JP7035468B2 - 熱転写受像シート - Google Patents
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Description
そこで、断熱性のあるミクロボイドを含有する二軸延伸発泡フィルム(発泡フィルム)などが、断熱層として用いられることがある。
しかし、上記断熱層を構成するフィルムは、延伸時の残留応力がプリント時の熱や、染料受容層塗工時の熱で緩和して収縮し、熱転写受像シートにシワやカールが発生するという問題がある。
そこで、中空粒子とバインダー樹脂を組み合わせた断熱層が提案されている。
この断熱層を用いれば、基材上に形成する全ての層に対して塗工液を上下方向に重ねた状態で、基材シート上に塗布するスライドコート法等を用いて、基材シート上に同時に複数の層を形成する方法(同時多層塗工法)が可能となる(例えば、特許文献1)。
このような方法は、複数の層を同時に形成することにより、製造効率を著しく向上させることができ、製造コストの削減に資する点等において非常に有利である。また、同時多層塗工法であれば、各層の形成用塗工液を基材シート上に塗工した後の乾燥工程は、一回実施すればよい。したがって、同時多層塗工法は、断熱層や染料受容層を単層ずつ塗工形成する方法に比べて、乾燥時の熱によって基材に付加される負担を著しく減少させることができる点でも望ましい。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、印画特性として感度を損なわず、白抜け耐性に優れた画像が得られ、かつ高速印画プリンタにおいても十分な印画濃度が得られる熱転写受像シートを提供することにある。
本発明者らの知見によれば、特に、スライドコート法などによる同時多層塗工法では、基材シート上に形成される各層は、同時に形成される複数の塗工膜にて構成され、その厚みがいずれも薄いため、基材シートの表面形状の凹凸状態がそのまま最表面(染料受容層表面)に露出し、シートの表面形状の凹凸状態を決定する傾向があることが分かった。
なお、本発明は、以下に記載する実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識を基に設計の変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も、本発明の範囲に含まれるものである。また、各図面は、理解を容易にするため適宜誇張して表現している。
図1に示すように、本実施形態の熱転写受像シートは、基材101と、基材の一方の面側に断熱層、染料受容層がこの順に積層して構成される。
(基材101)
基材101は、断熱層105及び染料受容層106を保持する役割を有する。基材101は、熱転写時に熱が加えられるため、加熱された状態でも取扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。
本実施形態においては、基材101として市販の基材を用いることもでき、例えば、RCペーパー(三菱製紙(株)製、商品名)等が好ましい。
基材101の厚みは、熱転写受像シートに要求される強度や耐熱性等や、基材101として採用した素材の材質に応じて、適宜変更可能であり、具体的に、基材101の厚みは、100μm~1000μmの範囲内であることが好ましく、100μm~300μmの範囲内であることがより好ましい。
同時多層塗工法で、塗工層を形成する場合は、染料受容層106は、基材101の表面性(粗さや、表面形状)を引き継いだ表面性になる。このため、基材101の表面粗さは、算術平均粗さSaが、0.8μm以下であり、凹凸の平均傾斜角θaが、1.0deg以下であることが望ましいが、これに限らない。
本実施形態における断熱層105は、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材101等への伝熱によって損失されることを防止できる断熱性を有するものである。
断熱層105は、従来公知のもので対応でき、例えば、中空粒子とバインダー樹脂によって構成されるものや、発泡ポリプロピレンフィルムや発泡ポリエチレンテレフタレート等の発泡フィルムなどを用いたもの、更に発泡フィルムの片面又は両面にスキン層を設けた複合フィルムを用いた断熱層を挙げることができる。
この場合、断熱層105への中空粒子の添加量は、印画濃度の観点から、中空粒子の添加量が、断熱層中の空隙率が20%以上になる添加量とすることが望ましい。空隙率は高い程、断熱性が向上するため好ましいが、空隙率が50%を越えると、膜の剛性がなくなり断熱層として成り立たなくなるため、空隙率は50%以下にするのが良い。
それに加え、中空粒子の粒子径は、表面粗さへの影響を考えると中空粒子の径は、1.0μm以下に抑えるのが好ましい。
断熱層105と染料受容層106の間に少なくとも1層の中間層(図せず)を設けることも可能である。
中間層を設けることで、耐溶剤、高温/高湿下での画像保存時の染料拡散バリア、層間接着、白色付与、基材のギラつき感/ムラの隠蔽、及び帯電防止等の機能を付加するこができる。中間層の形成手段としては公知の手段を用いることができ、例えば、中間層に、蛍光増白剤、無機微粒子、中空微粒子、及び導電性フィラーやポリアニリンスルホン酸のような有機導電材等を添加する方法が挙げられる。
本実施形態の染料受容層106は、熱転写による画像形成時に熱転写インクシートから転写される昇華性染料を受容すると共に、受容した昇華性染料を染料受容層106に保持することで、染料受容層106の面に画像を形成かつ維持する。染料受容層106は、バインダー樹脂とシリコーン離型剤とをさらに含んでもよい。好ましい態様によれば、染料受容層106は、界面活性剤や、造膜助剤を各種目的に応じてさらに含んでもよい。
染料受容層106の厚さは、0.1μm以上10μm以下の範囲のものが使用可能であるが、より好ましくは0.2μm以上8μm以下程度のものが好ましい。また必要に応じて架橋剤や酸化防止剤、蛍光染料や、公知の添加剤を含有しても良い。
また、基材101のおける、断熱層105が設けられている側とは反対側の面に、裏面層(図せず)を設けても良い。裏面層はプリンタ搬送性向上や、染料受容層106とのブロッキング防止、印画前後における熱転写受像シートのカール防止のために設けられる。裏面層に用いられる材料としては従来公知のもので対応でき、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド等のバインダー樹脂を用いることができる。また必要に応じてフィラーや帯電防止剤等の、公知の添加剤を含有しても良い。
この構成によれば、後述の実施例から分かるように、白抜けない画質に優れた熱転写受像シート100を得ることができる。
以下、曲面の算術平均粗さ(Sa)及び二次元の輪郭曲線の算術平均粗さ(Ra)について説明する。
曲面の算術平均粗さ(Sa)とは、JISB601で規定される曲線の算術平均粗さ(Ra)を面(三次元)に拡張したパラメータであり、曲面の平均面に対して、各点の高さの差の絶対値の平均を表すと、ISO25178には記載されている。本実施形態では、この規定に準拠して算術平均粗さSaを規定する。
すなわち、軸X,Y軸をおき、中心面に直交する軸をZ軸としたとき、表面形状の曲面をf(x,y)、LxをX軸方向の測定長、LyをY軸方向の測定長とすると、算術平均粗さ(Sa)は以下の式(1)にて表される。
以下、表面の平均傾斜角(θa)について、図2を参照しつつ説明する。
測定した曲線を一定間隔Δxで横方向に区切り、各区間内における測定曲線の終点を結ぶ線分の傾き(角度)の絶対値を求め平均したものを平均傾斜角とする。
平均傾斜角θaは、以下の式(2)にて表される。
断熱層の空隙率は、走査型電子顕微鏡(以下、SEM)により撮影した断熱層の断面画像データから、断面の面積における空隙の割合、つまり、空隙の面積÷断面の面積により、近似的に算出した値とする。
<基材の作製>
坪量127.9gのグロスコート紙(オーロラコート紙、日本製紙)を紙基材103として使用し、紙基材103の一方の面に溶融押出法により厚さ30μmのポリエチレン樹脂層104を形成した。
次に、紙基材103のポリエチレン樹脂層104側とは反対側の面に樹脂層104と同様に、厚さ20μmのポリエチレン樹脂層102を形成し、基材101を作製した。
ポリエチレン樹脂からなる樹脂層104の上に、下記構成の断熱層塗工液1を、乾燥後の厚みが30μmになるように塗工し、乾燥することで、断熱層105を作製した。
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 5.5質量部
・純水 40.1質量部
・中空粒子 52.8質量部
(ローペイク UltraE、粒経0.4μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 1.7質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
更に、断熱層105上に、下記構成の染料受容層塗工液1を乾燥後の厚みが3μmとなるように塗布、乾燥することで、染料受容層106を形成し、実施例1の熱転写受像シートを得た。
・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体エマルジョン 100.00質量部
(ビニブラン603、日信化学工業)
・エチレングリコールジエチルエーテル 0.25質量部
・シリコーン離型剤 0.17質量部
(ジメチルシリコンNP2406、旭化成ワッカーシリコン )
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計(ET-4000A、小阪研究所製)で測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、0.79で、平均傾斜角θaが0.7であった。また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、30%であった。
ここで、本実施例では、測定は下記の条件にて実施した。
・接触式表面粗さ計:ET-4000A Bruker社製
・測定範囲:5mm×5mm
・測定ピッチ:X方向1μm、Y方向20μm
・カットオフ:無し
・レベリング:最小二乗法
実施例1の断熱層105の塗工液を、下記の断熱層塗工液2に変更した以外は、実施例1と同じとし、実施例2の熱転写受像シートを得た。
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 3.6質量部
・純水 34.9質量部
・中空粒子 60.4質量部
(ローペイク UltraE、粒経0.4μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 1.1質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計(ET-4000A、小阪研究所製)で測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、0.80で、平均傾斜角θaが0.7であった。また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、33%であった。
実施例1の断熱層の塗工液を、下記の断熱層塗工液3に変更した以外は、実施例1と同じとし、実施例3の熱転写受像シートを得た。
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 7.3質量部
・純水 45.2質量部
・中空粒子 45.3質量部
(ローペイク AF-1055、粒経1.0μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 2.2質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計(ET-4000A、小阪研究所製)で測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、0.73で、平均傾斜角θaが0.68であった。また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、20%であった。
実施例1の紙基材103を構成するグロスコート紙を、坪量127.9gの上質紙(しらおい、日本製紙)に変更し、断熱層105の塗工液を、下記の断熱層塗工液4に変更した以外は、実施例1と同じとし、比較例1の熱転写受像シートを得た。
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 10.9質量部
・純水 55.6質量部
・中空粒子 30.2質量部
(ローペイク HP-1568、粒経1.5μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 3.3質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計(ET-4000A、小阪研究所製)で測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、1.22で、平均傾斜角θaが1.3であった。また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、16%であった。
比較例1の断熱層の塗工液を、下記の断熱層塗工液5に変更した以外は、比較例1と同じとし、比較例2の熱転写受像シートを得た。
(断熱層塗工液5)
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 7.3質量部
・純水 45.2質量部
・中空粒子 45.3質量部
(ローペイク HP-1568、粒経1.5μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 2.2質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計(ET-4000A、小阪研究所製)で測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、1.43で、平均傾斜角θaが1.3であった。また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、21%であった。
実施例1のグロスコート紙を、坪量127.9gのマットコート紙(OKトップマットコートN、王子製紙)に変更し、断熱層の塗工液を、下記の断熱層塗工液6に変更した以外は、実施例1と同じとし、比較例3の熱転写受像シートを得た。
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 10.9質量部
・純水 55.6質量部
・中空粒子 30.2質量部
(ローペイク AF-1055、粒経1.0μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 3.3質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計(ET-4000A、小阪研究所製)で測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、0.90で、平均傾斜角θaが0.8であった。また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、16%であった。
比較例3の断熱層の塗工液を、下記の断熱層塗工液7に変更した以外は、比較例3と同じとし、比較例4の熱転写受像シートを得た。
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 10.9質量部
・純水 55.6質量部
・中空粒子 30.2質量部
(ローペイク HP-1568、粒経1.5μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 3.3質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計(ET-4000A、小阪研究所製)で測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、0.78で、平均傾斜角θaが1.2であった。また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、16%であった。
実施例1のグロスコート紙を、坪量127.9gのキャストコート紙(エスプリC、日本製紙)に変更し、断熱層の塗工液を、下記の断熱層塗工液8に変更した以外は、実施例1と同じとし、比較例5の熱転写受像シートを得た。
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 7.3質量部
・純水 45.2質量部
・中空粒子 45.3質量部
(ローペイク HP-1568、粒経1.5μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 2.2質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計ET-4000Aで測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、0.63で、平均傾斜角θaが1.1であった。また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、21%であった。
比較例5の変更し、断熱層の塗工液を、下記の断熱層塗工液9に変更した以外は、実施例1と同じとし、比較例6の熱転写受像シートを得た。
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 10.9質量部
・純水 55.6質量部
・中空粒子 30.2質量部
(ローペイク HP-1568、粒経1.5μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 3.3質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計ET-4000Aで測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、0.59で、平均傾斜角θaが1.1であった。また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、16%であった。
実施例1の断熱層の塗工液を、下記の断熱層塗工液10に変更した以外は、実施例1と同じとし、比較例7の熱転写受像シートを得た。
・ゼラチン(ゼラチンSN、新田ゼラチン) 5.5質量部
・純水 40.1質量部
・中空粒子 45.3質量部
(ローペイク HP-1568、粒経1.5μm、ダウケミカル)
・中空粒子 7.5質量部
(ローペイク AF-1055、粒経1.0μm、ダウケミカル)
・エポキシ架橋剤 1.7質量部
(カルボジライトE-02、ナガセケムテックス)
作製した熱転写受像シートを接触式の表面粗さ計ET-4000Aで測定したところ、算術平均粗さ(Sa)が、0.82で、平均傾斜角θaが0.9であった。
また、熱転写受像シートの断熱層の断面をSEMで観察して、空隙率を計算したところ、25%であった。
基材として、4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その基材の一方の面には非易接着処理が施され、他方の面には易接着処理が施されている。その非易接着処理面に、下記組成の耐熱滑性層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥し、耐熱滑性層付き基材を得た。次に、その耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成の熱転写層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥して熱転写層を形成し、熱転写シートを得た。
・シリコーン系アクリルグラフトポリマー 50.0質量部
(東亜合成(株)US-350)
・メチルエチルケトン 50.0質量部
(熱転写層塗布液)
・C.I.ソルベントブルー36 2.5質量部
・C.I.ソルベントブルー63 2.5質量部
・ポリビニルアセタール樹脂 5.0質量部
・トルエン 45.0質量部
・メチルエチルケトン 45.0質量部
実施例1~3、比較例1~7の各熱転写受像シート及び上記の熱転写シートを使用し、解像度が300×300DPI、印刷速度が1.5msec/lineの評価用サーマルヘッドプリンタにて、ベタ画像(255階調、51階調)の印画を行い、最高反射濃度の評価、白抜け評価を行った。
ベタ画像(255階調)の印画物を、X-rite528にて測定を実行し、以下の基準にて評価を行った。
○:最高反射濃度が、1.95以上であった。
△:最高反射濃度が、1.90以上、1.95未満であった。
×:最高反射濃度が1.85以上、1.90未満であった。
ベタ画像(51階調)の印画物を、目視及び光学顕微鏡で確認し、以下の基準にて評価を行った。
○:白抜けがない。
△:白抜けが目視では確認できないが、顕微鏡で確認できる。
×:白抜けが目視で確認できる。
評価結果を表1に示す。
また、算術平均粗さ(Sa)と平均傾斜角θaのどちらかが、比較例1~7のように、本発明の範囲を超えると、白抜けが出ていた。一方、実施例1~3のように、本発明の範囲内の場合には、濃度及び白抜けの評価が共に良好であった。
101:基材
102:樹脂層
103:紙基材
104:樹脂層
105:断熱層
106:染料受容層
Claims (2)
- 熱転写インクシートからインクが熱転写される熱転写受像シートであって、
基材の一方の面側に断熱層と染料受容層とがこの順に積層し、
上記染料受容層におけるインクが転写される側の面は、算術平均粗さSaが0.8μm以下であり、且つ凹凸の平均傾斜角θaが0.72deg以下であり、
上記断熱層の空隙率が20%以上であり、
上記染料受容層は、エチレングリコールジエチルエーテルを含むことを特徴とする熱転写受像シート。 - 上記断熱層は、中空粒子を含み、その中空粒子による上記断熱層の空隙率が20%以上となっていることを特徴とする請求項1に記載した熱転写受像シート。
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