JP2021128930A5 - 成形体及び中空管 - Google Patents

Claims (12)

1. 成形体本体と、
   前記成形体の表面を覆い、かつ、前記成形体本体と密着する被膜と、
   を備え、
   前記被膜は、ゴム成分および微粒子を含むゴム組成物から形成され、前記被膜の表面における静止摩擦係数は、０．５以下であり、
   前記被膜の表面に、アルコールを含む長さ５０ｍｍのコットンリンターを用いた長繊維不織布（拭き取り方向の長さ５０ｍｍ）を、２×１０^-3ＭＰａ～４×１０^-3ＭＰａのズリ応力が働くように当接させて、前記被膜の表面を、拭き取る方向の長さ１５０ｍｍ、速さ８０回／分～１２０回／分でふき取ることを２万回繰り返す試験を行ったときに、前記被膜の静止摩擦係数の試験前後での差（絶対値）が０．１以下となるふき取り耐性を有する、
   成形体。
2. 前記成形体本体と前記被膜との密着強度が０．３０ＭＰａ以上である、
   請求項１に記載の成形体。
3. 前記ゴム成分は、シリコーンゴムおよびクロロプレンゴムの少なくとも１つである、
   請求項１又は２に記載の成形体。
4. 前記ゴム成分がシリコーンゴムであり、
   前記微粒子がシリコーンレジン微粒子、シリコーンゴム微粒子およびシリカ微粒子の少なくとも１つである、
   請求項１～３のいずれか１項に記載の成形体。
5. 前記微粒子は、前記ゴム成分よりも高い硬度を有する、
   請求項１～４のいずれか１項に記載の成形体。
6. 前記微粒子の平均粒径が１μｍ以上１０μｍ以下である、
   請求項１～５のいずれか１項に記載の成形体。
7. 前記被膜の厚さが３μｍ以上１００μｍ以下である、
   請求項１～６のいずれか１項に記載の成形体。
8. 前記成形体本体がシリコーンゴムから形成される、
   請求項１～７のいずれか１項に記載の成形体。
9. 前記ゴム成分が付加反応型のシリコーンゴムである、
   請求項１～８のいずれか１項に記載の成形体。
10. 電子顕微鏡により倍率１０００倍で前記被膜の表面を撮影し、当該撮影画像から４０μｍ×４０μｍの領域を４か所選択し、当該４か所の領域それぞれに存在する前記微粒子の個数をカウントし、前記微粒子の個数の最大値をＮmax、前記微粒子の個数の最小値をＮminとしたときに、式（（Ｎｍａｘ－Ｎｍｉｎ）／（Ｎｍａｘ＋Ｎｍｉｎ））×１００で算出される個数分布が５％以下である、
    請求項１～９のいずれか１項に記載の成形体。
11. 前記被膜の表面において、前記被膜を形成する際に生じる気泡による凹部であって大きさが１μｍ以上の凹部が単位面積当たりに存在する個数が５個／４０μｍ角以下である、
    請求項１～１０のいずれか１項に記載の成形体。
12. 請求項１～１１のいずれか１項に記載の前記成形体本体は、中空管本体であり、
    前記被膜は、前記中空管本体の内表面および外表面の少なくとも一方を覆う、
    中空管。