JPH0996244A - エンジンのシリンダブロック - Google Patents
エンジンのシリンダブロックInfo
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- JPH0996244A JPH0996244A JP27707495A JP27707495A JPH0996244A JP H0996244 A JPH0996244 A JP H0996244A JP 27707495 A JP27707495 A JP 27707495A JP 27707495 A JP27707495 A JP 27707495A JP H0996244 A JPH0996244 A JP H0996244A
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- Japan
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- cylinder
- cooling water
- cylinder block
- water jacket
- cylinders
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F1/16—Cylinder liners of wet type
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 多気筒エンジンのウエット形のシリンダブロ
ックにおいて、各シリンダを均一な温度に冷却する。 【解決手段】 シリンダブロック本体3のウォータジャ
ケット4内に、シリンダバレル11a ,11b ,11c を突出
させ、その突出長さla,lb,lcをla>lb>lcとする。シ
リンダバレル11a ,11b ,11c に、シリンダライナ15a
,15b ,15c を圧入し、その冷却水との接触長さLa,L
b,LcをLa<Lb<Lcとしてシリンダ2a,2b,2cを形成す
る。これにより、冷却水温度が低い冷却水入口8に近い
シリンダライナ15a では冷却水との接触面積が小さくな
り、冷却水温度が上昇する冷却水入口8から離れたシリ
ンダライナ15b ,15c では冷却水との接触面積が大きく
なるので、ウォータジャケット4内の冷却水の温度分布
に応じて、シリンダ2a,2b,2cの放熱量を等しくして、
これらを均一な温度に冷却することができる。
ックにおいて、各シリンダを均一な温度に冷却する。 【解決手段】 シリンダブロック本体3のウォータジャ
ケット4内に、シリンダバレル11a ,11b ,11c を突出
させ、その突出長さla,lb,lcをla>lb>lcとする。シ
リンダバレル11a ,11b ,11c に、シリンダライナ15a
,15b ,15c を圧入し、その冷却水との接触長さLa,L
b,LcをLa<Lb<Lcとしてシリンダ2a,2b,2cを形成す
る。これにより、冷却水温度が低い冷却水入口8に近い
シリンダライナ15a では冷却水との接触面積が小さくな
り、冷却水温度が上昇する冷却水入口8から離れたシリ
ンダライナ15b ,15c では冷却水との接触面積が大きく
なるので、ウォータジャケット4内の冷却水の温度分布
に応じて、シリンダ2a,2b,2cの放熱量を等しくして、
これらを均一な温度に冷却することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエットライナ形
のエンジンのシリンダブロックの改良に関するものであ
る。
のエンジンのシリンダブロックの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のウエットライナ形のシリンダブロ
ックの一例について、図2および図3を用いて説明す
る。図2および図3に示すように、シリンダブロック1
は、3つのシリンダ2a,2b,2cを有する直列3気筒エン
ジン用のオープンデッキ形のシリンダブロックであり、
シリンダブロック本体3には、3つのシリンダ2a,2b,
2cの周囲にウォータジャケット4が一体的に形成され、
シリンダヘッド取付面5で開口されている。
ックの一例について、図2および図3を用いて説明す
る。図2および図3に示すように、シリンダブロック1
は、3つのシリンダ2a,2b,2cを有する直列3気筒エン
ジン用のオープンデッキ形のシリンダブロックであり、
シリンダブロック本体3には、3つのシリンダ2a,2b,
2cの周囲にウォータジャケット4が一体的に形成され、
シリンダヘッド取付面5で開口されている。
【0003】ウォータジャケット4内には、円筒状の3
つのシリンダバレル6が突出されており、隣接するシリ
ンダバレル6が互いに結合されている。そして、それぞ
れのシリンダバレル6にシリンダライナ7が圧入され
て、3つのシリンダ2a,2b,2cが形成されている。シリ
ンダブロック本体3のシリンダ2a側の端部にはウォータ
ジャケット4に連通する冷却水入口8が設けられてい
る。なお、図中、9はクランクシャフトジャーナルであ
る。
つのシリンダバレル6が突出されており、隣接するシリ
ンダバレル6が互いに結合されている。そして、それぞ
れのシリンダバレル6にシリンダライナ7が圧入され
て、3つのシリンダ2a,2b,2cが形成されている。シリ
ンダブロック本体3のシリンダ2a側の端部にはウォータ
ジャケット4に連通する冷却水入口8が設けられてい
る。なお、図中、9はクランクシャフトジャーナルであ
る。
【0004】そして、ウォータポンプ(図示せず)によ
って圧送され、ラジエータ(図示せず)によって冷却さ
れた冷却水を冷却水入口8からウォータジャケット4内
に導入して、3つのシリンダ2a,2b,2cを一定の温度に
冷却するようにしている。このとき、ウエットライナ形
のシリンダブロック1では、燃焼室に近く高温となりや
すいシリンダライナ7の上部がウォータジャケット4内
の冷却水に直接接触するので、冷却効率に優れている。
って圧送され、ラジエータ(図示せず)によって冷却さ
れた冷却水を冷却水入口8からウォータジャケット4内
に導入して、3つのシリンダ2a,2b,2cを一定の温度に
冷却するようにしている。このとき、ウエットライナ形
のシリンダブロック1では、燃焼室に近く高温となりや
すいシリンダライナ7の上部がウォータジャケット4内
の冷却水に直接接触するので、冷却効率に優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシリンダブロック1では、次のような問題がある。
ラジエータによって冷却された冷却水は、ウォータポン
プで圧送され、冷却水入口8からウォータジャケット4
内に導入されて、3つのシリンダ2a,2b,2cを順次冷却
する。このとき、冷却水入口8に最も近いシリンダ2aで
は、比較的低温の冷却水に対して熱交換が行われるが、
冷却水入口8から離れるにつれて冷却水温度が上昇する
ため、シリンダ2a,2b,2cの順で放熱量が低下する。し
たがって、シリンダ温度は、シリンダ2a,2b,2cの順で
高くなり、シリンダ2a,2b,2c間でばらつきが生じるこ
とになり、エンジン出力を低下させ、また、熱歪みによ
ってオイルクリアランスが増大して潤滑油の消費量を増
加させるという問題を生じる。
来のシリンダブロック1では、次のような問題がある。
ラジエータによって冷却された冷却水は、ウォータポン
プで圧送され、冷却水入口8からウォータジャケット4
内に導入されて、3つのシリンダ2a,2b,2cを順次冷却
する。このとき、冷却水入口8に最も近いシリンダ2aで
は、比較的低温の冷却水に対して熱交換が行われるが、
冷却水入口8から離れるにつれて冷却水温度が上昇する
ため、シリンダ2a,2b,2cの順で放熱量が低下する。し
たがって、シリンダ温度は、シリンダ2a,2b,2cの順で
高くなり、シリンダ2a,2b,2c間でばらつきが生じるこ
とになり、エンジン出力を低下させ、また、熱歪みによ
ってオイルクリアランスが増大して潤滑油の消費量を増
加させるという問題を生じる。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、各シリンダ毎に冷却効率を調整することができ
るエンジンのシリンダブロックを提供することを目的と
する。
であり、各シリンダ毎に冷却効率を調整することができ
るエンジンのシリンダブロックを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、ウォータジャケット内に
突出したシリンダバレルにシリンダライナを圧入したウ
エットライナ形の多気筒エンジンのシリンダブロックに
おいて、前記シリンダバレルは、各シリンダ毎に前記ウ
ォータジャケット内の突出長さが異なっていることを特
徴とする。
めに、請求項1に係る発明は、ウォータジャケット内に
突出したシリンダバレルにシリンダライナを圧入したウ
エットライナ形の多気筒エンジンのシリンダブロックに
おいて、前記シリンダバレルは、各シリンダ毎に前記ウ
ォータジャケット内の突出長さが異なっていることを特
徴とする。
【0008】この構成により、シリンダバレルのウォー
タジャケット内の突出長さに応じて、シリンダライナと
冷却水との接触面積が変化して、シリンダの冷却効率が
変化する。
タジャケット内の突出長さに応じて、シリンダライナと
冷却水との接触面積が変化して、シリンダの冷却効率が
変化する。
【0009】請求項2に係る発明は、上記請求項1の構
成に加えて、ウォータジャケットの冷却水入口により近
いシリンダバレルのウォータジャケット内の突出長さを
長くしたことを特徴とする。
成に加えて、ウォータジャケットの冷却水入口により近
いシリンダバレルのウォータジャケット内の突出長さを
長くしたことを特徴とする。
【0010】この構成により、冷却水入口に近いシリン
ダライナでは、冷却水との接触面積が小さくなって放熱
量が小さくなり、冷却水入口から離れたシリンダライナ
では、冷却水との接触面積が大きくなって放熱量が大き
くなる。
ダライナでは、冷却水との接触面積が小さくなって放熱
量が小さくなり、冷却水入口から離れたシリンダライナ
では、冷却水との接触面積が大きくなって放熱量が大き
くなる。
【0011】また、請求項3に係る発明は、上記請求項
1または2の構成に加えて、ウォータジャケット内の突
出長さが最長のシリンダバレルの先端部は、上死点にあ
るピストンのオイルリングの位置とほぼ同じ位置まで延
びていることを特徴とする。
1または2の構成に加えて、ウォータジャケット内の突
出長さが最長のシリンダバレルの先端部は、上死点にあ
るピストンのオイルリングの位置とほぼ同じ位置まで延
びていることを特徴とする。
【0012】この構成により、シリンダライナの上死点
にあるピストンのオイルリングが位置する部位から燃焼
室よりの部位に冷却水が直接接触する。
にあるピストンのオイルリングが位置する部位から燃焼
室よりの部位に冷却水が直接接触する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態に係るシ
リンダブロックは、図2および図3に示す従来例に対し
て、シリンダバレルおよびシリンダライナが異なる以外
は概して同様の構造であるから、図2および図3に示す
ものと同様の部分には同一の番号を付して異なる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態に係るシ
リンダブロックは、図2および図3に示す従来例に対し
て、シリンダバレルおよびシリンダライナが異なる以外
は概して同様の構造であるから、図2および図3に示す
ものと同様の部分には同一の番号を付して異なる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0014】図1に示すように、本実施形態に係るシリ
ンダブロック10は、3つのシリンダ2a,2b,2cを有する
直列3気筒エンジン用のオープンデッキ形のシリンダブ
ロックであり、シリンダブロック本体3には、3つのシ
リンダ2a,2b,2cの周囲にウォータジャケット4が一体
的に形成され、シリンダヘッド取付面5で開口されてい
る。
ンダブロック10は、3つのシリンダ2a,2b,2cを有する
直列3気筒エンジン用のオープンデッキ形のシリンダブ
ロックであり、シリンダブロック本体3には、3つのシ
リンダ2a,2b,2cの周囲にウォータジャケット4が一体
的に形成され、シリンダヘッド取付面5で開口されてい
る。
【0015】ウォータジャケット4内には、円筒状の3
つのシリンダバレル11a ,11b ,11c が突出されてい
る。3つのシリンダバレル11a ,11b ,11c のウォータ
ジャケット4内の突出長さla,lb,lcはそれぞれ異なっ
ており、冷却水入口8に最も近い位置にあるシリンダバ
レル11a の突出長さlaが最長で、冷却水入口8から離れ
るにしたがって短くなり、冷却水入口から最も離れた位
置にあるシリンダバレル11c の突出長さlcが最短となっ
ている(la>lb>lc)。そして、突出長さlaが最長のシ
リンダバレル11a の先端部は、シリンダ2aに嵌装される
ピストン12が図に示す上死点にあるときのオイルリング
13(最下部に位置するピストンリング)の位置とほぼ同
じ位置まで延ばされている。なお、図中、14はコンプレ
ッションリングである。また、隣接するシリンダバレル
11a ,11b ,11c の基端部は互いに結合されている。
つのシリンダバレル11a ,11b ,11c が突出されてい
る。3つのシリンダバレル11a ,11b ,11c のウォータ
ジャケット4内の突出長さla,lb,lcはそれぞれ異なっ
ており、冷却水入口8に最も近い位置にあるシリンダバ
レル11a の突出長さlaが最長で、冷却水入口8から離れ
るにしたがって短くなり、冷却水入口から最も離れた位
置にあるシリンダバレル11c の突出長さlcが最短となっ
ている(la>lb>lc)。そして、突出長さlaが最長のシ
リンダバレル11a の先端部は、シリンダ2aに嵌装される
ピストン12が図に示す上死点にあるときのオイルリング
13(最下部に位置するピストンリング)の位置とほぼ同
じ位置まで延ばされている。なお、図中、14はコンプレ
ッションリングである。また、隣接するシリンダバレル
11a ,11b ,11c の基端部は互いに結合されている。
【0016】シリンダバレル11a ,11b ,11c には、そ
れぞれシリンダライナ15a ,15b ,15c が圧入されて、
3つのシリンダ2a,2b,2cが形成されている。シリンダ
ライナ15a ,15b ,15c は、その外周に形成された肩部
16a ,16b ,16c をシリンダバレル11a ,11b ,11c の
先端部に当接させて軸方向に位置決めされている。そし
て、シリンダライナ15a ,15b ,15c のウォータジャケ
ット4内の冷却水との軸方向の接触長さLa,Lb,Lcは、
シリンダバレル11a ,11b ,11c のウォータジャケット
4内の突出長さla,lb,lcに対応して、それぞれ異なっ
ており、冷却水入口8に最も近い位置にあるシリンダラ
イナ15a の接触長さLaが最短で、冷却水入口8から離れ
るにしたがって長くなり、冷却水入口から最も離れた位
置にあるシリンダライナ15c の接触長さLcが最長となっ
ている(La<Lb<Lc)。ここで、接触長さLaが最短のシ
リンダライナ15a の冷却水との接触部は、シリンダヘッ
ド取付面5から、上死点にあるピストン12のオイルリン
グ13の位置とほぼ同じ位置まで延びている。
れぞれシリンダライナ15a ,15b ,15c が圧入されて、
3つのシリンダ2a,2b,2cが形成されている。シリンダ
ライナ15a ,15b ,15c は、その外周に形成された肩部
16a ,16b ,16c をシリンダバレル11a ,11b ,11c の
先端部に当接させて軸方向に位置決めされている。そし
て、シリンダライナ15a ,15b ,15c のウォータジャケ
ット4内の冷却水との軸方向の接触長さLa,Lb,Lcは、
シリンダバレル11a ,11b ,11c のウォータジャケット
4内の突出長さla,lb,lcに対応して、それぞれ異なっ
ており、冷却水入口8に最も近い位置にあるシリンダラ
イナ15a の接触長さLaが最短で、冷却水入口8から離れ
るにしたがって長くなり、冷却水入口から最も離れた位
置にあるシリンダライナ15c の接触長さLcが最長となっ
ている(La<Lb<Lc)。ここで、接触長さLaが最短のシ
リンダライナ15a の冷却水との接触部は、シリンダヘッ
ド取付面5から、上死点にあるピストン12のオイルリン
グ13の位置とほぼ同じ位置まで延びている。
【0017】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。
ついて次に説明する。
【0018】ウォータポンプ(図示せず)によって圧送
され、ラジエータ(図示せず)によって冷却された冷却
水を冷却水入口8からウォータジャケット4内に導入し
て、3つのシリンダ2a,2b,2cを順次一定の温度に冷却
する。このとき、冷却水入口8に最も近いシリンダ2aで
は、比較的低温の冷却水に対して熱交換が行われるが、
冷却水入口8から離れるにつれて冷却水温度が上昇し、
冷却水入口8から最も離れたシリンダ2cの周囲の冷却水
温が最も高温となる。
され、ラジエータ(図示せず)によって冷却された冷却
水を冷却水入口8からウォータジャケット4内に導入し
て、3つのシリンダ2a,2b,2cを順次一定の温度に冷却
する。このとき、冷却水入口8に最も近いシリンダ2aで
は、比較的低温の冷却水に対して熱交換が行われるが、
冷却水入口8から離れるにつれて冷却水温度が上昇し、
冷却水入口8から最も離れたシリンダ2cの周囲の冷却水
温が最も高温となる。
【0019】これに対して、シリンダライナ15a ,15b
,15c が直接冷却水に接触する接触長さは、La<Lb<L
cとなっているので、シリンダ2a,2b,2cの熱交換効率
は、冷却水入口8に最も近いシリンダ2aが最小で、次い
でシリンダ2b、そして、冷却水入口8から最も離れたシ
リンダ2cが最大となっている。よって、ウォータジャケ
ット4内の冷却水の温度分布に応じて各シリンダ2a,2
b,2cの放熱量を等しくすることができ、シリンダ2a,2
b,2cを均一な温度に冷却することができる。
,15c が直接冷却水に接触する接触長さは、La<Lb<L
cとなっているので、シリンダ2a,2b,2cの熱交換効率
は、冷却水入口8に最も近いシリンダ2aが最小で、次い
でシリンダ2b、そして、冷却水入口8から最も離れたシ
リンダ2cが最大となっている。よって、ウォータジャケ
ット4内の冷却水の温度分布に応じて各シリンダ2a,2
b,2cの放熱量を等しくすることができ、シリンダ2a,2
b,2cを均一な温度に冷却することができる。
【0020】ここで、冷却水との接触長さLaが最短のシ
リンダライナ15a では、燃焼によって最も高温となりや
すい、燃焼室よりのシリンダヘッド取付面5から上死点
にあるピストン12の最下部のピストンリングであるオイ
ルリング13の位置までの間の部位を冷却水と直接接触さ
せることにより、充分な放熱量を確保することができ
る。
リンダライナ15a では、燃焼によって最も高温となりや
すい、燃焼室よりのシリンダヘッド取付面5から上死点
にあるピストン12の最下部のピストンリングであるオイ
ルリング13の位置までの間の部位を冷却水と直接接触さ
せることにより、充分な放熱量を確保することができ
る。
【0021】その結果、各シリンダ2a,2b,2c間の温度
のばらつきを小さくすることができ、エンジン出力を向
上させ、また、熱歪みによるオイルクリアランスの増大
を防止して潤滑油の消費量を低減させることができる。
さらに、シリンダブロック10は、従来のものに対して、
シリンダバレルおよびシリンダブロックの形状を変更す
るのみで、大幅なコスト、重量増なしに容易に製造する
ことができる。
のばらつきを小さくすることができ、エンジン出力を向
上させ、また、熱歪みによるオイルクリアランスの増大
を防止して潤滑油の消費量を低減させることができる。
さらに、シリンダブロック10は、従来のものに対して、
シリンダバレルおよびシリンダブロックの形状を変更す
るのみで、大幅なコスト、重量増なしに容易に製造する
ことができる。
【0022】なお、上記実施形態では、冷却水入口8か
らの距離に応じてシリンダ2a,2b,2cの順で熱交換効率
が低くなるようにしているが、これに限らず、各シリン
ダバレル11a ,11b ,11c のウォータジャケット4内の
突出長さla,lb,lcを調整することにより、各シリンダ
2a,2b,2c毎に自由に熱交換効率を設定することができ
る。
らの距離に応じてシリンダ2a,2b,2cの順で熱交換効率
が低くなるようにしているが、これに限らず、各シリン
ダバレル11a ,11b ,11c のウォータジャケット4内の
突出長さla,lb,lcを調整することにより、各シリンダ
2a,2b,2c毎に自由に熱交換効率を設定することができ
る。
【0023】また、本実施形態では、一例として直列3
気筒エンジン用のオープンデッキ形のシリンダブロック
について説明しているが、本発明はこれに限らず、複数
のシリンダが直列に配置された多気筒エンジン(V型エ
ンジンを含む)であれば同様に適用することができ、ま
た、オープンデッキ形に限らずクローズドデッキ形のシ
リンダブロックにも適用することもできる。
気筒エンジン用のオープンデッキ形のシリンダブロック
について説明しているが、本発明はこれに限らず、複数
のシリンダが直列に配置された多気筒エンジン(V型エ
ンジンを含む)であれば同様に適用することができ、ま
た、オープンデッキ形に限らずクローズドデッキ形のシ
リンダブロックにも適用することもできる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係るシリンダブロックによれば、シリンダバレルのウォ
ータジャケット内の突出長さに応じて、各シリンダのシ
リンダライナと冷却水との接触面積が変化するので、各
シリンダ毎に冷却効率を調整することができる。
係るシリンダブロックによれば、シリンダバレルのウォ
ータジャケット内の突出長さに応じて、各シリンダのシ
リンダライナと冷却水との接触面積が変化するので、各
シリンダ毎に冷却効率を調整することができる。
【0025】請求項2の発明に係るシリンダブロックに
よれば、冷却水入口に近いシリンダライナでは、冷却水
温度が低いので冷却水との接触面積を小さくし、冷却水
入口から離れたシリンダライナでは、冷却水温度が高く
なるので冷却水との接触面積を大きくすることによっ
て、各シリンダの温度を均一となるように冷却すること
ができ、エンジン出力を向上させ、また、熱歪みによる
オイルクリアランスの増大を防止して潤滑油の消費量を
低減させることができる。
よれば、冷却水入口に近いシリンダライナでは、冷却水
温度が低いので冷却水との接触面積を小さくし、冷却水
入口から離れたシリンダライナでは、冷却水温度が高く
なるので冷却水との接触面積を大きくすることによっ
て、各シリンダの温度を均一となるように冷却すること
ができ、エンジン出力を向上させ、また、熱歪みによる
オイルクリアランスの増大を防止して潤滑油の消費量を
低減させることができる。
【0026】また、請求項3の発明に係るシリンダブロ
ックによれば、シリンダライナの上死点にあるピストン
のオイルリングが位置する部位から燃焼室よりの部位に
冷却水に直接接触させることにより、燃焼によって最も
高温となりやすい部分を確実に冷却することができる。
ックによれば、シリンダライナの上死点にあるピストン
のオイルリングが位置する部位から燃焼室よりの部位に
冷却水に直接接触させることにより、燃焼によって最も
高温となりやすい部分を確実に冷却することができる。
【図1】本発明の一実施形態の側面の縦断面図である。
【図2】従来のオープンデッキ・ウエットライナ形のシ
リンダブロックの平面図である。
リンダブロックの平面図である。
【図3】図2のA−A線による縦断面図である。
2a,2b,2c シリンダ 4 ウォータジャケット 8 冷却水入口 10 シリンダブロック 11a,11b,11c シリンダバレル 12 ピストン 13 オイルリング 15a,15b,15c シリンダライナ la,lb,lc 突出長さ
Claims (3)
- 【請求項1】 ウォータジャケット内に突出したシリン
ダバレルにシリンダライナを圧入したウエットライナ形
の多気筒エンジンのシリンダブロックにおいて、前記シ
リンダバレルは、各シリンダ毎に前記ウォータジャケッ
ト内の突出長さが異なっていることを特徴とするエンジ
ンのシリンダブロック。 - 【請求項2】 ウォータジャケットの冷却水入口により
近いシリンダバレルのウォータジャケット内の突出長さ
を長くしたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン
のシリンダブロック。 - 【請求項3】 ウォータジャケット内の突出長さが最長
のシリンダバレルの先端部は、上死点にあるピストンの
オイルリングの位置とほぼ同じ位置まで延びていること
を特徴とする請求項1または2に記載のエンジンのシリ
ンダブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27707495A JPH0996244A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | エンジンのシリンダブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27707495A JPH0996244A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | エンジンのシリンダブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0996244A true JPH0996244A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17578420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27707495A Pending JPH0996244A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | エンジンのシリンダブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0996244A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014066153A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Kubota Corp | 多気筒エンジン |
CN108425762A (zh) * | 2017-02-14 | 2018-08-21 | 福特全球技术公司 | 内燃发动机的汽缸体 |
JP2019011744A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 株式会社クボタ | 立形直列多気筒エンジン |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP27707495A patent/JPH0996244A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014066153A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Kubota Corp | 多気筒エンジン |
CN108425762A (zh) * | 2017-02-14 | 2018-08-21 | 福特全球技术公司 | 内燃发动机的汽缸体 |
JP2019011744A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 株式会社クボタ | 立形直列多気筒エンジン |
US10920650B2 (en) | 2017-06-30 | 2021-02-16 | Kubota Corporation | Vertical multicylinder straight engine |
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