bが設けられている。この補強部22bにより、
ピストンヘッド12の部位12aは、ピンボス22との
接続部においてピンボス22側から補強されている。こ
れにより、ピストンヘッド12の部位12aにおける撓
み剛性が向上され、ピストンヘッド12に燃焼圧が作用
した際の部位12aにおける撓み変形が抑制されてい
る。
おいては、上述の如く、ピンボス22の外側端面に補強
部22bが設けられている。この補強部22bにより、
ピストンヘッド12の部位12aは、ピンボス22との
接続部においてピンボス22側から補強されている。こ
れにより、ピストンヘッド12の部位12aにおける撓
み剛性が向上され、ピストンヘッド12に燃焼圧が作用
した際の部位12aにおける撓み変形が抑制されてい
る。
【0017】特に、補強部22bがピン穴22aの図1
中上方の領域、即ち、ピンボス22の中央部を含む領域
にわたって設けられることで、ピン穴22aを延長した
領域の図中上方に位置する、本来、撓み剛性の小さい部
位での補強が行われている。従って、本実施例において
は、ピストンヘッド12の変形を抑制する上で効果の大
きい部位に対して集中的に補強が行われることになり、
ピストンヘッド12の撓み変形が効果的に抑制されてい
る。
中上方の領域、即ち、ピンボス22の中央部を含む領域
にわたって設けられることで、ピン穴22aを延長した
領域の図中上方に位置する、本来、撓み剛性の小さい部
位での補強が行われている。従って、本実施例において
は、ピストンヘッド12の変形を抑制する上で効果の大
きい部位に対して集中的に補強が行われることになり、
ピストンヘッド12の撓み変形が効果的に抑制されてい
る。
【0018】このように、本実施例のピストン10にお
いては、補強部22bは、ピストンヘッド12の変形を
抑制する上で効果の大きい部位に設けられる。従って、
補強部22bを設けることによる、ピンボス22の肉圧
増加、即ち、ピストン10の重量増加は必要最小限度に
抑制されている。このように、本実施例によれば、ピス
トン10の重量増加を抑制しつつ、ピストンヘッド12
の変形を効果的に抑制することが可能とされている。
いては、補強部22bは、ピストンヘッド12の変形を
抑制する上で効果の大きい部位に設けられる。従って、
補強部22bを設けることによる、ピンボス22の肉圧
増加、即ち、ピストン10の重量増加は必要最小限度に
抑制されている。このように、本実施例によれば、ピス
トン10の重量増加を抑制しつつ、ピストンヘッド12
の変形を効果的に抑制することが可能とされている。
【0019】また、本実施例においては、補強部22b
は単純な斜面を設けることにより実現されている。従っ
て、補強部22bは、ピストン10の鋳造の際に用いる
金型に傾斜面を設けることにより形成することができ
る。金型へのかかる傾斜面の形成には、複雑な機械加工
は必要とされないため、補強部22bの形成に伴う金型
コストの上昇は僅かである。このように、本実施例にお
いては、製造コストの増大を招くことなく、ピストンヘ
ッド12の変形が抑制されたピストン10が実現されて
いる。
は単純な斜面を設けることにより実現されている。従っ
て、補強部22bは、ピストン10の鋳造の際に用いる
金型に傾斜面を設けることにより形成することができ
る。金型へのかかる傾斜面の形成には、複雑な機械加工
は必要とされないため、補強部22bの形成に伴う金型
コストの上昇は僅かである。このように、本実施例にお
いては、製造コストの増大を招くことなく、ピストンヘ
ッド12の変形が抑制されたピストン10が実現されて
いる。
【0020】なお、本実施例のピストン10が、セミフ
ローティング型ピストン、即ち、ピストンピンがコネク
ティングロッド小端穴(図示せず)に圧入される型式の
ピストンとして用いられる場合には、ピストンピンのピ
ン穴22aに対する回転角はコネクティングロッドの揺
動以外によっては変化しない。このため、ピストンピン
のピストンヘッド12側の面には、燃焼圧により常に大
きな圧力が作用することになる。ピストンピンに作用す
るかかる圧力が過大となると、ピストンピンに、ピン穴
22aとの間の焼き付きや、局部的な摩耗が発生するこ
とがある。
ローティング型ピストン、即ち、ピストンピンがコネク
ティングロッド小端穴(図示せず)に圧入される型式の
ピストンとして用いられる場合には、ピストンピンのピ
ン穴22aに対する回転角はコネクティングロッドの揺
動以外によっては変化しない。このため、ピストンピン
のピストンヘッド12側の面には、燃焼圧により常に大
きな圧力が作用することになる。ピストンピンに作用す
るかかる圧力が過大となると、ピストンピンに、ピン穴
22aとの間の焼き付きや、局部的な摩耗が発生するこ
とがある。
【0021】これに対して、本実施例のピストン10に
おいては、補強部22bが形成されることで、ピン穴2
2aのピストンヘッド12側の部位での長さが大きくさ
れている。図6に、かかる形状のピン穴22aと、その
形状に応じて形成されたピストンピン28の構成を示
す。ピストンピン26を図6に示す如く形成すること
で、ピストンピン26のピストンヘッド12側の部位に
おいて、ピン穴22aとの接触面積が減少され、これに
より、ピストンピンとの間の面圧が低減されている。従
って、本実施例においては、上述の如きピストンピン2
6の焼き付きや局所的な摩耗を防止することが可能とさ
れている。
おいては、補強部22bが形成されることで、ピン穴2
2aのピストンヘッド12側の部位での長さが大きくさ
れている。図6に、かかる形状のピン穴22aと、その
形状に応じて形成されたピストンピン28の構成を示
す。ピストンピン26を図6に示す如く形成すること
で、ピストンピン26のピストンヘッド12側の部位に
おいて、ピン穴22aとの接触面積が減少され、これに
より、ピストンピンとの間の面圧が低減されている。従
って、本実施例においては、上述の如きピストンピン2
6の焼き付きや局所的な摩耗を防止することが可能とさ
れている。
【0022】ところで、セミフローティング型ピストン
の組み付けの際には、ピストンピンをコネクティングロ
ッド小端穴に圧入する必要がある。かかる圧入作業は、
一方のピンボスの外側端面を、圧入作業用の支持台に押
し当てることによりピストン10を保持した状態で行わ
れる。上述の如く、本実施例のピストン10において
は、ピンボス22の外側端面の、補強部22bより図1
中下方の部位は平面状に形成されている。このため、ピ
ストン10が上記したセミフローティング型ピストンと
して用いられる場合、ピストンピンをコネクティングロ
ッド小端穴に圧入する際に、ピンボス22のかかる平面
部を支持面としてピストン10を圧入作業用の支持台上
に安定に保持することができる。従って、本実施例のピ
ストン10によれば、ピストンピンの圧入作業を容易に
行うことが可能である。
の組み付けの際には、ピストンピンをコネクティングロ
ッド小端穴に圧入する必要がある。かかる圧入作業は、
一方のピンボスの外側端面を、圧入作業用の支持台に押
し当てることによりピストン10を保持した状態で行わ
れる。上述の如く、本実施例のピストン10において
は、ピンボス22の外側端面の、補強部22bより図1
中下方の部位は平面状に形成されている。このため、ピ
ストン10が上記したセミフローティング型ピストンと
して用いられる場合、ピストンピンをコネクティングロ
ッド小端穴に圧入する際に、ピンボス22のかかる平面
部を支持面としてピストン10を圧入作業用の支持台上
に安定に保持することができる。従って、本実施例のピ
ストン10によれば、ピストンピンの圧入作業を容易に
行うことが可能である。
【0023】なお、上記実施例において、補強部22b
の傾斜角θを変化させることで、補強部22bによるピ
ストンヘッド12の補強量を調整することができる。即
ち、傾斜角θが増加されると、ピストンヘッド12の補
強部22bとの接続部位から外周縁の距離が減少される
と共に、補強部22b自体の剛性も増加され、これによ
り、ピストンヘッド12の補強が更に増強される。しか
しながら、θを増加させると、ピンボス22の肉圧が増
加し、従って、ピストン10の重量が増大するという不
利益も生ずる。従って、θの選択に当たって、両者の得
失を勘案することにより、ピストン10の重量増加を必
要最小限度に抑制しつつ、ピストンヘッド12の変形を
効率的に抑制することができる。
の傾斜角θを変化させることで、補強部22bによるピ
ストンヘッド12の補強量を調整することができる。即
ち、傾斜角θが増加されると、ピストンヘッド12の補
強部22bとの接続部位から外周縁の距離が減少される
と共に、補強部22b自体の剛性も増加され、これによ
り、ピストンヘッド12の補強が更に増強される。しか
しながら、θを増加させると、ピンボス22の肉圧が増
加し、従って、ピストン10の重量が増大するという不
利益も生ずる。従って、θの選択に当たって、両者の得
失を勘案することにより、ピストン10の重量増加を必
要最小限度に抑制しつつ、ピストンヘッド12の変形を
効率的に抑制することができる。
【0024】また、上記実施例においては、補強部22
bをピンボス22の外側端面の全幅にわたって形成する
こととしているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、少なくとも、ピンボス22の外側端面の、ピン穴
22aに対応する幅の領域のみに補強部22bを設ける
ことによっても、ピストンヘッド12の変形を効果的に
抑制することができる。即ち、上述の如く、ピストンヘ
ッド12の部位12aの撓み剛性は、ピンボス22の中
央部から外周縁に至る部位で特に小さいため、かかる部
位のみを補強するように補強部22bを設けることによ
って、ピストンヘッド12の変形を効率的に抑制するこ
とができるのである。
bをピンボス22の外側端面の全幅にわたって形成する
こととしているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、少なくとも、ピンボス22の外側端面の、ピン穴
22aに対応する幅の領域のみに補強部22bを設ける
ことによっても、ピストンヘッド12の変形を効果的に
抑制することができる。即ち、上述の如く、ピストンヘ
ッド12の部位12aの撓み剛性は、ピンボス22の中
央部から外周縁に至る部位で特に小さいため、かかる部
位のみを補強するように補強部22bを設けることによ
って、ピストンヘッド12の変形を効率的に抑制するこ
とができるのである。
【0025】この場合、上記実施例の如く補強部22b
をピンボス全幅に設けるのに比してピストン変形の抑制
効果は減じられるが、補強部22b形成部位の面積が減
少することで、ピストン10の重量増加は更に抑制され
る。従って、補強部22bの形成部位については、補強
部22bによるピストンヘッド12の変形抑制効果と、
ピストン10の重量増加とを勘案し、補強部22bが、
ピン穴22aに対応する幅の領域の少なくとも一部を含
むように、補強部22bを設ければよいことになる。
をピンボス全幅に設けるのに比してピストン変形の抑制
効果は減じられるが、補強部22b形成部位の面積が減
少することで、ピストン10の重量増加は更に抑制され
る。従って、補強部22bの形成部位については、補強
部22bによるピストンヘッド12の変形抑制効果と、
ピストン10の重量増加とを勘案し、補強部22bが、
ピン穴22aに対応する幅の領域の少なくとも一部を含
むように、補強部22bを設ければよいことになる。
【0026】次に、図7及び図8を参照して、本発明の
第2実施例であるピストン30について説明する。図7
は、ピストン30をピンボス側から見た際の正面図であ
る。また、図8は、ピストン30をスカート側から見た
際の正面図である。図7及び図8に示す如く、本実施例
のピストン30は、ピンボス42のクランク軸側端部か
ら、その軸方向全長にわたって、ピストンヘッド12側
に向かうほど外側へ向けて傾斜した補強部42bを設け
ることにより、ピストンヘッド12の補強をより強化し
た点に特徴を有している。なお、図7及び図8に示すピ
ストン30は、ピンボス42、ピン穴42a、及び補強
部42bを除いて、上記第1実施例のピストン10と同
一の構成を有している。このため、図7及び図8におい
て、図1及び図2と同様の構成部分については同一の符
号を付してその説明を省略する。
第2実施例であるピストン30について説明する。図7
は、ピストン30をピンボス側から見た際の正面図であ
る。また、図8は、ピストン30をスカート側から見た
際の正面図である。図7及び図8に示す如く、本実施例
のピストン30は、ピンボス42のクランク軸側端部か
ら、その軸方向全長にわたって、ピストンヘッド12側
に向かうほど外側へ向けて傾斜した補強部42bを設け
ることにより、ピストンヘッド12の補強をより強化し
た点に特徴を有している。なお、図7及び図8に示すピ
ストン30は、ピンボス42、ピン穴42a、及び補強
部42bを除いて、上記第1実施例のピストン10と同
一の構成を有している。このため、図7及び図8におい
て、図1及び図2と同様の構成部分については同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0027】一般に、ピストンの軽量化を図る上では、
ピストンピンの長さを減少させ得るようにピンボス間の
間隔を狭めることが好ましい。しかしながら、ピンボス
間の間隔を狭めると、ピストンヘッドの、ピンボスの外
側端面から外周縁までの距離が増加し、ピストンヘッド
のピンボスより外側の部位での撓み剛性が低下する。ま
た、フルフローティング型ピストン、即ち、ピストンピ
ンがコネクティングロッド小端穴に対して回動可能に挿
入される型式のピストンにあっては、ピストンピンがピ
ン穴から抜けるのを防止するために、ピンボスの外側か
らピストンピンにスナップリングが装着される。従っ
て、フルフローティング型ピストンにおいては、ピンボ
スの外側にスナップリングを装着するための空間を確保
する必要がある。このため、フルフローティング型ピス
トンにおいては、ピストンヘッドの、ピンボスの外側端
面から外周縁までの距離が増加し、ピストンヘッドのピ
ンボスより外側の部位での撓み剛性が低下する。
ピストンピンの長さを減少させ得るようにピンボス間の
間隔を狭めることが好ましい。しかしながら、ピンボス
間の間隔を狭めると、ピストンヘッドの、ピンボスの外
側端面から外周縁までの距離が増加し、ピストンヘッド
のピンボスより外側の部位での撓み剛性が低下する。ま
た、フルフローティング型ピストン、即ち、ピストンピ
ンがコネクティングロッド小端穴に対して回動可能に挿
入される型式のピストンにあっては、ピストンピンがピ
ン穴から抜けるのを防止するために、ピンボスの外側か
らピストンピンにスナップリングが装着される。従っ
て、フルフローティング型ピストンにおいては、ピンボ
スの外側にスナップリングを装着するための空間を確保
する必要がある。このため、フルフローティング型ピス
トンにおいては、ピストンヘッドの、ピンボスの外側端
面から外周縁までの距離が増加し、ピストンヘッドのピ
ンボスより外側の部位での撓み剛性が低下する。
【0028】このように、ピストンヘッドの撓み剛性が
低下する場合には、ピストンヘッドの撓み変形を抑制す
るため、その補強をより増強することが必要である。こ
れに対して、図7及び図8に示すピストン30において
は、ピンボス42の図中下端部から軸方向全長にわたっ
て補強部42bが設けられている。このため、補強部4
2b自体の剛性がより向上されており、これにより、ピ
ストンヘッド12の部位12aに対する補強が増強され
ている。従って、本実施例によれば、上記した如く、ピ
ストン30の軽量化を図るためにピンボス42間の間隔
を狭めた場合、あるいは、フルフローティング型ピスト
ンとして用いるために、ピンボス42をより内側に設け
る必要がある場合にも、ピストンヘッド12の撓み変形
を十分に抑制することができる。
低下する場合には、ピストンヘッドの撓み変形を抑制す
るため、その補強をより増強することが必要である。こ
れに対して、図7及び図8に示すピストン30において
は、ピンボス42の図中下端部から軸方向全長にわたっ
て補強部42bが設けられている。このため、補強部4
2b自体の剛性がより向上されており、これにより、ピ
ストンヘッド12の部位12aに対する補強が増強され
ている。従って、本実施例によれば、上記した如く、ピ
ストン30の軽量化を図るためにピンボス42間の間隔
を狭めた場合、あるいは、フルフローティング型ピスト
ンとして用いるために、ピンボス42をより内側に設け
る必要がある場合にも、ピストンヘッド12の撓み変形
を十分に抑制することができる。
【0029】なお、フルフローティング型ピストンの組
み付けにおいては、ピストンピンをコネクティングロッ
ド小端穴に圧入することが不要であり、従って、ピスト
ンピンの圧入の際にピストンを保持するための平面部
を、ピンボスの外側端面に設ける必要はない。このた
め、フルフローティング型ピストンにおいては、本実施
例の如く、ピンボス全体に補強部を設けても、その組み
付けに支障が生ずることはない。
み付けにおいては、ピストンピンをコネクティングロッ
ド小端穴に圧入することが不要であり、従って、ピスト
ンピンの圧入の際にピストンを保持するための平面部
を、ピンボスの外側端面に設ける必要はない。このた
め、フルフローティング型ピストンにおいては、本実施
例の如く、ピンボス全体に補強部を設けても、その組み
付けに支障が生ずることはない。
【0030】また、本実施例においても、上記第1実施
例の場合と同様に、ピンボス42の中心部のピン穴22
aの径に相当する幅の部位にのみ補強部を設けることに
よって、ピストン30の重量増加を抑制しつつ、ピスト
ンヘッド12の変形を効率的に抑制することができる。
例の場合と同様に、ピンボス42の中心部のピン穴22
aの径に相当する幅の部位にのみ補強部を設けることに
よって、ピストン30の重量増加を抑制しつつ、ピスト
ンヘッド12の変形を効率的に抑制することができる。
【0031】なお、シリンダブロックに複数のシリンダ
が直列に形成された直列型多気筒内燃機関においては、
これら直列シリンダの両端部では冷却を十分に行うこと
ができるのに対して、シリンダ間には十分な量の冷却水
を供給することが困難である。このため、両端に設けら
れたシリンダに配設されるピストンについては、シリン
ダ配列の外側に位置する側の側面は比較的低温に維持さ
れるのに対して、シリンダ配列の内側に位置する側の側
面は比較的高温となる。直列型多気筒内燃機関において
は、ピストンは、ピンボスがシリンダの配列方向に対向
するように配置される。従って、上記ピストンにおいて
は、一方のピンボス側と他方のピンボス側との間に温度
差が生ずることになる。ピストンヘッドの変形は、上記
した燃焼圧に起因して生ずる他、ピストンの温度上昇に
よっても生ずる。従って、上述の如く、ピストンの各ピ
ンボス側での温度が異なる場合、ピストンヘッドの変形
抑制効果を両側で同等に得るためのピストンヘッドの補
強量を、低温側では、高温側に比して小さくすることが
できる。従って、低温側のピンボスでは、補強部による
補強量を小さくすることで重量増加を抑制し、高温側の
ピンボスでは、補強部による補強量を大きくすることで
変形抑制効果を高めることにより、重量増加を必要最小
限に抑制しつつ、ピストンヘッドの変形を効率的に抑制
することができる。
が直列に形成された直列型多気筒内燃機関においては、
これら直列シリンダの両端部では冷却を十分に行うこと
ができるのに対して、シリンダ間には十分な量の冷却水
を供給することが困難である。このため、両端に設けら
れたシリンダに配設されるピストンについては、シリン
ダ配列の外側に位置する側の側面は比較的低温に維持さ
れるのに対して、シリンダ配列の内側に位置する側の側
面は比較的高温となる。直列型多気筒内燃機関において
は、ピストンは、ピンボスがシリンダの配列方向に対向
するように配置される。従って、上記ピストンにおいて
は、一方のピンボス側と他方のピンボス側との間に温度
差が生ずることになる。ピストンヘッドの変形は、上記
した燃焼圧に起因して生ずる他、ピストンの温度上昇に
よっても生ずる。従って、上述の如く、ピストンの各ピ
ンボス側での温度が異なる場合、ピストンヘッドの変形
抑制効果を両側で同等に得るためのピストンヘッドの補
強量を、低温側では、高温側に比して小さくすることが
できる。従って、低温側のピンボスでは、補強部による
補強量を小さくすることで重量増加を抑制し、高温側の
ピンボスでは、補強部による補強量を大きくすることで
変形抑制効果を高めることにより、重量増加を必要最小
限に抑制しつつ、ピストンヘッドの変形を効率的に抑制
することができる。
【0032】なお、上記第1及び第2実施例において
は、斜面22b、42bにより請求項1記載の補強手段
が実現されている。しかしながら、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、ピストンヘッドの材料強
度を補強することによって、上記した補強手段を実現す
ることとしてもよい。
は、斜面22b、42bにより請求項1記載の補強手段
が実現されている。しかしながら、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、ピストンヘッドの材料強
度を補強することによって、上記した補強手段を実現す
ることとしてもよい。
【0033】図9に、ピストンヘッドに補強板を設ける
ことにより、ピストンヘッドの補強を実現された実施例
を示す。図9に示すピストン50において、ピストンヘ
ッド52のピンボス54より外側の部位52aに鋳鉄製
あるいは鋼製の補強板56が埋設されている。なお、補
強板56は、部位52aの、少なくともピン穴54aに
対応する領域を含む部位に設けられている。一般に、鋳
鉄あるいは鋼は、ピストンの構成材料であるアルミ合金
に比して高い剛性を有している。このため、ピストンヘ
ッド52の部位52aに補強板56を設けることで、ピ
ストンヘッド52の部位52aにおける撓み剛性が向上
され、これにより、ピストンヘッド52の変形が抑制さ
れている。なお、図9に示す如き構成は、例えば、ピス
トン50を鋳造する際に、ピストンヘッド52に補強板
56を鋳込むことにより実現することができる。
ことにより、ピストンヘッドの補強を実現された実施例
を示す。図9に示すピストン50において、ピストンヘ
ッド52のピンボス54より外側の部位52aに鋳鉄製
あるいは鋼製の補強板56が埋設されている。なお、補
強板56は、部位52aの、少なくともピン穴54aに
対応する領域を含む部位に設けられている。一般に、鋳
鉄あるいは鋼は、ピストンの構成材料であるアルミ合金
に比して高い剛性を有している。このため、ピストンヘ
ッド52の部位52aに補強板56を設けることで、ピ
ストンヘッド52の部位52aにおける撓み剛性が向上
され、これにより、ピストンヘッド52の変形が抑制さ
れている。なお、図9に示す如き構成は、例えば、ピス
トン50を鋳造する際に、ピストンヘッド52に補強板
56を鋳込むことにより実現することができる。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ピストン
ヘッドの低剛性の部位を補強することができる。これに
より、ピストンヘッドの変形を効果的に抑制することが
できる。
ヘッドの低剛性の部位を補強することができる。これに
より、ピストンヘッドの変形を効果的に抑制することが
できる。
【図1】本発明の一実施例であるピストンをピンボス側
から見た際の正面図である。
から見た際の正面図である。
【図2】本実施例のピストンをスカート側から見た際の
正面図である。
正面図である。
【図3】本実施例のピストンをクランク軸側底面からみ
た際の図である。
た際の図である。
【図4】本実施例のピストンを図1に示す直線IV-IV に
沿って切断した際の断面図である。
沿って切断した際の断面図である。
【図5】本実施例においてピストンヘッドに撓み変形が
生じた状態でのリング溝及びピストンリングを示す図で
ある。
生じた状態でのリング溝及びピストンリングを示す図で
ある。
【図6】本実施例におけるピン穴及びピストンピンの形
状を示す図である。
状を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例であるピストンをピンボス
側から見た際の正面図である。
側から見た際の正面図である。
【図8】本実施例のピストンをスカート側から見た際の
正面図である。
正面図である。
【図9】ピストンヘッドに補強板を埋設することにより
ピストンヘッドの補強がなされたピストンの断面部分図
である。
ピストンヘッドの補強がなされたピストンの断面部分図
である。
10、30、50 ピストン 12、52 ピストンヘッド 22、42、54 ピンボス 22a、42a、54a ピン穴 22b、42b 補強部 56 補強板
Claims (1)
- 【請求項1】 中央部にピン穴を備え、ピストンヘッド
の外周縁より内側に設けられたピンボスを有する内燃機
関用ピストンにおいて、 前記ピン穴に対応し、前記ピンボスより前記ピストンヘ
ッドの外周縁に至る間の部位を補強する補強手段を備え
ることを特徴とする内燃機関用ピストン。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8149406A JPH09329056A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 内燃機関用ピストン |
| US08/868,517 US5839407A (en) | 1996-06-11 | 1997-06-04 | Piston of internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8149406A JPH09329056A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 内燃機関用ピストン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09329056A true JPH09329056A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15474440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8149406A Pending JPH09329056A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 内燃機関用ピストン |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5839407A (ja) |
| JP (1) | JPH09329056A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1133700A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-09 | Hino Motors Ltd | 異種金属の鋳ぐるみ構造 |
| JP2016525655A (ja) * | 2013-07-29 | 2016-08-25 | フェデラル−モーグル ニュルンベルグ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 軽量構造のディーゼルピストン |
| CN107842437A (zh) * | 2011-06-29 | 2018-03-27 | 费德罗-莫格尔公司 | 具有位于冠部下方的支撑结构的活塞 |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6119647A (en) * | 1999-09-24 | 2000-09-19 | Dana Corporation | Piston with blow-by pressure relief |
| JP2002332912A (ja) * | 2001-04-30 | 2002-11-22 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関用ピストン |
| JP4333693B2 (ja) * | 2006-05-22 | 2009-09-16 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関用ピストンおよび内燃機関 |
| DE102007020447A1 (de) * | 2007-04-27 | 2008-10-30 | Mahle International Gmbh | Kolben für einen Verbrennungsmotor |
| DE102007058789A1 (de) * | 2007-12-06 | 2009-06-10 | Federal-Mogul Nürnberg GmbH | Gusskolben mit Stützrippen und Verfahren zur Herstellung eines solchen Kolbens |
| DE102009032379A1 (de) * | 2008-08-13 | 2010-02-18 | Mahle International Gmbh | Kolben für einen Verbrennungsmotor |
| JP5008627B2 (ja) * | 2008-09-17 | 2012-08-22 | 本田技研工業株式会社 | ピストンおよびその製造方法 |
| DE102009059056A1 (de) * | 2009-12-18 | 2011-06-22 | MAHLE International GmbH, 70376 | Kolben für einen Verbrennungsmotor |
| US8437914B2 (en) | 2010-05-18 | 2013-05-07 | Ford Global Technologies | Electric motor enhanced driveability in vehicle handling and stability control events |
| US20160245223A1 (en) * | 2013-10-14 | 2016-08-25 | Ks Kolbenschmidt Gmbh | Piston for an internal combustion engine, and production method therefor |
| MX2018002879A (es) * | 2015-10-13 | 2018-06-18 | Ks Kolbenschmidt Gmbh | Falda de piston centralmente soportada. |
| DE102016204830A1 (de) | 2016-03-23 | 2017-09-28 | Federal-Mogul Nürnberg GmbH | Kolben für einen Verbrennungsmotor |
| DE102018209455A1 (de) * | 2018-06-13 | 2019-12-19 | Federal-Mogul Nürnberg GmbH | Gegossener Kolben für einen Verbrennungsmotor, aus einem Material auf Eisenbasis |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS593122Y2 (ja) * | 1979-08-09 | 1984-01-28 | 本田技研工業株式会社 | ピストンの給油装置 |
| BR9001916A (pt) * | 1990-04-20 | 1991-11-12 | Metal Leve Sa | Processo de obtencao de embolo refrigerado e embolo refrigerado |
| JP2656145B2 (ja) * | 1990-09-21 | 1997-09-24 | 浜松ホトニクス株式会社 | 赤外線撮像装置 |
| BR9005376A (pt) * | 1990-10-18 | 1992-06-16 | Metal Leve Sa | Embolo bipartido com fechamento postico de galeria e processo para sua obtencao |
| CA2099277A1 (en) * | 1991-11-29 | 1993-05-30 | Willibald Gustav Berlinger | Piston assembly having a wrist pin bolted therein |
| JPH06249061A (ja) * | 1993-02-19 | 1994-09-06 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のピストン構造 |
| US5549034A (en) * | 1995-10-06 | 1996-08-27 | Chrysler Corporation | Wrist pin for piston and connecting rod assembly |
-
1996
- 1996-06-11 JP JP8149406A patent/JPH09329056A/ja active Pending
-
1997
- 1997-06-04 US US08/868,517 patent/US5839407A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1133700A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-09 | Hino Motors Ltd | 異種金属の鋳ぐるみ構造 |
| CN107842437A (zh) * | 2011-06-29 | 2018-03-27 | 费德罗-莫格尔公司 | 具有位于冠部下方的支撑结构的活塞 |
| JP2016525655A (ja) * | 2013-07-29 | 2016-08-25 | フェデラル−モーグル ニュルンベルグ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 軽量構造のディーゼルピストン |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5839407A (en) | 1998-11-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH09329056A (ja) | 内燃機関用ピストン | |
| JP2010209862A (ja) | 内燃機関のピストン | |
| JPH06235349A (ja) | 湿式シリンダライナ | |
| JPH06330808A (ja) | 水冷式エンジンのシリンダブロック構造 | |
| JP3582303B2 (ja) | エンジンのシリンダブロック構造 | |
| JPS5851387Y2 (ja) | 内燃機関のピストン | |
| JP3527777B2 (ja) | シリンダブロック構造 | |
| JPS6318770Y2 (ja) | ||
| JPH0160664B2 (ja) | ||
| JP2002097997A (ja) | 多気筒内燃機関のシリンダブロック | |
| JPH08303295A (ja) | エンジンのシリンダブロック | |
| JPS59126051A (ja) | シリンダヘツド | |
| JP2001159369A (ja) | エンジンの冷却構造 | |
| JP2792301B2 (ja) | 内燃機関のシリンダ構造 | |
| JP3191642B2 (ja) | 内燃機関のピストン | |
| JPS6126565Y2 (ja) | ||
| JPH10252551A (ja) | エンジンのシリンダブロック構造 | |
| JPH01247743A (ja) | シリンダブロック | |
| JP2005214074A (ja) | シリンダブロック | |
| JP2005188303A (ja) | エンジンのピストン構造 | |
| JPS6218678Y2 (ja) | ||
| JP2564523B2 (ja) | 2サイクルエンジンのシリンダ | |
| JP2005133688A (ja) | エンジン | |
| JPH0430361Y2 (ja) | ||
| JPH07238863A (ja) | 内燃機関用ピストン |