JP4906966B1 - 太陽電池パネルの固定構造 - Google Patents

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【課題】太陽電池パネルが反ったりずれたりして固定金具が開くのを抑制する構造を実現する。
【解決手段】クランク状に曲がった金属板1の先端11で太陽電池パネルPを固定し、他方の辺12を架台2側に固定した構造において、前記先端11が開くのを防止する構成であって、前記架台2側と他方の辺12との間に、スペーサSを介在させる。又はクランク状金属板1の背面同士の間隔形成手段を挟んで、クランク状金属板の変形する立ち上がり13を小さくしてもよい。このようにスペーサを介在させることによって、クランク状金属板1の立ち上がり13を小さくしてあるので、太陽電池パネルPを固定するクランク状金属板1が開くのを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池パネルを太陽光に向けて設置する場合の固定構造に関する。沖縄は緯度が低く、太陽の位置が高いので、太陽電池パネルによる発電に適している。
特許文献1の図24のように、太陽電池パネルの外周をクランク状に曲がった金属板で固定するのが有効であるが、外観が良くないので、特許文献2のように、正面及び背面においてクランク状に曲げた金属板にスカートを設けて、見苦しい部分を隠す意匠を提案した。
特許第4533617 号
意願2010-31140
また、特許文献1、2のように、クランク状に曲がった金属板の先端で太陽電池パネルの外周を固定する構造では、図4のように、固定されている太陽電池パネルPが矢印a1で示す下からの強風で反ったりずれたりして、固定金具1が図の鎖線のように変形して開き、遂には太陽電池パネルPが外れてしまう恐れがある。
従って、固定金具1が開かない構造が必要となる。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、太陽電池パネルが反ったりずれたりして固定金具が開くのを抑制する構造を実現することにある。
請求項1は、図1〜図3のように、クランク状に曲がった金属板1の先端11で太陽電池パネルPを固定し、他方の辺12を架台2側に固定した構造において、前記先端11が開くのを防止する構成である。すなわち、前記架台側と他方の辺との間にスペーサを介在させてクランク状金属板の立ち上がりを小さくすることにより、前記先端が開くのを防止する構造である。
又はクランク状金属板の背面同士間にコ字状閉鎖手段を挟んでそのコ字状脚を太陽電池パネルの高さとほぼ同等まで高くするか若しくはクランク状金属板の先端と他方の辺とが同一面に揃わない範囲でスペーサの高さを大きくしてクランク状金属板の立ち上がりの可変領域が反らないように小さくすることにより、前記先端が開くのを防止する構造である。
しかも、前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の幅方向の中央に締結ボルト3が位置し、前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の長手方向によって、隣接する架台2同士を連結している。
請求項2は、架台に形成したメネジ孔に締結ボルトを螺合させることで、前記締結ボルトの頭部を架台の内側に設けることによって、ナットの締め付けなどの後の作業は全部上側から可能としたことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネルの固定構造である。
請求項3は、図2のように、1対のクランク状の金属板の他方の辺同士が突き合わせ状態で一体化され、太陽電池パネルを固定する先端が互いに反対方向を向いていると共に、前記一体化部が架台2側に固定されている、請求項1又は請求項2に記載の太陽電池パネルの固定構造である。
請求項4は、前記スペーサが既成の四角パイプ又はC型鋼又はH型鋼である、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の太陽電池パネルの固定構造である。
請求項5は、図1〜図3のように、クランク状に曲がった金属板の先端で太陽電池パネルを固定し、他方の辺を架台側に固定する方法において、前記先端11が開くのを防止する方法である。
すなわち、前記架台側と他方の辺との間にスペーサを介在させてクランク状金属板の立ち上がりを小さくすることにより、前記先端が開くのを防止する方法である。
又はクランク状金属板の背面同士間にコ字状閉鎖手段を挟んでそのコ字状脚を太陽電池パネルの高さとほぼ同等まで高くするか若しくはクランク状金属板の先端と他方の辺とが同一面に揃わない範囲でスペーサの高さを大きくしてクランク状金属板の立ち上がりの可変領域が反らないように小さくすることにより、前記先端が開くのを防止する方法である。
しかも、前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の幅方向の中央に締結ボルトを位置させ、前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の長手方向によって、隣接する架台同士を連結する。
請求項1のように、スペーサを介在させてクランク状金属板の立ち上がりを小さくするか、又はクランク状金属板の背面同士間にコ字状閉鎖手段を挟んでそのコ字状脚を太陽電池パネルの高さとほぼ同等まで高くするか若しくはクランク状金属板の先端と他方の辺とが同一面に揃わない範囲でスペーサの高さを大きくしてクランク状金属板の立ち上がりの可変領域が反らないように小さくすることにより、太陽電池パネルを固定するクランク状金属板の前記先端が開くのを防止でき、太陽電池パネルの取付け固定が安定する。しかも、前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の長手方向によって、隣接する架台同士を連結しているので、架台全体がより堅牢な構造となる。
請求項2のように、架台2に形成したメネジ孔に締結ボルト3を螺合させることで、前記締結ボルト頭部5を架台2の内側に設けることによって、ナットNの締め付けなどの後の作業は全部上側からできるので簡便である。
請求項3のように、1対のクランク状の金属板の他方の辺同士が突き合わせ状態で一体化され、太陽電池パネルを固定する先端が互いに反対方向を向いていると共に、前記一体化部が架台側に固定されている構造であるから、隣接している上側の段と下側の段の太陽電池パネルを同時に固定できる。
請求項4のように、前記スペーサが四角パイプ又はC型鋼又はH型鋼であるから、既成の市販品を使用でき、安価に製造提供できる。
請求項5のように、スペーサを介在させてクランク状金属板の立ち上がりを小さくするか、又はクランク状金属板の背面同士間にコ字状閉鎖手段を挟んでそのコ字状脚を太陽電池パネルの高さとほぼ同等まで高くするか若しくはクランク状金属板の先端と他方の辺とが同一面に揃わない範囲でスペーサの高さを大きくしてクランク状金属板の立ち上がりの可変領域が反らないように小さくすることにより、太陽電池パネルを固定するクランク状金属板の前記先端が開くのを防止でき、太陽電池パネルの取付け固定が安定する。しかも、前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の長手方向によって、隣接する架台同士を連結するので、架台全体がより堅牢となる。
本発明による太陽電池パネルの固定構造の第1実施形態を示す縦断面図である。 同時押し付け構造を示す縦断面図である。 同時押し付け構造の別の実施形態を示す縦断面図である。 太陽電池パネルが下からの強風で反ったりずれたりする模様を示す縦断面図である。 従来の同時押しつけ構造を示す縦断面図である。
次に本発明による太陽電池パネルの固定構造が実際上どのように具体化されるか実施形態を詳述する。図1は本発明による太陽電池パネルの固定構造の第1実施形態を示す縦断面図で、上下の端部に配列された太陽電池パネルPの図である。
図4に示すクランク状に曲がった固定金具1の先端11で太陽電池パネルPの端縁を固定し、他方の辺12を架台2側に固定した構造になっている。
このような実施形態において、前記架台2と他方の辺12との間に、鎖線で示すスペーサSを介在させて、クランク状金属板1の立ち上がり部13を小さくしてある。その結果、クランク状金属板1の先端11が開くのを抑制できる。
クランク状金具1の他方の辺12を安定よく固定できれば、スペーサSの形状は特に問わない。図では、四角パイプを示してあるが、C型鋼を伏せて又は仰向けにして設けてもよい。あるいは、H型鋼をH字の状態で使用してもよい。ボルト3を挿通する縦孔4を開けることは言うまでもない。このように、既成の市販品を使用できるので安価に実現できる。
図のように、C型鋼などから成る架台2に形成したメネジ孔にボルト3を螺合させることで、ボルト頭部5を架台2の内側に設けると、ナットNの締め付けなどの後の作業は全部上側からできるので簡便である。
スペーサSとして四角パイプやC型鋼やH型鋼を介在させる際に、スペーサSの幅方向の中央に締結ボルト3が位置し、スペーサSの長手方向によって、隣接する架台2同士を連結している。その結果、全体的により堅牢な構造となる。
なお、各太陽電池パネルPは複数の架台2に跨がって上下左右に配列載置し一斉に固定することは言うまでもない。
このように太陽電池パネルPは、同時に複数枚が配列配置されることが多い。多数同時に取付け可能で経済的だからである。
従って、図2のように、互いに隣接する下側の段の太陽電池パネルPの上端縁と上側の段の太陽電池パネルPの下端縁とは、上下対称形状の1対のクランク状の金属板1、1の他方の辺12、12同士が突き合わせ状態で一体化されている構成を用いるのが合理的である。
このような構成を採用すると、上下の段の太陽電池パネルP、Pを固定する先端11、11が互いに反対方向を向いていると共に、前記一体化部が架台2側に固定されることになる。
この実施形態においても、架台2と他方の辺12、12との間に、鎖線で示すスペーサSを介在させて、クランク状金属板1、1の立ち上がり13、13を小さくしてあるので、クランク状金属板1、1の先端11、11が開くのを効果的に抑制できる。
以上のように、スペーサSを介在させることによって、クランク状金属板1の立ち上がり13をできるだけ小さくして、クランク状金属板の先端11、11が開くのを抑制するには、スペーサSの高さhは出来るだけ大きい方がよい。
従って、先端11、11と他方の辺12、12とが同一面に揃う直前まで、スペーサSの高さhを大きくすると、先端11、11が開くのを阻止する上では有効であるが、ナットNが目立つ上に、スペーサSが高過ぎて高価となる欠点が生じる。
図5(特許文献1の図11)のように、太陽電池パネルP、Pを隣接して配置する際に1対のクランク状に曲がった金属板1、1の他方の辺12を下向きコ字状に曲がった押さえ具8の両端でC型鋼から成る架台2側に押し付け固定する構造になっている。
これに対し、図3に示す実施形態は、このような別の型式に対応するための構造であって、先端の固定部11、11が開かないように、つまり固定部11、11が開いて1対の間隔が狭まらないように、前記下向きコ字状に曲がった押さえ具8の下向きコ字状脚を高くして、天井板81が1対の前記固定先端11、11の背部間に挿入されて塞ぐ構成にしている。
この場合、図5の下向きコ字状の両腕下端の下にスペーサSを介在させることで天井板81を高くして、1対の前記先端11、11背部間を閉鎖してもよい。
なお、コ字状に曲がった押さえ具8に代えて、市販のH型鋼を使用してもよい。
このように、下向きコ字状に曲がった押さえ具8の下向きコ字状腕を高くしたり、スペーサSを介在させたりして、天井板81が1対の前記先端部11、11背部間を閉鎖しているので、先端部11、11が、図4に鎖線で示すように開くことができず、太陽電池パネルの取付け固定が安定する。
以上のように、本発明によると、太陽電池パネルを取付け固定するクランク状の金属板が開くことができないので、台風などで離脱しやすい太陽電池パネルの離脱を効果的に防止できる。
1 固定金属板
11 先端
12 他方の辺
13 立ち上がり部
S スペーサ
3 ボルト
4 縦孔
5 ボルトの頭部
P 太陽電池パネル
N ナット
8 押さえ具
81 天井板(間隔形成手段)

Claims (5)

  1. クランク状に曲がった金属板の先端で太陽電池パネルを固定し、他方の辺を架台側に固定した構造において、
    前記架台側と他方の辺との間にスペーサを介在させてクランク状金属板の立ち上がりを小さくするか、又はクランク状金属板の背面同士間にコ字状閉鎖手段を挟んでそのコ字状脚を太陽電池パネルの高さとほぼ同等まで高くするか若しくはクランク状金属板の先端と他方の辺とが同一面に揃わない範囲でスペーサの高さを大きくしてクランク状金属板の立ち上がりの可変領域が反らないように小さくすることにより、前記先端が開くのを防止する構造であって、
    前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の幅方向の中央に締結ボルトが位置し、前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の長手方向によって、隣接する架台同士を連結していることを特徴とする太陽電池パネルの固定構造。
  2. 架台に形成したメネジ孔に締結ボルトを螺合させることで、前記締結ボルトの頭部を架台の内側に設けることによって、ナットの締め付けなどの後の作業は全部上側から可能としたことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネルの固定構造。
  3. 1対のクランク状の金属板の他方の辺同士が突き合わせ状態で一体化され、太陽電池パネルを固定する先端が互いに反対方向を向いていると共に、前記一体化部が架台側に固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽電池パネルの固定構造。
  4. 前記スペーサが四角パイプ又はC型鋼又はH型鋼であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の太陽電池パネルの固定構造。
  5. クランク状に曲がった金属板の先端で太陽電池パネルを固定し、他方の辺を架台側に固定する方法において、
    前記架台側と他方の辺との間にスペーサを介在させてクランク状金属板の立ち上がりを小さくするか、又はクランク状金属板の背面同士間にコ字状閉鎖手段を挟んでそのコ字状脚を太陽電池パネルの高さとほぼ同等まで高くするか若しくはクランク状金属板の先端と他方の辺とが同一面に揃わない範囲でスペーサの高さを大きくしてクランク状金属板の立ち上がりの可変領域が反らないように小さくすることにより、前記先端が開くのを防止する方法であって、
    前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の幅方向の中央に締結ボルトを位置させ、前記スペーサ又はコ字状閉鎖手段の長手方向によって、隣接する架台同士を連結することを特徴とする太陽電池パネルの固定方法
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