JP2021139819A - 機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法 - Google Patents

機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ピクリン酸を用いることなく、機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト結晶粒界を現出させる。【解決手段】しゅう酸と、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムまたは中性洗剤と、を含有する腐食液を用いて機械構造用合金鋼材の電解腐食を行う。【選択図】なし

Description

本発明は、機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法に関する。
従来から、旧オーステナイト粒界を組織にもつ鋼材について、ピクリン酸を含有する腐食液を用いて旧オーステナイト粒界を現出させる方法が知られている。特許文献1には、ピクリン酸を含有する腐食液に鋼材を浸漬させることで鋼材の旧オーステナイト結晶粒界を現出させるエッチング方法が開示されている。
特開2005−241635号公報
しかしながら、ピクリン酸はその性質上取り扱いが容易ではないため、ピクリン酸を用いることなく旧オーステナイト粒界を現出させる方法の開発が急務であった。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、ピクリン酸を用いることなく、機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト結晶粒界を現出させる方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、しゅう酸と、界面活性剤と、を含有する腐食液を用いて電解腐食を行う、機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法が提供される。
上記態様によれば、ピクリン酸を用いることなく、機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界を現出させることができる。
本発明の機械構造用合金鋼材の電解腐食に係る装置の概要図である。 本発明の電解腐食方法のプロセス図である。 本発明の電解腐食方法のプロセス図である。 本発明による旧オーステナイト粒界現出結果を示す金属組織の光学顕微鏡写真である。 本発明による旧オーステナイト粒界現出結果を示す金属組織の光学顕微鏡写真である。 比較例による旧オーステナイト粒界現出結果を示す金属組織の光学顕微鏡写真である。 比較例による旧オーステナイト粒界現出結果を示す金属組織の光学顕微鏡写真である。 本発明による旧オーステナイト粒界現出結果を示す金属組織の光学顕微鏡写真である。 本発明による旧オーステナイト粒界現出結果を示す金属組織の光学顕微鏡写真である。 比較例による旧オーステナイト粒界現出結果を示す金属組織の光学顕微鏡写真である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[電解腐食装置]
まず、機械構造用合金鋼材の電解腐食に用いる電解腐食装置100について説明する。
図1に示すように、電解腐食装置100は、容器1と、陽極2と、陰極3と、台座4と、電源装置5と、電線6,7と、を備える。
容器1は、陰極3及び台座4を収容可能であるとともに、台座4を浸漬させる程度の腐食液を収容可能な大きさのものである。容器1は、例えば、ガラス製のビーカである。
陰極3は、機械構造用合金鋼材の試験片Tを保持する台座4を載せられる大きさの受け皿部分3aと、受け皿部分3aと連結する部分であって電線7を介して電源装置5と接続する棒部3bと、を有する。本実施形態では、陰極3はステンレスである。ステンレスは、例えばSUS304である。
陽極2は、一端が電線6を介して電源装置5と接続するとともに、他端が試験片Tの表面と接触可能な部材である。本実施形態では、陽極2は銅である。
陽極2と陰極3とを異種の金属にすることで、同種の金属とする場合と比べて陽極2−陰極3間に電位差が生じ、試験片Tの腐食を促進することができる。なお、陽極2及び陰極3は上記に限定されるものではなく、陽極2を白金、銅、ステンレスのうちから選択し、陰極3を白金、銅、ステンレスのうちから陽極2に選択した金属以外の金属を選択して用いても良い。費用面や腐食の効果を踏まえると、陽極2として銅を選択し、陰極3としてステンレスを選択するのがより好ましい。
台座4は、樹脂によって構成され、試験片Tを埋め込み可能な形状になっている。
電源装置5は、電圧や電流供給時間などを調整可能なものが用いられる。所定の時間及び所定の電圧で電気分解を実施するためである。
[腐食液]
次に、電解腐食に用いる腐食液について説明する。本実施形態に係る腐食液は、しゅう酸と、界面活性剤と、を含有する。腐食液は、電解腐食を行う対象の鋼材に応じて調製することができる。
本実施形態においては、電解腐食の対象鋼材として、機械構造用合金鋼材に分類される鋼材のうち、比較的耐腐食性が低い鋼材と、比較的耐腐食性が高い鋼材とを扱うことができる。比較的耐腐食性が低い鋼材の例としては、炭素(C)が0.2質量%、けい素(Si)が0.9質量%、マンガン(Mn)が0.8質量%、クロム(Cr)が0.9質量%、残部が鉄(Fe)及び不可避的不純物の組成の鋼がある。比較的耐腐食性が高い鋼材の例としては、炭素(C)が0.2質量%、けい素(Si)が0.2質量%、マンガン(Mn)が0.8質量%、クロム(Cr)が1.0質量%、残部が鉄(Fe)及び不可避的不純物の組成の鋼(いわゆるクロム鋼)がある。これらの機械構造用合金鋼材について、旧オーステナイト粒界を現出させるための腐食液の各成分を以下に説明する。
<しゅう酸>
しゅう酸は、粒界の腐食を促進する物質として腐食液に含まれている。本実施形態では、しゅう酸二水和物として添加される。
しゅう酸の添加量が過多であると、鋼材組織が現出してしまう状態まで腐食が進行してしまう。一方、しゅう酸の添加量が過少であると、腐食は進まず、旧オーステナイト粒界を現出させることができない。
機械構造用合金鋼材のうち比較的耐腐食性の低い鋼材を電解腐食する場合、腐食反応を適切に進行させる観点から、しゅう酸二水和物を水100cm3に対して0.04〜0.06g添加するのが好ましい。また、しゅう酸二水和物を水100cm3に対して0.05g添加するのが、さらに好ましい。
機械構造用合金鋼材のうち比較的耐腐食性の高い鋼材を電解腐食する場合には、同様の観点から、しゅう酸二水和物を水100cm3に対して0.08〜0.12g添加するのが好ましい。腐食反応を適切に進行させる観点では、しゅう酸二水和物を水100cm3に対して0.10g添加するのが、さらに好ましい。
<界面活性剤>
界面活性剤は、粒界の腐食速度を調整する物質として腐食液に含まれる。本実施形態では、界面活性剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムまたは中性洗剤を用いることができる。界面活性剤は、腐食反応を適切に進行させる観点から、水100cm3に対して4g含まれるのが好ましい。界面活性剤は、水100cm3に対する含有量が4g以上であっても腐食反応を適切に進行させる効果が頭打ちになるためである。なお、中性洗剤は、上記のものに限らず、イオン系界面活性剤を界面活性剤成分とする中性洗剤や、非イオン系界面活性剤を界面活性剤成分とする中性洗剤を用いることができる。
<塩酸>
機械構造用合金鋼材のうち比較的耐腐食性の高い鋼材を電解腐食させる場合には、しゅう酸と、界面活性剤とに加えて、さらに塩酸を含有する腐食液を用いる。塩酸を腐食液に添加するのは、不動態被膜を除去して鋼材の腐食を良好に進行させるためである。なお、機械構造用合金鋼材のうち比較的耐腐食性の低い鋼材を電解腐食させる場合には、腐食液に塩酸を添加しない。
塩酸は、腐食性が高いため、添加量が過多であると鋼材組織が現出してしまう状態まで腐食が進行してしまう。そのため、塩酸は、腐食反応を適切に進行させる観点から、水100cm3に対して0.5g〜2.00g添加するのが好ましい。界面活性剤にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いる場合には、塩酸は、水100cm3に対して1.00g添加するのがさらに好ましい。また、界面活性剤に中性洗剤を用いる場合には、塩酸は、水100cm3に対して1.50gまたは2.00g添加するのがさらに好ましい。
[電解腐食方法]
次に、電解腐食装置100による鋼材の電解腐食の方法について説明する。
<比較的耐腐食性が低い鋼材の電解腐食方法>
図2は、機械構造用合金鋼材のうち比較的耐腐食性が低い鋼材の電解腐食方法のプロセス図である。
まず、電解腐食対象の機械構造用合金鋼材から所定の大きさの切片を切取り、組織観察用の試験片Tを作成する(ステップS1)。
図1に示すように、作成した試験片Tは、一方の面が露出するように台座4に埋め込まれる。試験片Tは、台座4ごと陰極3の受け皿部3aに置かれて、腐食液に浸漬される。試験片Tの露出面に陽極2を接触させて、電源装置5から所定の電圧及び時間で電流を流すことで、試験片Tを電解腐食する(ステップS2)。腐食液の界面活性剤にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いる場合には、電圧0.8〜1.2Vで5〜7秒間電流を流して試験片Tを電解腐食するのが好ましい。また、電圧1.0Vで5秒間電流を流すのが、さらに好ましい。
対して、腐食液の界面活性剤に中性洗剤を用いる場合には、電圧2.8〜3.2Vで5〜7秒間電流を流して試験片Tを電解腐食するのが好ましい。また、電圧3Vで5秒間電流を流すのが、さらに好ましい。
電解腐食を実施後には、電解腐食により生成される腐食生成物のうち、試験片Tの表面に付着している腐食生成物を試験片Tから除去するために、試験片Tを容器1から取り出して表面を脱脂綿で拭う(ステップS3)。その後、試験片Tを、エタノールで洗浄し(ステップS4)、ドライヤーで乾燥させて(ステップS5)、試験片Tの表面を光学顕微鏡で観察する(ステップS6)。
光学顕微鏡観察の結果、試験片Tの表面に、JIS G0551に規定される鋼−結晶粒度の顕微鏡試験方法(以下、JIS G0551に規定される方法と称する。)にて旧オーステナイト粒界を測定できる程度に粒界が現出していれば(ステップS6 YES)、電解腐食を完了させる(END)。
本実施形態に係る電解腐食は、緩やかに進行するように設定される。そのため、鋼材の腐食が過度に進行して鋼材組織が現出してしまうことを防止できる。また、本実施形態に係る電解腐食方法は、上記一連のステップを完了後に再度繰り返し行うことができる腐食反応であるため、試験片Tに旧オーステナイト粒界が現出するまで複数回実施することができるものである。光学顕微鏡の観察の結果、粒界の現出が不鮮明であれば(ステップS6 NO)、1回目の電解腐食と同一の条件(腐食液・電圧・腐食時間)で電解腐食を繰り返す。電解腐食は、JIS G0551に規定される方法にて旧オーステナイト粒界を測定できる程度に試験片Tの表面全面に旧オーステナイト粒界が現出するまで繰り返す。
ところで、上記方法では、ステップS3にて電解腐食により生成される電解腐食物を試験片Tから除去する。この工程を行う理由は以下の通りである。電解腐食を繰り返す場合、仮に試験片Tの表面に腐食生成物が付着したまま電解腐食を行うと、腐食生成物が付着した部分では、腐食生成物が付着していない部分よりも電解腐食が促進されて、鋼材組織まで現出するおそれがある。これに対して、本実施形態ではステップS3にて試験片Tの表面から腐食生成物を除去する。これによれば、腐食生成物の付着によって電解腐食が部分的に促進されることを防ぐことができる。したがって、試験片Tの表面全体を均一に電解腐食させて、試験片Tの表面全体に旧オーステナイト粒界を現出させることができる。
<比較的耐腐食性が高い鋼材の電解腐食方法>
図3は、機械構造用合金鋼材のうち比較的耐腐食性が高い鋼材の電解腐食方法のプロセス図である。この方法は、図2の方法と比べて、電解腐食(ステップS12)の最適条件が相違する。腐食液の界面活性剤にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いる場合には、電圧1.8〜2.2Vで15〜20秒間電流を流して試験片Tを電解腐食するのが好ましい。また、電圧2.0Vで20秒間電流を流すのが、さらに好ましい。
対して、腐食液の界面活性剤に中性洗剤を用いる場合には、電圧を1.8〜3.0Vにすることができ、電圧1.8〜2.2Vで15〜20秒間電流を流して試験片Tを電解腐食するのが好ましい。また、電圧2Vで20秒間電流を流すのがさらに好ましい。上記の他にも、電解腐食(ステップS12)を実施し試験片Tの表面を脱脂綿で拭った(ステップS13)後に、試験片Tの表面をバフ研磨し(ステップS14)、再度試験片Tの表面を脱脂綿で拭う(ステップS15)工程を加える点でも、図2の方法と相違する。
図3のステップS11、S13は図2のステップS1、S3に相当する。図3のステップS15は図2のステップS3に相当する。図3のステップS16〜S18は図2のステップS4〜S6に相当する。そのため、これらの説明は割愛する。
図3に示す方法で、バフ研磨の工程を加える理由は以下の通りである。比較的耐腐食性が高い鋼材の電解腐食する場合には、鋼材の不動態被膜を除去するために塩酸を添加する。但し、塩酸を添加した腐食液で電解腐食を行うと、試験片Tの表面には腐食ピットが生成される場合がある。試験片Tの表面に腐食ピットが生成されると、旧オーステナイト粒界の観察や測定に支障をきたすおそれがある。そこで、機械構造用合金鋼材のうち比較的耐腐食性が高い鋼材の電解腐食(言い換えれば、腐食液に塩酸を添加する場合の電解腐食)を行うときは、電解腐食を実施後に、バフ研磨によって試験片Tの表面を研磨し(ステップS14)、再度試験片Tの表面を脱脂綿で拭う(ステップS15)ことで、電解腐食により試験片Tに生成される腐食ピット及びバフ研磨で生じた粉末を除去する。これにより、ステップS18での旧オーステナイト粒界の観察を良好に行うことができる。
[作用効果]
続いて、これまで説明した実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法として、しゅう酸と、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムまたは中性洗剤と、を含有する腐食液を用いて電解腐食を行う。これによれば、ピクリン酸を用いることなく、機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界を現出させることができる(請求項1に対応する効果)。
また、旧オーステナイト粒界が現出するまで電解腐食を複数回実施する。これによれば、緩やかに進行するように設定される電解腐食であって、一連のステップを終了した後に再度同じステップを繰り返すことができる腐食反応である電解腐食を複数回実施することにより、機械構造用合金鋼の旧オーステナイト粒界を現出させることができる(請求項2に対応する効果)。
また、電解腐食により生成される腐食生成物を機械構造用合金鋼材から除去する。これによれば、電解腐食を複数回行う場合、腐食生成物の付着によって電解腐食が部分的に促進されることを防ぐことができる。つまり、試験片Tの表面全体を均一に電解腐食させて、試験片Tの表面全体に旧オーステナイト粒界を現出させることができる(請求項3に対応する効果)。
また、機械構造用合金鋼材はクロム鋼である場合には、腐食液は、さらに塩酸を含有する。これによれば、比較的耐腐食性が高い鋼材であるクロム鋼を電解腐食するにあたり、不動態被膜を除去して、鋼材の腐食を良好に進行させることができる(請求項4,5に対応する効果)。
また、機械構造用合金鋼材はクロム鋼であって、腐食液はさらに塩酸を含有する場合、電解腐食により機械構造用合金鋼材に生成される腐食ピットを除去する。これによれば、旧オーステナイト粒界の観察を良好に行うことができる(請求項6に対応する効果)。
本発明の実施形態に係る方法と、当該方法との比較用の方法とで、機械構造用合金鋼材の腐食を行い、旧オーステナイト粒界の現出について評価を行った。
[評価方法]
後述する[実施例及び比較例]に示す腐食方法と条件と腐食液とで、鋼材の試験片Tの腐食を実施後、光学顕微鏡により試験片Tの表面を観察し、旧オーステナイト粒界の現出結果を評価した。旧オーステナイト粒界の現出結果の評価は、JIS G0551に規定される方法にて旧オーステナイト粒界を測定できる程度に試験片Tの表面全面に旧オーステナイト粒界が現出した場合をAと評価し、試験片Tの表面に旧オーステナイト粒界が部分的にしか現出していないためJIS G0551に規定される方法にて旧オーステナイト粒界を測定できない場合をBと評価し、試験片Tの表面に旧オーステナイト粒界が確認できずJIS G0551に規定される方法にて旧オーステナイト粒界を測定できない場合をCと評価した。つまり、現出結果の評価がAの場合のみ、JIS G0551に規定される方法にて旧オーステナイト粒界を測定できる。
[実施例及び比較例]
<比較的耐腐食性が低い鋼材の腐食>
機械構造用合金鋼のうち比較的耐腐食性が低い鋼材である、炭素(C)が0.2質量%、けい素(Si)が0.9質量%、マンガン(Mn)が0.8質量%、クロム(Cr)が0.9質量%、残部が鉄(Fe)及び不可避的不純物の組成の鋼(以下、鋼Aと称する)の腐食方法について、本発明の実施例、比較例、及び参考例を以下に示す。
<実施例1>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸0.05g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2を銅に、陰極3をステンレスにして、設定電圧1V、腐食時間5秒の条件での電解腐食を旧オーステナイト粒界の現出状態を見ながら5回行った(5回で旧オーステナイト粒界が現出した)。
<実施例2>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸0.05g、中性洗剤4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、設定電圧を3Vにした以外は実施例1と同様にして電解腐食を行った。
<比較例1>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸0.10g、塩酸1.00g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2をステンレスに、陰極3をステンレスにして、設定電圧2V、腐食時間20秒の条件での電解腐食を、実施例1に合わせて5回行った。
<比較例2>
電解腐食装置100の陽極2をステンレスにして、設定電圧を3Vにした以外は実施例1と同様にして電解腐食を行った。
<比較例3>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸10.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2を銅に、陰極3をステンレスにして、設定電圧3Vの条件での電解腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<比較例4>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸10.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2を銅に、陰極3をステンレスにして、設定電圧10Vの条件での電解腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<比較例5>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸0.10g、塩酸1.00g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2を銅に、陰極3を銅にして、設定電圧2V、腐食時間20秒の条件での電解腐食を実施例1に合わせて5回行った。
<比較例6>
電解腐食装置100の陰極3を銅にした以外は実施例1と同様にして電解腐食を行った。
<比較例7>
常温下で作製したしゅう酸10.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液(比較例3,4の腐食液と同一の腐食液)に浸漬させて、液浸腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<比較例8>
常温下で作製したしゅう酸0.10g、塩酸1.00g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液(比較例1,5の腐食液と同一の腐食液)に浸漬させて、液浸腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<比較例9>
常温下で作製したしゅう酸0.05g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液(実施例1,比較例2,6の腐食液と同一の腐食液)に浸漬させて、液浸腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<参考例1>
常温下で作製したピクリン酸4.00g、しゅう酸0.10g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液に600秒浸漬させて、液浸腐食を行った(従来から知られている旧オーステナイト粒界の現出方法)。
[比較的耐腐食性が低い鋼材の腐食結果]
上記した実施例、比較例、参考例の結果を第1表に示す。
Figure 2021139819
第1表に示すように、評価試験を行った結果、実施例1,実施例2では、ピクリン酸を用いた方法の参考例1と同程度に、試験片Tの表面全面に旧オーステナイト粒界が現出した(評価A)。図4Aは、実施例1の条件による旧オーステナイト粒界現出結果を示す鋼Aの組織の光学顕微鏡写真である。図4Bは、実施例2の条件による旧オーステナイト粒界現出結果を示す鋼Aの組織の光学顕微鏡写真である。このように、実施例1,実施例2の条件による電解腐食によれば、ピクリン酸を用いることなく、鋼Aの旧オーステナイト粒界を現出させることができる。
また、比較例1,比較例2,比較例5,比較例6に示すように、陽極2と陰極3とが同種の金属である場合では、旧オーステナイト粒界は、部分的にしか現出しない(評価B)か、確認することができない(評価C)ことが分かる。例えば、図4Cは、比較例6の条件による旧オーステナイト粒界現出結果を示す鋼Aの組織の光学顕微鏡写真である。図4Cに示すように、陽極2と陰極3とが銅(同種の金属)であると、他の条件が実施例1と同一であっても、旧オーステナイト粒界を部分的にしか現出させることができないことがわかる。実施例1,実施例2,比較例1,比較例2,比較例5,比較例6の結果より、陽極2と陰極3とは、異なる金属である方が良いことが分かる。
また、比較例3,比較例4に示すように、陽極2と陰極3とが異なる金属であっても、電圧を高く設定し、しゅう酸の含有量が実施例1,実施例2よりも過剰な場合には、旧オーステナイト粒界を確認することができない(評価C)ことがわかる。例えば、図4Dは、しゅう酸の含有量が過剰な腐食液を用いた条件による旧オーステナイト粒界現出結果を示す鋼Aの組織の光学顕微鏡写真である。図4Dに示すように、この場合には鋼材組織が現出するまで腐食が進んでおり、旧オーステナイト粒界を確認することができない。
また、比較例7,比較例8,比較例9,参考例1に示すように、ピクリン酸を含有する腐食液を用いた液浸腐食(参考例1)でなければ、JIS G0551に規定される方法にて旧オーステナイト粒界を測定できる程度に試験片Tの表面全面に旧オーステナイト粒界を現出させることができないことが分かる。ピクリン酸を含有しない腐食液による液浸腐食では、実施例1と同一の腐食液による液浸腐食(比較例9)であっても、また、粒界腐食を促進する成分(しゅう酸、塩酸)が実施例1の腐食液よりも多い腐食液(比較例7,比較例8)であっても、いずれも試験片Tの表面全面に旧オーステナイト粒界を現出させることができない(評価C)ことが分かる。
このことから、本実施形態に係る実施例1,実施例2の方法によれば、ピクリン酸を用いることなく、機械構造用合金鋼材である鋼Aの旧オーステナイト粒界を現出させることができる。
<比較的耐腐食性が高い鋼材の腐食>
次に、機械構造用合金鋼材のうち比較的耐腐食性が高い鋼材である炭素(C)が0.2質量%、けい素(Si)が0.2質量%、マンガン(Mn)が0.8質量%、クロム(Cr)が1.0質量%、残部が鉄(Fe)及び不可避的不純物の組成の鋼(以下、鋼Bと称する。鋼Bはいわゆるクロム鋼である。)について、本発明の実施例、比較例、及び参考例を以下に示す。
<実施例3>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸0.10g、塩酸1.00g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2を銅に、陰極3をステンレスにして、設定電圧2V、腐食時間20秒の条件での電解腐食を旧オーステナイト粒界の現出状態を見ながら5回行った(5回で旧オーステナイト粒界が現出した。)。
<実施例4>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸0.10g、塩酸1.50g、中性洗剤4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2を銅に、陰極3をステンレスにして、設定電圧3V、腐食時間20秒の条件での電解腐食を旧オーステナイト粒界の現出状態を見ながら5回行った(5回で旧オーステナイト粒界が現出した。)。
<比較例10>
電解腐食装置100の陽極2をステンレスにした以外は実施例3と同様にして電解腐食を行った。
<比較例11>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸0.05g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2をステンレスに、陰極3をステンレスにして、設定電圧3V、腐食時間5秒の条件での電解腐食を実施例3,4に合わせて5回行った。
<比較例12>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸10.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2を銅に、陰極3をステンレスにして、設定電圧3Vの条件での電解腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<比較例13>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸10.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2を銅に、陰極3をステンレスにして、設定電圧10Vの条件での電解腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<比較例14>
電解腐食装置100の陰極3を銅にした以外は実施例3と同様にして電解腐食を行った。
<比較例15>
電解腐食装置100の容器1に、常温下で作製したしゅう酸0.05g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液を収容し、陽極2を銅に、陰極3を銅にして、設定電圧1V、腐食時間5秒の条件での電解腐食を実施例3,4に合わせて5回行った。
<比較例16>
常温下で作製したしゅう酸10.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液(比較例12,13の腐食液と同一の腐食液)に浸漬させて、液浸腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<比較例17>
常温下で作製したしゅう酸0.10g、塩酸1.00g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液(実施例3,比較例10,比較例14の腐食液と同一の腐食液)に浸漬させて、液浸腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<比較例18>
常温下で作製したしゅう酸0.05g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成の腐食液(比較例11,15の腐食液と同一の腐食液)に浸漬させて、液浸腐食を行った。腐食時間及び腐食回数は、変更しても現出結果が変わらなかったため、表記を省略している。
<参考例2>
ピクリン酸4.00g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4.00g、水100cm3の組成で60℃の腐食液に300秒浸漬させて、液浸腐食を行った(従来から知られている旧オーステナイト粒界の現出方法)。
[比較的耐腐食性が高い鋼材の腐食結果]
上記した実施例、比較例、参考例の結果を第2表に示す。
Figure 2021139819
第2表に示すように、評価試験を行った結果、実施例3,実施例4では、ピクリン酸を用いた方法の参考例2と同程度に試験片Tの表面全面に旧オーステナイト粒界が現出した(評価A)。図5Aは、実施例3の条件による旧オーステナイト粒界現出結果を示す鋼Bの組織の光学顕微鏡写真である。図5Bは、実施例4の条件による旧オーステナイト粒界現出結果を示す鋼Bの組織の光学顕微鏡写真である。このように、実施例3,実施例4の条件による電解腐食によれば、ピクリン酸を用いることなく、鋼Bの旧オーステナイト粒界を現出させることができる。
また、比較例10,比較例11,比較例14,比較例15に示すように、陽極2と陰極3とが同種の金属である場合では、旧オーステナイト粒界は部分的にしか現出しない(評価B)か、確認することができない(評価C)ことが分かる。例えば、図5Cは、比較例10の条件による旧オーステナイト粒界現出結果を示す鋼Bの組織の光学顕微鏡写真である。図5Cに示すように、陽極2と陰極3とが銅(同種の金属)であると、他の条件が実施例3と同一であっても、旧オーステナイト粒界を部分的にしか現出させることができないことがわかる。実施例3,実施例4,比較例10,比較例11,比較例14,比較例15の結果より、陽極2と陰極3とは、異なる金属である方が良いことが分かる。
また、比較例12,比較例13に示すように、陽極2と陰極3とが異なる金属であっても、電圧を高く設定し、しゅう酸の含有量が実施例3,実施例4よりも過剰で、塩酸を含有しない腐食液では、旧オーステナイト粒界を確認することができない(評価C)ことがわかる。
また、比較例16,比較例17,比較例18,参考例2に示すように、ピクリン酸を含有する腐食液を用いた液浸腐食(参考例2)でなければ、JIS G0551に規定される方法にて旧オーステナイト粒界を測定できる程度に試験片Tの表面全面に旧オーステナイト粒界を現出させることができないことが分かる。ピクリン酸を含有しない腐食液による液浸腐食では、実施例3と同一の腐食液による液浸腐食(比較例17)であっても、また、粒界腐食を促進する成分(しゅう酸、塩酸)が実施例3の腐食液よりも多い腐食液(比較例16,比較例17)であっても、いずれも試験片Tの表面全面に旧オーステナイト粒界を現出させることができない(評価C)ことが分かる。
このことから、本実施形態に係る実施例3,実施例4の方法によれば、ピクリン酸を用いることなく、機械構造用合金鋼材である鋼Bの旧オーステナイト粒界を現出させることができる。

Claims (6)

  1. しゅう酸と、界面活性剤と、を含有する腐食液を用いて電解腐食を行う、機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法。
  2. 請求項1に記載の機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法であって、
    前記電解腐食を複数回実施する、
    ことを特徴とする機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法。
  3. 請求項1または2に記載の機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法であって、
    前記電解腐食により生成される腐食生成物を前記機械構造用合金鋼材から除去する、
    ことを特徴とする機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法。
  4. 請求項1から3のいずれかひとつに記載の機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法であって、前記機械構造用合金鋼材はクロム鋼である、
    ことを特徴とする機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法。
  5. 請求項4に記載の機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法であって、
    前記腐食液は、さらに塩酸を含有する、
    ことを特徴とする機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法。
  6. 請求項5に記載の機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法であって、
    前記電解腐食により前記機械構造用合金鋼材に生成される腐食ピットを除去する、
    ことを特徴とする機械構造用合金鋼材の旧オーステナイト粒界の現出方法。
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