JP2502726Y2 - 枠組足場の手摺り枠 - Google Patents

枠組足場の手摺り枠

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JP2502726Y2
JP2502726Y2 JP1991041824U JP4182491U JP2502726Y2 JP 2502726 Y2 JP2502726 Y2 JP 2502726Y2 JP 1991041824 U JP1991041824 U JP 1991041824U JP 4182491 U JP4182491 U JP 4182491U JP 2502726 Y2 JP2502726 Y2 JP 2502726Y2
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handrail
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篤二 岡本
理昭 近藤
正俊 川崎
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中央ビルト工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建築現場等に使用す
る枠組足場を組み上げる場合に付設し、又そのまま枠組
足場に付設する墜落防止用の手摺り枠に関する。
【0002】
【従来の技術】枠組足場は、一般に門状の金属製の建枠
を2つ対向させて立設し、その上部に水平に足場板(布
枠)、あるいは横桟を掛け渡し接続固定し、さらに斜め
に襷状にブレースを掛け渡して成る1単位の足場を、上
方あるいは左右方向に延ばして構成する。
【0003】この枠組足場を順次下から組み上げる場
合、最上段の足場に乗って作業する作業者の安全を守る
為に、従来は、最上段の足場上方に足場に沿って水平方
向にロープ等を掛け渡し、これに作業者を安全帯でつな
ぎ合わせて、安全を確保していた。
【0004】また、従来の他の枠組足場としては、枠組
足場の門状の建枠の換わりに、特殊なH状建枠を使用
し、このH状の中間の高さの横バーに当たる場所に足場
板を掛け渡すとともに、この高さの両側に手摺り枠が立
設できるように嵌合突起を設け、これによって手摺り枠
を設ける構成は知られていた。このような従来の枠組足
場は、H状建枠の上端に次のH状建枠の下端と嵌合し
て、順次上方に枠組足場を構成していた。
【0005】さらに、本考案者、本出願人は、実願平2
ー71682および実願平2ー126172において、
以下のような枠組足場の手摺り枠を提案している。実願
平2ー71682は、「建枠の脚柱に突起する係止突起
に係脱自在の係止孔を有する係止体を、手摺り枠の左右
両側下部に設けるとともに、建枠の脚柱を把持するつか
み金具を手摺り枠の縦杆に設けたことを特徴とする枠組
足場の手摺り枠」である。また、実願平2ー12617
2は、「手摺り枠の縦杆下部に、建枠の脚柱に横架固定
する水平杆に着脱自在に係止可能な掛止部を有する係止
金具と、建枠の脚柱を把持するつかみ金具とを手摺り枠
の左右両端下部に設けたことを特徴とする枠組足場」で
ある。
【0006】
【この考案が解決しようとする課題】前述の枠組足場の
組み上げにおいては、最上階の足場板での作業をする作
業者の安全の為に、ロープあるいは防護用の手摺り枠を
設けていたが、以下のような問題点があった。
【0007】ロープを掛け渡す構成は、そのロープに作
業者の掛止用ロープを更に掛けなければならず、作業者
にとって面倒くさいとともに、掛止用ロープが作業の邪
魔になる問題点があった。
【0008】従来の手摺り枠を各階毎を設ける枠組足場
は、特殊なH状の建枠を使用する為、一般の枠組足場に
応用出来ない問題点があった。そして、本出願人提案の
手摺り枠は、これらの問題点をクリアしたものである
が、その後に建枠に取り付けるブレースの取り付け作業
が、別個必要であった。これらの手摺り枠であると、手
摺り枠の取り付け後、さらに安全性の向上の為、その足
場内側にブレースを建枠に襷状に係止しなければなら
ず、別個にブレース部材を運搬する等、作業者が一人で
行うには労力と時間が必要とされた。
【0009】この考案は、さらに、手摺り枠に一体化し
た取付杆を設けることにより、従来のブレースを必要と
しない防護用の手摺り枠を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】この目的を達成する為に、
【0011】手摺り枠の左右の縦杆下部に、建枠の水平
杆に着脱自在に係止する係止部を有する係止金具を設
け、建枠の脚柱を着脱自在に把持するつかみ金具を手摺
り枠の左右縦杆下部にそれぞれ高さを違えて設けるとと
もに、建枠に着脱自在で手摺り枠の上部横杆に回動自在
の1対の取付杆と、建枠に着脱自在で手摺り枠の左右縦
杆に各々回動自在な副取付部を有することを特徴とする
枠組足場の手摺り枠を提案する。
【0012】また、手摺り枠の左右の縦杆下部に、建枠
の水平杆に着脱自在に係止する係止部を有する係止金具
を設け、係止金具の係止部を手摺り枠より足場内側方向
にずれて位置させるとともに、建枠の脚柱を足場外側か
ら着脱自在に把持するつかみ金具を、係止金具より下方
で手摺り枠の左右縦杆下部にそれぞれ高さを違えて設
け、かつ建枠に着脱自在で手摺り枠の上部横杆に回動自
在の1対の取付杆を有することを特徴とする枠組足場の
手摺り枠を提案する。
【0013】さらに、手摺り枠の左右の縦杆下部に、建
枠の水平杆に着脱自在に係止する係止部を有する係止金
具を設け、係止金具の係止部を手摺り枠より足場内側方
向にずれて位置させるとともに、建枠の脚柱を足場外側
から着脱自在に把持するつかみ金具を、係止金具より下
方で手摺り枠の左右縦杆下部にそれぞれ高さを違えて設
け、かつ建枠に着脱自在で手摺り枠の上部横杆に回動自
在の1対の取付杆と、建枠に着脱自在で手摺り枠の左右
縦杆に各々回動自在な副取付部を有することを特徴とす
る枠組足場の手摺り枠として提案する。
【0014】
【作用】枠組足場を組み上げる場合、その足場板の側部
に設ける作業安全の為の防護用の手摺り枠の設置を、一
般に使用されている建枠を利用して行う。手摺り枠は、
係止金具の係止部を左右の建枠の水平杆に載せ、つかみ
金具により建枠の脚柱を把持し固定する。それから、上
部横杆に回動中心があり回動自在の左右1対の取付杆を
それぞれ回動させ、建枠に着脱する。請求項5のよう
に、手摺り枠の内側杆に係止ピンがある場合は、保存
時、運搬時等は、取付杆の先端をこの係止ピンに係止し
ておく。そして、枠組足場に取付ける作業において、取
付杆の先端を係止ピンから外し、手摺り枠の上部横杆の
取付け位置を中心に回動させ、建枠の脚柱の固定ピンに
固定させる。
【0015】手摺り枠は、上部横杆に設ける取付杆の
他、左右の縦杆に副取付部を設ける。副取付杆は、それ
ぞれ左右の縦杆に回動中心があり、外側に回動させ、建
枠に着脱する。
【0016】また請求項2および請求項3の枠組足場で
は、手摺り枠を足場側に傾斜させ、その両側の縦杆下部
に足場内側にずれて位置する係止金具の係止部を、左右
の建枠の水平杆に載せる。この係止部を支点として、手
摺り枠の上方を足場外側へ押すことによって、係止部よ
り下方にあるつかみ金具が、建枠の脚柱を外側から把持
し、固定する。それから上部横杆の取付杆を回動させ、
建枠に取付ける。副取付部を外側に回動させ、建枠に取
付ける。
【0017】
【実施例】この考案の請求項3の実施例において、取付
杆を建枠に取付けた場合の正面を示す図1、同じく1部
切欠平面を示す図2、同じく側面説明を示す図3、請求
項4の実施例において、取付杆を建枠に取付けた場合の
正面を示す図4、同じく取付杆を内側杆の係止ピンに係
止させた場合の正面を示す図5、この考案の他の実施例
の正面を示す図6、この考案を付設した枠組足場の説明
図である図7、取付杆を隣接の手摺り枠の接続金具に取
り付けた場合の図8、係止金具の他の実施例を示す図9
に基づいて説明する。
【0018】最初に図1乃至図3の第1実施例について
説明する。枠組足場30は、金属性の門状の建枠31を
一組対向させ、この建枠31の上辺の水平杆32に足場
板(布枠)33を掛け渡し、これに手摺り枠1を取り付
けて構成する。
【0019】門状の建枠31は、左右の脚柱34を上端
部で、水平杆32で固定して成る。建枠31は、上側の
建枠31の脚柱34の下端と嵌合する為、左右の脚柱3
4の各々は、上端に嵌合突起としている。また、建枠3
1の左右の脚柱34は、その足場板側上部に突出する固
定ピン35を設け、対向する建枠31との間で、手摺り
枠1の取付杆3を固定ピン35に取り付ける構成であ
る。固定ピン35は、先端に出没自在の係止片を設け
る。係止片は、先端側が傾斜辺とし、基部側が、ピンの
長さ方向とほぼ直角に交わる形状である。
【0020】1つの枠組足場30は、この門状の建枠3
1を、2つ対向させ、2つの建枠31の水平杆32に足
場板(布枠)33を両端に設けたつかみ部によって掛け
渡す。さらに手摺り枠1を取付け、建枠31の固定ピン
35に、手摺り枠1の取付杆3を固定して構築する。
【0021】手摺り枠1は、高さ、形状は適宜であり、
長さは使用する1つの足場の長さに合わせた長さである
が、この実施例では長さ1620mm、高さ1175m
mである。
【0022】手摺り枠1は、上部横杆2の足場板側に回
動自在に取付杆3を左右1対設ける。取付杆3は、回動
軸4で上部横杆2に取り付けられ回動自在であり、他端
をつぶし加工し、そこに建枠31の固定ピン35と係合
する固定孔5を設ける。この実施例では、取付杆3の回
動軸4と固定孔5の間の長さは、615.9mmであ
る。回動軸4の取り付け位置は、この実施例では両側部
の縦杆10から、それぞれ340mmである。この左右
の位置からは、手摺り枠1の下側に向かってV字杆6を
設け、その底部で中部横杆7の中央部に固定している。
中部横杆7は、上部横杆2から500mm下に平行に設
ける。中部横杆7と下部横杆8の間には、内側縦杆9を
中部横杆7とは直角に2本設ける。内側縦杆9は手摺り
枠1の縦杆10部からそれぞれ560mmの処に設け、
その中間に係止ピン11を足場板側に突出して設ける。
係止ピン11の位置は、上部横杆2の回動軸4の位置か
ら615.9mmの処である。係止ピン11は、固定ピ
ンと構成が同じであり、先端に出没自在の係止片を設け
た構成である。
【0023】手摺り枠1の両側の左右の縦杆10の下部
には、足場内側方向に突出し、手摺り枠長さ方向外方に
ほぼ直角に曲がる係止金具12を設ける。この係止金具
12の先端部は、下方を凹部として水平杆32に係止す
る係止部13として形成する。係止部13の位置は枠組
足場の建枠31間の長さに合わせたものである。係止部
13の凹部は、水平杆32の断面円周上の4分の1より
短く、かつ係止部13を水平杆32に係止させた場合、
係止部13の先端が水平杆32の最上部に接しない形
状、即ち側面側に係止するように形成する。これによ
り、係止部13の左右の位置が同じで、同じ水平杆32
に係止部13を係止する場合であっても、隣接する係止
部13の先端は、水平杆32の断面円最上部に接しな
い。したがって隣接する手摺り枠1の係止部8とは、微
小の間隔が明き、先端同士は接しない。
【0024】手摺り枠1は、左右縦杆10の係止金具1
2より、下方に長さ方向外方へ突出するつかみ金具14
を設ける。つかみ金具14は、左右の縦杆10に設ける
高さを違える。この高さの違えによって、隣接する足場
に共通する建枠31の脚柱34を、隣接するつかみ金具
14が把持できる。つかみ金具14は、係止金具12の
突出側とは逆の足場外側から把持するように、足場内側
に向かって開口部15を開口させている。つかみ金具1
4の本体は、板状体を折曲させ1面が段差を有する変形
のコ字形状に形成し、開口部15幅広く、奥のつかみ部
をそれより狭くし、脚柱4の直径よりやや広い程度に形
成する。開口部15を形成する左右板状体には、楔状体
16を嵌入する大小の挿入孔を形成する。孔幅が小さい
ほうの挿入孔は、孔厚が厚く、孔幅が大きい挿入孔は、
孔厚を薄く構成する。楔状体16は、先端が細くなる楔
状に形成する板状体であり、その先端に掛止部17を設
け、この掛止部17の高さは、孔厚の厚い挿入孔は、脱
入自在であり、孔厚の薄い挿入孔には、この掛止部17
が引っ掛かるように構成する。
【0025】つかみ金具14は、楔状体16の先端部を
挿入孔より引き出し、掛止部17によって1方の挿入孔
にのみ係止させ、開口部15を明けた状態にする。そし
て開口部15側から建枠31の脚柱34を、つかみ部ま
で挿入させ、楔状体16を挿入孔に挿入させ、楔状体1
6の太側端部から、金づち等で打ち、挿入孔に嵌合させ
ることで脚柱34を把持固定する。
【0026】つかみ金具14を、脚柱34から外す場合
は、固定する場合と逆に楔状体16を先端側から、金づ
ち等でたたいて、楔状体16を移動させ、つかみ金具1
4と脚柱34を解離させる。
【0027】この手摺り枠1は、保存、運搬時は、取付
杆2を、同じ手摺り枠1の内側縦杆9の係止ピン11に
係合しておく。手摺り枠1を枠組足場30に立設するに
は、立設対向する建枠31に、足場板33を掛け渡し、
次に手摺り枠1を取り付け、1単位の足場を構成する。
【0028】手摺り枠1の取り付けは、作業者が足場板
32の上に立ち、手摺り枠1をやや足場内側へ倒しなが
ら、水平杆32に左右の係止金具11を載せる。このと
き、手摺り枠1のつかみ金具14は、楔状体16を挿入
孔から外し、開口部15を明けた状態にしておく。そし
て、手摺り枠1の上部を、外側に押すことで、つかみ金
具14の開口部15が、足場外側から建枠31の脚柱3
4に自然と嵌合する。次に、脚柱34をつかみ金具14
のつかみ部まで挿入させ、楔状体16を挿入孔に挿入さ
せ、楔状体16の太側端部から、金づち等で打ち、挿入
孔に嵌合させることで脚柱34を把持固定する。
【0029】次に、左右の取付杆3を、係止片を押して
係止ピン11から外し、回動軸4を中心に回動させ、夫
々、左右の建枠31の固定ピン35に固定孔5を差し込
み、固定する。この時、固定ピン35は、係止片が出没
自在なので差し込むだけで、取り付けることができる。
【0030】このように1組の足場に立設された手摺り
枠1は、そのまま取り付けたまま、枠組足場30として
組み上げていく。
【0031】次ぎに図4、図5の第2実施例について説
明する。この実施例の手摺り枠21は、図1乃至図3の
実施例の手摺り枠1の縦杆10に副取付部22と、副取
付部22用の係止ピン23を設ける構成である。
【0032】副取付部22は、縦杆10に下部横杆8か
ら530mmの位置に設ける。副取付部22は板状体で
あり、縦杆10の足場板側に回動軸24によって、回動
自在に取り付け、他端に固定孔25を設ける。副取付部
22の回動軸24から固定孔25までの長さは、この実
施例では127.3mmである。係止ピン23の設ける
位置は、縦杆10の副取付部22の回動軸24から、1
27.3mm離れた位置である。係止ピン23は、取付
杆3の係止ピン11と同じであり、先端側に傾斜辺があ
り、基部側がピンに直角の辺の形状であるピンに出没自
在の係止片を設ける。
【0033】建枠31の下部には、副取付部22用の固
定ピン36を足場板側に突出させて設ける。固定ピン3
6の構成は、係止ピン23の構成と同じでピンに出没自
在の係止片を有する。
【0034】副取付部22は、保存、運搬時には係止ピ
ン23に係止し、枠組足場30に手摺り枠1を取り付け
る場合に、係止ピン23から固定孔25を外し、建枠3
1の固定ピン36に差し込み、取り付ける。
【0035】次ぎに、図6の第3実施例の手摺り枠26
の説明をする。手摺り枠26は、中部横杆27が上方へ
彎曲した横杆であり、その彎曲形状が、直線形状の中部
横杆7を有する第2実施例と異る。その他は、第2実施
例の手摺り枠21と同じである。中部横杆27は、その
両端を縦杆10の副取付部22の回動軸24と同じ位置
で足場板外側に固定し、中央がやや高い彎曲する構成で
ある。中央部分において、やや直線状になりV字杆6の
底部と連結固定する。
【0036】中部横杆27の彎曲形状は、この実施例に
限らず、彎曲形状を強くした形状でもよい。例えば、縦
杆10と下部横杆8の接続部分に固定してもよく、ま
た、下部横杆8にその両端を連結してもよい。
【0037】次に図8の実施例について説明する。図8
の実施例は、第1の実施例の手摺り枠1の上部横杆2に
接続金具40を設けている。
【0038】接続金具40は、上部横杆2にU字あるい
はL字の金具を取り付けて、取付杆3の先端を着脱自在
に挟持する。この実施例では、接続金具40はU字の内
側に突起41を設けて取付杆3の先端を挟持する。
【0039】接続金具40の上部横杆2に設ける位置
は、隣接する手摺り枠1の一方の取付杆3が、回動軸4
で外方に回転して水平にした場合、取付杆3の先端部分
が上部横杆2に接する位置である。従って、回動軸4よ
り外側である。
【0040】手摺り枠1を枠組み足場として、組み立て
る場合に、建枠31、交叉筋かい(図示せず)等によっ
て枠組み足場の最下部を構築した後、手摺り枠1を取り
付ける。この場合枠組み足場は、かなり長く手摺り枠1
を多数長手方向に接続する構成である。
【0041】そして、次の上の建枠31を立設する前に
夫々の手摺り枠1を繋ぎ留める為、一方の取付杆3を係
止ピン11から外し、回動軸4を中心に回動させ隣接の
手摺り枠1の接続金具40に、その先端部を挟持して係
止させる。
【0042】他方の取付杆3は、このとき係止ピン11
に係止したままである。
【0043】このようにして、次の建枠31を立設する
前は、手摺り枠1を連続させることにより、枠組み足場
を構築する人の安全性が向上する。次の建枠31を立設
した後は、図1の実施例の通りに取付杆3を建枠31に
固定する。また、最上階の足場では、取付杆3は隣接す
る手摺り枠1に水平状に取り付けたままである。
【0044】図9は、図1の係止金具12の他の実施例
である。図9の係止金具42は、断面逆L字状のアング
ル材からなり、手摺り枠1の左右の縦杆10の下部に内
側方向に突出して設ける。
【0045】係止金具42は、先端部を縦材部43、横
材部44とも凹曲面に凹まして係止部45、46として
形成する。縦材部43の係止部45の凹曲面は、係止す
る水平杆32の断面円周の凸曲面に対応する形状であ
る。横材部44の係止部46の凹曲面は、建枠31の脚
柱34の断面円周の側面凸曲面に対応する形状である。
【0046】この縦部材43の係止部45は、水平杆3
2の断面円周上の4分の1より短く、かつ係止部45を
水平杆32に係止させた場合、その先端が水平杆32の
最上部に接しない形状、即ち側面側に係止するように形
成する。これにより、係止部45の左右の位置が同じ
で、同じ水平杆32に係止部45を係止する場合であっ
ても、隣接する係止金具42の先端は、水平杆32の断
面円最上部に接しない。したがって隣接する手摺り枠1
の係止金具42の先端部とは、微小の間隔が明き、先端
部同士は接しない。
【0047】また横部材44の係止部46は、脚柱34
の断面円周上の4分の1より短く、かつ係止部46を脚
柱34に当接させた場合、その先端が脚柱34の最太部
に接しない形状に形成する。これにより、隣接する手摺
り枠1の係止金具42の先端部とは、微小の間隔が明
き、先端部同士は接しない。
【0048】図9の手摺り枠1の係止金具42である
と、手摺り枠1の取付時に下方でつかみ金具14が外側
から支持し、このとき係止金具42が脚柱34に内側か
ら横部材44の係止部46で支持する為、手摺り枠1の
上部は外側に倒れない。
【0049】
【考案の効果】したがって、この考案によれば、枠組足
場を組み上げる場合に、作業者の落下防止等の為の手摺
り枠が、従来のブレースに対応する取付杆を有している
ので、別体のブレースを必要としない為、足場の組み上
げが従来と比べ、小人数で容易に行えるという効果があ
る。
【0050】また、手摺り枠の取付杆または副取付部
を、保存時、運搬時は回動して手摺り枠内に係止できる
ので、危険性が少ないという効果がある。
【0051】さらに、手摺り枠を足場側から、係止金具
の係止部を水平杆に載せたまま、その係止部を支点に手
摺り枠を外側に回転させ、つかみ金具を脚柱に嵌合でき
る為、非常に小人数で取付け、取り外しができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】手摺り枠の第1実施例の正面図、
【図2】同じく1部切欠平面図、
【図3】同じく側面説明図、
【図4】手摺り枠の第2実施例の正面図、
【図5】図4の取付杆と、副取付部を係止ピンに係止さ
せた正面図、
【図6】手摺り枠の第3実施例の正面図、
【図7】この考案の実施例の手摺り枠を付設した枠組足
場の説明図。
【図8】取付杆を隣接する手摺枠の接続金具に接続した
状態を表す第1実施例の説明図
【図9】係止金具の他の実施例を表す部分斜視図
【符号の説明】
1 手摺り枠、 2 上部横杆、 3 取付杆、 4 回動軸 5 固定孔 6 V字杆 7 中部横杆 8 下部横杆 9 内側縦杆、 10 縦杆、 11 係止ピン 12 係止金具、 13 係止部 14 つかみ金具、 15 開口部 16 楔状体、 17 掛止部、 21 手摺り枠、 22 副取付部、 23 係止ピン、 24 回動軸、 25 固定孔、 26 手摺り枠、 27 中部横杆、 30 枠組足場、 31 建枠、 32 水平杆 33 足場板 34 脚柱 35 固定ピン 40 接続金具、 41 突起、 42 係止金具、 43 縦材部、 44 横材部、 45 係止部 46 係止部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−14034(JP,A) 実開 昭60−115331(JP,U) 実開 昭64−2848(JP,U) 実開 昭59−104929(JP,U) 実開 平2−83947(JP,U)

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠組足場の手摺り枠において、手摺り枠の
    左右の縦杆下部に、建枠の水平杆に着脱自在に係止する
    係止部を有する係止金具を設け、建枠の脚柱を着脱自在
    に把持するつかみ金具を手摺り枠の左右縦杆下部にそれ
    ぞれ高さを違えて設けるとともに、建枠に着脱自在で手
    摺り枠の上部横杆に回動自在の1対の取付杆と、建枠に
    着脱自在で手摺り枠の左右縦杆に各々回動自在な副取付
    部を設けることを特徴とする枠組足場の手摺り枠。
  2. 【請求項2】枠組足場の手摺り枠において、手摺り枠の
    左右の縦杆下部に、建枠の水平杆に着脱自在に係止する
    係止部を有する係止金具を設け、係止金具の係止部を手
    摺り枠より足場内側方向にずれて位置させるとともに、
    建枠の脚柱を足場外側から着脱自在に把持するつかみ金
    具を、係止金具より下方で手摺り枠の左右縦杆下部にそ
    れぞれ高さを違えて設け、かつ建枠に着脱自在で手摺り
    枠の上部横杆に回動自在の1対の取付杆を設けることを
    特徴とする枠組足場の手摺り枠。
  3. 【請求項3】枠組足場の手摺り枠において、手摺り枠の
    左右の縦杆下部に、建枠の水平杆に着脱自在に係止する
    係止部を有する係止金具を設け、係止金具の係止部を手
    摺り枠より足場内側方向にずれて位置させるとともに、
    建枠の脚柱を足場外側から着脱自在に把持するつかみ金
    具を、係止金具より下方で手摺り枠の左右縦杆下部にそ
    れぞれ高さを違えて設け、かつ建枠に着脱自在で手摺り
    枠の上部横杆に回動自在の1対の取付杆と、建枠に着脱
    自在で手摺り枠の左右縦杆に各々回動自在な副取付杆部
    を設けることを特徴とする枠組足場の手摺り枠。
  4. 【請求項4】手摺り枠が、1対の係止ピンを有し、取付
    杆が、手摺り枠の係止ピンに、着脱自在に係止する取付
    杆である請求項1または請求項2または請求項3の枠組
    足場の手摺り枠。
  5. 【請求項5】係止金具の係止部が、建枠の水平杆に係止
    された場合、係止部の先端が水平杆の最上部に接しない
    係止部である請求項1または請求項2または請求項3の
    枠組足場の手摺り枠。
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