JP2024019051A - 熱管理構造及び熱管理構造の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッケージ構造及びパッケージ構造を形成する方法を提供する。【解決手段】パッケージ構造は、前面101F及び前面の反対側の裏面101Bを有する第一の基板101と、裏面101Bの上方に熱管理構造1と、を含む。熱管理構造1は、第一の基板101の裏面101Bに熱的に結合された第一の銅-リン合金層1cを含む。パッケージ構造は、第一の銅-リン合金層1cと第一の基板101の裏面101Bとの間に第一の接着層1aと、第一の接着層1aと第一の銅-リン合金層1cとの間に第一の拡散バリア層1bと、をさらに備える。パッケージ構造は、第一の銅-リン合金層1cがCu3Pからなる。【選択図】図1

Description

(優先権主張及び相互参照)
本出願は、2022年7月28日に出願された米国非仮出願第17/815,613号、及び2023年6月12日に出願された米国非仮出願第18/333,130号の優先権を主張し、これらの開示内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
2022年3月18日に出願された米国非仮出願第17/697,937号に記載された明細書及び図面は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は、熱管理構造及び熱管理構造の製造方法に関する。
集積回路(IC)産業は、指数関数的な成長を経験している。ICの材料及び設計における技術的進歩は、各世代が前世代よりも小型で複雑な回路を有するICの世代を生み出してきた。ICの進化の過程で、機能密度(すなわち、ダイ面積あたりの相互接続されたデバイスの数)は一般に増加し、ジオメトリサイズ(すなわち、製造プロセスを使用して作成できる最小のコンポーネント(又はライン))は小さくなってきた。このような微細化プロセスは、一般に生産効率を高めるというメリットをもたらす。
半導体デバイス及び集積回路は、携帯電話及びその他の電子機器等、様々な電子用途に広く使用されている。ウェーハのダイは、ウェーハレベルで他の半導体デバイス及びダイと一緒に処理され、パッケージングされることがあり、ウェーハレベルパッケージングのために、様々な技術が開発されてきた。例えば、ウェーハレベルのパッケージは、対処すべき多くの問題に直面している。
熱放散が悪く、熱管理を実現する能力がないことは、半導体構造及びマイクロエレクトロニクスパッケージの大きな問題である。半導体構造及びマイクロエレクトロニクスパッケージには、電子デバイスの歩留まり、性能、及び信頼性にとって望ましくない局所的な過熱が発生する可能性がある。
本開示の態様は、添付の図と一緒に読むと、以下の詳細な説明から最もよく理解される。当業界の標準的な慣行に従って、様々なフィーチャは、縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。実際、様々なフィーチャの寸法は、議論を明確にするために、任意に大きくすることも、小さくすることもある。
本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、半導体構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階におけるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における図7Bの半導体構造の上面図である。 本開示のいくつかの実施形態に従った、製造作業の中間段階における図7Bの半導体構造の上面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階におけるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態による、図9Aに示すパッケージ構造の透視図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。 本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造の断面図である。
以下の開示は、提供される主題の異なるフィーチャを実施するために、多くの異なる実施形態又は例を提供する。本開示を簡略化するために、コンポーネント及び編成の具体例を以下で説明する。当然、これらは単なる例であり、限定を意図するものではない。例えば、以下の説明において、第二のフィーチャの上方に(over)、又はその上に(on)第一のフィーチャを形成することは、第一及び第二のフィーチャが直接接触して形成される実施形態を含んでもよいし、また第一及び第二のフィーチャが直接接触しないように、第一及び第二のフィーチャの間に追加のフィーチャを形成し得る実施形態を含んでもよい。さらに、本開示では、様々な例において、参照番号及び/又は文字を繰り返すこともある。この繰り返しは、単純化及び明確化を目的としており、それ自体では、議論される様々な実施形態及び/又は構成の間の関係を指示するものではない。
さらに、「下方に」、「下に」、「下部」、「上に」、「上部」等の空間的に相対的な用語は、本明細書では、説明を容易にするために、1つの要素又はフィーチャについて、図面に示すような別の要素又はフィーチャに対する関係を説明するために使用することもある。空間的に相対的な用語は、図面に描かれている向きに加えて、使用中又は動作中のデバイスの異なる向きを包含することが意図されている。装置は、別の向きを向いていてもよく(90°又は他の向きに回転されてもよく)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は、同様に、それに応じて解釈されてもよい。
本開示の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の例に示す数値は、可能な限り正確に報告されている。しかしながら、任意の数値は、それぞれの試験測定において見出される標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を本質的に含む。また、本明細書で使用される場合、「およそ」、「実質的に」、「実質」、「約」という用語は、少しの変動を述べ、説明するために用いられる。事象又は状況と結び合わせて用いるとき、これらの用語は、当該事象又は状況が正確に生じる場合も、当該事象又は状況が近似的に生じる場合も指すことができる。例えば、数値と結び合わせて使うとき、これらの用語は、当該数値の±10%以下の変動の範囲を指すことができ、例えば、±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下の範囲である。例えば、2つの数値が「実質的に」同じ又は等しいとみなすことができるのは、当該2つの数値の差がこれらの数値の平均の±10%以下である場合、例えば、±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下の場合である。例えば、「実質的に」平行とは、角度の変動の範囲が0°に対して±10°以下であること、例えば、±5°以下、±4°以下、±3°以下、±2°以下、±1°以下、±0.5°以下、又は±0.1°以下、又は±0.05°以下であることを指すことができる。例えば、「実質的に」垂直とは、角度の変動の範囲が90°に対して±10°以下であること、例えば、±5°以下、±4°以下、±3°以下、±2°以下、±1°以下、±0.5°以下、又は±0.1°以下、又は±0.05°以下であることを指すことができる。したがって、反対に示されない限り、本開示及び添付の特許請求の範囲に提示される数値パラメータは、所望に応じて変化し得る近似である。少なくとも、各数値パラメータは、報告された有効桁数を考慮して、通常の丸め技術を適用することによって、少なくとも解釈されるべきである。範囲は、本明細書では、1つのエンドポイントから別のエンドポイントまで、すなわち、2つのエンドポイントの間として表すことができる。本明細書に開示される全ての範囲は、特に明記しない限り、エンドポイントを含む。
放熱不良の問題は、電子デバイスで、よく見られる。具体的には、従来の放熱シートは、サイズが大きく、重たく、非常に厚いので、高度なパッケージ構造等の電子デバイスに適用することが難しく、電子デバイスの小型化の傾向に反する場合がある。さらに、従来の放熱シートは重すぎるので、歪み/応力耐性が低い高度な技術的フィーチャを含み得る隣接するマイクロ電子デバイスに関する信頼性の問題を引き起こす。他の比較実施形態では、従来の熱界面材料(熱放散ペースト等のTIM)は、信頼性の問題を起こしやすい。特に、TIMは、乾燥条件下で破裂することもあり、TIMは、湿潤条件下で気泡(これはさらに亀裂を引き起こし得る)を生成することもある。このような問題のために、特に、信頼性に関して非常に高い要件を有する自動車電子機器、航空電子工学、又は他の産業におけるTIMの適用が妨げられている。他の比較実施形態では、実質的に純粋な銅を放熱シートとして使用すると、銅の酸化の問題に直面することがあり、これは、信頼性の問題に直面する傾向がある。
したがって、本開示は、様々なタイプのデバイスに高度に適合し、より小型、より薄型、より軽量であり得る熱管理構造を提供する。特に、銅-リン合金(CuP等)は、半導体デバイス、パッケージ、ウェーハ、ウェーハ基板、集積回路(IC)、プリント回路基板(PCB)、インターポーザ、再配線層、コア基板、コアレス基板、セラミック基板、ボンディング構造、バンプ構造等の様々なタイプの用途において放熱構造に組み込むことができる。いくつかの実施形態では、銅-リン合金層は、無電解めっき又は電気めっき作業を行うことによって形成されてもよい。米国非仮出願第17/697,937号(発明の名称:Conductive structure including copper-phosphorous alloy and a method of manufacturing conductive structure)は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。めっき技術の詳細は、前述の組み込まれた参考文献を参照することによって見出すことができる。例えば、銅-リン合金は、めっき溶液中にリン系化学物質及び銅系化学物質を提供することによって形成されてもよく、リン系化学物質は、以下の化学物質、すなわち、ホスフィン(PH)、塩化ホスホリル(POCl)、又は三塩化リン(PCl)のうちの1つとすることができる。対照として、銅系化学物質は、以下の化学物質、すなわち、硫酸銅(II)(CuSO)又はピロリン酸銅(II)(Cu)のうちの1つとすることができる。いくつかの実施形態では、形成された銅-リン合金は、改善された品質及び湿潤性を示し、それによって、デバイス性能をさらに改善することができる。
本開示では、熱管理のための手段が、図1~図14を参照してそれぞれ論じられるように、様々なタイプのパッケージ構造又は半導体構造のために提供される。いくつかの実施形態は、熱管理構造がダイの裏面に電気めっきされたパッケージ構造を、底部側面冷却(BSC)方法の代わりに、より良く周知の頂部側面冷却(TSC)方式で提供する。したがって、この構造の熱管理を改善することができる(リードの熱抵抗は、露出したパッケージ頂部側面と比較してはるかに高いため)であって、熱管理のための手段は、放熱を改善するのにも、局所的な過熱の問題を緩和するために熱を逃がすのにも役立つことができる(例えば、高電圧パワーデバイスが、デバイスのある位置の温度が閾値を上回るのを防止し、温度の上昇速度を遅くし、信頼性を増大させる)。
さらに、本開示では、銅-リン合金(CuP等)は、より緻密な構造を有し、耐食性、耐摩耗性、湿潤性、強度、靭性、適合性、加工性等を改善することができる。さらに、銅-リン合金(CuP等)を含む放熱構造は、従来の放熱板及び従来の熱界面材料(放熱ペースト等)と比較して、熱伝導率と電気伝導率が高い。
本開示におけるリン化銅(I)(CuP)は、非化学量論的化合物Cu3-xPを含んでもよく、いくつかの実施形態では、xは、0.1未満として、銅が不足したCuPにすることもできる。言い換えれば、リン化銅(I)中のリン成分(例えば、重量パーセントで計算される)は、約13.98%~約14.39%の範囲であってもよい。
銅-リン合金(特にCuP)の前述の利点は、より良好な全体的なデバイス性能を提供し、半導体構造の製造作業とのそのような高い適合性によって、デバイス特性を更に強化できるパッケージ構造の構成を変更するための潜在能力を高めることが可能になる。場合によっては、従来の放熱デバイスの適合性及び加工性が欠如していることによって、パッケージング技術における適用の潜在能力が制限されることがある。
本開示は、銅-リン合金(特にCuP)を形成するためのめっき作業を利用し、これは、半導体デバイス、パッケージ、ウェーハ、ウェーハ基板、PCB、IC、インターポーザ、再配線層、コア基板、コアレス基板、セラミック基板、ボンディング構造、バンプ構造等を形成するための様々なタイプのプロセスに適合することができる。
いくつかの実施形態では、銅-リン(CuPを含んでもよい)は、無電解めっき又は電気めっきの技術によって形成されてもよい。無電解めっき(化学めっき又は自己触媒めっきとも称され得る)は、液体浴中の金属カチオンの自己触媒化学還元によって、様々な材料上に金属又は金属含有合金コーティングを生成する一種の技術であって、めっきされるワークピースは還元剤に浸漬され、還元剤は、特定の材料によって触媒されると、金属イオンを、ワークピース上にコーティングを形成する金属に変化させる。一般に、無電解めっき技術の利点は、適合性及び製品品質を含む。場合によっては、無電解めっき技術は、導電性ワークピース及び非導電性ワークピースの両方に適用することができ、小型のワークピース又は表面積が小さいワークピースにも適用可能である。さらに、無電解めっき技術によって形成されるコーティング層は、電気めっき技術と比較して、より高い耐食性及び/又はより高い耐摩耗性を示し得る。
対照的に、電気めっきは、外部から発生する電流を印可することによって、様々な材料に金属コーティングを形成する技術である。電気めっき技術の利点には、より高い効率及びより高いスループットを含む。
一般に、無電解めっきや電気めっき作業を使用して、銅-リンの厚さを制御することは容易であり、銅-リンを含む熱管理構造の厚さが薄くても、そのような膜は、依然として優れた熱管理特性を示す。
接着層1aと、接着層1aの上方の拡散バリア層1bと、拡散バリア層1bの上方の銅-リン合金層1c(CuPを含んでもよい)とを含む熱管理構造1を含む半導体構造の実施形態について、図1を参照して以下に説明する。
図1を参照すると、図1は、本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。基板101が提供され、基板101は、前面101Fと、前面101Fから離れる方を向く裏面101Bとを含む。
いくつかの実施形態では、基板101は、所定の厚さまで薄くされ、例えば、基板101の厚さT101が約20μm~約50μmになるまで、基板101が薄くされる。いくつかの実施形態では、所定のダイシングエリア101Dが基板101内に画定され、その後、ダイシングエリア101Dに合わせて基板101を分割することができる。いくつかの実施形態では、ハーフカットダイシング作業を実行し、基板101の中央の位置まで延在する溝を作成し、基板101の各部分は、一時的にまだ分離されていない。いくつかの代替実施形態では、スクライブラインを基板に形成して、後にダイシングされるエリアを画定することができる。
いくつかの実施形態では、基板101は、フォトリソグラフィプロセスのために、上下逆に反転される。すなわち、基板101の裏面101Bは、上方を向いている。リフトオフ法を適用して、裏面101B上及び基板101上のダイの周囲に熱管理構造1を堆積させる。保護層として機能するドライフィルムであり得るフォトレジスト層191は、基板101の裏面101Bの上方に形成されており、フォトレジスト層191は、エポキシ系フォトレジスト材料のネガ型フォトレジスト(例えば、SU-8フォトレジスト等)又はポリマー材料のポジ型フォトレジスト(例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等)を含んでもよい。ポジ型フォトレジストの解像度は、ネガ型フォトレジストよりも優れているが、ポジ型フォトレジストをネガ型フォトレジストに変化させるためには、電子ビームリソグラフィが必要であることに留意されたい。
フォトレジスト層191を部分的に除去して、基板101の裏面101Bの少なくとも一部分を露出させることができる。いくつかの実施形態では、フォトレジスト層191の残りの部分は、ダイシングエリア101D(又はスクライブライン)と重なってもよい。次に、熱管理構造1は、基板101の裏面101Bの露出部分の上方に形成される。いくつかの実施形態では、熱管理構造1は、銅-リン合金(CuP等)を含む。
いくつかの実施形態では、熱管理構造1の形成は、基板101の裏面101Bの露出部分の上方に接着層1aを形成することと、接着層1aの上方に拡散バリア層1bを形成することと、拡散バリア層1bの上方に銅-リン合金層1c(CuPを含んでもよい)を形成することを含む。いくつかの実施形態では、熱管理構造1の形成中に、複合金属層192は、接着層1a、拡散バリア層1b、及び銅-リン合金層1cの一部分を含み、これも、フォトレジスト層191の頂部部分上に、同時に形成又は堆積される。
いくつかの実施形態では、接着層1aは、共晶結合等によって、下にあるシリコン表面(すなわち、基板101の裏面101Bの露出部分である)によって引き起こされる格子不整合の問題を緩和するように構成される。したがって、接着層1aは、熱管理構造1と基板101との間の接着性を強化することができる。接着層1aは、(a)導電層、例えば、シリコンの格子定数に比較的近い格子定数を有する金属層(例えば、Ag、Al、Au等)、(b)0.1μm~約0.6μmの範囲の厚さを有し得る金属シリサイド層(例えば、ニッケルシリサイド、コバルトシリサイド、パラジウムシリサイド等)、又は(c)ニッケルとシリコンとの間の格子不整合を約0.4%まで低減することができ、ニッケルとシリコンとの間の接着性が適切であり得る湿潤層(例えば、ニッケルシード層等)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態では、接着層1aを使用することは、銅-リン合金が半導体デバイスに組み込まれるときの信頼性の問題(剥離等)を克服するのに役立ち得る。
いくつかの実施形態では、ニッケルシード層を含む接着層1aの場合、接着層1aの厚さは、約0.5μm~約2μmの範囲であってもよい。さらに、ニッケルシード層は、下にあるシリコン表面(すなわち、基板101の裏面101Bの露出部分である)の上方にニッケル層を形成することと、ニッケル層及び基板101をアニールして、ニッケル層と基板101との間の界面の特性を変化させることによって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、アニーリング作業は、エキシマレーザアニーリング作業(XeF、XeCl、KrF、KrCl、ArF、フッ素ガス等のレーザガスを用いてもよい)を使用することを含んでもよい。アニール作業では、ニッケル層と基板101との界面近傍のNiSi(ニッケル濃度が高い方)がNiSiに変換され、さらにNiSiの一部分がNiSiとなり、NiSiよりも接着結合性が向上する。
拡散バリア層1bは、拡散を緩和するために利用することができ、内部応力を低減することができる。いくつかの実施形態では、拡散バリア層1bは、(a)無電解めっきの技術によって形成され得、約0.1μm~約0.6μmの範囲の厚さを有し得るコバルト-リン(CoP)層、(b)無電解めっき作業によって形成され得、約0.5μm~約2μmの範囲の厚さを有し得るニッケル層、又は(c)物理気相堆積(PVD)によって形成され得、約0.1μm~約0.5μmの範囲の厚さを有し得る耐火金属層、金属窒化物誘導体又は金属合金(Ti、W、Mo、Ta、V、チタン-タングステン、TiW窒化物、WN、TiN、TaN等)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。具体的には、コバルト-リン(CoP)層は、PVD作業によって形成される材料と比較して、より大きいステップカバレッジを示し、拡散を妨げる大きな能力を示す。他方、耐火金属層、金属窒化物誘導体又は金属合金(例えば、Ti、W、Mo、Ta、V、チタン-タングステン、TiW窒化物、WN、TiN、TaN等)は、高温下での拡散を妨げながら、より高い熱伝導率を示す。
銅-リン合金層1cは、従来の放熱板及び熱界面材料に比べて熱伝導率が高く、より緻密な構造を有し、耐食性、耐摩耗性、湿潤性、強度、靭性、追従性、加工性等を改善することができる。
さらに、リフトオフ法を適用してフォトレジスト層191を除去する。フォトレジスト層191だけでなく、堆積された3層の複合金属層192(1a、1b、及び1c)も除去することができ、これらの1a、1b、及び1cの3層のみが各ダイ上に残る。次に、基板101をダイシング作業によって複数のダイに分離する。例えば、ダイシング作業は、フルカットダイシング作業であり、ダイシングエリア101D又はスクライブラインに応じて実施することができる。いくつかの実施形態では、ダイシング作業は、ダイヤモンドカッター又はレーザを使用することによって実施される。ダイシング作業を行った後、裏面101Bの上方に配置された熱管理構造1を有する基板101(ダイであり得る)の分離された部分が得られる。前述のように、熱管理構造1は、熱放散に関する熱管理を容易にすることができる。熱管理構造1は、優れた熱伝導率、拡散を妨げる能力、シリコン表面への大きな接着性、軽量化、及び小型化(より薄い厚さ等)を示す。また、熱管理構造1を形成するための作業は、他の電子デバイスを形成するための他の通常の作業との互換性が高い。
次に、熱管理構造1を含む半導体構造の実施形態について、図2を参照して説明する。具体的には、図2を参照して議論される熱管理構造1は、基板101から離れる方を向く頂部表面に波形プロファイルをさらに含む。すなわち、熱管理構造1は、複数の突起1dを含んでいる。いくつかの実施形態では、熱管理構造1の波形プロファイルは、平面部分1cと、平面部分1cの上方の波形部分1dとを含む。
フォトレジスト層は、熱管理構造1の銅-リン合金層1cの上方にパターニングされ、フォトレジスト層は、エポキシ系フォトレジスト材料(SU-8フォトレジスト等)又はポリマー材料(ポリメチルメタクリレート(PMMA)等)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、フォトレジスト層は、いくつかの突出セクション1d(波形頂部プロファイルに類似する)の中にパターニングされ、銅-リン合金層1cの少なくとも一部分は、フォトレジスト層から露出している。
いくつかの実施形態では、銅-リン合金材料層1dは、厚さ1μm未満の無電解めっき作業を使用することによって、熱管理構造1及びフォトレジスト層の上方に形成される。さらに、銅-リン合金層1dは、200μm未満の厚さの電気めっき作業によっても形成することができ、より緻密な構造が得られ、より厚い層が得られ、効率が向上する。いくつかの実施形態では、銅-リン合金材料層1dのプロファイルは、熱管理構造1及びフォトレジスト層の表面プロファイルに適合する。いくつかの実施形態では、銅-リン合金材料層1dは、銅-リン合金層1cの露出部分の上方の部分と、フォトレジスト層の上方の別の部分とを含む。
フォトレジストの除去作業を実行する。ここで行われるフォトレジストの除去作業は、ポリイソプレンゴム等のネガ型フォトレジスト又はノボラック樹脂等のポジ型レジスト、あるいはそれらの等価物をフォトレジストとして利用することで、従来のエポキシ系フォトレジスト材料(SU-8、PMMA等)と比較して、薄い層を形成することができ、フォトレジスト層及びフォトレジスト層の直ぐ上方の銅-リン合金材料層の部分を除去するリフトオフ作業を完了することができることに留意されたい。フォトレジストを除去した後に、銅-リン合金材料層の一部分が残存し、この残存した部分は、以下で、突起1dという。突起1dは、銅-リン合金(CuP等)を含む。
さらに、銅-リン合金層1cの一部分は、突起1dから露出していてもよい。銅-リン合金層1c及び突起1dは、波形プロファイルを有する熱伝導層1Xと総称することができる。さらに、熱管理構造1(例えば、接着層1a、拡散バリア層1b、銅-リン合金層1cを含んでもよい)及び突起1dを熱管理モジュール1Yと総称し、接着層1a、拡散バリア層1b及び銅-リン合金層1cの説明は、図1に関する説明を参照することによって見出すことができる。いくつかの実施形態では、熱管理構造1に凹部又は中空構造を形成するために、さらなるエッチング作業を実施することができ、それによって、表面積を増加させ、放熱能力を促進する。いくつかの実施形態では、図2を参照して説明される動作を繰り返すことによって、突起1dの高さを高くすることができる。
次に、ダイを形成するための方法の実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。具体的には、熱管理構造1、銅-リン合金材料層2(図4参照)、及びヒートスプレッダ3が、放熱能力を促進するために、図3及び図4を参照して論じられる半導体構造に組み込まれる。ヒートスプレッダ3の全体的な底部面積は、ダイ面積101Dよりも大きくすることができる。
図3を参照すると、図3は、本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。第一の表面381Aと、第一の表面381Aの反対側の第二の表面381Bとを有するキャリア381が受け入れられる。いくつかの実施形態では、キャリア381は、適切な硬度又は機械的強度を有する材料で作製される。例えば、キャリア381は、ガラス製であってもよい。テープ382が、キャリア381の第一の表面381Aに取り付けられている。いくつかの実施形態では、テープ382は、シリコンテープ、熱剥離テープ、紫外線(UV)エポキシテープ、又は他の好適な材料で作製される。いくつかの実施形態では、テープ382の第一の表面382A及び第二の表面382Bは接着剤であって、テープ382の第二の表面382Bは、キャリア381の第一の表面381Aに取り付けられ、テープ382の第一の表面382Aは、キャリア381から離れる方を向く。
複数のダイ301が、テープ382の第一の表面382Aに取り付けられる。いくつかの実施形態では、ダイ301のそれぞれは、テープ382の第一の表面382Aに取り付けられた前面301Fと、テープ382から離れる方を向く裏面301Bとを有する。いくつかの実施形態では、ダイ301のいくつかは、アレイ状に編成されるか、あるいは上から見たときに1つ以上の線に沿って編成される。いくつかの実施形態では、ダイは、テープ382に取り付けられる前に薄くされる。いくつかの実施形態では、ダイ301のいくつかは、分離される。いくつかの実施形態では、デバイス、活性領域、又は導電性フィーチャは、ダイ301の前面301Fに近位の位置に形成されてもよい。
いくつかの代替実施形態では、基板は、テープ382の第一の表面382Aに取り付けられ、基板は、各ダイの位置を画定するために(すなわち、各ダイが後でどのように分割されるか)、ハーフカットダイシングで前処理されるが、これは、後続のダイシング作業を容易にする。別の言い方をすれば、そのような基板は、複数のダイ301を含み、ダイ301のいくつかは、一時的に接続されてもよい。
熱管理構造1は、ダイ301を覆うように形成される。熱管理構造1の詳細は、図1に関する議論を参照することによって見出すことができ、熱管理構造1は、接着層1aと、接着層1aの上方の拡散バリア層1bと、拡散バリア層1bの上方の銅-リン合金層1c(CuPを含んでもよい)とを含む。いくつかの実施形態では、接着層1aはダイ301に取り付けられ、銅-リン合金層1cはダイ301から離れている。銅-リン合金層1cは、ダイ301の側面に熱的に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、銅-リン合金層1cの厚さは、200μm未満であってもよい。いくつかの実施形態では、熱管理構造1は、また、ダイ301の間のギャップに形成されてもよく、接着層1aは、ダイ301の側壁と直接接触してもよい。いくつかの実施形態では、銅-リン合金層1cは、無電解めっき及び電気めっき作業によって形成されるので、ダイ301の上方の銅-リン合金層1cのカバレッジの品質を向上させることができる。さらに、ダイ301間の熱管理構造1の接続によって引き起こされる問題を回避することもできる。
いくつかの実施形態では、第一のフォトレジスト層(別個に図示せず)が堆積され、パターニングされて、ダイ301の間のダイシングエリア(別個に図示せず)の上方にマスク層を形成する。熱管理構造1がダイ301の上面及び側壁上に堆積されるとき、テープ382の第一の表面382Aの部分は、第一のフォトレジスト層によって覆われ、したがって、熱管理構造1によって覆われていない。第一のフォトレジスト層は、熱管理構造1の形成の完了後に、除去又は剥離されてもよい。
複数のヒートスプレッダ3は、熱管理構造1の上方に配置されている。いくつかの実施形態では、各ダイ301の裏面301Bには、1つ以上のヒートスプレッダ3が設けられている。いくつかの実施形態では、1つのダイ301は、1つのヒートスプレッダ3に対応し、ヒートスプレッダ3の幅W3は、ダイ301の幅W301よりも小さい。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3は、銅、発泡銅、アルミニウム、熱伝導性金属、セラミック、Al、AlN等の材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、熱放散の効率を改善するために、各ヒートスプレッダ3の表面積は、同様の体積を有する立方体形状のヒートスプレッダの表面積よりも大きくなるように設計することができる。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3は、波形プロファイルを有する1つ以上の表面を有することができる。例えば、各ヒートスプレッダ3は、片側又は両側(Z方向等)に複数のフィン型突起を有していてもよい。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3は、外面全体にわたるフィン型ヒートスプレッダ3と呼ばれる。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3は、重量を低減するとともに、放熱面積を増加させるために、複数の露出したギャップ又は穴を有する。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3は、熱管理構造1の銅-リン合金層1cと直接接触する底部を有してもよい。熱容量の態様を考慮すると、ヒートスプレッダ3は、熱を放散するための経路を提供し、局所的な過熱の問題を緩和することができる。
銅-リン合金材料層2Mは、ヒートスプレッダ3の露出表面を覆うように形成されている。いくつかの実施形態では、銅-リン合金材料層2Mは、CuPから作製される。いくつかの実施形態では、銅-リン合金材料層2Mは、ヒートスプレッダ3によって露出された熱管理構造1の第一の表面1Aの部分をさらに覆う。いくつかの実施形態では、銅-リン合金材料層2Mは、ヒートスプレッダ3の頂部、4つの側面、及び底部を覆っている。銅-リン合金材料層2Mの厚さT2は、約20μm~約200μmの範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、銅-リン合金材料層2Mは、無電解めっき及び電気めっき作業の両方を適用することによって形成され、ダイ301、キャリア381、テープ382、熱管理構造1、及びヒートスプレッダ3は、システムのめっき溶液中に配置される。銅-リン合金材料層2Mは、放熱性に優れ、ヒートスプレッダ3と熱管理構造1の銅-リン合金層1c(図3には示されていないが、図1に見ることができる)との間の接着性をさらに向上させる。すなわち、ヒートスプレッダ3は、ダイ301に密着させてもよく、信頼性が向上する。
いくつかの実施形態では、第二のフォトレジスト層(別個に図示せず)が堆積され、パターニングされて、ダイ301の間のダイシングエリアの上方にマスク層を形成する。銅-リン合金材料層2Mがヒートスプレッダ3の上面及び側壁に堆積されるとき、テープ382の上面382Aの部分は、第二のフォトレジスト層によって覆われ、したがって、銅-リン合金材料層2Mによって覆われない。第二のフォトレジスト層は、熱管理構造1の銅-リン合金材料層2Mの形成の完了後に、除去又は剥離されてもよい。熱管理構造1又は銅-リン合金材料層2Mによって占められていないダイ301の間のダイシングエリアの狭い空間は、ダイシングエリアの材料厚さを薄くすることができ、したがって、ダイシング作業をより円滑に行うことができる。
図3及び図4を参照すると、図4は、本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。ダイシング作業は、各ダイ301を所定の態様で分離するために実施される。いくつかの実施形態では、ダイシング作業は、ダイヤモンドカッター又はレーザを使用することによって実施される。銅-リン合金材料層2M(又は2)(図3に示す)の厚さT2(図3に示す)は、約20μm~約200μmの範囲であってもよいことに留意されたい。いくつかの実施形態では、ダイシング作業の深さは、ダイの前面381F(図3に示す)に到達することができる。
図3及び図4に示すように、ダイシング作業を行った後、ダイ301をテープ382から分離することができ、これによって、ダイ301と、熱管理構造1と、銅-リン合金材料層2(ダイシング後に銅-リン合金材料層2Mで残った部分)と、ダイ301に取り付けられた1つ以上のヒートスプレッダ3を得ることができる。以下では、熱管理構造1、銅-リン合金材料層2、及び1つ以上のヒートスプレッダ3を熱管理補助ユニット4と総称する。
本明細書では、銅-リン合金材料層2は、耐食性、耐摩耗性、強度及び/又は靭性に大きな能力を示す。したがって、銅-リン合金材料層2は、防食(防錆)保護層としても機能することができる。これにより、ヒートスプレッダ3に対する追加の防錆処理を省略することができ、コストを削減し、スループットを向上することができる。また、従来の防錆処理のいくつかは、ヒートスプレッダ3の放熱能力を低下させることすらある。加えて、前述のように、銅-リン合金材料層2の形成は、ヒートスプレッダ3の様々な材料(例えば、銅、発泡銅、アルミニウム、熱伝導性金属、セラミック、Al、AlNを含むが、それらに限定されない)と高度に適合性がある。
いくつかの代替実施形態では、熱管理補助ユニット4は、導電層2aと、第一の銅-リン合金材料層2bと、第二の銅-リン合金材料層2cとをさらに含んでもよい。導電層2aは、ヒートスプレッダ3の上方にコンフォーマルな方法でコーティングされた銀層又は金とすることができる。すなわち、導電層2aは、第一の銅-リン合金材料層2bとヒートスプレッダ3との間にある。いくつかの実施形態では、導電層2aは、ヒートスプレッダ3の頂部、4つの側面、及び底部を覆い、第一の銅-リン合金材料層2bは、導電層2aの頂部及び4つの側部を覆う。銀(又は金)層2aは、放熱能力をさらに高めることができる。さらに、第一の銅-リン合金材料層2bは、下にある導電層2aの酸化を緩和し、熱管理補助ユニット4の耐食能力をさらに高めることができる。第二の銅-リン合金材料層2cは、ヒートスプレッダ3Xの底部におけるギャップ及び穴の表面上に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Xの底部におけるギャップ及び穴の表面は、コンフォーマルな方法で導電層2aによってコーティングされ、次いで、第二の銅-リン合金材料層2cによってコーティングされる。
いくつかの代替実施形態では、熱管理構造1の銅-リン合金層1cは、めっき作業によって形成され得るアルミニウム層で置き換えることができる。アルミニウム層は、放熱能力に優れ、低コストである。いくつかの実施形態では、アルミニウム層の耐食性及び防錆性を高めるために、陽極酸化作業を実施してもよい。
熱管理構造1は、図5Aを参照して論じるように、さらに、パッケージ構造に組み込むことができる。
図5Aを参照すると、図5Aは、本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階において、銅ピラーを使用することによるパッケージ構造の断面図である。従来の半田バンプと比較して、銅ピラー技術は、接合部直径及びスタンドオフ高さをより良好に制御できるので、より微細なピッチ接合部(20~40μm)の作成が可能になるが、半田バンプ技術は、約125μm未満のそのピッチ限界に達する。銅ピラーは、ダイの底部とパッケージ基板の頂部との間に円筒形接合部を提供することができる。他の利点には、エレクトロマイグレーション抵抗、熱伝導率、熱サイクル信頼性の改善、アンダーバンプメタライゼーション(UBM)の簡略化、及びI/O高密度化を含む。銅ピラー接合部は、これらの制限をあまり受けず、28nm以下の最新のシリコンプロセスノードを可能にし、また、モバイルデバイス製造業者によって要求されるように、より小型のデバイスを可能にし、パッケージ基板層の数を低減することで、コストを削減する絶対的に有すべきフィーチャである。
図5Aでは、半導体基板501(あるいはいくつかの実施形態では、半導体ウェーハ又はシリコンインターポーザであり得る)が提供され、基板501は、前面501Fと、前面501Fから離れる方を向く裏面501Bとを含む。基板501の入力/出力(I/O)パッドとして機能し得る1つ以上の導電性パッド502は、半導体基板501の前面501Fの上方に形成することができる。いくつかの実施形態では、半導体基板501は、シリコン基板であってもよい。絶縁層503は、半導体基板501の上方に形成した後、選択的に除去して、導電性パッド502の少なくとも一部分を露出させる。いくつかの実施形態では、絶縁層503は、SiOを含む。半導体基板501がシリコンインターポーザである実施形態では、半導体基板501の厚さは、約20μm~約50μmの範囲であってもよい。
基板501の裏面501Bの上方の熱管理構造1と、絶縁層503及び導電性パッド502の上方のアンダーバンプメタライゼーション(UBM)材料層(図示されていないが、パターニングされてUBM層1Uとなる)とは、単一の作業で形成することができる。いくつかの実施形態では、UBM材料層の組成は、熱管理構造1の組成と同様である。具体的には、UBM材料層及び熱管理構造1は、それぞれ、接着層1aと、接着層1aの上方の拡散バリア層1bと、拡散バリア層1bの上方の銅-リン合金層1c(CuPを含んでもよい)とを有してもよい。熱管理構造1の接着層1aは、基板501の裏面501Bに隣接し、UBM材料層の接着層1aは、絶縁層503及び導電性パッド502に隣接する。熱管理構造1の銅-リン合金層1cは、基板501の裏面501Bから離れており、UBM材料層の銅-リン合金層1cは、絶縁層503及び導電性パッド502から離れている。いくつかの実施形態では、接着層1aの厚さは、約0.5μm~約2.0μmの範囲である。いくつかの実施形態では、拡散バリア層1bの厚さは、約0.1μm~約0.5μmの範囲である。いくつかの実施形態では、銅-リン合金層1cの厚さは、約1μm~約3μmの範囲である。
具体的には、接着層1aは、基板501の裏面501Bの上方にも絶縁層503及び導電性パッド502(これは、基板501の前面501Fの上方にある)の上方にも、それぞれ形成されている。熱管理構造1の銅-リン合金層1cとUBM材料層の銅-リン合金層1cとは、単一の作業で形成することができる。いくつかの実施形態では、基板501の裏面501B及び前面501F上の接着層1aは、単一の作業で形成することができる。図2を参照して上述したように、接着層1aは、共晶結合等によって、下にあるシリコン表面によって引き起こされる格子不整合の問題を緩和するように構成される。したがって、接着層1aは、熱管理構造1と基板501の裏面501Bとの間の接着性を高めることができる。さらに、UBM材料層の接着層1aは、その大きな接着力により、その後の接合作業の信頼性を向上させることができる。
接着層1aは、(a)導電層、例えば、シリコンに比較的近い格子定数を有する金属層(Ag、Al、Au等)、(b)金属シリサイド層(ニッケルシリサイド、コバルトシリサイド、パラジウムシリサイド等)、又は(c)湿潤層(ニッケルシード層等)であって、ニッケルとシリコンとの格子不整合を約0.4%に低減でき、ニッケルとシリコンとの接着性が十分であり得る、湿潤層のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、接着層1aがニッケルシード層を含む場合、ニッケルシード層は、無電解めっき作業と、それに続くアニール作業とによって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、アニーリング作業は、エキシマレーザアニーリング作業(XeF、XeCl、KrF、KrCl、ArF、フッ素ガス等のレーザガスを使用し得る)を使用することを含むことができる。さらに、無電解めっき法を用いることによって、基板501の裏面501B及び表面501Fの上方の接着層1aを一度に形成することができる。
拡散バリア層1bは、導電性ピラー506内の銅のパッドへの拡散を緩和するために利用することができ(直径及びピッチは様々な用途に対して異なり、DRAMの場合、それぞれ5μm及び10μm等である)であって、内部応力を低減できる可能性がある。いくつかの実施形態では、拡散バリア層1bは、(a)無電解めっき技術によって形成され得るコバルト-リン(CoP)層、(b)無電解めっき作業によって形成することができるニッケル層、又は(c)耐火金属層、金属窒化物誘導体又は金属合金(Ti、W、Mo、Ta、V、チタン-タングステン、TiW窒化物、WN、TiN、TaN等)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。具体的には、コバルト-リン(CoP)層は、PVD作業によって形成される材料と比較すると、ステップカバレッジが大きく、拡散を妨げる能力が大きい。他方、耐火金属層、金属窒化物誘導体又は金属合金(例えば、Ti、W、Mo、Ta、V、チタン-タングステン、TiW窒化物、WN、TiN、TaN等)は、高温下での拡散を妨げながら、より高い熱伝導率を示す。いくつかの実施形態では、熱管理構造1の拡散バリア層1bの材料として、またUBM材料層の材料としてコバルト-リン(CoP)層又はニッケル層を使用する場合、熱管理構造1の拡散バリア層1b及びUBM材料層の拡散バリア層1bの両方を、無電解めっき作業によって、単一の作業で形成することができる。
銅-リン合金層1cは、従来の放熱板及び熱界面材料に比べて、熱伝導率が高く、より緻密な構造を有し、耐食性、耐摩耗性、湿潤性、強度、靭性、追従性、加工性等を改善することができる。
いくつかの実施形態では、銅-リン合金層1cは、無電解めっき作業を実施することによって、形成することができる。特に無電解めっき作業を用いることによって、熱管理構造1の銅-リン合金層1c(基板501の裏面501Bの上方)とUBM材料層の銅-リン合金層1c(基板501の前面501Fの上方)とは、基板501全体をめっき液に浸漬できるため、単一の作業で形成することができる。
さらに、導電性ピラー506をUBM材料層の上方に形成し、続いて、合金層507を導電性ピラー506の上方に形成する。例えば、フォトレジスト層(又はドライフィルム、図示せず)をUBM材料層の上方に形成し、パターニングされたマスク(図示せず)を利用したフォトリソグラフィ作業を実施することができる。導電性ピラー506は、導電性材料、例えば、銅から形成してもよく、合金層507は、接合のための半田付け材料と呼ばれてもよい。導電性パッド502に対応する複数の凹部がフォトレジスト層によって画定され、それによって、UBM材料層の少なくとも一部分がフォトレジスト層を通して露出される。いくつかの実施形態では、保護層(フォトレジスト層又はドライフィルム等)を熱管理構造1の銅-リン合金層1cの上方に形成してもよい。また、導電性ピラー506は、凹部内に形成してもよく、導電性ピラー506は、UBM材料層の銅-リン合金層1cと直接接触してもよい。いくつかの実施形態では、導電性ピラー506を電気めっき作業によって形成してもよく、これは、前述のように効率が向上する可能性がある。さらに、保護層は、電気めっき作業中に熱管理構造1を保護することができる。いくつかの実施形態では、導電性ピラー506の厚さは、約8μm~約10μmの範囲であってもよい。
いくつかの実施形態では、半田合金層507は、Sn、Ag、Cu、及びSb等のSn-Ag合金(例えば、96.3%のSn、3%のAg、0.5%のCu、及び0.2%のSb)等を含んでもよい。いくつかの代替実施形態では、半田合金層507は、Sn、Ag、Bi、及びCu(例えば、93.3%のSn、3.1%のAg、3.1%のBi、及び0.5%のCu)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、半田合金層507の厚さは、約10μm~約15μmの範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、半田合金層507は、後続の接合作業のために、導電性バンプとして利用することができる。半田合金層507を形成した後、フォトレジスト保護層を、リフトオフ作業を実施して除去することによって、導電性ピラー506の側壁及び半田合金層507の側壁を露出させてもよい。
さらに、導電性ピラー506のカバレッジの下にないUBM材料層の部分を除去することによって、絶縁層503の下にある部分が露出され、UBM層1U(UBM材料層のパターン化されたバージョンである)を形成する。いくつかの実施形態では、除去作業は、反応性イオンエッチング(RIE)作業、又は他の好適な除去作業を含んでもよい。これにより、残りのUBM層1U及び導電性パッド502を、導電性パッド、コンタクトパッド又は入力/出力(I/O)パッド509と総称することができる。別の言い方をすれば、導電性パッド509は、銅-リン合金(CuP等)を含む。UBM層1Uの形成中、高価で、スループットが低いという課題に直面し得る真空環境を作り出す必要がない。パターン化されたマスク層は、UBM層1U及び熱管理構造1を形成した後に、基板501の前面から除去してもよい。UBM層を形成するためのUBM材料層のパターニングは、導電性パッド502及び導電性パッド509を形成する前に前に実施することも、導電性パッド502及び導電性パッド509のパターン化作業の後に実施することもできる。
リフロー作業は、銅系合金及びSn-Ag合金を含むピラーを形成するために、実施することもできる。半導体基板501は、キャリア599(IC基板又は基板等)に接合されて、パッケージを形成することができる。いくつかの実施形態では、本開示を参照して説明されるような銅-リン合金を含む伝導性パッド509は、ウェーハ基板、PCB、インターポーザ、ICキャリア、再配線層、コア基板、コアレス基板、セラミック基板等の他の多層配線構造に適用されることができる。このような構成により、その電気的接続の信頼性及び特性を向上させてもよい。
図5Bは、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造530の断面図である。パッケージ構造530は、図5Aに示すパッケージ構造と同様であってもよく、これらの同様のフィーチャの詳細は、簡潔にするために繰り返さない。図5Bを参照すると、基板501が提供される。その後、1つ以上の導電性パッド502が、基板501の前面501Fの上方に堆積され、パターニングされる。絶縁層522は、前面501F及び導電性パッド502の上方に形成されている。絶縁層522は、誘電体材料、例えば、酸化シリコンで形成してもよい。絶縁層522は、導電性パッド502のそれぞれの中央部分が露出するように、導電性パッド502の上面から絶縁層522の部分を除去するようにパターニングされる。
UBM層1Uの接着層1aは、導電性パッド502の上方に形成され、パターニングされる。パターニングされた接着層1aの側壁は、絶縁層522の側壁と面一であってもよい。接着層1aのパターニングは、リフトオフフォトレジスト層を使用するリフトオフプロセスに関連するリソグラフィ及びエッチング作業を含んでもよい。続いて、誘電体層の第一の層524、第二の層526、及び第三の層528を、接着層1a及び絶縁層522の上方に堆積して、三層反射防止構造529を形成する。三層反射防止構造529は、誘電体層スタックを形成するために、いくつかの誘電体層から形成されてもよい。いくつかの実施形態によれば、三層反射防止構造529の第一の層524及び第三の層528は、窒化シリコン、酸窒化シリコン等を含み、低温堆積法又はスピンオンコーティング法を使用して堆積される。いくつかの実施形態によれば、三層反射防止構造529の第二の層526は、酸化ケイ素等を含み、低温堆積法又はスピンオンコーティング法を使用して堆積される。第一の層524は、絶縁層522及び接着層1aの上面の上方にコンフォーマルに堆積されてもよく、第二の層526及び第三の層528は、第一の層524の上方にブランケット状に堆積されてもよい。
1つ以上のビア(別個に図示せず)が、三層反射防止構造529を貫通して形成され、接着層1aを露出させる。いくつかの実施形態によれば、フォトレジスト層(別個に図示せず)が、三層反射防止構造529の上方にブランケット状に堆積される。フォトリソグラフィ及びエッチングの作業により、接着層1aの上面が露出するまで、層528,526,524を貫通するビアをエッチングするために実施する。層524、526、528の側壁は、接着層1aの上方のビアの側壁を画定してもよい。
続いて、UBM層1Uの拡散バリア層1b及び銅-リン合金層1cが、接着層1a及び三層反射防止構造529の上方のフォトレジスト層の上面の上方に堆積される。さらに、導電性ピラー506を形成するための導電性材料は、UBM層1Uの上方のビア内に堆積されている。半田合金層507を形成するための導電性材料は、導電性ピラー506の導電性材料の上方に堆積される。いくつかの実施形態によれば、導電性ピラー506の堆積作業は、異なる要件に従って、導電性ピラー506の堆積高さを増加させるために、数回繰り返すことができる。
リフトオフ作業をフォトレジスト層上で実施して、フォトレジスト層を三層反射防止構造529から除去する。三層反射防止構造529の上方の導電性ピラー506及び半田合金層507を形成するための導電性材料の余分な材料も、フォトレジスト層の除去と一緒に除去される。その結果、第三の層528の上面が露出する。リフロー作業を半田合金層507の材料に対して実施して、球状又は半球状の半田合金層507を形成する。
いくつかの実施形態によれば、導電性ピラー506は、基板501が概してバルクシリコンで形成される基板貫通ビア(TSV)構造を介して基板501を貫通するように形成されてもよい。その場合、基板501は薄くしてもよく、貫通ビアが基板501を貫通して形成され、その後、三層反射防止構造529が堆積され、貫通ビアに銅が電気めっきされる。UBM層1U及び導電性ピラー506を形成するための残りの作業は、パッケージ構造530に関して先に説明した実施形態と同様である。
パッケージ構造530は、利点を提供する。隣接する導電性ピラー506と半田合金層507との間の空間は、三層反射防止構造529で満たされているので、外部粒子、水分、水又は塵埃が導電性ピラー506間のギャップに入り込むことはない。その結果、導電性ピラー506の電気的絶縁性能及び信頼性を維持することができる。
図5Cは、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造540の断面図である。パッケージ構造540は、多くの態様においてパッケージ構造530と同様であり、これらの同様のフィーチャは、簡潔にするために繰り返さない。図5B及び図5Cを参照すると、パッケージ構造540とパッケージ構造530との違いは、隣接する導電性ピラー506間の三層反射防止構造529の大部分が除去されていることである。三層反射防止構造529の薄い部分のみが拡散バリア層1bの側壁上に残っている。いくつかの実施形態によると、第一の層524の水平部分は、下層絶縁層522を保護及び封入するように、絶縁層522の上方で保持される。
図5Dは、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造550の断面図である。パッケージ構造550は、多くの態様において、パッケージ構造530又は540に類似しており、これらの同様のフィーチャは、簡潔にするために繰り返さない。図5C及び図5Dを参照すると、パッケージ構造550とパッケージ構造540との違いは、隣接する導電性ピラー506間の三層反射防止構造529の第二の層526及び第三の層528の全体が除去されていることである。三層反射防止構造529の第一の層524は、拡散バリア層1b、接着層1a、及び絶縁層522の側壁上と、絶縁層522の水平部分の上方とに残る。隣接する導電性ピラー506の空間は、空気のみで満たされているため、隣接する導電性ピラー506の拡散バリア層1bは、互いに対向している。
図5Aを参照すると、熱管理構造1の接着層1a、拡散バリア層1b及び銅-リン合金層1cは、それぞれ、UBM層1Uの接着層1a、拡散バリア層1b及び銅-リン合金層1cの形成と同時に、堆積することができる。いくつかの実施形態によれば、熱管理構造1の接着層1a及びUBM層は、単一の堆積プロセスを使用して形成することができ、熱管理構造1の拡散バリア層1b及びUBM層は、単一の堆積プロセスを使用して形成することができ、熱管理構造1の銅-リン合金層1c及びUBM層は、単一の堆積プロセスを使用して形成することができる。図5B~図5Dを参照すると、別個に図示されていないが、熱管理構造1は、パッケージ構造530、540、又は550の基板501の裏面501Bにも形成することができる。同様に、パッケージ構造530,540,550の熱管理構造1の接着層1a、拡散バリア層1b及び銅-リン合金層1cは、それぞれ、パッケージ構造530,540,550のUBM層1Uの接着層1a、拡散バリア層1b及び銅-リン合金層1cの形成と同時に堆積することができる。いくつかの実施形態によれば、熱管理構造1の接着層1a及びパッケージ構造530、540又は550のUBM層は、単一の堆積プロセスを使用して形成することができ、熱管理構造1の拡散バリア層1b及びパッケージ構造530、540又は550のUBM層は、単一の堆積プロセスを使用して形成することができる、そして、熱管理構造1の銅-リン合金層1c及びパッケージ構造530,540,550のUBM層は、単一の堆積プロセスを使用して形成することができる。
次に、界面層6及び銅-リン合金層7を含む熱管理構造を備えたパッケージ構造の実施形態について、図6を参照して説明する。
図6を参照すると、図6は、本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造(ファンアウト・ウェーハレベルパッケージ(Fan-Out Wafer Level Package:FOWLP)等)の断面図である。2つのファンアウト構造/プロセスがあり、その第一は、チップファーストであり、チップは、まず一時的な(キャリア又はパネル)又は恒久的な材料構造に埋め込まれ、RDL(再配線層)形成プロセスが続く。その第二は、チップラストであり(RDLファーストとしても周知)であり、チップは、キャリア又はパネル上のRDLが予め形成されるまで、パッケージングプロセスに組み込まれない。以下の実施形態では、第一の構造/プロセス(ABF又はBTのいくつかの介在層を有する)が修正されるか、又は第二の構造/プロセス(セラミックインターポーザ等)が適用されるかのいずれかである。いくつかの実施形態では、ダイ803のそれぞれは、導電性パターンを有する前面803Fと、前面803Fの反対側の裏面803Bとを有する。いくつかの実施形態では、ダイ803は、テープに取り付けられる前に薄くされる。いくつかの実施形態では、ダイ803は、既知の良品ダイ(KGD)である。いくつかの実施形態では、ダイ803は、ファンアウト型半導体ダイである。図5A及び図6を参照すると、ダイ803の前面803Fの上方に配置されたバンプ構造510のUBM層1Uは、ダイ803の前面上の入力/出力(I/O)パッド(又はコンタクトパッド)502と接触している。図6を参照すると、基板501は、複数のダイ803を生成するためにダイシングされてもよい。複数のダイ803は、その裏面803Bがテープ又はパネル(例えば、シリコンテープ、熱剥離テープ、紫外線(UV)エポキシテープ、又は他の適切な材料である)及び/又はキャリア(図示せず)上に接着された状態で配置され、ダイ803のそれぞれは、ピッチで互いに離れており、したがって、ファンアウトデバイスの仕様に準拠するために、2つのダイ803間にファンアウト領域ROを有するファンアウトインターポーザを形成することができる。封止剤又は成形コンパウンド804は、ダイ803を封止するために、例えば、横方向に取り囲むために、ファンアウト領域ROにのみ形成される。成形コンパウンド804は、さらに、ダイ803の間のギャップに形成されてもよい。成形コンパウンド804は、ダイ803の少なくとも1つの側面を封入してもよい。いくつかの実施形態では、ファンアウト領域ROにおける成形コンパウンド804の厚さT804は、ダイ803の厚さT803と同様である。いくつかの実施形態では、厚さT804と厚さT803との間の差は、約2μm~約5μmの範囲内である。いくつかの実施形態では、成形コンパウンド804は、エポキシ成形コンパウンド(EMC)、ポリイミド(PI)、又はプラスチックもしくはポリマー材料等の他の好適な材料で作製される。いくつかの実施形態では、成形コンパウンド804は、成形技術(射出成形等)、3D印刷、付加製造等によって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数の陥凹が、再配線層(RDL)811のファンアウト領域ROにおいて、成形コンパウンド804内に形成され、それによって、導電性ビア805(直径及びピッチは、DRAMについてそれぞれ5μm及び10μm等、様々な用途で異なる)のその後の形成が可能になり、導電性ビア805は、成形コンパウンド804内に、貫通ビアとして形成されてもよい。別の言い方をすれば、導電性ビア805は、成形コンパウンド804によって横方向に取り囲まれる。
図5及び図6を参照すると、FOWLPの製造プロセスに続いて、いくつかのビアが、入力/出力(I/O)パッド502(又はコンタクトパッド)上又は成形コンパウンド804内のいずれかに形成され、次いで、銅を電気めっきして両方のビアを充填し、介在する導電性フィーチャ812も形成する。最後に、導電性ピラー8a及び合金(錫-銀(Sn-Ag))層8bをインターポーザ811上に形成する。いくつかの実施形態では、保護層(図示せず、フォトレジスト、ドライフィルム、テープ、マスク、又は犠牲層とすることができる)が、8a及び8bの形成中にRDL811の上方に形成される。
いくつかの実施形態では、導電性ビア805は、銅で作られ、電気めっき作業によって形成することができる。
ファンアウトインターポーザFOの再配線層(RDL)811は、パッド502上にバンプ構造(図示せず)を有するダイ803の前面803F上に、形成され(図6に示す部分A)、ダイのパッド502は、インターポーザ811によってファンアウトされる。図6のパッド502上のバンプ構造は、図5のバンプ構造510に対応し得、バンプ構造510は、導電性パッド509と、導電性ピラー506と、合金層507とを含む。いくつかの実施形態では、接合作業は、本開示の図5、又は参照により本明細書に組み込まれる米国非仮出願第17/697,937号の図5A~図5Dを参照して論じられる。RDL811は、ダイ803から離れる方を向く複数の導電性フィーチャ12を含む。次いで、ダイ803、成形コンパウンド804、成形コンパウンド804に形成された導電性ビア805、及び再配線層(RDL)811によって形成されたモジュールM1をテープから分離することができる。次に、モジュールM1は、フリップされ、以下のような次の製造ステップのために別のテープ上に配置される。
界面層6及び銅-リン合金層7は、各ダイ803の裏面803Bの上方に形成されている。いくつかの実施形態では、界面層6は、接着層及び拡散バリア層を含み、これらは、図1又は図5Aを参照して説明した接着層1a及び拡散バリア層1bに対応することができる。いくつかの実施形態では、銅-リン合金層7(CuPから作製されてもよい)が、1μm未満の厚さの無電解めっき作業によって各界面層6の上方に形成される。さらに、銅-リン合金層7は、また、200μm未満の厚さの電気めっき作業によって形成することもでき、より緻密な構造が得られ、より厚い層が得られ、効率が向上する。本開示(適用される他の実施形態を含む)では、界面層6及び銅-リン合金層7は、ダイ803の裏面803Bに熱的に結合される熱管理構造TMと総称する。いくつかの実施形態では、界面層6及び銅-リン合金層7の両方は、成形コンパウンド804の一部分及び成形コンパウンド804内に形成された導電性ビア805のいくつかの上方の場所までさらに延在してもよい。いくつかの実施形態では、汚染を回避するために、界面層6及び銅-リン合金層7の形成中に、RDL811の上方に保護層(図示せず、フォトレジスト、ドライフィルム、テープ、マスク又は犠牲層とすることができる)を形成する。
いくつかの実施形態では、界面層6及び銅-リン合金層7によって覆われる導電性ビア805のサブセットは、以下で、用途のいくつかにおいて、ボールグリッドアレイ接地ビア又は接地貫通ビア805’と呼ばれることがある。接地貫通ビア805’は、界面層6によって覆われていない残りの貫通ビア805に隣接して編成されてもよい。接地貫通ビア805’は、導電性フィーチャ812を介して、ダイ803の前面803Fの上方のパッド502上のバンプ構造510の熱管理構造に電気的に接続される。いくつかの実施形態では、パッド502上のバンプ構造510は、システム接地点Gに接続され、ダイ803を接地するように構成される。時々、導電性接地フィーチャ812と、接地貫通ビア805’と、パッド502上のバンプ構造との組み合わせは、熱管理構造TMのみを適用するものよりも放熱効率を30~40%増加させることができる。これらの新しい理想は、本発明の重要な点である。
ピラー8は、界面層6及び銅-リン合金層7によって露出された複数の導電性ビア805の上方に形成される。さらに、ピラー8は、ダイ803から離れる方を向いている複数の導電性フィーチャ812の上方に形成される。いくつかの実施形態では、ピラー8は、多層構造であり、例えば、ピラー8は、導電性ピラー8aと、導電性ピラー8aの上方の合金(錫-銀(Sn-Ag))層8bとを含む。いくつかの実施形態では、導電性ピラー8aは、導電性材料、例えば、銅で形成され、合金層8bは、接合のためのピラー8の半田付け材料として機能する。いくつかの実施形態では、導電性ピラー8a及び合金層8bは、電気めっき作業によって形成することができる。いくつかの実施形態では、フォトレジスト層(図示せず)は、ピラー8を形成するために電気めっき作業を実施する前に、所定のエリアの上方に形成することができ、フォトレジスト層(又は乾燥膜)は、その後、除去することができる。いくつかの実施形態では、ピラー8は、スタック型接続を形成するために、別のダイ(図示せず)又は他の好適なデバイスに接合されるように適合される。この種のFOWLPを使用することによって、コストは、TSVインターポーザを使用することによりも、はるかに安くなる。
いくつかの実施形態では、導電性ビア805の外部端部8Eは、バンプ構造の熱管理構造に接続された貫通ビア805’の端部と平準化される。導電性ビア805の外部端部8Eは、導電性ピラー8aを介して、ピラー8の合金層8bに接続されている。いくつかの実施形態では、導電性ビア805の内部端部8Iは、ダイ803の前面803Fの上方でRDL811に接続される。次いで、図6のFOWLPの第一のモジュールは、十分に完成しており、他のパッケージと組み合わせる準備ができている。
次に、放熱層を備えたパッケージ構造の実施形態について、図7A~図7Fを参照して説明する。具体的には、図7A、図7B及び図7Cは、熱管理構造を備えた第一のダイを形成する方法を示し、図7Eは、熱管理構造を備えた第二のダイを形成する方法を示し、図7Fは、第一のダイを第二のダイに接合する方法を示す。
図7Aを参照すると、図7Bは、本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。図7Aを参照すると、FOWLPの第一の製造プロセスに続いて、ファンアウトインターポーザFOのABF(又はBT)(再配線(RDL)911を有する)の複数の層が第一のダイ901の前面803Fの上方に形成され、いくつかのビアが入力/出力(I/O)パッド(又はコンタクトパッド)502上に形成され、次いで、ダイ901の表面901Fの上方に配置されたバンプ構造510のUBM層1Uは、ダイ901の前面上の入力/出力(I/O)パッド(又はコンタクトパッド)502と接触する。ファンアウト領域RO(例えば、ABF(好ましい)又はBTの層によって作られる)及び封止剤又は成形コンパウンド912は、第一のダイ901を横方向に少なくとも部分的に取り囲むように形成され、第一のダイ901は、前面901Fと、前面901Fの反対側の裏面901Bとを有する。いくつかの実施形態では、成形コンパウンド912は、エポキシ成形コンパウンド(EMC)、ポリイミド(PI)、又はプラスチックもしくはポリマー材料等の他の好適な材料で作製される。成形コンパウンド912は、ダイ901の少なくとも1つの側面を封入してもよい。いくつかの実施形態では、成形コンパウンド912は、成形技術(射出成形等)、3D印刷、付加製造等によって形成されてもよい。複数の導電性ビア913は、成形コンパウンド912内に構成され、成形コンパウンド912によって横方向に取り囲まれる。いくつかの実施形態では、複数の接地ビア又は貫通ビア913’が、接地ループ面積及び寄生効果を低減させるように、第一のダイ901に近接する位置に形成される。いくつかの実施形態では、貫通ビア913’は、第一のダイ901を接地するように構成される。接地ビア913’は、第一のダイ901の前面901Fと第一のダイ901の裏面901Bの上方の熱管理構造TMとを電気的に接続するように構成されてもよい。RDL911上の導電性フィーチャ914は、導電性ビア913及び/又は接地ビア913’のいくつかに電気的に接続されてもよい。したがって、ファンアウトインターポーザROのRDL911が完全に形成され、パッド502(図示せず)上のバンプ構造のUBM層1Uを有する第一のダイ901の前面901Fが、ファンアウトインターポーザFOによってファンアウトされる。
複数のピラー8が、RDL911の複数の導電性ビア913及び複数の導電性フィーチャ914の上方にそれぞれ形成される。いくつかの実施形態では、ピラー8は、多層構造であり、例えば、ピラー8は、導電性ピラー8a(銅)と、導電性ピラー8aの上方の合金層8b(錫-銀(Sn-Ag))とを含む。いくつかの実施形態では、導電性ピラー8a及び合金層8bは、無電解めっき作業によって形成することができる。
デバイスの製造中に、以下の作業が適用され得ることに留意されたい。第一のフォトレジスト層916(又はドライフィルム)が、成形コンパウンド912の上方にパターニングされて、ピラー8を成形コンパウンド912の上方で覆う。いくつかの実施形態では、複数の接地ビア913’及び第一のダイ901の裏面901Bは、第一のフォトレジスト層916から露出される。第二のフォトレジスト層916’がRDL911の上方に形成され、ピラー8をRDL911の上方で覆う。いくつかの実施形態では、各ピラー8の側壁は、第一のフォトレジスト層916又は第二のフォトレジスト層916’によって覆われる。いくつかの代替実施形態では、第二のフォトレジスト層916’は、他の犠牲層又は接着テープで置き換えることができる。
図7B及び図7Cを参照すると、図7Bは、本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図であり、図7Cは、製造作業の中間段階における図7Bの半導体構造の上面図である。界面層6は、第一のダイ901の裏面901B及び接地ビア913’の上方に形成される。いくつかの実施形態では、界面層6は、接着層及び拡散バリア層を含み、これらは、図1又は図5Aを参照して説明した接着層1a及び拡散バリア層1bに対応することができる。いくつかの実施形態では、銅-リン合金層7(CuPから作製されてもよい)が、各界面層6の上方に形成され、それによって、ダイ901の裏面901Bに熱的に結合される熱管理構造TMを形成する。いくつかの実施形態では、界面層6及び銅-リン合金層7は、無電解めっき作業によって形成されてもよく、ピラー8は、無電解めっき作業中に第一のフォトレジスト層916(又は乾燥膜)又は第二のフォトレジスト層916’(図7Aに示す)によって保護される。界面層6及び銅-リン合金層7を形成した後、第一のフォトレジスト層916及び第二のフォトレジスト層916’を除去して、第一の構造900Aを形成する。
図7Dを参照すると、図7Dは、製造作業の中間段階における半導体構造の上面図である。図7Dに示す上面図は、図7Cに示す上面図と同様であるが、図7Cは、接地ビア913’が上面視で第一のダイ901又は銅-リン合金層7(又は界面層6)の対向する2つの側面を取り囲むように編成されることを示し、図7Dは、接地ビア913’が上面視で第一のダイ901又は銅-リン合金層7(又は界面層6)の4つの側面を取り囲むように編成されることを示す点で異なる。接地ビア913’は、貫通ビア913と第一のダイ901との間に編成されてもよい。いくつかの実施形態では、接地ビア913’は、また、その4つの側面から第一のダイ901のための電磁干渉(EMI)の遮蔽を提供するように構成される。第一のダイ901の4つの側面に接地ビア913’を編成することにより、接地ビア913’の放熱面積を著しく大きくすることができるので、図7Dに示す放熱性能を大幅に向上させることができる。時々、導電性接地回路と接地貫通ビア913’の両方の組み合わせは、熱管理構造TMのみを適用することによる熱放散効率を30~40%増加させることができる。したがって、これらは、本発明の2つの重要な点である。
図7Eを参照すると、図7Eは、本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階における半導体構造の断面図である。第二のダイ902が提供され、第二のダイ902は、前面902Fと、前面902Fの反対側の裏面902Bとを有する。いくつかの実施形態では、第二のダイ902は、1つ以上のメモリデバイスを備えるメモリダイである。いくつかの実施形態では、第二のダイ902は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)ダイであっても、フラッシュメモリダイであってもよい。複数の界面層6’は、第二のダイ902の一部分(ここで、界面層6’のエリアは、犠牲フォトレジスト又はドライフィルムによって画定することができる)の上方に形成される。ピラー8は、各界面層6’の上方に形成することができる。界面層6’の組成は、上述した界面層6と同様とすることができる。いくつかの実施形態では、ピラー8は、多層構造であり、例えば、ピラー8は、導電性ピラー8aと、導電性ピラー8a上の合金層8bとを含む。導電性ピラー8a、合金層8b、及び界面層6’は、本明細書では、第二のダイ902のバンプ構造906と総称することがあり、第一のダイ901に電気的に接続されるように構成される。
界面層6は、第二のダイ902の裏面902Bの上方に形成され、銅-リン合金層7(CuPから作製されてもよい)は、この界面層6の上方に形成されて、第二の構造900Bが形成される。界面層6の組成について、図6を参照して説明する。いくつかの実施形態では、界面層6は、1μm未満の厚さの無電解めっき作業によって形成されてもよく、銅-リン合金層7は、200μm未満の厚さの無電解めっき及び電気めっき作業によって形成されてもよく、一方、界面層6’及びピラー8は、無電解めっき作業中にフォトレジスト層又はテープ(図示せず)によって保護されてもよい。本明細書では、界面層6及び銅-リン合金層7は、ダイ902の裏面902Bに熱的に結合される熱管理構造TMと総称される。
図7Fを参照すると、図7Fは、本開示のいくつかの実施形態による、製造作業の中間段階におけるパッケージ構造の断面図である。図7Bに示す第一の構造900Aは、図7Eに示す第二の構造900Bに接合され、その結果、第一のダイ901と第二のダイ902とが垂直方向に積層される。いくつかの実施形態では、第一のダイ901は、垂直方向において第二のダイ902と重なる。いくつかの実施形態では、第一のダイ901の裏面901Bは、第一の構造900Aを第二の構造900Bに接合した後に、第二のダイ902の前面902Fの方を向く。第一のダイ901の裏面901Bの上方のファンアウト領域RO上のピラー8は、第二のダイ902の前面902F上の対応するピラー8に接続される。いくつかの実施形態では、第二のダイ902の前面902Fの上方のピラー8のいくつかは、第一のダイ901の前面901Fの上方の銅-リン合金層7に接続される。いくつかの実施形態では、第一の構造900A(図7Bに示す)内のピラー8の合金層8bは、第二の構造900B(図7Eに示す)内のピラー8の合金層8bと合流し、リフロー又は熱圧着を実施して、合金層8bを複数の半田ボール8b”に変換し、第一の構造900Aと第二の構造900Bとの接合を強化する。したがって、図6における厚さT804と厚さT803との間の差は、それほど重要ではない。こうして、パッケージ構造900Cが形成される。2つの導電性ピラー8a、2つの半田ボール8b”、及び第一の構造900Aと第二のダイ902との間の界面層6’は、本明細書では、第二の構造900Bのバンプ構造910と総称することもあり、第一のダイ901を第二のダイ902に電気的に接続することができる。いくつかの実施形態では、第一の構造900Aと第二のダイ902との間に編成された複数のバンプ構造910は、第一の(タイプ)バンプ915及び第二の(タイプ)バンプ915’を含む。第一の(タイプ)バンプ915は、第一の構造900Aの導電性ビア913を第二のダイ902に電気的に結合するように編成され、第二の(タイプ)バンプ915’は、第一のダイ901の近位に編成され、界面層6及び銅-リン合金層7を第二のダイ902に熱的に結合する。いくつかの実施形態では、重力の影響により、半田ボール8b”の形状は、楕円形、ラグビー形状、又はアメリカンフットボール形状に類似してもよい。各半田ボール8b”は、電気的短絡の問題を回避するために互いに分離されている。いくつかの実施形態では、絶縁材料によって封入された銅プラグで形成されたピラー8は、銅プラグが安価なので、シリコン貫通ビアで形成されたピラーよりも好ましい。
次に、ヒートスプレッダを備えた図7Eのパッケージ構造の実施形態について、図8を参照して説明する。具体的には、図8は、熱管理構造及びヒートスプレッダを備える第一のダイを形成し、熱管理構造及びヒートスプレッダを備える第二のダイを形成し、第一のダイを第二のダイに接合するアプローチを示している。
図8を参照すると、図8は、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造の断面図である。パッケージ構造1000Cは、第一の構造1000Aと、第一の構造1000A上に積層された第二の構造1000Bとを含む。第一の構造1000Aは、図7Bを参照して説明した第一の構造900Aと同様である。しかしながら、第一の構造1000Aの合金層8bの厚さ(又はピラー8全体の厚さ)をさらに厚くした点が異なる(例えば、図7Aを参照して説明した半田合金を堆積させる作業のいくつかを、数回繰り返すことによって)。さらに、1つ以上のヒートスプレッダ3Xが、第一のダイ901の裏面901Bの上方の銅-リン合金層7上に配置される。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Xは、銅、発泡銅、アルミニウム、熱伝導性金属、セラミック、Al、AlN等の材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、放熱の効率を改善するために、各ヒートスプレッダ3Xの表面積は、同様の体積を有する立方体形状のヒートスプレッダの表面積よりも大きくなるように設計することができる。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Xは、波形プロファイルを有する1つ以上の表面を有してもよい。例えば、各ヒートスプレッダ3Xは、第一のダイ901の方を向く複数の第一のフィン型突起3X’と、第一のダイ901から離れる方を向く複数の第二のフィン型突起3X”等、上側及び/又は下側に複数の突起を有してもよい。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Xは、複数の凹部又は穴を有してもよい。さらに、銅-リン合金材料層2(CuPから作製されてもよい)がヒートスプレッダ3Xの表面積の上方に形成され、例えば、銅-リン合金材料層2は、複数の第一のフィン型突起3X’及び複数の第二のフィン型突起3X”を覆っている。銅-リン合金材料層2は、ヒートスプレッダ3X上にコーティングされたコーティング層と呼ぶこともある。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Xは、複数の第一の突起3X’を備えるので、銅-リン合金材料層2は、電気めっき作業を使用することによって、ヒートスプレッダ3Xと銅-リン合金層7との間のギャップ内に形成することができる。いくつかの実施形態では、銅-リン合金2の湿潤性は、ギャップにおける銅-リン合金の形成のアクセス可能性を改善する。銅-リン合金材料層2と銅-リン合金層7とを組み合わせることによって、ヒートスプレッダ3Xの機械的強度、接着性、信頼性が向上する。さらに、銅-リン合金材料層2及び銅-リン合金層7は、熱伝導率が高いので、放熱及び温度管理のより良好な手段を提供する。
さらに、銅-リン合金層7は、より緻密な構造を得るために無電解めっき作業によって形成することができ、銅-リン合金材料層2は、より厚い層を得るために電気めっき作業によって形成することができ、効率が向上する。さらに、電気めっき作業の使用は、ヒートスプレッダ3Xの上方の銅-リン合金材料層2のカバレッジ及びギャップ又は穴へのアクセス可能性を改善するのに役立ち得る。
第二の構造1000Bは、図7Eを参照して説明した第二の構造900Bと同様である。しかしながら、1つ以上のヒートスプレッダ3Yが第二のダイ902の裏面902Bの上方の銅-リン合金層7上にさらに配置されている点で異なる。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Yは、銅、発泡銅、アルミニウム、熱伝導性金属、セラミック、Al、AlN等の材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、放熱の効率を向上させるために、各ヒートスプレッダ3Yの表面積は、立方体形状のヒートスプレッダの表面積よりも大きくなるように設計することができる。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Yは、波形プロファイルを有する1つ以上の表面を有してもよい。例えば、各ヒートスプレッダ3Yは、第二のダイ902の方を向く複数の第一の突起3Y’、及び第二のダイ902から離れる方を向く複数の第二の突起3Y”等、片側又は両側に複数の突起を有してもよい。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Yは、複数の凹部又は穴を有してもよい。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Yの幅W3Yは、ヒートスプレッダ3Xの幅W3Xよりも大きい。さらに、銅-リン合金材料層2(CuPから作製されてもよい)が、ヒートスプレッダ3Yの表面領域の上方に形成されており、例えば、銅-リン合金材料層2は、複数の第一の突起3Y’及び複数の第二の突起3Y”を覆っている。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Yは、複数の第一の突起3Y’を備えるので、銅-リン合金材料層2は、電気めっき作業を使用することによって、ヒートスプレッダ3Yと銅-リン合金層7との間のギャップに形成することができる。
さらに、電気めっき作業の使用は、ヒートスプレッダ3Yの上方の銅-リン合金材料層2のカバレッジ及びギャップ又は穴へのアクセス可能性を改善するのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、第二のダイ902は、いくらか大きい電力散逸を有する論理であり、より低い電力散逸を有する1つ以上のメモリデバイス901のいずれかに接続される。いくつかの実施形態では、第二のダイ902は、DRAMダイであっても、フラッシュメモリダイであってもよい。
いくつかの実施形態では、第二の構造1000Bの合金層8bの厚さ(又はピラー8全体の厚さ)は、図7B、図7Eに関して説明した半田合金を堆積させる作業を数回繰り返すことによって、さらに厚くすることができる。
第一の構造1000Aは、第二の構造1000Bに接合され、第一のダイ901の裏面901Bは、第二のダイ902の前面902Fに面する。第一の構造1000A(図8に示す)の複数のピラー8は、第二の構造1000B(図8に示す)の対応するピラー8に接続される。リフロー作業を実施することができ、第一の構造1000Aのピラー8は、第二の構造1000Bのピラー8と合流し、それによって複数のバンプ構造8Pを形成する。第一の構造900Aを第二の構造900Bに接合した後のバンプ構造8Pは、図7Bに示す第一の構造900Aのピラー8と、図7Eに示すバンプ構造910とを含む。両方のバンプ構造8Pの構成は、それぞれより高い高さを有するべきであり、空気対流のためにヒートスプレッダ3Xとダイ902との間にギャップが存在することに留意されたい。したがって、第一のダイ901は、干渉を引き起こすことなく垂直方向に第二のダイ902と積み重ねることができる(すなわち、2つの要素は、望ましくないことに、特定の位置で物理的に接触するが、半田の両側によって生成される表面張力は、リフロー作業におけるこの位置合わせ問題をカバーすることができる)。いくつかの実施形態では、第一のダイ901は、第二のダイ902と垂直方向に重なる。さらに、アンダーフィル層1001がバンプ構造8Pの側壁を覆うように形成されるので、パッケージ構造1000Cが形成される。いくつかの実施形態では、アンダーフィル層1001は、バンプ構造8Pを封入する。アンダーフィル層1001は、第一の構造1000Aの成形コンパウンド912と第二の構造1000Bの第二のダイ902との間にあってもよい。いくつかの実施形態では、アンダーフィル層1001は、流れのない(no-flow)アンダーフィルであってもよく、アンダーフィル層1001は、第一のダイ901と直接接触することが実質的になくてもよい。これは、アンダーフィル層1001が放熱を著しく妨げることを回避し得るので、パッケージ構造1000Cの放熱能力を改善する。
次に、熱管理構造及びヒートスプレッダを備えたパッケージ構造の実施形態について、図9A及び図9Bを参照して説明する。そのような構成によって、いくつかのプッシュプルドライバを収容することが可能になる。例えば、第一のダイ901は、5Gワイヤレスシステム用のドライバ増幅器セット#1のMIMOソリューションであり、その銅ピラーは、インターポーザ基板(図示せず)に取り付けられる。第二のダイ902は、ドライバ増幅器#2の別のセットである。したがって、熱管理が追加されるべきである。空間をトレードオフし、電磁干渉(EMI)と、大きなドライバ電流の両方によって生じる熱対流問題との干渉を低減するために、図9A及び図9Bに示すように、両方のダイを、上面図の視点から交差して(たとえば垂直に)置き、両方を同じレベルを有する平面上にセットする代わりに、それらを部分的に積み重ねることができる。いくつかの代替実施形態では、ヒートスプレッダ3X(図9Aに示す)は、第二のダイ902と第一のダイ901の上方の銅-リン合金層7との間に配置することができる。いくつかの実施形態では、図9Bを参照すると、ヒートスプレッダ3Xの下側は、ヒートスプレッダ3Xの下方の銅-リン合金層7の上面と実質的に水平であり、両端のヒートスプレッダ3Xの上側は、第二のダイ902の上方で延在してもよいが、3Xの中間領域は、空気対流のために第二のダイ902と接触することができない。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Xの少なくとも一部分は、第二のダイ902と実質的に水平になる。
図9A及び図9Bを参照すると、図9Aは、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造の断面図であり、図9Bは、図9Aに示すパッケージ構造の斜視図である。図9Aの断面図は、図9Bに示す切断線BBに沿って描かれている。図9A及び図9Bに示すパッケージ構造1100は、図8に示すパッケージ構造1000Cと同様であるが、バンプ構造8Pの高さを高くする代わりに、ヒートスプレッダ3X及びヒートスプレッダ3Xの上方に形成される銅-リン合金材料層2の構成を変更した点が異なる。いくつかの実施形態では、図9Bを参照すると、ヒートスプレッダ3Xの側面は、第一のダイ901の側面と実質的に同一面である。
図9Bを参照すると、第一のダイ901と第二のダイ902との間に形成される追加の熱管理構造TMが、第一のダイ901に熱的に結合される。空間(5~10μm)を第一のダイ901と第二のダイ902との間に確保することができる。このような空間は、アンダーフィル層1001によって充填されてもよい。特に、複数のヒートスプレッダ3Xが、第一のダイ901の銅-リン合金層7の上方に配置される(ヒートスプレッダ3Yを覆う銅-リン合金材料層2は、図9Aにのみ示されているが、明確にするために図9Bでは省略されている)。ヒートスプレッダ3Xの一部分又は全部は、垂直方向に沿って第一のダイ901又は第二のダイ902と重なっていなくてもよい。したがって、ダイの熱放散経路は、互いに干渉することはない。いくつかの実施形態では、第二のダイ902と第一のダイ901の上方の銅-リン合金層7との間に配置されるヒートスプレッダ3Xは存在しない。いくつかの代替実施形態では、第二のダイ902と第一のダイ901の上方の銅-リン合金層7との間に、より小さいヒートスプレッダ3Xを配置することができる。いくつかの実施形態では、図9Bを参照すると、ヒートスプレッダ3Xの下側は、ヒートスプレッダ3Xの下方の銅-リン合金層7の上面と実質的に同一面であり、ヒートスプレッダ3Xの上側は、第二のダイ902の上方に延在し得る。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Xの少なくとも一部分は、第二のダイ902と実質的に同一面である。いくつかの実施形態では、第一のダイ901は、断面図又は上面図の観点からダイ幅W901を有する。いくつかの実施形態では、第二のダイ902は、断面図又は上面図の観点からダイ幅W902を有する。ダイ幅W902は、ダイ幅W901よりも大きくてもよい。いくつかの実施形態では、第一のダイ901は、断面線BBに垂直な方向から測定された第一のダイ長を有し、第二のダイ902は、断面線BBに垂直な方向から測定された第二のダイ長を有する。図9Bに示すように、第一のダイ長は、第二のダイ長よりも大きいが、他の実施形態では、第一のダイ長は、第二のダイ長に実質的に等しくてもよい。
次に、熱管理構造及びヒートスプレッダを備えたパッケージ構造の実施形態について、図10を参照して説明する。具体的には、図10は、水平方向に接続された、いくつかの(例えば、2つの)DRAMダイと第二のダイ(論理ダイ)とを積み重ねた第一のモジュールを有するタブレットコンピュータのパッケージ構造を示す。
図10を参照すると、図10は、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造の断面図である。パッケージ構造1200Cは、第一の構造1200Aと、第一の構造1200Aに沿って配置された第二の構造1200Bとを含む。図10に示す第一の構造1200Aは、図8を参照して説明した第一の構造1000Aと同様であるが、第一の構造1200Aが、本明細書ではRDL911Xと表される、より広い再配線層を有し、RDL911Xが、第一の領域RAと、第一の領域RAに隣接する第二の領域RBとを有する点で異なる。第一のダイ901は、第一の領域RAの上方に配置される。さらに、ピラーは、第二のDRAMがその上に積み重ねられるファンアウト領域ROにおいて成形コンパウンド912の上方に配置される。前述と同じ方法を使用して、第一のDRAM上に第二のDRAM(熱管理構造及びヒートスプレッダを備える)を積み重ねることができる。いくつかの実施形態では、第二のDRAM上の銅-リン合金材料層2は、成形コンパウンド912の上方にさらに延在し、導電性ビア913を覆う。しかしながら、接地導電性ビア913’は、熱伝導のために第一のダイ901の裏面の銅-リン合金層7に接触しなくてもよい。続いて、第二のダイの裏面901B上に界面層6及び銅-リン合金層7を無電解めっきする。第二のダイの裏面上のヒートスプレッダを覆うことに加えて、銅-リン合金材料2の層もまた、ファンアウト領域ROにわたって電気めっきされ、接地導電性ビア913’を覆って放熱面積を増加させる。TSVインターポーザを使用してDRAMのセットを積み重ねる代わりに、FOWLP技術によって、コスト削減だけでなく、歩留まり向上も達成できる。いくつかの実施形態では、空気対流のために、銅-リン合金2の2つの層の間にギャップ909が存在する。
さらに、第二の領域RBのRDL911Xは、前面911Fと、前面911Fの反対側の裏面911Bとを有する。複数の導電性フィーチャ914が、前面911F及び裏面911Bに配置され、複数のピラー8が、前面911F及び裏面911Bに配置された導電性フィーチャ914のいくつかの上に配置される。いくつかの実施形態では、ピラー8は、多層構造であり、例えば、図7A又は図7Bを参照すると、ピラー8は、導電性ピラー8aと、導電性ピラー8aの上方の合金層8bとを含む。
図10に示す第二の構造1200Bは、図8に示す第二の構造1000Bと同様である。いくつかの実施形態では、図10に示す第二の構造1200Bに示すように、銅-リン合金材料層2は、第二のダイ902の周辺エリアと直接接触してもよい。第二ダイ902に加わる応力を緩和する必要がある場合には、ヒートスプレッダ3Yを発泡銅で作製し、タブレットコンピュータの全重量を軽くするようにしてもよいことに留意されたい。さらに、第二のダイ(論理ダイ)の電力散逸は、若干大きいので、その熱管理は、特に考慮されるべきである。
第二の構造1200Bは、RDL911Xの前面911Fの上方にある第二の領域RBの上方に接合され、パッケージ構造1200Cを形成する。いくつかの実施形態では、第二のダイ902(論理ダイ)の電力散逸は、第一のダイ901(DRAM)よりも大きい。リフロー作業が実施されることにより、第二の構造1200Bのピラー8とRDL911Xの前面911Fの上方のピラー8とを融合して接続することができ、延長された接合部は、論理ドライバによって生成された機械的応力を解放することができる。ところで、FOWLP技術を使用することによってマルチコアコンピュータを作製するために、第一の論理ダイ上にいくつかの論理ダイを積み重ねることもできる。
次に、デュアルパスRF送信機の熱管理構造を備えたパッケージ構造の実施形態について、図11を参照して説明する。具体的には、図11は、第一のダイ(例えば、ミキサ)と第二のダイ(例えば、電力増幅器)とを垂直方向に接続し、熱管理構造を形成するアプローチを示す。したがって、電力増幅器によって生じるEMI及び熱放散の問題を解決するために、遮蔽(及びTM)プレートを適用すべきである。
図11を参照すると、図11は、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造の断面図である。パッケージ構造1300Cは、第一の構造1300Aと、第一の構造1300Aの上方に積層された第二の構造1300Bとを含む。図11を参照して説明した第一の構造1300Aは、図7B、図7C及び図7Fを参照して説明した第一の構造900Aと同様であるが、導電性ビア913及び接地ビア913’の構成が異なる点が異なる。いくつかの実施形態では、図11に示すように、導電性ビア913は、第一のダイ901の近位に配置され、接地ビア913’は、周辺エリアに編成され、導電性ビア913は、接地ビア913’と第一のダイ901との間にあってもよい。
図11を参照して説明した第二の構造1300B(デュアルパスRF送信機等)は、図7E及び図7Fを参照して説明した第二の構造900Bと同様であるが、図11を参照して説明した第二の構造1300Bの界面層6及び銅-リン合金層7が、第一の構造1300Aのファンアウト領域ROの上方にさらに延在し、EMI/EMCを考慮するための遮蔽板として適用される点で異なる。第一の構造1300Aは、第二の構造1300Bに接合され、第一のダイ901の裏面901Bは、第二のダイ902の前面902Fに面する。
第一の構造1300Aの複数のピラー8は、第二の構造1300Bの対応するピラー8に接続される。リフロー作業を実施することができ、第一の構造1300Aのピラー8は、第二の構造1300Bのピラー8と合流してもよく、それによって、複数のバンプ構造8Pを形成して、デュアルパスRF送信機の第二のダイによって生成される機械的応力を低減する。
いくつかの実施形態では、第一のダイ901は、第二のダイ902と垂直方向に重なる。さらに、アンダーフィル層1001は、バンプ構造8Pの側壁を覆うように形成される。第二のダイ902の前面902Fの少なくとも一部分及び第一のダイ901の裏面901Bの少なくとも一部分は、アンダーフィル層1001を介して露出される。いくつかの実施形態では、アンダーフィル層1001は、流れのないアンダーフィルであってもよい。
界面層6は、第二のダイ902の裏面902Bの上方、アンダーフィル層1001を通して露出される第二のダイ902の前面902Fの上方、及びアンダーフィル層1001から露出される第一のダイ901の裏面901Bの上方に形成される。第二のダイ902の裏面902Bの上方の界面層6は、さらに、第二のダイ902の側面902S、アンダーフィル層1001の側壁の上方、ファンアウト領域RO(RDL911から離れる方を向く)内の成形コンパウンド912の第一の面912Sの上方、及び接地ビア913’の上方で延在してもよい。いくつかの実施形態では、成形コンパウンド912の第一の面912Sは、第一のダイ901の裏面901Bと同一面である。銅-リン合金層7(CuPから作製されてもよい)を各界面層6の上方に形成して、パッケージ構造1300Cを形成する。界面層6及びその上に形成される銅-リン合金層7は、EMI/EMCを考慮するために、熱管理構造TMとも遮蔽板とも総称される。いくつかの実施形態では、空気対流のために、銅-リン合金2の両方の層の間にギャップ909が存在する。
いくつかの実施形態では、界面層6は、無電解めっき作業によって形成されてもよく、銅-リン合金層7は、電気めっき作業によって形成されてもよく、界面層6(第二のダイ902の裏面902Bの上方の界面層、第二のダイ902の前面902F上の界面層、第一のダイ901の裏面901B上の界面層)のそれぞれは、単一の作業で形成することができ、前述の各界面層6の上方の銅-リン合金層7も単一の作業で形成することができる。任意選択で、犠牲層は、界面層6及び銅-リン合金層7を形成するためのめっき作業中に第一の構造1300A又は第二の構造1300Bの特定の部分を保護するために形成されてもよい。
さらに、接地ビア913’は、界面層6と、第二のダイ902の裏面902Bから成形コンパウンド912の第一の表面912Sの上方のエリアまで延在する銅-リン合金層7とに接続される。このような構成は、電磁互換性(EMC)に関する問題に対処することができるだけでなく、パッケージ構造1300Cの電磁干渉(EMI)に関する問題にも対処することができる。
次に、熱管理構造と同時に提供されるパッケージ構造及びEMI/EMCを考慮した遮蔽板の実施形態について、図12を参照して説明する。
図12を参照すると、図12は、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造の断面図である。図12に示すパッケージ構造1400は、図11に示すパッケージ構造1300Cと同様であるが、1つ以上のヒートスプレッダ3Yが第二のダイ902の裏面902Bの上方の銅-リン合金層7上にさらに配置され、銅-リン合金材料層2(CuPから作製されてもよい)がヒートスプレッダ3Yの表面エリアの上方に形成されており、例えば、銅-リン合金材料層2が複数の第一の突起3Y’及び複数の第二の突起3Y”を覆っている点が異なる。ヒートスプレッダ3Yの詳細は、図8の説明に戻ることによって見出すことができる。いくつかの実施形態では、ヒートスプレッダ3Yは、銅、発泡銅、アルミニウム、熱伝導性金属、セラミック、Al、AlN等の材料を含んでもよい。さらに、銅-リン合金層7は、より緻密な構造を得るために無電解めっき作業によって形成することができ、銅-リン合金材料層2は、より厚い層を得るために電気めっき作業によって形成することができ、効率が向上する。いくつかの実施形態では、銅-リン合金材料層2は、第二のダイ902の裏面902Bの上方の銅-リン合金層7の上面及び側壁のプロファイルに適合する。いくつかの実施形態では、銅-リン合金材料層2は、他の銅-リン合金層7の上方に形成することができる。空気対流のために、901B及び902Fの上方の銅-リン合金2の両方の層の間に、ギャップ909が存在することに留意されたい。
次に、複数のダイを含むパッケージ構造の実施形態について、図13を参照して説明する。
図13を参照すると、図13は、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造の断面図である。第一の構造1500Aは、一次ダイ1501と、一次ダイ1501に接着された二次ダイ1502とを含む。いくつかの実施形態では、一次ダイ1501は、1つ以上の処理ユニットを備える中央処理ユニット(CPU)ダイ等のプロセッサダイであってもよい。二次ダイ1502は、1つ以上の論理デバイスを備える論理ダイであってもよい。三次ダイ1503は、1つ以上のメモリデバイスを備える。第一の構造1500Aは、以下のような2種類のファンアウトインターポーザFOをさらに含む。
第一のファンアウトインターポーザFOは、セラミック薄膜の層で作製され、チップラスト(RDLファーストとも呼ばれる)の第二のFOWLP方法を適用すべきであり、すなわち、RDL(ファンアウト領域(FO)に形成された導電性ビア1513及び接地ビア1513’を含む)及びRDLの両側の銅ピラーのバンプ構造8Pが予め形成されるまで、チップはパッケージングプロセスに組み込まれない。一次ダイ1501は、第一の(前)面1501Fと、第一の面1501Fの反対側の第二の(裏)面1501Sとを有する。次に、ダイパッド上に銀ペーストを堆積させ、銀ペーストを硬化させることにより、ダイ1501とセラミックRDLの両方を接合する。このようなセラミックRDLの熱性能は、高性能パワーデバイスに適している。その他のプロセス及び留意点は、先に説明した第一の方法と同様である。ダイをパッケージングする方法は、全体的な性能に応じて変更できることに留意されたい。図13で適用されるインターポーザは、単なる例示である。導電性ビア1513は、接地ビア1513’と一次ダイ1501との間にあってもよい。さらに、複数の導電性ピラー8a及び半田ボール8b”(錫-銀合金から作製されてもよい)が、RDL1511を介して露出する各導電性フィーチャ1514(図示せず)の上方に配置されてもよい。次に、ダイ1501をセラミックRDL上にフリップチップ接合する。このようなセラミックRDLの熱性能は、高性能パワーデバイスに適している。その他のプロセス及び注意点は、先に説明した第一の方法に関するものと同様である。ダイをパッケージングする方法は、全体的な電気的性能、熱管理、及びコスト性能に応じて変更できることに留意されたい。図13で適用されるインターポーザは、単なる例示である。さらに、二次ダイ1502は、バンプ構造8Pを介して一次ダイ1501にフリップチップ接合されており、二次ダイ1502の第一の(前)面1502Fは一次ダイ1501の方を向き、二次ダイ1502の第二の面1502Sは一次ダイ1501から離れる方を向いている。各バンプ構造8Pは、二次ダイ1502の第二の面1502Sの上方の界面層6’(その組成は前述の界面層6と同様である)と、導電性ビア1513のそれぞれの上方に配置された界面層6’と、界面層6’の上方の導電性ピラー8aと、前述の2つの導電性ピラー8a間を接続する半田ボール8b”とを含む。さらに、アンダーフィル層1001が、バンプ構造8Pの側壁を覆うように形成される。いくつかの実施形態では、アンダーフィル層1001は、流れのないアンダーフィルであってもよく、アンダーフィル層1001は、一次ダイ1501と直接接触することが実質的になくてもよい。さらに、二次ダイ1502の一部分は、アンダーフィル層1001を通して露出することがある。空気の対流のために、1501S及び1502Fの上方にある両方の銅-リン合金層7の間に、ギャップ1509が存在することに留意されたい。
第二の構造1500Bは、三次ダイ1503を含み、三次ダイ1503は、1つ以上のメモリデバイスを備える。いくつかの実施形態では、三次ダイ1503は、DRAMダイあっても、フラッシュメモリダイであってもよい。第二の構造1500Bは、三次ダイ1503を横方向に少なくとも部分的に取り囲む封止剤又は成形化合物1522を有するファンアウトインターポーザFO(ABF(好ましい)又はビスマレイミド-トリアジン(BT)の層によって作製される)をさらに含み、三次ダイ1503は、第一の(前)面1503Fと、前面1503Fとは反対側の第二の(裏)面1503Sとを有する。成形コンパウンド1522は、三次ダイ1503の少なくとも1つの側面を封止することができる。いくつかの実施形態では、成形コンパウンド1522は、エポキシ成形コンパウンド(EMC)、ポリイミド(PI)、又はプラスチックもしくはポリマー材料等の他の好適な材料で作製される。いくつかの実施形態では、成形コンパウンド1522は、成形技術(射出成形等)、3D印刷、付加製造等によって形成されてもよい。複数の導電性ビア1523及び複数の接地ビア(又は貫通ビア)1523’は、成形コンパウンド1522内に編成され、成形コンパウンド1522によって横方向に取り囲まれる。いくつかの実施形態では、接地ビア1523’は、成形コンパウンド1522の周辺エリアに形成され、導電性ビア1523は、接地ビア1523’と三次ダイ1503との間にあってもよい。
第二の構造1500Bは、成形コンパウンド1522の対向する2つの側面に編成された第一のRDL1521a及び第二のRDL1521bをさらに含み、第一のRDL1521aは、三次ダイ1503の第二の面1503Sに近接している。いくつかの実施形態では、三次ダイ1503の第二の面1503Sは、第一のRDL1521aを通して露出される。さらに、複数の導電性ピラー8a及び合金層8bが、第一のRDL1521a及び第二のRDL1521b上に配置されてもよい。
第一の構造1500aは、バンプ構造8P’を介して第二の構造1500bに接合される。アンダーフィル層1001は、バンプ構造8P’の側壁を覆うように形成され、アンダーフィル層1001は、第二の構造1500Bの第二のRDL1521bと第一の構造1500AのRDL1511との間にある。複数の熱管理構造TMは、界面層6と、界面層6の上方の銅-リン合金層7(CuPから作製されてもよい)とを含み、パッケージ構造1500Cを得るために、一次、二次又は三次ダイ1501、1502、1503の露出表面の上方に形成される。例えば、熱管理構造TMは、それぞれ、三次ダイ1503の第一の面1503F、一次ダイ1501の第二の面1501S、二次ダイ1502の第一の面1502F、及び二次ダイ1502の第二の面1502Sの上方に形成され、これらに熱的に結合され、それによって、前述の各ダイ1501、1502、1503の熱放散を改善するのに役立つ。いくつかの実施形態では、熱管理構造TMは、二次ダイ1502の第一の面1502F、二次ダイ1502の第二の面1502S、バンプ構造8Pを封止するアンダーフィル層1001の側面、及びバンプ構造8P’を封止するアンダーフィル層1001の側面に、さらに熱的に結合される。
いくつかの実施形態では、二次ダイ1502の第二の面1502S上の熱管理構造TMは、第一の構造1500aのアンダーフィル層1001の側壁、第二の構造1500bのアンダーフィル層1001の側壁、RDL1511の側壁、及び成形コンパウンド1512の側壁の上方にさらに延在する。一次ダイ1501の第二の面1501Sの上方の熱管理構造TMは、第二のRDL1521b及び成形コンパウンド1512の周辺エリアの上方にさらに延在することができ、それによって、第一の構造1500Aの接地ビア1513’及び第二の構造1500Bの接地ビア1523’に電気的に接続される。接地ビア1523’及び接地ビア1513’は、同じ電位を有してもよく、それによって、基準電圧レベルを提供する。熱管理構造TMのこのような構成は、放熱能力の向上も基準電圧レベルの提供も両方ともすることができる。さらに、無電解めっき作業を使用することにより、ダイのそれぞれに配置された熱管理構造TMの界面層6を単一の作業で形成することができ、ダイのそれぞれに配置された熱管理構造TMの銅-リン合金層7も単一の作業で形成することができる。続いて、複数のダイを含むパッケージ構造の実施形態について、図14を参照して説明するが、これは、図13を参照して説明したのと同様であるが、熱管理構造が、第一の構造を第二の構造に接続する前に形成される点が異なる。
図14を参照すると、図14は、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ構造の断面図である。図14に示す第一の構造1600Aは、図13に示す第一の構造1500Aと同様であるが、熱管理構造TMが、一次ダイ1501の第二の面1501S、二次ダイ1502の第一の面1502F、及び二次ダイ1502の第二の面1502Sの上方に形成され、これらに熱的に結合される点で異なる。前述の構成は、前述のダイ1501、1502、1503のそれぞれの熱放散を改善するのに役立つ。さらに、二次ダイ1502の第二の面1502S上の熱管理構造TMは、第一の構造1500Aのアンダーフィル層1001の側壁の上方及び成形コンパウンド1512の周辺領域の上方にさらに延在し、それによって接地ビア1513’を覆う。
第二の構造1600Bは、パッケージ構造1600Cを得るために、第一の構造1600Aに接合される。図14に示すパッケージ構造1600Cは、図13に示すパッケージ構造1500Cと同様であるが、場合によっては、二次ダイ1502の第二の面1502S上の熱管理構造TMが、第二のRDL1521bの周辺エリアの上方に、さらに延びないこともあるという点で異なる。空気の対流のために、1501S及び1502Fの上方にある両方の銅-リン合金層7の間に、ギャップ1509が存在することに留意されたい。
図15は、本開示のいくつかの実施形態によるパッケージ構造1700の断面図である。パッケージ構造1700は、第一のダイ1710、第二のダイ1720、第三のダイ1730、及び基板1740を含む。いくつかの実施形態では、第一のダイ1710は、パッケージダイであり、スタックに編成された第一の半導体デバイス1712及び複数の第二の半導体デバイス1714を含む。いくつかの実施形態では、第一の半導体デバイス1712は、論理ダイであり、第二の半導体デバイス1714は、メモリダイである。第一のダイ1710は、第一の半導体デバイス1712と最下位の第二の半導体デバイス1714との間に編成された第一のRDL1716をさらに含んでもよい。さらに、第一のダイ1710は、2つの隣接する第二の半導体デバイス1714の間に1つ以上の第二のRDL1718を含む。第二の半導体デバイス1714は、第二のRDL1718と交互に編成される。第一のダイ1710の前述の構成要素は、例えば、第一の半導体デバイス1712、第一のRDL1716、第二の半導体デバイス1714の第一の1つ、第二のRDL1718の第一、第二の半導体デバイス1714の第二、第二のRDL1718の第二と、第二の半導体デバイス1714の第N(Nは第二の半導体デバイス1714の数である)まで積層され、第一のダイ1710を構築するために接合される。
いくつかの実施形態では、第二のダイ1720は、無線トランシーバダイであり、トランシーバ、メモリチップ、アンテナ、及びRFデバイスのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、第三のダイ1730は、センサダイであり、センサデバイス、メモリチップ及びアナログ回路のうちの少なくとも1つを含む。
基板1740は、第一の層1742と、第一の層1740の上方の第二の層1744とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第一の層1742は、パッケージ構造1700の接地層として機能し、セラミック、シリコン、ガラス、又は任意の他の好適な材料で形成される。いくつかの実施形態では、第二の層1744は、第一のダイ1710、第二のダイ1720、及び第三のダイ1730を電気的に相互接続するように構成されたRDL又は相互接続層である。
いくつかの実施形態では、パッケージ構造1700は、基板1740の第二の層1742の上側に編成された導電性バンプ1746をさらに含む。パッケージ構造1700は、第一のダイ1710、第二のダイ1720、及び第三のダイ1730のそれぞれの下側に編成された導電性バンプ1748をさらに含んでもよい。導電性バンプ1746のそれぞれは、対応する導電性バンプ1748と整列してもよい。導電性バンプ1746及び1748は、マイクロバンプ、C4バンプ等であってもよい。パッケージ構造1700は、基板1740を第一のダイ1710、第二のダイ1720及び第三のダイ1730に電気的に結合するために、バンプ1746と対応するバンプ1748とを電気的に接続する導電性ピラー1752をさらに含む。いくつかの実施形態では、導電性ピラー1752は省略され、導電性バンプ1746は対応する導電性バンプ1748に直接接合される。
いくつかの実施形態では、パッケージ構造1700は、第一のダイ1710、第二のダイ1720及び第三のダイ1730の上面及び側壁の上方に、UBM層1760をさらに含む。いくつかの実施形態では、UBM層1760の材料、構成及び形成方法は、図5A~図5Dを参照して説明したUBM層1Uのものと同様である。いくつかの他の実施形態では、UBM層1760は、第一のサブ層と、第一のサブ層の上方の第二のサブ層とから形成され、第一のサブ層は、図1、図2及び図5A~図5Dを参照して説明した接着層1aと同様であり、第二のサブ層は、図1、図2及び図5A~図5Dを参照して説明した拡散バリア層1bと同様である。いくつかの実施形態では、パッケージ構造1700は、UBM層1760の上方に形成された銅-リン合金層1770をさらに含む。銅-リン合金層1770は、第一のダイ1710、第二のダイ1720及び第三のダイ1730の上面及び側壁の上方に堆積されてもよい。銅-リン合金層1770の材料、機能、構成、及び形成方法は、図1、図2、及び図5A~図5Dを参照して説明した銅-リン合金層1cのものと同様である。いくつかの実施形態では、電磁波を送信又は受信するための第二のダイ1720又は第三のダイ1730のアンテナ、RFデバイス又は他の構成要素は、アンテナ、RFデバイス等の適切な機能を保証するために、UBM層1760、銅-リン合金層1770及び熱管理構造1750を通して露出される。
いくつかの実施形態では、第一のダイ1710、第二のダイ1720及び第三のダイ1730のそれぞれは、熱管理構造1750を備え、熱管理構造1750は、第一のダイ1710、第二のダイ1720及び第三のダイ1730のそれぞれの上面(裏面)の上方のヒートスプレッダ3Xを含む。ヒートスプレッダ3Xは、銅-リン合金層1770の上面の上方に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、熱管理構造1750は、それぞれのヒートスプレッダ3Xの表面及びギャップに堆積された銅-リン合金材料層2をさらに含む。ヒートスプレッダ3X及び銅-リン合金材料層2は、図3、図4、図8、図9A、図9B及び図10を参照して説明したヒートスプレッダ3X及び銅-リン合金材料層2と同様であってもよい。
いくつかの実施形態では、第一のダイ1710は、第一のダイ1710のパッケージを通って延びる複数の貫通パッケージビア1810及び第二の貫通パッケージビア1820をさらに含む(図15は、2つの例示的な貫通パッケージビア1810及び1820のみを図示する)。パッケージ貫通ビア1810は、第一の半導体デバイス1712及び第二の半導体デバイス1714を基板1740の第二の層1744に電気的に接続するように構成された信号経路として使用されてもよい。第一の半導体デバイス1712、第二の半導体デバイス1714、第一のRDL1716及び第二のRDL1718は、信号を伝送するために貫通パッケージビア1810に電気的に結合された導電線を含んでもよい。貫通パッケージビア1820は、第一の半導体デバイス1712及び第二の半導体デバイス1714を接地用基板1740の第一の層1742に電気的に接続するように構成された接地経路として使用されてもよい。第一の半導体デバイス1712、第二の半導体デバイス1714、第一のRDL1716及び第二のRDL1718は、パッケージ貫通ビア1820に接続して接地するための導電線を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、貫通パッケージビア1810及び1820のそれぞれは、コア層1812、湿潤層1814及び拡散バリア層1816を含む。いくつかの実施形態では、コア層1812は、銅、タングステン、アルミニウム等の導電性材料で形成され、貫通パッケージビア1810、1820の電気経路又は接地経路を導通するように構成される。いくつかの実施形態では、湿潤層1814は、銅-リン合金層で形成され、コア層1812を横方向に取り囲む。銅-リン合金層1814は、コア層1812の材料の湿潤性を改善することができる。いくつかの実施形態では、拡散バリア層1816は、遷移金属又はその窒化物、例えば、チタン及び窒化チタンで形成され、濡れ層1814及びコア層1812を横方向に取り囲む。いくつかの実施形態では、貫通パッケージビア1810、1820は、第一のダイ1710上に形成された側壁1810S又は1820Sによって画定される。いくつかの実施形態では、ライナー層1818は、拡散バリア層1816と第一のダイ1710又は貫通パッケージビア1810、1820との間の側壁1810S又は1820Sにライニングされ、拡散バリア層1816、銅-リン合金層1814及びコア層1812を横方向に取り囲む。ライナー層1818は、誘電体材料、例えば、酸化物又は窒化物で形成されてもよく、拡散バリア層1816を第一のダイ1710の半導体基板から電気的に絶縁するように構成される。描かれている例では、貫通パッケージビア1810又は貫通パッケージビア1820の湿潤層1814として機能する銅-リン合金層のみが示されているが、銅-リン合金層で形成された湿潤層1814は、貫通成形ビア、貫通シリコンビア、貫通基板ビア等の他のタイプの貫通ビアにも適用することができる。
いくつかの実施形態では、貫通パッケージビア1820の頂部は、最上位の第二の半導体デバイス1714を通って延び、UBM層1760の下面に結合される。いくつかの実施形態では、貫通パッケージビア1810の頂部は、最上位の第二の半導体デバイス1714の下面まで延び、信号経路の異常短絡を回避するために、最上位の第二の半導体デバイス1714によってUBM層1760から分離される。
いくつかの実施形態では、パッケージ構造1700を形成する例示的な方法が以下に提供される。基板1740は、複数の絶縁層と導電線層とを備え、1つ以上の導通経路を形成し、この導通経路において、信号経路は第二の層1744に設けられ、一方、接地経路は第一の層1742に設けられる。その後、導電性バンプ1746は、基板1740の上側に形成される。いくつかの実施形態では、導電性貫通ビア(例えば、貫通パッケージビア1820の下部)が、基板1740の第二の層1744を貫通して形成され、第一の層1742に電気的に接続される。
第一のダイ1710が提供される。例えば、第一の半導体デバイス1712及び第二の半導体デバイス1714は、1つ以上のウェーハ基板上に形成され、個々のダイに切断される。さらに、第一のRDL1716及び第二のRDL1718も、1つ以上のウェーハ基板上に形成され、個々のダイに切断される。いくつかの実施形態では、貫通パッケージビア1810及び1820の一部は、第一の半導体デバイス1712、第二の半導体デバイス1714、第一のRDL1716及び第二のRDL1718のそれぞれに形成される。第一のダイ1710の前述の各構成要素は、適切な接合プロセス、例えば、熱圧着接合(TCB)、ハイブリッド接合、融着接合等を通じて、互いに位置合わせされ、接合されてもよい。第一の半導体デバイス1712、第二の半導体デバイス1714、第一のRDL1716及び第二のRDL1718における貫通パッケージビア1810、1820の異なる部分は、電気的に結合されて、垂直に延びる貫通ビア1810、1820を形成する。
第二のダイ1720及び第三のダイ1730が提供されてもよい。さらに、導電性バンプ1748は、第一のダイ1710、第二のダイ1720及び第三のダイ1730の下面に形成されてもよく、導電性バンプ1746及び1748の接合を通じて基板1740に接合される。UBM層1760及び銅-リン合金層1770は、第一のダイ1710、第二のダイ1720及び第三のダイ1730の上面及び側壁上に連続して堆積される。ヒートスプレッダ3Xは、第一のダイ1710、第二のダイ1720及び第三のダイ1730の上方と、銅-リン合金層1770上に編成される。銅-リン合金材料層2は、ヒートスプレッダ3Xの表面及びギャップに堆積され、熱管理構造1750を形成する。このようにして、パッケージ構造1700が完成する。
本開示では、熱管理(放熱の改善等)のための手段は、図1~図14を参照してそれぞれ説明したように、様々なタイプのパッケージ構造又は半導体構造に対して、提供される。放熱改善のための作業の互換性により、パッケージ構造又は半導体構造を形成するための作業の様々なタイプに組み込むことができる。本開示における熱管理のための手段は、熱管理構造1、ヒートスプレッダ(ヒートスプレッダ3、3X、又は3Y等)、銅-リン合金材料層2、界面層6及び銅-リン合金層7(CuPから作製されてもよい)を含む熱管理構造TM、熱管理補助ユニット4、又はそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。図1及び図2を参照して説明したように、熱管理構造1(接着層1a、接着層1aの上方の拡散バリア層1b、及び拡散バリア層1bの上方の銅-リン合金層1c(CuPを含んでもよい)を含む)は、熱放散を改善することができる熱管理に利用される。接着層1aは、熱管理構造1と基板との間の接着性を高めることができる。拡散バリア層1bは、拡散を緩和するために利用してもよく、内部応力を減少させることもできる。銅-リン合金層1cは、従来の放熱板及び従来の熱界面材料に比べて大きな熱伝導率を示し、より緻密な構造を有し、耐食性、耐摩耗性、湿潤性、強度、靭性、適合性、加工性等を改善することができる。さらに、図2の実施形態は、熱を放散する能力をさらに向上させるために、複数の突起1dを形成することをさらに含む。熱管理構造1は、図5Aを参照して説明したように、パッケージ構造にさらに組み込むことができ、具体的には、基板の背面に形成された熱管理構造1とピラーのUBM層1Uとの間の共通材料を単一の作業で形成することができる。
図3及び図4を参照すると、熱管理補助ユニット4が提供されており、この熱管理補助ユニット4は、熱管理構造1、銅-リン合金材料層、及び1つ以上のヒートスプレッダ3を含む。ヒートスプレッダ3の構成は、熱を放散するための表面積が大きく、ヒートスプレッダ3上に形成された銅-リン合金材料層2の組み込みは、ヒートスプレッダ3の熱管理及び接着の改善に役立つ。
界面層6及び銅-リン合金層7を含む熱管理構造TMは、熱放散(又は熱管理)を改善するためにパッケージ構造に使用することができる。例えば、図6(成形コンパウンド内に配置された1つ以上のダイの上方に形成された熱管理構造TM)及び図7A~図7F(垂直方向に積層された複数のダイ)を参照して説明したパッケージ構造を形成するための作業が挙げられる。
複数のヒートスプレッダ(ヒートスプレッダ3、3X、又は3Y等)及びその上に形成された銅-リン合金材料層2、及びヒートスプレッダの下の熱管理構造TMは、熱放散(又は熱管理)を改善するために、パッケージ構造を形成するための作業にさらに組み込むことができる。さらなる例は、図8(干渉を避けるためにピラー全体の厚さを増加させる)、図9A、図9B、及び図10(第一のダイと第二のダイを水平方向に接続する)に見ることができる。
垂直方向に積層された複数のダイを含むパッケージ構造に熱管理構造TMを組み込む効率的な方法について、図11、図13、及び図14を参照して説明する。例えば、図11は、2つのダイ構成を示し、さらに、特定の用途のために、接地ビアを覆う熱管理構造TMを使用する。図13及び図14は、3つ以上のダイが積層されたパッケージ構造を示し、熱管理構造TMが形成される時間は、用途に基づいて調整されてもよい。さらに、熱管理構造TMの1つは、ダイから離れた接地ビアをさらに接続し、それによって基準電圧レベルを提供してもよい。図12は、さらに、熱放散又は熱管理の能力をさらに向上させるために、1つ以上のヒートスプレッダ(ヒートスプレッダ3、3X、又は3Y等)及びヒートスプレッダ上に形成された銅-リン合金材料層2の組み込みを示している。
個別には図示されていないが、いくつかの実施形態では、本開示で議論される熱管理構造TMは、例えば、図7B、図7E、図7F、図11、図13、及び図14に示されており、図2に示す突起1dと同様の形態の突起1dを含むように編成されてもよい。突起1dは、銅-リン合金層7と同様の銅-リン合金材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、熱管理構造TMの波形プロファイルは、平面部分7と、平面部分7の上方の波形部分1dとを含む。
さらに、前述の技術は、様々な技術ノード及び様々なタイプの技術世代に適用することができる。例えば、上述した技術は、2.5D及び3Dパッケージ構造にさらに適用することができる。
本開示のいくつかの実施形態は、パッケージ構造を提供する。パッケージ構造は、前面と、前面と反対側の裏面を有する第一のダイと、裏面の上方の熱管理構造とを含む。熱管理構造は、第一のダイの裏面に熱的に結合された第一の銅-リン合金層を含む。
本開示のいくつかの実施形態は、パッケージ構造を提供する。パッケージ構造は、第一のダイであって、前面と、第一のダイの前面と反対側の裏面とを有し、第一の幅を有する、第一のダイと、第二のダイであって、前面と、第二のダイの前面と反対側の裏面とを有し、第二のダイは第一の幅よりも大きい第二の幅を有し、第一のダイの裏面は第二のダイの前面に対向している第二のダイと、第一のダイと第二のダイとを電気的に接続するバンプ構造と、第一のダイの裏面と第二のダイの裏面との情報に熱管理構造とを含む。熱管理構造は、第一のダイの裏面及び第二のダイの裏面に熱的に結合された第一の銅-リン合金層を備える。
本開示のいくつかの実施形態は、パッケージ構造を提供する。パッケージ構造は、第一のダイであって、前面と、第一のダイの前面の反対側の裏面とを有する第一のダイと、第二のダイであって、前面と、第二のダイの反対側の裏面とを有し、第一のダイの前面は第二のダイの前面に対向している、第二のダイと、第一のダイと第二のダイとを電気的に接続する第一のバンプ構造と、第一のダイの裏面と第二のダイの裏面との上方の熱管理構造(TM、6/7)と、を含む。熱管理構造は、第一のダイの裏面及び第二のダイの裏面に熱的に結合された第一の銅-リン合金層を備える。
上記は、当業者が本開示の態様をよりよく理解し得るように、いくつかの実施形態のフィーチャを概説している。当業者は、本明細書で紹介した実施形態の同じ目的を遂行するために、及び/又は同じ利点を達成するために、他の作業及び構造を設計又は修正するための基礎として、本開示を容易に使用し得ることを理解するべきである。また、当業者は、そのような同等の構造が本開示の精神及び範囲から逸脱しないことも、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更、置換、及び改変を実施し得ることを認識すべきである。
さらに、本出願の範囲は、本明細書に記載されたプロセス、機械、製造、物質組成、手段、方法及びステップの特定の実施形態に限定されることを意図していない。当業者であれば、本発明の開示から容易に理解できるように、現在存在するか又は今後開発されるプロセス、機械、製造、物質組成、手段、方法、又はステップで、本明細書に記載された対応する実施形態と実質的に同じ機能を果たすもの、又は実質的に同じ結果を達成するものは、本発明に従って利用され得る。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなプロセス、機械、製造、物質組成、手段、方法、及びステップも、その範囲に含めることを意図している。

Claims (24)

  1. 前面と、前記前面の反対側の裏面を有する第一のダイと、
    前記裏面の上方の第一の熱管理構造であって、前記第一の熱管理構造が、
    前記第一のダイの前記裏面に熱的に結合された第一の銅-リン合金層
    を備える、第一の熱管理構造と、
    を備える、パッケージ構造。
  2. 前記第一の銅-リン合金層と前記第一のダイの前記裏面との間に第一の接着層と、
    前記第一の接着層と前記第一の銅-リン合金層との間に第一の拡散バリア層と、
    をさらに備える、請求項1に記載のパッケージ構造。
  3. 前記第一の銅-リン合金層がCuPからなる、請求項1に記載のパッケージ構造。
  4. 前記第一の銅-リン合金層は、平面部分と、前記平面部分の上方の波形部分と、を備える、請求項1に記載のパッケージ構造。
  5. 前記第一の熱管理構造の上方に配置されたヒートスプレッダをさらに備える、請求項1に記載のパッケージ構造。
  6. 前記第一のダイの前記前面上に第一の導電性ピラーと、前記第一の導電性ピラーを横方向に取り囲む第二の熱管理構造とをさらに備える、請求項1に記載のパッケージ構造。
  7. 前記第二の熱管理構造を横方向に取り囲む誘電体層スタックをさらに備える、請求項6に記載のパッケージ構造。
  8. 前記第一のダイの前記前面の上方に配置された第三の熱管理構造をさらに備え、前記第三の熱管理構造は、スタックに編成された第三の銅-リン合金層、第二の接着層、及び第二の拡散バリア層を備え、前記第三の熱管理構造は、前記第一のダイの前記前面上の入力/出力(I/O)パッドと接触している、請求項1に記載のパッケージ構造。
  9. 前記第三の熱管理構造の上方の第二の導電性ピラーと、
    前記第二の導電性ピラーに接続された半田付け材料と、
    をさらに備える、請求項8に記載のパッケージ構造。
  10. 前記第二の導電性ピラーを横方向に取り囲む第四の熱管理構造をさらに備える、請求項9に記載のパッケージ構造。
  11. 前記第一のダイの少なくとも1つの側面を封止する封止剤と、
    前記封止剤の中で、前記第一のダイの前記裏面の上方の前記第一の熱管理構造と接触する第一の貫通ビアと、
    をさらに備える、請求項1に記載のパッケージ構造。
  12. 前記第一のダイが、前記第一のダイを通って延びる貫通ビアを備え、前記貫通ビアは、
    導電性材料からなるコア層と、
    前記コア層を横方向に取り囲む第四の銅-リン合金層を含む湿潤層と、
    を備える、請求項1に記載のパッケージ構造。
  13. 前記第一のダイに隣接する第二のダイと、
    前記第一のダイの前記前面上に、前記第一のダイの第一の導電性パッドと接続された第一のアンダーバンプメタライゼーション(UBM)と、
    前記第二のダイの前記前面上に、前記第二のダイの第二の導電性パッドに接続された第二のUBMと、
    をさらに備え、
    前記第一のUBM及び前記第二のUBMのそれぞれは、第二の銅-リン合金層を備える、請求項1に記載のパッケージ構造。
  14. 第一のダイであって、前記第一のダイは前面と、前記第一のダイの前記前面の反対側の裏面とを有し、前記第一のダイは第一の幅を有する、第一のダイと、
    第二のダイであって、前記第二のダイは前面と、前記第二のダイの前記前面の反対側の裏面とを有し、前記第二のダイは前記第一の幅よりも大きい第二の幅を有し、前記第一のダイの前記裏面は前記第二のダイの前記前面に対向している、第二のダイと、
    前記第一のダイと前記第二のダイとを電気的に接続するバンプ構造と、
    前記第一のダイの前記裏面及び前記第二のダイの前記裏面の上方の熱管理構造と、
    を備える、パッケージ構造であって、
    前記熱管理構造は、前記第一のダイの前記裏面及び前記第二のダイの前記裏面に熱的に結合された第一の銅-リン合金層を備える、パッケージ構造。
  15. 前記第一のダイを封止する封止剤と、
    前記封止剤の中に、前記第一のダイの前記前面を、前記第一のダイの前記裏面の上方の前記熱管理構造に電気的に接続する第一の貫通ビアと、
    をさらに備える、請求項14に記載のパッケージ構造。
  16. 前記バンプ構造が、前記第二のダイの前記前面と前記第一のダイの前記裏面の上方の前記熱管理構造とを電気的に接続する第一のバンプを備える、請求項15に記載のパッケージ構造。
  17. 前記第一のバンプ及び前記第一の貫通ビアは、それぞれ、前記第二のダイ及び前記第一のダイを接地するように構成される、請求項16に記載のパッケージ構造。
  18. 上面図から見て前記第一のダイの4つの側面を取り囲むように、前記第一の貫通ビアを含む複数の貫通ビアをさらに備える、請求項17に記載のパッケージ構造。
  19. 前記第一のダイの前記裏面の上方の前記熱管理構造に熱的に結合されたヒートスプレッダと、
    前記ヒートスプレッダを覆うコーティング層であって、前記コーティング層は第二の銅-リン合金層を備える、コーティング層と、
    をさらに備える、請求項14に記載のパッケージ構造。
  20. 前記第一のダイの前記裏面の上方の前記熱管理構造に熱的に結合された第一のヒートスプレッダであって、前記第一のヒートスプレッダは、フィン型ヒートスプレッダであり、前記第二のダイと実質的に同一面である、第一のヒートスプレッダ
    をさらに備える、請求項14に記載のパッケージ構造。
  21. 前記第一のダイと前記第二のダイとは、上面視で交差するように編成されている、請求項14に記載のパッケージ構造。
  22. 前記熱管理構造は、前記第二のダイの前記前面に熱的に結合された第三の銅-リン合金層をさらに備える、請求項14に記載のパッケージ構造。
  23. 第一のダイであって、前記第一のダイは前面と、前記第一のダイの前記前面の反対側の裏面とを有する、第一のダイと、
    第二のダイであって、前記第二のダイは前面と、前記第二のダイの前記前面の反対側の裏面とを有し、前記第一のダイの前記前面は前記第二のダイの前記前面に対向している、第二のダイと、
    前記第一のダイと前記第二のダイとを電気的に接続する第一のバンプ構造と、
    前記第一のダイの前記裏面及び前記第二のダイの前記裏面の上方の熱管理構造と、
    を備える、パッケージ構造であって、
    前記熱管理構造は、前記第一のダイの前記裏面及び前記第二のダイの前記裏面に熱的に結合された第一の銅-リン合金層を備える、パッケージ構造。
  24. 第三のダイであって、前記第三のダイは前面と、前記第三のダイの前記前面の反対側の裏面とを有し、前記第三のダイの前記前面は前記第一のダイの前記裏面に対向している、第三のダイと、
    前記第一のダイと前記第三のダイとを電気的に接続する第二のバンプ構造と、
    をさらに備え、
    前記熱管理構造は、前記第三のダイの前記前面、前記第三のダイの前記裏面、前記第一のバンプ構造を封止する第一のアンダーフィルの側面、及び前記第二のバンプ構造を封止する第二のアンダーフィルの側面に、さらに熱的に結合される、請求項23に記載のパッケージ構造。
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