JP2018103596A - 機密性情報通信体 - Google Patents

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義和 木村
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Abstract

【課題】今まで以上に受取人に対する訴求効果が高まる機密性情報通信体を提供する。
【解決手段】折り線4、5を介して横方向に連接された3葉片1,2,3がZ折り或いは巻き折り状態に折り畳まれ、折り畳みにより生じる2か所の対向面間が疑似接着媒体Gを介して剥離可能に接着された情報通信体J1において、第一の対向面間を剥離した後に残る第二の対向面間の剥離に供する開封手段が設けられずに袋とじ状態となり、袋とじを形成する折り線に沿って設けられた非接着領域を切除することにより前記第二の対向面間を剥離して、最終的に見開き状態に展開できる機密性情報通信体により解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は近年多用され始めた、複数の葉片を折り畳み剥離可能に一体化した圧着葉書とその製造方法に関する。詳しくは従来の圧着葉書と比較して取り分け秘匿性に富んだ機密性葉書に関する。
前記多用され始めた圧着葉書の代表例として、例えば葉書倍サイズの用紙を二つ折りして、対向面同士を剥離可能に各種疑似接着媒体により接着したものがある。しかしこのものは単に指で両葉片の角部を摘み広げると容易に剥離する構成のため、郵送途上で予期せぬ外力が加わると自然開封して個人情報が漏洩したり、誤って受取人以外の第三者が開封したりする等の事故が絶えなかった。
また対向面同士を剥離可能に接着する各種疑似接着媒体については、例えば印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のUVニスを塗布して疑似接着性の被膜を形成(後糊方式)したり、印刷前の用紙に予め疑似接着性の塗剤を塗工(先糊方式)したりするか、或いは疑似接着性のフィルムシートを被覆(フィルム方式)する等により各種疑似接着媒体を疑似接着予定面に形成して剥離可能な接着を実現している。
しかし既述の各種疑似接着媒体は、疑似接着フィルムシートを使用した疑似接着手段を除き、雨等の水濡れによるブロッキングや微妙な剥離力調整の不具合による未接着事故が多く、そのため製造する側としては比較的加工が容易で接着力が安定したフィルム方式を採用したいところである。
とはいえ、仮にフィルム方式を採用しても既述の事故の対策は万全とはいえず、従って郵送途上における自然開封による個人情報漏洩や受取人以外の第三者が誤って開封してしまう等の事故を防ぐために、例えば特開2008−279746号公報に記載される密封情報通信体が考えられた。
特開2008−279746号公報
前記引用文献の発明は、開封に際して開封縁辺の糊代部分に形成された封緘用トナーと、疑似接着シートとの境界の間隙に設けられた開封用のミシン目を破断して情報通信体を剥離して展開するものである。しかし前記引用文献の発明でも、開封を促進するための破断手段が必ず形成されているため、郵送途上で予期せぬ外力が掛かった場合その部分から剥離或いは破損したり、第三者が不用意に開封したりしてしまい個人情報が漏洩してしまう等の事故が心配される。
本発明は、上記問題に鑑み、従来開封を促進するための破断手段を設けることが当たり前であるところ、それとは全く逆の発想から袋とじ状態にすることにより、郵送途上の事故を防ぎ、間違って情報通信体を受け取った第三者へは通常以上の注意を喚起することにより誤開封の事故を防ぐと共に、袋とじのため切り落とし動作を必要とし、開封後は見開き状に展開するため今まで以上に受取人に対する訴求効果が高まる機密性情報通信体を提供することを目的としている。
上記目的を解決するために、本発明の機密性情報通信体は、折り線を介して横方向に連接された3葉片がZ折り或いは巻き折り状態に折り畳まれ、折り畳みにより生じる2か所の対向面間が疑似接着媒体を介して剥離可能に接着された情報通信体において、第一の対向面間を剥離した後に残る第二の対向面間の剥離に供する開封手段が設けられずに袋とじ状態となり、袋とじを形成する折り線に沿って設けられた非接着領域を切除することにより前記第二の対向面間を剥離して、最終的に見開き状態に展開することを特徴としている。
本発明の機密性情報通信体に使用する用紙は、上質紙、マット紙、コート紙、アート紙等の通常の印刷用紙を初めとして、合成紙、不織布、樹脂フィルムシート等を好適に使用することができる。また製造に際して前記用紙の態様に制限はなく、ビジネスフォーム印刷や輪転印刷であれば長尺シートを、或いはオフセット印刷やオンデマンド印刷であれば枚葉シートを選択すればよい。
対向面同士を剥離可能に接着する疑似接着媒体としては以下のものがある。
1)印刷終了後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のUVニスや疑似接着性のエマルジョン糊を塗布し疑似接着性の被膜を形成するもので、業界で後糊方式を称されているもの。
2)印刷前の用紙に天然ゴム或いは合成ゴムを主体とした疑似接着媒体を塗工して含侵させた疑似接着性の用紙を使用して、印刷後に折り畳み強圧を加えると剥離可能に接着するもので、業界で先糊方式と称されているもの。
3)剥離可能に接着した疑似接着性のフィルムシートを疑似接着予定面の対向面間に介在させるもので、業界でフィルム方式と称されているもの。この物はさらに以下の方式に細分される。
a)PETやOPP基材に物性の異なる熱可塑性樹脂を塗工或いは押出し等により積層し、その両外側に公知の感熱接着剤層を形成した4層構成のフィルムシートであり、そのものを疑似接着予定面間に挟み込んで加熱・加圧処理を施せば剥離可能に接着する。なお前記構成での剥離は、基材と熱可塑性樹脂の界面で起こる。このような態様のフィルム方式は、業界で挟み込み方式と称されている。
b)PETやOPP基材の一方の面に公知の感熱接着剤層を形成し、残るもう一方の面に疑似接着層を形成したもので、疑似接着予定面の対向する両面に前記感熱接着剤層を介して剥離不能に被覆(ラミネート)しておいて、その後疑似接着層が対向するように折り畳み加熱・加圧処理を施せば剥離可能に接着する。なお前記構成での剥離は基材と疑似接着層間、疑似接着層間或いは両者の混合で起こる。このような態様のフィルム方式は、業界で全面貼り方式と称されている。
本発明の機密性情報通信体において、第一の対向面を剥離した後に開封する第二の対向面間を封緘しておく手段は、四角形の葉片の対向する二か所の縁辺を封緘することにより実行される。この場合一方の縁辺は折り線により自動的に封緘されるが、それと対向する縁辺は解放された状態のため、各種接着手段により強制的に封緘する必要がある。前記強制的に封緘する手段として、例えば感熱性、感圧性、感湿性の接着剤層を封緘側縁辺に沿って形成しておいたり、或いは感熱接着性の市販のフィルムシートを封緘側縁辺に沿って被覆しておいたりしても構わない。
前記封緘手段では接着剤等を開封側縁辺の対向内面側に形成するため、開封すると対向葉片は完全に平面に展開せず製本部分の綴じ代が発生する。従って例えば、前記綴じ代に沿って折りミシン等の折り手段を形成しておくことにより、剥離展開後に抵抗なく見開き状に展開することができる。また対向葉片の一方の横幅を狭くすることにより生じる段差部分に沿って、両葉片をまたぐ状態にフィルムシートを被覆することで綴じ代のない製本状態とすることができる。
本発明の機密性情報通信体の第二の対向面の袋とじ状態の開放は、前記折り線側の封緘縁辺を切除して剥離することにより行われる。なお切除後の前記剥離を促進するために、例えば疑似接着媒体が後糊方式であれば、前記切除する折り線側の封緘縁辺部分あたりの疑似接着性被膜の形成を避け非接着域を設ければよい。また疑似接着媒体が先糊方式であれば、前記切除する折り線側の封緘縁辺部分あたりに印刷インクにより糊殺しの操作を施して非接着域を形成すればよい。また疑似接着媒体がフィルム方式の場合、フィルムを前記折り線側の封緘縁辺から控えて介在させることにより非接着域を設ければよい。
今迄の情報通信体における誤開封の事故を防ぐために本発明の機密性情報通信体では、袋とじの開封を示唆するための鋏マークや破線の表示或いは「ここから切り落として開いてください。」等の文言は、第一の対向面を剥離した後に初めて視認できるようにレイアウトすることが好ましい。そうすることにより各対向面間の剥離動作が経時的に確実に行われる。また第二の対向面間の剥離の前に先に展開された第一の対向面上に「あなたは受取人にまちがいないですか?今一度ご確認下さい。」等の注意喚起の文言を目立つようにレイアウトしておけば、より誤開封の事故をなくすことができる。
本発明の機密性情報通信体によれば、従来開封を促進するための破断手段を設けることが当たり前であるところ、それとは全く逆の発想から例えば個人情報等が記載された面を袋とじ状態として完全な隠蔽状態にする。従って、前記個人情報等が記載されている袋とじされた対向面は、鋏等により強制的に切除しなければ絶対に開かないため郵送途上の事故はなくなる。また間違って情報通信体を受け取った第三者へは通常以上の注意を喚起する内容の掲載等により誤開封の事故を防ぐと共に、袋とじのため内部に隠された情報への興味を高めると共に、開封後は見開き状に展開するためその形状においても今まで以上に受取人に対する訴求効果が高まる。
(A)は三つ折り葉書J1の平面図、(B)は(A)におけるI−I線断面図である。 (A)、(B)及び(C)は三つ折り葉書J1を開封して剥離展開する様子を経時的に示す断面図である。 (A)は三つ折り葉書J1を最初に剥離した際に表出する第二葉片2及び第三葉片3の平面図、(B)は(A)におけるII−II線断面図である。 三つ折り葉書J1の各葉片を剥離して最終的に製本状態に展開した様子を示す斜視図である。 (A)は三つ折り葉書J1の製造に使用される三つ折り葉書用紙S1の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は三つ折り葉書J1の製造工程において、三つ折り葉書用紙S1の疑似接着予定面及び完全接着予定面に疑似接着フィルムシートG及びフィルムシートFが被覆された状態を示す表面図、(B)は裏面図である。 (A)は三つ折り葉書J2の平面図、(B)は(A)におけるIII−III線断面図である。 (A)、(B)及び(C)は三つ折り葉書J2を開封して剥離展開する様子を経時的に示す断面図である。 (A)は三つ折り葉書J2を最初に剥離した際に表出する第一葉片11及び第二葉片12の平面図、(B)は(A)におけるIV−IV線断面図である。 三つ折り葉書J2の各葉片を剥離して最終的に製本状態に展開した様子を示す斜視図である。 (A)は三つ折り葉書J2の製造に使用される三つ折り葉書用紙S2の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は三つ折り葉書J2の製造工程において、三つ折り葉書用紙S2の疑似接着予定面及び完全接着予定面に疑似接着フィルムシートG及びフィルムシートFが被覆された状態を示す表面図、(B)は裏面図である。 (A)は切落し予定線Pにおける疑似接着媒体の非接着域形成状態を示す断面図、(B)は切落し予定線Pから切り落とし端部を切除した状態を示す断面図である。 (A)は切落し予定線Pにおける疑似接着媒体の剥離処理域Rによる非接着域形成状態を示す断面図、(B)は切落し予定線Pから切り落とし端部を切除した状態を示す断面図である。 完全接着手段として完全接着フィルムシートK以外の公知の完全接着手段を使用した場合の完全接着状態を示す断面図である。 (A)は三つ折り葉書J3の平面図、(B)は(A)におけるV−V線断面図である。 (A)、(B)及び(C)は三つ折り葉書J3を開封して剥離展開する様子を経時的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、機密性情報通信体の代表例である三つ折り葉書に沿って説明する。なお本実施例では、疑似接着媒体としてフィルム方式の全面貼り方式を採用しているが、その他の既述の疑似接着媒体でも同様であることはいうまでもない。
[三つ折り葉書J1]
本実施例の機密性情報通信体J1は図1(A)及び(B)に示すように、折り線4及び5を介して連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が、断面Z字状に折り畳まれている。そして各葉片の対向面は疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に接着されている。
また本実施例では、各葉片の横方向の幅が第一葉片1<第二葉片2≒第三葉片3の関係にある。そして前記横方向の幅の関係で生じる第一葉片1と第二葉片2縁辺の段差には、両葉片をまたいだ状態でフィルムシートFが被覆されており、このフィルムシートFにより第一葉片1及び第二葉片2は封緘され袋とじ状態になっている。なお前記第一葉片1及び第二葉片2の対向面は袋とじ状態のため、鋏やカッター等の切除手段で縁辺を強制的に切り落とさなければ開封できず、前記切除手段を使用せず手軽に開封するための切取りミシンやスリット等は一切施されていない。
そして第一葉片1の表出面には、図示は省略するが図1(A)に示すように、郵便料金欄や郵便番号欄或いは本三つ折り葉書J1の受取人の住所氏名等が記載されている。また前記段差部分で表出している第二葉片2の縁辺には「郵便はがき」或いはそれに相当する文言が記載されている。また図1(A)のフィルムシートFは、第一葉片1の表出面のほぼ半分を被覆しているが、それより多く或いは少なく被覆するように横幅を操作しても構わない。
このはがきの受取人は以下の手順に沿って剥離展開し、内部の情報を視認することができる。
最初に、図2(A)に示すように、図示は省略するが第三葉片3の開封側縁辺に沿って記載されている「▲1▼開封してください。」等の最初に開封する旨の指示文言に従い、第二葉片2と第三葉片3を剥離して開封する。そして図3(A)に示すように、剥離後表出する第二葉片2及び第三葉片3の内部を透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートを透して確認する。図示は省略するが内部には、例えば未剥離状態の第一葉片1及び第二葉片2の対向面が袋とじ状態であること、左縁辺のミシン線(切落し予定線P)を鋏等で切除して開封できること等の他に、今一度受取人本人であることを確認してから袋とじを切除する注意を喚起するデザインがなされている。従って、受取人はこの時点で、誤って開封し内部の個人情報を視認することがないようあて先が自分であるか否かの再確認をすることができるのである。
そして前記再確認が完了した後に、第二葉片2縁辺に沿って記載されているミシン線切落し予定線P)に沿って、図2(B)に示すように折り線4側の縁辺を切除して、図2(C)及び図4に示すように3葉片を製本状に展開してすべての内部情報を確認することができる。
なお、本三つ折り葉書J1は、第一葉片1と第二葉片2が段差部分に被覆されたフィルムシートFにより製本状態に連接されているため、剥離展開後製本部分が抵抗なく反転できるため、取り扱いが容易であると共に視認性に優れる。また開封確認後の元の状態への復元性もよく保管性にも優れる。
[三つ折り葉書J1の製造方法]
前記実施例の三つ折り葉書J1は図5(A)及び(B)に示すように、折り線4及び5(折りミシンや折り筋等の折り手段が形成されていても構わない)で横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3の3葉片からなる三つ折り葉書用紙S1から製造することができる。なおこの三つ折り葉書用紙S1は、オフセット印刷やオンデマンド印刷等の場合、1枚の枚葉シートに複数の三つ折り葉書用紙S1が縦方向に印刷されたものを使用すればよい。またビジネスフォーム印刷等の場合、前記三つ折り葉書用紙S1が縦方向に連接され、両外側にマージナル部分を形成した長尺状のシートを使用すればよい。
枚葉シート或いは長尺シートに印刷された三つ折り葉書用紙S1の表裏面には、図6(A)及び(B)に示すように疑似接着予定に疑似接着フィルムシートGが連続的に被覆され、段差部分の製本状態を形成するために第一葉片1の左縁辺に沿って外側にはみ出しながらフィルムシートFが連続的に被覆される。なお各種フィルムシートの被覆時には第一葉片1外側の余白部分やマージナル部分は切除されている必要がある。また疑似接着フィルムシートGは完成した三つ折り葉書J1を開封する際に開封の端緒となる非接着域を形成する配置に被覆される。
そして各種フィルムシートの連続被覆が完了した三つ折り葉書用紙S1は、図1(B)に示すように断面Z字状に連続的に折り畳まれて、その後単品状態に切り出される。そして前記単品状態となった三つ折り葉書用紙S1は、例えばヒートローラ或いはヒータパネルと加圧ローラの組み合わせからなる処理装置により加圧或いは加熱・加圧処理が施され、疑似接着予定面は剥離可能に、第一葉片1及び第二葉片2にまたがる段差部分のフィルムシートは剥離不能に接着して、三つ折り葉書J1として完成される。
なお前記各種フィルムシート被覆後の単品状態の切り出しと折り畳みの工程は入れ替わっても構わない。即ち、各種フィルムシートの連続被覆が完了した三つ折り葉書用紙S1を先に単品に断裁し、その後個別に折り機に掛けて断面Z字状に折り畳み、加圧或いは加熱・加圧処理を施すようにしても構わない。
[三つ折り葉書J2]
本実施例の三つ折り葉書J2は図7(A)及び(B)に示すように、折り線14及び15(折りミシンや折り筋等の折り手段が形成されていても構わない)を介して連接された第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13が、断面Z字状に折り畳まれている。そして各葉片の対向面は疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に接着されている。
また本実施例では、各葉片の横方向の幅が第一葉片11<第二葉片12≒第三葉片13の関係にある。そして第二葉片12及び第三葉片13の折り線15と逆側の縁辺は、対向する完全接着フィルムシートKにより封緘され袋とじ状態になっている。なお前記第二葉片12及び第三葉片13の対向面は袋とじ状態のため、鋏やカッター等の切除手段で縁辺を強制的に切り落とさなければ開封できず、前記切除手段を使用せず手軽に開封するための切取りミシンやスリット等は一切施されていない。
なお第一葉片11の表出面には、図示は省略するが図7(A)に示すように、郵便料金欄や郵便番号欄或いは三つ折り葉書J2の受取人の住所氏名等が記載されている。また第一葉片11と第二葉片12の横方向の幅の相違により段差が生じるが、その部分で表出した第二葉片12には「郵便はがき」或いはそれに相当する文言が視認可能な状態で記載されている。また図7(A)の完全接着フィルムシートKは、第一葉片1の表出面の一部を被覆しているが、それより多く又は少なく或いは折り線14から第一葉片11へ回り込まないように横幅を操作して被覆しても構わない。
このはがきの受取人は、以下の手順に沿って剥離展開して内部の情報を視認することができる。
最初に、図8(A)に示すように、図示は省略するが第一葉片11の開封側縁辺に沿って記載されている「▲1▼開封してください。」等の最初に開封する旨の指示文言に従い、第一葉片11と第二葉片12を剥離して開封する。そして図9(A)に示すように、剥離後表出する第一葉片11及び第二葉片12の内部を透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートGを透して確認する。図示は省略するが内部には、例えば未剥離状態の第二葉片12及び第三葉片13の対向面が袋とじ状態であること、左縁辺のミシン線(切落し予定線P)を鋏等で切除して開封できること等の他に、今一度受取人本人であることを確認してから袋とじを切除する注意を喚起するデザインがなされている。従って、受取人はこの時点で、誤って開封し内部の個人情報を視認することがないようあて先が自分であるか否かの再確認をすることができるのである。
そして前記再確認が完了した後に、第二葉片12縁辺に沿って記載されているミシン線(切落し予定線P)に沿って、図8(B)に示すように折り線15側の縁辺を切除して、図8(C)及び図10に示すように3葉片を製本状に展開してすべての内部情報を確認することができる。
なお、本三つ折り葉書J2は、第二葉片12と第三葉片13が完全接着フィルムシートKにより剥離不能に接着されて製本状態になっているが、図8(C)に示すように、製本側の折れ曲がる部分に折りミシンQを形成しておけば、剥離展開後に見開き状態とした際に素直に折れ曲がるため至便である。
[三つ折り葉書J2の製造方法]
前記実施例の三つ折り葉書J2は図11(A)及び(B)に示すように、折り線14及び15で横方向に連接された第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13の3葉片からなる三つ折り葉書用紙S2から製造することができる。なおこの三つ折り葉書用紙S2は、オフセット印刷やオンデマンド印刷等の場合、1枚の枚葉シートに複数の三つ折り葉書用紙S2が縦方向に印刷されたものを使用すればよい。またビジネスフォーム印刷等の場合、前記三つ折り葉書用紙S2が縦方向に連接され、両外側にマージナル部分を形成した長尺状のシートを使用すればよい。
枚葉シート或いは長尺シートに印刷された三つ折り葉書用紙S2の表裏面には、図12(A)及び(B)に示すように疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートGが連続的に被覆され、第二葉片12と第三葉片13の開口側縁辺に製本状態を形成するため、折り線14をまたぐ状態で、また第三葉片13の折りミシンQに沿って外側に完全接着フィルムシートKが連続的に被覆されている。なお各種フィルムシートの被覆時には第一葉片11外側の余白部分やマージナル部分は切除されている必要がある。また疑似接着フィルムシートGは完成した三つ折り葉書J2を開封する際に開封の端緒となる非接着域を形成する配置に被覆される。
そして各種フィルムシートの連続被覆が完了した三つ折り葉書用紙S2は、図7(B)に示すように断面Z字状に連続的に折り畳まれて、その後単品状態に切り出される。そして前記折り畳まれ単品状態となった三つ折り葉書用紙S2は、例えばヒートローラ或いはヒータパネルと加圧ローラの組み合わせからなる処理装置により加圧或いは加熱・加圧処理が施され、疑似接着予定面は剥離可能に、完全接着予定面は剥離不能に接着し、三つ折り葉書J2として完成される。
なお前記各種フィルムシート被覆後の単品状態の切り出しと折り畳みの工程は入れ替わっても構わない。即ち、各種フィルムシートの連続被覆が完了した三つ折り葉書用紙S2を先に単品に断裁し、その後個別に折り機に掛けて断面Z字状に折り畳み、加圧或いは加熱・加圧処理を施すようにしても構わない。
本発明は前記実施例に限られるものではない。
例えば、前記実施例では、開封を容易にするために開封開始部分には疑似接着媒体Gの形成を控えているが、例えば図13(A)及び(B)に示すように、一方の疑似接着媒体が切取予定線Pを越えて形成されていても構わない。疑似接着媒体はお互いが対向することにより初めて疑似接着力を発揮するものである。従って一方の面のみに形成され対向面側には形成されていない部分は非接着域となる。
また図14(A)及び(B)に示すように、対向する疑似接着媒体の対向部分に、インクや離型剤により疑似接着力を封じた剥離処理域Rを形成しておいても構わない。剥離に際して前記剥離処理域Rでは、対向する端部が未接着状態のため容易に引き剥がすことができる。
さらに前記実施例では、三つ折り葉書J3の製本部分の完全接着手段として、完全接着フィルムシートKを対向させて使用しているが、図15に示すように感熱性、感圧性或いは乾湿性の完全接着剤層T等の公知の完全接着手段により完全接着を実行しても構わない。
さらにまた本発明の実施例では3葉片が断面Z字状に折り畳まれる態様が記載されているが、例えば図16(A)及び(B)に示すように巻き折り状態の三つ折り葉書J3にも応用できる。以下にその説明を記す。
[三つ折り葉書J3]
本実施例の三つ折り葉書J3は図16(A)及び(B)に示すように、折り線24及び25(折りミシンや折り筋等の折り手段が形成されていても構わない)を介して連接された第一葉片21、第二葉片22及び第三葉片23が、第三葉片23を内側に巻き込むように折り畳まれている。そして各葉片の対向面は疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に接着されている。
また本実施例では、各葉片の横方向の幅が第一葉片21<第二葉片22≒第三葉片23の関係にある。そして第二葉片22及び第三葉片23の折り線25と逆側の縁辺は、対向する完全接着フィルムシートKにより封緘状態になっている。なお前記第二葉片22及び第三葉片23には、鋏やカッター等で切除して開封する、手間を省くための切取りミシンやスリット等の開封手段は一切施されていない。
なお第一葉片21の表出面には、図示は省略するが図16(A)に示すように、郵便料金欄や郵便番号欄或いは三つ折り葉書J3の受取人の住所氏名が記載されている。また第一葉片21と第三葉片23の横方向の幅の相違により段差が生じるが、その部分で表出した第三葉片23には「郵便はがき」或いはそれに相当する文言が視認可能な状態で記載されている。
このはがきの受取人は、以下の手順に沿って剥離展開し内部の情報を視認することができる。
最初に、図17(A)に示すように、図示は省略するが第一葉片21の開封側縁辺に沿って記載されている「▲1▼開封してください。」等の最初に開封する旨の指示文言に従い、第一葉片21と第三葉片23を剥離して開封する。そして図示は省略するが、剥離後表出する第一葉片21及び第三葉片23の内部を透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートGを透して確認する。図示は省略するが内部には、例えば未剥離状態の第二葉片22及び第三葉片23の対向面が袋とじ状態であること、左縁辺のミシン線(切落し予定線P)を鋏等で切除して開封できること等の他に、今一度受取人本人であることを確認してから袋とじを切除する注意を喚起するデザインがなされている。従って、受取人はこの時点で、誤って開封し内部の個人情報を視認することがないようあて先が自分であるか否かの再確認をすることができるのである。
そして前記再確認が完了した後に、第三葉片23縁辺に沿って記載されているミシン線(切落し予定線P)に沿って、図17(B)に示すように折り線25側の縁辺を切除して、図17(C)に示すように3葉片を製本状に展開してすべての内部情報を確認することができる。
なお、本三つ折り葉書J3は、第二葉片22と第三葉片23が完全接着フィルムシートKにより剥離不能に接着されて製本状態になっているが、図17(C)に示すように、第三葉片23の製本側の折れ曲がる部分に折りミシンQを形成しておけば、剥離展開後に見開き状態とした際に素直に折れ曲がるため至便である。
最後に、既述の各実施例では、疑似接着媒体にフィルム方式の全面貼り方式を採用したが、フィルム方式の挟み込み方式でも全く同様に実施が可能であり、さらに既述の他の方式でも全く同一に実施することが可能である。
J1、J2、J3 三つ折り葉書
S1、S2 三つ折り葉書用紙
G 疑似接着フィルムシート
F フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
P 切落し予定線
Q 折りミシン
R 剥離処理域
T 完全接着剤層
1、2、3、11、12、13、21、22、23 葉片
4、5、14、15、24、25 折り線

Claims (1)

  1. 折り線を介して横方向に連接された3葉片がZ折り或いは巻き折り状態に折り畳まれ、折り畳みにより生じる2か所の対向面間が疑似接着媒体を介して剥離可能に接着された情報通信体において、第一の対向面間を剥離した後に残る第二の対向面間の剥離に供する開封手段が設けられずに袋とじ状態となり、袋とじを形成する折り線に沿って設けられた非接着領域を切除することにより前記第二の対向面間を剥離して、最終的に見開き状態に展開することを特徴とした機密性情報通信体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021049767A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 ケイディケイ株式会社 圧着名刺の製造方法

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