JP7201171B2 - 押出成形セメント板床材の取付金具とそれを用いた床材取付構造 - Google Patents

押出成形セメント板床材の取付金具とそれを用いた床材取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、住宅の床などに用いられる押出成形セメント板床材の取付金具とそれを用いた床材取付構造に関する。
従来、鉄骨系の集合住宅の床材として押出成形セメント板の床材が用いられている。このような床材は、住宅の構造部材である梁材の上に載せられ、金具によって梁材に取り付け(留め付け)られている。押出成形セメント板床材を梁材に取り付ける方法として、梁材に載せた押出成形セメント板床材を階下から留め付け金具で取り付ける方法がある。しかし、この場合には押出成形セメント板床材の施工と金具の取り付けが階下のフロアからの作業となるため作業性が悪くなる。しかも、階下から作業を行う場合、作業員が上向きに見上げた作業となって作業負荷が大きく、脚立などを乗り降りする作業が必要となり、作業効率が悪い。
そこで、押出成形セメント板床材を施工階において取り付けができるようにした先行技術がある。例えば、押出成形セメント板床材の裏面に取り付けられたZ型クリップ材によって梁材を押出成形セメント板床材とで挟持する取り付け金具がある(例えば、特許文献1参照)。この金具では、押出成形セメント板床材の裏面に固定された可撓部材に取付けられたZ型クリップ材を、回動部付ボルトで押出成形セメント板床材に固定している。
また、他の先行技術として、梁材の幅方向中央部分に金具を固定し、金具の左右位置に設けられた押出成形セメント板床材の中空部に留め付け金物を挿入し、押出成形セメント板床材を上方から留め付け金物で下方に押圧して取り付けるものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2005-264438号公報 特開平8-53892号公報
しかし、上記特許文献1では、Z型クリップ材を押出成形セメント板床材の裏面に固定しているため、Z型クリップ材を正しい位置に配置するために多くの時間と労力を要する場合がある。
また、上記特許文献2では、押出成形セメント板床材を梁材に載せるときに留め付け金物を中空部に挿入しながら載せる必要があり、押出成形セメント板床材を梁材に載せる作業に多くの時間と労力を要する。
そこで、本発明は、押出成形セメント板床材を梁材に載せることが容易で、押出成形セメント板床材を上方から梁材へ取り付けできる取付金具とそれを用いた取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る取付金具は、中空部を有する押出成形セメント板床材を梁材に取り付けるための取付金具であって、前記梁材の上方に配置される本体部と、前記本体部との間で前記梁材のフランジ部を挟み込む挟持部と、前記本体部の上方に設けられる中空部保持部と、を備え、前記中空部保持部は、回転軸を中心に、前記押出成形セメント板床材の前記中空部に挿入させて前記押出成形セメント板床材を前記梁材に押し付ける配置状態と、前記押出成形セメント板床材の前記中空部から出た退避状態と、に回転する保持部材と、前記保持部材が前記押出成形セメント板床材の端縁と平行となる状態に回転した退避状態で係止する回転防止部材と、を備えている。
この構成により、中空部保持部の保持部材を、押出成形セメント板床材の中空部から出た退避状態とすれば押出成形セメント板床材を梁材に載せるときに取付金具が邪魔にならず、押出成形セメント板床材の中空部に挿入した配置状態とすれば押出成形セメント板床材を梁材に向けて押し付けることができ、押出成形セメント板床材の施工性を向上させることができる。しかも、押出成形セメント板床材を施工する階における下向き作業で押出成形セメント板床材を梁材に取り付けることができるので、この点でも施工性を向上させることができる。
また、前記回転防止部材は、前記保持部材が前記押出成形セメント板床材の前記中空部の延びる方向に回転した配置状態で係止するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、保持部材を退避状態で係止するとともに、押出成形セメント板床材を押し付ける配置状態に回転させた状態でも係止することができる。よって、押出成形セメント板床材の取付作業を効率良く行うことができる。
また、前記本体部は、前記梁材の上面と前記中空部保持部との間に空隙部を形成する段部を備えていてもよい。
このように構成すれば、本体部の段部によって中空部保持部と梁材との間に空隙部が形成されるので、押出成形セメント板床材の振動が取付金具から梁材に伝搬することを抑える緩衝特性を発揮することができる。よって、梁材に伝わる振動を抑えることができ、遮音性が向上する。
また、前記本体部は、前記挟持部で挟み込んだ前記フランジ部の反対側の端部に係止させる係止部をさらに備えていてもよい。
このように構成すれば、梁材のフランジ部の両端部を水平方向に保持するので、取付金具を梁材に保持する保持力をより強くすることができる。
また、前記挟持部は、前記梁材に設けられた被係合部に係合する係合部をさらに有していてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「被係合部」は、凹部、凸部及び貫通穴などを含む。「係合部」は、被係合部に係合する凸部、凹凸部、貫通穴などを含む。
このように構成すれば、梁材に凹部、凸部及び貫通穴などの被係合部がある場合、挟持部に設けられた係合部を梁材の被係合部に係合させることにより、取付金具を梁材に保持する保持力をさらに強固にできる。
また、前記中空部保持部は、隣り合う前記押出成形セメント板床材の前記中空部にそれぞれ挿入される少なくとも2つの前記保持部材を有していてもよい。
このように構成すれば、隣り合う押出成形セメント板床材の中空部を個別の保持部材で保持するので、1箇所で隣り合う押出成形セメント板床材の取付作業を効率良く行うことができる。
また、前記保持部材は、中間部分に前記回転軸に支持される支持部を有し、前記支持部から前記中空部に挿入できる高さで逆V型形状に形成された一対の保持部を有しており、前記保持部材を前記回転軸を中心に配置状態に回転させることで、隣り合う前記押出成形セメント板床材の前記中空部に一対の前記保持部が挿入されるように構成されていてもよい。
このように構成すれば、逆V型形状の保持部を有する保持部材を回転させることで、一つの保持部材で隣り合う押出成形セメント板床材の保持が同時にできるので、より施工性を向上させることができる。
一方、本発明に係る押出成形セメント板床材の取付構造は、前記いずれかの取付金具によって前記中空部を有する前記押出成形セメント板床材を前記梁材に取り付ける取付構造であって、前記取付金具の前記中空部保持部における前記保持部材を退避状態にして前記梁材の前記フランジ部に前記挟持部を挟み込み、前記保持部材を回転させて前記梁材の上面に配置した前記押出成形セメント板床材の前記中空部に前記保持部材を進入させた配置状態として前記押出成形セメント板床材を前記梁材に押し付けている。
この構成により、中空部保持部の保持部材を、押出成形セメント板床材の中空部から出た退避状態とすれば押出成形セメント板床材を梁材に載せるときに取付金具が邪魔にならず、押出成形セメント板床材の中空部に挿入した配置状態とすれば押出成形セメント板床材を梁材に向けて押し付けることができ、押出成形セメント板床材の施工性が向上する。しかも、押出成形セメント板床材を施工する階における下向き作業で押出成形セメント板床材を梁材に取り付けることができるので、この点でも施工性が向上する。
本発明によれば、梁材に取付金具を設けた状態で押出成形セメント板床材を梁材に載せることが容易にできる。そして、取付金具によって押出成形セメント板床材を梁材に取り付ける作業を上方から効率良く行うことができる。よって、押出成形セメント板床材の取付作業性を向上させることが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る第1取付金具を示す分解斜視図である。 図2は、本発明の第2実施形態に係る第2取付金具を示す分解斜視図である。 図3は、本発明の第3実施形態に係る第3取付金具を示す分解斜視図である。 図4は、本発明の第4実施形態に係る第4取付金具を示す分解斜視図である。 図5は、本発明の第5実施形態に係る第5取付金具を示す分解斜視図である。 図6は、図3に示す第3取付金具の組立状態における平面図である。 図7は、本発明の第6実施形態に係る第6取付金具を示す分解斜視図である。 図8は、本発明の第7実施形態に係る第7取付金具を示す分解斜視図である。 図9は、図7に示す第6取付金具を梁材に取り付ける使用状態を示す図面であり、(A)は取り付け前の状態の側面図、(B)は取り付け後の側面図、(C)は保持部材を回転させた状態の側面図である。 図10は、図7に示す第6取付金具を梁材に取り付けた使用状態を示す斜視図である。 図11は、本発明の第8実施形態に係る第8取付金具を示す分解斜視図である。 図12は、本発明の第9実施形態に係る第9取付金具を示す分解斜視図である。 図13は、図12に示す第9取付金具を梁材に取り付けた使用状態を示す斜視図である。 図14は、本発明の第10実施形態に係る第10取付金具を示す分解斜視図である。 図15は、本発明の第11実施形態に係る第11取付金具を示す分解斜視図である。 図16は、図14に示す第10取付金具を梁材に取り付ける使用状態を示す図面であり、(A)は取り付け前の状態の側面図、(B)は取り付け後の側面図、(C)は保持部材を回転させた状態の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、主に押出成形セメント板床材1が隣り合うように配置される階層の中央部分において使用される取付金具10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110を例に説明する。この明細書及び特許請求の範囲の書類中では、図10に示すように、梁材5の延びる方向を前後方向、押出成形セメント板床材1の延びる方向を左右方向とする。また、押出成形セメント板床材1の上面を「表面」、下面を「裏面」ともいう。
(第1実施形態に係る第1取付金具)
図1は、第1実施形態に係る第1取付金具10を示す分解斜視図である。第1取付金具10は、梁材5(図9)の上方に配置される平面状の本体部11と、本体部11から一方に延びるように形成された挟持部12と、本体部11の上方に設けられた中空部保持部14とを備えている。挟持部12は、本体部11から一方に延びる板材の所定位置を下向きに屈曲させ、端部を本体部11の下方へ向けて延びるように所定位置まで曲げられ、梁材5のフランジ部6(図9)を挟むように形成されている。また、この例の本体部11は、梁材5(図9)の上面部分に切欠き部13が設けられている。切欠き部13を設けることで、本体部11から挟持部12に伝搬する振動を軽減することができる。なお、切欠き部13はなくてもよい。
中空部保持部14は、本体部11の上面に設けられた所定高さの台座15と、台座15の上部に設けられた回転防止部材16と、回転防止部材16の上方に設けられた保持部材17とを有している。台座15は、本体部11から所定高さで立ち上がるように設けられ、上面15aの前後方向の端部に、ボルト18をねじ込むボルト孔15bが設けられている。台座15の高さは、ボルト18による保持力を得るために、押出成形セメント板床材1の中空部2の下方における床材厚み分よりも低くなっている(図9)。回転防止部材16には、爪部16aが上向きに突設されており、その前後方向の外側には、台座15のボルト孔15bの部分に貫通孔16bが設けられている。保持部材17は、回転軸となるボルト18が所定位置に挿通されており、ボルト18を中心に回転可能となっている。ボルト18は、例えば六角穴付ボルトを用いることができる。保持部材17は、押出成形セメント板床材1を押し付ける一端部が、反力を受けるように下向きに僅かに屈曲されている。保持部材17の他端部には、回転防止部材16の爪部16aに当接する部分に凹部17aが設けられている。ボルト18には、保持部材17の下面に当接するバネ部材19が設けられている。ボルト18を台座15のボルト孔15bにねじ込むことで、保持部材17はバネ部材19によってボルト18の頭部18aに向けて付勢される。保持部材17は、バネ部材19により、ボルト18の先端部を台座15のボルト孔15bにねじ込んだ取付状態では、頭部18aに当接して押出成形セメント板床材1の中空部2に向けて回転させることができる高さで保持される。
保持部材17は、ボルト18を締める方向に回転させることにより一端部が押出成形セメント板床材1の中空部2に進入させられる配置状態A(図6に示す第3取付金具30の実線状態と同一)となる。そして、保持部材17は、回転防止部材16の爪部16aに係止されて止まる。また、保持部材17は、ボルト18を緩める方向に回転させることにより一端部が押出成形セメント板床材1の中空部2から出て退避状態B(図6に示す第3取付金具30の二点鎖線状態と同一)となる。そして、保持部材17は、他端部の凹部17aが回転防止部材16の爪部16aに係止されて止まる。
このように、保持部材17は、回転防止部材16により、退避状態では押出成形セメント板床材1の端縁と平行の状態で係止され、配置状態では押出成形セメント板床材1の中空部2が延びる方向に向けられた状態で係止され、ほぼ90度の退避状態と配置状態の適切な位置で止まるようになっている。これにより、押出成形セメント板床材1の取付作業を効率良く行うことができる。
保持部材17は、配置状態においてボルト18を締め付けることでバネ部材19が圧縮されて梁材5に向けて押し付けられる。これにより、保持部材17で押出成形セメント板床材1を梁材5に押し付けて取り付ける(留め付ける)ことができる。
第1取付金具10の梁材5への取付状態、押出成形セメント板床材1の梁材5への取付状態などは、後述する第3取付金具30を梁材5に取り付けた状態を示す図10と同様であるため、その説明は省略する。
(第2実施形態に係る第2取付金具)
図2は、第2実施形態に係る第2取付金具20を示す分解斜視図である。第2取付金具20は、図1に示す第1取付金具10と本体部21の構成が異なるのみであるため、異なる部分のみを説明し、同一の構成には第1取付金具10と同一符号を付して、その説明は省略する。
第2取付金具20は、本体部21の切欠き部23が第1取付金具10と異なる。第2取付金具20は、細い3列のスリット状切欠き部23が設けられている。この例のスリット状切欠き部23は、梁材5(図9)の延びる前後方向に設けられている。スリット状切欠き部23は、例えば、梁材5に応じて適切な位置に設けることができる。スリット状切欠き部23も、本体部21と梁材5とが接触したときの音の伝搬を軽減することができる。また、梁材5のフランジ部6に突起(図示略)がある場合など、その突起に嵌り込む位置にスリット状切欠き部23を設けることができる。これにより、スリット状切欠き部23を梁材5のフランジ部6に設けられた突起に嵌めることで、第2取付金具20の取付状態を長期間安定して保つことができる。
第2取付金具20における他の構成は、上記第1取付金具10と同一であるため、その説明は省略する。また、第2取付金具20の梁材5への取付状態及び押出成形セメント板床材1の取付状態も、後述する図10と同様であるため、その説明は省略する。
(第3実施形態に係る第3取付金具)
図3は、第3実施形態に係る第3取付金具30を示す分解斜視図である。第3取付金具30は、梁材5(図9)の上方に配置される平面状の本体部31と、本体部31から一方に延びるように形成された挟持部32と、本体部31の上方に設けられた中空部保持部34とを備えている。挟持部32は、本体部31から一方に延びる板材の所定位置を下向きに屈曲させ、端部を本体部31の下方へ向けて延びるように所定位置まで曲げて、梁材5のフランジ部6(図9)を挟み込むように形成されている。
そして、第3取付金具30は、本体部31が挟持部32に対して上方に位置するように段部31aが設けられている。段部31aは、本体部31と挟持部32との間を上方へ屈曲させることで形成されている。段部31aを設けることで、本体部31と梁材5との間に空隙部V(図9)が形成される。空隙部Vを形成することで、後述するように、押出成形セメント板床材1の振動が第3取付金具30から梁材5に伝搬することを抑える緩衝特性を発揮することができる。すなわち、段部31aによって振動伝搬に対して緩衝特性を持たせることができるため、第3取付金具30から梁材5に伝わる振動を抑えることができる。
中空部保持部34は、本体部31の上面に設けられた所定高さの台座35と、台座35の上面に設けられる回転防止部材36と、回転防止部材36の上方に設けられる保持部材37とを有している。台座35は、本体部31から所定高さで立ち上がるように設けられ、上面35aの前後方向の端部にボルト38をねじ込むボルト孔35bが設けられている。この第3取付金具30によっても、保持部材37は、バネ部材39によってボルト38の頭部38aに向けて付勢されている。これにより、保持部材37は、バネ部材39により、ボルト38の先端部を台座35のボルト孔35bにねじ込んだ取付状態では、頭部38aに当接して押出成形セメント板床材1の中空部2に向けて回転させることができる高さで保持される。中空部保持部34における回転防止部材36、保持部材37などは第1取付金具10と同一であるため、同一の構成には30番台の符号を付して、その説明は省略する。
第3取付金具30によっても、保持部材37は、ボルト38を締める方向に回転させることにより一端部が押出成形セメント板床材1の中空部2に進入させられる配置状態A(図6に示す第3取付金具30の実線状態)となる。そして、保持部材37は、回転防止部材36の爪部36aに係止されて止まる。また、保持部材37は、ボルト38を緩める方向に回転させることにより一端部が押出成形セメント板床材1の中空部2から出る退避状態B(図6に示す第3取付金具30の二点鎖線状態)となる。そして、保持部材37は、他端部の凹部37aが回転防止部材36の爪部36aに係止されて止まる。第3取付金具30を梁材5に取り付けた状態は、後述する図10で説明する。
(第4実施形態に係る第4取付金具)
図4は、第4実施形態に係る第4取付金具40を示す分解斜視図である。第4取付金具40は、図3に示す第3取付金具30と本体部41の構成が異なるのみであるため、異なる部分のみを説明し、同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
第4取付金具40は、本体部41に切欠き部43が設けられている。第4取付金具40は、段部41aの位置が挟持部42の端部方向(左方向)にずれて形成されており、段部41aから切欠き部43が設けられている。切欠き部43は、梁材5に振動が伝搬することを抑制する位置に設けることができる。
他の構成は第3取付金具30と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。また、第4取付金具40の梁材5への取付状態及び押出成形セメント板床材1の取付状態も、後述する図10と同様であるため、その説明は省略する。
(第5実施形態に係る第5取付金具)
図5は、第5実施形態に係る第5取付金具50を示す分解斜視図である。第5取付金具50は、本体部51と挟持部52とが別部材で構成され、それらを結合した例である。他の構成は、第3取付金具30と同一であるため、同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第5取付金具50の本体部51は、板材の中間部分を屈曲させて段部51aが形成されている。本体部51は、段部51aの下方に位置する部分に挟持部52が結合されており、段部51aの上方に位置する部分に中空部保持部34が設けられる。挟持部52は、本体部51の下面にスポット溶接などで固定されている。他の構成は、第3取付金具30と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
(第3取付金具の使用例)
図6は、図3に示す第3取付金具30の組立状態における平面図である。第3取付金具30は、組立てた状態で台座35のボルト孔35bにねじ込まれたボルト38を中心に、保持部材37が回転するようになっている。保持部材37は、バネ部材39によって上方へ付勢された状態で、回転防止部材36の上方で回転可能となっている。回転防止部材36に設けられた爪部36aは、保持部材37に近接した位置で上方に突出している。
このような状態の第3取付金具30によれば、ボルト38を締める方向(時計回り)に回転させると、ボルト38の頭部38aに接している保持部材37も時計回りに回転させられる。そして、保持部材37は爪部36aに当接して係止される(図の実線状態)。爪部36aに当接して係止された状態の保持部材37は、第3取付金具30の左右方向に向いた状態であり、押出成形セメント板床材1の中空部2に進入させられる状態である。この状態が、保持部材37の配置状態Aである。
一方、ボルト38を緩める方向(反時計回り)に回転させると、ボルト38の頭部38aに接している保持部材37も反時計方向に回転させられる。そして、保持部材37は、凹部37aが爪部36aに当接して係止される(図の二点鎖線)。爪部36aに当接して係止された状態の保持部材37は、第3取付金具30の前後方向を向いた状態で、押出成形セメント板床材1の中空部2から出る状態である。この状態が、保持部材37の退避状態Bである。この例の保持部材37は、凹部37aを設けることで、退避状態において爪部36aが凹部37aに入り込んで、押出成形セメント板床材1の端縁と平行となる状態で第3取付金具30の前後方向を向いて止まる。これにより、保持部材37が目地部M内(図9(C))の幅に収まるので、施工時に支障にならないようにできる。
なお、上記した第1取付金具10、第2取付金具20、第4取付金具40及び第5取付金具50も同様である。
(第6実施形態に係る第6取付金具)
図7は、第6実施形態に係る第6取付金具60を示す分解斜視図である。第6取付金具60は、本体部61から左右方向の一方に延びる挟持部62と反対方向に、挟持部62で挟み込んだフランジ部6の反対側の端部(図9)に係止させる係止部材120をさらに備えている。係止部材120は、板材の端部を下向きに屈曲させた係止部121を有している。係止部材120は、台座35と共にスポット溶接などで本体部61に固定されている。係止部材120は、挟持部62でフランジ部6の一方を挟持した状態でフランジ部6の他方を係止部121で係止できる位置に固定されている。その他の構成は、上記第3取付金具30と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
第6取付金具60によれば、梁材5のフランジ部6の両端部を挟持部62と係止部121とで水平方向に保持することができるので(図9)、第6取付金具60を梁材5により安定して保持することができる。
(第7実施形態に係る第7取付金具)
図8は、第7実施形態に係る第7取付金具70を示す分解斜視図である。第7取付金具70は、第6取付金具60と係止部材125が異なるのみであるため、異なる部分のみを説明し、同一の構成には第6取付金具60と同一符号を付して、その説明は省略する。
第7取付金具70は、係止部材125の端部に、下方かつ狭持部側に折り曲げられた第一の折曲部126aと、第一の折曲部126aの下端から狭持部側とは逆に折り曲げられた第二の折曲部126b、さらに第二の折曲部126bの下端から上向きに折り曲げられた第三の折曲部126cとを有する係止部126が設けられている。係止部材125は、挟持部72でフランジ部6の一方を挟持した状態で挿入し、係止部126がフランジ部6の他方に係止できる位置に到達すると係止部126の第二の折曲部126bで一旦係止され、係止部材125の上面をハンマーなどでたたくと第一の折曲部126aが嵌り込んで取り付けられる。第三の折曲部126cは、ハンマーなどで折曲の角を叩くことで容易に取り外しができるようにするものである。第7取付金具70における他の構成は、上記第3取付金具30と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
第7取付金具70によれば、梁材5のフランジ部6の両端部を挟持部72と係止部126とで水平方向に挟むので、第7取付金具70を梁材5に保持する保持力をより強くすることができる。
(第6取付金具の使用例)
図9は、図7に示す第6取付金具60を梁材5に取り付ける使用状態を示す図面であり、(A)は取り付け前の状態の側面図、(B)は取り付け後の側面図、(C)は保持部材を回転させた状態の側面図である。図10は、第6取付金具60を梁材5に取り付けた使用状態を示す斜視図である。
図9に示すように、第6取付金具60によれば、(A)に示すように、梁材5の上に緩衝材3が置かれ、その上に押出成形セメント板床材1が載せられた状態で、緩衝材3の高さ分の空間Sに係止部材120の係止部121が挿入される。そして、(B)に示すように、挟持部62で梁材5のフランジ部6の一方を挟み込み、係止部121をフランジ部6の他方に係止させて取り付けられる。その後、(C)に示すように、ボルト38を回転させることで中空部保持部34の保持部材37が中空部2に進入して配置状態となり、爪部36aに当接して止まる(図6と同様)。そして、ボルト38をさらに締め付けることで保持部材37によって押出成形セメント板床材1を梁材5に向けて押し付けて取り付ける(留め付ける)ことができる。
なお、上記第7取付金具70も同様に取り付けることができるが、挟持部72と係止部126とによってフランジ部6を挟み込むので、第7取付金具70を梁材5へより強固に取り付けることができる。
図10に示すように、第6取付金具60は、挟持部62で梁材5のフランジ部6を横方向から挟み込むように取り付けられる。第6取付金具60の梁材5への取り付けは、押出成形セメント板床材1を載せる前、載せた後のいずれでもよい。第6取付金具60を、押出成形セメント板床材1を載せる前に取り付ける場合は、第6取付金具60の取り付け後、押出成形セメント板床材1を載せる時の障害にならないように保持部材37を中空部2の延びる方向と直交する方向に向けておくとよい。
第6取付金具60を左右に配置される一方の押出成形セメント板床材1を載せた後に取り付ける場合、梁材5と押出成形セメント板床材1との間にできる緩衝材3の厚み分の空間S(図9)を利用して取り付けることができる。すなわち、図9に示すように、押出成形セメント板床材1は、梁材5の上に載せられた緩衝材3の上に載せられるため、押出成形セメント板床材1の前後方向の中間部分には、緩衝材3の継目の部分に緩衝材3の厚み分の空間Sができる。このため、この空間Sを利用して、第6取付金具60の係止部材120を挿入して取り付けることができる。この場合、後から載せる他方の押出成形セメント板床材1を押える保持部材37を中空部2の延びる方向と直交させておけばよい。
そして、この第6取付金具60によれば、梁材5に取り付けた第6取付金具60の左右位置に押出成形セメント板床材1を載せた後、隣り合う押出成形セメント板床材1の目地間(図9(C)に示す押出成形セメント板床材1の間)からボルト38を回転させることができる。回転させた保持部材37は、押出成形セメント板床材1の中空部2に進入して配置状態となると爪部36aに当接して止まる(図6と同様)。その後、その状態でボルト38をさらにねじ込むことで、保持部材37によって押出成形セメント板床材1を梁材5に向けて押し付けて取り付ける(留め付ける)ことができる。
しかも、第6取付金具60は、梁材5の左右位置に載せられる隣り合う押出成形セメント板床材1の中空部2にそれぞれ挿入される2つの保持部材37を有している。このため、隣り合う押出成形セメント板床材1を個別の保持部材37で保持する作業を1箇所で行うことができ、押出成形セメント板床材1の取付作業を効率良く行うことができる。このことは、上記した第1取付金具10、第2取付金具20、第3取付金具30、第4取付金具40、第5取付金具50及び第7取付金具70も同様である。
その上、第6取付金具60によれば、挟持部62で梁材5のフランジ部6を挟持した取付状態で、本体部61が段部61aによって梁材5の上面から浮いた状態となって本体部61と梁材5との間に空隙部Vが形成される(図9(C))。この空隙部Vにより、押出成形セメント板床材1から梁材5に向けて振動が伝搬することを抑える緩衝特性を発揮することができる。よって、梁材5に伝わる振動を抑えることができ、遮音性が向上する。このことは、上記第3取付金具30、第4取付金具40、第5取付金具50及び第7取付金具70も同様である。
(第8実施形態に係る第8取付金具)
図11は、第8実施形態に係る第8取付金具80を示す分解斜視図である。第8取付金具80は、1つの保持部材87によって隣り合う2つの押出成形セメント板床材1を梁材5に向けて押し付けて取り付ける例である。
本体部81の中央部分には、上向きに立設された台座85が設けられている。台座85の上面85aには1つのボルト孔85bが設けられている。また、この例の回転防止部材86は、1つの爪部86aが立設されたものとなっている。
そして、この例の保持部材87は、中間部分に回転軸となるボルト88に支持される水平状の支持部87bを有し、この支持部87bから押出成形セメント板床材1の中空部2に挿入できる高さで逆V型形状に形成された一対の保持部87cが下向きに延びている。第8取付金具80における他の構成は、上記第3取付金具30と同一であり、同一の構成には80番台の符号を付して、その説明は省略する。
第8取付金具80によれば、ボルト88を締め付けることで保持部材87を回転させれば、一対の保持部87cを隣り合う押出成形セメント板床材1の中空部2にそれぞれ進入させることができる。第8取付金具80を梁材5に取り付けた状態は、後述する図13で説明する。
(第9実施形態に係る第9取付金具)
図12は、第9実施形態に係る第9取付金具90を示す分解斜視図である。第9取付金具90は、上記第8取付金具80と本体部91及び台座95に関する構成が異なっている。その他の第8取付金具80と同一の構成には、90番台の符号を付して、その説明は省略する。
第9取付金具90の台座95は、本体部91の前後方向の一方(この例では前方)に片寄って設けられている。また、台座95の上面に回転防止部材96が設けられている。本体部91と台座95と回転防止部材96以外の構成は第8取付金具80と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
この第9取付金具90によれば、例えば、第9取付金具90を取り付ける位置と押出成形セメント板床材1の中空部2の位置が限定される場合など、保持部材87を適切に回転させることができる位置に設けることができる。
(第9取付金具の使用例)
図13は、図12に示す第9取付金具90を梁材5に取り付けた使用状態を示す斜視図である。第9取付金具90によれば、梁材5に取り付けた状態でボルト98を回転させれば、1つの保持部材97が回転して一対の保持部97bを隣り合う押出成形セメント板床材1の中空部2にそれぞれ挿入することができる。
よって、第9取付金具90によれば、1つの保持部材87を回転させることで、隣り合う押出成形セメント板床材1を同時に保持できるので、より施工性を向上させることができる。
(第10実施形態に係る第10取付金具)
図14は、第10実施形態に係る第10取付金具100を示す分解斜視図である。第10取付金具100は、本体部101と一体的に形成される挟持部102の部分に、梁材5のフランジ部6に設けられた被係合部7に係合させる係合部102aが設けられている。第10取付金具100の他の構成は、第3取付金具30と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
第10取付金具100の係合部102aは、挟持部102の上面側から下向きに突出する凸状となっている。係合部102aは、例えば、フランジ部6の前後方向に所定間隔で被係合部7(例えば、貫通穴)が設けられている場合、その被係合部7の間隔にすればよい。フランジ部6に設けられる被係合部7としては、貫通穴の他、例えば、凹部、凸部などにできる。また、挟持部102に設けられる係合部102aとしては、被係合部7に係合させることができる凸部、凹凸部、貫通穴などにできる。
この第10取付金具100によれば、梁材5のフランジ部6に凹部、凸部及び貫通穴などの被係合部7がある場合、挟持部102に設けられた係合部102aを被係合部7に係合させるように取り付けることができる。この第10取付金具100によれば、第10取付金具100を梁材5に保持する保持力をさらに強固にできる。
(第11実施形態に係る第11取付金具)
図15は、第11実施形態に係る第11取付金具110を示す分解斜視図である。第11取付金具110は、第10取付金具100と本体部111の形状及び係合部112aの構造が異なっている。第11取付金具110の他の構成は、第3取付金具30と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
第11取付金具110の挟持部112は、前後方向の両端部に下向きに突出する係合部112aが設けられている。この例の係合部112aも、凸状となっている。係合部112aは、フランジ部6の前後方向に設けられる被係合部7(例えば、貫通穴)の間隔に合わせればよい。
第11取付金具110における他の構成は第10取付金具100と同一であるため、同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
(第10取付金具の使用例)
図16は、図14に示す第10取付金具100を梁材5に取り付ける使用状態を示す図面であり、(A)は取り付け前の状態の側面図、(B)は取り付け後の側面図、(C)は保持部材を回転させた状態の側面図である。この例では、梁材5のフランジ部6に、貫通穴の被係合部7が設けられた例を説明する。
第10取付金具100によれば、(A)に示すように、梁材5の上に緩衝材3が置かれ、その上に押出成形セメント板床材1が載せられた状態で、緩衝材3の高さ分の空間Sに本体部101が挿入される。そして、(B)に示すように、挟持部102で梁材5のフランジ部6を挟持する段階で、フランジ部6の被係合部7に係合部102aが嵌り込んで取り付けられる。これにより、第10取付金具100を梁材5に強固に取り付けることができる。その後、(C)に示すように、ボルト38を回転させることで中空部保持部34の保持部材37が配置状態に回転させられる。そして、ボルト38をさらに締め付けることで保持部材37によって押出成形セメント板床材1を梁材5に向けて押し付けて取り付ける(留め付ける)ことができる。
なお、第10取付金具100を梁材5に係合させる構成として、係合部102aではなく、例えば、挟持部102にボルト孔を設け、ボルトで梁材5の被係合部7(貫通穴)に係合するようにしてもよい。
(その他の変形例)
上記した実施形態における切欠き部13,23,43及び段部31a,41a,51a,81aは、押出成形セメント板床材1を使用する建築物に応じて設けても設けなくてもよく、上記実施形態において設けない構成も含まれる。
また、上記した取付金具10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110は、梁材5が貫通穴などの被係合部7を備えている構成、又は被係合部7を備えていない構成のいずれにおいても使用できる。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
(総括)
以上のような取付金具10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110によれば、押出成形セメント板床材1を梁材5に載せる前及び載せた後のいずれでも、梁材5に取り付けた状態で保持部材17,37,87が邪魔にならない退避状態で取り付けることができる。よって、押出成形セメント板床材1を梁材5に載せる作業を容易に行うことが可能となる。さらに、押出成形セメント板床材1への取付孔などの加工も必要としないので、取付孔を設けた場合に比べてコストダウンを図れる。
そして、取付金具10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110を用いた床材取付構造によれば、押出成形セメント板床材1を梁材5の所定位置に載せた後、その施工階において上方から保持部材17,37,87を押出成形セメント板床材1の中空部2に進入させて配置状態にできる。よって、押出成形セメント板床材1を梁材5に取り付ける作業を効率的に行うことが可能となる。
1 押出成形セメント板床材
2 中空部
3 緩衝材
5 梁材
6 フランジ部
7 被係合部
10 第1取付金具
11 本体部
12 挟持部
14 中空部保持部
16 回転防止部材
16a 爪部
17 保持部材
17a 凹部
18 ボルト(回転軸)
19 バネ部材
20 第2取付金具
21 本体部
30 第3取付金具
31 本体部
31a 段部
32 挟持部
34 中空部保持部
36 回転防止部材
36a 爪部
37 保持部材
37a 凹部
38 ボルト(回転軸)
39 バネ部材
40 第4取付金具
41 本体部
41a 段部
42 挟持部
50 第5取付金具
51 本体部
51a 段部
52 挟持部
60 第6取付金具
61 本体部
61a 段部
62 挟持部
70 第7取付金具
71 本体部
71a 段部
72 挟持部
80 第8取付金具
81 本体部
81a 段部
86 回転防止部材
86a 爪部
87 保持部材
87a 凹部
87c 保持部
88 ボルト(回転軸)
90 第9取付金具
91 本体部
96 回転防止部材
97 保持部材
97a 凹部
97b 保持部
98 ボルト(回転軸)
100 第10取付金具
101 本体部
102 挟持部
102a 係合部
110 第11取付金具
112 挟持部
112a 係合部
120 係止部材
121 係止部
125 係止部材
126 係止部
V 空隙部

Claims (8)

  1. 中空部を有する押出成形セメント板床材を梁材に取り付けるための取付金具であって、
    前記梁材の上方に配置される本体部と、
    前記本体部との間で前記梁材のフランジ部を挟み込む挟持部と、
    前記本体部の上方に設けられる中空部保持部と、を備え、
    前記中空部保持部は、回転軸を中心に、前記押出成形セメント板床材の前記中空部に挿入させて前記押出成形セメント板床材を前記梁材に押し付ける配置状態と、前記押出成形セメント板床材の前記中空部から出た退避状態と、に回転する保持部材と、
    前記保持部材が前記押出成形セメント板床材の端縁と平行となる状態に回転した退避状態で係止する回転防止部材と、を備えている、
    ことを特徴とする取付金具。
  2. 前記回転防止部材は、前記保持部材が前記押出成形セメント板床材の前記中空部の延びる方向に回転した配置状態で係止するように構成されている、
    請求項1に記載の取付金具。
  3. 前記本体部は、前記梁材の上面と前記中空部保持部との間に空隙部を形成する段部を備えている、
    請求項1又は2に記載の取付金具。
  4. 前記本体部は、前記挟持部で挟み込んだ前記フランジ部の反対側の端部に係止させる係止部をさらに備えている、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の取付金具。
  5. 前記挟持部は、前記梁材に設けられた被係合部に係合する係合部をさらに有している、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の取付金具。
  6. 前記中空部保持部は、隣り合う前記押出成形セメント板床材の前記中空部にそれぞれ挿入される少なくとも2つの前記保持部材を有している、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の取付金具。
  7. 前記保持部材は、中間部分に前記回転軸に支持される支持部を有し、前記支持部から前記中空部に挿入できる高さで逆V型形状に形成された一対の保持部を有しており、
    前記保持部材を前記回転軸を中心に配置状態に回転させることで、隣り合う前記押出成形セメント板床材の前記中空部に一対の前記保持部が挿入されるように構成されている、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の取付金具。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の取付金具によって前記中空部を有する前記押出成形セメント板床材を前記梁材に取り付ける取付構造であって、
    前記取付金具の前記中空部保持部における前記保持部材を退避状態にして前記梁材の前記フランジ部に前記挟持部を挟み込み、
    前記保持部材を回転させて前記梁材の上面に配置した前記押出成形セメント板床材の前記中空部に前記保持部材を進入させた配置状態として前記押出成形セメント板床材を前記梁材に押し付けている、
    ことを特徴とする押出成形セメント板床材の取付構造。
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