JP2022026078A - 乗客コンベアのチェーン伸び検出装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、商業施設のエスカレータの点検作業は、閉店時の深夜帯に実施することが多く、作業者の業務負担が増大する要因となっていた。
図1は、第1実施形態に係るチェーン伸び検出装置が適用されたエスカレータの概略構成例を示す図である。
本実施形態では、チェーン伸び検出装置は、チェーン切断検出装置と一体に構成されたチェーン伸び/切断検出装置10として構成されている。また、無端状に連結された複数の踏段を周回(循環)移動させて動作する乗客コンベアとして、エスカレータ100を一例に挙げて説明する。
駆動チェーン112は、無端状に形成され、減速機106の駆動スプロケット111と従動スプロケット113とに亘って掛けられている。駆動チェーン112は、減速機106を介して伝達されたモータ105の駆動力によって、従動スプロケット113と減速機106の駆動スプロケット111との周りを循環走行することで、従動スプロケット113を回転させる。すなわち、駆動チェーン112は、減速機106を介して伝達されたモータ105の駆動力を従動スプロケット113に伝達している。
このように、上階側乗降口101、下階側乗降口102において、踏段120は、利用者を乗せる上面の踏み面を水平状として、トラス110内から進出し、またはトラス110内へ進入する。
制御盤200は、物理的には、CPU、RAMとROMなどを有するコンピュータである。制御盤200の機能は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、CPUの制御のもとでエスカレータ100内の各種装置を動作させるとともに、RAMやROMにおけるデータの読み出し、書き込みを行うことで実現される。
制御盤200は、制御部と、制御用記憶部と、通信部とを有している。ここで、制御盤200は、通信部を介して入力される遠隔監視装置300からの指示に基づいてエスカレータ100の駆動制御を行うことができる。つまり、エスカレータ100は、遠隔監視装置300により遠隔操作され得る。
通信部は、遠隔監視装置300との間で行う通信の制御を行う。
遠隔監視装置300は、通信部を介して制御盤200と相互に通信可能に接続され、制御盤200における検出信号に対応する検出データ、制御履歴データ、制御盤200ひいてはエスカレータ100を制御するための制御データを送受信する。
遠隔監視装置300は、監視者が遠隔監視盤(図示省略)を通じてエスカレータ100の各部を遠隔監視する。遠隔監視装置300は、制御部と、監視用記憶部と、通信部と、警報ユニットと、を有している。
遠隔監視装置300の通信部は、制御盤200との間で行う通信の制御を行う。
また、遠隔監視装置300の警報ユニットは、制御部からの制御信号に基づいて、例えば、スピーカや警報器から音声を出力したり、警報灯を点灯したり、通信機器を介して予め記憶されている監視者連絡先情報に基づいて報知したりする。
換言すれば、この振れ幅Xmmに相当する伸びを直接検出して、チェーンの異常として検出することが可能である。
以下の説明においては、踏段チェーン115の伸び及び切断を検出する場合を例として説明する。
チェーン伸び/切断検出装置10は、踏段チェーン115が架け渡された従動スプロケット114の回転軸114Xを回転可能に支持するスプロケット支持部11と、スプロケット支持部11を摺動可能に支持するスライド支持部12と、スプロケット支持部11の一端に固定され、スプロケット支持部11の摺動方向に沿って延在するとともに、ねじ溝が形成されたボルト部材13と、スプロケット支持部11及びボルト部材13を一体に第1方向D1に付勢するための付勢部材としてのバネ(圧縮コイルバネ)14と、ボルト部材13に螺合してバネ14を平ワッシャ15を介して固定し、バネ14の伸びを規制する第1ナット16と、第1ナット16に当接するようにボルト部材13に螺合し、第1ナット16が緩むのを規制する第2ナット17と、第2ナット17との間にチェーン切断検出片18及びチェーン伸び検出片19を固定する第3ナット20と、ローラーレバーアーム21Aを有するマイクロスイッチとして構成され、チェーン切断検出片18と協働して、踏段チェーン115の切断を検出して切断検出信号を制御盤200に出力する切断検出スイッチ21と、チェーン伸び検出片19に設けられた切欠(開口)を検出して踏段チェーン115が所定の基準距離(例えば、3mm)伸びたことを検出し、伸び検出信号を制御盤200に出力する透過型光電センサ22と、を備えている。
まず制御盤200は、チェーン伸び/切断検出装置10の切断検出スイッチ21が踏段チェーン115の切断状態を検出した旨の切断検出信号を出力しているか否かを判断する(ステップS11)。
これにより遠隔監視装置300において監視を行っている監視者は、メンテナンス作業者に対してバネ14の調整を行うように手配する。
より詳細には、メンテナンス作業者は、第1ナット16、第2ナット17及び第3ナット20のうち、まず、第1ナット16を締めて、バネ14を圧縮する。
この状態において、メンテナンス作業者は、チェーン切断検出片18及びチェーン伸び検出片19を移動し、チェーン切断検出片18が第2ナット17に当接するように移動する。
そして、第3ナット20を締めて、チェーン切断検出片18及びチェーン伸び検出片19を固定する。
この状態において、付勢力調整部材として調整したバネ14の付勢力は、所定の基準付勢力となるように、第1ナット16の位置(設置位置)が設定されている。
より詳細には、メンテナンス作業者は、第3ナット20のボルト部材13の先端側(図2においては、左側)の端面からボルト部材13の先端側端面までの距離L11を測定する。そして、バネ調整前における第3ナット20のボルト部材13の先端側(図2においては、左側)の端面からボルト部材13の先端側端面までの距離L10との差(=L11-L10)が前回の測定からのチェーン伸び量に相当している。なお、距離L10は、前回の測定において測定済みとなっている。
これによりメンテナンス作業者は、処理を終了する。
次に第2実施形態について説明する。
以上の第1実施形態においては、チェーン伸び量をメンテナンス作業者が測定する構成を採っていたが、本第2実施形態は、自動的にチェーン伸び量を測定する構成を採っている点が異なっている。
図4において、図2の第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
第2実施形態のチェーン伸び/切断検出装置が第1実施形態と異なる点は、ボルト部材13の先端側端面までの距離L11を測定する距離センサ31を設けた点である。
この構成によれば、随時ボルト部材13の先端側端面までの距離L11を測定することができるため、前回のバネ調整時からのチェーンの伸び、あるいは、チェーン交換時からのチェーンの伸びを随時測定し、管理することが可能となる。
まず制御盤200は、チェーン伸び/切断検出装置10の切断検出スイッチ21が踏段チェーン115の切断状態を検出した旨の切断検出信号を出力しているか否かを判断する(ステップS21)。
この結果、メンテナンス作業者は、エスカレータ100の設置場所に向かい、バネ調整を行う(ステップS15)。
つづいて、第2ナット17を第1ナット16に当接するまで締める。
そして、第3ナット20を締めて、チェーン切断検出片18及びチェーン伸び検出片19を固定する。
より詳細には、メンテナンス作業者は、第3ナット20のボルト部材13の先端側(図2においては、左側)の端面からボルト部材13の先端側端面までの距離L11を測定する。
これによりメンテナンス作業者は、処理を終了する。
このように本第2実施形態の乗客コンベアのチェーン伸び/切断検出装置10によれば、踏段チェーン115の切断や伸びを正確に検出して、報知したり、踏段チェーン115に生じた伸びの時系列的な変化を記録させたりできる。
次に第3実施形態について説明する。
図6は、第3実施形態のチェーン伸び/切断検出装置の概要構成図である。
図6において、図4の第2実施形態と同様の部分については、同一の符号を付すものとする。
そして、本第3実施形態にに係るチェーン伸び/切断検出装置10によっても、エスカレータ100の踏段チェーン115の伸びあるいは切断を正確に検出することができる。
以上の説明においては、検出片の検出に光電センサを用いる場合について説明したが、検出片の構成により、近接センサ等の他のセンサを用いるように構成することも可能である。
さらに上記実施形態や変形例は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、組み合わせが可能である。
チェーン伸び/切断検出装置10は、踏段チェーン115が架け渡された従動スプロケット114の回転軸114Xを回転可能に支持するスプロケット支持部11と、スプロケット支持部11を摺動可能に支持するスライド支持部12と、スプロケット支持部11の一端に固定され、スプロケット支持部11の摺動方向に沿って延在するとともに、ねじ溝が形成されたボルト部材13と、スプロケット支持部11及びボルト部材13を一体に第1方向D1に付勢するための付勢部材としてのバネ(圧縮コイルバネ)14と、ボルト部材13に螺合してバネ14を平ワッシャ15を介して固定し、バネ14の伸びを規制する第1ナット16と、第1ナット16に当接するようにボルト部材13に螺合し、第1ナット16が緩むのを規制する第2ナット17と、第2ナット17との間にチェーン切断検出片18及びチェーン伸び検出片19を固定する第3ナット20と、ローラーレバーアーム21Aを有するマイクロスイッチとして構成され、チェーン切断検出片18と協働して、踏段チェーン115の切断を検出して切断検出信号を制御盤20に出力する切断検出スイッチ21と、チェーン伸び検出片19に設けられた切欠(開口)19Aを検出して踏段チェーン115が所定の基準距離(例えば、3mm)伸びたことを検出し、伸び検出信号を制御盤200に出力する透過型光電センサ22と、を備えている。
Claims (10)
- 伸び検出対象のチェーンが掛け渡された一対のスプロケットのうち、一方の前記スプロケットを回転可能、かつ、一方の前記スプロケットを他方の前記スプロケットとの間の距離を可変可能に支持する支持部材と、
前記支持部材を介して前記一対のスプロケットの間の前記チェーンの張力が高くなる方向に付勢する付勢部材と、
前記方向における前記支持部材の所定の基準位置からの移動量が所定の移動量を超えた場合に、前記チェーンの伸び量が所定の伸び量を超えた旨の伸び検出信号を出力するチェーン伸び検出部と、
を備えたチェーン伸び検出装置。 - 設置位置が可変な付勢力調整部材が設けられるとともに、前記支持部材に固定された検出部材を備え、
前記付勢部材は、固定部材と前記付勢力調整部材との間の距離に応じて付勢力が可変され、前記検出部材及び前記支持部材を介して前記方向に付勢し、
請求項1に記載のチェーン伸び検出装置。 - 前記チェーン伸び検出部は、前記チェーンの伸びに従って、前記付勢力調整部材及び前記検出部材と一体に移動する検出片と、
前記検出片の前記方向における移動量が前記所定の移動量を超えたことを検出し前記伸び検出信号を出力するセンサと、
を備えた請求項2に記載のチェーン伸び検出装置。 - 前記センサは、透過型光電センサとして構成されている、
請求項3に記載のチェーン伸び検出装置。 - 前記方向に沿った前記検出片までの距離に基づいて、前記チェーンの伸び量を検出する距離センサを備えた請求項3に記載のチェーン伸び検出装置。
- 前記チェーン伸び検出部は、前記方向に沿った前記検出部材までの距離に基づいて、前記チェーンの伸び量を検出する距離センサを備えた請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載のチェーン伸び検出装置。
- 前記検出部材は、両ねじボルトとして構成され、
前記付勢力調整部材は、前記両ねじボルトに螺合するナットと、前記付勢部材に当接するワッシャと、を備えて構成されている、
請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載のチェーン伸び検出装置。 - 前記付勢力調整部材は、初期状態において、前記付勢部材の付勢力が所定の基準付勢力となるように前記設置位置が設定されている、
請求項2乃至請求項7のいずれか一項に記載のチェーン伸び検出装置。 - 前記チェーン伸び検出部は、前記チェーンの伸びに従って、前記付勢力調整部材及び前記検出部材と一体に移動する第2検出片と、
前記第2検出片の前記方向における移動量が前記所定の移動量より大きい第2の所定の移動量を超えたことを検出した場合に前記チェーンが切断したことを検出した旨の切断検出信号を出力する切断センサと、
を備えた請求項2乃至請求項8のいずれか一項に記載のチェーン伸び検出装置。 - 一方の前記スプロケットは従動スプロケットである、
請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載のチェーン伸び検出装置。
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C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
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C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20230207 |
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C13 | Notice of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13 Effective date: 20230404 |
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C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
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A521 | Request for written amendment filed |
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