JP2021172075A - 折り畳み情報通信体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そして折り畳まれた対向面同士を剥離可能に接着する、いわゆる疑似接着に使用する疑似接着媒体は、印刷物の疑似接着予定面に形成する際の方式により、大きく以下の3種類に分けられる。
1)後糊方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のUVニスを塗布して疑似接着性の被膜を形成したもの。前記疑似接着性の被膜同士を対向させて加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。エマルジョン型の弱粘着剤を塗布するものもある。
2)先糊方式
印刷前の用紙の疑似接着予定面に、合成ゴム或いは天然ゴム等を主成分とした疑似接着性の媒体を塗布して含浸させたもの。乾燥後に印刷・印字を行い、疑似接着予定面同士を対向させて加圧処理を施すと剥離可能に接着する。
3)フィルム方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のフィルムシートを被覆(ラミネート)して、前記疑似接着性のフィルムシート同士が対向するように折り合わせ、加熱或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。なお、フィルム方式には対向する疑似接着予定面に予め被覆しておいて、折り合わせた後に剥離可能に接着する全面貼り方式と、折り畳んだ用紙の疑似接着予定面間に予め疑似接着している積層フィルムを挟み込み、用紙とフィルム間を接着して剥離可能に一体化する挟み込み方式の二種類がある。
なお、本実施例では、疑似接着媒体及び完全接着媒体として取り扱いが至便なフィルム方式(全面貼り方式)に沿って説明するが、他の構成の疑似接着媒体や完全接着媒体を用いても構わない。
本実施例の折り畳み情報通信体J1は図1(A)、(B)及び図2(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図2(A)に示すように、上から第四葉片4、第三葉片3、第一葉片1及び第二葉片2の順に重ね合わされると共に第四葉片4と第三葉片3及び第一葉片1と第二葉片2が、縦方向の折り線5を介してそれぞれ連接されている。そして図2(B)に示すように、第一葉片1と第三葉片3を第二葉片2と第四葉片4が、挟み込むように横方向の折り線6から折り畳まれている。
本実施例の折り畳み情報通信体J1の製造方法に使用される情報通信体シートS1は、図4(A)に示すように、横幅の関係が第一葉片1>第二葉片2の2葉片が縦方向の折り線5を介して横方向に連接された単位シートt1と、横幅の関係が同じ第三葉片3(=第一葉片1)>第四葉片4(=第二葉片2)の2葉片が縦方向の折り線5を介して横方向に連接された、前記単位シートt1より縦幅が広い単位シートt2が、横方向の折り線6を介して第一葉片1と第三葉片3及び第二葉片2と第四葉片4がそれぞれ対向するように上下に配置されている。なお本実施例の場合、前記構成により、4葉片の各面積は全て異なることになる。
本実施例の折り畳み情報通信体J2は図8(A)、(B)及び図9(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図9(A)に示すように、上から第四葉片4、第三葉片3、第一葉片1及び第二葉片2の順に重ね合わされると共に第四葉片4と第三葉片3及び第一葉片1と第二葉片2が縦方向の折り線5を介してそれぞれ連接されている。そして図9(B)に示すように、第一葉片1と第三葉片3を第二葉片2と第四葉片4が、挟み込むように横方向の折り線6から折り畳まれている。
本実施例の折り畳み情報通信体J2の製造方法に使用される情報通信体シートS2は、図4(A)に示すように前記実施例2で使用される情報通信体シートS1と同じで、横幅の関係が第一葉片1>第二葉片2の2葉片が縦方向の折り線5を介して横方向に連接された単位シートt1と、横幅の関係が同じ第三葉片3(=第一葉片1)>第四葉片4(=第二葉片2)の2葉片が縦方向の折り線5を介して横方向に連接された、前記単位シートt1より縦幅が広い単位シートt2が、横方向の折り線6を介して第一葉片1と第三葉片3及び第二葉片2と第四葉片4がそれぞれ対向するように上下に配置されている。なお本実施例の場合、前記構成により、4葉片の各面積は全て異なることになる。
本実施例の折り畳み情報通信体J3は図13(A)、(B)及び図14(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は図14(A)の断面図に示すように、上から第四葉片14、第五葉片15、第六葉片16、第三葉片13、第二葉片12及び第一葉片11の順に重ね合わされると共に、第四葉片14、第五葉片15及び第六葉片16が縦方向の折り線17及び18を介して連接され、さらに第三葉片13、第二葉片12及び第一葉片11も縦方向の折り線17及び18を介して連接され、それぞれ断面Z字状或いはS字状に折り畳まれている。そして同図(B)に示すように、第六葉片16と第三葉片13を第五葉片15と第二葉片12が挟み込むように、さらに第五葉片15と第二葉片12を第四葉片14と第一葉片11が挟み込むように横方向の折り線19で折り込まれている。
本実施例の折り畳み情報通信体J3の製造方法に使用される情報通信体シートS3は、図16(A)及び(B)に示すように横幅の関係が第一葉片11<第二葉片12<第三葉片13の3葉片が縦方向の折り線17及び18を介して横方向に連接された単位シートt3と、同様に横幅の関係が第四葉片14(=第一葉片11)<第五葉片15(=第二葉片12)<第六葉片16(=第三葉片13)の3葉片が縦方向の折り線17及び18を介して横方向に連接された単位シートt4が、横方向の折り線19を介して第一葉片11と第四葉片14、第二葉片12と第五葉片15及び第三葉片13と第六葉片16がそれぞれ対向するように上下に連接されているものである。なお縦幅の関係は単位シートt3<単位シートt4であり前記構成によれば前記8葉片の面積は全て異なることになる。
本実施例の折り畳み情報通信体J4は図19(A)、(B)及び図20(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は図20(A)の断面図に示すように、上から第四葉片14、第五葉片15、第六葉片16、第三葉片13、第二葉片12及び第一葉片11の順に重ね合わされると共に、第四葉片14、第五葉片15及び第六葉片16が縦方向の折り線17及び18を介して連接され、さらに第三葉片13、第二葉片12及び第一葉片11も縦方向の折り線17及び18を介して連接され、それぞれ断面Z字状或いはS字状に折り畳まれ第六葉片16と第三葉片13で接している。そして図20(B)に示すように、第六葉片16と第三葉片13を第五葉片15と第二葉片12が挟み込むように、さらに第五葉片15と第二葉片12を第四葉片14と第一葉片11が挟み込むように横方向の折り線19で折り込まれている。
本実施例の折り畳み情報通信体J4の製造方法に使用される情報通信体シートS4は、前記実施例4で使用した図16(A)及び(B)に示す情報通信体シートS3と全く同じで、8葉片の各面積は全て異なることになる。
例えば、単位シートの連接葉片数に制限はない。また折り畳み情報通信体の仕上がりサイズに関しても格別な制限はなく、角型封筒のサイズや業界でゆうメールやメール便等称される各種サイズ(例えばB5やA4サイズ等)に使用することが可能である。さらに既述の通り段差による開封手段のみならず、疑似接着フィルムシートGを開封縁辺から控えて貼り込むことにより設けられる、非接着域をさらなる剥離の端緒として設けても構わない。さらにまた、実施例1及び5の折り畳み情報通信体J1及びJ3では、完全接着フィルムシートKは縦方向の折り線5及び18を跨いで貼り込まれているため最終的に表出してしまう。従って前記各縦方向の折り線を跨ぐことなく手前で被覆を止めることにより、最終的に完全接着フィルムシートKが表出しないよう操作しても構わない。
S1、S2、S3、S4 情報通信体シート
t1、t2、t3、t4 単位シート
G 疑似接着フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
1、2、3、4、11、12、13、14、15、16 葉片
5、17、18 縦方向の折り線
6、19 横方向の折り線
7、20 切り落とし線
Claims (7)
- 横幅の異なる複数の葉片が横方向に連接された単位シートと、前記単位シートの各葉片と横幅を同じくすると共に縦幅が異なる複数の単位シートが縦方向に連接された折り畳み情報通信体シートを縦方向の折り線から折り畳み、最終的に横方向の折り線から二つ折りに折り畳むと共に、前記最終的に横方向の折り線から二つ折りに折り畳まれた際に対向する葉片同士の何れか一方の縦方向の縁辺が剥離不能に接着し、前記剥離不能に接着した縦方向の縁辺以外の対向面と残りの対向する各葉片間を疑似接着媒体を介して剥離可能に接着した折り畳み情報通信体であって、表裏何れかの面の少なくとも二縁辺に段差が形成され、剥離開封後に前記剥離不能に接着された縁辺部分で連接されていることを特徴とした折り畳み情報通信体。
- 請求項1の折り畳み情報通信体において、横方向の折り線に破断ミシンを形成しておくことにより、前記破断ミシンを破断しながら対向葉片間を剥離することを特徴とした折り畳み情報通信体。
- 請求項1の折り畳み情報通信体において、横方向の折り線が形成する袋とじ状態の縁辺部分を切除しておく或いは切除することで対向葉片間を剥離することを特徴とした折り畳み情報通信体。
- 横幅の異なる複数の葉片が横方向に連接された単位シートと、前記単位シートの各葉片と横幅を同じくすると共に縦幅が異なる複数の単位シートが縦方向に連接された折り畳み情報通信体シートを縦方向の折り線から折り畳み、最終的に横方向の折り線から二つ折りに折り畳むと共に、前記最終的に横方向の折り線から二つ折りに折り畳まれた際に対向する葉片同士の何れか一方の縦方向の縁辺が剥離不能に接着し、前記剥離不能に接着した縦方向の縁辺以外の対向面と残りの対向する各葉片間を疑似接着媒体を介して剥離可能に接着した折り畳み情報通信体であって、表裏何れかの面の少なくとも二縁辺に段差が形成され、剥離開封後に前記剥離不能に接着された縁辺部分で連接された情報通信体の製造方法であって、
横幅の異なる複数の葉片が横方向に連接された単位シートと、前記単位シートの各葉片と横幅を同じくすると共に縦幅が異なる複数の単位シートが縦方向に連接された折り畳み情報通信体シートを繰り出す用紙の繰り出し工程と、
繰り出された折り畳み情報通信体シートの疑似接着予定面に疑似セ着媒体を形成すると共に完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程と、
疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された折り畳み情報通信体シートを縦方向の折り線から縦方向の縁辺に段差を形成するように折り畳む第一の折り畳み工程と、
縦方向の折り線から折り畳まれた折り畳み情報通信体シートを単体の折り畳み情報通信体シートに切除する切除工程と、
切除された折り畳み情報通信体シートを横方向の折り線から横方向の縁辺に段差を形成するように二つ折りに折り畳む第二の折り畳み工程と、
二つ折りに折り畳まれた折り畳み情報通信体シートの対向する疑似接着媒体及び完全接着媒体同士を接着する接着工程とからなることを特徴とした折り畳み情報通信体の製造方法。 - 請求項4に記載される折り畳み情報通信体の製造方法において、完成した折り畳み情報通信体の横方向の折り線を切除する第二の切除工程が接着工程の後に付加されたことを特徴とした折り畳み情報通信体の製造方法。
- 疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流及び/又は下流に縦方向の折り線に破断ミシンを形成するための破断ミシンの形成工程が加えられたことを特徴とした請求項4又は5の何れかに記載の折り畳み情報通信体の製造方法。
- 折り畳み情報通信体シートの周囲の縦方向の余白を切除する切除工程を疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流及び/又は下流に設けたことを特徴とした請求項4乃至6の何れかに記載の折り畳み情報通信体の製造方法。
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