JP2021109343A - 熱転写受像シート - Google Patents
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Abstract
【課題】少なくとも十分な高階調濃度が得られ、白抜けやにじみの発生を抑制することができる熱転写受像シートを提供する。【解決手段】少なくとも、基材シート、断熱層、及び受容層がこの順で積層されてなる熱転写受像シートであって、前記断熱層が少なくともバインダ樹脂と中空粒子を含む塗膜であり、前記断熱層において、前記受容層側界面から厚み方向に前記断熱層の厚みの10%以上の範囲における前記中空粒子内の空隙を除いた中空粒子外空隙率が17.8%以下であることを特徴とする熱転写受像シート。【選択図】図1
Description
本発明は、熱転写受像シートに関する。
従来から、文字または画像等を被転写体に形成する方式として、昇華型熱転写方式または溶融型熱転写方式等が採用されている。
例えば、昇華型熱転写方式の場合を説明する。支持体上に染料やバインダ等を含む熱転写層等を設けた感熱転写記録媒体の熱転写層表面と、他の支持体上に染料を受容する染料受容層を設けた熱転写受像シートの染料受容層表面とを互いに重ね合わせる。重ね合わせた感熱転写記録媒体及び熱転写受像シートに対して、熱転写記録媒体の熱転写層を設けていない面側から、文字または画像情報により温度制御されたサーマルヘッド等により加熱する。これにより、熱転写層中の染料を昇華させ、染料受容層へ移行させることで、熱転写受像シートに所望の文字または画像を形成する。
一方、溶融型熱転写方式の場合、支持体上に顔料やワックス等を含む熱溶融性の熱転写層を設けた熱転写記録媒体の熱転写層表面と、他の支持体上に受容層を設けた被熱転写体の受容層表面とを互いに重ね合わせる。重ね合わせた熱転写記録媒体及び被熱転写体をサーマルヘッド等により加熱することで、熱転写層を融着させ、受容層へ移行させることで、被熱転写体に所望の文字または画像を形成する。
上記の方式のうち、昇華型熱転写方式は、文字や図表などのモノクロプリントや、デジタルカメラ画像またはコンピューターグラフィックス画像などのカラープリントに広く採用されている。
昇華型熱転写方式の熱転写受像シートには、耐熱性及びクッション性の付与を目的として、中空粒子とバインダ樹脂とからなる断熱層を、支持体と受容層との間に設けた、例えば特許文献1のようなものが提案されている。
ところで、熱転写シートを用いた昇華型熱転写方式にて印画物を熱転写受像シートに形成することに関し、高階調濃度不足という課題がある。高階調濃度不足は、印画物の高階調の色濃度が低くなってしまう現象である。高階調濃度不足は、熱転写シートの断熱性が不足することにより、プリンタ印画時の熱が失われて昇華転写が不十分になることで生じると考えられる。
また、熱転写シートの印画物の課題として、白抜けの発生もあげられる。白抜けとは、熱転写受像シートを用いて印画物を作成する際に、熱転写受像シートにおいて印画されるべき領域内に部分的に印画されてない領域が発生することをいう。白抜け発生の主要な要因として熱転写受像シート表面に凹凸形状が形成されることが挙げられる。
詳しく説明すると、昇華型熱転写方式にて熱転写受像シートに印画する(すなわち、サーマルヘッド等の加熱手段による加熱にて熱転写シートの染料を熱転写受像シートの所定領域に転写する)際に、熱転写受像シートの表面に凹凸形状が存在すると、その凹凸形状により、熱転写シートとサーマルヘッドとの密着性(追従性)が阻害される。これにより、サーマルヘッドから十分に熱が伝えられない領域が熱転写シートや熱転写受像シートに部分的に発生する。その結果、サーマルヘッドによる熱が十分に伝わらなかった領域に白抜けが生じてしまう。
上記高階調濃度不足と白抜けの課題に対し、種々の改良技術が提案されている。たとえば、下記特許文献2には、断熱層において多孔質層の中空粒子の含有率を制御して高階調濃度の印画特性を有し、かつ印画均一性を保つ熱転写受像シートの発明が開示されている。
また、特許文献3には、多孔質層の中空粒子の粒子系を制御してざらつきを防止する熱転写受像シートの発明が開示されている。
さらに特許文献4では、紙基材の2層のコート層に中紙の凹凸抑制とクッション性を持たせることにより、インキの転写ムラを防止する熱転写受像シートの発明が開示されている。
また、特許文献3には、多孔質層の中空粒子の粒子系を制御してざらつきを防止する熱転写受像シートの発明が開示されている。
さらに特許文献4では、紙基材の2層のコート層に中紙の凹凸抑制とクッション性を持たせることにより、インキの転写ムラを防止する熱転写受像シートの発明が開示されている。
しかしながら、特許文献1〜4の熱転写受像シートを用いて印画を実施しても、十分な高階調濃度が得られず、白抜けやにじみが発生する場合があった。
そこで、本発明は、少なくとも十分な高階調濃度が得られ、かつ白抜けやにじみの発生を抑制することができる熱転写受像シートを提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、本発明に係る第一の発明は、
少なくとも、基材シート、断熱層、及び受容層がこの順で積層されてなる熱転写受像シートであって、前記断熱層が少なくともバインダ樹脂と中空粒子を含む塗膜であり、
前記断熱層において、前記受容層側界面から厚み方向に前記断熱層の厚みの10%以上の範囲における前記中空粒子内の空隙を除いた中空粒子外空隙率が17.8%以下であることを特徴とする熱転写受像シートである。
少なくとも、基材シート、断熱層、及び受容層がこの順で積層されてなる熱転写受像シートであって、前記断熱層が少なくともバインダ樹脂と中空粒子を含む塗膜であり、
前記断熱層において、前記受容層側界面から厚み方向に前記断熱層の厚みの10%以上の範囲における前記中空粒子内の空隙を除いた中空粒子外空隙率が17.8%以下であることを特徴とする熱転写受像シートである。
第二の発明は、
前記熱転写受像シートにおいて、前記断熱層の全体における空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、前記断熱層の全体における前記中空粒子内の空隙を除いた中空粒子外空隙率が8.1%以上であることを特徴とする熱転写受像シートである。
前記熱転写受像シートにおいて、前記断熱層の全体における空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、前記断熱層の全体における前記中空粒子内の空隙を除いた中空粒子外空隙率が8.1%以上であることを特徴とする熱転写受像シートである。
第三の発明は、
前記断熱層が、内部に空隙を有さない非中空粒子を含むことを特徴とする熱転写受像シートである。
前記断熱層が、内部に空隙を有さない非中空粒子を含むことを特徴とする熱転写受像シートである。
第四の発明は、
前記中空粒子の平均粒径が0.1〜5.0μmであることを特徴とする熱転写受像シートである。
前記中空粒子の平均粒径が0.1〜5.0μmであることを特徴とする熱転写受像シートである。
第五の発明は、
前記断熱層の厚みが10〜50μmであることを特徴とする熱転写受像シートである。
前記断熱層の厚みが10〜50μmであることを特徴とする熱転写受像シートである。
第六の発明は、
前記断熱層と前記受容層の間に下引き層を備え、前記基材シートの前記断熱層側と反対側の面に裏面層を備えることを特徴とする熱転写受像シートである。
前記断熱層と前記受容層の間に下引き層を備え、前記基材シートの前記断熱層側と反対側の面に裏面層を備えることを特徴とする熱転写受像シートである。
本発明の一態様によれば、十分に高い高階調濃度が得られ、かつ白抜けやにじみの発生を抑制することができる熱転写受像シートを提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることがある。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
また、以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置については、その記載を省略している。
<熱転写受像シート>
図1は、本発明の実施形態に係る熱転写受像シートの構成例を示す概略断面図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る熱転写受像シート1は、基材10と、基材10の一方の面10a側に断熱層20、受容層40がこの順に少なくとも配置され、基材の10の他方の面10b側に裏面層50を少なくとも備える。また、必要に応じて断熱層20の受容層40側の一部の範囲21(以下、断熱層A)とその部分を除いた範囲22(以下、断熱層B)の構成を別にしてもよい。さらに、必要に応じて断熱層20と受容層40の間に下引き層30を設けてもよい。
以下、熱転写受像シート1の構成を具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る熱転写受像シートの構成例を示す概略断面図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る熱転写受像シート1は、基材10と、基材10の一方の面10a側に断熱層20、受容層40がこの順に少なくとも配置され、基材の10の他方の面10b側に裏面層50を少なくとも備える。また、必要に応じて断熱層20の受容層40側の一部の範囲21(以下、断熱層A)とその部分を除いた範囲22(以下、断熱層B)の構成を別にしてもよい。さらに、必要に応じて断熱層20と受容層40の間に下引き層30を設けてもよい。
以下、熱転写受像シート1の構成を具体的に説明する。
(基材シート)
本発明の実施形態に係る基材シート10は、断熱層20と、受容層40とを保持するという役割を有する。また、基材シート10は、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。
本発明の実施形態に係る基材シート10は、断熱層20と、受容層40とを保持するという役割を有する。また、基材シート10は、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。
このような基材シート10の材料としては、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、またはサイズ度の高い紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、上質紙、アート紙、コート紙、レジンコート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、あるいはポリエチレンテレフタレート(以下、PET)等のポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等のフィルムが挙げられ、また、基材シート10の材料としては、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムも使用でき、特に限定されない。
ーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等のフィルムが挙げられ、また、基材シート10の材料としては、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムも使用でき、特に限定されない。
また、基材シート10の材料としては、上記基材の任意の組み合わせによる積層体も使用できる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース合成紙とプラスチックフィルムとの合成紙が挙げられる。
本発明の実施形態においては、基材シート10として、市販の基材を用いることもでき、例えば、RCペーパー(三菱製紙(株)製、商品名)等が好ましい。なお、基材シート10の厚みは、熱転写受像シートに要求される強度や耐熱性等や、素材の材質に応じて、適宜変更可能である。具体的に、基材の厚みは、50μm〜1000μmの範囲内であることが好ましく、100μm〜300μmの範囲内であることがより好ましい。
本発明の実施形態においては、基材シート10として、市販の基材を用いることもでき、例えば、RCペーパー(三菱製紙(株)製、商品名)等が好ましい。なお、基材シート10の厚みは、熱転写受像シートに要求される強度や耐熱性等や、素材の材質に応じて、適宜変更可能である。具体的に、基材の厚みは、50μm〜1000μmの範囲内であることが好ましく、100μm〜300μmの範囲内であることがより好ましい。
(断熱層)
本発明の実施形態によれば、基材シート10と受容層40の間に少なくとも1層または複数の層で構成された断熱層20を設ける。また前述のように必要に応じて、断熱層20を、受容層40側の膜厚10%以上の範囲21(断熱層A)とその部分を除いた範囲22(断熱層B)の2層構成としてもよい。
本発明の実施形態によれば、基材シート10と受容層40の間に少なくとも1層または複数の層で構成された断熱層20を設ける。また前述のように必要に応じて、断熱層20を、受容層40側の膜厚10%以上の範囲21(断熱層A)とその部分を除いた範囲22(断熱層B)の2層構成としてもよい。
本発明の実施形態に係る断熱層20は、断熱性とクッション性の機能を持っている。
断熱性は、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材シート10等への伝熱によって損失されることを抑制する機能である。また、クッション性は、印画時におけるプラテンローラとサーマルヘッド間の加圧による収縮で、熱転写受像シート1の凹凸を吸収することにより、サーマルヘッドから均一な加熱をさせる機能である。
断熱性は、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材シート10等への伝熱によって損失されることを抑制する機能である。また、クッション性は、印画時におけるプラテンローラとサーマルヘッド間の加圧による収縮で、熱転写受像シート1の凹凸を吸収することにより、サーマルヘッドから均一な加熱をさせる機能である。
断熱層20の厚みは、素材の材質に応じて適宜変更可能である。具体的には、10μm〜50μmの範囲内であることが好ましく、20μm〜40μmの範囲内であることがより好ましい。
(断熱層A)
本発明の実施形態によれば、断熱層20の受容層側界面から断熱層20の厚みの10%以上の範囲の部分を断熱層A21とし、断熱層20の残りの部分である断熱層B22と別の構成にしてもよい。
本発明の実施形態によれば、断熱層20の受容層側界面から断熱層20の厚みの10%以上の範囲の部分を断熱層A21とし、断熱層20の残りの部分である断熱層B22と別の構成にしてもよい。
断熱層A21は、断熱性及びクッション性の機能の他に塗液の浸み込み防止の機能を持っている。塗液の浸み込み防止は、同層上に積層塗工される受像層40、下地層30などの塗液の浸み込みを防ぐ機能である。
これにより、断熱層A21、断熱層B22や積層される受像層40または下地層30が本来の機能を発揮することができる。
これにより、断熱層A21、断熱層B22や積層される受像層40または下地層30が本来の機能を発揮することができる。
断熱層A21は少なくとも中空粒子とバインダ樹脂によって構成され、必要に応じて内部に空隙を有さない粒子(以下、非中空粒子)や添加剤を含んでもよい。
断熱層A21の中空粒子としては、例えば、粒子内部の液体が加熱により揮発して中空になるタイプ、あるいは加熱する前から既に中空になっているタイプ、粒子内部の液体が気化膨張して中空になるタイプなどが知られており、いずれのタイプも用いることはできるが、優れた平滑性を持たせる観点からは、気化膨張によって中空になるタイプ以外のものを用いることが好ましい。
本発明に用いる中空粒子の平均粒径は、断熱機能、平滑性の観点から0.1〜5.0μmであることが好ましい。平均粒径が小さい中空粒子は外殻が厚くなりやすく、平均粒径が0.1μmを下回ると断熱層A21のクッション性が低下してしまう。また、平均粒径が5.0μmを超えると断熱層A21の平滑性が低下してしまう。
本発明に用いる中空粒子はその内部の空隙により、断熱層A21の断熱性を高めて、熱転写受像シート1を印画した際の高階調濃度を高める効果がある。しかしながら、断熱層A21における中空粒子の配合比が高すぎると、印画時の熱と圧力で中空粒子が潰れてしまい、高階調濃度が低下する場合がある。
断熱層A21の非中空粒子としては、従来公知のもので対応できる。例えば、シリコーン粒子、ポリエチレン粒子、ポリプロピレン粒子、ポリスチレン粒子、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子、ポリウレタン樹脂粒子、メラミン粒子、ベンゾグアナミン系粒子などを挙げることができ、1種類または複数の種類のものを混合できる。また、非中空粒子の平均粒径は5.0μm以下であることが望ましい。平均粒径が5.0μmを超えると断熱層20の平滑性が低下してしまう。
断熱層A21のバインダとしては、スチレン−ブタジエン共重合体(スチレンブタジエンゴム(SBR))、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBRラテックス)、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体(MBRラテックス)、スチレン−ブタジエンアクリル系共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂を単独または2種類以上を混合して用いることができる。
断熱層A21の空隙は、中空粒子と非中空粒子を合わせた配合比が低い状態ではほぼ中空粒子内部の空隙(以下、中空粒子内空隙)のみであるが、中空粒子の配合比が高い場合には中空粒子及び非中空粒子の隙間をバインダが充填することができず、中空粒子及び非中空粒子の間に空隙(以下、中空粒子外空隙)ができる。この中空粒子外空隙は、中空粒子内空隙と同様に断熱性を持つとともに、中空粒子内空隙が持たない機能であるクッション性を持つ。なお、中空粒子だけで非中空粒子を含まない構成の場合も、中空粒子間に中空粒子外空隙ができる。
非中空粒子は内部の空隙を有さないために、中空粒子に比べて断熱層A21への断熱性付与の効果は劣る。しかしながら、前述のように中空粒子は配合比が高すぎると、印画時の熱圧で潰れることにより断熱性が低下し、その結果、高階調濃度が低下させてしまう場合がある。その点、非中空粒子は熱圧での破損の考慮は必要なく、中空粒子外空隙による断熱性が十分に得られていれば、安定した高階調濃度を得ることができる。
断熱層A21における中空粒子及び非中空粒子とバインダの配合比は、中空粒子の外径や中空粒子内の空隙率などにより最適値が異なるので一概に規定できないが、後述する実施例における実験結果によれば、中空粒子外空隙による空隙率(以下、中空粒子外空隙率)が17.8%以下であることが望ましい。
中空粒子外空隙率が17.8%を超えると、断熱層A上に積層塗工する受像層40または下地層30の塗液が断熱層A21に浸み込んでしまい、断熱層A21の断熱性低下や受像層40または下地層30の膜厚低下が起こることにより、高階調濃度が低下してしまう。
中空粒子外空隙率の下限は、断熱層A21としては特に定めないが、後述するように断熱層20全体としての中空粒子外空隙率が低すぎると白抜けが発生するため、低くなり過ぎないことが望ましい。
中空粒子外空隙率の下限は、断熱層A21としては特に定めないが、後述するように断熱層20全体としての中空粒子外空隙率が低すぎると白抜けが発生するため、低くなり過ぎないことが望ましい。
断熱層A21には、必要に応じて各種の添加剤、例えば界面活性剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、無機顔料、有機顔料、樹脂の架橋剤、消泡剤、分散剤、有色染料、離型剤、滑剤等のうち、1種或いは2種以上を適宜選択して使用してもよい。
断熱層A21の厚みは、素材の材質に応じて適宜変更可能であるが、断熱層20全体の10%以上であることが望ましい。10%未満であると、断熱層A21上に積層塗工する受像層40または下地層30の塗液が断熱層A21に浸み込んでしまい、断熱層A21の断熱性低下が起こることにより、高階調濃度が低下してしまう。
断熱層A21の膜厚の上限については特に制限はないが、後述の断熱層B22と合わせて10μm〜50μmの範囲内であることが好ましく、20μm〜40μmの範囲内であることがより好ましい。
断熱層A21の膜厚の上限については特に制限はないが、後述の断熱層B22と合わせて10μm〜50μmの範囲内であることが好ましく、20μm〜40μmの範囲内であることがより好ましい。
(断熱層B)
断熱層B22は、断熱性及びクッション性の機能を持っている。断熱層A21のような染み込み防止の機能は必要としないが、断熱層A21の断熱性とクッション性が不足する場合は、断熱層B22でそれを補う必要がある。
断熱層B22は、断熱性及びクッション性の機能を持っている。断熱層A21のような染み込み防止の機能は必要としないが、断熱層A21の断熱性とクッション性が不足する場合は、断熱層B22でそれを補う必要がある。
断熱層B22は少なくとも中空粒子とバインダ樹脂によって構成され、必要に応じて非中空粒や添加剤を含んでもよい。これらは断熱層A21と別の種類にしても構わないが、層間の密着性を良くするために、同一のものを使用した方が望ましい。
断熱層B22の中空粒子としては、例えば、粒子内部の液体が加熱により揮発して中空になるタイプ、あるいは加熱する前から既に中空になっているタイプ、粒子内部の液体が気化膨張して中空になるタイプなどが知られており、いずれのタイプも用いることはできるが、優れた平滑性を持たせる観点からは、気化膨張によって中空になるタイプ以外のものを用いることが好ましい。
本発明に用いる中空粒子の平均粒径は、断熱機能、平滑性の観点から0.1〜5.0μmであることが好ましい。平均粒径が小さい中空粒子は外殻が厚くなりやすく、平均粒径が0.1μmを下回ると断熱層B22のクッション性が低下してしまう。また、平均粒径が5.0μmを超えると断熱層B22の平滑性が低下してしまう。
本発明に用いる中空粒子は内部の空隙により、断熱層B22の断熱性を高めて、熱転写受像シート1を印画した際の高階調濃度を高める効果がある。しかしながら、断熱層B22における中空粒子の配合比が高すぎると、印画時の熱と圧力で中空粒子が潰れてしまい、高階調濃度が低下する場合がある。
断熱層B22の非中空粒子としては、従来公知のもので対応できる。例えば、シリコーン粒子、ポリエチレン粒子、ポリプロピレン粒子、ポリスチレン粒子、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子、ポリウレタン樹脂粒子、メラミン粒子、ベンゾグアナミン系粒子などを挙げることができ、1種類または複数の種類のものを混合できる。また、非中空粒子の平均粒径は5.0μm以下であることが望ましい。平均粒径が5.0μmを超えると断熱層B22の平滑性が低下し、それに伴って断熱層B22上に積層塗工する断熱層A21、下地層30、受容層40などの表面の平滑性も低下して、白抜けの発生につながる。
断熱層B22のバインダとしては、スチレン−ブタジエン共重合体(スチレンブタジエンゴム(SBR))、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBRラテックス)、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体(MBRラテックス)、スチレン−ブタジエンアクリル系共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂を単独または2
種類以上を混合して用いることができる。
種類以上を混合して用いることができる。
断熱層B22の空隙は中空粒子と非中空粒子を合わせた配合比が低い状態ではほぼ中空粒子内空隙のみであるが、中空粒子の配合比が高い場合には中空粒子及び非中空粒子の隙間をバインダが充填することができず、中空粒子及び非中空粒子の間に中空粒子外空隙ができる。この中空粒子外空隙は、中空粒子内部の空隙と同様に断熱性を持つとともに、中空粒子内部の空隙が持たない機能であるクッション性を持つ。
非中空粒子は内部の空隙を有さないために、中空粒子に比べて断熱層B22への断熱性付与の効果は劣る。しかしながら、前述のように中空粒子は配合比が高すぎると、印画時の熱圧で潰れることにより断熱性が低下し、その結果、高階調濃度が低下させてしまう場合がある。その点、非中空粒子は熱圧での破損の考慮は必要なく、中空粒子外空隙による断熱性が十分に得られていれば、安定した高階調濃度を得ることができる。
非中空粒子は内部の空隙を有さないために、中空粒子に比べて断熱層B22への断熱性付与の効果は劣る。しかしながら、前述のように中空粒子は配合比が高すぎると、印画時の熱圧で潰れることにより断熱性が低下し、その結果、高階調濃度が低下させてしまう場合がある。その点、非中空粒子は熱圧での破損の考慮は必要なく、中空粒子外空隙による断熱性が十分に得られていれば、安定した高階調濃度を得ることができる。
断熱層B22における中空粒子及び非中空粒子とバインダの配合比は中空粒子の外径や中空粒子内の空隙率などにより最適値が異なるので一概に規定できないが、後述する実施例における実験結果によれば、断熱層A21と断熱層B22を合わせた断熱層20全体の空隙率をR1とし、断熱層20全体の中空粒子外空隙による空隙率をR2とすると、下記式(1)、式(2)が成り立つことが望ましい。
44.0%≦R1≦61.3% ・・・(1)
8.1%≦R2 ・・・(2)
44.0%≦R1≦61.3% ・・・(1)
8.1%≦R2 ・・・(2)
R1が44.0%未満であると断熱層20の断熱性が不足し、プリンタ印画時の熱が失われて高階調濃度が不足してしまう。一方で、R1が61.3%を超えると、断熱性が高くなり過ぎて低階調で過剰な発色が起こることにより、にじみが発生してしまう。
また、式(1)を満たした状態でR2が8.1%未満であると、クッション性が低下するとともに、中空粒子及び非中空粒子の配合比が高すぎるために平滑性が低下し、白抜けが発生してしまう。
また、式(1)を満たした状態でR2が8.1%未満であると、クッション性が低下するとともに、中空粒子及び非中空粒子の配合比が高すぎるために平滑性が低下し、白抜けが発生してしまう。
なお、断熱層20において中空粒子を有し、非中空粒子を有さない構成は、中空粒子内部の空隙と中空粒子外空隙が断熱層20内にできるために、非中空粒子を含まない構成にすることは可能である。一方で、断熱層20において、中空粒子を有さず、非中空粒子を有する構成にすると、空隙が不足することで十分な断熱性が得られず、高階調濃度が不足してしまう。これは、式(1)、(2)において、R1とR2の重なる範囲が無いことからも裏付けられる。
ここで、上記のR1とR2は以下の式(3)〜(22)を順に解くことで求めることができる。
V1A=TA×S ・・・(3)
V3A=W3A/ρ3A ・・・(4)
V4A=W4A/ρ4A ・・・(5)
V5A=W5A/ρ5A ・・・(6)
V6A=W6A/ρ6A ・・・(7)
V2A=V1A-V3A-V4A-V5A-V6A ・・・(8)
R2A=V2A/ V1A ・・・(9)
R3A=V3A×R4A/ V1A ・・・(10)
R1A=R2A+R3A ・・・(11)
V1B=TB×S ・・・(12)
V3B=W3B/ρ3B ・・・(13)
V4B=W4B/ρ4B ・・・(14)
V5B=W5B/ρ5B ・・・(15)
V6B=W6B/ρ6B ・・・(16)
V2B=V1B-V3B-V4B-V5B-V6B ・・・(17)
R2B=V2B/V1B ・・・(18)
R3B=V3B×R4B/V1B ・・・(19)
R1B=R2B+R3B ・・・(20)
R1=(R1A×TA+R1B×TB)/(TA+TB)・・・(21)
R2=(R2A×TA+R2B×TB)/(TA+TB)・・・(22)
V1A=TA×S ・・・(3)
V3A=W3A/ρ3A ・・・(4)
V4A=W4A/ρ4A ・・・(5)
V5A=W5A/ρ5A ・・・(6)
V6A=W6A/ρ6A ・・・(7)
V2A=V1A-V3A-V4A-V5A-V6A ・・・(8)
R2A=V2A/ V1A ・・・(9)
R3A=V3A×R4A/ V1A ・・・(10)
R1A=R2A+R3A ・・・(11)
V1B=TB×S ・・・(12)
V3B=W3B/ρ3B ・・・(13)
V4B=W4B/ρ4B ・・・(14)
V5B=W5B/ρ5B ・・・(15)
V6B=W6B/ρ6B ・・・(16)
V2B=V1B-V3B-V4B-V5B-V6B ・・・(17)
R2B=V2B/V1B ・・・(18)
R3B=V3B×R4B/V1B ・・・(19)
R1B=R2B+R3B ・・・(20)
R1=(R1A×TA+R1B×TB)/(TA+TB)・・・(21)
R2=(R2A×TA+R2B×TB)/(TA+TB)・・・(22)
なお、式(3)〜(22)の記号は、R1は断熱層20全体の空隙率を指し、R2は断熱層20全体の中空粒子外空隙率を、R1Aは断熱層Aの空隙率を、R2Aは断熱層Aの中空粒子外空隙率を、R3Aは断熱層Aの中空粒子内部の空隙による空隙率を、R4Aは断熱層Aの個々の中空粒子の空隙率を、TAは断熱層Aの膜厚を、V1Aは基材シート10の単位面積当たりに積層されている断熱層Aの体積を、V2AはV1Aのうちの中空粒子外空隙の体積を、V3AはV1Aのうちの中空粒子の体積を、V4AはV1Aのうちの非中空粒子の体積を、V5AはV1Aのうちのバインダの体積を、V6AはV1Aのうちの添加剤の体積を、W1Aは基材シート10の単位面積当たりに積層されている断熱層Aの重量を、W3AはW1Aのうちの中空粒子の重量を、W4AはW1Aのうちの非中空粒子の重量を、W5AはW1Aのうちのバインダの重量を、W6AはW1Aのうちの添加剤の重量を、ρ3Aは断熱層Aの中空粒子の比重を、ρ4Aは断熱層Aの非中空粒子の比重を、ρ5Aは断熱層Aのバインダの比重を、ρ6Aは断熱層Aの添加剤の比重を、R1Bは断熱層Bの空隙率を、R2Bは断熱層Bの中空粒子外空隙率を、R3Bは断熱層Bの中空粒子内部の空隙による空隙率を、R4Bは断熱層Bの個々の中空粒子の空隙率を、TBは断熱層Bの膜厚を、V1Bは基材シート10の単位面積当たりに積層されている断熱層Bの体積を、V2BはV1Bのうちの中空粒子外空隙の体積を、V3BはV1Bのうちの中空粒子の体積を、V4BはV1Bのうちの非中空粒子の体積を、V5BはV1Bのうちのバインダの体積を、V6BはV1Bのうちの添加剤の体積を、W1Bは基材シート10の単位面積当たりに積層されている断熱層Bの重量を、W3BはW1Bのうちの中空粒子の重量を、W4BはW1Bのうちの非中空粒子の重量を、W5BはW1Bのうちのバインダの重量を、W6BはW1Bのうちの添加剤の重量を、ρ3Bは断熱層Bの中空粒子の比重を、ρ4Bは断熱層Bの非中空粒子の比重を、ρ5Bは断熱層Bのバインダの比重を、ρ6Bは断熱層Bの添加剤の比重を、Sは単位面積をそれぞれ指している。
それぞれの記号の説明およびデータの求め方は、表1のようになる。また、これらの空隙率、体積、重量、比重等の全ての値は、断熱層が完全に乾燥した状態での値を指しているものとする。
それぞれの記号の説明およびデータの求め方は、表1のようになる。また、これらの空隙率、体積、重量、比重等の全ての値は、断熱層が完全に乾燥した状態での値を指しているものとする。
断熱層B22には、必要に応じて各種の添加剤、例えば界面活性剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、無機顔料、有機顔料、樹脂の架橋剤、消泡剤、分散剤、有色染料、離型剤、滑剤等から1種或いは2種以上を適宜選択して使用してもよい。
断熱層B22の厚みについては特に制限はないが、断熱層A21と合わせて10μm〜50μmの範囲内であることが好ましく、20μm〜40μmの範囲内であることがより好ましい。
(下引き層)
本発明の実施形態に係る熱転写受像シート1は、断熱層20と受容層40の間に配置される1層以上の下引き層30を有してもよい。下引き層30を設けることで、耐溶剤、高温/高湿下での画像保存時の染料拡散バリア、層間接着、白色付与、基材のギラつき感/ムラの隠蔽、および帯電防止等の機能を付加することができる。
下引き層30の形成手段としては公知の手段を用いることができる。例えば、下引き層23として、蛍光増白剤、無機微粒子、中空微粒子、および導電性フィラーやポリアニリンスルホン酸のような有機導電材等を添加する方法が挙げられる。
本発明の実施形態に係る熱転写受像シート1は、断熱層20と受容層40の間に配置される1層以上の下引き層30を有してもよい。下引き層30を設けることで、耐溶剤、高温/高湿下での画像保存時の染料拡散バリア、層間接着、白色付与、基材のギラつき感/ムラの隠蔽、および帯電防止等の機能を付加することができる。
下引き層30の形成手段としては公知の手段を用いることができる。例えば、下引き層23として、蛍光増白剤、無機微粒子、中空微粒子、および導電性フィラーやポリアニリンスルホン酸のような有機導電材等を添加する方法が挙げられる。
(受容層)
本発明の実施形態に係る受容層40は、熱転写による画像形成時に感熱転写記録媒体から転写される昇華性染料を受容するとともに、受容した昇華性染料を受容層40に保持することで、受容層40の面に画像を形成かつ維持することができる。
受容層40は、バインダ樹脂と、離型剤、硬化剤を含んでもよい。好ましい態様によれば、受容層40は、界面活性剤や、造膜助剤を各種目的に応じてさらに含んでもよい。
本発明の実施形態に係る受容層40は、熱転写による画像形成時に感熱転写記録媒体から転写される昇華性染料を受容するとともに、受容した昇華性染料を受容層40に保持することで、受容層40の面に画像を形成かつ維持することができる。
受容層40は、バインダ樹脂と、離型剤、硬化剤を含んでもよい。好ましい態様によれば、受容層40は、界面活性剤や、造膜助剤を各種目的に応じてさらに含んでもよい。
バインダ樹脂としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(塩酢ビ系樹脂)、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル・アクリル共重合体、ポリアクリル酸エステル等のビニルポリマー、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等、およびこれら樹脂の混合系が挙げられ、好ましくは塩化ビニル系樹脂である。
バインダ樹脂は、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/アクリル共重合体から選択される少なくとも1種類の塩化ビニル系樹脂であることがさらに好ましい。
バインダ樹脂は、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/アクリル共重合体から選択される少なくとも1種類の塩化ビニル系樹脂であることがさらに好ましい。
受容層40に含有される離型剤としては、例えばシリコーン系、フッ素系、リン酸エステル系といった各種オイルや、界面活性剤や、金属酸化物、シリカ等の各種フィラー、ワックス類等が使用できる。離型剤として、これらは単独、あるいは2種以上を混合しても良い。離型剤として、これらの中でも、シリコーンオイルを使用することが好ましい。
受容層40に含有される硬化剤としては、例えばイソシアネート系硬化剤等が使用できる。イソシアネート系硬化剤としてはポリイソシアネート樹脂を好ましく使用することができる。ポリイソシアネート樹脂としては、従来種々のものが知られているが、そのうち芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン、1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。
受容層40の厚みは、0.1μm以上10μm以下の範囲のものが使用可能であるが、より好ましくは0.2μm以上8μm以下程度のものが好ましい。また、受容層30は、必要に応じて酸化防止剤、蛍光染料や、公知の添加剤を含有しても良い。
(裏面層)
本発明の実施形態に係る裏面層50は、プリンタ搬送性向上や、受容層40とのブロッキング防止、印画前後の熱転写受像シートのカール防止のために設けられる。裏面層50に用いられる材料としては従来公知のもので対応でき、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド等のバインダ樹脂を用いることができる。また、裏面層50は、必要
に応じてフィラーや帯電防止剤等の、公知の添加剤を含有しても良い。
本発明の実施形態に係る裏面層50は、プリンタ搬送性向上や、受容層40とのブロッキング防止、印画前後の熱転写受像シートのカール防止のために設けられる。裏面層50に用いられる材料としては従来公知のもので対応でき、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド等のバインダ樹脂を用いることができる。また、裏面層50は、必要
に応じてフィラーや帯電防止剤等の、公知の添加剤を含有しても良い。
(熱転写受像シートの条件)
本発明に係る熱転写受像シートは、以下の条件を満たすものである。
本発明に係る熱転写受像シートは、以下の条件を満たすものである。
(I)本発明の実施形態に係る熱転写受像シート1は、少なくとも、基材シート、断熱層、及び受容層がこの順で積層されてなる熱転写受像シートであって、前記断熱層が少なくともバインダ樹脂と中空粒子により形成された塗膜であり、前記断熱層の前記受容層側界面から厚み方向に断熱層膜厚の10%以上の範囲の前記中空粒子による空隙を除いた空隙率が17.8%以下となっている。
これにより、断熱層20上に積層塗工される塗液が空隙に入り込むことが要因として引き起こされる高階調濃度不足は起こらない。熱転写受像シート1を用いた印画物では、実用レベルで、高階調濃度不足が発生しない。
これにより、断熱層20上に積層塗工される塗液が空隙に入り込むことが要因として引き起こされる高階調濃度不足は起こらない。熱転写受像シート1を用いた印画物では、実用レベルで、高階調濃度不足が発生しない。
(II)本実施形態に係る熱転写受像シート1では、断熱層全体の空隙率が44.0%以上となっている。
これにより、十分な断熱性が得られるために高階調濃度不足は起こらない。熱転写受像シート1を用いた印画物では、実用レベルで、高階調濃度不足が発生しない。
これにより、十分な断熱性が得られるために高階調濃度不足は起こらない。熱転写受像シート1を用いた印画物では、実用レベルで、高階調濃度不足が発生しない。
(III)本実施形態に係る熱転写受像シート1では、断熱層全体の空隙率が61.3%以下となっている。
これにより、断熱性が高くなり過ぎず、にじみは起こらない。熱転写受像シート1を用いた印画物では、実用レベルで、にじみが発生しない。
これにより、断熱性が高くなり過ぎず、にじみは起こらない。熱転写受像シート1を用いた印画物では、実用レベルで、にじみが発生しない。
(IV)本実施形態に係る熱転写受像シート1では、層全体の前記中空粒子内部の空隙を除いた空隙率が8.1%以上となっている。
これにより、断熱層の平滑性が向上し、白抜けが抑制される。熱転写受像シート1を用いた印画物では、実用レベルで、白抜けが発生しない。
これにより、断熱層の平滑性が向上し、白抜けが抑制される。熱転写受像シート1を用いた印画物では、実用レベルで、白抜けが発生しない。
以下に、本発明の各実施例及び各比較例に用いた材料を示す。なお、文中で「部」または%とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。また、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<<熱転写受像シートの作製>>
<基材シート>
基材として、両面にコロナ処理を施した、厚み170μmの両面レジンコート紙を使用した。
<<熱転写受像シートの作製>>
<基材シート>
基材として、両面にコロナ処理を施した、厚み170μmの両面レジンコート紙を使用した。
<断熱層B>
基材シートの一方の面上に、乾燥後の膜厚が36μmとなるように断熱層用塗布液1を塗布、乾燥し、断熱層Bを形成した。
「断熱層用塗布液1」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.30部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.27部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.96部
・純水 2.67部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)0.79部
基材シートの一方の面上に、乾燥後の膜厚が36μmとなるように断熱層用塗布液1を塗布、乾燥し、断熱層Bを形成した。
「断熱層用塗布液1」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.30部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.27部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.96部
・純水 2.67部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)0.79部
<断熱層A>
断熱層Bの面上に、乾燥後の膜厚が4μmとなるように断熱層用塗布液2を塗布、乾燥し、断熱層Aを形成した。
「断熱層用塗布液2」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.64部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.57部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bの面上に、乾燥後の膜厚が4μmとなるように断熱層用塗布液2を塗布、乾燥し、断熱層Aを形成した。
「断熱層用塗布液2」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.64部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.57部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
<受容層>
基材シートの断熱層上に、乾燥後の膜厚が3μmとなるように受容層用塗布液を塗工して受容層を形成し、熱転写受像シートを得た。
「受溶層用塗布液」
・塩化ビニル系エマルジョン
(ビニブラン900、日信化学工業(株)、Tg=70℃、固形分=40%)
100.00部
・エチレングリコールジエチルエーテル 0.25部
・シリコーン離型剤 (ジメチルシリコン NP2406、旭化成ワッカーシリコン(株)、
固形分=60%) 0.17部
・イソシアネート系硬化剤(型番:DNW−6000、DIC(株)) 1.29部
基材シートの断熱層上に、乾燥後の膜厚が3μmとなるように受容層用塗布液を塗工して受容層を形成し、熱転写受像シートを得た。
「受溶層用塗布液」
・塩化ビニル系エマルジョン
(ビニブラン900、日信化学工業(株)、Tg=70℃、固形分=40%)
100.00部
・エチレングリコールジエチルエーテル 0.25部
・シリコーン離型剤 (ジメチルシリコン NP2406、旭化成ワッカーシリコン(株)、
固形分=60%) 0.17部
・イソシアネート系硬化剤(型番:DNW−6000、DIC(株)) 1.29部
(実施例2)
断熱層Bに断熱層用塗布液3を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液4を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液3」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.71部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.83部
・純水 2.31部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液3を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液4を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液3」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.71部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.83部
・純水 2.31部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液4」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.43部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
59.49部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.61部
・純水 1.68部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.43部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
59.49部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.61部
・純水 1.68部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例3)
断熱層Bに断熱層用塗布液5を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液6を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液5」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.82部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.80部
・純水 2.23部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液5を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液6を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液5」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.82部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.80部
・純水 2.23部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液6」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例4)
断熱層Bに断熱層用塗布液7を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液8を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液7」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.38部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.88部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.78部
・純水 2.16部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液7を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液8を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液7」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.38部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.88部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.78部
・純水 2.16部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液8」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.26部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.14部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
1.01部
・純水 2.80部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.26部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.14部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
1.01部
・純水 2.80部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例5)
断熱層Bに断熱層用塗布液9を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液10を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液9」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.59部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.20部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.11部
・純水 0.31部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液9を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液10を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液9」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.59部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.20部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.11部
・純水 0.31部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液10」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
35.95部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
47.69部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
4.13部
・純水 11.44部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
35.95部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
47.69部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
4.13部
・純水 11.44部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例6)
断熱層Bに断熱層用塗布液11を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液12を用いたこと以
外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液11」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.73部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.48部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液11を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液12を用いたこと以
外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液11」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.73部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.48部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液12」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.41部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
38.74部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
6.91部
・純水 19.15部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.41部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
38.74部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
6.91部
・純水 19.15部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例7)
断熱層Bに断熱層用塗布液13を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液14を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液13」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.88部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.79部
・純水 2.19部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液13を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液14を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液13」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.88部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.79部
・純水 2.19部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液14」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例8)
断熱層Bに断熱層用塗布液15を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液16を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液15」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.26部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.26部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.98部
・純水 2.71部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液15を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液16を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液15」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.26部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.26部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.98部
・純水 2.71部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液16」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例9)
断熱層Bに断熱層用塗布液17を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液18を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液17」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.06部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
56.42部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
1.52部
・純水 4.21部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液17を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液18を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液17」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.06部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
56.42部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
1.52部
・純水 4.21部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液18」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例10)
断熱層Bに断熱層用塗布液19を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液20を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液19」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
36.71部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
53.37部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
2.42部
・純水 6.71部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液19を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液20を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液19」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
36.71部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
53.37部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
2.42部
・純水 6.71部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液20」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例11)
断熱層Bに断熱層用塗布液21を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液22を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液21」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
36.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液21を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液22を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液21」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
36.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液22」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例12)
断熱層Bに断熱層用塗布液23を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液24を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液23」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.85部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液23を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液24を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液23」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.85部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液24」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例13)
断熱層Bに断熱層用塗布液25を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液26を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液25」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
59.86部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
2.44部
・純水 6.77部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液25を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液26を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液25」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
59.86部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
2.44部
・純水 6.77部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液26」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例14)
断熱層Bに断熱層用塗布液27を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液28を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液27」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.47部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
1.22部
・純水 3.38部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液27を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液28を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液27」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.47部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
1.22部
・純水 3.38部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液28」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例15)
断熱層Bに断熱層用塗布液29を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液30を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液29」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
66.77部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.61部
・純水 1.69部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液29を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液30を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液29」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
66.77部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.61部
・純水 1.69部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液30」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)0.79部
(実施例16)
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。なお、断熱層Bの乾燥後の膜厚は36.0μm、断熱層Aの乾燥後の膜厚は4.0μmとなるようにした。
「断熱層用塗布液31」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
36.71部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
53.37部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
2.42部
・純水 6.71部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いたこと以外は実施例1と同様にして、熱転写受像シートを作製した。なお、断熱層Bの乾燥後の膜厚は36.0μm、断熱層Aの乾燥後の膜厚は4.0μmとなるようにした。
「断熱層用塗布液31」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
36.71部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
53.37部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
2.42部
・純水 6.71部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液32」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.41部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
38.74部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
6.91部
・純水 19.15部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.41部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
38.74部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
6.91部
・純水 19.15部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(実施例17)
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が35.2μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が4.8μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が35.2μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が4.8μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
(実施例18)
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が34.0μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が6.0μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が34.0μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が6.0μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
(実施例19)
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が32.0μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が8.0μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が32.0μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が8.0μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
(比較例1)
断熱層Bに断熱層用塗布液33を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液34を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液33」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.78部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.43部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液33を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液34を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液33」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.78部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.43部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液34」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.09部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
37.16部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
7.41部
・純水 20.55部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.09部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
37.16部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
7.41部
・純水 20.55部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(比較例2)
断熱層Bに断熱層用塗布液35を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液36を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液35」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.81部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.44部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液35を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液36を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液35」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.81部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.44部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液36」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
33.87部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
36.18部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
7.73部
・純水 21.43部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
33.87部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
36.18部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
7.73部
・純水 21.43部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(比較例3)
断熱層Bに断熱層用塗布液37を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液38を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液37」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.87部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.34部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液37を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液38を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液37」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.87部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.34部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液38」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
33.05部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
32.90部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
8.81部
・純水 24.44部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
33.05部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
32.90部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
8.81部
・純水 24.44部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(比較例4)
断熱層Bに断熱層用塗布液39を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液40を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液39」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.68部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.52部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液39を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液40を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液39」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.68部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
61.52部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液40」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(比較例5)
断熱層Bに断熱層用塗布液41を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液42を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液41」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.47部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
60.10部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.44部
・純水 1.21部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液41を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液42を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液41」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.47部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
60.10部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.44部
・純水 1.21部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液42」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(比較例6)
断熱層Bに断熱層用塗布液43を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液44を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液43」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
46.27部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
4.13部
・純水 11.45部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液43を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液44を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液43」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
46.27部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
4.13部
・純水 11.45部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液44」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(比較例7)
断熱層Bに断熱層用塗布液45を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液46を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液45」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
55.31部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
1.73部
・純水 4.81部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液45を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液46を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液45」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
55.31部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
1.73部
・純水 4.81部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液46」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
37.36部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
58.76部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.82部
・純水 2.27部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(比較例8)
断熱層Bに断熱層用塗布液47を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液48を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液47」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
68.15部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.24部
・純水 0.68部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液47を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液48を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液47」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
68.15部
・非中空粒子(商品名:MR1−HG、綜研化学(株)、固形分100%)
0.24部
・純水 0.68部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液48」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(比較例9)
断熱層Bに断熱層用塗布液49を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液50を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液49」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
69.07部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
断熱層Bに断熱層用塗布液49を用い、断熱層Aに断熱層用塗布液50を用いたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
「断熱層用塗布液49」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
30.13部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
69.07部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
「断熱層用塗布液50」
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
・スチレン・ブタジエンゴム溶液
(商品名Nipol LX110、日本ゼオン(株))(固形分40.5%)
34.23部
・中空粒子(商品名:SN−1055、ダウケミカル日本(株)、固形分26.5%、体積中空率55%)
64.98部
・界面活性剤(商品名:FolyFox PF−136A、オムノバ製、固形分30%)
0.79部
(比較例10)
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が38.0μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が2.0μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が38.0μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が2.0μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
(比較例11)
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が36.8μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が3.2μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
断熱層Bに断熱層用塗布液31を用いて乾燥後の膜厚が36.8μmとなるようにし、断熱層Aに断熱層用塗布液32を用いて乾燥後の膜厚が3.2μmとなるようにしたこと以外は実施例1と同様に熱転写受像シートを作製した。
<<感熱転写記録媒体の作製>>
基材として、4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その非易接着処理面に下記組成の耐熱滑性層用塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥し、耐熱滑性層付き基材を得た。
次に、耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の熱転写層用塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥して熱転写層を形成し、感熱転写記録媒体を得た。
基材として、4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その非易接着処理面に下記組成の耐熱滑性層用塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥し、耐熱滑性層付き基材を得た。
次に、耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の熱転写層用塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥して熱転写層を形成し、感熱転写記録媒体を得た。
<耐熱滑性層用塗布液>
・シリコーン系アクリルグラフトポリマー 50.00部
(東亜合成(株)US−350)
・メチルエチルケトン 50.00部
<熱転写層用塗布液>
・C.I.ソルベントブルー36 2.50部
・C.I.ソルベントブルー63 2.50部
・ポリビニルアセタール樹脂 5.0部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 45.0部
・シリコーン系アクリルグラフトポリマー 50.00部
(東亜合成(株)US−350)
・メチルエチルケトン 50.00部
<熱転写層用塗布液>
・C.I.ソルベントブルー36 2.50部
・C.I.ソルベントブルー63 2.50部
・ポリビニルアセタール樹脂 5.0部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 45.0部
<<画質評価>>
実施例1〜19、比較例1〜11の熱転写受像シートと感熱転写記録媒体を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、高階調濃度、にじみ、白抜けを評価した。印画は全て下記の条件で行っている。
・印画環境:23℃50%RH
・印加電圧:24V
・印画速度:10inch/sec
・印画密度:主走査300dpi 副走査300dpi
実施例1〜19、比較例1〜11の熱転写受像シートと感熱転写記録媒体を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、高階調濃度、にじみ、白抜けを評価した。印画は全て下記の条件で行っている。
・印画環境:23℃50%RH
・印加電圧:24V
・印画速度:10inch/sec
・印画密度:主走査300dpi 副走査300dpi
(高階調濃度評価)
実施例1〜19、比較例1〜11の熱転写受像シートに感熱転写記録媒体を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、印画物の高階調濃度を評価した。評価画像は、高階調のベタ画像を用いた。評価結果を表2に示す。
なお、評価基準は以下のとおりで、△以上が実用上問題ないレベルである。
○:高階調濃度が十分に高い
△:高階調濃度が許容範囲内である
×:高階調濃度が不足している
また、白抜けが発生すると濃度の評価ができなくなるため、白抜け評価が×の場合は評価不能とした。
実施例1〜19、比較例1〜11の熱転写受像シートに感熱転写記録媒体を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、印画物の高階調濃度を評価した。評価画像は、高階調のベタ画像を用いた。評価結果を表2に示す。
なお、評価基準は以下のとおりで、△以上が実用上問題ないレベルである。
○:高階調濃度が十分に高い
△:高階調濃度が許容範囲内である
×:高階調濃度が不足している
また、白抜けが発生すると濃度の評価ができなくなるため、白抜け評価が×の場合は評価不能とした。
(にじみ評価)
実施例1〜19、比較例1〜11の熱転写受像シートに感熱転写記録媒体を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、印画物のにじみを評価した。評価画像は、自然画(人物画像)を用いた。評価結果を表2に示す。
なお、評価基準は以下のとおりで、△以上が実用上問題ないレベルである。
○:にじみが、認められない
△:にじみが、ごく僅かに認められるが許容範囲内である
×:にじみが、全面で認められる
白抜けが発生すると評価ができなくなるため、白抜け評価が×の場合は評価不能とした。また、染み込みが発生すると評価ができなくなるため、染み込み発生の場合も評価不能とした。
実施例1〜19、比較例1〜11の熱転写受像シートに感熱転写記録媒体を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、印画物のにじみを評価した。評価画像は、自然画(人物画像)を用いた。評価結果を表2に示す。
なお、評価基準は以下のとおりで、△以上が実用上問題ないレベルである。
○:にじみが、認められない
△:にじみが、ごく僅かに認められるが許容範囲内である
×:にじみが、全面で認められる
白抜けが発生すると評価ができなくなるため、白抜け評価が×の場合は評価不能とした。また、染み込みが発生すると評価ができなくなるため、染み込み発生の場合も評価不能とした。
(白抜け評価)
実施例1〜19、比較例1〜11の熱転写受像シートに感熱転写記録媒体を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、印画物の白抜けを評価した。評価画像は、中間の階調のベタ画像を用いた。評価結果を表2に示す。
なお、評価基準は以下のとおりで、△以上が実用上問題ないレベルである。
○:白抜けが、認められない
△:白抜けが、ごく僅かに認められるが許容範囲内である
×:白抜けが、全面で認められる
また、染み込みが発生すると評価ができなくなるため、染み込み発生の場合は評価不能とした。
実施例1〜19、比較例1〜11の熱転写受像シートに感熱転写記録媒体を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、印画物の白抜けを評価した。評価画像は、中間の階調のベタ画像を用いた。評価結果を表2に示す。
なお、評価基準は以下のとおりで、△以上が実用上問題ないレベルである。
○:白抜けが、認められない
△:白抜けが、ごく僅かに認められるが許容範囲内である
×:白抜けが、全面で認められる
また、染み込みが発生すると評価ができなくなるため、染み込み発生の場合は評価不能とした。
実施例1〜19、比較例1〜11の熱転写受像シートについて、断熱層Aの膜厚/断熱層全体膜厚(TA/(TA+TB))、断熱層Aの中空粒子外空隙率(R2A)及び空隙率(R1A)、断熱層全体の中空粒子外空隙率(R2)及び空隙率(R1)、さらに上記画質評価による印画物の高階調濃度、にじみ、白抜けの評価結果をまとめて表2に示す。
表2によれば、下記のような結果が確認された。
(a)断熱層全体の空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下である実施例1〜19、および比較例4、5、8、9は十分な高階調濃度が得られた。
(b)断熱層全体の空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%を超えている比較例1〜3は十分な高階調濃度が得られなかった。
(b)断熱層全体の空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%を超えている比較例1〜3は十分な高階調濃度が得られなかった。
このことから、断熱層全体の空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であるときに、十分な高階調濃度を得るためには、断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であることが必要なことがわか
った。断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%を超えたときには、断熱層A上に積層塗工された塗液が断熱層Aに浸み込むことにより、断熱性の低下などが起こるためと考えられる。
った。断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%を超えたときには、断熱層A上に積層塗工された塗液が断熱層Aに浸み込むことにより、断熱性の低下などが起こるためと考えられる。
また、表2では下記のような結果が確認された。
(c)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上である実施例1〜19、比較例6〜9は白抜けが発生しなかった。
(d)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%未満である比較例4、5は白抜けが発生した。
(c)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上である実施例1〜19、比較例6〜9は白抜けが発生しなかった。
(d)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%未満である比較例4、5は白抜けが発生した。
このことから、断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であるときに、白抜けが発生しないようにするためには、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上である必要があることがわかった。断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%未満のときにはクッション性が不足して白抜けが発生するものと考えられる。
また、表2では下記のような結果が確認された。
(e)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が44.0%以上である実施例1〜19、比較例8、9では十分な高階調濃度が得られた。
(f)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が44.0%未満である比較例6、7では十分な高階調濃度が得られなかった。
(e)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が44.0%以上である実施例1〜19、比較例8、9では十分な高階調濃度が得られた。
(f)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が44.0%未満である比較例6、7では十分な高階調濃度が得られなかった。
このことから、断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であるときに十分な高階調濃度を得るためには、断熱層全体の空隙率が44.0%以上であることがわかった。断熱層全体の空隙率が44.0%未満のときには断熱性が不足することにより、十分な高階調濃度が得られないものと考えられる。
また、表2では下記のような結果が確認された。
(g)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が61.3%以下である実施例1〜19、比較例6、7ではにじみが発生しなかった。
(g)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が61.3%以下である実施例1〜19、比較例6、7ではにじみが発生しなかった。
(h)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が61.3%を超えている比較例8、9ではにじみが発生してしまった。
このことから、断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であるときに、にじみが発生しないようにするためには断熱層全体の空隙率を61.3%以下にする必要があることがわかった。断熱層全体の空隙率が61.3%を超えると、断熱性が高くなり過ぎて低階調で過剰な発色が起こることによりにじみが発生してしまうものと考えられる。
また、表2では下記のような結果が確認された。
(h)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上である実施例1〜19は十分な高階調濃度が得られた。
(h)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上である実施例1〜19は十分な高階調濃度が得られた。
(i)断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%未満である比較例10、11は十分な高階調濃度が得られなかった。
このことから、断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が44.0%以上61.3%以下であるときに、十分な高階調濃度を得るためには、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上である必要があることがわかった。断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%未満であると、断熱層A上に積層塗工された塗液が断熱層Aに浸み込むことにより、断熱性の低下などが起こるためと考えられる。
以上のことから、高階調濃度、にじみ、白抜けの性能をすべて満足するためには、断熱層A膜厚の断熱層全体膜厚に占める割合が10%以上であり、断熱層Aの中空粒子外空隙率が17.8%以下であり、断熱層全体の中空粒子外空隙率が8.1%以上であり、断熱層全体の空隙率が44.0%以上61.3%以下である必要があることがわかった。
ここでは、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく各実施形態の改変は当業者にとって自明なことである。
本発明により得られる熱転写受像シートは、昇華転写方式のプリンタに使用することができ、プリンタの高速・高機能化と併せて、各種画像を簡便にフルカラー形成できる。このため、デジタルカメラのセルフプリント、身分証明書などのカード類、アミューズメント用出力物等に広く利用できる。
1:熱転写受像シート
10:基材シート
10a,10b:基材シートの面
20:断熱層
21:断熱層A
22:断熱層B
30:下引き層
40:受容層
50:裏面層
10:基材シート
10a,10b:基材シートの面
20:断熱層
21:断熱層A
22:断熱層B
30:下引き層
40:受容層
50:裏面層
Claims (6)
- 少なくとも、基材シート、断熱層、及び受容層がこの順で積層されてなる熱転写受像シートであって、前記断熱層が少なくともバインダ樹脂と中空粒子を含む塗膜であり、
前記断熱層において、前記受容層側界面から厚み方向に前記断熱層の厚みの10%以上の範囲における前記中空粒子内の空隙を除いた中空粒子外空隙率が17.8%以下であることを特徴とする熱転写受像シート。 - 前記熱転写受像シートにおいて、前記断熱層の全体における空隙率が44.0%以上61.3%以下であり、前記断熱層の全体における前記中空粒子内の空隙を除いた中空粒子外空隙率が8.1%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 前記断熱層が、内部に空隙を有さない非中空粒子を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の熱転写受像シート。
- 前記中空粒子の平均粒径が0.1〜5.0μmであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の熱転写受像シート。
- 前記断熱層の厚みが10〜50μmであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の熱転写受像シート。
- 前記断熱層と前記受容層の間に下引き層を備え、前記基材シートの前記断熱層側と反対側の面に裏面層を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の熱転写受像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020001576A JP2021109343A (ja) | 2020-01-08 | 2020-01-08 | 熱転写受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020001576A JP2021109343A (ja) | 2020-01-08 | 2020-01-08 | 熱転写受像シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021109343A true JP2021109343A (ja) | 2021-08-02 |
Family
ID=77058783
Family Applications (1)
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JP2020001576A Pending JP2021109343A (ja) | 2020-01-08 | 2020-01-08 | 熱転写受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021109343A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112022003329T5 (de) | 2021-06-30 | 2024-04-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Gegenstand, der siliciumcarbid als hauptbestandteil enthält, und verfahren zur herstellung desselben |
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2020
- 2020-01-08 JP JP2020001576A patent/JP2021109343A/ja active Pending
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DE112022003329T5 (de) | 2021-06-30 | 2024-04-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Gegenstand, der siliciumcarbid als hauptbestandteil enthält, und verfahren zur herstellung desselben |
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