JP5869971B2 - 外壁板取付金具 - Google Patents

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本発明は、パネル状をなす外壁板(外壁材、外装材等と称されることもある)を建物躯体に取り付けるための外壁板取付金具に関する。
近年においては、外壁板を建物躯体に取り付ける工法としては、外壁板を取付金具を介して建物躯体に取り付ける工法が一般的となっている。
本出願人は、先に特許文献1において、プレス絞り加工部を設けることにより、強度および剛性を従来より著しく高めることができ、施工時に大きな力が作用されたり、施工後、風や地震等により大きな力が作用しても変形し難く、外壁板の取付状態に異常を生じにくい、外壁板等のパネル状材の取付金具を提案した。
特許第2968271号公報 特開2012−112220号公報
しかしながら、前記本出願人が特許文献1において提案した外壁板取付金具においては、該金具が外壁板を剛に支持するため、強風等により外壁板に大きな力が作用したとき、外壁板が割れてしまったり、大きな地震等により大きな衝撃が作用した際、その衝撃を吸収することができない場合がある等の問題があった。
また、本出願人は、特許文献1において提案した外壁板取付金具の問題を解消できる外壁板取付金具を特許文献2において提案したが、未だ問題の解消が十分でない点があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、外壁板を柔軟に支持することにより、強風等により外壁板に大きな力が作用しても、外壁板が割れてしまう虞を低減するとともに、大きな地震等により大きな衝撃が作用しても、その衝撃を吸収することができ、しかも取付金具のうちの大きな強度および剛性が必要とされる部分には、要求される通りに大きな強度および剛性を確保することができる外壁板取付金具を提供することにある。
本発明の他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
本発明による外壁板取付金具は、
金属板材を成形してなり、複数の外壁板をこれらの外壁板の端部を互いに突き合わせた状態で建物躯体に取り付ける外壁板取付金具において、
プレス絞り加工部によって構成されており、前記建物躯体側に凹陥ており、前記建物躯体に直接または介装材を介して取り付けられる主部と、
前記外壁板の裏面に当接される外壁板裏面当接部と、
前記主部外において、前記主部の一端の開口縁部またはその付近から前記外壁板によって構成されるべき壁面と平行になる方向かつ前記主部の反対側端に向かって突出する係合部支持部と、
この係合部支持部の先端部に設けられた外壁板係合部とを有してなり、
前記外壁板係合部は、前記係合部支持部の先端部から前記建物躯体と反対側に突出するように折り曲げられた前方突出部と、この前方突出部の先端部から互いに反対側にそれぞれ折り曲げられた第一の折り曲げ部および第二の折り曲げ部とを有し、
互いに突き合わされる前記外壁板の端部は、前記第二の折り曲げ部と前記前方突出部と前記外壁板裏面当接部との間および前記第一の折り曲げ部と前記前方突出部と前記外壁板裏面当接部との間にそれぞれ挿入されて前記外壁板係合部に係合され、前記外壁板同士の突き合わせ部に前記前方突出部が介在された状態となるようになっているものである。
前記特許文献1の外壁板取付金具を含め、従来の外壁板取付金具においては、外壁板係合部は、その前方突出部が取付金具の強度上の主要構成部分から直接折り曲げられて、建物躯体と反対側に突出していたので、外壁板の厚さ方向および外壁板の突き合わせ方向となる方向に関する柔軟性が乏しかった。また、特許文献2の取付金具においては、取付金具の強度上の主要構成部分である絞り加工された主部と外壁板係合部の前方突出部との間に係合部支持部が介在されているが、この係合部支持部は外壁板を柔軟に支持することには寄与していなかった。
しかるに、この外壁板取付金具においては、取付金具の強度上の主要構成部分である主部の一端の開口縁部付近から外壁板によって構成されるべき壁面と平行になる方向かつ主部の反対側端に向かって突出する係合部支持部が設けられており、前方突出部は主部から直接ではなく、この係合部支持部の先端部から建物躯体と反対側に突出するように折り曲げられているので、係合部支持部が主部側の端部付近を中心として弾性曲げ変形することにより、外壁板係合部は外壁板の厚さ方向に弾性変位できる。さらに係合部支持部の彎曲等の他の形式の弾性変形や、前方突出部の弾性変形のため、外壁板係合部は外壁板の突き合わせ方向(本実施例の場合、鉛直方向)にも弾性変位できる。したがって、外壁板係合部は外壁板の厚さ方向および突き合わせ方向に関し外壁板を柔軟に支持するので、強風等により外壁板に大きな力が作用しても、外壁板が割れてしまう虞を低減するとともに、大きな地震等により大きな衝撃が作用しても、その衝撃を吸収することができる。
そして、その一方、取付金具の強度上の主要構成部分であり、建物躯体に直接または介装材を介して取り付けられる主部はプレス絞り加工部によって構成されているので、取付金具のうちの大きな強度および剛性が必要とされる部分には、要求される通りに大きな強度および剛性を確保することができる。
本発明の外壁板取付金具は、外壁板をその厚さ方向および突き合わせ方向に柔軟に支持することにより、強風等により外壁板に大きな力が作用しても、外壁板が割れてしまう虞を低減するとともに、大きな地震等により大きな衝撃が作用しても、その衝撃を吸収することができ、しかも取付金具のうちの大きな強度および剛性が必要とされる部分には、要求される通りに大きな強度および剛性を確保することができる等の優れた効果を得られるものである。
本発明による外壁板取付金具の実施例1を示す斜視図である。 実施例1の取付金具を他の方向から見た斜視図である。 実施例1の取付金具において、主部(プレス絞り加工部分)の範囲を明確にするため、図1の斜視図において、主部に網線を施した図である。 実施例1の取付金具において、主部(プレス絞り加工部分)の範囲を明確にするため、図2の斜視図において、主部に網線を施した図である。 実施例1の取付金具を示す正面図である。 実施例1の取付金具を示す側面図である。 実施例1の取付金具を示す平面図である。 実施例1の取付金具を示す底面図である。 図5のIX−IX線における断面図である。 図5のX−X線における断面図である。 実施例1の取付金具を用いた外壁板の取付作業の一例において、下段側の外壁板の上端部に係合した外壁板取付金具をビス止めする前の状態を示す断面図である。 前記外壁板の取付作業例において、ビス止めを完了した後、上段側の外壁板の下端部を外壁板取付金具に係合した状態を示す断面図である。 本発明による外壁板取付金具の実施例2を示す斜視図である。 実施例2の取付金具において、主部(プレス絞り加工部分)の範囲を明確にするため、図13の斜視図において主部に網線を施した図である。 実施例2の取付金具を示す正面図である。 実施例2の取付金具を示す側面図である。 実施例2の取付金具を示す平面図である。 実施例2の取付金具を用いた外壁板の取付作業の一例において、ビス止めを完了した後、上段側の外壁板の下端部を外壁板取付金具に係合した状態を示す断面図である。 本発明による外壁板取付金具の実施例3を示す斜視図である。 実施例3の取付金具を他の方向から見た斜視図である。 実施例3の取付金具において、主部(プレス絞り加工部分)の範囲を明確にするため、図19の斜視図において、主部に網線を施した図である。 実施例3の取付金具において、主部(プレス絞り加工部分)の範囲を明確にするため、図20の斜視図において、主部に網線を施した図である。 実施例3の取付金具を示す正面図である。 実施例1の取付金具を示す側面図である。 実施例3の取付金具を示す平面図である。 実施例3の取付金具を示す底面図である。 図23のXXVII−XXVII線における断面図である。 図23のXXVIII−XXVIII線における断面図である。 実施例3の取付金具を用いた外壁板の取付作業の一例において、ビス止めを完了した後、上段側の外壁板の下端部を外壁板取付金具に係合した状態を示す断面図である。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜10は本発明による外壁板取付金具1の実施例1、図11および12は該実施例1の取付金具1を用いた外壁板2の取付構造の一例を示している。
なお、外壁板2を建物躯体3(図11および12参照)に取り付ける際には、一般に、外壁板2を横長とし、各外壁板2の上端部と下端部とを突き合わせて、順次下段側から上段側へと外壁板2を取り付けて行く方法(所謂横貼り)と、外壁板2を縦長とし、各外壁板2の左端部と右端部とを突き合わせて、順次左から右または右から左側に外壁板2を取り付けて行く方法(所謂縦貼り)とがある。以下の各実施例の説明においては、所謂横貼りを行う場合を基準として取付金具1の上下左右方向を説明するが、所謂縦貼りを行う場合は、取付金具1の向きが90度回転される(横貼りの場合の取付金具1の上下が縦貼りの場合には左右になり、横貼りの場合の取付金具1の左右が縦貼りの場合には上下になる)ことになるので注意されたい。
外壁板取付金具1は、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム合金板等からなる1枚の金属板をプレス加工により成形してなり、主部4と、1対の開き部側周壁延長部5と、1対の開き部6と、係合部側周壁延長部7と、係合部支持部8と、外壁板係合部9とを一体的に有している。前記主部4は、プレス絞り加工により形成された結果として、プレス絞り加工部によって構成されており、取付金具1が建物躯体3(図11および12参照)に直接、または下地材もしくは断熱材等の介装材10を介して取り付けられた際、建物躯体3側となる方向に凹陥している。図3および4は、本実施例における主部4(プレス絞り加工部分)の範囲を明確にするため、取付金具1の斜視図において、主部4に網線を施した図である。この主部4は、該主部4のうちの建物躯体3側に最も落ち込んでいる部分である平面状かつ大略矩形状の基板部4aと、この基板部4aの周囲全周から建物躯体3と反対側となる向きに立ち上がる周壁部4bとを一体的に有している。
前記基板部4aには、ビス穴11が設けられている。取付金具1は、基板部4aを建物躯体3自体または胴縁あるいは間柱等の下地材もしくは断熱材等の介装材10に沿わされた状態で、ビス穴11を用いてビス留めされることにより、直接または介装材10を介して直接建物躯体3に取り付けられるようになっている。前記周壁部4のうちの下部部分には水抜き穴20が設けられている。この水抜き穴20は、主部4が絞り加工された後、ブレス打ち抜き加工により形成されている。
前記主部4の周壁部4bの左右部分のうちの取付金具1の上端部付近を除く部分の主部4開口部側には、開き部側周壁延長部5が連続して設けられいる。この開き部側周壁延長部5は、周壁部4bの左右部分と同一平面をなしている。前記主部4の周壁部4bのうちの下側部分の主部4開口部側には、係合部側周壁延長部7が連続して設けられている。この係合部側周壁延長部7は主部4の周壁部4bの下側部分と同一平面をなしている。前記開き部側周壁延長部5と係合部側周壁延長部7との間には、切れ目部12が設けられている。この切れ目部12は、主部4の絞り加工を行う前に、取付金具1のブランク(素材金属板)の外周の対応する位置に外周から内部側に向かって入り込む対応する形状の凹部を設けておくことにより形成されている。前記主部4の周壁部4bの左右部分のうちの取付金具1の上端部付近には、開き部側周壁延長部5は設けられておらず、傾斜部分を含む段付き状に高さを低くされている。
前記開き部側周壁延長部5と係合部側周壁延長部7とが切れ目部12により互いに分離されているとともに、開き部側周壁延長部5の上端(係合部側周壁延長部7と反対の端)は他の部分に連続することなく、終端しているので、開き部側周壁延長部5および係合部側周壁延長部7は絞り加工を受けておらず、主部4外の部分となっている。
前記1対の開き部6は、プレス折り曲げ加工により各開き部側周壁延長部5から直角外側に折り曲げられることにより、各開き部側周壁延長部5の建物躯体3と反対側の先端部に設けられている。前記1対の開き部6は、基板部4aと平行をなす平面状をなしている(したがって、取付後は、外壁板2によって構成されるべき壁面と平行をなす平面状となっている)。前記係合部支持部8は、係合部側周壁延長部7の先端からプレス折り曲げ加工により直角に折り曲げられて基板部4aと平行になる方向(前記外壁板2によって構成されるべき壁面と平行になる方向)かつ主部4の反対側端(主部4の上端)に向かって突出している。本実施例においては、前記左右の開き部6および係合部支持部8は、本発明において外壁板2の裏面に当接される外壁板裏面当接部を構成している。
前記外壁板係合部9は、係合部支持部8の先端部(上端部)に設けられており、前方突出部13と、第一の折り曲げ部14と、第二の折り曲げ部15とを有してなる。前記前方突出部13は、プレス折り曲げ加工により係合部支持部8の先端部から建物躯体3と反対側に突出するように折り曲げられている。前記第一の折り曲げ部14は前方突出部13の先端部からプレス折り曲げ加工により斜め上方に折り曲げられている一方、前記第二の折り曲げ部15は前方突出部13の先端部からプレス折り曲げ加工により斜め下方に折り曲げられている。
次に、この取付金具1による外壁板2の取付構造の例を図11および12を用いて説明する。図11および12は、所謂横貼りを行う場合の取り付け方法を示している。また、この例では、胴縁または間柱等の下地材である介装材10を介して建物躯体3に取付金具1を取り付けることとしている。各外壁板2の上端部には、その外面側を切り欠くことにより第一の実部16が形成されている一方、外壁板2の下端部(図12参照)には、その内面側を切り欠くことにより第二の実部17が形成されている。また、各外壁板2の下端部には、第二の実部17の内面に接するようにして係合溝18が形成されている。
この場合、まず図11に示されるように、取付金具1の外壁板係合部9の第二の折り曲げ部15と前方突出部13と左右の開き部6および係合部支持部8との間に下段側の外壁板2の上端部の第一の実部16が挿入されるようにして、下段側の外壁板2の上端部に取付金具1の外壁板係合部9を係合し、左右の開き部6および係合部支持部8を下段側の外壁板2の裏面に当接する。なお、このとき、取付金具1は、前方突出部13が水平方向となる向きとするとともに、基板部4aが介装材10に当接した状態となるようにする。
次に、ビス穴11を用いてビス19により、図12に示されるように取付金具1を介装材10にビス留めし、取付金具1を介装材10を介して建物躯体3に取り付ける。これにより、基板部4aが介装材10に沿わされた状態で、取付金具1が介装材10に固定され、ひいてはこの取付金具1を介して下段側の外壁板2の上端部が建物躯体3に取り付けられる。続いて、上段側の外壁板2の下端部の係合溝18内に取付金具1の第一の折り曲げ部14を侵入させるとともに、上段側の外壁板2の下端部の係合溝18より裏側の部分を外壁板係合部9の第一の折り曲げ部14と前方突出部13と左右の開き部6との間の部分に侵入させ、上段側の外壁板2の下端部が前方突出部13上に載置されるようにして、上段側の外壁板2の下端部に取付金具1の外壁板係合部9を係合し、上段側の外壁板2の下端部を下段側の外壁板2の上端部に突き合わせる。
以後、同様にして順次下段側から上段側へと外壁板2を取り付けて行くことにより、外壁板2を互いに上下に突き合わせた状態で建物躯体3に取り付けて行くことができる(互いに突き合わされた外壁板2の上下端部間には取付金具1の外壁板係合部9の前方突出部13が介在されている状態となる)。
このような取付状態において、前方突出部13は、外壁板2の上下端部に対向ないしは当接され、上下方向の移動を防止する。また、左右の開き部6および係合部支持部8はそれぞれ外壁板2の裏面に当接され、外壁板2の建物躯体3側への移動を防止するとともに、外壁板2の裏面と介装材10ひいては建物躯体3との間に一定の間隙を確保する。
なお、ここでは、所謂横貼りを行う場合について説明したが、所謂縦貼りを行う場合には、図11および12と比較し取付金具1を90度回転した向き、すなわち前方突出部13が鉛直方向となる向きにして、図11および12の場合と同様に取付金具1を使用して外壁板2を介装材10を介して建物躯体3に取り付けることができる。
前記特許文献1の外壁板取付金具を含め、従来の外壁板取付金具においては、外壁板係合部は、その前方突出部が取付金具の強度上の主要構成部分から直接折り曲げられて、建物躯体と反対側に突出していたので、外壁板の厚さ方向および外壁板の突き合わせ方向となる方向に関する柔軟性が乏しかった。また、特許文献2の取付金具においては、取付金具の強度上の主要構成部分である絞り加工された主部と外壁板係合部の前方突出部との間に係合部支持部が介在されているが、この係合部支持部は外壁板を柔軟に支持することには寄与していなかった。
しかるに、この外壁板取付金具1においては、取付金具1の強度上の主要構成部分である主部4の一端の開口縁部付近から外壁板2によって構成されるべき壁面と平行になる方向かつ主部4の反対側端に向かって突出する係合部支持部8が設けられており、前方突出部13は主部4から直接ではなく、この係合部支持部8の先端部から建物躯体3と反対側に突出するように折り曲げられているので、図9に一点鎖線および矢印で示したように、係合部支持部8が主部4側の端部付近を中心として弾性曲げ変形することにより、外壁板係合部9は外壁板2の厚さ方向に弾性変位できる。さらに係合部支持部8の彎曲等の他の形式の弾性変形や、前方突出部13の弾性変形のため、外壁板係合部9は外壁板2の突き合わせ方向(本実施例の場合、鉛直方向)にも弾性変位できる。したがって、外壁板係合部9は外壁板2の厚さ方向および突き合わせ方向に関し外壁板2を柔軟に支持するので、強風等により外壁板2に大きな力が作用しても、外壁板2が割れてしまう虞を低減するとともに、大きな地震等により大きな衝撃が作用しても、その衝撃を吸収することができる(なお、図9の一点鎖線は、理解を容易にするために外壁板係合部9の変形を誇張して大きく示したものであり、通常は実際にそのように大きく変形する訳ではない)。
その上、本実施例では、係合部支持部8は主部4に直接連続しておらず、係合部支持部8と主部4との間にさらに係合部側周壁延長部7が介在されているので、この係合部側周壁延長部7の弾性変形により、外壁板係合部9の外壁板2の厚さ方向および外壁板2の突き合わせ方向の弾性変位をより一層大きくすることができるので、これらの方向に関し外壁板2を一層柔軟に支持させることができる。
そして、取付金具1の強度上の主要構成部分であり、建物躯体3に直接または介装材10を介して取り付けられる主部4は、プレス絞り加工部によって構成されているので、取付金具1のうちの大きな強度および剛性が必要とされる部分には、要求される通りに大きな強度および剛性を確保することができる。
さらに本実施例では、開き部側周壁延長部5がプレス絞り加工された主部4の縁部から建物躯体3と反対側に延長するように主部4外に設けられており、この開き部側周壁延長部5の先端部に開き部6が設けられているので、これによっても外壁板取付金具1が外壁板2を柔軟に支持する。このため、より一層、強風等により外壁板2に大きな力が作用しても、外壁板2が割れてしまう虞を低減するとともに、大きな地震等により大きな衝撃が作用しても、その衝撃を吸収するようにすることができる。
なお、本実施例において、水抜き穴20は取付金具1内に侵入した雨水が外部に排出されるようにするのに役立つ。
図13〜18は、本発明の実施例2を示している。本実施例においては、主部4の上端には周壁部4bが設けられておらず、主部4が完全な容器状となっていない。このため、実施例1のように主部4が全周に周壁部4bを有しており、主部4が完全な容器状となっている場合よりは主部4の強度が弱くなる。しかし、主部4の絞り加工が容易になり、割れ等の欠陥の発生の減少および使用材料量の低減を図ることができるとともに、能力の小さなプレス機械が使用可能となる等の利点が得られる。
なお、図14は、本実施例における主部4(プレス絞り加工部分)の範囲を明確にするため、取付金具1の斜視図において、主部4に網線を施した図である。
他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図19〜29は、本発明による取付金具1の実施例3を示している。なお、図21および22は、本実施例における主部4(プレス絞り加工部分)の範囲を明確にするため、取付金具1の斜視図において、主部4に網線を施した図である。
本実施例においては、主部4の周壁部4bに比較的に大きな穴21が設けられている。この穴21は、主部4の絞り加工を行う前に、取付金具1のブランク(素材金属板)の対応する位置に対応する形状の穴を設けておくことにより形成されている。このような穴21が設けられていることにより、該穴21がない場合よりは主部4の強度が弱くなる。しかし、主部4の絞り加工が容易になり、割れ等の欠陥の発生の減少および使用材料量の低減を図ることができるとともに、能力の小さなプレス機械が使用可能となる等の利点が得られる。そして、穴21は水抜き穴として利用できる。
また、本実施例においては、実施例1および2における開き部側周壁延長部5、係合部側周壁延長部7および切れ目部12は設けられていない。そして、主部4の開口縁部に開き部6および係合部支持部8がそれぞれ直接連続している。このため、開き部側周壁延長部および係合部側周壁延長部の弾性変形により、外壁板取付金具1に外壁板2を一層柔軟に支持させるようにすることができるという作用効果は得られない。ただし、本実施例においても、実施例1および2と同様に、開き部側周壁延長部5、係合部側周壁延長部7および切れ目部12を設けてもよい。
他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、前記各実施例では、左右の開き部6および係合部支持部8が外壁板2の裏面に当接される外壁板裏面当接部を構成しているが、本発明においては、外壁板裏面当接部(外壁板2の裏面に当接される部分)は存在しさえすればよく、外壁板裏面当接部の構成自体は実施例と異なってもよい。例えば、係合部支持部8を実施例における開き部6より建物躯体3側に引っ込んだ位置に設け、開き部6のみが外壁板裏面当接部を構成し、係合部支持部8は外壁板裏面当接部を構成しないようしてもよいし、実施例における開き部6を設けず、主部4の開口縁を外壁板裏面当接部としてもよい。
また、前記各実施例においては、主部4に外壁板取付金具1を建物躯体3側にビス留めするためのビス穴11を設けているが、ビス穴に代えて、外壁板取付金具を建物躯体側に釘留めするための釘穴を設けてもよいし、主部にビス穴と釘穴とを併設してもよい。
以上のように本発明による外壁板取付金具は、外壁板を建物躯体に取り付けるための外壁板取付金具として有用である。
1 外壁板取付金具
2 外壁板
3 建物躯体
4 主部
4a 基板部
4b 周壁部
5 開き部側周壁延長部
6 開き部(外壁板裏面当接部)
7 係合部側周壁延長部
8 係合部支持部(外壁板裏面当接部)
9 外壁板係合部
10 介装材
11 ビス穴
13 前方突出部
14 第一の折り曲げ部
15 第二の折り曲げ部
19 ビス

Claims (7)

  1. 金属板材を成形してなり、複数の外壁板をこれらの外壁板の端部を互いに突き合わせた状態で建物躯体に取り付ける外壁板取付金具において、
    プレス絞り加工部によって構成されており、前記建物躯体側に凹陥ており、前記建物躯体に直接または介装材を介して取り付けられる主部と、
    前記外壁板の裏面に当接される外壁板裏面当接部と、
    前記主部外において、前記主部の一端の開口縁部またはその付近から前記外壁板によって構成されるべき壁面と平行になる方向かつ前記主部の反対側端に向かって突出する係合部支持部と、
    この係合部支持部の先端部に設けられた外壁板係合部とを有してなり、
    前記外壁板係合部は、前記係合部支持部の先端部から前記建物躯体と反対側に突出するように折り曲げられた前方突出部と、この前方突出部の先端部から互いに反対側にそれぞれ折り曲げられた第一の折り曲げ部および第二の折り曲げ部とを有し、
    互いに突き合わされる前記外壁板の端部は、前記第二の折り曲げ部と前記前方突出部と前記外壁板裏面当接部との間および前記第一の折り曲げ部と前記前方突出部と前記外壁板裏面当接部との間にそれぞれ挿入されて前記外壁板係合部に係合され、前記外壁板同士の突き合わせ部に前記前方突出部が介在された状態となるようになっている外壁板取付金具。
  2. 前記主部の開口縁部と前記係合部支持部との間に介在された、前記主部外において前記主部の周壁部と同一平面をなす係合部側周壁延長部をさらに有する請求項1記載の外壁板取付金具。
  3. 前記主部に設けられており、当該外壁板取付金具を建物躯体側にビス留めするためのビス穴または(および)釘留めするための釘穴をさらに有する請求項1または2記載の外壁板取付金具。
  4. 前記主部のうちの最も前記建物躯体側に落ち込んでいる部分は平面状の基板部を構成しており、前記主部は前記基板部を前記建物躯体自体または前記介装材に沿わされた状態で、前記建物躯体に直接または前記介装材を介して取り付けられるようになっている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の外壁板取付金具。
  5. 前記主部外かつ前記主部の両側に設けられており、前記外壁板によって構成されるべき壁面と平行をなす平面状をなし、前記外壁板裏面当接部を構成する開き部をさらに有し、前記外壁板係合部は前記両側の前記開き部間に位置している請求項1乃至4のいずれか1項に記載の外壁板取付金具。
  6. 前記主部は全周に周壁部を有している請求項1乃至5のいずれか1項に記載の外壁板取付金具。
  7. 前記主部は周壁部が存在しない部分を一部に有している請求項1乃至6のいずれか1項に記載の外壁板取付金具。
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