JP2021055525A - 取付具及び壁構造 - Google Patents

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康平 ▲濱▼田
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Abstract

【課題】高い強度を有し、安定して壁材を支持することが可能な壁構造、及び、その壁構造に使用される取付具を提供する。【解決手段】構造体8に壁材2を固定する取付具10を備えた壁構造である。取付具10は、基板部15と、基板部15から膨出し、左右方向に延在する膨出部30と、壁材2の裏面に当接する当接面31と、壁材2を係合する係止部13を備える。膨出部30は、膨出部30E、30Fを有し、基板部15は、左右方向の端側に端側固定部17を含み、端側固定部17は、左右方向と下方が膨出部30、30E、30Fで囲まれ、膨出部30E、30Fのうち、端側固定部17と内側で隣接する内側膨出部30Fは係止部13に近づくほど左右方向の幅が広くなるように傾斜している。取付具10は、一端側の端側固定部17が構造体8に固定され、他端側の端側固定部17は固定されていない状態で係止部13により壁材2を支持する壁構造である。【選択図】図5

Description

本発明は取付具及び壁構造に関する。
木造軸組、木造枠組、RC(鉄筋コンクリート:Reinforced−Concrete)造、鉄骨造等の構造体に、壁材を固定するための取付具が使用されている。特許文献1、2に従来の壁材の取付具が開示されている。
特許文献1には、構造体に固定する基板部、壁材の裏面に当接する当接面、上方の壁材を係合する上係止片、及び下方の壁材を係合する下係止片を備えた取付具が開示されている。
特許文献2には、折り曲げ加工により製造された長尺の取付具が開示されている。この取付具は、強度が大きい。
特開2017−166227号公報 特開2015−74947号公報
特許文献1、2に開示された取付具は強度に優れる。しかし、取付具には、地震や強風等の場合には、通常にかかる壁材の荷重に加え、更に大きな荷重がかかる。
本発明は、上記従来の事情のもとで考え出されたものであり、その目的は、高い強度を有し、安定して壁材を固定することが可能な取付具及びその取付具を使用した壁構造を提供することにある。
本発明の第1の態様は、建物の構造体と、複数の壁材と、各壁材を構造体に取り付けるための取付具と、を備えた壁構造である。取付具は、構造体に裏面が当接する基板部と、基板部の裏面から表面に向かう方向に基板部から膨出し、取付具の長手方向に延在する膨出部と、膨出部に設けられ、壁材の裏面と当接する当接面と、取付具の長手方向に延在し、基板部の裏面から表面に向かう方向に、膨出部から突出する係止部と、長手方向における係止部の中央から一端側に偏倚した位置に設けられ、少なくとも長手方向の両側及び係止部側が膨出部によって囲まれた端側固定部と、膨出部の一部をなし、端側固定部に対して、長手方向における係止部の中央に向かう側に位置し、係止部に近づくほど長手方向の幅が広くなるように、端側固定部と隣接する側と反対側が係止部に向かって傾斜した形状をなす内側膨出部と、からなり、取付具は、一端側が端側固定部にて構造体に対して固定され、他端側は、構造体に対して固定されていない状態で、係止部によって、壁材を支持する壁構造である。
第1の態様の壁構造において、取付具の端側固定部は、少なくとも長手方向の両側と係止部側が膨出部で囲まれているので、端側固定部付近の強度が大きく、変形しにくい。
また、内側膨出部は、係止部に近づくほど長手方向の幅が広くなるように、端側固定部とは反対側の側部が傾斜した形状を形成しているので、内側膨出部に荷重が加わった際に、荷重が分散しやすく、内側膨出部の付近は変形しにくい。
このように、端側固定部及び内側膨出部付近は強度が大きく変形しにくいので、端側固定部を使用して構造体に壁材を固定する場合においても壁材を安定的に固定することができる。よって、取付具の一方の端側固定部を使用して構造体に固定し、他方の端側固定部で固定しない状態で壁材を固定することができる。
本発明の第2の態様は、壁材を建物の構造体に固定する取付具である。取付具は、構造体に裏面が当接する基板部と、基板部の裏面から表面に向かう方向に基板部から膨出し、長手方向に延在する膨出部と、取付具の長手方向に延在し、基板部の裏面から表面に向かう方向に、膨出部から突出する係止部と、長手方向における係止部の中央から一端側に偏倚した位置に設けられ、少なくとも長手方向の両側及び係止部側が、膨出部によって囲まれた端側固定部と、端側固定部を囲む膨出部の一部をなすと共に、壁材と当接するための内側当接面を有し、端側固定部に対して、長手方向における係止部の中央に向かう側に位置する内側膨出部と、端側固定部を囲む膨出部の一部をなすと共に、壁材と当接するための端側当接面を有し、端側固定部に対して、長手方向において内側膨出部と反対側に位置する端側膨出部と、からなり、内側当接面の長手方向の幅は、端側当接面の長手方向の幅よりも長い取付具である。
第2の態様の取付具において、端側固定部は、少なくとも長手方向の両側と係止部側が膨出部で囲まれているので、端側固定部付近の強度が大きく、変形しにくい。また、内側当接面の長手方向の幅は、端側当接面の長手方向の幅よりも長い。このため、端側固定部で構造体に壁材を固定する場合において、端側固定部に大きな荷重がかかっても、端側固定部付近の強度が大きいので変形しにくく、大きな荷重を支えることができる。また、内側当接面の長手方向の幅が端側当接面の長手方向の幅より長いので、内側当接面付近の強度が大きいので、取付具は変形しにくく、壁材を安定的に固定することができる。
本発明の第3の態様としての取付具において、係止部に向かって内側当接面の長手方向の幅が広くなるように、内側膨出部の形状は、端側固定部と隣接する側と反対側の側部が傾斜していることが好ましい。
この取付具によれば、内側膨出部の側部が傾斜しているので、内側膨出部にかかる荷重が分散する。また、荷重が集中しやすい内側膨出部の下方に配置された係止部において、上方の内側膨出部の側部の傾斜により荷重を分散し、取付具は変形しにくくなるので、壁材を安定的に固定することができる。
本発明の第4の態様は、壁材を建物の構造体に固定する取付具である。取付具は、構造体に裏面が当接する基板部と、基板部の裏面から表面に向かう方向に基板部から膨出し、長手方向に延在する膨出部と、取付具の長手方向に延在し、基板部の裏面から表面に向かう方向に、膨出部から突出する係止部と、膨出部に設けられ、壁材に当接する当接面と、長手方向における係止部の中央から一端側に偏倚した位置に設けられ、少なくとも長手方向の両側及び係止部側が、膨出部によって囲まれた端側固定部と、端側固定部を囲む膨出部の一部をなすと共に、端側固定部に対して、長手方向における係止部の中央に向かう側に位置する内側膨出部と、端側固定部を囲む膨出部の一部をなすと共に、端側固定部に対して、長手方向において内側膨出部と反対側に位置する端側膨出部からなり、長手方向において、内側膨出部の幅は、端側膨出部の幅よりも長く、内側膨出部は係止部に向かって広くなるように、端側固定部と隣接する側と反対側の側部が傾斜しており、基板部から当接面までの長さは、基板部から内側膨出部の頂部までの長さより長く、内側膨出部における係止部側の側部から当接面における内側膨出部側の側部を接続する接続面を有する、取付具である。
第4の態様の取付具において、端側固定部は膨出部で囲まれているので、端側固定部付近の強度が大きく、変形しにくい。また、内側膨出部の長手方向の幅は、端側膨出部の長手方向の幅よりも長いので、取付具は内側膨出部により補強される範囲が広くなるので、内側膨出部付近の取付具の強度が大きく、変形しにくい。
また、端側固定部で壁材を固定する場合において、端側固定部に大きな荷重がかかっても、端側固定部付近の強度が大きく変形しにくいので、大きな荷重を支えることができる。更に、内側膨出部の長手方向の幅が長いので、取付具は変形しにくく、壁材を安定的に固定することができる。
また、基板部から当接面までの長さは、基板部から内側膨出部の頂部までの長さより長く、内側膨出部及び当接面をなめらかに接続する接続面を有しているので、上側の壁材を固定する際に、接続面上に壁材の下側端部を乗せ、接続面上を移動させ、上側の壁材の下側端部を好適に取付具に係合することができる。
本発明の第5の態様としての取付具において、内側膨出部の端側固定部とは反対側の側部に隣接する中央固定部が設けられていることが好ましい。
この取付具によれば、壁材の中間を取付具で係合する場合において、中央固定部を使用して取付具を構造体に固定することができるので、取付具にかかる荷重を左右に分散することができ、壁材を安定的に固定することができる。
本発明の第6の態様としての取付具において、端側固定部の上方には、端側固定部と隣接する上方膨出部が設けられていることが好ましい。
この取付具によれば、端側固定部は、四方を上方膨出部を含む膨出部で囲まれているため、端側固定部付近の強度が一層向上し、壁材を安定的に固定することができる。
本発明の第7の態様としての取付具において、係止部に設けられ、基板部の裏面から表面に向かう方向に延びる支承片と、支承片に対して端側固定部側において、支承片の先端には膨出部から離れる方向に延びる上係止片と、支承片に対して端側固定部側とは反対側において、支承片の先端には膨出部から離れる方向に延びる下係止片が配置されていることが好ましい。
この取付具によれば、上係止片は上方の壁材の下側端部を係合し、下係止片は下方の壁材の上側端部を係合することができる。
本発明の第8の態様としての取付具において、係止部の長手方向における両端には上係止片が配置されていることが好ましい。
上係止片に加わる荷重は、下係止片に加わる荷重よりも大きく、この取付具によれば、構造体に固定される端側固定部に最も近い係止片は端側に配置された上係止片である。この上係止片は端側固定部に近いので、上係止片に加わる荷重を構造体に固定される端側固定部に効率良く伝えることができるので、壁材を構造体に固定する取付強度が向上し、壁材を安定的に固定することができる。
本発明の第9の態様としての取付具において、長手方向における内側膨出部の端側固定部とは反対側の端部は、端部に最も近い上係止片付近及び下係止片付近の境界とは、長手方向において一致した位置にないことが好ましい。
内側膨出部の端部は荷重が集中しやすい。また、上係止片及び下係止片の境界付近も荷重が集中しやすい。この取付具によれば、これらの荷重が集中しやすい内側膨出部の端部、及び、上係止片と下係止片の境界は一致した位置にはない。よって、取付具おいて荷重が集中しやすい位置は分散しており、1点に荷重が集中することがないので、取付具は変形しにくくなり、壁材を安定的に固定することができる。
本発明の第10の態様としての取付具において、端側固定部及び中央固定部の少なくとも一方には、表面に凹凸面を有することが好ましい。
この取付具によれば、凹凸面を有するので、ネジや釘等の締結具の先端が滑りにくく、取付具を構造体に固定する際の作業性が向上する。
本発明の壁構造及び取付具によれば、高い強度を有し、安定して壁材を保持することが可能な壁構造及びその壁構造に使用される取付具を提供することができる。
本発明の実施の形態1の壁構造を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1における、合决り接合された壁材と取付具との相対位置関係(二方合决り)を示す斜視図である。 実施の形態1における、合决り接合された壁材と取付具との相対位置関係(四方合决り)を示す斜視図である。 実施の形態1の施工状態における、上下方向に隣接する壁材同士の接合部近傍を示す断面図である。 実施の形態1に係る取付具を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1に係る取付具を模式的に示す正面図である。 実施の形態1に係る取付具を模式的に示す平面図である。 図6のA−A’断面を示す断面図である。 図6のB−B’断面を示す断面図である。 図6のC−C’断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る取付具を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る取付具を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る取付具を模式的に示す正面図である。 本発明の実施の形態5に係る取付具を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る取付具を模式的に示す斜視図である。 実施の形態6に係る取付具を模式的に示す正面図である。 図16のE−E’断面を示す断面図である。 図16のF−F’断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態7に係る取付具を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の取付具を具体化した実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1において、地面に対して垂直上方向を上と表示し、垂直下方向を下と表示する。また、図1の屋外から屋内に向かう方向において水平左方向を左と表示し、水平右方向を右と表示する。そして、図2以降の各図に示す方向は、図1に対応させて表示する。
(実施の形態1)
図1は、壁構造の一例である。この壁構造は、住宅、施設、倉庫等の建物を構成する構造体8に対し、複数の外壁板2を取り付けたものである。外壁板2は、壁材の一例である。外壁板2は、それ自体が高い強度や剛性を有して建物の外壁を構成する板材である。尚、壁材は外壁板に限定されず、例えば、内装材等でも良い。
構造体8は、鉄骨造によって建築されるものである。構造体8は、複数の構造部材によって構成される。構造部材には、左右方向に所定の間隔を有して並ぶ複数の柱材9の他、これらの柱材9の間に配置される間柱等の補助部材、外壁板2を構造体に固定するための支持部材7(7a,7b)等も含まれる。支持部材7は、各柱材9の屋外方向を向く外面に、図示しないネジ等によって固定されている。本実施の形態では、一例として外壁板2が構造部材の一つである支持部材7に固定される場合について説明するが、柱材9等の他の構造部材に外壁板2を固定しても良い。
各柱材9と支持部材7との間には、防水シート6が敷設されて、構造体8の外面8Fを覆っている。尚、構造体8は、本実施の形態の構成に限定されず、木造軸組構法や木造枠組壁構法によって建築されてもよい。また、構造体8は、例えば、鉄筋コンクリート造り、レンガ造り等の躯体であってもよい。
図1〜図3等に示すように、各外壁板2は、四辺形状、より具体的には、左右方向に長い略長方形形状の板材である。本実施の形態では、外壁板2は、セメントを含む窯業系材料からなる。尚、外壁板2の材質は上記には限定されず、例えば、金属系材、木質系材、樹脂系材等を適宜選択できる。
本実施の形態で例示する外壁板2は、長手方向の長さは、約900mm〜約3030mmであり、短辺方向の長さは、約450mm〜約1000mmである。
図2は、所謂、二方合决り形状の外壁板2の取付方法を示したものである。二方合决り形状の外壁板2は、外壁板2の上側端部2U及び下側端部2Dのそれぞれに、上下方向に隣接する他の外壁板2との接合部(実部)を有し、左側端部2L及び右側端部2Rのそれぞれには、左右方向に隣接する他の外壁板2との接合部を有していない形状のものである。
図4に示すように、上下に隣接する外壁板2は、各外壁板2の下側端部2Dに設けられた接合部である上実部21及び上実係合部23と、上側端部2Uに設けられた接合部である下実部22を係合させることにより接合されるようになっている。
後述するように、上下の外壁板2の間には、取付具10が配置され、この取付具10によって外壁板2は構造部材に取り付けられるようになっている。
下実部22は、外壁板2の上側端部2Uに沿って突出した部分である。上実部21は、下実部22の屋外側を覆うように外壁板2の下側端部2Dの裏面が凹部となった部分である。また、上実係合部23は、後述する取付具10の上係止片11と係合する部分である。上実部21及び上実係合部23と、下実部22の係合部分には、通常、シーリング材(目地材)等は使用されない。
一方、外壁板2の左側端部2L及び右側端部2Rには、接合部を有していないため、左右方向に隣接した外壁板2は、図2で示される公知のハットジョイナー9A及びシーリング材等の目地材9Bを外壁板2の間に介在させた状態で接合されるようになっている。
図3は、所謂、四方合决り形状の外壁板2の取付方法を示したものである。四方合决り形状の外壁板2は、外壁板2の上側端部2U、下側端部2D、左側端部2L及び右側端部2Rのそれぞれに、他の外壁板2との接合部(実部)を有するものである。
外壁板2の上側端部2U及び下側端部2Dは、上記した二方合决り形状の外壁板2と同様に、接合部としての上実部21、上実係合部23及び下実部22を有している。
また、左側端部2L及び右側端部2Rも、上記上下実部21,22と同様に他の外壁板2と接合するための、図示しない接合部を有している。通常、左右方向に隣接する外壁板2の間には、外壁板2の水平方向の位置ずれを防止するための図示しない公知の横ずれ防止用の金具が取り付けられるようになっている。
取付具10は、外壁板2を構造体8に固定するためのものである。本実施の形態において、取付具10は、構造部材としての支持部材7に固定されることにより、外壁板2を構造体8に固定するようになっている。
取付具10は、鉄やステンレススチール等の金属板が打ち抜き加工、プレス加工及び折り曲げ加工等されることによって製造される。尚、取付具10の材質や製造方法は上記に限定されず、金属以外の各種の材料や、製造方法を適宜選択できる。
取付具10は、図5、図6等に示すように略長方形形状の部材である。上記の外壁板2を固定するための本実施の形態の取付具10は、長手方向の長さは、約100mm〜約200mmであり、短辺方向の長さは、約50mm〜約100mmである。
取付具10は、図4に示すように、各支持部材7に締結具としてのネジ5によって取り付けられている。但し、取り付け方法は、この構成には限定されず、例えば、取付具10は、柱材9または支持部材7等に釘、リベット等の他の締結具によって取り付けられてもよい。
図2、図3及び図4に示すように、取付具10は、外壁板2を支持するために、支持部材7に固定された状態において、取付具10の表側は、屋外方向を向き、裏側は、屋内方向を向くように取り付けられる。この際、取付具10の長手方向は、左右方向(水平方向)となるように取り付けられる。取付具10の短辺方向は、上下方向(垂直方向)となるように取り付けられる。
[取付具の構成]
図5〜図10は実施の形態1の取付具を示している。取付具10は、取付具10の左右方向の幅が上下方向の幅よりも大きい横長の略長方形形状である。また、取付具10の左右方向において中央のB−B’線を軸として左右対称の形状となっている。本実施の形態の取付具10は、金属板をプレス加工することにより基板部15に膨出部30が形成されている。基板部15はプレス加工されなかった金属板の部分であり、取付具10の周縁部に形成されている。即ち基板部15は、取付具10の上下の長辺部のそれぞれに位置する上辺部及び下辺部と、取付具10の左右の短辺部のそれぞれに位置する左辺部及び右辺部を有する。基板部15の上辺部、下辺部、左辺部、及び、右辺部は、円弧状の角部によって接続されている。また、取付具10は、取付具10の左右方向の両端部に配置された一対の端側固定部17(17L、17R)、及び、取付具10の左右方向の中央部に配置された中央固定部19を有している。端側固定部17、及び、中央固定部19はプレス加工されなかった金属板の部分である。
図7に示すように、基板部15の裏面は、取付具10が柱材9や支持部材7等の構造部材に取り付けられた際に、構造部材に当接する基準面15Sとされている。端側固定部17及び中央固定部19の裏面は、基準面15Sと一致している。
左右の端側固定部17L,17R及び中央固定部19は、外壁板2を支持する位置により、通常、何れかが選択的に使用されるようになっている。即ち、外壁板2の左側端部2L側を固定する際には、図2,図3の取付具10Lとして示すように、左側の端側固定部17Lが使用される。また、外壁板2の右側端部2R側を固定する際には、取付具10Rとして示すように、右側の端側固定部17Rが使用される。外壁板2の中央付近等、端部以外の部分を固定する際には、取付具10Cとして示すように、中央固定部19が使用される。
図6に示すように、端側固定部17は、中心線B−B’線よりも左方及び右方にずれた位置に設けられた略U字状の平面部である。端側固定部17は、基板部15の上辺部から下向きに延出し、基板部15と同一平面を形成している。
中央固定部19は、中心線B−B’線上に設けられた略U字状の平面部である。中央固定部19は、基板部15の上辺部から下向きに延出し、基板部15と同一平面を形成している。
端側固定部17L、17R、中央固定部19には、それぞれ3つの固定孔17h、19hが貫設されている。固定孔17h、19hは、ネジ5が挿通されて取付具10を構造部材に固定するためのものである。3つの固定孔17h、19hは、端側固定部17及び中央固定部19において、逆三角形の頂点の位置に配置されている。最も下端に位置する固定孔17h、19hは、端側固定部17及び中央固定部19の下方に位置する。この下方の固定孔17h、19hを通る上下方向の中心線(中央固定部19の場合は中心線B−B’)に対して左右対称に他の2つの固定孔17h、19hが形成されている。
尚、固定孔17h、19hの数や配置等については、本実施の形態に限られるものではない。
膨出部30は、基板部15から取付具10の表側に突出している。膨出部30の頂部は、基板部15及び基準面15Sと平行な平面となっており、この平面が当接面31とされている。
膨出部30及び当接面31は、後述する支承片13aを介して上方側と下方側に分けられる。膨出部30及び当接面31の上方側において、膨出部30には、膨出部30の両端に、それぞれ端側当接面31Eが形成された端側膨出部30Eを有している。また、膨出部30は、2つの端側膨出部30Eの内側、即ち、中心線B−B’線側に、それぞれ内側当接面31Fが形成された内側膨出部30Fを有している。
図6に示すように、左側の内側当接面31Fの左右方向の長さL1は、左側の端側当接面31Eの左右方向の長さL2より長く設定されている。本実施の形態において、長さL1は、長さL2の約8倍であり、約6〜約12倍が好ましい。
これらの構成により、左側の端側固定部17Lは、左側の端側膨出部30Eと左側の内側膨出部30Fの間に位置し、中央固定部19は、一対の内側膨出部30Fの間に位置している。
また、左右対称に配置された右側の内側当接面31F、及び、右側の端側当接面31Eの左右方向の長さの関係についても同様である。
本実施の形態では、支承片13aよりも上側において、内側当接面31F及び端側当接面31Eを含む当接面31の面積は、端側固定部17及び中央固定部19を合わせた面積の約1.5倍であり、約1.5倍〜約3倍が好ましい。
また、中心線B−B’線より左側において、内側当接面31Fの左右方向の長さL1は、左側の内側当接面31Fの下方に配置された後述する係止片12Lの左右方向の長さL3より長く設定されている。 これにより、図6で示すように、内側当接面31Fは、下係止片12Lと上係止片11Cの境界(IX−IX’)の延長線、及び、上係止片11Lと下係止片12Lの境界の延長線を跨いで形成されている。
本実施の形態において、長さL1は、長さL3の約1.5倍であり、約1.2〜約3倍が好ましい。
取付具10の中心線B−B’線より右側の内側当接面31F、下係止片12R及び上係止片11R、11Cの関係も上記と同様である。
端側固定部17、及び、中央固定部19の下方側において、膨出部30には係止部13及び開口30Hが形成されている。また、係止部13は、左右方向において取付具10の長手方向に略全長にわたって形成されている。
係止部13は、開口30Hに相当する位置における膨出部30の一部分を屋外方向に切り起こして形成されたものである。開口30Hは、その周囲に当接面31が残された状態で形成されている。係止部13は、当接面31から突出する支承片13aと、支承片13aの先端に形成された係止片11、12からなる。
支承片13aは、開口30Hの上端において、当接面31に対して略直交するように形成されている。
係止片11、12は、支承片13aの先端を折り曲げて形成されたものである。支承片13aの先端を斜め上方に折り曲げて形成したものが上係止片11であり、取付具10の左端、中央、右端にそれぞれ上係止片11L、11C、11Rが形成されている。このように、上係止片11L、11Rは取付具10の左右方向の両端に配置されている。
支承片13aの先端を斜め下方に折り曲げて形成したものが下係止片12であり、上係止片11Lと上係止片11Cの間に、下係止片12Lが形成され、上係止片11Cと上係止片11Rの間に、下係止片12Rが形成されている。
上係止片11Cの中央には、支承片13aにおける図7の符号13bで示す開口に対応する部分を下方に切り起こして、下係止片12Cが形成されている。
本実施の形態では、上係止片11の面積は、下係止片12の面積の約2倍であり、約1.5倍〜約4倍が好ましい。
尚、本実施の形態のように、上係止片11L、11Rは、支承片13aの両端に形成される方が、上係止片11L、11Rの面積を大きくする上で好ましいが、係止片11、12の数や配置等については、本実施の形態に限られるものではない。
各外壁板2は、以下のようにして、各取付具10により構造体8に取り付けられる。図2で示す、所謂、二方合决り形状の外壁板2と、図3で示す、所謂、四方方合决り形状の外壁板2とは、取付具10を用いた上下に隣接する外壁板2の取付方法において基本的には同じであるため、異なる部分以外は、図2で示す、所謂、二方合决り形状の外壁板2の場合で説明する。
図1に示すように、始めに構造体8の外面8Fの最も下方の位置に、複数の外壁板2を左右方向に隣接させた状態で固定する。この際、それらの外壁板2における下側端部2Dは、構造体8の外面8Fの最下端に配置されて左右方向に延びる下端支持部材55に支持される。左右方向に隣接する外壁板2を第1外壁板2A1及び第3外壁板2A3とする。
図2〜図4に示すように、第1外壁板2A1及び第3外壁板2A3のそれぞれの上方に、第2外壁板2A2及び第4外壁板2A4を左右方向に隣接させた状態で固定する。取付具10を用いて固定する方法は、各外壁板2において同様である。
外壁板2は通常、左側から右側へと取り付けられていく。例えば、図2、図3において取付具10Lとして示すように、第4外壁板2A4の上側の左端を固定する場合、第4外壁板2A4の上側に設けられた下実部22上に取付具10Lを載置する。詳細には、取付具10Lは、下係止片12(12L、12C、12R)と支承片13aの下方に位置する当接面31の間に下実部22を挟んで載置される。
また、左側の端側固定部17Lが支持部材7aに重なるように配置され、これにより取付具10Lの右側の部分が第4外壁板2A4の中央に向かう方向に延出する。
作業者は、この状態で端側固定部17Lの固定孔17hを介してネジ5により取付具10Lを支持部材7aに固定する。これによって、第4外壁板2A4の上側の左端が固定される。
左側の端側固定部17Lが使用された場合、通常、取付具10Lは、中央固定部19と右側の端側固定部17Rは使用されない。
次に、第4外壁板2A4の中央部を固定する。図2、3に取付具10Cとして示すように、取付具10Cの中央固定部19が支持部材7bに重なる位置で、第4外壁板2A4の下実部22上に取付具10Cを載置する。詳細には、取付具10Cは、下係止片12(12L、12C、12R)と支承片13aの下方の当接面31の間に下実部22を挟んで載置される。これにより取付具10Cが第4外壁板2A4上に配置される。
作業者は、この状態で中央固定部19の固定孔19hを介してネジ5により取付具10Cを支持部材7bに固定する。この作業を第4外壁板2A4の両端以外に位置する支持部材7bに対応する位置で行うことにより、第4外壁板2A4の端部以外の部分が固定される。
中央固定部19が使用された場合、通常、取付具10Cは、左右の端側固定部17L,17Rは使用されない。
尚、図1〜3においては、第4外壁板2A4の両端の支持部材7aの間に4本の支持部材7bが配置された構成となっている(図2、3においてはその一部のみ図示している)。このため、第4外壁板2A4の端部以外の上辺部においては、支持部材7bが存在する4ヵ所で取付具10Cが用いられる。しかし、外壁板2の両端部以外において外壁板2を固定する箇所は外壁板2の上側当たり4ヵ所に限られない。外壁板2の大きさや構造部材の数、構造体の高さ等によっては、外壁板2の端部以外の部分で固定する必要が無い場合もあれば、4ヵ所より多くの場所で固定する場合もあり得る。
次に、取付具10Rによって第4外壁板2A4の上側の右端を固定する。図2、3においては、第4外壁板2A4の右端は図示されておらず、代わりとして、第2外壁板2A2の上側の右端が取付具10Rによって固定された状態が示されている。
第4外壁板2A4の上側の右端を固定する場合、取付具10Lによって第4外壁板2A4の上側の左端を固定した場合と左右対称となる。即ち、取付具10Rの下係止片12(12L、12C、12R)と支承片13aの下方の当接面31の間に下実部22を挟んだ状態で取付具10Rが第4外壁板2A4上に載置される。
この際、右側の端側固定部17Rが支持部材7aに重なるように配置され、取付具10Rの左側の部分が第4外壁板2A4の中央に向かう方向に延出する。
作業者は、この状態で端側固定部17Rの固定孔17hを介してネジ5により取付具10Rを支持部材7aに固定する。これによって、第4外壁板2A4の上側の右端が固定される。
右側の端側固定部17Rが使用される場合、通常、取付具10Rは、中央固定部19と左側の端側固定部17Lは使用されない。
以上の工程により、第4外壁板2A4は構造体8に対して取り付けられる。この後、第4外壁板2A4の左上の外壁板2が取り付けられた後、第4外壁板2A4の上に外壁板2が取り付けられる。
この際、既に取り付けられた取付具10L,C,Rの上に外壁板2が取り付けられる。詳細には、図1、図2及び図4に示すように、各取付具10の上係止片11(11L、11C、11R)と支承片13aの上方の当接面31の間に外壁板2の上実係合部23を挟んだ状態で第4外壁板2A4の上に外壁板2が載置される。
このような作業を他の外壁板2についても実施することにより、各外壁板2は、水平方向及び上下方向に隣接する状態で、構造部材に固定された取付具10に取り付けられ、構造体8の外面8Fを覆う。
[作用効果]
実施の形態1の取付具10では、図6に示すように、端側固定部17は、左右方向と下方が膨出部30からなる当接面31で囲まれているので、端側固定部17付近の強度が向上し、取付具10は変形しにくくなる。
また、この取付具10では、内側当接面31Fの左右方向の長さL1は、端側当接面31Eの長さL2より長く設定されているので、内側当接面31Fで補強される範囲が広くなり、取付具10の強度は向上する。即ち、取付具10の一方の側に位置する端側固定部17によって取付具10を柱材9、支持部材7等の構造部材に固定して、他方の側を外壁板2の中央方向に向けて配置して外壁板2を支持することにより、外壁板2を安定的に支持することができる。
支承片13aより上方の膨出部30である端側膨出部30E及び内側膨出部30Fには、それぞれ端側当接面31E及び内側当接面31Fが形成されている。端側当接面31E及び内側当接面31Fは、外壁板2の裏面との接触する部分である。支承片13aよりも上方において、端側当接面31E及び内側当接面31Fを含む当接面31の面積は、端側固定部17及び中央固定部19の面積の約1.5倍に設定されている。このように、当接面31の面積が大きいので、外壁板2の下側端部2Dの裏面との接触面積が大きくなり、外壁板2の下側端部2Dを安定して支持できるので、外壁板2の取り付け状態が安定したものになる。
取付具10の中心線B−B’線より左側において、内側当接面31Fの左右方向の長さL1は、内側当接面31Fの下方に配置された下係止片12Lの左右方向の長さL3より長く、図6で示されている下係止片12Lと上係止片11Cの境界(IX−IX’)の延長線、及び、上係止片11Lと下係止片12Lの境界の延長線を跨いで内側当接面31Fが形成されている。よって、内側当接面31Fにより下係止片12Lと上係止片11Cの境界、及び、上係止片11Lと下係止片12Lの境界は補強される。
取付具10の中心線B−B’線より右側の内側当接面31F、下係止片12R及び上係止片11R、11Cの関係も上記と同様である。
このように、内側当接面31Fは、左右の下係止片12L、12Rと上係止片11L、11C、11Rの境界の延長線を跨いで形成されているので、隣接する係止片の境界部付近は内側当接面31Fによって補強され、変形しにくくなる。
更に、取付具10の形状は、左右方向の幅が、上下方向の幅よりも大きく横長の略長方形形状であるので、係止部13を左右方向に長くすることができる。即ち、外壁板2の上実係合部23及び下実部22を係合する上係止片11や下係止片12の面積を大きくすることができ、外壁板2を固定する取付強度が向上するので、外壁板2を安定的に支持することができる。
また、強風等による負荷により、外壁板2の上下接合部に屋外方向の荷重が加わると、各外壁板2を係合している取付具10の係止片には、屋外方向に向かう荷重が加わる。
つまり、取付具10の下係止片12には、下方の外壁板2の下実部22より屋外方向へ向かう荷重が加わり、上係止片11には、上方の外壁板2の上実係合部23から屋外方向への荷重が加わる。
下方の外壁板2の下実部22は、上方の外壁板2の上実部21、及び、取付具10の下係止片12により屋外方向への移動が抑制されている。一方、上方の外壁板2の上実係合部23は、取付具10の上係止片11により屋外側への移動が抑制されている。
即ち、下方の外壁板2の下実部22は、上方の外壁板2の上実部21及び取付具10の下係止片12に屋外方向の荷重を加えるので、取付具10の上係止片11に加わる屋外方向への荷重は、下係止片12に加わる屋外方向への荷重よりも大きくなる。
本実施の形態では、上係止片11の面積は、下係止片12の面積の約2倍であるため、上方の外壁板2の上実係合部23を固定する取付強度は、下方の外壁板2の下実部22を固定する取付強度の約2倍の取付強度を有している。
このように、取付具10の上係止片11と上方の外壁材2の上実係合部23との接触面積を、取付具10の下係止片12が下方の外壁材2の下実部22との接触面積より大きくすることで、上係止片11と下係止片12に加わる応力を均等にすることができ、上下に配置される外壁板2をバランス良く安定的に支持することができる。
更に、上方の外壁板2の左側端部2L側を取付具10で固定する際には、端側固定部17Lが構造体8に固定される。上述したように、風圧等の負荷により加わる屋外方向の荷重は、下係止片12よりも、上係止片11の方が大きい。取付具10の左右方向の両端には上係止片11L、11Rが配置されており、上係止片11Lは端側固定部17Lに最も近いので、上係止片11Lが変形するような大きな荷重が加わった場合でも端側固定部17Lに隣接する端側膨出部30E及び内側膨出部30Fにより補強され、変形しにくい。このように、端側固定部17Lに最も近い位置に上係止片11Lを配置することにより、外壁板2を一層安定的に固定することができる。
外壁板2の右側端部2Rに載置される取付具10(R)における上係止片11R、端側固定部17Rの関係も上記と同様である。
このように、係止部13の左右方向の両端に上係止片11L、11Rが配置され、端側固定部17L、17Rに近接しているので、取付具10は変形しにくく、外壁板2を安定的に固定することができる。
この取付具10では、左右対称の形状であるため外壁板2の左側を固定する場合は、端側固定部17L、外壁板2の右側を固定する場合は端側固定部17Rを使用することで、左右兼用となっている。更に、左右方向の中央にも中央固定部19を有しているため、外壁板2の端部だけでなく、端部以外の部分にも使用することができる。
中央固定部19を使用して外壁板2の上側端部2Uの中間領域または下側端部2Dの中間領域を係合する場合には、中央固定部19の左右方向および下方には当接面31が隣接しているため、取付具10に作用する外壁板2による荷重や風圧等の負荷を取付具10の左右方向に分散させて、外壁板2を安定的に固定することができる。
また、取付具10の支承片13aには、下係止片12Cに対応する部分を切り欠いてできた開口13bを有している。この開口13bにより支承片13a上の雨水を滞留しにくくすることができ、外壁板2の劣化を抑制することができる。
尚、支承片13aに設けられる開口13bは支承片13a上の雨水が排水可能な形状であれば、本実施の形態に限られるものではない。
(実施の形態2)
図11は、実施の形態2の取付具210である。取付具210は実施の形態1の取付具10の内側膨出部30における中央固定部19側の側部の形状が、係止部13に向かって広くなるように傾斜した内側膨出部230Fを備える。
取付具210の構成について、実施の形態1の取付具10と同一の構成は同一の符号を付して説明を省略する。
左側の内側膨出部230Fの形状は、III−III’線で示すように、隣接する中央固定部219側の側部が係止部13に向かって広くなるように傾斜している。また、係止部13の左右方向の中心線より左側の内側膨出部230Fの傾斜(III−III’)の下方には、係止部13における下係止片12L及び上係止片11Cが配置されている。左側の内側膨出部230Fの傾斜は、下係止片12L及び上係止片11Cの境界の延長線を跨いで配置されている。
また、右側に配置された内側膨出部230F、下係止片12R、及び、上係止片11Cの関係についても、同様である。
このように内側膨出部230Fを傾斜した形状とすることにより、内側膨出部230Fは、広い面積によって傾斜の下方に配置された隣接する係止片の境界付近を補強している。
また、取付具210では、上記境界付近に集中する荷重を内側膨出部230Fの傾斜により、上下方向及び左右方向に分散させる効果もあり、取付具210を補強している。よって、取付具210は実施の形態1の取付具10の効果に加えて、更に変形しにくく、外壁板2を安定的に固定することができる。
(実施の形態3)
図12は、実施の形態3の取付具410である。取付具410は、実施の形態1の取付具10における端側固定部17の上側に隣接する上方膨出部430Uが形成されている。
取付具410の構成について、実施の形態1の取付具10と同一の構成は同一の符号を付して説明を省略する。
取付具410は、上方膨出部430Uが形成されているので、外壁板2の裏面を支持する当接面431の接触面積が拡大され、外壁板2を一層安定的に固定することができる。
また、端側固定部417が膨出部430で囲まれているので、端側固定部417付近の強度は更に補強され、変形しにくくなっている。よって、取付具410の変形等を可及的に防止できる。
更に、図には示していないが、更に中央固定部19の上側にも基板部15から表側に膨出した上方膨出部430Uを設け、中央固定部19の四方を膨出部430で囲むことも好ましい。この場合、中央固定部19は四方に隣接する膨出部430により、中央固定部19付近は更に補強される。
このように、上述した上方膨出部430Uの効果、及び、実施の形態1の効果により、取付具410は強度が大きく、外壁板2を一層安定的に固定することができる。
(実施の形態4)
図13は、実施の形態4の取付具510である。取付具510は、実施の形態2の取付具210における端側固定部217の上側に隣接する上方膨出530Uが形成されている。即ち実施の形態3の取付具410が実施の形態1の取付具10に上方膨出部430Uを設けたのと同様に、本実施の形態4の取付具510は実施の形態2の取付具210に上方膨出部530Uを設けたものである。
実施の形態4の取付具510について、実施の形態2と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
取付具510は、上方膨出部530Uが形成されているので、外壁板2の裏面を支持する当接面531の接触面積が拡大され、外壁板2を一層安定的に固定することができる。
また、端側固定部517は四方が膨出部530で囲まれているので、端側固定部517付近の強度は更に補強され、変形しにくくなっている。よって、取付具510の変形等を可及的に防止できる。
更に、図には示していないが、更に中央固定部219の上側にも基板部15から表側に膨出した上方膨出部530Uを設け、中央固定部219の四方を膨出部530で囲むことも好ましい。この場合、中央固定部219は四方に隣接する膨出部530により、中央固定部219付近は更に補強される。
このように、上述した上方膨出部530Uの効果、及び、実施の形態2の効果により、取付具510は強度が大きく、外壁板2を一層安定的に固定することができる。
(実施の形態5)
図14は、実施の形態5の取付具610である。取付具610は、実施の形態4の取付具510における端側固定部517及び中央固定部519の表面に凹凸面が設けられた端側固定部617及び中央固定部619を有している。
実施の形態5の取付具610について、実施の形態4と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
取付具610では、端側固定部617及び中央固定部619は固定孔17h、19hが設けられておらず、表面には凹凸面が形成されている。
端側固定部617及び中央固定部619における表面の凹凸は、滑り止めとしての機能を有している。これにより、ビス5等の締結具で支持部材7に固定する場合に締結具の先端が滑りにくく、支持部材7へ取り付ける作業性が向上する。
また、施工時においては、凹凸面の任意の位置に締結具を取り付けることができるので、取付具610を支持部材7に取り付ける際に、支持部材7に対して取付具610の位置を調整しやすくなる。
更に、端側固定部617及び中央固定部619に締結具用の孔を設ける必要がないので、製造工程数を減らすことができ、生産性が向上する。
取付具610では、締結用の孔が設けられた取付具と比べて、不使用の固定孔17h、19hが無いので、端側固定部617及び中央固定部619の強度は大きくなり、取付具610の強度がより一層向上する。
端側固定部617及び中央固定部619の表面に凹凸を設けるために、例えば、プレス加工や切削加工等を用いて、梨地加工やエンボス加工等を行うことが好ましい。
また、締結用のビス5等としては、公知のドリルビスのように孔開け機能を有した締結具を使用することで、取付具610及び支持部材への孔開け作業や取付作業を同時に行うことができるので、更に施工性が向上する。
(実施の形態6)
図15〜図18は実施の形態6の取付具710である。取付具710は、取付具710の左右方向の両端部に配置された一対の端側固定部717(717L、717R)を有している。端側固定部717の左右方向及び上方には第1膨出部730が配置され、下方には第2膨出部740が配置されている。
また、取付具710の左右方向の中央部、つまり、中央線E−E’線上には中央固定部719が配置されている。中央固定部719の左右方向には第1膨出部730が配置され、下方には第2膨出部740が配置されている。
実施の形態6の取付具710について、実施の形態1〜5と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
取付具710の第1膨出部730の下側には、第2膨出部740が配置されている。第2膨出部740の頂部には、基準面15Sと平行な平面である当接面731が形成されている。当接面731には、外壁材2を係合する係止部13が設けられている。
当接面731は、第1膨出部、端側固定部717及び中央固定部719と、なめらかに接続しており、この接続面が接続面750である。接続面750は第2膨出部740の上側の膨出面である。
図16に示すように、端側固定部717Lは、中心線E−E’線よりも左側にずれた位置に設けられた略四角形形状の平面部である。端側固定部717Lは、四方を第1膨出部730及び第2膨出部740で囲まれている。詳しくは、端側固定部717Lは、上方が上方膨出部730Uに、左方が端側膨出部730Eに、右方が内側膨出部730Fに、下方が接続面750にそれぞれ隣接している。また、端側固定部717Lとは中心線E−E’線に対して左右対称である端側固定部717Rにおける、端側固定部717Rと第1膨出部730及び第2膨出部740の構成についても同様である。
また、中央固定部719は、中心線E−E’線上に設けられた略U字状の平面部である。中央固定部719は、取付具710の左右方向において一対の内側膨出部730Fに隣接し、下方は接続面750に隣接している。
第1膨出部730は、第1膨出部730の左右方向の両端に、端側膨出部730Eを有している。また、第1膨出部730は、端側膨出部730Eの内側、即ち、中心線E−E’線側に、内側膨出部730Fを有している。内側膨出部730Fの中心線E−E’線側の側部は、係止部13に向かって左右方向の幅が広くなるように傾斜(IV−IV’)している。
図18に示すように、基準面15Sから当接面731までの長さL4は、基準面15Sから第1膨出部730の頂部までの長さL5より長い。即ち、第2膨出部740は、第1膨出部730よりも屋外側へ膨出している。本実施の形態6では、L4は約15mm、L5は約5mmであり、L4は約12mm〜約25mm、L5は約3mm〜約15mmが好ましい。
端側固定部717は、四方を上方膨出部730U、内側膨出部730F、端側膨出部730E、及び、第2膨出部740で囲まれているので、端側固定部717付近の強度は大きく変形しにくい。また、中央固定部719は、左右方向を一対の内側膨出部730F、及び、下方を第2膨出部740で囲まれているので、中央固定部717付近の強度は大きく変形しにくい。
また、当接面731は第2膨出部740上に形成されているので、当接面731付近の強度は大きく変形しにくい。
また、図には示していないが、更に中央固定部719の上側に基板部15から表側に膨出する上方膨出部730Uを設けることも好ましい。上方膨出部730Uにより、中央固定部719付近は更に補強されるので、取付具710は一層変形しにくくなる。
更に、取付具710は、施工状態において、長さL4は、外壁板2の裏面から、構造体の表面8Fまでの距離、又は、外壁材2の裏面から構造体の表面8Fに取り付けられた支持部材7の表面までの距離に相当する。即ち、取付具710では、長さL4が長いので、通気層を形成するための十分な長さを有している。つまり、構造体の表面8Fに支持部材7を配置しない、所謂、外壁板2を構造体の表面8Fに直張りする通気金具工法に使用することができる。このように、取付具710は、外壁板2を構造体8に直張りすることができるので、支持部材7を配置する必要がなく、施工性を向上させることができる。
また、第2膨出部740の上面である接続面750は、第1膨出部730と当接面731をなめらかに接続しているので、上方の外壁板2を取付具710の上係止片11に係合させる際に、外壁板2の下側端部2Dを、取付具710の接続面750の上に乗せ、取付具710の上係止片11の位置まで接続面750上を移動させ、下側端部2Dの上実係合部23を上係止片11に係合させることができる。その際に、上方の外壁板2の下側端部2Dの上実部21の先端が接続面750以外には接触しないので、上方の外壁板2の下側端部2Dが傷ついたり欠けたりすることを防止できる。
(実施の形態7)
図19は、実施の形態7の取付具810(L)である。取付具810Lは、実施の形態6の取付具710における、左側の内側膨出部730Fから左側の第1膨出部730に相当する部分の形状を第1膨出部830とし、その下方に第2膨出部840が設けられたものである。また、第2膨出部の頂部には基準面15Sと平行な平面である当接面831が形成されている。尚、第2膨出部840に形成された係止部13の構成は同じである。また、本実施の形態7では、本実施の形態6における中央固定部719の固定孔19hは設けられていない。即ち、取付具810Lは、左側に端側固定部817Lを有する左右非対称の形状であり、外壁板2の左側端部2L側の端部を固定するために使用されるものである。
実施の形態7の取付具810Lについて、実施の形態1〜6と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
取付具810Lの端側固定部817Lは、取付具810Lの左右方向における中心線よりも左側にずれた位置に配置されている。端側固定部817Lは四方を第1膨出部830及び第2膨出部840に囲まれている。詳しくは端側固定部817Lの左側は端側膨出部830Eに、右側は内側膨出部830Fに、上側は上方膨出部830Uに、下側は接続面850にそれぞれ隣接している。内側膨出部830Fの左右方向の幅は、内側膨出部830Fの右側の側部が係止部13に向かって広くなるように傾斜している。また、内側膨出部830Fの右側の傾斜端部は、取付具810Lの右側の端部付近まで延出している。
更に、第1膨出部830の下側は第2膨出部840と隣接している。また、内側膨出部830F、端側膨出部830E及び端側固定部817Lは、当接面831となめらかに接続している。この接続面が接続面850である。
このように、端側固定部817Lは四方が第1膨出部830、及び、第2膨出部840で囲まれているので、端側固定部817L付近の強度が大きく変形しにくい。また、内側膨出部830Fは、左側の側部が端側固定部817Lに隣接し、右側の側部が係止部13に向かって広くなるように傾斜し、この傾斜は取付具810Lの右側の端部付近まで延出しているので、取付具810Lは内側膨出部830Fの広い面積によって広い範囲が補強されているので、変形しにくい。
このように、取付具810Lは強度が大きく変形しにくいので、外壁板2を安定的に固定することができる。
取付具810Lは、外壁板2の左側端部2L側を固定するために使用される。一方、外壁板2の右側端部2R側を固定する場合には、図示しないが、取付具810Lと左右対称形状の取付具810Rが使用される。
外壁板2の端部以外の中間部分を固定する際には、取付具810L及び取付具810Rを端側固定部817が互いに近くなるように左右方向に隣接して使用することもできるし、実施の形態6の取付具710や公知の取付具を使用することもできる。
尚、本実施の形態7では、第2膨出部840を形成しているため、第1膨出部830の頂部、及び、当接面831が同一面ではない。しかし、実施の形態1〜5で示されるように、第1膨出部830と第2膨出部840を同一高さとすることもできる。この場合、基準面15Sから、第1膨出部830の頂部及び当接面831の高さが等しく、当接面831の面積が広くなるので、外壁板2を一層安定的に固定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に属することが理解されるべきである。
2:外壁板
2D:外壁板の下側端部
2F:外壁板の表面
2U:外壁板の上側端部
2L:外壁板の左側端部
2R:外壁板の右側端部
2A1:第1外壁板
2A2:第2外壁板
2A3:第3外壁板
2A4:第4外壁板
5:ネジ
6:防水シート
7,7a,7b:支持部材
8:構造体
8F:構造体の外面
9:柱材
9A:ハットジョイナー
9B:目地材
10,10R,10L,10C,210,410,510,610,710,810,810L:取付具
11,11L,11C,11R:上係止片
12,12L,12C,12R:下係止片
13a:支承片
13b:開口
13:係止部
15:基板部
15S:基板部の基準面
17h,19h:固定孔
17,17L,17R,417,417L,417R,517,517L,517R,617,617L,617R,717,717L,717R,817,817L:端側固定部
19,219,619,719:中央固定部
21:上実部
22:下実部
23:上実係合部
30,230,430,530:膨出部
730,830:第1膨出部
740,840:第2膨出部
30H:開口
30E,230E,430E,530E,730E,830E:端側膨出部
30F,230F,430F,530F,730F,830F:内側膨出部
430U,530U,730U,830U:上方膨出部
750,850:接続面
31,231,431,531,731,831:当接面
31E,231E,431E,531E:端側当接面
31F,231F,431F,531F:内側当接面
55:下端支持部材
66:土台

Claims (10)

  1. 建物の構造体と、
    複数の壁材と、
    前記各壁材を前記構造体に取り付けるための取付具と、を備えた壁構造であって、
    前記取付具は、
    基板部と、
    前記基板部の裏面から表面に向かう方向に前記基板部から膨出し、前記取付具の長手方向に延在する膨出部と、
    前記膨出部に設けられ、前記壁材の裏面と当接するための当接面と、
    前記取付具の前記長手方向に延在し、前記基板部の前記裏面から前記表面に向かう方向に、前記膨出部から突出する係止部と、
    前記長手方向における前記係止部の中央から一端側に偏倚した位置に設けられ、少なくとも前記長手方向の両側及び前記係止部側が前記膨出部によって囲まれた端側固定部と、
    前記膨出部の一部をなし、前記端側固定部に対して、前記長手方向における前記係止部の中央に向かう側に位置し、前記係止部に近づくほど前記長手方向の幅が広くなるように、前記端側固定部と隣接する側と反対側が前記係止部に向かって傾斜した形状をなす内側膨出部と、
    からなり、
    前記取付具は、一端側が前記端側固定部にて前記構造体に対して固定され、他端側は、前記構造体に対して固定されていない状態で、前記係止部によって、前記壁材を支持する
    壁構造。
  2. 壁材を建物の構造体に取り付けるための取付具であって、
    基板部と、
    前記基板部の裏面から表面に向かう方向に前記基板部から膨出し、長手方向に延在する膨出部と、
    前記取付具の前記長手方向に延在し、前記基板部の前記裏面から前記表面に向かう方向に、前記膨出部から突出する係止部と、
    前記長手方向における前記係止部の中央から一端側に偏倚した位置に設けられ、少なくとも前記長手方向の両側及び前記係止部側が、前記膨出部によって囲まれた端側固定部と、
    前記端側固定部を囲む前記膨出部の一部をなすと共に、前記壁材と当接するための内側当接面を有し、前記端側固定部に対して、前記長手方向における前記係止部の中央に向かう側に位置する内側膨出部と、
    前記端側固定部を囲む前記膨出部の一部をなすと共に、前記壁材と当接するための端側当接面を有し、前記端側固定部に対して、前記長手方向において前記内側膨出部と反対側に位置する端側膨出部と、
    からなり、
    前記内側当接面の前記長手方向の幅は、前記端側当接面の前記長手方向の幅よりも長い、
    取付具。
  3. 前記係止部に向かって前記内側当接面の前記長手方向の幅が広くなるように、前記内側膨出部の形状は、前記端側固定部と隣接する側と反対側の側部が傾斜している請求項2に記載の取付具。
  4. 壁材を建物の構造体に取り付けるための取付具であって、
    基板部と、
    前記基板部の裏面から表面に向かう方向に前記基板部から膨出し、長手方向に延在する膨出部と、
    前記膨出部に設けられ、前記壁材に当接する当接面と、
    前記取付具の前記長手方向に延在し、前記基板部の前記裏面から前記表面に向かう方向に、前記膨出部から突出する係止部と、
    前記長手方向における前記係止部の中央から一端側に偏倚した位置に設けられ、少なくとも前記長手方向の両側及び前記係止部側が、前記膨出部によって囲まれた端側固定部と、
    前記端側固定部を囲む前記膨出部の一部をなすと共に、前記端側固定部に対して、前記長手方向における前記係止部の中央に向かう側に位置する内側膨出部と、
    前記端側固定部を囲む前記膨出部の一部をなすと共に、前記端側固定部に対して、前記長手方向において前記内側膨出部と反対側に位置する端側膨出部と、からなり、
    前記長手方向において、前記内側膨出部の幅は、前記端側膨出部の幅よりも長く、
    前記内側膨出部は、前記係止部に向かって前記内側膨出部の前記長手方向の幅が広くなるように、前記端側固定部と隣接する側と反対側の側部が傾斜しており、
    前記基板部から前記当接面までの長さは、前記基板部から前記内側膨出部の頂部までの長さより長く、
    前記内側膨出部における前記係止部側の側部、及び、前記当接面における前記内側膨出部側の側部を接続する接続面を有する、
    取付具。
  5. 前記長手方向における前記内側膨出部に隣接する位置には中央固定部が設けられている請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の取付具。
  6. 前記端側固定部の上方には、前記端側固定部と隣接する上方膨出部が設けられている請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の取付具。
  7. 前記係止部に設けられ、前記基板部の前記裏面から前記表面に向かう方向に延びる支承片と、
    前記支承片に対して前記端側固定部側において、前記支承片の先端には、前記膨出部から離れる方向に延びる上係止片と、
    前記支承片に対して前記端側固定部側とは反対側において、前記支承片の先端には、前記膨出部から離れる方向に延びる下係止片と、
    を有する請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の取付具。
  8. 前記係止部の前記長手方向における両端には前記上係止片が配置されている請求項7に記載の取付具。
  9. 前記長手方向における前記内側膨出部の前記端側固定部とは反対側の端部は、該端部に最も近い前記上係止片及び前記下係止片の境界とは、前記長手方向において一致した位置にない請求項7または請求項8に記載の取付具。
  10. 前記端側固定部及び前記中央固定部の少なくとも一方には、表面に凹凸面を有する請求項5に記載の取付具。
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